はてなキーワード: オロナミンCとは
全然元増田には関係ないけど、死んだ祖母が、炭酸のジュースは体に悪いと言って絶対に飲ませてくれなかったのに、オロナミンCは体に良いから飲めと勧めてきたのを急に思い出してなぜか泣けてきた。死に水は普通に水だったけど。
この冬に亡くなった父方の祖母は、祖父の初婚の相手が病没してからの後添いで、最近は後家でもあった。
彼女が祖父と再婚したとき、すでに父も伯父も成人していたので、祖母を慕うでも疎むでもない、いわゆるおとなの距離感だった一方、私と母は祖母とずっと仲良しだった。
祖母と血縁関係がないことを知ったのは小学生時代の半ばだったが、「あ、まじ?」くらいのかんじで、祖母のことは変わらずずっと好きだった。
80歳になった頃から認知症が出始めて、以降はちょっと若返り、ずっと79歳で通した。
90歳近くになっても「80歳になったら遺言状を書く」と言い続けていたので、遺言状書くのが潜在意識レベルで億劫だったんだろう、気持ちは79歳のまま、91歳で亡くなった。
歳もとしで、生存してる知己も皆無のため、葬儀では町内会長が弔辞を読んで下さった。
会費払うくらいの活動しかしてなかった祖母に対して「〇〇地区の発展のためおおいに尽力されました」は、いくらなんでも高齢者汎用弔辞丸出しだなと思われたから、私が親戚代表でお別れのことばを読めてよかった。
私は次男の娘、しかも結婚して姓も変わったというはんぱなポジで、完全に押し付けられたかっこうだけど、彼女のことを好きだったから、そういう人が読んだほうがいいと我ながら思ったのだ。
祖母は私達家族がたずねると、「今くるところと思っとったとよ」と言って迎えてくれ、帰るときは「もう帰るとね。泊まっていけばよかやんね」と送ってくれた。
電話を掛けると、「今かけようと思っとったとこやった。気は心たいね」と言った。
それが大好きで、もう聞けないと思うと寂しくて仕方ないと、そうお別れのことばをのべながら私は泣き、母も泣き、その後の進行でも泣き通しに泣いていたのだが、式の最後、死に水をとる段(祖母の地域では、菊の葉っぱに飲料をつけ、遺体の唇を湿らせる行為)になって涙が引っ込んだ。
死に水がオロナミンCだったのだ。
葬儀場の人がすんごいしめやかに「オロナミンCをご用意いたしました」って言いだしたとき、死んでるのに元気ハツラツもあるかよ、と思い、さっきまで泣いていたのに急転直下で笑いをこらえるはめになった。
のちに、伯父が気を利かせて手配したと発覚するのだが、それにしたって死に水がオロナミンCとは……と思うと同時に、私はかすかな違和感を覚えていた。
生前祖母はたしかにこの手の飲み物を愛飲していた。夏場に行くと茶色い瓶を差し出し、増田ちゃんも飲まんね、と勧めてくれた記憶もある。
ならばオロナミンCを飲んでいたのだろう。よく生協からとっていたという記憶もまた、あるにはある。
葬儀後、伯父は、我ながらオロナミンCはナイスプレイだった、祖母子さんは(伯父も父も、決してお母さんとは呼ばない)オロナミンCが好きやったけん、と自ら言いまわっていた。伯父は祖母と敷地内別居をしていたので、離れて暮らした私よりよほど祖母の生活に詳しいはずではある。
そんなわけでオロナミンCで死に水をとったのち、祖母は骨だけの姿にかわり、四十九日を納骨の日と定めて再度集まった。
その日、葬儀のときは訪ねなかった、祖母が亡くなる直前まで暮らした家に寄り、私はそこで、おもいもしなかったものを目にした。軒下に大量の茶色い瓶が置いてある。
あーほんとに大好きだったんだな、おじいちゃんに怒られるくらい飲んでたよな……と思って瓶の群れに近付き、私は雷に打たれたような衝撃をうけた。
瓶が……でかい!
これは、オロナミンCの瓶ではない……!
「それはもうデカビタやんか」
とかえってきた。
葬儀のときになんとなく感じた違和感の正体はこれだった。いま、瓶を見てはっきり思い出した。
大きな瓶のデカビタだったのだ。
おばあちゃん、死に水をエナドリ(?)にされるという素っ頓狂な目にあったうえに、銘柄を間違われてる……。
そのことがわかったとき、私はほんとうにほんとうに、心の底から悲しくなった。
実子のない後添いの、そして後家の、なんとつらく悲しいことかと思ってしまった。
成人してから出来た継母への興味なんて、そりゃ愛飲しているのがオロナミンかデカビタかもわからない程度のものなんだろう。
町内会長にはなんの罪もないどころか、参列の上弔辞まで読んで頂き感謝しかないが、あの汎用弔辞や、祖父の前妻が眠っているからという理由で一族の墓とは別に用意された納骨堂のことも、全部全部悲しく、やりきれなかった。(が、私が祖母なら納骨堂に入りたいなとも思った)
そして何より祖母に会いたくて仕方なくなってしまった。書いている今も祖母に会いたい。
が、あの世に向かって全力チャージしてしまった祖母とは、永遠にとは言わずとも、当面会う事はできないだろう。
どうしていいかわからないし、どこにもこの気持ちを持っていきようがないから、とりあえず、オロナミンとデカビタで、利きエナドリ(?)をやってみたいと思っているし、できたら両者区別がつかないといいとも思っている。
という話を、葬儀後、大学時代のサークル仲間で餃子パーティをしたときに話した。
その場の人たちは、参加したい、どうせならドデカミンやリアルゴールド、ミラクルVなども加えて盛大にやった方がいいと言ってくれたが、直後のコロナ禍でまだ開催できていない。
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(追記)
半年以上、祖母の死に水オロナミン事変についてもやもやしてたのもあり、長くまとまらない吐き出しだったのに、たくさんの人に読んでもらえていてびっくりしました。ありがとうございます。コメント全部読みました。これからもらえる分あったらきっとそれも読みます。祖母を悼んでくださった方、本当に恐れ入ります。これを自分で言うのも野暮ですが、リアルゴ……実話です。
オロナミンはデカビタの上位互換なので大丈夫、という意見が散見されてかなりとほっとしました。
1月、家のまえにいた迷子のおばあちゃんをご自宅まで送っていったときのことを増田を書いたら、思いがけずいろんなコメントをいただけて、それを読んで少し気持ちが整理できたということがあった、その直後に祖母が亡くなり、まさかのオロナミン事変。
こんどは自分のおばあちゃんの葬儀についてなかなか気持ちのか整理がつかず、もう一度……と思って増田に吐き出したら、笑ってもらえたり、やるせなく感じた部分をわかってくれる方もいてうれしかったです。
あとチェックしたら終了です。思ったより早く終われたので3時4時とかにならなくてよかったです一番寒い時間なので。
セコムからセコムしてますかーって電話があるのですが、私が本当にここの会社の社員だという証明は何処でしてるのでしょうか?と思ったりもします。
半分眠気、やっぱり朝午前中に仕事する方が手が(物理的にも)速く動かせて判断力も良く捗ります。この時間だと1.25~1.5倍余計に時間がかかる感じで、もうこれ以上になると効率が一気に悪くなります。冷蔵庫にあった誰かのオロナミンCいただきましたw
会社戸締まりして今日は帰ります。また朝来ると思います、インターバルなんとかの何時間か空けて出社する制度が欲しいですw
夏なら夜な夜な歩くのもいいのですが寒いので、サッと帰ります。
合間にちょっとサッと書いてみた増田にはブクマやトラバはつきませんでした、もうこの時間帯はうんと人が少ないのかも知れません。
今年UMBに行くのはとても迷っていた。
正直知らない人が多くてあまり魅かれなかったし、チケットを買うタイミングをミスって二階席が取れなかったこともあり、ぎりぎりまで悩んだが、結局行くことにした。
戦極やKOKに出るのはある程度選別された上、関東・関西を中心に有名どころが出てくるのもあって、ほぼすべての登場人物を知っている状態にある。
でもそんな自分でも、UMBの出場者の半分くらいは何も知らなかった。(この人去年も出てたなあ、くらいの知識)
その次々と誰かよく分からない人が出てくるのが、どこか思い入れのない学校が次々出てくる甲子園に近いものを感じ、理由ない応援が自然と出てきた。
おそらく、出場者の彼らも相手がどんな奴か知らないからこそ無茶カマせるし、「自己紹介から始める」という大義名分を得ることができた、と思う。
これがUMBの特色となりえるポテンシャルを感じた。
ただこれは有名MCたちがUMB離れを加速させたからこそ出た特色であり、棚ぼた的なものかもしれない。
10:0で会場は輪入道に挙げたのに、陪審員は0:10で相手の票になって延長したり(システムエラーか票の操作ミス)、
もう終わらせてやれよって泥仕合が繰り広げられたりもした。でもまあ、それでも去年よりは泥仕合が少なかったかなあ。
松島のこと少し許せるようになった。あの「ある程度のシナリオを用意してくる」スタイルが好きではなかったけど、今回はなんか許せた。
BALA、俺が主役だぜって感じで出てきたのに、一回戦で負けてウケた。自分はjony the sonataに挙げた。
GOTIT、優勝もあるかと思ったポテンシャルだった。惜しい。ニガリや椿に対しても強く、なんとなくNAIKAMCに近いものを感じた。必要以上に熱くなく、良いユーモア感があった。
SKRYUくんは良かった~。去年のKOKプレーオフ?かな、あの時よりも印象すごく良かった。脱力しつつ会話重視で、ニガリ倒したかと思った。
SAMはかかり過ぎたかなあ? 戦極のほうが良かった。来年頑張ってほしい。
輪入道は一回戦の延長が良すぎた。DVD買って見てほしい。あと、終始相手の良いとこを出させた上で、それを乗り越えるみたいな少年漫画バトルをやろうとしてるように感じた。
KZの良さ分かんないなあ。お前優勝したの?っていうくらい負けた試合かなんかで語っててウケた。どの位置で語ってんの?
紅桜に対しては、もうずーーーーーっと「早く歌って」って思ってた。「歌ったら勝てるよ」って紅に教えたかった。相手に腹パンしたの笑った。また出てほしい。音源聞こう。
T-STONEはよかった~。だーひーのとこも勝っても良かった。オロナミンCの話をもっと展開すれば勝てたかも。
椿はよくわかんなかった~。残念。
むら、惜しかった~。KAKKYのとこは陪審員にさっさと決めてくれって思ってた。延長し続けて、終始客判定で勝ってたむらが負けたのも不運。
APACHEは良かった、なんか存在感あった。地元の先輩にいたらかっこいいだろうな。
なんか名前忘れたけど、静岡の子の地元のマイメン(多分)が声援送りまくってるの良かった。甲子園っぽい~。
だーひー輝いてた~。MU-TONのとこ勝ってたら本当に人生変わった(と思う)。客の判定責任は重い、と感じた。戦極のときの欠点としてたキャラ付けは、EPリリースの件で変えられたと思う、すごい。
AUTHORITYくんは韻も堅かったけど、アンサーも定型の返しじゃないのも良かった。「お前の街の話してくれよ」って言われて「桜の一番きれいな街から来た」ってのも良かった(彼は青森代表)。あといちいち持ってくるフレーズにロマンを感じた。
MU-TONは強かった。一時期の「プロップス持ってる」感じは少し冷めてるように感じてた、だからこそ今回の優勝に価値があると思う。客はちゃんと判定してMU-TONをチャンプにした。やりがちなお涙頂戴一切しなかったのも単純にカッコよかった。
KOKは行かなかった。呂布カルマ優勝して嬉しい~。^-^
実施まで1年を切ったことで、最近にわかに軽減税率のニュースを目にするようになってきました。いま話題になっているような規定はずいぶん前から決まっていたことではありましたが、これまで政府やマスコミからの広報は十分でなく、広く国民が知る機会は少なかったといえるでしょう。
軽減税率制度の内容を突き詰めていくと、みなさんの直感どおり「めんどくさい」。われわれ税理士もこんな制度はめんどくさい、やめてくれと思っています。税務署の職員さんもめんどくさいと思ってます、言わないけど。
この面倒臭さの中身について、書いてみようと思います。
軽減税率は「食品」に適用されます(新聞の話はおいておきましょう)。スーパーに並んでいるものはほとんどが軽減対象ではありますが、紛らわしいものも含まれています。例えば次のようなもの。
食品(8%) | 食品でない(10%) |
---|---|
料理酢 | 料理酒 |
ノンアルコールビール | ビール |
みりん風調味料 | みりん |
オロナミンC | リポビタンD |
龍角散のど飴 | 龍角散 |
食品添加物としてのクエン酸 | 掃除用のクエン酸 |
全く同じ物なのに提供の仕方で軽減か標準か分かれてしまうものがあります。例えば次のようなもの。
軽減8% | 標準10% |
---|---|
「テイクアウト」で会計したハンバーガー | 「イートイン」で会計したハンバーガー |
ファミレスのレジで買う食玩 | おこさまランチについてくる食玩 |
屋台で買って近くの公園で食べるおでん | 屋台のカウンターで食べるおでん |
シネコンで買うコーラやポップコーン | カラオケボックスで注文するコーラやポップコーン |
自動販売機で買う烏龍茶 | 居酒屋で提供される烏龍茶 |
農園のおみやげコーナーの果物 | 果物狩りで狩る果物 |
食品の通販 | カタログギフト |
宅配した商品の「とりわけ」 | 宅配した商品の「もりつけ」 |
中身は全く同じものなのです。なのに「食品の提供というサービス」として購入すると標準税率になってしまうのです。このような区分に納得感があるでしょうか。
カナダのように「ドーナツ5個以下は軽減税率」「ドーナツ6個以上は標準税率」、などとなっていないだけマシでしょうか…?
この制度の危ういところは、軽減税率が適用される分野が今後も追加される可能性があることと、税率が二段階のままであるという保証はどこにもないことです。たとえばいま出版業界が軽減税率適用に手を上げています。他にも生活必需品の範囲に入る業界-電気やガス、交通など-が軽減税率適用を目指さないとも限りません。そして、適用される税率が8%とも限らないのです。これは8%、こっちは9%、標準は10%などと。分野が増えたり税率が多段階になれば、今以上の混乱は必至です。
(ちなみに、非課税の取引-医療費や住宅家賃や利息など-を考えれば、今の段階ですでに二段階税率なのです)
軽減税率適用は、業界と政治家が何らかのバーター取引をするインセンティブになりえます。消費税は広く国民が負担する税金である以上、すべからく簡潔な制度にすべきですが、軽減税率に絡むロビー活動はこの原則をないがしろにする懸念があります。
新聞社が良い例でしょう。自身への軽減税率適用と引き換えに、消費税率引上げや軽減税率導入にダンマリを決め込んだのには呆れた方も多いはずです。施行まで一年を切った今になってようやくぽちぽちと記事になり始めましたが、それも些事にとどまり、事務負担やヨーロッパなどでの失敗例については全く触れられていません。軽減税率とバーターに、マスコミ本来の役割である批判を忘れてしまったようです。
消費者とは直接関わりありませんが、会社内部で経理をする方の事務負担は増えます。会社の「売り」も「買い」も、軽減と標準に区分しなければならないからです。そのために販売管理やPOS、仕入や財務のソフトの入替えをする必要もあるでしょう。
SEとしてご苦労されている方もたくさんいるはずです。ソフトウェアや券売機の改修では混乱が生じているだに耳にします。
我々税理士も負担が増えます。一取引ごとに軽減か否かをチェックせねばなりません。税務署の調査官も同じです。
レジなどの販売の現場も大変です。軽減か否かの区分を理解するのはもちろんですが、それ以上にクレームめいた客も懸念されます。「残した分は持ち帰るから軽減税率にしろ」「軽減が適用できる容器に入れろ」。そんな対応をレジのパートの方にやらせるのでしょうか。
軽減税率の先例であるヨーロッパでは、軽減税率は非常に使い勝手の悪い、その割に効果の薄い制度であると聞きます。それが本当ならば、同じ轍は踏むべきではありません。(これサマータイムでもやりましたよね)
長文になりましたが、いかがでしょうか。軽減税率に皆さんが感じている「めんどくさい」が深掘りされ「ほんとやめてくれ」と思っていただければ幸甚です。
まあ、来年の施行日までには公明党さんと新聞各社さんが、国民の納得がいくような説明をしてくれるのでしょう。それが導入を推進した者と批判しなかった者の責任かと思料します。