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はてなキーワード: 六尺とは

2023-10-28

[]紀伊国狐憑漆掻語

谷崎潤一郎

漆掻きと云ったって都会の人は御存知ないかも知れませんが、山の中へ這入って行って漆の樹からうるしの汁をしぼるんです。いいえ、なかなか、百姓の片手間ではありません。ちゃんとそれを専門にする者があったんで、近頃はめったに見かけませんけれども、外国の安い漆が輸入されるようになったそうですから、いまどきあんなことをしても手間ばかりかかって引き合わないんでしょうな。兎に角以前には私わたしの村なんかへもよく漆かきが奈良あたりからやって来たもんです。漆鉋うるしかんなと云って、鎌のようなもので先の曲った奴を持って、腰に三四合ぐらい這入る竹の筒を提げて、漆を見つけると、その鉋で皮へ傷をつける。それがあんまり深く傷をつけ過ぎてもいけないし、浅過ぎてもいけないし、呼吸物なんで、その傷口から松脂まつやにのようにどろりと滲しみ出て来る汁を箆へらですくって竹の筒へ入れる。そんな時にうっかり下手なことをやって汁が顔へはねかかったりすると、それこそ赤く脹れ上りますから、馴れた者でないと出来ない仕事なんでして、漆にカブレないように紺の手甲を着けて、すっかり紺装束で出掛ける。まあそんなことをする人間なんで、私の村にもその商売の者が一人住んでいましてね。此の男は遠くへ出稼ぎをするのでなく、村の近所の山へ這入ってはうるしを採ってくらしていましたが、或る夏の日に、その漆かきが一と仕事してから山の中でひるねをしていますと、夕立ちが来たもんですからふっと眼をさましました。そしてそのときに、ハテな、己はひょっとすると寝ていた間に狐に憑つかれやしなかったかなと、そう思ったと云うんです。それが別にどうと云う理由があるんではないんですけれど、淋しい所をひとりで歩いているときなんぞに憑かれることがよくあるんで、ただ何んとなくそういう感じがしたんでしょうな。で、まあ、家へ帰ってもそれが気になって仕方がない、どうも狐がついたようだから明神さまへお参りをして来てくれろとお袋ふくろに頼んだりして、友だちなんかにもそんなことを云っていましたが、そのうちにとうとう床について、飯も食わないようになったんです。それで先生布団をかぶって半病人のようにうつらうつらしながら、日が暮れると云うと、ああ、今夜あたりは狐が迎いに来やしないかな、今にきっと来やしないかなと、心待ちに待たれるような、妙にそれが楽しみのような気持ちでいると、案の定夜になってから友達のような男が三人ばかり表へやって来て、「さあ、行いこら」「さあ、行こら」と誘うんだそうです。尤も友達と云ったって見おぼえのある男ではないんで、みんなせいが三尺か四尺ぐらいの小男で、法被はっぴを着て、木や竹の杖をついていて、何か非常に面白そうに「行いこら行こら」と云うんですが、それを聞くと行きたくって行きたくってたまらなくなるんだそうです。けれどもアレは狐だから行くんではないぞ、あんな者に誘われてはならないぞと思ってじっと我慢していると、友だち共は仕方がなしに帰ってしまう。するとその後ろ姿に尻尾しっぽのようなものがチラチラ見えるようなんで、ああやっぱり行かないでいい事をしたと、そのときはそう思いながら、又あくる日のゆうがたになると、今夜も誘いに来やしないかなと心待ちに待つようになる。そうするうちに果たしてやって来て「行こら行こら」と誘うんですが、それがもう、さも面白そうなんで、ついうかうかと行きたくなるんだそうですな。しかしその晩も一生懸命我慢してしまったところが、三日目の晩の九時頃に、家の前に庭があって、庭の下が六尺ばかりの崖がけになっていて、崖から向うは一面に麻の畑でした。それが夏のことですから麻が高く伸びていて、ちょうどその庭と畑とが同じ平面に見える。で、その畑の方へ例の小男が三人連れ立ってやって来て、「さあ行こら」「さあ行こら」と云うんだそうです。よくよく見るとその男たちの着ている法被に何か圓い紋がついていたそうですけれども、どんな紋だったか、そこんところはハッキリ覚えていないんだそうで、いつもの通りめいめいが杖をついていて、しきりにそう云って誘うもんですから、とうとうその晩は我慢しきれなくなってしまった。それでそうっと家を抜け出ようとしたとき生憎親父が小便に起きたんで、こいつはいけないと思って、「行きたいんだけれど、親父に見付かると面倒だから己は止すよ」と云うと、「なあに己たちが一緒なら大丈夫だ、こうすれば親父に見つかりはしないから、まあ附いて来い」と云って、その三人の友達が手をつなぎ合って、輪をこしらえて、その輪の中へ丑次郎―――という名だったんですが、その漆掻きの男を入れた。そして、「さあこうすれば親父が見ても見えやしないか心配するな、附いて来い/\」と云って連れて行くんで、ちょうど便所から出て来た親父とすれちがいになったそうですけれども、成る程親父には此方の姿が見えないようなあんばいだった。それからその晩は麻の畑の中で遊んで、いろいろ御馳走をしてくれたりしただけで、明け方には無事に家へ帰してくれたそうですが、四日目の夕方は日が暮れないうちから楽しみで楽しみで、早く誘いに来てくれないかなと思っていると、やはり昨夜ゆうべと同じ刻限にやって来て「行こら、行こら」と云うんです。で、又附いて行きますと、今夜はいい所へ行こうと云って、家のじき近所にガータロのいる淵があるんですが、その淵の方へ出かけたと云います。え、ガータロですか。ガータロと云うのはあれは河童かっぱのことなんです。ぜんたい私共の村は高野山の南三里ばかりの山奥にあって、私の字あざは一方が山で一方が谷になったゆるやかな傾斜面のところどころに家がチラホラ建っている。丑次郎の家というのも山と山の間にある淋しい一軒家なんでして、前に三四枚の段々畑があって、その先が今云ったガータロのいる淵なんです。別に名前のあるような淵ではないんで、村の者はトチ淵ぶちトチ淵と云っていましたが、さあ、どう云う字を書きますかな。何しろ大滝だとか赤滝だとか云って、非常に滝の多いところでしてね、その滝壺の下流が今云った谷の底を流れていて、淵になっているのはほんのわずかなところなんですが、そこにはいつも水が真っ青に澱よどんでいて、まん中に平べったい一枚岩が出ていました。ガータロはその一枚岩の上にときどき姿を現わすことがありましたから、たしかにその淵に棲んでいたには違いないんで、見た人は大勢あるんです。ええ、ええ、私も一遍たことがありますよ。なんでも夏の日ざかりに山の上を通っていると、下の方にその淵が見えて、岩の上に変な奴がすわっているんで、「ああ、ガータロが出ているな」と思ったことがありました。さあ、そうですな、遠くから見たんだからよくは分りませんでしたけれど、人間よりは小さかったようで、まあ猿ぐらいでしょうかな。姿も猿に似かよっていて、ただ斯う、頭の上に妙な白いものが喰っ着いているんで、鳥打帽子を被っているように見えましたよ。ええ、ええ、よく人間に害をする奴なんで、私の知っている人でも、ガータロに見込まれて水の中へ引きずり込まれそうになったり、ほんとうに引きずり込まれて死んでしまったのもあるんです。これは餘談になりますが、その谷川の別なところに丸木橋がかかっていましてね。或る私の友人が夕方その橋をわたろうとすると、うっかり足を蹈み外して、水の中へ片足をついたのが、岸の方の浅瀬だったんですけれど、その片足を抜こうとしても水が粘ねばり着くようになって、どうしても抜けない。しきりに抜こうともがいているうちに、次第にずるずると深みへ引っ張られそうになるんで、ハテな、ガータロに見込まれると水が粘ると云う話だが、こりゃあガータロの仕業しわざだなと気が付いたんです。ところでガータロと云う奴は鉄気かなけを嫌うもんですから、そう云う時には、何んでも構わない、鉄気のものを水の中へ投げさえすれば助かるんで、ふっとそのことを思い出して、幸い腰にさしていた鎌を川の中へ投げた。そうしたら難なくすっと足が抜けたんで、真っ青になって帰って来て、実はたった今此れ此れだったと私共に話したことがありました。もうよっぽどの歳ですけれども、未だに達者な人でして、至って正直な、うそを云うような人間ではありませんから事実そんな目に遇ったに違いないんですな。しかし此の男はそう云う訳で命を取りとめましたけれども、もう一人今のトチ淵へ篏はまって死んだ者がありました。十四五になる可愛いい女の児でしたがね。なんでも同じ村の餘所よその家へ子守りに雇われていて、めったとひとりで遊びに出るようなことはなかったのに、その日に限って、赤ん坊の寝ている間に出て行って、二三人の友達と一緒にその淵の所で鮎を釣っていたと云うんです。それが、おかしいのは、淵によどんでいる水が、ほんの一間ばかりの間岩の下をくぐって、すぐその先の方へ行くと滝のようになって流れ落ちているんですが、その女の児は淵と早瀬との境目にある岩の上にしゃがんで、瀬の方で釣ればいいものを、淵の方を向いて釣っていた。すると、友達の女の児もみんな同じ所で釣っていたのに、どう云うものか外の者には一向釣れないで、その女の児の鈎はりにばかり魚がかかる。外の女の児たちは詰まらないもんですから、此処は止そうよ、何処か別の所へ行こうよと云うんですけれども、その女の児だけは面白いように釣れるんで、夢中になっていつ迄も釣っている。そのうちにだんだん日が暮れて来ましたが、もうおそいから帰ろうと云っても聴き入れないんで、外の者はその児を置き去りにして帰ってしまった。さあそうすると、晩になっても姿が見えないもんですから、主人の家では心配をして、親元の方を尋ねさせると、其方そっちへも来ていないと云うんで、大騒ぎになって、いろいろ心あたりを調べると、実は晝間これこれだったと云う。外の児たちは云えば叱られると思ったんで、聞かれる迄黙っていたんですな。で、早速みんながその淵のところへ行って見ると、ちゃん下駄が脱いであるんで、いよいよガータロに見込まれたんだと云うことになって、それから泳ぎの達者な者が体へ綱をつけましてね、ガータロが出たら合図をするから、そうしたら綱を引っ張って貰うように頼んで置いて、淵の底へもぐって行って、屍骸を引き上げたことがありましたよ。兎に角その女の児が鈎を垂れると、ほら釣れた、ほら釣れたと云うようにいくらでも釣れるんで、外の鈎にはちっとも寄って来なかったと云うんですから、そこが不思議なんですよ。あ、そう、そう、そう云えば、その前の日に、その女の児の親たちの家の屋根の上からその淵の方へ虹がかかっているのを、たしかに見た者があると云います。虹がそんなに近いところにある筈のものではないのに、ちょうどその家の上から出ているんで、何かあの家に変ったことでもあるんではないかと思っていたら、その明くる日にそう云うことがあったんだそうです。でまあ、そのガータロのいる淵の方へその漆かきは連れて行かれた訳なんですが、なぜだか知れないが死のうと云うことを考えて、今夜は一つあの淵へ身を投げてやろうと思いながら附いて行くと、大勢の人が提灯をつけて淵の方へぞろぞろやって来るんだそうです。それで暫く物蔭に隠れて窺がっていると、村長さんだの、伯父さんだの、伯母さんだの、親類の誰彼なんぞの顔が見えるんで、中にはもう死んでしまった人なんぞが交っているもんですからおかしいなあ、あの伯父さんは死んだ筈なのにまだ生きていたのかなあと、そんなことを考えながら待っていましたけれど、提灯の数が追い追いたくさんになって来て淵のまわりをウロウロしている。この様子じゃあとても駄目だと思ったんで、「どうも死ぬのに都合が悪いから、今夜はもう帰る」というと、「そんならもっと面白い所へ連れて行ってやるから、まあ一緒に来い」と云って、棕櫚山の方へ引っ張って行った。その辺はいったいに棕櫚が多いんでして、大概の山には、高いのになると三間ぐらい、普通二間ぐらいの棕櫚と、一丈ぐらいの薄のような草が生い茂っているんですが、その茂みの中を分けて行ったら、山の中途に大きな岩が突き出ていて、友達の連中はその岩の上へするすると身軽に登った。だが見たところ丑次郎には登れそうもないので、「己はそんな高い所へ上あがれないから止める」というと、「なあに己たちが手伝ってやるから大丈夫だよ、上って見ろ/\」と云って、三人の小男が上から引っ張ったり下から腰を押し上げたりした。お蔭でどうやら上れることは上れたけれども、上る拍子に脛を擦り剥いたんで、今度はそれが痛くってたまらない。「痛い痛い」と云うと、「よし、よし、つばきを附ければすぐに直る」と云って、つばきを附けてくれたらじきに痛みが止まった。すると又咽喉が渇かわいて来たんで、「水が飲みたい」と云うと、「じゃ、まあ、ここで休もう」と云って、道ばたに休んで、何処から持って来たのだか直ぐに水を飲ましてくれたが、なんだかその水が小便臭かったそうです。で、その山を越えると、私の家の方へ下りて来ることになるんで、ああ、そうだったな、此処はもう鈴木さんの家の近所だなと、はっとそのときに気が付いたらしくって、「もう己は帰る」と云い出したところが、「まあいいからもう少し遊ぼう」と云って、しきりに引っ張って行くんだそうです。それでも無理に帰ると云って、とうとう振り切って来たそうですが、その晩も、その前の晩も、家に戻ったのは夜中の三時ごろだったそうで、いつも夜の明ける迄には必ず帰してくれたと云います。さて五日目の晩に待っていると、又「行こら行こら」と云いながらやって来て、今夜は伊勢へ連れて行ってやると云う話で、伊勢松坂へ出かけて、何んとか云う料理屋の二階へ上ると、たいそう結構な朱塗りの高脚たかあしのお膳が出て、立派なお座敷で御馳走をたべた。それから街道を歩いて行ったら、此処はカノマツバラだと云うんで、見ると成る松原がある。けれども、その時に斯う、ぼんやりと分ったのは、私の村から有田郡ありたぐんの方へ抜ける山路にヤカンダニと云う谷があって、めったに人の通らない淋しい所なんですが、そこをその漆掻きは前に一遍あるいたことがある。で、そう云う時にもいくらかその記憶が残っていたものと見えて、カノマツバラだと云うけれども、どうも此処はヤカンダニのようだから、「ヤカンダニじゃあないか」と云うと、「なんだ、お前はヤカンダニを知っていたのか。ではもっと外の所へ行こう」と云って、又方々を歩き廻って、「さあ、どうだ、此処がカノマツバラだ」と云われて見ると、今度は覚えのない土地で、松がずうっと生えていて、たしか松原景色になっている。しかしそう云う間にもときどき正気に復かえるらしく、己は狐に欺されているんだと云う考えがふいと起ることがあって、三人の小男の様子なども、人間の姿をしているように思えながら、どうかした拍子に尻尾が見える。はっきり見えるんではなしに、チラチラと斯う、見えたり見えなかったりするような工合なんですな。要するにまあその時分からそろそろ意識回復して来たんで、ヤカンダニを通ってからも暫く何処か無茶苦茶に引っ張り廻されていたようですが、そのうちに、村にイカキ山と云って、笊いかきのような恰好をした山があるんで、そこを通った時は、此処はイカキ山だなと云うことが分ったと云いますしかしその山は松だの欅けやきだのいろいろな雑木ぞうきが生えている密林なんでして、その林のなかをぐる/\歩いているうちに、木に引っかかって、フンドシが解けた。で、「まあ、待ってくれ、フンドシが解けたから」と云うと、「そんなものは構わないから放って置け、ぐずぐずしていると夜が明けるから急がなくっちゃいけない」と云って引っ張って行くんで、「もう己は帰る」と云うと、「帰らないでもいいよ。それより何所か寝る所があったら、みんなで一緒に寝ようじゃないか」と云うんだそうです。するともう夜がしらみかかって来たもんですから、その漆かきも今更家うちへ帰りにくくなってしまって、私の家いえの近所にある阿弥陀堂の方へ行った。と云うのは、その阿弥陀堂なら四人で寝るのにちょうど都合がいい場所なので、そこへみんなを連れて行って寝ようという考えが、ちゃんとそのときに頭にあったらしいんですな。それで阿弥陀堂へ行くのには、私の家と隣りの家との間を通らなければならないんですが、隣りの家の庭に古い大きな柿の木があって、それが往来の方へ枝を出していた、その木の下を通った時分に、「ああ、此処は鈴木の家の側だから、もうすぐ其処が阿弥陀堂だ」と思ったそうです。その阿弥陀堂は草葺きのお堂なんでして、うしろの方に四尺に一間ぐらいな裏堂が附いていて、その中に村のお祭り盆踊りなんぞに使う提灯だの行燈だの莚だのが置いてあったんですが、その莚のことを覚えていて、あの裏堂で寝ようというつもりだった。ところがそこへ這入るのには屋根からでないと這入れない。今も云う通りいろいろな物が入れてあったもんですから子供なんぞがいたずらをしないように、扉を中から締めてしまって、屋根から出入りするようにしてあったんで、そのこともちゃんと覚えていて、屋根裏へ上った。尤もその時に矢張り小男の連中が上から引っ張ったり下から押し上げたりしてくれたそうで、上って見ると、そこに二尺ぐらいの幅の厚い欅の板が渡してある。これはお堂の中の品物を出し入れする時の足場に作ってあったんで、その板に腰かけて莚の上へ飛び降り料簡だったんですが、小男共は、「此処がいい、/\」と云って、草葺きですから、庇ひさしの裏の方から上ると、竹を編んだ屋根の土台が見える、その竹の棒に掴まって屋根の草の中へ体を突っ込んで、「此方へ来い、/\」と云うんだそうです。成る程その連中はみんなせいが低いんだから巧く草の中へもぐり込めますけれども、丑次郎には這入れる訳がないんで、「己は体が大きいから駄目だ、そんな所へ這入ったら足が出てしまう」と云うと、「まあ試しに這入って見ろ」と云うんで、這入って寝てみたら案の定足が出てしまった。「ほれ御覧、こんなに足が出たじゃないか」と云ったら、「では仕方がないから中へ這入ろう」と云うことになって、さっきの屋根からでなく、別な所へ穴をあけて、その穴から、一人ずつ莚の上へ飛び降りて、裏堂の中の狭い場所へ四人が並んで寝た。それから少しとろとろとしたと思うと、お堂のうしろの板が三寸四方ぐらい切り取ってある、それは以前に、泥坊が内部にしまってあるものを覗のぞこうとしてそんな穴を拵えたことがあるんで、もうすっかり夜が明けたらしく、そこから朝日がさし込んでいる。と、やがて表が騒々しくなったんで、その穴へ眼をつけて見ると、村の子供たちがお堂の前で遊んでいるので、ガヤガヤ/\云っていてとても眠れない。「どうもあの子供たちがうるさいな」と云うと、「よし、よし、己が彼奴等あいつらを追っ拂って来てやる」と云って、一人の小男が外へ出て行った様子でしたが、どんなことをしたのか知れませんけれども、兎に角その男が行ったら子供たちはいなくなってしまった。それでようよう落着いて寝ようとすると、生憎とまた小便が出たくなったんで、「一寸小便をして来る」と云ったら、「いや、出てはいけない、出てはいけない」と云って、一生懸命に止める。「出ると掴つかまるから出てはいけない。小便がしたければ此の中でしろ。さあ、己達も此処でするぞ」と云って、三人とも寝ながら小便をしてみせるんですが、丑次郎にはどうしてもそこでする気になれない。もう出たくってたまらなくなって来たんで、とうとう又その屋根の穴からお堂の外へ降りたところが、遠くに私が立っていて自分の方を見ているので、「あ、鈴木さんに見られたな」と、その時はっきりとそう感じた。そして私が近寄って行く間に、三人の小男どもは慌あわてて逃げ出してしまったのだそうです。

さあ、そうでしたね、掴まえたのは朝の九時頃でしたかね。何しろ丑次郎がいないと云うので、村では捜索隊を作って山狩りを始めていたんです。それが明神様のお告げでは丑寅うしとらの方の山手にいると云う訳なので、一間置きぐらいに人が立って、八方から山を囲んで登って行こうとしていました。私もその捜索隊に加わっていたのですが、みんな鎌だの鉈なただのを持っているのに、私は素手すでだったもんですからすこし気味が悪くなって、もう山へ登りかかっていたんですけれども、ちょっと家へ行って来ると云って、それを取りに戻って来た時に丑次郎がお堂の縁に立っているのを見たんです。なんでも斯う、縄の帯をしめて、両手をうしろへ廻して、前の晩に雨が降ったんで裾の方がびっしょり濡れた着物を着て立っていましたがね。「丑じゃないか」と云って、此方こっちも恐恐こわごわ声をかけながら近寄って行くと、急いでお堂の中へ逃げ込もうとするので、掴まえようとしたところが、えらい力で抵抗してなかなか云うことを聴きませんでしたよ。そのうちに大勢駈け付けて来て、やっとのことで押さえつけて家へ引っ張って行ったんですが、家の閾しきいを跨ぐまでは可なり元気に歩きましたね。それからそっと寝かしつけておいて、行者を呼んで御祈祷して貰ったら、一週間ぐらいですっかり正気に復かえりました。尤もっともその前から少しずつ意識が戻って来て、己はこんな目に遇ったとか、何処そこへ連れて行かれたとか、欺されていた間のことをぽつぽつしゃべり出しましたがね。ええ、そうなんです、今申し上げた話と云うのは、その時私がその本人から聞いたんですよ。後で念のためにお堂のところへ行ってみましたが、成る屋根大穴が開いているし、中には小便が垂れ流してあって、臭いと云ったらありませんでした。当人も、「そうそう、己はあの棕櫚山を上る時に怪我をした筈だが」と云って、脚を出して見ると、たしかに皮が擦り剥けている。フンドシの解けたのなんぞも、よっぽどたってからイカキ山へ芝刈りに行った女が、木の枝に引っかかっているのを見つけて、ひどく恐がって逃げて来たことがありました。その外何処でこういうことがあったと云う所を調べてみると、大体その地点に證拠が残っていたんですから、それを考えても出鱈目じゃあないんですな。縄の帯をしていたのも、歩いているうちに帯が解けたんで、無意識ながら縄を拾って締めたんでしょうな。そののちその男一年ぐらい多少ぼんやりしていましたが、今でも酔っ拂った時なんかに、「狐つきの話をしろ」と云うと、笑いながら話し出すんです。

2023-08-29

anond:20230829112835

太黒シリーズ1『奇祭! 太黒神社の摩羅大祭』

太黒シリーズ2『密着! 摩羅大祭の裏ガワ』

太黒シリーズ3『解禁! 太黒六尺神輿

2023-05-24

六尺卑弥呼様【ろくしゃくひみこさま】

六尺卑弥呼様【ろくしゃくひみこさま】

古代九州勢力を誇った邪馬台という豪族の長で、六尺褌をしめたシャーマン女性

アニミズムとは名ばかりの剛腕で敵対部族を征伐した。鍛え上げた手首が醜男の腹より太く、片手で熊の首を引き抜いてみせたという。

さだまさし楽曲松本零士漫画作品など、伝説的な肉体をもつ彼女を題材にした創作は多い。

2022-06-17

八尺様約2.4m巨人に類する怪異
七尺様約2.1m巨人に類する怪異
六尺約1.8m体格の良い者:日常に潜む物理的な脅威
五尺様約1.5m通常の体格を持つ者:日常に潜む社会的な脅威
四尺様約1.2m子供の体格を持つ者:日常に潜む社会的な脅威
三尺様約0.9m幼児の体格を持つ者:日常に潜む社会的な脅威
二尺様約0.6m小人に類する怪異
一尺様約0.3m小人に類する怪異

2022-05-31

ワッカスレについて

記事を見る前に

おとわっかのヒット以来ワッカスレに関する説明がいくつかのwikiウェブサイト記述されているが、多くが誤った内容を含んでいる。

この記事はその状態を少しでも是正するために作成した。

この記事にも調査ミス勘違いによる誤りはあると思うので、そのときは指摘して欲しい。

修正履歴

 

なお、この記事を読む前にFF10プレイする事を推奨する。

FF1010-2がセットになったリマスター版はSteamサマーセールになれば2000円以内で購入できる。

ワッカスレ前史

ワッカはその露出度の高い容姿などから元々4chanなどの一部海外コミュニティではゲイ扱いされており、2011年にはそのネタを基にしたと思われる画像投稿される。

https://www.deviantart.com/zigge13/art/Tidus-x-Wakka-Wallpaper-255514020

2013年HDリマスター版で主要キャラクターモデルが作り直されたが、

リマスター版のワッカのモデルさらゲイのようになったと話題になる。

(参考:https://www.youtube.com/watch?v=ZfO4cgCrnMQ)

Ebon Juの登場と現代ワッカスレの成立

ふたばにおけるワッカに関するミーム2016年以前にも存在していたとされmayのワッカスレも2016年以前から存在していたとされているが、

今回調査した限りではログが残っておらず詳細な検証ができなかったため今回は扱わない。

2016年10月5日、それまで画像しか投稿できなかったふたば二次裏maywebm動画投稿できるようになりワッカスレにも本編切り抜き動画などが投稿されはじめるが、そこにワッカの動画を大量に投下するとしあきが現れる。

後にEbon Juと名乗る事になるこのとしあきの登場によりワッカスレはmayの中でもっとwebm活用しているスレと呼ばれるようになるほど大量のwebm投稿されるスレッドになった。

関連用語

53位

2020年FF投票におけるワッカの順位

この順位FF10パーティメンバーの中では低い(ユウナティーダアーロンリュックジェクトの次)が全体の順位としては比較的高く

住民組織票による順位だとワッカスレでは考えられている。

ごみ」とも読めるため、以来ワッカはゴミ扱いされることがある。

なお元祖FF10不遇キャラマリは87位、ワッカスレにおいてワッカと並んで扱われることのあるFF7のバレットFF15のグラディオラスはそれぞれ198位と91位であった。

Ebon Ju

ワッカスレに大量のワッカ動画やワッカMADを投下した人物

ボンジュは大量の祈り子によって夢のザナルカンドを召喚したが、

Ebon Juは大量のワッカ動画によっておとわっかを召喚したと言える。

(なお、Ebon Ju自身はおとわっかに参加していない)

一時期引退していたが復活。現在も断続的に新作動画を投下している。

ニコニコ動画でゼERO動画(ロックマンXシリーズを題材にした下品MAD作品群)の多くを一人で投稿している634と対比されることがある。

エボウヨ

熱心なエボン教徒であるワッカのアルベド族(教義に反して機械を使っている)に対する態度をネトウヨのそれになぞらえたもの

実際、ワッカはユウナ(母親アルベド族)やリュックの目(アルベド族の目には螺旋模様がある)に気づかないなどアルベド族のことをよく知らない。

そもそもワッカが機械アルベド族を憎むようになったのはブリッツボールの道を捨て討伐隊に参加し亡くなった弟チャップが原因である

 

シンを倒すための旅路でエボン教の裏の部分(本拠地のベベル機械を使っていること、アルベド族のホームをグアド族が襲撃し虐殺したこと指導者が死人であることなど)

を知る事でワッカの態度も変わっていき、最終的にアルベド族長シド謝罪しワ解する。素敵だね。

ボンたまたま

「エボンの賜物だな」を改変したもの

大塚愛

プラネタリウムのサビの1フレーズの詩・メロディ(特に『いきたいよ』の部分)とPV内容が素敵だねやFF10の内容と似ているという疑惑CD発売当時2chなどで話題となっていた。

このことから真実はともかく大塚愛FF10剽窃した敵という事になっている。(敵だね)

縦読みとしてレスに仕込むのが通例。

例:

大好き!

つよくて

かっこいい

愛してやまないキャラクターです

コイツスルー

スマホゲー、DFFオペラオムニアでワッカが実装されたときユーザー感想

コイツスルー

こんなのまで育ててたら無課金じゃやってられない。

見た目もダサイし。

素敵だね

FF10テーマソング

この歌の歌詞が途中から六尺コピペの「大介」となるコピペ2015年以降流行した。

素敵だね 歌:RIKKI 作詞野島一成 作曲植松伸夫

風が寄せた言葉に 泳いだ 心 雲が運ぶ明日に 弾んだ 声

久しぶりにお前の顔見たら やっぱ俺の気持ち 自分で良くわかった 嘘じゃないって

毛深いガチムチのカラダ 前よりずっと 男前になったよな

子供も出来て幸せそうに見えるけど 俺のことも 忘れてないんだろ

俺が欲しかったら たっぷりくれてやるよ いつでも

だって お前のケツが恋しい

前みたく 俺に甘えてこいよ 素直になって

「男同士でこんなこともう無理っす」 って泣きながら言ったよな

ゴツイお前を胸に抱いて めいっぱい お前の頭 撫でてやった 最後の夜

その後だったよ 最初聞いたときびっくりした お前が親父になるって

お前を忘れようと わけもなく いろんな奴とやったけど

やっぱお前が一番だった 

お前のケツ お前のチンポ お前の毛深カラダ そして可愛い笑顔

全部 俺のものだ 今でも いつまでも

俺は待ってる いつまでも お前のいないこの部屋で

敵だね

主に大塚愛のことを指す。

きも

ワッカや本編中でもっとキモい行動を取っているシーモアのことを指すことが多い。

きも

>ちよ

>すぎ

>だろ

レスを繋げることもある。

ティーダのチンポ気持ちよすぎだろ

2018年DISSIDIA FINAL FANTASY NTWEB広告ティーダコンボ気持ちよすぎだろ」が改変されたもの

なおこのゲーム中でのティーダコンボ広告で言われるほど気持ち良くないという。

このころのFF関連のWEB広告香ばしいものが多く、FF15の広告と並んでファン顰蹙を買っていた。

この広告はこのほかにも「クラウド超究武神覇斬を超究武神斬に間違えている」「ラムザ原作(FFT)でもディシディアNTでも言うほど投石しない」など突っ込みどころが多い。

老師

ボン教の指導者のこと。転じて製作スタッフ声優動画作成者のことを指す。

ワ禁

2018年にワッカスレが隔離(スレッド一覧であるカタログから見えない状態となること)された結果

ティーダスレ偽装してワッカスレが建ち、そこで張られるWebmもそれに対応してワッカの姿や声にモザイクがかかった内容となった。

Ebon juはワッカの登場シーンの全てにモザイクをかけたまとめ動画投稿している。

現在時間帯によってワ禁が解除される(ワ解)。

ワッカさんが産むんだよ

映像作品永遠ナギ節」におけるユウナセリフ

ワッカさんが産むわけじゃないんだよ」が改変されたもの

これによってワッカスレにおけるユウナはワッカに出産を迫るようになってしまった。

2019-01-09

女装してみたいが障壁が色々ある

まず初期費用たかい。ほとんどの化粧品や服などは通販で買えるが結構値が張る。道具一式+服で軽く10万は飛ぶ。良いものを揃えるとなると20数万円になる。これは学生趣味にしてはかなり痛い出費だ。

次に体格の問題。僕の顔つきは結構女の子っぽいが体格がガッチリしてて身長六尺ちょっとある。成人男性の平均より高い女性なんてかなり目立つ。しかヒルクライムで鍛えた筋肉質な足はどう見ても男。スキニーパンツを履いてみたいがメンズでも入らないのでレディスは絶対に無理だ。どうしてもゆるめの服に限られる。

1番大きい障壁女装する目的がないこと。大学友達には見せようと思わないし見られても何とも思わない。かと言って、街中を歩くだけだと寂しい。僕を見た人は、デカイ女(装)だとか可愛いとか思うだけで、ナンパなんてされないだろうし痴漢されるかも怪しい。女装会みたいなのが有ったら行ってみたいが情報がない。ただ女装はしたい。

春までは女装の季節なので冬の間に可愛く変身して出かけようと思う。出没するなら中央線のどこかなので見かけたらよろしくね。

2018-03-04

近代日記面白かった

1900年代初期

漱石硝子戸の中、子規の病牀六尺

だいぶ飛んで、團伊玖磨パイプのけむりなんかも面白い

他なんかある?

2017-02-15

空前絶後のォォ!超絶怒涛の戦国大名ォォ!

乱世を愛しィィ!乱世に愛された男ォォ!

謀反、謀殺、国盗りィィ、

すべての謀略の生みの親ァァ!

そう、我こそはァァ!

身長六尺五寸 体重三十貫の息子の親ァァ!

キャッシュカード暗証番号3064

美濃の蝮、ミー、ののー、マー、ムー、シー、って覚えてくださいィィ!

そう 全てをさらけ出したこのワシはァァ!

サンシャイン斎藤

 

イエェェェェェェイ!ドーサァァァン!

2015-09-04

宇宙怪談

" イオンエンジン眠る丑三つ時。墨を流したような暗がりの中に縞模様の宇宙服の男が歩いています。手には提灯もなく、月は雲で隠れているのにひたひたと日中をゆくが如く堂々と街道を歩いています。向かう先は町外れにあるNASAの酒蔵です。ご存知のように老舗の宇宙問屋であるNASA宇宙燃料に、嗜好品に、と使い勝手のいい酒を自家栽培するようになり今日では「まるな印のNASAの酒」として市場を賑わせています。その酒蔵へ、男は吸い込まれるように入っていくのです。カードキーで施錠されたNASA鉄壁セキュリティーも男の手にかかれば造作もありません。懐から取り出した木の葉を滑らせると「ピッ」という小気味良い音を立てて開いてしまます。扉は油を引いたように滑らかな動きでスライドし、真っ暗だった通路に灯りが点ります。ぬっ、と入ってきた宇宙服の男は電灯の下ではまさしく異様な風体でした。六尺はあろうかという見上げるような宇宙服の大入道で、全身に黄色と黒のだんだら縞が入っています。奇矯奇怪な風体ですが不思議品位を感じるのはそのゆっくりした立ち振る舞いからでしょうか。やおら男は歩を進めます警備員はというと監視カメラに睨みを利かせていたのですがちっとも男の侵入には気づきません。煙のようなものモニターを横切ったようにしか見えないのです。男は真っ直ぐ酒蔵に向かうと醸造樽をにハシゴをかけ、猿の様な勢いで一気に上りきるとそのままどぶり。酒の中に入ってしまいました。立ち泳ぎをしながら男のヘルメットが横一文字に裂けたと思うと大きく開きます。中から輝く白い歯列。どうやら口のようです。そのままごうごうびゅうびゅう音を立てて酒を飲み始めます。しばらくすると宇宙服が全体に赤みを帯び、満足したのでしょう大きな大きなげっぷを垂れました。ぐえーふ。そして滑らかな樽の表面に手を突くとヤモリのように登りきり、ふちから外に飛び降りました。流石に酔っ払っているのでしょう。尻からどっかと落ちてしばらく寝転がっていびきをかきますしかしそれも寸刻のこと。ふらふらした上体を揺らしながら起き上がるとゆっくり出口へ向かって歩き出します。ここへきて警備員は物音から動き出すのですが男はすんでのところで逃げてしまって行方はようとして知れません。これが月に何べんもあります

 NASAの高官たちは寄り合いを開いて対応協議することにしました。長官がぱちぱちとはぜる囲炉裏の火を見ながら語ります。「これは我らが神をないがしろにし、ロケットでただ宇宙を駆ることばかり考えた罪ではないのか」かぶりを振って「気ばかりのスティーブ」と呼ばれる翁が怒気混じりの声を上げます「こんなものは怪事でもなんでもない!ただの泥棒だ!警備員を倍増させ、捕まえてしまえば問題ない!」そこへ人事部ロジャース鼻声反論します「君、警備員を倍増させるのはいいよ。しかしね、その給料はどうするのかね。10人増やせば月に3万ドルの出費だ。それに泥棒を捕まえたらすぐクビにできるのかね?一ヶ月でクビ切り?おお、怖い。私は幽霊よりも労働組合が怖いね!」長官は二人のやり取りを呆けたような目で見て震えるばかり。とても裁定ができるような状態ではありません。先週妻と協議離婚をしたばかりなのです。親権も奪われました。涙ばかりがぽろぽろこぼれます。頭に浮かぶのは幸せだったころの自宅の庭。今では古タイヤがつまれているだけです。そこへ新役員のホプキンスが手を上げます「それならここにいる役員全員がかりで泥棒を取り押さえようではありませんか。幸い我々は一般職員と違って仕事をしていない。時間は十分にあります。それに私は我々の日本友達JAXAから棒を貰う算段をつけていますアジアに生える桃の木で作った棒は邪気を払うといいます。この棒で泥棒を叩きのめせば普通泥棒なら死ぬでしょうし、怪異であっても無事ではありますまい」その後、閑をもてあました役員たちはそれでも命令を出すのに忙しいと文句を言って中々重い腰を上げませんでした。しかし、長官が人寂しさから全員酒蔵でキャンプをしようと訴えだし、その様があまりに哀れだったため無下に断ると死んでしまうような心持にさせられたため役員総出で寝ずの番をすることになりました。

 老人たちの酒蔵生活が始まりました。杜氏は黙々と仕事をするだけで彼らを一瞥しません。なぜなら彼らはロボットであり視覚センサーを備えていないためそもそも見ることができないからです。終業時刻を迎えそれぞれ酒蔵の目立たないところに張ったテントに戻ると全員それぞれテント内でちびちび酒を飲んだりマンダリンを弾いたり思い思いのことをしています。そんなことで泥棒が捕まるのかはなはだ疑問でありますが、彼らは仕事をしない生活が当たり前になっていたため全員目標を忘れていたのです。そんな生活が四晩も続いた頃でしょうか。ついにだんだらの宇宙服がやってきました。彼は既に見つからないことが当たり前になっていたせいでしょうか。宇宙服の表面は毛羽立ち、ヘルメットからは大きな舌が覗いています鼻歌を歌いながら酒樽に近寄りハシゴをかけようとすると「ジュワッ」肉を炙るような音がして宇宙服手袋が黒く焦げました。ハシゴを桃の木製に架け替えていたのです。あっ、とうずくまる大男に老人たちが殺到しました。堕落したとはいえ元はやり手のサラリーマンたちです。身のこなしが違う。久々の仕事に興奮した役員がやたらめったら男の全身を打ち据えます。ぼっ、じゅっ、叩く度に焼きゴテを押し当てたような音がします。きゅうきゅうという音を立て、身をくねらせる大男は徐々に身長が縮んでいき宇宙服もぼろぼろになり獣の毛皮のようになっていきます。狂乱の二分間が過ぎると長官が割って入りました「みな待ちたまえ。もうこの泥棒に盗みを続ける気力はあるまいよ」そこには大男だった痕跡ほとんど残っていない一匹の狸が傷だらけの全身を震わせ横たわっていたのです。不憫に思った長官が狸に尋ねます。ここは人間の酒蔵だ、一体どうして人間の酒蔵を荒らすのか、狸は目に一杯の涙を貯めて語ります。「つい先年、妻と協議離婚をしたのです。親権も奪われ自暴自棄になり、とにかく酒以外に救いがなかったのです。人間様にご迷惑をかけたのはわかっています。それも今日のように罰せられるのを期待していたのかもしれません」それを聞いた長官は膝から崩れ落ちて泣き出しました。おお、お前は私だったのだ。狸を抱き上げ介抱を始めました。もうこんなバカなことをするものではないよ。酒が欲しいのなら私に言いなさい。獣一匹が飲む量くらいはすぐに都合してやろう。「ああ、旦那様。人間とはかくも暖かいものだったのですね。いいえ、いけません。貰うばかりでは狸のプライドが立ちません。どうか私にもできることをやらせてください。そうだ、エンジンの出力を上げるくらいなら狸にとってはどうということはありません。これからNASA打ち上げロケットは全て狸の加護を加えましょう」それからというものNASAから打ち上げられるロケットの出力は全て30%増加することになりました。それによりNASA宇宙開発は飛躍的に進み、今でもNASA本社玄関には傷ついた狸を抱き上げるかつての長官の銅像が立っているのです。とっぴんぱらりのぷう。"

2015-06-18

俺はセンズリの時は必ず六尺を締めてやる。

http://anond.hatelabo.jp/20150617211136

俺はセンズリの時は必ず六尺を締めてやる。

そのまま発射するから六尺には雄汁がたっぷり染み込む。

それを一回も洗濯しないからチ○コが当たる部分は変色し茶ばんで、

臭いもすげぇ雄臭くなっている。

昨夜もその六尺締めてセンズリした。

臭いが逃げないように六尺は密封ケースの中に仕舞ってあり、六尺二丁が生乾き状態で、

蓋を開けただけでムワッと雄臭え臭い立ち昇ってきて俺の性欲を刺激する。

全裸になって素早く六尺を締める。縦褌がケツにギュッと食い込むほどきつく締める。

六尺一丁の姿を全身鏡に映して眺める。週4でトレして日焼けマシンで焼き込んでる

ゴツクて浅黒い肉体が我ながら雄欲をそそる。

既に前袋の中では痛いほどチ○コが勃起して盛り上がり先走りの染みがひろがっている。

はいろいろポージングして己の肉体美を観賞する。

雄臭ぇ。たまんねぇぜ。

俺は前袋ごとチ○コを揉みしだく。

うぉっ!いいぜ。

長く楽しむために発射しそうになると手の動きを止める。

俺は交互に使ってるもう一丁の生乾きの六尺を顔に押し当て臭いを嗅ぐ。

臭ぇ臭ぇ。ギンギンのチ○コからさらに先走りが溢れる。

こうやってじっくり楽しみながらいよいよ発射の時が来る。

マッチョ野郎!雄臭えぜぇー!と叫びながら六尺中出しする。

六尺はドロドロベトベトになり部屋中に雄臭が漂う。

六尺を解いてすぐ密封ケースに仕舞う。今夜もまた世話になるぜ。よろしくな。

2015-02-16

俺は六尺ふんどし

http://anond.hatelabo.jp/20150215211439

まずは地元の話になるんだが聞いてくれ。

山(さん)神社どんつき祭りといえば、六尺褌一丁の男達が、

「よいよい、わっしょい」の掛け声とともに、背中合わせで激しくもみ合る、 勇壮な祭として、この地方に知られている。

祭のあと、男達は集会所に集まり、普段着に着替え、飲み合う。

六尺は、激しい祭でドロドロボロボロになるから使い捨てで、ゴミとして出される。俺はいつもそれが狙いだ。

捨てられている六尺の、できるだけ汚れてる奴を10数本ほど、

こっそりさらって家に持ち帰る。 そして、深夜、俺一人の祭が始まる。

俺はもう一度汚れた六尺のみ身に付け、部屋中にかっさらってきた六尺をばら撒き、

ウォーッと叫びながら、六尺の海の中を転げ回る。

汚れた六尺は、雄の臭いがムンムン強烈で、俺の性感を刺激する。

前袋の中のマラは、もうすでに痛いほど勃起している。 六尺の中に顔を埋める。臭ぇ。

汗臭、アンモニア臭や、股ぐら独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。

臭ぇぜ、ワッショイ! 雄野郎ワッショイ!と叫びながら、前袋ごとマラを扱く。

嗅ぎ比べ、一番雄臭がキツイやつを主食に選ぶ。

その六尺には、我慢汁の染みまでくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。

その六尺を締めてた奴は、祭で一番威勢が良かった、五分刈りで髭の、40代の、

ガチムチ野郎だろうと、勝手想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、

思いきり嗅ぎながら、ガチムチ野郎臭ぇぜ!俺が行かせてやるぜ!と絶叫し、 マラをいっそう激しく扱く。

他の六尺は、ミイラのように頭や身体に巻き付け、

ガチムチ野郎六尺を口に銜えながら、ウオッ!ウオッ!と唸りながらマラを扱きまくる。 そろそろ限界だ。

俺は前袋からマラを引き出し、ガチムチ野郎六尺の中に、思いっきり種付けする。

どうだ!気持良いか!俺も良いぜ!と叫びながら発射し続ける。

本当にガチムチ野郎を犯してる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。

ガチムチ野郎六尺は、俺の雄汁でベトベトに汚される。

ガチムチ野郎貴様はもう俺のもんだぜ!

俺の祭が済んだあと、他の六尺とまとめて、ビニール袋に入れ押し入れにしまい込む。

また来年、祭で六尺を手に入れるまで、オカズに使う。

押し入れにはそんなビニール袋がいくつも仕舞ってあるんだぜ。

2014-08-05

エロ抜きと言いながら

先日掲示板で知り合った人からエロ抜きの相撲をしようと誘われ参加したときの話です。

相手も相撲経験はあるということでしたので当然廻しを締めての真剣勝負と思い指定の相撲場に行ったら、相手は廻しを持っていないから六尺褌を締めて待っていました。

しかも他にも人を誘っていてその人達には六尺相撲と話していたそうです。

自分には、連絡を忘れていてすまない。六尺は持って来たので廻しでなく六尺相撲をとってほしい。

と言って六尺を渡してきました。その人は自分に比べ細身だったのでその六尺自分には短く、なんとか締めれるくらいでした。

仕方なくそ六尺を締めて相撲場の方に行ってみたら他の二人が相撲を取っていたのですが、それは完全なエロ相撲でした。

褌を掴んではいても投げにでるわけでなく、ただ引っ張りあって股関の締め付けや尻への食い込みを楽しんでいるだけで、やっと投げが決まり終わったと思ったらそのまま互いの股関を擦り付けあっていました。

正直すぐにでも帰りたかったのですが、せめて一人一人と一番くらいは取って行くかと思い参加しました。

エロにもっていかれる前に勝負を決めればと思ったのですが甘かったです。

組んだらいきなり縱廻しを掴んできてそのまま離さずぐいぐい引っ張って来ました。

止めてくれと何度も言ったのですが無視され、次第に自分の物は固くなりきつめに締められた六尺にくっきりと浮かび上がってきました。

すると今度は両手で六尺を掴み引き付けてきて自分の物と相手の物を密着させ激しく腰を動かしてきました。

そのまま自分が押し倒されると他の二人がやってきて股関を自分の顔に押し付けたり、自分の手を股関に持っていき物をしごき始めたりと酷いものでした。

やがてその三人は絶頂を迎えるとようやく自分から離れて行きました。

自分はもういやになり六尺をその場で外しシャワーを浴びて帰ることにしました。

帰りに相撲場を覗いたら二人はまたエロ相撲を取っており、一人は自分の外した六尺を顔に当てて自分の物をしごいていました。

その日は本当に最悪でした。

さらに帰ってしばらくしたら相手からメールが送られてきたメールを見たら、この六尺宝物にします。という文章とたぶん自分が借りて締めた六尺を相手が締めている画像が付いていました…

エロ相撲でなく真剣相撲を取りたい人はこういう人がいることに注意して下さい。

2014-02-25

エロ抜きと言いながら

先日掲示板で知り合った人からエロ抜きの相撲をしようと誘われ参加したときの話です。

相手も相撲経験はあるということでしたので当然廻しを締めての真剣勝負と思い指定の相撲場に行ったら、相手は廻しを持っていないから六尺褌を締めて待っていました。

しかも他にも人を誘っていてその人達には六尺相撲と話していたそうです。

自分には、連絡を忘れていてすまない。六尺は持って来たので廻しでなく六尺相撲をとってほしい。

と言って六尺を渡してきました。その人は自分に比べ細身だったのでその六尺自分には短く、なんとか締めれるくらいでした。

仕方なくそ六尺を締めて相撲場の方に行ってみたら他の二人が相撲を取っていたのですが、それは完全なエロ相撲でした。

褌を掴んではいても投げにでるわけでなく、ただ引っ張りあって股関の締め付けや尻への食い込みを楽しんでいるだけで、やっと投げが決まり終わったと思ったらそのまま互いの股関を擦り付けあっていました。

正直すぐにでも帰りたかったのですが、せめて一人一人と一番くらいは取って行くかと思い参加しました。

エロにもっていかれる前に勝負を決めればと思ったのですが甘かったです。

組んだらいきなり縱廻しを掴んできてそのまま離さずぐいぐい引っ張って来ました。

止めてくれと何度も言ったのですが無視され、次第に自分の物は固くなりきつめに締められた六尺にくっきりと浮かび上がってきました。

すると今度は両手で六尺を掴み引き付けてきて自分の物と相手の物を密着させ激しく腰を動かしてきました。

そのまま自分が押し倒されると他の二人がやってきて股関を自分の顔に押し付けたり、自分の手を股関に持っていき物をしごき始めたりと酷いものでした。

やがてその三人は絶頂を迎えるとようやく自分から離れて行きました。

自分はもういやになり六尺をその場で外しシャワーを浴びて帰ることにしました。

帰りに相撲場を覗いたら二人はまたエロ相撲を取っており、一人は自分の外した六尺を顔に当てて自分の物をしごいていました。

その日は本当に最悪でした。

さらに帰ってしばらくしたら相手からメールが送られてきたメールを見たら、この六尺宝物にします。という文章とたぶん自分が借りて締めた六尺を相手が締めている画像が付いていました…

エロ相撲でなく真剣相撲を取りたい人はこういう人がいることに注意して下さい。

2012-11-17

俺専用メモ:おチ○ポ祭コピペ

 同人資料として仕えるかもしれないので増田メモっとく

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互いに六尺姿でまずは威嚇、腕組みヤニ咥えガン飛ばし

大股で筋肉勃起誇張して、野郎比べだ。

雄臭ぇポーズ挑発しあう。腰突き出し勃起を振り回し、

オラオラ節で興奮に火が付く。

やわらオイルをタップリ仕込んで、いよいよズリ戦開始だ。

胴ズリ、逆ズリ、雁ズリ、玉ズリ、上ズリ、下ズリ。

野郎うなぎ責め、腰砕けの手マンコ、野郎泣かせの亀頭責め。

片手技と両手技の競り合いで、雄の粋と艶を比べ合う。

ズリ見せ根性丸出しでな。

一息入れる時にゃ、奴の胸板めがけて、勃起ションベン。

ビシバシ痛ぇくらいに、照射すりゃ、雄の征服感が全身を

快感となって駆け回る。


さらにオイルを仕込んで2R。

今度は俺のズリビデオ見せながらのダブルズリ攻撃さ。

ラッシュ飛ばして、ド淫乱野郎に変獣し、チンポ・センズリ押忍連呼

俺達はまさに、チンポ、ズリ、男意気を激しく比べ合う戦闘士だ。


寸止めエロい表情も相手を落とす神技、何度も食らう度に金玉

引きつる痛みさえ新たな快感に変わる。

その時、ほんの少しの気の緩みで奴は快感コントロールを失い

射精の痙攣に突入


2回に渡るファイトはいずれも俺の勝利、最後は奴のチンポめがけて、

野郎征服の快感に酔いながら勝利の照射!

時間勝負は俺達ズリ舎弟の絆を更に固めたぜ!


徳島自動小銃手りゅう弾3発と実弾201発を所持していた39歳男らを逮捕

http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1353147094/

 よりコピペ

2008-12-20

RPGによるソーシャルスキルの獲得を読んで

RPGによるソーシャルスキルの獲得

http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20081219/p1

RPGは、日本ではあまり強い効果を持たないかもしれん。

コンベンションに参加してての実感として、やはりCRPG(コンピュータ・ロール・プレイング・ゲーム)の影響が強すぎ。


街に行ったとき、単に「話を聞く」とかをすれば情報が集まると思っていたり、モンスターと遭遇したら何も考えずに「戦う」と選択してしまったり

状況に対しての選択肢が、演じずに選べるコマンドレベルに限定されてしまっている。


もちろん演じさせる手段としては、NPCが訳のわからない話を延々として、対象と会話をしなければ引き出せるはずが無いことに気付かせるとか、モンスター重要な役割を持たせて殺すと解決できない事が「最後に」わかるとか、そもそも突っ込むと死ぬとか、いろいろありますが、それでは教育効果は薄い。

つか楽しくないよね。

かといって、それらを説明してしまうと「コマンドが増える」だけで、やはり意味が無い。


GM側も、これまでの話の積み重ねや場面説明で罠の存在に気付けるように仕向ける、つまりは「物事にきちんと意味を持たせる」ようにしないと、先に進むたびに六尺捧で地面を突くはめになる。


状況に応じて判断し、なるべく自然な、そしてベストと思える行動を選び、そうしたシーンの積み重ねで物語を作って行く、その課程にはサイコロを振るような要素は少ないほどTRPG楽しいのだと思うけれど、それをとくとくと説明しても、きっと楽しくない。


ロールプレイ医療分野でも効果が認められているし、教育で使うのも悪くは無いと思うけれど、TRPGで「楽しめる」レベル域に達するのはかなり大変ではなかろうか?

でもまぁ、浅いレベルモンスターを倒す、強い武器が手に入る等)から楽しめる「ハック&スラッシュ」が売りのTRPGとかから入って、徐々に会話中心にしていくって手もありはするのかな。

気の長い話だけど・・・・




クトゥルフの呼び声」みたいな「お約束」を楽しむTRPGとかは、教育効果薄いだろうな。w

いあ!いあ!くとるぅふ!ふたぐん!!

いあ!いあ!くとるぅふ!ふたぐん!!

いあ!いあ!くとるぅふ!ふたぐん!!

2008-02-18

俺は見た。

クロネコ佐川の配達のひとが、立ち話をしてるのを見た。

どこあたりの配達は時間がなくなるとか、とても楽しそう。

どこかで見たことあるな、と思ったら、「あらしのよるに」だった。

なんだか不倫現場を覗いてる気がした。

俺が腐女子だったら、夏コミテーマはこれでいく。

「ボクの黒猫ちゃん、兄貴六尺フンドシ編」とか。読んだことないのでよくわからんが。

2008-01-03

どうしてテレビに出るゲイ芸能人お姉系だけなの?

お姉系でない芸能人カミングアウトしなかったり、してもそういうところを出さなかったりするよね。

しゃぶれよとか六尺兄貴オッスオッス!!などと片っ端から男にやるのを芸にすれば

 

うん、放送出来ないね。はよう糞まみれになろうや。

2007-10-25

ホモ=オネエキャラ

って言う謎の設定が芸能界ではあるけど

ガチムチ六尺兄貴とかはなんで芸能界にいないの?

2007-10-18

ホモの文章

2chでよくネタにされるけど(六尺兄貴とかこのあいだズリダチと云々とか)

ホモの文章って調子が独特で面白いよね。ホモになるとああいう文章が書けるようになるのかなあ。

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