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2024-02-12

中国海軍歴史 略史(3/4)

anond:20240212015211

韜光養晦期(1989年2011年 052D型の登場)

ソ連という共通の敵を失ったことによって中国西側諸国の友好関係が薄れていき、天安門事件によって決裂が明らかとなり軍事技術的にも独自路線を歩み始めた時期
そして第三次台湾海峡危機アメリカの圧倒的な軍事力を目の当たりにしたことが、中国海軍のその後に大きな影響を与える
1989年

天安門事件

鄧小平辞任、江沢民就任

劉華清 江沢民後見人として党中央政治局常務委員党中央軍事委員会副主席に任命される

ベルリンの壁崩壊

マルタ会談 冷戦終結宣言

1990年

日本バブル崩壊

051G型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 湛江 就役 051DT型の発展版 フランスイタリアイギリスなどから導入した兵器国産化を試みている

★052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 起工 西側技術を大規模に導入し、中国初の外洋型近代駆逐艦として建造された

 対空ミサイルレーダーフランス製、主機のガスタービンエンジンアメリカ製、ディーゼルエンジンドイツ製を導入、哨戒ヘリコプターフランス製のライセンス生産

 中国海軍沿岸海から外洋海軍進化する第一歩となった

1991年

湾岸戦争開始 米軍による一方的空爆を目の当たりにし自国の防空システム限界認識した中国は、新しい防空ミサイルシステムHHQ-9Aの開発に着手

ソビエト連邦崩壊 中華人民共和国第一仮想敵国ロシアから台湾支援するアメリカ合衆国に変わった

053H2Gフリゲート(江衛型) 1番艦 安慶 就役 053H2型に個艦防空ミサイル艦載機運用能力付与したもの

 1989年天安門事件を受けて西側から軍事技術供与が停止されたため、2番艦以降は1番艦とは異なる構成になっている

 2番艦ではガスタービンウクライナ製UGT-25000(DA80)ガスタービンエンジンにしている。

1993年

053H1G型フリゲート(江滬V型) 1番艦 自貢 就役 053H2型フリゲート

052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 就役

1994年

プロジェクト877EKM(キロ級)潜水艦 1番艦 袁正64 就役 中国が初めて入手した近代ディーゼル潜水艦

1996年

中華民国が遷台してから史上初めて正副総統の直接民選選挙李登輝当選

第三次台湾海峡危機

 アメリカは2つの空母戦闘群派遣、ミッツ空母戦闘群台湾海峡を通過した

 中国軍はアメリカ空母戦闘群に対し何もできず、アメリカ台湾支援した場合は止められないことを理解し軍備増強を大幅に加速した

 特に艦隊防空(エリアディフェンス)能力の欠如を強く認識

艦隊防空能力強化のためロシアにソヴレメンヌイ級駆逐艦2隻を発注(中国語では「现代级」と表記されることから何を期待していたのかが理解できる)

対空戦能力を有する国産ミサイル駆逐艦整備計画が着手、複数タイプ(052B型と052C型)の駆逐艦を少数建造し設計プロトタイピングを繰り返すスパイラルモデルでの開発が始まる(「小步快跑」)

1997年

970型試験艦 就役 HQ-9A艦対空ミサイル、HQ-16艦対空ミサイル、Vertical Launching Systemフェーズド・アレイレーダーテストを行う

プロジェクト636(改キロ級)潜水艦 1番艦 袁正66 就役

1998年

劉華清 引退

マカオ中国企業が空母ヴァリャーグウクライナから購入

1999年

956-E型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 杭州 就役 艦隊防空機能を有し、射程160kmの超音速対艦巡航ミサイルSS-N-22(P-270)を搭載しアメリカ空母戦闘群の接近を阻止する役割を担う

039型潜水艦(宋型) 1番艦 遠征20就役

 中国国産ディーゼル潜水艦で旧式化した035型に替わる新世代の潜水艦として建造

 ロシア兵器フランス戦闘システムドイツ製ディーゼルエンジンを搭載した

★052B型駆逐艦(広州級) 1番艦 広州 起工

 中国が建造した初の艦隊防空能力を持つ艦

 052A型ベースとした中国版ソブレメンヌイ、本命の広域防空艦は052C型で052B型はその保険

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーの完成は間に合わないため、ロシア製対空ミサイルシステムを搭載して建造

 ZKJ-5戦術情報処理装置 今まではイギリス製をコピーしたZKJ-3かフランス製をコピーしたZKJ-4しかなかったが、新規開発された国産戦術情報処理装置テスト

 通信設備としてHN-900(中国海軍第1世代戦術データリンク装置)を採用

2001年

中国WTO加盟

胡錦濤 就任

956-EM型 (ソヴレメンヌイ級) 追加発注

ウクライナからSu-33の試作型T-10K-3を入手、後にJ-15の開発につながる

1985年から開発を続けていたWS-10Aエンジンが完成

2002年

★052C型駆逐艦(蘭州級) 1番艦 蘭州 起工

 中華イージス

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーを搭載した中国人民解放海軍本命

空母ヴァリャーグ大連港に入港

093型原子力潜水艦 1番艦 407 就役

2004年

052B型駆逐艦 1番艦 広州 就役

052B型駆逐艦 2番艦 武漢 就役

052C型駆逐艦 1番艦 蘭州 就役

039A型潜水艦(元型) 1番艦 330 就役 プロジェクト877EKM(キロ級)の経験で得られた技術を、039型潜水艦に盛り込んだ性能向上タイプ

2005年

956-EM型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 泰州 就役 

054型(江凱I型)フリゲート 1番艦 馬鞍山 就役

 従来の中国海軍フリゲート比較して武装レベルが極めて高い、また船体の大型化によって外洋航行能力も大幅に向上している

 054A型テストベッドとしての性格があり、建造は2隻に留まった

052C型駆逐艦 2番艦 海口 就役

 2004年に就役した蘭州と共に、新世代艦のプロトタイプとして性能・運用試験実施

094型原子力弾道ミサイル潜水艦 1番艦 411 就役 092型からは大幅に進歩したが未だ米英露仏のレベルには至らず

上海長興島造船基地建設開始

なお2005年当時の中国軍の評価は以下のようなものである、きわめて妥当評価で当時の中国海軍がまだ立ち遅れていたことがよくわかる

中台軍事バランス中台安全保障戦略に与える影響―(2005年5月発行)

https://jats.gr.jp/cp-bin/wordpress5/wp-content/uploads/journal/gakkaiho007_05.PDF

中国は、約3,200 機の作戦機を保有しており、編制上桁違いの優位があるが、第4世代戦闘機を150機程度しか保有していない〔USDoD, 28 July 2003, p. 23〕。

しかも、中国空軍の訓練時間は、新型戦闘機のパイロットを優先的に長時間訓練させていると見られるものの、全体として西側空軍常識から見て極端に少なく、メンテナンスも劣悪で故障も多く、また1日に大量の航空出撃を実施するような演習をほとんど経験していない〔Allen, 1997, pp.224 –232〕。

このため、中国空軍作戦機が台湾攻撃必要な高い練度を獲得するには今後長い時間必要である

他方台湾空軍は、すでに F-16ミラージュ 2000-5、および経国号配備完了しているため、旧式機から第4世代への換装をほぼ終えている。

空中戦態様は、戦場中国から離れた台湾の航空管制範囲内であり15、台湾側の方が各種装備が優越し、練度も高いため、台湾空軍側に有利に展開するもの推定されている。

特にF-16 用のアムラーム・空対空ミサイルの売却が 2003 年に実施されたことにより、台湾空軍の空戦能力は飛躍的に向上した。

しかも、中国保有している Su-27 および Su-30MKK の性能は、電子戦能力戦闘能力において台湾保有するミラージュ 2000-5 におよばないとされるし、遠距離から攻撃では経国号の装備が勝っているとされる16。

このため、大幅な改良を加えない限り、Su-27 は量産されても台湾空軍に対して質的な優位を確保することができないと考えられ

中国海軍水上艦艇の特徴は、艦隊防空能力特にミサイル防御能力)が極めて低い一方で、対艦ミサイルの数量が圧倒的に多いことにある。

このため、中国海軍は防御を省みることな攻撃を仕掛けることになる〔McVadon, 1997, pp.259-260〕。

ところが、中国海軍水上艦艇には、視界外レーダー(OTH レーダー)がなく、敵の位置を計測してその対艦ミサイルのアウトレンジから対艦ミサイル攻撃をかけることが困難である

このため、対艦ミサイルの「数の優勢」は当てにならず、中国海軍水上艦艇台湾軍が保有する大量のハープーン対艦ミサイル等によって多大な損害を受けることが必至である〔McVadon, 1997,pp.259-260〕。

2008年

江南造船本社は長興島へ移転

★054A型(江凱II型) 1番艦 徐州 就役

 HHQ-16艦対空ミサイルを装備し、中国海軍フリゲートとしてははじめて艦隊防空能力を有する

 054型はミサイル発射機を備えていたが、054A型では32セルVLS進化している

 以降『40隻』を超える大量建造が行われる

054A型 2番艦 舟山 就役

054A型 3番艦 黄山 就役

054A型 4番艦 衡陽 就役

2009年

052C型4隻の追加建造

 2004年、2005年に就役した052C型2隻をプロトタイプとして性能・運用試験実施し完成度を高める為の研究が行われた、結果2008年には艦隊防空艦としての完成をみた

 052C型の発展型として052D型駆逐艦の開発が進んでいたが実用化には相応の時間を要するため052C型駆逐艦の追加建造が決定

2010年

054A型 5番艦 運城 就役

054A型 6番艦 玉林 就役

054A型 7番艦 益陽 就役

039B型潜水艦 1番艦 ? 就役 詳細不明

中国海軍歴史 略史 4/4 https://anond.hatelabo.jp/20240212052548

2024-02-08

なぜ中国空母蒸気タービンなのか?

21世紀現在、商戦はディーゼルエンジン軍艦ガスタービン+ディーゼルエンジンが主流で蒸気タービンは古い技術とされている。

しか中国空母は全て蒸気タービン採用している。なぜなのか?

1.中国海軍の最終目標原子力空母であるため

原理空母原子力によって蒸気タービンを回す。そのため原子力空母には蒸気タービンノウハウ必須である

2030年までに建造が予想される004型は原子力空母とされている。

2.蒸気タービンノウハウが多いため

ソ連技術リーを一部引き継いでいるため、蒸気タービンノウハウが多い。

遼寧(アドミラル・クズネツォフ航空母艦)はもともと蒸気タービン

さら蒸気タービンを搭載しているソブレメンヌイ級、051型、051B型運用している。

※さすがに新型艦は蒸気タービン採用していないが。052B型,052C型,052D型はディーゼル+ガスタービン、055型はガスタービン

3.実は蒸気タービンは大出力

ディーゼルエンジンには経済性で劣り、ガスタービンには大きさ複雑さで劣る

しかし実は蒸気タービンは大出力である

いずも護衛艦 100MW

4 × LM2500ガスタービンエンジン (25.1 MW)

https://www.ihi.co.jp/powersystems/lineup/LM2500/index.html

クイーンエリザベス航空母艦 112MW

2 × ロールスロイス MT30ガスタービンエンジン (36 MW)

https://www.rolls-royce.com/~/media/Files/R/Rolls-Royce/documents/country/japan/rr-mt30-brochure-japaneese-7-06-2016-lr.pdf

2 × バルチラ 16V38 ディーゼルエンジン(11.6MW)

2 x バルチラ 12V38 ディーゼルエンジン(8.7MW)

https://www.dieselduck.info/machine/01%20prime%20movers/Wartsila%2038%20project%20guide.pdf

アドミラル・クズネツォフ航空母艦 147MW

8 × KVG-4重油専燃缶×8基 + 4 × TV12-4蒸気タービン

003型航空母艦 161MW

8 × 改KVG-4重油専燃缶×8基 + 4 × 改TV12-4蒸気タービン

キティホーク航空母艦 210MW

8 × Foster Wheelerボイラー + 4 × Westinghouse蒸気タービン

ニミッツ級原子力航空母艦 194MW

2 × Westinghouse A4W原子炉 + 4 × Westinghouse蒸気タービン



よって「通常動力だと電磁カタパルト運用できない」は蒸気タービンに限っては数字の上では当てはまらない

2024-01-08

ホーバークラフトは国産化は難しい、ガソリンエンジンを内製できない自動車会社みたいなものから

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/trafficnews.jp/post/130291

TakamoriTarou 次の奴は国産化を図ってほしい。当時、国内で実績があるとして国内調達で動いていたのに日米貿易摩擦の中で、政治的になぜから輸入になった奴。より国内事情に沿ったタイプにもできる

作るとこはできると思う、MRJみたいに部品の大半がアメリカ製になってLCACの2,3倍の価格になるだろうが

ディーゼルエンジンでもいい民間用ならまだしも、高性能ガスタービンエンジン必要軍用ホーバークラフトは難しい

技術的にはジェットエンジン後進国日本には荷が重い

経済的にも日本の100倍作るアメリカ製コスト太刀打ちできない

たぶんwikipediaを見たのだろうが

https://ja.wikipedia.org/wiki/LCAC-1%E7%B4%9A%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%9E%8B%E6%8F%9A%E9%99%B8%E8%89%87#%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A

海上自衛隊では、03中期防に基づいて平成5年計画で8,900トン型輸送艦(後のおおすみ型)を建造するにあたり、エア・クッション型揚陸艇の搭載を予定していた。

当初は国内において艇体の製造技術を有する造船所があり、商用としての実績もあるため、緊急時への対応や維持整備上から国産する方向で計画し、同年度予算で成立していた。

しかし、その後マスコミ報道衆議院予算委員会での建造予算及び調達方式についての議論を受けて白紙撤回され、本級の調達選択肢に加えて再検討されることになった[9]。

>当初は国内において艇体の製造技術を有する造船所があり

これは三井E&S(三井造船)のことでMV-PP5, MV-PP15, MV-PP10の製造実績がある

三井E&Sは2020年に造船から撤退している、防衛省向け艦艇事業三菱重工業に売却済み

しかキーコンポーネントの主機は海外頼みで

IM100(1050馬力)はGE技術協力でIHI(石川播磨重工)が製造

TF25(2200馬力)はGE(旧Lycoming)から購入

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime1966/8/8/8_8_636/_pdf

じゃあ現代軍用ホバークラフトの主機はどんなもんかと言うと

LCACTF40Bガスタービンエンジン(5031馬力)
LCAC100MT7ガスタービンエンジン(6000馬力)

今の日本ではとても開発不可能レベルなのだ


というわけで「作るとこはできると思う、MRJみたいに部品の大半がアメリカ製になってLCACの2,3倍の価格になるだろうが」

2021-02-02

ガスタービンエンジン電気を作ることはあるため

すべてを電気から作るではなく

原則電気代に統合していくということで

ガスタービンエンジンで発電した電力にガス代は含まれ電気代となる

という意味が多い

2019-10-14

anond:20191014195346

増田です。

1発しか撃てないZIPガンも暗殺用みたいな使い手がある、というのはWW2のリベレーターみたいな例(あれも本当に使われたかはかなり怪しいらしいけど)もあるけど、操作撹乱くらいにしか使えなかったかも。

国松長官狙撃事件が失敗したあたり、そもそも普通銃火器運用すらかなり怪しい面があったのかもしれないけど…

あとラジコン運用については95年5月以降に教団で予定されてたハルマゲドンでは東京ラジコン飛行機サリンを撒く計画があったらしいです、でも地下鉄みたいな密室で撒いても予想より効果の薄かったような低精製度での実行可能性が謎。

ヘリが飛ばせなかったのもそもそもなんでガスタービンエンジンのやつを輸入したというか、あれまだ教団独自ヘリでも開発したほうが目はあったような(読売新聞Y-1型みたいな感じで)

レシプロエンジンと比べてガスタービン製作は一気に難易度が上がる(大戦末期に旧日本軍が満足にB-29迎撃ができなかったのもタービン過給器の製作にことごとく失敗してまともな高高度檄撃機がなかった故)し、最近ある3Dプリンタ製のタービンブレードもあれ粉末金属レーザー焼結冶金だからみんなが想像する普通3Dプリンタと全く違うし、2019年でも素人がおいそれとできるわけではない。

エンジンレシプロで、あとは航空機体の設計製造ができる人がいれば飛行機つくるのは皆さんが想像するよりかはそこまで難しくはないです、うちの学校でも卒研で複葉レシプロ機つくって実際に飛ばしてたし。

個人的感想だけど全体的に、早川紀代秀を始めとして理系人材化学バイオ系に偏ってたのがこの辺の機械・航空への軽視の原因なのかなあと。当時の大学方針よく知らないけど、バイオ系が流行ったのももちょっと後だったっけ?

 
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