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2024-01-04

能登はいらんかいね」anond:20240104153224

と言うと割と穏やかな表現ですが,もともとは「能登いらんけ~」という表現であって,いずれにしても,「能登出身の私をいりませんか?」という意味です。

能登田畑が少なく(だから猫の額ほどの段々田畑が重なった千枚田が作られたりしました),生活が非常に貧しい地域でした。

それで能登の人々は近隣の加賀金沢が中心)や越中富山高岡が中心)などへ出向き,「能登いらんけ~」「能登いらんけ~」と町や村を回ったのです。つまり

作業でも家の手伝でも何でもしまから,どうか私を雇って使って下さいという意味になります



貧しさ故に出稼ぎに行かなければならない悲しさと同時に,出稼ぎにまで出て自分たち生活を守ろうとする能登の人々の逞しさを織り交ぜた言葉なのですが,

時によっては近隣の人たちが能登出身の人々を蔑む意味でも使われたりしました。



なお,演歌歌手坂本冬美の「能登はいらんかいね」や最近になって販売されている温泉水の「能登いらんかいね」などは,

本来言葉の持つイメージを全く伝えておらず,私には違和感を覚えますね。ちなみに,私の父方の祖父母,母方の祖父能登出身です。能登としては割りと旧家の出です。

2023-12-29

風俗で働くのは辞めた方がいいなと思った話

書くの下手で読みにくくてごめん。

昨今Twitter風俗嬢の発現がよく目に入るので憧れてる人も多いんじゃないかと思ってここに私の真実を書くね。

結論から言うと、昼職できるなら夜職はするな。

まず私のスペック。25歳、スペ90とかなり低スペ。(ここでの数字身長-体重です。100以上あると大体どんなお店でも働ける)

様々な事情で昼職を突然辞めることになり、向いてるだろうなと思っていた風俗をやってみることにした。昼職時代は根っから社畜仕事大好きだった。それなりにキャリアもあった。

私が働いたのは合計4店舗地方2、都内2。その内2つは出稼ぎと言って12時間待機が労働条件だった。低スペなこともありまあまあ安い店で働いた。60分で6000円〜9000円もらえた。若くて細い子なら60分15000円とかもらえるのかもしれない。職種デリヘル


面接

風俗にも面接はある。大体は事務所と呼ばれる小汚いマンションの一室で行われる。スタッフ私物で溢れており、本当に小汚い。あと何故か音楽大音量でかかっている。

身分証明書住民票を提出する。その後お店の契約内容について書かれた紙を読んで同意するにサイン。店によってはやたら細かいとこもあった。

その後オプションの可不可にチェックをつけていく。やたら多いし、不可項目はスタッフひとつひとつ「これはこういうことだけどできないの?」と聞いてくる。できないからチェックついてないんだろうが。

写真撮影もある。下着姿になって写真を撮られる。普通に嫌な気持ちになる。

それが終わったらお仕事バッグを渡されて寮や待機所に案内される。仕事に対しての詳しい説明ほとんどないので初めての人は困惑すると思う。私はめちゃくちゃした。流れもわからんがなと思いながら初出勤した。(ドライバーめっちゃ聞いた)

一番最悪だった面接地方事務所がなく車の中で行われたやつ。意味がわからない。写真撮影は外で行われた。さすがに下着姿にはならなかったけれど、60超えのおじさんに外で写真を撮られている光景気持ち悪さといったら。職質されるし、最悪だった。

寮、待機所

汚い。本当に汚い。どこも汚い。本当に同じ歳くらいの女の子生活しているのか?と思うくらい汚い。具体的に言うとゴミが散乱していたり、髪の毛が無数に落ちていたり。そもそも片付けという概念がないように思えた。トイレ風呂キッチンなどは共用スペースだが、まあ汚い。人によっては電子レンジを開けっ放し、全ての電気をつけっぱなし、冷蔵庫賞味期限切れのものを何日も放置するなど。衛生観念がとにかく低すぎる。

基本的煙草換気扇の下で吸うように言われているはずだが、お構い無しにみんなどこかしこスパスパ吸うし、頻度が半端じゃない。喫煙しない自分には苦痛だったし、汚さもあって3日で体調を崩した。

寮では個人のスペースが区切られているのでそんなことないが、待機所ではコミュニティが既に出来上がっていることが多かった。学校と変わらない感じで、大体数人がグループになってお喋りをしている。大抵お客さんの悪口ホスト話題だ。この人に嫌われたら待機所内で生きていくの難しそ〜と思うボスっぽい人がいたりする。集団でいる人の中に悪い人はあんまりいなくて、何回か出勤してると普通にしかけてくれたりする。ホストのことを彼氏と呼んでいること以外はそれなりに会話も通じたが、夜職一本の人はやっぱり生きている世界が違うなと思う。会話のレベルが合わない。あと、全員めちゃくちゃキレやすい。常にホスト担当にキレてるかメロメロになっているかの2択である

仕事内容

私自身は体を売ることに抵抗がなかったためなんとも思わないことが多かった。むしろTwitterでバズってるような悪質な客は本当に極1部で、大抵は普通に冴えないおじさんばかりだと思う。私が素人売りしてたのもあるかもだけど。

お客さんは本当に様々だけれど、基本的に愛想良くしてたら酷いことはされないと思う。大体プレイ後に他の風俗嬢悪口を聞かされていた。昼職しかしたことない自分にとって、お金をもらってその分のサービス提供するのは当然のことだと思って真面目にやっていたけれど、どうやらそうじゃない子の方が多いらしい。

風俗という仕事、本当に割に合わないと思う。心と体を殺して売っているのに、60分で1万円以下の稼ぎだと本当に泣きたくなる。これじゃあ昼職やってた方が良いと思ってしまう。裏引きと言ってお金をもらって本番行為をすることも視野に入るくらい稼ぎが割に合わない。お客さんにもらうお金が2万円でも、半分以上お店に取られたりする。これは私が低スペなのが主な原因だけれど、そうだとしてもしんどいものしんどい

12時間待機して仕事が一本も入らない日もある。そういう日は本当に死にたくなる。待機所から他の女の子仕事に出ていく度に死にたさが増していく。他の女の子仕事が入らないことをお店のせいにしてブチギレていたけれど、私はどうしても自分のせいだと思ってしま性格だったし、退勤時間にお店からお仕事用意できなくてすみません」って電話が来るのも結構キツかった。いやいやむしろ私が仕事とって来れなくてすいません、という気持ちになるのだ。この辺は昼職してる時の思考だなと思う。

チンカスしんどいとかキスキモいとかは普通にあるけど、本指名が返ってきたりプレイ容姿を褒められるのは普通にしかったりする時もある。

待機時間は寝てれば良いし、楽っちゃ楽な仕事なのかもしれないが、それを踏まえても昼職ができるなら絶対昼職をした方が良いと思う。まず、金銭感覚おかしくなる。1日で5、6万稼ぐなんて昼職ではありえない。これがソープや高級店なら20、30稼ぐ人もいるだろう。一度味をしめてしまうと、元に戻るのは難しいのでないかと思う。しかも、風俗嬢ってほとんど全員ホス狂いなんだよね。せっかく稼いだ大金を一日で飛ばすその気持ちが私にはわからなかった。絶対貯金して良い家とかに住んだ方が良い。ホスト風俗嬢金銭感覚おかしくなってるから、誰もおかしいよ、なんて教えてくれない。でも、変だと思う。この感覚がある人は絶対に夜職をしない方が良い。

あと本当に汚くてしんどい。寮や待機所の生活面はもちろん、全然知らない人の性器を一日に何回も舐めるなんて気が狂ってないとできない。性病もこわい。汚い奴は洗っても洗っても汚い。そのうち自分まで汚く思えてきて、普通恋愛セックスをするのが申し訳なくなってくる。人によってはお金が貰えないのにセックスする意味がわからないと思う人もいるらしい。愛情表現じゃなくて金稼ぎになった時点で結構しんどいのではないかと思う。

それでも、様々な事情で夜職でしか働けない人もいると思う。そういう人にやめた方がいいなんて言える立場じゃないし、そうすることでしか生きられない人がいるのもわかる。でも、普通に昼職ができている人でこれから夜職をやってみたいと思っているなら辞めた方が良いと言わせてほしい。確かに大金は手に入るかもしれないけれど、それと引き換えに大事ものを失うかもしれない。昼職で足りないお金アルバイトとかしよう。

私はもう二度と風俗嬢やらないです。メンタルも体調も崩すしね。

2023-12-27

anond:20231227141703

出稼ぎ地下鉄建設作業員が自慢になるのですか?

ここぞとばかりに自慢してやることにした

2023-12-26

増田が孕ませて捨てたフィリピン女性の子供が続々と来日

少子化って嘘なんじゃないの

国外で孕ませ逃げしてるだけ説

弱者男性なんて嘘だったんだ

強者日本人パワーで貧しい国の女性を孕ませてたんだ

騙されてたわ

お前ら一人につき10人ぐらいの子供が国外にいるんだろ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231226/k10014299411000.html

「父に会い、ただ抱きしめたい。元気にしていたか聞きたい。お父さん、私を見て、私はここにいるよ」

涙を流しながら、カメラレンズの向こうに父親を呼びかける若者

JFCジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレンと呼ばれる日本人フィリピン人の間に生まれ子どもです。

バブル期以降、フィリピンパブなどに短期出稼ぎに来ていた女性と、日本人男性の間に生まれ父親に養育を放棄されて母子家庭としてフィリピンで育ってきた子どもも少なくありません。

こうした若者たちが成人年齢を迎え、今、相次いで、父の国である日本を訪れています

anond:20231226010353

被差別部落公立動物園出身だけど

箸をちゃんと持てない人なんていなかった

箸のない文化圏から出稼ぎ労働者家庭とかならありえるけど

日本人想定で言ってるんだろうし藁人形だよ

2023-12-24

anond:20231224113325

イスラエルの唯一の勝ち筋は「ハマスを産まない」だよ。

豊かで安定した自由社会なら、テロリスト集団が高い支持を受けるなんてありえない(局地的なテロはできても民衆の支持を得られない。オウム真理教のように)。テロリスト集団民衆から高い支持を受けているのなら、そこには何らかの原因があるのだ。その原因を除去するべきだ。

したがって、以下の措置が最低でも必要だろう。

  1. ガザの封鎖を解除するイスラエルガザへのヒト・モノの流入遮断しており、ガザ住民出稼ぎに行くことも物資を輸入することも特産品を輸出することもできない。当然ガザにはマトモな働き口なんてロクにないので大勢失業し、国際社会からの援助で食いつないでいる。出稼ぎにも行けず輸出産業にも従事できず生活物資が足りない失業者が大勢溢れている状況を自らの手で作り出すのは、テロリスト養成所を国費で運営するのと変わらないイスラエルは単に自分が作った養成所の成果を手にしているだけだ。ガザの封鎖を即刻中止し、ガザ住民出稼ぎ農作物の輸出で食っていけるような状況を作るべき。
  2. 入植地から撤退するパレスチナ人土地を奪いパレスチナ人土地を寸断しパレスチナ人の行き来を妨害しつつ「入植者専用道路」みたいなのを建設している現状はただのアパルトヘイトしかないので、即刻すべての入植地から撤退するべき。占領地に自国民を入植させるのは国際法違反であり、ウクライナ東部ロシア人移民させるプーチンとやっていることはまったく同じだ。軍を動員し家から無理やり入植者を引き剥がしてでも、イスラエル入植地から撤退しなければならない
  3. パレスチナ選挙結果尊重するハマスはもともと選挙によってパレスチナ自治政府の政権の座に就いたのだが、ハマス危険視するイスラエル欧米諸国の手によって政権を逐われ、ガザ武力実効支配するに至った。ハマス民意の支持を得ていない独裁政権だとしばしば言われるし、それは正しいのかもしれないが、そんなに民主主義大事なら彼らが選挙で勝ったときにもそれを尊重するべきだったのだ。単に選挙で負けただけならハマスガザ実効支配なんてしなかったかもしれない。脅しによって追いやられたから彼らは実力での支配を選んだのだ。仮に韓国大統領選挙の結果が気に食わなかったとして、日本アメリカEUと組んで無理やり新大統領を辞任させたとしたら、反日感情高まるのは当たり前だろう。どんなに気に食わない政権パレスチナで成立したとしても、ひとまずは選挙結果尊重し、交渉によって問題解決する姿勢を見せるべきだ。
  4. パレスチナ国家承認パレスチナ国家として承認するべき。これは言うまでもない。

増田個人的には一国家解決イスラエルパレスチナ国家統合される。ユダヤ系パレスチナ人権利尊重される)の支持者なのだが、それはまったく現実的ではないので、仮に和平を結ぶとしたら二国家解決に基づくほかないだろう。とにかく今のイスラエルパレスチナに対する扱いが酷すぎるので、せめて彼らを人間扱いするところから始めないと。入植で土地を寸断して行き来しづらくしといて入植者専用道路とか作ってたら恨まれるに決まってんだろ。仮に、中国人が次々と日本に入植してきてあちこち中国人専用道路は作られるけど日本人は中国軍検問をくぐらないといけないので隣町に行くのさえも苦労する、っていう状況になったとしたら、増田中国人を狙ったテロを起こさない自信はないねハマスイスラエル政策帰結にすぎない。

2023-12-16

anond:20231216182957

そこそこできる女性バンバン海外移住すんじゃないかなあ

逆によそから出稼ぎにくる女性も減るだろうし

極端に男女数に差が広がりそう

BL天国だなあ

2023-12-06

anond:20231206172823

70年代日本購買力なんて生まれてないから知らんけど、為替が放物線を描いて落ちているから、海外旅行に行きづらいし、観光立国をしていくしかないし、日本若者海外出稼ぎに行くだろうな。

2023-11-29

クリノメガエース批判での炎上事件

何が起きた?

ジャパンカップはイクノックスの史上最強論争を終結させるような見事な走りと、2着に負けはしたが力をしっかり見せつけてくれたリバティアイランド活躍で華やかに終わった。

その裏で、3勝クラスのウインエアフォルク、地方競馬所属チェスナットコート、クリノメガエースの参戦があった。

チェスナットコート中央で4勝しオープン入りしてから地方転籍、クリノメガエース中央新馬勝ちをしてから地方転籍なので、中央実績から所属クラスだけで語るならチェスナットコート文句なし、ウインエアフォルクは1つ格上挑戦、クリノメガエースは3階級格上挑戦ということになる。

(競走馬は「未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスオープン」の順に昇級し計4勝すれば最上位のクラス所属となる)

しかし、格上挑戦だろうと当然、地方馬2頭も中央への出走資格を持っており、ジャパンカップへの出走希望馬の数や獲得賞金額など加味して、出走優先順位が上位18頭に入ったから全馬出走できたわけだ。

ルールに従っての堂々の出走だったわけだ。

結果はウインエアフォルクが15着、トラストケンシンを挟んでブービーチェスナットコート最下位18着はクリノメガエースとなった。

力の足りない馬が負ける、これは競馬のよくある風景だ。

ただ今回、ウインエアフォルクはともかく、チェスナットコートとクリノメガエースの挑戦を批判的にツイートした人がXに現れ、炎上批判される事件が起きた。

その人はどこかの育成牧場スタッフという話だ。

さらにそのアカウントに、クリノメガエース生産牧場の方が「このように批判されてもお互いに良いことはないんじゃないかと。もしクリノメガエース迷惑かけたのならすみません」と忠告謝罪をした。

ここまでが事実顛末だ。

この批判のまずいところ

競馬に限らずだが、あらゆる場面において、勝てないと解りながらも夢を見て、より上を目指して挑戦することは尊い

そこを否定してはならない。

そしてあらゆる競技絶対はなく、例えば前の方で多重落馬事故が起き、後ろにいて巻き込まれなかった馬が勝つようなこともなくはない。

オリンピックスノーボードレーススピードスケートなどでもたまに見る光景だ。

なので、どれほど実力が足りなくとも、どれほど勝つ可能性が低くとも、そこに挑戦する価値はあるのだろう。

日本だって欧米から学び挑戦し続けたからこその今の発展だし、日本人のメジャー挑戦のさきがけとなった野茂英雄や、メジャー通用しないと言われながら日本野手初の大リーガーの1人となった新庄剛志がいたからこそ、今の大谷翔平活躍があるとも言える。

だって同じで、ジャパンカップそもそも日本馬が勝てない大会だったのが、いまや外国馬が勝てないので誰も来てくれなくなったほど、日本競馬進歩は目覚ましい。

今は中央と力の差がある地方競馬も、ミューチャリーのように中央馬を倒す馬だらけになる日だってくるかもしれない。

競馬だって今までの挑戦があったから、進歩があるのだ。

この批判理解できるところ

ただ、馬を使った競技において、その挑戦は人のエゴだ。

からするとレースの格は関係なく、騎手の指示に従って一所懸命走るだけだ。

馬は慣れないコースを走って故障することもあるし、一度の惨敗でその後のやる気を失うこともある。

その結果、それ以降のレースで走れなくなり、すぐに引退馬肉になることもある。

馬のその先を思うなら、馬が一番活躍できるキャリアを用意してやることも、馬にとっては大切なことだろう。

しかし、オーナーがその馬をちゃんと愛していて、挑戦で結果が出なくとも、その後走れなくなったとしても、その後大事に面倒を見る覚悟があるならもちろんその挑戦にマイナスの面は少しもないだろう。

今回挑戦した馬たちのオーナーがどのような姿勢かは知らないが、馬に夢を託し、大きなレースに出した以上は、馬を大切にする方達だと思いたい。

それならば、外野文句を言う権利すらないだろう。

地方馬のジャパンカップ参戦だけではなく、日本馬の凱旋門賞挑戦も似たようなものだ。

タイトルホルダーやドウデュース凱旋門賞に挑み、結果的惨敗し、帰国後もパフォーマンスを落としたとしたわけだが、彼らはそんな結果に関係なく、将来立派な種牡馬になることは確定している。

未来確約されている馬は、挑戦は大きなリスクにならない。

だがそんな馬は、ほんの一握りだ。

ひとつ言えるのは、「尊い挑戦をする人」と「可哀そうな馬」は両立され得るということだ。

タイトルホルダーのオーナーも、後になって「馬には可哀そうなことをした」と言っている。

個人的経験

ただの競馬ファン個人的経験談になるが、聞いてほしい。

地方競馬も見る増田は、とある地方馬を推し応援していた。

ある時この馬が中央特別レースに出走することになった。

あの時の増田出馬表を見て驚き、「俺たちのあの子中央で、win5対象特別戦に出るんや!うおー!楽しみ!」というかつてない楽しみに震えた。

冷静に考えると地方ダート登録している中央は芝。

そしていつも見る地方で行われる中央地方交流戦重賞では、出稼ぎにきた中央馬たちが上位を独占して帰っていくのも見慣れた光景だ。

何が起きても覆らないほど、中央馬と地方馬に力の差があるのは肌身にしみて理解している。

もちろん勝つことはないだろう。

しかし、勝負の決したレースでは流す馬もいる。

俺たちの彼女はいだって全力だ。

ひとつでも上の着を目指してくれたら、あわよくば1桁着順も?最下位は避けてくれるのは可能でしょ!なんて思っていた。

当たるはずのない馬券も買ってレースを見る。

だが結果は中継にゴールシーンが映らないほどの惨敗最下位

パトロールを見れば、必死に追って、流したブービーに迫る程度だった。

勝たないのはわかってたけど、思っていた以上で、少しがっくりきた。

いや、それでもよく頑張った、と思ったし、馬も騎手も立派だったし、彼女が俺たちを中央に連れてきてくれたのは誇らしかった。

でもホーム地方競馬場に帰ると、その初戦で見たことないような惨敗

目を疑った。

え?俺たちの強い彼女は?どこにいった?

田舎エリートが全国模試でさんざんで、自信を無くしたかのような走り。

うわっ、あの子傷ついてたんだ…

そこからだんだん、俺たちは彼女にとても申し訳ないことをしてしまったんじゃないかと思うようになった。

もちろん馬主調教師判断だし、ただのファンには何の権限もない。

でも、あの日無邪気に舞い上がっていた自分は、彼女にとってどういう存在だったんだろう、とは思うようになった。

「馬には可哀そうだった」この言葉は、実感があればあるほど、簡単じゃなく、重い言葉になると思う。


まとめ

別にこの挑戦に正しいも間違っているもない。

挑戦を辞めたら人は終わりなのも事実だ。

だが馬はその挑戦も、その価値も知ることはなく、可哀そうなことをしたら可哀そうになるのも事実だ。

ただ、挑戦は可哀そうなだけでなく、ディープボンドみたいに惨敗してもいい経験として強く成長する馬もいる。

今回のウインエアフォルクと藤田菜七子騎手は、いい経験になって成長してくれる、と期待されていた。

個人的には、俺たちの吉村騎手ジャパンカップ走ってくれたのは嬉しかったし、いい経験になったろうし、いま競馬学校生の吉村Jr.にもその経験が受け継がれていくと思うと、クリノメガエースの参戦にも大きな価値が詰まっていたとは思う。

人が馬に楽しませてもらい、その職業の人たちは馬にご飯を食べさせてもらっているのだから、誰だって馬に可哀そうなことをして欲しくはないし、したくはないだろう。

しかし実際の競走馬あくま経済動物で、乳を搾る牛や、肉をいただく鶏と本質的には変わらず、ある程度の可哀そうなことを強いるのも必然ではある。

からこそ線引きは難しい。

まれてこなければよかったんじゃない、みたいな結論もまた、違うんだと思う。

2023-11-24

https://twitter.com/shiomura/status/1727561282495373616

 

日本人女性ホストの売掛や売上を支えるために、スカウトからエージェントを介して中国(香港)や豪州東南アジアを中心に売春出稼ぎに行っています

 

>そうした選択をせざるを得ないよう、対策警察庁政府と共に動いています

 

この書き方だと、この人が、警察庁政府と共に、日本人女性売春出稼ぎ以外の選択肢を取れないように追い込んでるように読めるね。

ツイートした本人の意図はおそらく違うのだろうけど

海外出稼ぎにいく高級娼婦SM女王について

最近目についたので。

彼女たちが「ツアー」と称してまともな商用・就労ビザもないくせに米国欧州ビジネス以上のクラスでせっせと稼ぎにいき、現地のきらびやかホテル料理写真をインスタにあげているのをみて面白いなと思った。

彼女たち(高級娼婦SM女王)の生態


おそらく比較的富裕な男性クライアントにしているので、それに相応しくあるべく自分がお高い、ハイクラスの売春であることを飾り立てるために、SNS等にせっせと上述の通りホテル料理写真ブランドものをひけらかしている。

以前SNSインフルエンサーハワイ不法就労とみなされ入国拒否されたみたいな話があったが、まだかわいい話だと思った。

彼女ら高級娼婦出稼ぎでがっぽり稼いでいるのが他国で目をつけられればそういう目線でまともな日本人女性入国審査時に厳しくみられるわけだし。

ある意味度胸があって賢いのかもしれないが、さっさと現地で捕まってほしいなと思った。

2023-11-21

anond:20231121171347

もう「仕送り」なんて言葉聞かないじゃん?

農村の「出稼ぎ」とかもなくなってさ

そう言う事はすっぱり目をつぶって

ゆ・る・さ・ん

みたいになるの不思議よね

徹底した宗教拒否思想がない限り日本無神論者になれない

短期滞在上級国民であらゆる法則無視出来る人じゃないと、非常に宗教を持つ人にとっては暮らしにくい国だぞ日本

 

いただきます」「おかげさまで」「生かされている」は宗教から来るものだし、

パッと思いつくものでも、建物を建てる時のあれこれ、事業所やお店の神棚七五三例大祭厄年お盆年末年始葬式のあれこれがある

ワイが子どもの頃、当たり前のように子ども会のイベント神社でやってたし、神社クリスマス会やったなぁ

修学旅行神社やお寺へなどの宗教施設訪問も当たり前のようにやったなぁ

 

あと西洋宗教などの神が人間評価する国の人は熱心に宗教信仰していなくても、

だいたい自己責任思想能力主義が強いし、自由意志否定すると発狂する米🌾

なぜなら人間自己責任に基づいて行動をしそれを神は見ておられて評価するから

 

でも日本神様はそういうのないからな。そもそも人を支配しないし万物に神性や魂が宿るって考えだから

動物現象神様だけでなく海外神様神社に祀るから。その神様アイコンにするから

 

とりあえず、教典がある宗教がいいです!なら、日本にいる出稼ぎ庶民外国人に聞いたら良さそう

日本だしでぇじょぶだ、神様も赦してくれる!』ってだいぶ緩く信仰してるぞ

anond:20231121031454

2023-11-08

anond:20231108110745

あれもまぁまぁ嘘で、ロクに大学行けないと海外出稼ぎするか地元農村に戻るか軍の3択なんだよな。飲食業に下るのは大体女だよ。

2023-11-03

外貨獲得やろ

JK文化Kawaii文化ロリコン文化エロ漫画もっと積極的に発信して、女の子出稼ぎさせて海外売春従事させ、がっぽり稼いで帰ってきた女の子日本で散財

外貨も獲得

内需も復活

2023-10-30

お前らは出稼ぎ嬢の分類をまったくわかっていない

おはようございます解説いたします。ソープだったりデリだったり風俗の話ね。

純粋身バレが嫌な嬢

プロのお姉さんでも「身バレが嫌、リアル知り合いとうっかり遭遇したくない、だから地元で働きたくない」という人は何気にけっこう多い。

そうなると、隣県くらいだとまだ危ないので隣の隣の県か別地方で勤務することになる。

当然に超遠距離通勤するか泊りがけで勤務するかということになる。

俺の知っている範囲では、地元雄琴で働きたくないからつって毎回滋賀から名古屋までマイカー通勤していたFカップ嬢がいたなあ。風俗引退した時には愚息も泪を零しました。

ちなみに超遠距離通勤出稼ぎとはあんま言われず、泊りがけ(例.住んでるのとは別地方新幹線移動→月の内2週間くらい休み入れつつ連続勤務→帰宅、といった感じのパターン)で勤務の場合がそう呼ばれる。

店でそういう嬢の宿泊マンションを賃借していたりするので、そこだったら安く泊まれるが、潤沢に部屋数があるわけではないため埋まっていたら普通に自腹でホテル宿泊

このパターンの嬢はリアル知り合いにバレるのは嫌というのが微妙背徳感をそそられるため個人的に熱い存在

なおこういう出稼ぎ嬢はコロナ禍で壊滅的被害を受けた(別県移動がダメってされてたからね)が復活した。

事情普段より多く稼ぎたい嬢

狭義というか、単に「出稼ぎ嬢」と呼ぶ場合基本的にこれ。一番多いパターン

普段とは違う、新しい店舗に在籍すれば「新人」扱いとなる。

新人期間は嬢にとってボーナスタイム新人期間だと客目線では通常2000円程度の値引きとなるため、ちょっとでも安く済ませたいので新人しか入らない男や、いつもの嬢と違う嬢がいいなあという男が新人指名する)であり、通常よりも稼げるため、要するにホストの掛金的意味ヤバい嬢が「〇月〇日までに×××万円必要なので出稼ぎ先探してます」とか今日もXで呟いている。

当然に、普段の店でちゃんと稼げている嬢であれば移動の手間なんかかける必要が無い(≒普段の店で出勤増やせばいい)ため、出稼ぎするのは普段の店でそこまで人気というわけではない嬢である

質的意味で当然お察しである

あと風俗でのプレイって真面目にやる前提においてはけっこうな肉体労働であるため、たくさん客を取っている・取らざるを得ない嬢は基本的に疲れているし1日に何回も身体洗ったりする関係で肌のコンディションも悪いしと、そういう意味でもキツイ

余談だが、開店時間閉店時間までずっと出勤している嬢は「オーラス嬢」と呼ばれる(風俗において嬢の出勤時間は嬢によって異なる。店の開いてる時間の内の何時から何時まで、というのを基本的に嬢自身が決める。嬢によるが短くて3時間、長くて8時間10時間くらい。店舗風俗営業時間は概ね9時or10時~24時なのでオーラスだと14時間勤務)。

普段限られた時間しか出勤してない嬢がいきなりオーラス出勤してたりすると、「ああ、掛金が大変なんやなあ」という感じである

毎回オーラス出勤してる嬢はいくらなんでもホスト的な意味でもうちょっと節制していただきたい。

ちなみによくわかってない素人パパ活女が「出稼ぎって稼げるんですか?」とか言ってたりもするが、その程度の知識なら普通に地元店舗に在籍する方が良い。

事情あって地元で働けない嬢

危険存在である

具体的には

のどちらかしかない。万が一遭遇したら泣くしかないが経験積めばだいたいシティヘブン見るだけで判別可能になるよ。

余談

世の中には本当に掛金的意味でヤバく、店舗風俗オーラス出勤(10時~24時勤務)→デリヘルに出勤(24時~10時勤務)という24時間出勤をしている嬢がいる。

待機室で寝ていたりするため同僚嬢からの評判が基本的に悪い。また当然に疲弊しているので接客基本的に悪い。また店舗基本的には掛け持ち在籍を禁止しているのでバレてクビになったりする。

プロのお姉さんにおかれましては、このパターンで働かざるを得ないまで金銭的な意味で追い込まれる前にマジでホストは控えめにしていただきたい。

anond:20231027154604

2023-10-29

仕事に遊びに くつろぐ女たち

アファーマティブアクションによる就職優遇女性枠の存在管理職になりやす出世の有利

・困難女性支援法という実質女性専用生活保護制度(受給条件もかなりゆるい)の存在

・有名大学に存在する女性枠、女子生徒専用の学費補助制度リケジョ就活無双

シングルマザーに対する手厚い支援制度、実質一夫多妻制の実現

・多少虐待浮気した程度なら結婚しても親権慰謝料、婚費を得られる社会的制度優遇

刑罰における女性割の存在ビジネスホテル並の女性刑務所


などなど様々な社会的優遇が受けられているにも関わらず、女性は生き辛い!と主張する女たち。

平均年収女性の方が低い!男女差別!など言われても、男女比較したら明らかに女性の方が配慮されてるし

アファーマティブ・アクション出世やすいのも事実なのだから、まともに働きたくない言い訳しか思えない。

あるいは、普段から罵倒中傷旦那デスノートなるもので死を願う様な男性達の経済的基盤に依存して生きているのだろう。


要するに、男みたいに努力も苦労もしたくないけど男並か男以上の権利が欲しいのが女。

弱者性を主張する癖に社会的には強者である矛盾


血が滲む様な努力を重ねて一流の学歴で一流の会社就職した一流サラリーマン年収

余裕で上回るぐらいの金をパパ活(笑)出稼ぎ(笑)で稼いでいる筈なのだが、それでも平均年収格差があり勝てないと?

有利で卑怯ルールの上でも勝てないのだとしたら、最早やる気が無いとしか思えないのだが、それでも女性からしたら「差別」となる。


こんな女性に甘い社会で、くつろぎながら生きているのに、それでもなお、弱者自称配慮を求める……

2023-10-28

[]紀伊国狐憑漆掻語

谷崎潤一郎

漆掻きと云ったって都会の人は御存知ないかも知れませんが、山の中へ這入って行って漆の樹からうるしの汁をしぼるんです。いいえ、なかなか、百姓の片手間ではありません。ちゃんとそれを専門にする者があったんで、近頃はめったに見かけませんけれども、外国の安い漆が輸入されるようになったそうですから、いまどきあんなことをしても手間ばかりかかって引き合わないんでしょうな。兎に角以前には私わたしの村なんかへもよく漆かきが奈良あたりからやって来たもんです。漆鉋うるしかんなと云って、鎌のようなもので先の曲った奴を持って、腰に三四合ぐらい這入る竹の筒を提げて、漆を見つけると、その鉋で皮へ傷をつける。それがあんまり深く傷をつけ過ぎてもいけないし、浅過ぎてもいけないし、呼吸物なんで、その傷口から松脂まつやにのようにどろりと滲しみ出て来る汁を箆へらですくって竹の筒へ入れる。そんな時にうっかり下手なことをやって汁が顔へはねかかったりすると、それこそ赤く脹れ上りますから、馴れた者でないと出来ない仕事なんでして、漆にカブレないように紺の手甲を着けて、すっかり紺装束で出掛ける。まあそんなことをする人間なんで、私の村にもその商売の者が一人住んでいましてね。此の男は遠くへ出稼ぎをするのでなく、村の近所の山へ這入ってはうるしを採ってくらしていましたが、或る夏の日に、その漆かきが一と仕事してから山の中でひるねをしていますと、夕立ちが来たもんですからふっと眼をさましました。そしてそのときに、ハテな、己はひょっとすると寝ていた間に狐に憑つかれやしなかったかなと、そう思ったと云うんです。それが別にどうと云う理由があるんではないんですけれど、淋しい所をひとりで歩いているときなんぞに憑かれることがよくあるんで、ただ何んとなくそういう感じがしたんでしょうな。で、まあ、家へ帰ってもそれが気になって仕方がない、どうも狐がついたようだから明神さまへお参りをして来てくれろとお袋ふくろに頼んだりして、友だちなんかにもそんなことを云っていましたが、そのうちにとうとう床について、飯も食わないようになったんです。それで先生布団をかぶって半病人のようにうつらうつらしながら、日が暮れると云うと、ああ、今夜あたりは狐が迎いに来やしないかな、今にきっと来やしないかなと、心待ちに待たれるような、妙にそれが楽しみのような気持ちでいると、案の定夜になってから友達のような男が三人ばかり表へやって来て、「さあ、行いこら」「さあ、行こら」と誘うんだそうです。尤も友達と云ったって見おぼえのある男ではないんで、みんなせいが三尺か四尺ぐらいの小男で、法被はっぴを着て、木や竹の杖をついていて、何か非常に面白そうに「行いこら行こら」と云うんですが、それを聞くと行きたくって行きたくってたまらなくなるんだそうです。けれどもアレは狐だから行くんではないぞ、あんな者に誘われてはならないぞと思ってじっと我慢していると、友だち共は仕方がなしに帰ってしまう。するとその後ろ姿に尻尾しっぽのようなものがチラチラ見えるようなんで、ああやっぱり行かないでいい事をしたと、そのときはそう思いながら、又あくる日のゆうがたになると、今夜も誘いに来やしないかなと心待ちに待つようになる。そうするうちに果たしてやって来て「行こら行こら」と誘うんですが、それがもう、さも面白そうなんで、ついうかうかと行きたくなるんだそうですな。しかしその晩も一生懸命我慢してしまったところが、三日目の晩の九時頃に、家の前に庭があって、庭の下が六尺ばかりの崖がけになっていて、崖から向うは一面に麻の畑でした。それが夏のことですから麻が高く伸びていて、ちょうどその庭と畑とが同じ平面に見える。で、その畑の方へ例の小男が三人連れ立ってやって来て、「さあ行こら」「さあ行こら」と云うんだそうです。よくよく見るとその男たちの着ている法被に何か圓い紋がついていたそうですけれども、どんな紋だったか、そこんところはハッキリ覚えていないんだそうで、いつもの通りめいめいが杖をついていて、しきりにそう云って誘うもんですから、とうとうその晩は我慢しきれなくなってしまった。それでそうっと家を抜け出ようとしたとき生憎親父が小便に起きたんで、こいつはいけないと思って、「行きたいんだけれど、親父に見付かると面倒だから己は止すよ」と云うと、「なあに己たちが一緒なら大丈夫だ、こうすれば親父に見つかりはしないから、まあ附いて来い」と云って、その三人の友達が手をつなぎ合って、輪をこしらえて、その輪の中へ丑次郎―――という名だったんですが、その漆掻きの男を入れた。そして、「さあこうすれば親父が見ても見えやしないか心配するな、附いて来い/\」と云って連れて行くんで、ちょうど便所から出て来た親父とすれちがいになったそうですけれども、成る程親父には此方の姿が見えないようなあんばいだった。それからその晩は麻の畑の中で遊んで、いろいろ御馳走をしてくれたりしただけで、明け方には無事に家へ帰してくれたそうですが、四日目の夕方は日が暮れないうちから楽しみで楽しみで、早く誘いに来てくれないかなと思っていると、やはり昨夜ゆうべと同じ刻限にやって来て「行こら、行こら」と云うんです。で、又附いて行きますと、今夜はいい所へ行こうと云って、家のじき近所にガータロのいる淵があるんですが、その淵の方へ出かけたと云います。え、ガータロですか。ガータロと云うのはあれは河童かっぱのことなんです。ぜんたい私共の村は高野山の南三里ばかりの山奥にあって、私の字あざは一方が山で一方が谷になったゆるやかな傾斜面のところどころに家がチラホラ建っている。丑次郎の家というのも山と山の間にある淋しい一軒家なんでして、前に三四枚の段々畑があって、その先が今云ったガータロのいる淵なんです。別に名前のあるような淵ではないんで、村の者はトチ淵ぶちトチ淵と云っていましたが、さあ、どう云う字を書きますかな。何しろ大滝だとか赤滝だとか云って、非常に滝の多いところでしてね、その滝壺の下流が今云った谷の底を流れていて、淵になっているのはほんのわずかなところなんですが、そこにはいつも水が真っ青に澱よどんでいて、まん中に平べったい一枚岩が出ていました。ガータロはその一枚岩の上にときどき姿を現わすことがありましたから、たしかにその淵に棲んでいたには違いないんで、見た人は大勢あるんです。ええ、ええ、私も一遍たことがありますよ。なんでも夏の日ざかりに山の上を通っていると、下の方にその淵が見えて、岩の上に変な奴がすわっているんで、「ああ、ガータロが出ているな」と思ったことがありました。さあ、そうですな、遠くから見たんだからよくは分りませんでしたけれど、人間よりは小さかったようで、まあ猿ぐらいでしょうかな。姿も猿に似かよっていて、ただ斯う、頭の上に妙な白いものが喰っ着いているんで、鳥打帽子を被っているように見えましたよ。ええ、ええ、よく人間に害をする奴なんで、私の知っている人でも、ガータロに見込まれて水の中へ引きずり込まれそうになったり、ほんとうに引きずり込まれて死んでしまったのもあるんです。これは餘談になりますが、その谷川の別なところに丸木橋がかかっていましてね。或る私の友人が夕方その橋をわたろうとすると、うっかり足を蹈み外して、水の中へ片足をついたのが、岸の方の浅瀬だったんですけれど、その片足を抜こうとしても水が粘ねばり着くようになって、どうしても抜けない。しきりに抜こうともがいているうちに、次第にずるずると深みへ引っ張られそうになるんで、ハテな、ガータロに見込まれると水が粘ると云う話だが、こりゃあガータロの仕業しわざだなと気が付いたんです。ところでガータロと云う奴は鉄気かなけを嫌うもんですから、そう云う時には、何んでも構わない、鉄気のものを水の中へ投げさえすれば助かるんで、ふっとそのことを思い出して、幸い腰にさしていた鎌を川の中へ投げた。そうしたら難なくすっと足が抜けたんで、真っ青になって帰って来て、実はたった今此れ此れだったと私共に話したことがありました。もうよっぽどの歳ですけれども、未だに達者な人でして、至って正直な、うそを云うような人間ではありませんから事実そんな目に遇ったに違いないんですな。しかし此の男はそう云う訳で命を取りとめましたけれども、もう一人今のトチ淵へ篏はまって死んだ者がありました。十四五になる可愛いい女の児でしたがね。なんでも同じ村の餘所よその家へ子守りに雇われていて、めったとひとりで遊びに出るようなことはなかったのに、その日に限って、赤ん坊の寝ている間に出て行って、二三人の友達と一緒にその淵の所で鮎を釣っていたと云うんです。それが、おかしいのは、淵によどんでいる水が、ほんの一間ばかりの間岩の下をくぐって、すぐその先の方へ行くと滝のようになって流れ落ちているんですが、その女の児は淵と早瀬との境目にある岩の上にしゃがんで、瀬の方で釣ればいいものを、淵の方を向いて釣っていた。すると、友達の女の児もみんな同じ所で釣っていたのに、どう云うものか外の者には一向釣れないで、その女の児の鈎はりにばかり魚がかかる。外の女の児たちは詰まらないもんですから、此処は止そうよ、何処か別の所へ行こうよと云うんですけれども、その女の児だけは面白いように釣れるんで、夢中になっていつ迄も釣っている。そのうちにだんだん日が暮れて来ましたが、もうおそいから帰ろうと云っても聴き入れないんで、外の者はその児を置き去りにして帰ってしまった。さあそうすると、晩になっても姿が見えないもんですから、主人の家では心配をして、親元の方を尋ねさせると、其方そっちへも来ていないと云うんで、大騒ぎになって、いろいろ心あたりを調べると、実は晝間これこれだったと云う。外の児たちは云えば叱られると思ったんで、聞かれる迄黙っていたんですな。で、早速みんながその淵のところへ行って見ると、ちゃん下駄が脱いであるんで、いよいよガータロに見込まれたんだと云うことになって、それから泳ぎの達者な者が体へ綱をつけましてね、ガータロが出たら合図をするから、そうしたら綱を引っ張って貰うように頼んで置いて、淵の底へもぐって行って、屍骸を引き上げたことがありましたよ。兎に角その女の児が鈎を垂れると、ほら釣れた、ほら釣れたと云うようにいくらでも釣れるんで、外の鈎にはちっとも寄って来なかったと云うんですから、そこが不思議なんですよ。あ、そう、そう、そう云えば、その前の日に、その女の児の親たちの家の屋根の上からその淵の方へ虹がかかっているのを、たしかに見た者があると云います。虹がそんなに近いところにある筈のものではないのに、ちょうどその家の上から出ているんで、何かあの家に変ったことでもあるんではないかと思っていたら、その明くる日にそう云うことがあったんだそうです。でまあ、そのガータロのいる淵の方へその漆かきは連れて行かれた訳なんですが、なぜだか知れないが死のうと云うことを考えて、今夜は一つあの淵へ身を投げてやろうと思いながら附いて行くと、大勢の人が提灯をつけて淵の方へぞろぞろやって来るんだそうです。それで暫く物蔭に隠れて窺がっていると、村長さんだの、伯父さんだの、伯母さんだの、親類の誰彼なんぞの顔が見えるんで、中にはもう死んでしまった人なんぞが交っているもんですからおかしいなあ、あの伯父さんは死んだ筈なのにまだ生きていたのかなあと、そんなことを考えながら待っていましたけれど、提灯の数が追い追いたくさんになって来て淵のまわりをウロウロしている。この様子じゃあとても駄目だと思ったんで、「どうも死ぬのに都合が悪いから、今夜はもう帰る」というと、「そんならもっと面白い所へ連れて行ってやるから、まあ一緒に来い」と云って、棕櫚山の方へ引っ張って行った。その辺はいったいに棕櫚が多いんでして、大概の山には、高いのになると三間ぐらい、普通二間ぐらいの棕櫚と、一丈ぐらいの薄のような草が生い茂っているんですが、その茂みの中を分けて行ったら、山の中途に大きな岩が突き出ていて、友達の連中はその岩の上へするすると身軽に登った。だが見たところ丑次郎には登れそうもないので、「己はそんな高い所へ上あがれないから止める」というと、「なあに己たちが手伝ってやるから大丈夫だよ、上って見ろ/\」と云って、三人の小男が上から引っ張ったり下から腰を押し上げたりした。お蔭でどうやら上れることは上れたけれども、上る拍子に脛を擦り剥いたんで、今度はそれが痛くってたまらない。「痛い痛い」と云うと、「よし、よし、つばきを附ければすぐに直る」と云って、つばきを附けてくれたらじきに痛みが止まった。すると又咽喉が渇かわいて来たんで、「水が飲みたい」と云うと、「じゃ、まあ、ここで休もう」と云って、道ばたに休んで、何処から持って来たのだか直ぐに水を飲ましてくれたが、なんだかその水が小便臭かったそうです。で、その山を越えると、私の家の方へ下りて来ることになるんで、ああ、そうだったな、此処はもう鈴木さんの家の近所だなと、はっとそのときに気が付いたらしくって、「もう己は帰る」と云い出したところが、「まあいいからもう少し遊ぼう」と云って、しきりに引っ張って行くんだそうです。それでも無理に帰ると云って、とうとう振り切って来たそうですが、その晩も、その前の晩も、家に戻ったのは夜中の三時ごろだったそうで、いつも夜の明ける迄には必ず帰してくれたと云います。さて五日目の晩に待っていると、又「行こら行こら」と云いながらやって来て、今夜は伊勢へ連れて行ってやると云う話で、伊勢松坂へ出かけて、何んとか云う料理屋の二階へ上ると、たいそう結構な朱塗りの高脚たかあしのお膳が出て、立派なお座敷で御馳走をたべた。それから街道を歩いて行ったら、此処はカノマツバラだと云うんで、見ると成る松原がある。けれども、その時に斯う、ぼんやりと分ったのは、私の村から有田郡ありたぐんの方へ抜ける山路にヤカンダニと云う谷があって、めったに人の通らない淋しい所なんですが、そこをその漆掻きは前に一遍あるいたことがある。で、そう云う時にもいくらかその記憶が残っていたものと見えて、カノマツバラだと云うけれども、どうも此処はヤカンダニのようだから、「ヤカンダニじゃあないか」と云うと、「なんだ、お前はヤカンダニを知っていたのか。ではもっと外の所へ行こう」と云って、又方々を歩き廻って、「さあ、どうだ、此処がカノマツバラだ」と云われて見ると、今度は覚えのない土地で、松がずうっと生えていて、たしか松原景色になっている。しかしそう云う間にもときどき正気に復かえるらしく、己は狐に欺されているんだと云う考えがふいと起ることがあって、三人の小男の様子なども、人間の姿をしているように思えながら、どうかした拍子に尻尾が見える。はっきり見えるんではなしに、チラチラと斯う、見えたり見えなかったりするような工合なんですな。要するにまあその時分からそろそろ意識回復して来たんで、ヤカンダニを通ってからも暫く何処か無茶苦茶に引っ張り廻されていたようですが、そのうちに、村にイカキ山と云って、笊いかきのような恰好をした山があるんで、そこを通った時は、此処はイカキ山だなと云うことが分ったと云いますしかしその山は松だの欅けやきだのいろいろな雑木ぞうきが生えている密林なんでして、その林のなかをぐる/\歩いているうちに、木に引っかかって、フンドシが解けた。で、「まあ、待ってくれ、フンドシが解けたから」と云うと、「そんなものは構わないから放って置け、ぐずぐずしていると夜が明けるから急がなくっちゃいけない」と云って引っ張って行くんで、「もう己は帰る」と云うと、「帰らないでもいいよ。それより何所か寝る所があったら、みんなで一緒に寝ようじゃないか」と云うんだそうです。するともう夜がしらみかかって来たもんですから、その漆かきも今更家うちへ帰りにくくなってしまって、私の家いえの近所にある阿弥陀堂の方へ行った。と云うのは、その阿弥陀堂なら四人で寝るのにちょうど都合がいい場所なので、そこへみんなを連れて行って寝ようという考えが、ちゃんとそのときに頭にあったらしいんですな。それで阿弥陀堂へ行くのには、私の家と隣りの家との間を通らなければならないんですが、隣りの家の庭に古い大きな柿の木があって、それが往来の方へ枝を出していた、その木の下を通った時分に、「ああ、此処は鈴木の家の側だから、もうすぐ其処が阿弥陀堂だ」と思ったそうです。その阿弥陀堂は草葺きのお堂なんでして、うしろの方に四尺に一間ぐらいな裏堂が附いていて、その中に村のお祭り盆踊りなんぞに使う提灯だの行燈だの莚だのが置いてあったんですが、その莚のことを覚えていて、あの裏堂で寝ようというつもりだった。ところがそこへ這入るのには屋根からでないと這入れない。今も云う通りいろいろな物が入れてあったもんですから子供なんぞがいたずらをしないように、扉を中から締めてしまって、屋根から出入りするようにしてあったんで、そのこともちゃんと覚えていて、屋根裏へ上った。尤もその時に矢張り小男の連中が上から引っ張ったり下から押し上げたりしてくれたそうで、上って見ると、そこに二尺ぐらいの幅の厚い欅の板が渡してある。これはお堂の中の品物を出し入れする時の足場に作ってあったんで、その板に腰かけて莚の上へ飛び降り料簡だったんですが、小男共は、「此処がいい、/\」と云って、草葺きですから、庇ひさしの裏の方から上ると、竹を編んだ屋根の土台が見える、その竹の棒に掴まって屋根の草の中へ体を突っ込んで、「此方へ来い、/\」と云うんだそうです。成る程その連中はみんなせいが低いんだから巧く草の中へもぐり込めますけれども、丑次郎には這入れる訳がないんで、「己は体が大きいから駄目だ、そんな所へ這入ったら足が出てしまう」と云うと、「まあ試しに這入って見ろ」と云うんで、這入って寝てみたら案の定足が出てしまった。「ほれ御覧、こんなに足が出たじゃないか」と云ったら、「では仕方がないから中へ這入ろう」と云うことになって、さっきの屋根からでなく、別な所へ穴をあけて、その穴から、一人ずつ莚の上へ飛び降りて、裏堂の中の狭い場所へ四人が並んで寝た。それから少しとろとろとしたと思うと、お堂のうしろの板が三寸四方ぐらい切り取ってある、それは以前に、泥坊が内部にしまってあるものを覗のぞこうとしてそんな穴を拵えたことがあるんで、もうすっかり夜が明けたらしく、そこから朝日がさし込んでいる。と、やがて表が騒々しくなったんで、その穴へ眼をつけて見ると、村の子供たちがお堂の前で遊んでいるので、ガヤガヤ/\云っていてとても眠れない。「どうもあの子供たちがうるさいな」と云うと、「よし、よし、己が彼奴等あいつらを追っ拂って来てやる」と云って、一人の小男が外へ出て行った様子でしたが、どんなことをしたのか知れませんけれども、兎に角その男が行ったら子供たちはいなくなってしまった。それでようよう落着いて寝ようとすると、生憎とまた小便が出たくなったんで、「一寸小便をして来る」と云ったら、「いや、出てはいけない、出てはいけない」と云って、一生懸命に止める。「出ると掴つかまるから出てはいけない。小便がしたければ此の中でしろ。さあ、己達も此処でするぞ」と云って、三人とも寝ながら小便をしてみせるんですが、丑次郎にはどうしてもそこでする気になれない。もう出たくってたまらなくなって来たんで、とうとう又その屋根の穴からお堂の外へ降りたところが、遠くに私が立っていて自分の方を見ているので、「あ、鈴木さんに見られたな」と、その時はっきりとそう感じた。そして私が近寄って行く間に、三人の小男どもは慌あわてて逃げ出してしまったのだそうです。

さあ、そうでしたね、掴まえたのは朝の九時頃でしたかね。何しろ丑次郎がいないと云うので、村では捜索隊を作って山狩りを始めていたんです。それが明神様のお告げでは丑寅うしとらの方の山手にいると云う訳なので、一間置きぐらいに人が立って、八方から山を囲んで登って行こうとしていました。私もその捜索隊に加わっていたのですが、みんな鎌だの鉈なただのを持っているのに、私は素手すでだったもんですからすこし気味が悪くなって、もう山へ登りかかっていたんですけれども、ちょっと家へ行って来ると云って、それを取りに戻って来た時に丑次郎がお堂の縁に立っているのを見たんです。なんでも斯う、縄の帯をしめて、両手をうしろへ廻して、前の晩に雨が降ったんで裾の方がびっしょり濡れた着物を着て立っていましたがね。「丑じゃないか」と云って、此方こっちも恐恐こわごわ声をかけながら近寄って行くと、急いでお堂の中へ逃げ込もうとするので、掴まえようとしたところが、えらい力で抵抗してなかなか云うことを聴きませんでしたよ。そのうちに大勢駈け付けて来て、やっとのことで押さえつけて家へ引っ張って行ったんですが、家の閾しきいを跨ぐまでは可なり元気に歩きましたね。それからそっと寝かしつけておいて、行者を呼んで御祈祷して貰ったら、一週間ぐらいですっかり正気に復かえりました。尤もっともその前から少しずつ意識が戻って来て、己はこんな目に遇ったとか、何処そこへ連れて行かれたとか、欺されていた間のことをぽつぽつしゃべり出しましたがね。ええ、そうなんです、今申し上げた話と云うのは、その時私がその本人から聞いたんですよ。後で念のためにお堂のところへ行ってみましたが、成る屋根大穴が開いているし、中には小便が垂れ流してあって、臭いと云ったらありませんでした。当人も、「そうそう、己はあの棕櫚山を上る時に怪我をした筈だが」と云って、脚を出して見ると、たしかに皮が擦り剥けている。フンドシの解けたのなんぞも、よっぽどたってからイカキ山へ芝刈りに行った女が、木の枝に引っかかっているのを見つけて、ひどく恐がって逃げて来たことがありました。その外何処でこういうことがあったと云う所を調べてみると、大体その地点に證拠が残っていたんですから、それを考えても出鱈目じゃあないんですな。縄の帯をしていたのも、歩いているうちに帯が解けたんで、無意識ながら縄を拾って締めたんでしょうな。そののちその男一年ぐらい多少ぼんやりしていましたが、今でも酔っ拂った時なんかに、「狐つきの話をしろ」と云うと、笑いながら話し出すんです。

anond:20231028015831

まりこれを見ると、大本意味は(かなり特殊仕事ではあるが)出稼ぎ定義自体にはあってる感じかな?

それをなぜか出稼ぎじゃない風俗にも使ってる人がいるって感じ?

anond:20231027154604

外国の人ならともかく

日本人日本国内出稼ぎ的働き方をするのはかなり珍しくなったよなぁ

単身赴任出稼ぎの一つとして考えれば珍しくないけど

 

元増さんの職業はいったいどんなのなんだろう

anond:20231027154604

夜職系の隠語のようだな。

https://sapporo-foryou.com/diary-detail-513472/

風俗業界で働く女の子にとって、出稼ぎポピュラーな働き方の一つです。都市部在住の方は地方風俗店に、地方在住の方は都市部風俗店など、遠方にある風俗店に泊まり込みで働きに行くことをいいます

(中略)

知らない土地お仕事をする事が多いため、知り合いや親族にバレるといった可能性も低い

Twitter検索してみても(出稼ぎ - 検索/X)そのように使われているようだ。

というわけであくまで一部界隈で新しい意味でつかわれているというのは間違いないように思う。

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