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2024-02-12

中国海軍歴史 略史(3/4)

anond:20240212015211

韜光養晦期(1989年2011年 052D型の登場)

ソ連という共通の敵を失ったことによって中国西側諸国の友好関係が薄れていき、天安門事件によって決裂が明らかとなり軍事技術的にも独自路線を歩み始めた時期
そして第三次台湾海峡危機アメリカの圧倒的な軍事力を目の当たりにしたことが、中国海軍のその後に大きな影響を与える
1989年

天安門事件

鄧小平辞任、江沢民就任

劉華清 江沢民後見人として党中央政治局常務委員党中央軍事委員会副主席に任命される

ベルリンの壁崩壊

マルタ会談 冷戦終結宣言

1990年

日本バブル崩壊

051G型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 湛江 就役 051DT型の発展版 フランスイタリアイギリスなどから導入した兵器国産化を試みている

★052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 起工 西側技術を大規模に導入し、中国初の外洋型近代駆逐艦として建造された

 対空ミサイルレーダーフランス製、主機のガスタービンエンジンアメリカ製、ディーゼルエンジンドイツ製を導入、哨戒ヘリコプターフランス製のライセンス生産

 中国海軍沿岸海から外洋海軍進化する第一歩となった

1991年

湾岸戦争開始 米軍による一方的空爆を目の当たりにし自国の防空システム限界認識した中国は、新しい防空ミサイルシステムHHQ-9Aの開発に着手

ソビエト連邦崩壊 中華人民共和国第一仮想敵国ロシアから台湾支援するアメリカ合衆国に変わった

053H2Gフリゲート(江衛型) 1番艦 安慶 就役 053H2型に個艦防空ミサイル艦載機運用能力付与したもの

 1989年天安門事件を受けて西側から軍事技術供与が停止されたため、2番艦以降は1番艦とは異なる構成になっている

 2番艦ではガスタービンウクライナ製UGT-25000(DA80)ガスタービンエンジンにしている。

1993年

053H1G型フリゲート(江滬V型) 1番艦 自貢 就役 053H2型フリゲート

052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 就役

1994年

プロジェクト877EKM(キロ級)潜水艦 1番艦 袁正64 就役 中国が初めて入手した近代ディーゼル潜水艦

1996年

中華民国が遷台してから史上初めて正副総統の直接民選選挙李登輝当選

第三次台湾海峡危機

 アメリカは2つの空母戦闘群派遣、ミッツ空母戦闘群台湾海峡を通過した

 中国軍はアメリカ空母戦闘群に対し何もできず、アメリカ台湾支援した場合は止められないことを理解し軍備増強を大幅に加速した

 特に艦隊防空(エリアディフェンス)能力の欠如を強く認識

艦隊防空能力強化のためロシアにソヴレメンヌイ級駆逐艦2隻を発注(中国語では「现代级」と表記されることから何を期待していたのかが理解できる)

対空戦能力を有する国産ミサイル駆逐艦整備計画が着手、複数タイプ(052B型と052C型)の駆逐艦を少数建造し設計プロトタイピングを繰り返すスパイラルモデルでの開発が始まる(「小步快跑」)

1997年

970型試験艦 就役 HQ-9A艦対空ミサイル、HQ-16艦対空ミサイル、Vertical Launching Systemフェーズド・アレイレーダーテストを行う

プロジェクト636(改キロ級)潜水艦 1番艦 袁正66 就役

1998年

劉華清 引退

マカオ中国企業が空母ヴァリャーグウクライナから購入

1999年

956-E型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 杭州 就役 艦隊防空機能を有し、射程160kmの超音速対艦巡航ミサイルSS-N-22(P-270)を搭載しアメリカ空母戦闘群の接近を阻止する役割を担う

039型潜水艦(宋型) 1番艦 遠征20就役

 中国国産ディーゼル潜水艦で旧式化した035型に替わる新世代の潜水艦として建造

 ロシア兵器フランス戦闘システムドイツ製ディーゼルエンジンを搭載した

★052B型駆逐艦(広州級) 1番艦 広州 起工

 中国が建造した初の艦隊防空能力を持つ艦

 052A型ベースとした中国版ソブレメンヌイ、本命の広域防空艦は052C型で052B型はその保険

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーの完成は間に合わないため、ロシア製対空ミサイルシステムを搭載して建造

 ZKJ-5戦術情報処理装置 今まではイギリス製をコピーしたZKJ-3かフランス製をコピーしたZKJ-4しかなかったが、新規開発された国産戦術情報処理装置テスト

 通信設備としてHN-900(中国海軍第1世代戦術データリンク装置)を採用

2001年

中国WTO加盟

胡錦濤 就任

956-EM型 (ソヴレメンヌイ級) 追加発注

ウクライナからSu-33の試作型T-10K-3を入手、後にJ-15の開発につながる

1985年から開発を続けていたWS-10Aエンジンが完成

2002年

★052C型駆逐艦(蘭州級) 1番艦 蘭州 起工

 中華イージス

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーを搭載した中国人民解放海軍本命

空母ヴァリャーグ大連港に入港

093型原子力潜水艦 1番艦 407 就役

2004年

052B型駆逐艦 1番艦 広州 就役

052B型駆逐艦 2番艦 武漢 就役

052C型駆逐艦 1番艦 蘭州 就役

039A型潜水艦(元型) 1番艦 330 就役 プロジェクト877EKM(キロ級)の経験で得られた技術を、039型潜水艦に盛り込んだ性能向上タイプ

2005年

956-EM型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 泰州 就役 

054型(江凱I型)フリゲート 1番艦 馬鞍山 就役

 従来の中国海軍フリゲート比較して武装レベルが極めて高い、また船体の大型化によって外洋航行能力も大幅に向上している

 054A型テストベッドとしての性格があり、建造は2隻に留まった

052C型駆逐艦 2番艦 海口 就役

 2004年に就役した蘭州と共に、新世代艦のプロトタイプとして性能・運用試験実施

094型原子力弾道ミサイル潜水艦 1番艦 411 就役 092型からは大幅に進歩したが未だ米英露仏のレベルには至らず

上海長興島造船基地建設開始

なお2005年当時の中国軍の評価は以下のようなものである、きわめて妥当評価で当時の中国海軍がまだ立ち遅れていたことがよくわかる

中台軍事バランス中台安全保障戦略に与える影響―(2005年5月発行)

https://jats.gr.jp/cp-bin/wordpress5/wp-content/uploads/journal/gakkaiho007_05.PDF

中国は、約3,200 機の作戦機を保有しており、編制上桁違いの優位があるが、第4世代戦闘機を150機程度しか保有していない〔USDoD, 28 July 2003, p. 23〕。

しかも、中国空軍の訓練時間は、新型戦闘機のパイロットを優先的に長時間訓練させていると見られるものの、全体として西側空軍常識から見て極端に少なく、メンテナンスも劣悪で故障も多く、また1日に大量の航空出撃を実施するような演習をほとんど経験していない〔Allen, 1997, pp.224 –232〕。

このため、中国空軍作戦機が台湾攻撃必要な高い練度を獲得するには今後長い時間必要である

他方台湾空軍は、すでに F-16ミラージュ 2000-5、および経国号配備完了しているため、旧式機から第4世代への換装をほぼ終えている。

空中戦態様は、戦場中国から離れた台湾の航空管制範囲内であり15、台湾側の方が各種装備が優越し、練度も高いため、台湾空軍側に有利に展開するもの推定されている。

特にF-16 用のアムラーム・空対空ミサイルの売却が 2003 年に実施されたことにより、台湾空軍の空戦能力は飛躍的に向上した。

しかも、中国保有している Su-27 および Su-30MKK の性能は、電子戦能力戦闘能力において台湾保有するミラージュ 2000-5 におよばないとされるし、遠距離から攻撃では経国号の装備が勝っているとされる16。

このため、大幅な改良を加えない限り、Su-27 は量産されても台湾空軍に対して質的な優位を確保することができないと考えられ

中国海軍水上艦艇の特徴は、艦隊防空能力特にミサイル防御能力)が極めて低い一方で、対艦ミサイルの数量が圧倒的に多いことにある。

このため、中国海軍は防御を省みることな攻撃を仕掛けることになる〔McVadon, 1997, pp.259-260〕。

ところが、中国海軍水上艦艇には、視界外レーダー(OTH レーダー)がなく、敵の位置を計測してその対艦ミサイルのアウトレンジから対艦ミサイル攻撃をかけることが困難である

このため、対艦ミサイルの「数の優勢」は当てにならず、中国海軍水上艦艇台湾軍が保有する大量のハープーン対艦ミサイル等によって多大な損害を受けることが必至である〔McVadon, 1997,pp.259-260〕。

2008年

江南造船本社は長興島へ移転

★054A型(江凱II型) 1番艦 徐州 就役

 HHQ-16艦対空ミサイルを装備し、中国海軍フリゲートとしてははじめて艦隊防空能力を有する

 054型はミサイル発射機を備えていたが、054A型では32セルVLS進化している

 以降『40隻』を超える大量建造が行われる

054A型 2番艦 舟山 就役

054A型 3番艦 黄山 就役

054A型 4番艦 衡陽 就役

2009年

052C型4隻の追加建造

 2004年、2005年に就役した052C型2隻をプロトタイプとして性能・運用試験実施し完成度を高める為の研究が行われた、結果2008年には艦隊防空艦としての完成をみた

 052C型の発展型として052D型駆逐艦の開発が進んでいたが実用化には相応の時間を要するため052C型駆逐艦の追加建造が決定

2010年

054A型 5番艦 運城 就役

054A型 6番艦 玉林 就役

054A型 7番艦 益陽 就役

039B型潜水艦 1番艦 ? 就役 詳細不明

中国海軍歴史 略史 4/4 https://anond.hatelabo.jp/20240212052548

2024-02-11

anond:20240211161143

これでも見とけ

小泉悠「ロシアから見た極東軍事的位置付け ―2030年代の極東ロシア軍を考える」(北大SRC公開講座 「どうなる? どうする? 日露関係」第4回、2023年10月27日

https://youtu.be/qwdp-5ahXpU?si=mfd5PhNHI73ELBWv&t=4736

大前提としては中国との関係が良くないとこの戦略は取れない。

中国まで敵に回して冷戦時代のように2正面作戦するっての絶対無理なので、中国との間に気に入らないことや不審感はあると思いますけどロシア中国を刺激することは難しい。

もっと言うと今、人民解放軍の方が数はもう多いし、さらに言えば武器の性能とか練度とかでも負けてる可能性がある。

我々が中国を怖いと思うのの比ではないぐらい多分ロシア中国軍事力が怖いんだろうと思いますね。

2024-02-06

中国共産党軍事力を強大化させて日本安全保障の脅威になってるけど、よくよく考えたら日本自業自得だな


もともと国民党政府が清を倒して中国統一しようとしていたところを、鉄道爆破して暗殺して満州国作って傀儡政権立てて侵略しまくって国民党を弱体化させ、国共内戦でこのままいけば共産党が負けそうだったところを国共合作に追い込み、共産党が逆転する下地を作ってしまった


歴史とは面白いもんである

2024-01-18

小泉悠「ロシアから見た極東軍事的位置付け ―2030年代の極東ロシア軍を考える」(北大SRC公開講座 「どうなる? どうする? 日露関係」第4回、2023年10月27日

https://youtu.be/qwdp-5ahXpU?si=mfd5PhNHI73ELBWv&t=4736

大前提としては中国との関係が良くないとこの戦略は取れない。

中国まで敵に回して冷戦時代のように2正面作戦するっての絶対無理なので、中国との間に気に入らないことや不審感はあると思いますけどロシア中国を刺激することは難しい。

もっと言うと今、人民解放軍の方が数はもう多いし、さらに言えば武器の性能とか練度とかでも負けてる可能性がある。

我々が中国を怖いと思うのの比ではないぐらい多分ロシア中国軍事力が怖いんだろうと思いますね。




ふーん、そうなのか

2024-01-13

2024 年 10リスク

https://www.eurasiagroup.net/siteFiles/Media/files/Top%20Risks%202024%20JPN.pdf

リスク No.1 米国の敵は米国

米国軍事力経済力は極めて強力なままだが、米国政治システム機能不全は先進工業民主主義国の中で最もひどい……そして今年はそれがさら悪化するだろう。

大統領選は、米国政治的分裂を悪化させ、過去 150 年間経験したことのないほど米国民主主義が脅かされ、国際社会における信頼性を損なうだろう。

リスク No.2 瀬戸際に立つ中東

今、確かなことがひとつある。この地域はもはや平穏ではない。何年もそれが続くだろう。

一方ではイスラエル米国、他方ではイランとその代理組織、そしてその間の湾岸諸国という抑止関係ネットワークがあり、今のところ戦争ガザに封じ込められている。

どの国も地域戦争が勃発することは望んでいない。しかし、火薬は乾いており、マッチを持った参加者が多いため、エスカレートリスクは高い。

従って、現在ガザでの戦闘は、2024 年に拡大する紛争の第 1 段階に過ぎない可能性が高い。

リスク No.3 ウクライナ分割

ウクライナは今年、事実上分割される。

ウクライナ西側諸国にとっては受け入れがたい結果だが、現実となるだろう。

少なくとも、ロシア現在占領しているクリミア半島ドネツクルガンスク、ザポロジエ、ヘルソンの各州(ウクライナ領土の約 18%)の支配権を維持し、支配領域が変わらないまま防衛戦になっていくだろう。

しかし、ロシア現在戦場での主導権を握っており、物的にも優位に立っている。今年さら土地を獲得するかもしれない。

2024 年は戦争の転換点となる。

ウクライナ人員問題解決し、兵器生産を増やし、現実的な軍事戦略を早急に立てなければ、早ければ来年にも戦争に「敗北」する可能性がある。

リスク No.4 AIガバナンス欠如

AI は「灰色のサイ」(注・高い確率で発生し、かつ大きな影響を及ぼすが、しばしば無視されがちな明白なリスク)だ。

そのプラス面はマイナス面よりも予測やすい。

今年、AI市場地政学破壊的なインパクトを与えるかどうかはわからないが、遅かれ早かれそうなるだろう。

AIガバナンスされていない状態が長引けば長引くほど、システミックな危機が発生するリスクは高まり政府がそれに追いつくのは難しくなる。

リスク No.5 ならず者国家の枢軸

ロシア北朝鮮イランという世界で最も強力なならず者国家 3 カ国は、2022 年 2 月にロシアウクライナに侵攻して以来、協力関係の強化に努めてきた。

彼らを結束させているのは、厳しい制裁米国に対する憎悪、自らの犠牲の上に西側利益を得ていると考える世界の現状を破壊するために国際法違反しようとする意思だ。

彼らは今日地政学的秩序を混乱させる存在であり、既存制度やそれを支える政府原則を弱体化させようと躍起になっている。

リスク No.6 回復しない中国

経済的制約と政治力学が持続的な成長回復を妨げているため、中国経済に緑の芽が生じても、回復へのむなしい期待が高まるだけだ。

ユーラシアグループの 2023 年トップリスク第 2 位だった)権力集中は、中国過去の成長エンジンが使い果たされたのと同時に、政策論争アニマルスピリットを消し去り、政府はどちらの傾向も逆転させることはほとんどできない。

成長モデルの失速、金融脆弱性、不十分な需要景況感危機対処できないことは、中国共産党の正統性の不足を露呈させ、不安定社会リスクを高める。

リスク No.7 重要鉱物争奪戦

重要鉱物は、クリーンエネルギーから先端コンピューティングバイオテクノロジー輸送防衛に至るまで、21 世紀の成長、イノベーション国家安全保障を推進する事実上すべてのセクターの上流に位置する。

これらの必須原材料生産地は一部の地域に偏っており、リチウムオーストラリア)、コバルトコンゴ民主共和国)、ニッケルインドネシア)、レアアース(希土類、中国)は、世界採掘量の半分以上が一つのからのものである

一方、重要鉱物の 60%から 90%は中国で加工・精製されている。

リスク No.8 インフレによる経済的逆風

2021 年に始まった世界的なインフレショックは、2024 年も強力な経済的政治的足かせとなるだろう。

しぶといインフレに起因する高金利世界中で成長を鈍化させるだろう。

マクロ経済政策はほぼ使い果たされ、各国政府が成長を刺激したりショックに対応したりする余地は限られ、金融ストレス社会不安、政情不安リスク高まる

リスク No.9 エルニーニョ再来

4 年ぶりの強力なエルニーニョ現象は、今年前半にピークを迎え、異常気象により食糧難、水不足物流の混乱、病気流行移民や政情不安をもたらす。

リスク No.10 分断化が進む米国ビジネス展開する企業リスク

米国では政治政策二極化が進み、党派によって国内市場が分断されつつある。

LGBTQ の権利教育政策さらには企業現場従業員予防接種義務付けることができるかどうかなど、さまざまな問題共和党州と民主党州がますます対立し、企業がすべての州で事業を展開するためのコストが高くなっている。

例えば昨年 3 月、ウォルグリーン中絶ミフェプリストン販売を一部の州で見送った後、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、同州は今後この薬局チェーンとは取引しないと発表した(最終的に脅しを実行することはできなかったが)。

その数カ月後、共和党の七つの司法長官が小売り大手ターゲット社に書簡を送り、プライド月間の商品が各州の児童保護法に抵触する可能性があると警告した。

2021 年以降、18 の州で人種ジェンダーセクシュアリティーの問題学校で教えることを禁止制限する法律が可決されたり、命令が出されたりしている。




リスクもどき

米中危機

世界で最も重要地政学関係基調敵対であり続け、不信感が際立っている。

2024 年を通じて、いくつかの火種両国間の緊張を悪化させるだろう。

しかし、今年は安定を維持する方が双方にとって好都合であり、どちらにも大きな離反や衝突のリスクを冒す気はない。

予想される波乱を切り抜けつつも、関係悪化を慎重にコントロールするだろう。

ポピュリストによる欧州政治乗っ取り

多くの欧州諸国極右政党ポピュリスト政党への支持が急増しており、欧州戦後秩序を規定してきた中道コンセンサスが 2024 年に崩壊するのではないかという懸念が高まっている。

しかし 2024 年、欧州中道は持ちこたえるだろう。

BRICS 対 G7

1 月 1 日、BRICS はサウジアラビアイランエジプトアラブ首長国連邦UAE)、エチオピア新メンバーとして迎えた。

BRICS が G7欧米諸国への対抗軸になると主張する向きもある。また、中国BRICS を取り込み、BRICS を通じてグローバルサウスへの影響力を拡大させるという見方もある。

我々はそうは考えていない。

要するに、BRICS が中国に主導されて G7ライバルになることは、今年も、あるいは近い将来もないだろう。

2023-12-29

ぼくのかんがえたさいきょうのVIVANT

 テント偽装加入した憂助に明かされたベキの最終目標、それは日本でのテロ実行と、その混乱を利用し治安維持国家防衛名目としたクーデター実行による独裁政権樹立、それにより日本軍事国家に改造し、バルガと軍事同盟を結びアジア覇を唱える軍事大国日本を作ることであった。

 計画動機を問う憂助にベキは自分たちがかつて見捨てらた原因を日本の軟弱外交軍事力の欠如のためだと決めつけ、強い国家を作ることが国民を守ることであると自らの計画正当化する。国民を守るためと言いながら多くの国民犠牲とする計画に憂助はなおも食い下がる。

 しかしベキは、憂助が丸菱の同僚でテントモニターであった山本日本を守るという美名の元に殺したことを引き合いに出す。ベキは多数を守るため少数の犠牲を是とする点で自分と憂助のどこが違うのだと問うたのだった。自らの人生根底の部分を突かれ動揺する憂助。しかテロ肯定することもできず、計画阻止のために密かにテント内部での情報収集を開始する。

 憂助にも明らかにされなかったテロの具体的計画は意外なところに手がかりがあった。

 テント計画実行後に駐屯地とするためとの触れ込みで買い占めを行っていた土地が、内戦中に活動していたが後に壊滅し現在は残党が細々と活動を続けている、とある武装組織のかつての支配地域と一致していたのだ。この武装組織に何らかの手がかりがあると睨んだ憂助は、ある重大な事実発見する。ソ連崩壊直後、その武装組織によってロシアから小型核兵器密輸入され、その後隠匿されたまま行方不明になっていたのだった。 

 

 テントの狙いはその小型核兵器を奪取し、日本国内での核テロ使用することであった。核テロによって火がついた国民の恐怖心は、クーデターとその後の独裁軍国主義を容易に肯定する。武装組織の残党をテロ実行犯でっち上げ対テロ戦争の名のもとに日本バルカが共に戦闘を行い日本人に実戦経験を積ませ、国民戦争への興奮と肯定感情を植え付ける。そして共に血を流したバルカとの軍事同盟は堅固なものとなる。軍事同盟の下で両国バルカが有する資源実験地として活用可能な広大な領土と、日本技術力を利用し核ミサイルを開発する。アジアの要所であるバルカにそれを配備し他の大国威圧し、日本覇権アジアに広げる、それがベキの目論見であった。憂助は、日本を再び核の犠牲とする父の計画を自らを犠牲としても止めることを決意する。

 

 一方憂助からかにテント計画を伝達された公安野崎も阻止のために行動するが、テントの実力を軽視しつつ、自らの権力拡大のためテントを泳がせ、その脅威を利用しようとする警察上層部政治家たちの妨害に遭う。国家のためには自分たちエリートがより強い権力を持ち国民を導く必要がある、テロによる多少の犠牲国民平和ボケを治すためならやむを得ないとうそぶく、国家のためと言いながら自らの利益しか考えない権力者たちに野崎は憤る。

 

 テントは手中に収めた土地における情報収集により、小型核兵器の隠匿地を発見、確保のための実行部隊を出撃させ、これに憂助も同行する。部隊武装組織の旧根拠地で小型核兵器発見トラックに積み込みを終え自分たちの保管場所へと出発しようとするも、その瞬間に憂助は突如としてトラックを奪取し逃走する。憂助が目指す先はテント資料で密かに存在確認していた、冷戦バル政府により建設され現在は打ち捨てられた核シェルターであった。憂助の目的は小型核兵器使用不能にすること、すなわち地上での放射能飛散を多少なりとも避けられる核シェルター内で起爆する事であった。到着までに捕えられる危険性を冒しての地下シェルター内での爆破は、心を通わせたジャミーンたちの故郷であり、かつて父が愛し、緑に変えようとした土地であるバルカの大地を放射能で汚さぬための憂助最後の一念であった。しかし長年放置された時限装置が起動するか分からない以上、誰かが直接起爆しなければならない。憂助はそれが自分最期の使命である覚悟していた。核とともに自爆することで、日本を守るためとの大義名分の下に人を殺めてきた自らの人生矛盾を精算する。それが父と自分の違いを示す唯一の道と彼は信じていた。

 

 一方、妨害を何とか乗り越えた野崎は憂助から得た情報を元に小型核兵器の隠匿地にチンギス率いる警官隊と共に突入テントとの銃撃戦を制し憂助の逃亡の事実を知る。野崎は彼の真意を察し、国民を守るのが警官の使命、相手が別班でも変わりないと自爆阻止のため憂助を追う。ベキも憂助逃亡の報を耳にし自ら部隊を指揮し小型核兵器奪還のため追跡を開始する。憂助、野崎、ベキ、彼らはそれぞれの信念とともにバルカの砂漠を駆け抜けるーー

2023-12-26

anond:20231226114600

やっぱりまず国連軍事力を集約して国連非参加国の武装を解除させて

その後に国連軍を解散するというかたちしかいか

2023-12-22

ウクライナをめぐる論調で許せなかったもの

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/121400187/?gift=pg8x%252FOEkAL%252BJiLre%252FzXtD3g%252BDZYLOoqiAG2p9SPdM9I%253D

はてなでも人気の小泉氏もウクライナ領土割譲及び停戦が(たとえそれが割譲地内での更なる「地獄」に繋がるものである可能性があっても)一つの選択肢であることを明示する中で、はてブにおいてもウクライナの全面勝利以外を認めないという論調はだいぶ弱くなってきているように感じる。

これについて、従前、停戦派の主張を馬鹿にしていた人たちからすれば、欧米諸国支援の遅さを理由に、ウクライナの「勝ち目」があったのになくなったもので、このような事態になることが想定できなかった言い訳をしたり、領土割譲による停戦ウクライナの「民意」ではなかったという言い訳で、自身の態度を擁護するのだろうと思われる。

しかしながら、現実ウクライナにとって非常に厳しい状況になっていること、つまり現実を読み切れていなかったことに変わりはなく、少しでも命が失われないよう、早期の停戦ができないかという主張をしていた人たちを馬鹿にしていい理由はなかったことは明らかだろう(民意で言えば今でも民意停戦を受け入れないかもしれないが、それでも小泉氏は「国民の支持があれば」という条件をつけて、停戦現実的に考えられるとしている。)。

そもそも日本国際秩序の安定において軍事力供与することでこれを維持するという選択肢を取ることができない。仮にウクライナでの戦争の結果が国際秩序に大きな影響を与える(武力行使による現状変更肯定する)結果になるとしても、それを阻止するために戦争を維持するということは、自分たちの手を汚さずにウクライナ人の血を使って、自分たち平和を維持しようとする行動に他ならない。

無論、日本国防はそういうタダ乗りを前提としているのだということは現実でもあるだろう。しかしながら、その現実肯定するために、戦闘行為で奪われていくウクライナの人たちを少しでも減らすべく停戦という選択を呼びかけている人たちを馬鹿にするというのは、極めて卑怯で、米国の傘の下ででぬくぬくと暮らす日本特有の酷さであったように感じる。

2023-12-11

鬼頭莫宏作品に出てくる「日乃レポート

在日米軍に対しクーデターを起こし、米軍撤退憲法9条破棄、日本軍を復活させる計画

なるたる世界においては官僚がその計画を温め、軍事力の一つとして「竜の子」を頼ろうとするも実行前に世界が滅ぶ

「ぼくらの」世界は日乃レポートが実行されてから十数年後の世界

軍事力他国に頼るべきではない、他国軍を国内に置くなど不健全というのは鬼頭莫宏自身思想だろう

今は私生活が満たされてだいぶまろやかになっているので変わってるかもしれないけど

日乃レポートの出てくる漫画をまた描いてほしい

2023-12-06

anond:20231205174110

国家の三要素

領域(Staatsgebiet:領土、領水、領空)- 一定区画されている。

人民(Staatsvolk:国民住民)- 恒久的に属し、一時の好悪で脱したり復したりはしない。

権力(Staatsgewalt)ないし主権- 正統な物理的実力のことである


権力軍事力を包括しています

anond:20231205174110

一定組織化された軍事力裏付けされた継承される政治権力」と表現すべき

軍事力があっても、それを行使する主体占いであれば(正当な)国家とは見なされない

2023-12-02

経済の隆盛を求めるならば強国にならなければならない。

とはいえ、外的要因によって偶発的に経済が隆盛を極める時期もあることも確かである

しかしそのような時期は自らの力とは関係なく偶然の要素であるため長続きはしない。

また、そのような隆盛期を経ると経済けが優勢な国づくりが可能であるという錯覚を起こす。

それは、たまたま酷暑の時期にアイスクリームがたくさん売れた商店アイスクリームをたくさん仕入れればたくさん売れると思い込むような行為だ。

まり経済けが突出して優れた国などというものは偶然の要素でしか存在するわけがないのだ。

経済を優勢にするためには強国にならなければならない。

当然、強力な軍事力必要なのである

やや突飛な意見に聞こえるかもしれないが核武装すれば日本経済は再び輝きを増す。

失われた30年などというと経済的な失策である勘違いするが富国強兵でもって日本国際的地位を高めることを怠っていることが要因であることには気づかれていない。

他国が、日本を侮り日本の優れた技術を平気で泥棒してその産業で発展していくなどということを看過せざるを得なかったのは日本が強国ではなかったからだ。

そのことを指摘する声がないのは驚くべきことである

2023-11-27

「なぜ中華人民共和国世界尊敬を得られなかったのか」という論文中国人留学生が書き上げて騒動になってる

中華人民共和国歴史経済力軍事力の推移、各国における中華人民共和国に対する好感度や各国政府対中政策、各国のエンタメ作品における中華人民共和国の扱われ方などを網羅し、それでもって中華人民共和国世界から尊敬されているとは言い難いと結論付け、なぜそうなったのかを丹念に調べた力作だったようなのだが、これを認めると今後いろいろと支障が出るから大学側がストップを掛けてるらしい…

2023-11-22

anond:20231122081745

でも核保有国とか軍事力のある国を侵略する国ないし強化しなければ勝てるようになるわけでもないし輸入品から使えないわけでもないやん

2023-11-18

anond:20231116195803

ゴネ得なのかな。

わがまま言ったもの勝ちみたいな風潮があるんでしょうね。。それで、世界から孤立しても気にしない核という軍事力があるから。。

2023-11-10

ゴジラ-1.0のストーリーについて皆どう思ってる?

原子爆弾怪獣化したよ!どうする? → 脱出装置つけた戦闘機特攻してぶっ殺しま

これで本当に良いのか?

原子爆弾投下が映画になったよ!どうする? → バービー映画とくっつけて茶化しちゃいます

よりは間違いなくマシなんだけどさ。

でも本当にこれでいいのかよっていう。

あと「日本は命を大事にしなすぎた。命を大事しましょう」を美談みたいに言ってるけど、それが正しいなもう自衛隊なんて成立しないじゃん。

服務の宣誓で「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民負託に応える決意であります」って言っちゃってるんだよ?

これつまりは作中に出てきたボロ船掃海みたいな仕事やれって言われても「お国のために死んできます!」と言えってことだからね。

あくま民間人作戦の中での目標として言ってるだけだからっていうエクスキューズは確かにしてるけど、実際にアメリカロシアが本物の原子爆弾持って襲ってきた時に民間人特別原爆ぶっ殺し隊を結成するのかっていうと無理じゃん?

別にそこに対しての完璧な答を出す映画じゃないんだけど、初代ゴジラの「そもそも兵器なんて全部クソだよ。だから俺は責任を取って一緒に沈むんだ」は命を効率よく奪う装置との向き合い方としてある種のけじめがちゃんとついてた気がするんだよね。

そっからゴジラシリーズはどんどん意味不明面白兵器を量産しては「これ普通に軍事転用されそうだが???」という疑問にまみれてきてたんだから-今更みんなが投げ出した宿題を-1.0にだけ解けっていうのも理不尽なのかも。

でもその大問に真っ向からぶつからないといけないような物語自分でやっちゃったわけじゃん。

じゃあちゃんとした答を見せるべきだと思うわけ。

水爆実験由来のゴジラ原子爆弾、ひいては近代兵器メタファーなのは自明の理なわけで、それはVSシリーズならともかく初代モチーフであれば逃げようがないわけよ。

シン・ゴジラはその辺を「いいえこれは災害メタファーなのです」で逃げ切るっていう凄いことやってみせたけど、今回の-1.0はそれをやってないよね?

戦争が残したものに対して兵器をぶつけあって相殺させるようにぶっ壊しあおうっていうストーリーラインなのは白だしさ。

別に逃げてはいないと思う。

でも「強力な力と戦うには軍事力必要不可欠だ。そしてそれを行使するためには命を投げ出す覚悟必要だ」と「誰も死なないことを目指しましょう」を同時にやるのはアクセルブレーキの同時踏みでしかないよ。

それで本当にいいのか?

ブレーキがない車に乗れと言ってるわけじゃなくて、全力でブレーキ踏みっぱなしにしたままでアクセル踏もうとするのはおかしくねっていう。

それとも「そういう欺瞞のもとに今の日本はある。口では命を大事しろといい、実際には命を捨てろと命じる。そういう卑怯さを今も日本はずっと続けてる。本当に酷い国だ。サイテー。マジ日本ダッサー」がこの映画メッセージなの?

まあバーベンハイマーよりはまだマシだと思うよそこは流石にね。

anond:20231110110612

軍事力があっても守れないのがバレただろ

音楽フェスも守れない軍事力って意味あるの?

anond:20231110045412

マジレスするけど、軍事力でしっかり自国を守るみたいな機運がある国民全体にある国って、イスラエル代表的なんだよね。

 

北朝鮮みたいな独裁でやってるわけでもない、国民合意での昔ながらの愛国富国強兵ガチでやってる、っていうか。

 

 

俺はそれが良いとも悪いともいわんからな。文句はよそで言え。

なんにしても、名誉白人がどうとかは的外れだ。それは違いない。

2023-11-09

anond:20231109172745

ドンパチしなくてすむんならその方がいいよ。

災害救助ぐらいしか目立つ活躍がないってのは良いことだと思うよ。

からって軍事力ゼロってのは非現実的すぎるけども。

ちと元増田からそれるけど、憲法文言通り読んだら自衛隊存在違憲ってのは素直な読み方だとは思う。9条2項が邪魔。ただ、日本には軍隊無いことになってるから軍法的なものが貧弱すぎて、憲法だけ弄るのも怖いんだよな。上官責任問えなくて誤射で民間人殺したら撃った本人を殺人犯で裁くしかないんじゃないかって議論とかあるよね。

2023-11-06

anond:20231106092855

現代戦争で完全勝利なんてない

戦争ってのは被害を想定して妥協出来る講和を目指す以外ないんだよ

ウクライナだって勝てるとは思わなかったけど、降伏じゃなくって講和にしたいからせめてもの足掻きをしているってことでしょ」

って俺が書いたけどなんで自分意見みたいに言い始めてんの?

そもそもそれって戦前にできることじゃないくない?


そもそも論点ズレまくってるのなんなの?悪口言いたいだけなの?

とりあえずずっとスルーしてるこの3点にちゃんと答えて欲しい

ニュース放送された1意見を当時100%正しいと思った根拠

軍事力で圧倒的に負けているウクライナ戦争開始前に被害を想定して妥協出来る講和条件を降伏以外で引き出す方法

意味のない死者だなんだ言うのは失礼どころじゃない話だけどどう思ってるの

2023-11-03

イスラエルはなぜガザに残虐な報復攻撃を行っているのか

1.ガザに住むパレスチナ住民ホロコーストを図っている

→全く違うと思う。ガザ地区には200万人以上の人口があり、今のペースではあと200倍の期間を同じ火力で攻撃し続けなければならない。それに執拗かつ徹底的な爆撃でもその地域の人々が全滅しないことは、何よりも日本人がよく知っているはずだ(ベトナム人もよく知っているだろう)。この人数を殺害するにはそれこそナチスドイツが行ったように収容して一か所に集めて殺し、焼却して埋葬する設備を用意してシステマチック殺害のための機関を作る必要がある。ナチスホロコーストは単なる瞬間的な殺害を超えてシステムとして熱量なく淡々ユダヤ人を集めて殺し続ける点において他と一線を画しており、軽々に持ち出すべきではない。

2.イスラエル民間人犠牲を最小限に留めようとしているが、ハマス掃討で止む得ない死者が出ているだけ

→これも違うように思う。パレスチナハマス)とイスラエル軍事力は相当な差があり、人質の救出だけなら得意の暗殺や単なる地上部隊の投入で済みそうなところを空爆まで仕掛けるのは明らかにおかしい。ハマスハマス人質用途拘留されている同胞テロリスト解放から空爆された程度で人質を殺すことはないだろうという読みかもしれないが、いくらなんでも乱暴すぎるように思える。一連の攻撃には政治的動機による報復ハマスインフラ破壊に伴う占領地域の再支配意図が透けて見える。アメリカも1000人殺されたらそりゃ報復必要だろうと支持した後で無茶苦茶攻撃ぶりを見て慌てて態度を変化させたのではないだろうか。

3.ハマスパレスチナ住民区別がつかない(つける気がない)ので、犠牲を気にせず攻撃している

→これが一番近いと思っている。ハマスガザ地区に突然湧いた悪のテロリストではなく、革命後のイランから影響を受けたパレスチナ住民からなる武装集団であるイランイスラム原理主義を引き継いでいるのでハマス目的は「イスラエルから弾圧に対する抵抗運動」などではなく「イスラエルの完全消滅」で、西側陣営から見るとちょっと対話がキツい集団である。この点でかつてイスラエルに何度もテロを仕掛けたPLOとは立場が明確に異なる。PLOイスラエルの和平が中途半端な形で止まりアラファト議長が死に、影響力が弱まるにつれてハマスパレスチナ住民の支持を受けて勢力を拡大、ガザ地区を実効支配するに至った。

そんなわけでイランの影はあるものハマス自体パレスチナからまれもので、他所から現れて無辜パレスチナ住民支配している連中ではない。そんなだから国連から送られる支援資金の何割かはハマス中抜きしているし、支援物資武器転用されている(過去にその件でガザ内でデモが起きたが、逆に言えばそれができるぐらいに行政機関もどきとして機能しているわけだ)。というわけでパレスチナ住民ハマスではないがパレスチナ住民ハマスという訳でもない、しかハマスは(本人らの自認はともかく)国家として成立していないし住民を守ろうという気もない(イスラエル攻撃することが最優先だ)ので、平気で民間人に紛れるし自爆テロもやる。自爆テロに関しては歴史が古く80年代からパレスチナ住民神の国に行けるだの殉教すれば殺されても実質勝ちだの言って教化自爆テロを指示してイスラエル軍人民間人わず殺傷しまくっている。

先述した通りハマス正規国家でも軍隊でもないし、その目的イスラエル消滅なので軍人民間人もなく殺す。そんな奴らが無辜パレスチナ住民に紛れて活動している。そんな状況でイスラエル側の指導者右派リクードパレスチナアラブ人なんて全部テロリストだろみたいな奴らとなると報復攻撃の在り方はガザ地区のパレスチナ人の全滅まではいかなくても「ハマス攻撃する上で現地人が何人死のうと知ったことか。パレスチナ人の犠牲いくら出てもハマスに損害を与えることが最優先だ。あそこにいる時点で大なり小なりハマスに与しているんだろう」という態度になり、今回のような惨状引き起こしたのではないだろうか。

これからどうなるのか?

首相ネタニヤフは右派リクード党首でありながら敵のハマス攻撃を許し、イスラエル側に空前の死者と捕虜を生み出してしまった時点で大幅な失点がある。そしてその失点を補うべく現在過激報復攻撃に出たと思われるが、当然そんな殺戮右派の多少の留飲を下げても既にイスラエル国内でデモが起きているように左派が強い拒否反応を起こす。紛争が続くにつれて200人以上の捕虜達も無事とはいかないだろうし、その結末が知らされる度に左右から先制攻撃を許した間抜け」と「大量殺戮イスラエル地位に泥を塗る悪党」のWバッシングは避けられないだろう。

イスラエル政治戦争テロを軸に左右に揺れているので、今回の紛争を機にネタニヤフは退陣総選挙中道カディマあるいは中道左派労働党らが政権を取るのではないだろうか。カディマガザ地区からの完全撤退を掲げているし、ガザ地区をPLOに引き渡して今度こそオスロ合意が履行される…期待が少しは持てるかもしれない。

しか中東に和平の兆しが生まれる度にイスラエル右派は自らの政治生命のために挑発行為を行い、パレスチナ過激勢力(とその後ろにいるイラン)もテロによってイスラエル憎悪を煽るのだった。人間はクソっすね。

余談

現在はクソ外道として名の知れたネタニヤフ首相も、若き頃は軍の精鋭として大規模なハイジャック事件解決のための突入部隊として活躍し、一方で別のハイジャック事件では同じく軍に入った兄を作戦で亡くしている。いずれもパレスチナ過激勢力によるテロだった。ハマステロリスト達が何の背景もなくハマスをやっているわけではないように、イスラエル右翼右翼をやっているだけの壮絶な理由がある。平和を実現するには右手握手しながら左手ナイフを払いのけ、あるいは刺されても握手継続しようとするとてつもない覚悟必要なのかもしれない。

2023-10-20

anond:20231016033053

ジャーナリストはこの20年のイスラエルパレスチナ問題を見てきているから、イスラエルに肩入れできないんだわ


初期のジャーナリストイスラエルロビー活動で「パレスチナは悪」って思ってたよ。実際イスラエル寄りだったし。上の世代イスラエル支持

でも現場に行ってるジャーナリストは、圧倒的な軍事力ミサイルアイアンドーム攻撃を防ぎつつ、一方的パレスチナ攻撃しているイスラエルを見てるんだわ。

そして死んでるのは殆ど子供なんだわ。それでパレスチナ報復しようとしても、最新の技術でまったく歯が立たないんだわ。


イスラエルガザ紛争ではイスラエル70人の死者に対してパレスチナ2000人。イスラエルガザ紛争は約1,400人のパレスチナ人が死亡し、イスラエル側では約13人。

それでパレスチナができる攻撃をしたらテロ扱い。誰だっておかしいってわかるわ。


そもそもユダヤ人神話理由パレスチナ土地が分割されたって皆おかしいってわかってんのよ。

でもジャーナリストはもう誰もイスラエル擁護できないんだわ。

圧倒的な金とロビー活動をしても意味をなさないぐらいに。

2023-10-14

イスラエルは異教徒に囲まれた人工国家で不自然で儚そうだけど、文明度は先進国並みだから現有の軍事力を急に失うことはないだろう。

それより周りのアラブは、中世部族社会石油が湧いて金握っただけのアンバランスな連中だから明日どうなってるかわからない。10年後には滅んではなくてもイスラエルと張り合う力なんか全く無い、むしろ支援必要弱者の群れに成り下がってるかもしれない。

もともとその「歴史段階のギャップ」が紛争の原因にあるわけだが、それが紛争強制終了させるキーになる可能性もある

中東問題にわかが3日で得た知識をまとめる

間違ってたら教えて 

 

登場人物

パレスチナ人:昔から住んでる、イスラム教軍事力ある

ユダヤ人:大昔住んでた出戻り、ユダヤ教

 

ファタハ穏健派パレスチナ人

ハマス過激派パレスチナ人

 

欧米パレスチナ寄り

アラブ諸国パレスチナ寄り

エジプトサウジアラビアシリアヨルダンイラクレバノン

国連中立だがイスラエル寄り

 

登場地域

イスラエルユダヤ人の国

ヨルダン沿岸西武パレスチナ人の国(主にファタハ

ガザ地区パレスチナ人の国(主にハマス

エルサレムユダヤ教イスラム教キリスト教聖地

 

この地域地図で見るとわかるが地理的重要場所すぎる

 

時系列

大昔は割愛

 

1.第一次世界大戦

ユダヤ人ナチス迫害される

イギリスが三枚舌外交ユダヤ人イスラエル建国約束アラブ人アラブ人国家設立約束ロシアなどに分割統治約束

結果こじれる

イスラエルは帰還法を制定し、ユダヤ人であれば誰でもイスラエル人になれるようにした

 

2.国連が国を両陣営で分割することを提案

イスラエルに有利だったので結果こじれる

 

3.イランイラク戦争が勃発し中東放置される

後ろ盾がなくなったため

 

4.オスロ合意にてイスラエルパレスチナ解放機構(PLO)が和平合意

これが1993年

しかし、両陣営に和平を望まない勢力が居て小競り合いが続く

 

5.和平派だったイスラエルラビン首相暗殺される

これが1995年

 

6.徐々にイスラエルパレスチナ自治区侵略し始め、壁が建設され、パレスチナ人が追いやられる

パレスチナ人ストレスがかかっていく

 

7.ハマス暴走、応戦してイスラエル地上戦を始めた(今ここ)

 

陣営スタンスモチベーション

イスラエルガザ地区絶許、ただやってることがホロコーストみたいになってる、もちろん穏健派も居る

パレスチナ人:我々はハマスではない、とするもハマス否定もできない(イスラエルへの鬱憤からか?)

ハマス徹底抗戦

アラブ諸国:一応パレスチナ人応援する立場だけど消極的

欧米:一応イスラエル応援する立場だけど消極的

日本アラブ諸国への石油依存度も高く、当事者ではないのでかなり中立、実はパレスチナ人支援も割りとしてる

 

今後どうなるか

地上戦が数ヶ月続くと見られる(ガザ地区は地下が深いらしいのと、ハマスの今回の動きが計画的から

ゲリラ戦であるため、ガザ地区一般市民ハマスに協力すると見られ、非戦闘員に多数の死者が出ると見られる

エジプトへの人道回廊が作られる可能性も少しあるが、エジプトにとってメリットがないのと、エジプトに入ったらガザ地区へ戻れない可能性が高いとのことで、どちらにせよ結局ガザ地区に留まる人が多いのではないかという予想がされている

なお人質救出は無理そう

 

その他情報

ヨルダン川西岸地区:約380万人(うちユダヤ人70万人)

ガザ地区:約200万人

イスラエル人:930万人

 

なおパレスチナは130ヶ国以上で国として認められている、日本未承認

 

所感

あまちにも詰んでる、本格的に地獄になりそう

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