はてなキーワード: 暗数とは
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/motoken_tw/status/1482517348074459138
どちらも「軽率」
そういう話で、軽率と言うな、被害者の事を考えろとか言い始めたら、ひったくりに気を付けようも言えなくなる
ゲームやアニメも、「こんな都合の良い女リアルにいない」とか言い出す奴が居るが、それは虚構だ、みたいなさ
これ、形としては「雰囲気作りに失敗した」ケースも含まれるよね
ブコメでは早速、「こうして握りつぶされてきた、中世ジャップランド」だの「暗数はすごい事になってるはず」だの吹き上がってるけれど
「怪しくなる」のは、どこまで「拒絶」の明示があり、どこまで「無理やり」だったのかって話だよね
「なんとなく」「流されて」とかの場合、「今にして思えば後悔している」「行為後嫌いになった」では強姦が成立しない
そういう「合意能力」について、問答無用とするのが性同意年齢で、現在は13歳(小学生までの保護)
これを15歳(または18歳)まで上げようって話はすごい反対にあった
話を戻すと、こういう流れからは「相手の合意をはっきりと意思確認する事」という提言が生まれ
実際には、「雰囲気が大事」「直接聞くとか野暮」という話になるよね
行為に及んだ方は状況から「合意が取れていた」と思うわけでしょ
(これに批判があるのは分かるけど、女性側の状況から「合意した覚えはない」も同じ事よ)
痴漢もそうだけど、ジェンダー絡むと「無罪推定の原則」を放り出す人が多いんだよな
女性がDVにあった、強姦にあったと言ったら、それがまず認められ、有罪を前提に話がされるべきだ、みたいな
こういう人が、人権の守り手でござい、みたいな顔してるの、本当に怖気が走んだよ
「汚い」と繰り返す増田が見ていて辛い。
性虐待や性暴力被害にあった人に、自分は汚れていると感じたり、人より価値が低いと感じてしまうことがあるようだというのを思い出す。
人の自尊心を長期に渡って削り続ける、なんてひどいことだろう。
被害の話は汚い話ではないと思うよ。
語るには場所や相手を選ぶ必要のある話だと思うけれど、それは汚いということではないと思う。
書いてくれてありがとう。
増田のおかげで、「暗数」になっている人の生の声にまた触れることができた。
増田にとって、同じ被害にあったお姉さんの存在はとても大きかったのだろうと思う。
お母さんの対応はとても残念だけれど。
同じように被害にあった人と体験を共有できるのはとても助けになると思う。
お姉さん以外の、性虐待や性暴力被害の体験者とも、出会えるといいのではないだろうか。
リアルでもネット上でも、匿名で参加できる自助グループは存在する。
カウンセリングも、男性被害者に対応できるところも昔より増えている。
過去も傷もなかったことにはならないけれど、増田が死ぬまでずっと苦しいままでいなくて済むように、少しでも心が楽になるように祈っている。
元増田の話が多々おかしいのはブクマカ諸氏の指摘するところではあるが、自分も気になったので、元増田の発言をひとつひとつ検討してみた。
https://anond.hatelabo.jp/20210812125322
1つ目。
台湾では水際対策による再度の感染拡大を抑え込む事が出来ず、再びロックダウンしたし、ワクチンを購入できずに日本に支援を求めましたけど、いつの話を前提にしてるんですか?
それも5月から爆増し始めて、1日当たり13人とか死者だしてますけど?人口比で比較するとこんな感じですがね。日本より被害が出ていますよ。
・まず、「いつの話を前提にしているのか?」とこちらが問い返したくなるほど、初っ端から主張ありきの牽強付会な話をしている。
・ある日の一日あたりの死者数だけ取り出して比べても大した意味はない。日本と台湾のコロナ被害についてまとめると次のようになる。
日台の人口比は、日本:台湾=1億2300万人:2360万人。つまり、日本の人口は台湾の人口の約5.2倍だ。
であれば、現時点における台湾の死者数817人は日本の死者数4248人に相当する。対して、日本の死者数は15348人なので、死者数の観点から言えば、日本の被害は台湾の約3.6倍にのぼる。
同様に感染者数で比較した場合には、台湾の感染者数15820人は日本の感染者数82264人に相当する。対して、日本の感染者数は1071410人なので、感染者数の観点では日本の被害は台湾の約13倍だ。ただし、感染者数は死者数と比べて暗数が多くなるであろう点には注意したい。
死者数、感染者数、どちらで比較するにせよ、台湾は中国の妨害でワクチン調達が難航しているわりに、日本と比べれば健闘していると言って良い。
正しくはこうだ。
■台湾は昨年4月から今年4月末までの一年以上に渡ってコロナをほぼ抑え込んでいた上、5月の感染爆発後のコロナの抑え込みも現時点でほぼ達成している
台湾での感染者数は減少傾向にあり、平均で1日9人の新規感染者が報告されている。1日平均人数のピークだった5月30日の2%になる。
パンデミック(世界的大流行)開始以降、同国では感染者15,820人、死者817人が報告されている。
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/taiwan/
■一方で、日本がコロナを抑え込んだと言えるのは、せいぜいが昨年5月中旬~6月中旬の1ヶ月間程度である
日本の新たな新型コロナウイルス感染者数は、パンデミック(世界的大流行)始まって以来最多の15,800人となった。
日本での1日あたりの感染者数の平均がピークに達した。現在の新規感染者数は14,215件。
パンデミック(世界的大流行)開始以降、同国では感染者1,071,410人、死者15,348人が報告されている。
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/japan/
2つ目。
・増田はアメリカ、EU、日本で100万人当たりの死者数を比較しているが、欧米と比べた時の日本の死者数の少なさは日本の対策の上手さを意味しない。大まかに言って、欧米と日本だけでなく、欧米とアジアとの間に100万人当たりの死者数に歴然とした差があるからだ。その差を生んだファクターXは未だ完全には明らかになっていないが、具体的には、BCGワクチン/交差免疫/遺伝的要因などが挙げられている。ともあれ、日本の対策が欧米より優れていたからではなく、アジア地域に共通する何らかの要因があると考えるのが自然だ。
参考)https://president.jp/articles/-/41221?page=2
・また、対策が成功であるか失敗であるかを他国と比較する必要があるだろうか?という論点もある。例えば、自民党政権はコロナ感染者数が減りきっていないタイミングで専門家の懸念を無視して緊急事態宣言を解除し、そのために当然のごとく感染者数がぶり返していく様を3度も繰り返している。こういったことが失敗であることは他国との比較不要で理解できることと思う。コロナが終息しない中でワクチン接種もままならないうちに、多人数での食事を控えるべきところをGoToイートで会食をあおるような施策も、それ単体で失敗と判断できる。サイズのおかしなカビた布マスクを、世帯当たりにしてたった2枚だけ数百億円かけて怪しいおともだち経由で調達したこともあった。これも他国との比較不要で愚行と分かる。などなど、失敗を挙げだすときりが無いが…
補足。
■水際対策の成功/失敗を他国と比較して論じる上では、アジア・オセアニア地域の島国同士で比較してはどうか?
・水際対策の難度は外国と海で隔てられているか否かで大きく変わるのではないだろうか。他国と地続きの国では、人はしばしば法律や検疫を無視して国境を行き来するからだ。島国においてはその可能性が減る(まして、日本ほど他国との距離がある国であればなおさらだ)。ということで、この要因を排除して考えるために、島国同士というくくりで比較すると見えてくるものがあるのではないかと考える。
参考)https://diamond.jp/articles/-/272080?page=3
・世界中の島国と日本とを比較しても良いのかもしれないが、欧米とアジア間のコロナ被害の差を生んでいる可能性のあるファクターXの影響を取り除いて考えるために、アジア・オセアニア地域に限定して比較を行うのも良いのではないか。
以上を踏まえ、例えばアジア・オセアニア地域の主要な島国6か国(オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、フィリピン、台湾、日本)の100万人当たりの新規感染者数を比較したチャートは次のようになる。
・オーストラリア、台湾、ニュージーランドは、グラフの底のほう、およそ100万人当たり20人程度の感染者数を最大値として推移している。
・インドネシア、フィリピン、日本は、グラフが大きな山をつくっており、そのピークでは100万人当たり80人を超えている。現在の日本は100万人当たり100人を超える感染者数を記録して過去最大、インドネシアと競っている…
・インドネシアとフィリピンは一人当たりの経済力の面でも、医療や衛生環境の面でも、オーストラリア、台湾、ニュージーランド、日本とは大差がある。コロナ被害においてオーストラリア、台湾、ニュージーランドのグループに日本が入れず、どちらかと言えばインドネシアやフィリピンと肩を並べている状況は、日本の対策に失敗があった結果と言って良いのではないか?
・厳密には、インドネシアはマレーシア(カリマンタン島 = ボルネオ島)と東ティモール(ティモール島)およびパプアニューギニア(ニューギニア島)と国境を接しているので比較対象としては不適かもしれない。
3つ目。
世界と比較して遅れてるとは言えないし、脳弱さんが大成功モデルとして崇拝してる台湾よりも遥かに進んでる。先行したEU、USAにはじきに追いつきますね。これは直感的な予想だけど、日本では60%は超えますよ。
USAやEUは平均的な教育レベルの問題で止まるけど、日本では60%は超えてくるでしょう。ワクチン開発も遅れまてはいても幾つかのワクチンが治験の最終フェーズだし、年内供給予定と発表してもいる。
・これに関しては半分同意する。
・後進国はたしかに言いすぎだ。ワクチンの開発と接種率の両面で日本は中進国ではないだろうか。
・しかし仮にもGDP世界3位の国で、"後進国っていうほどではないなぁw"などと笑っている場合でもない。ワクチン開発で英米に劣後し、調達でも欧米に劣後した理由は究明し改善すべきだ。ただし原因はおおよそ明らかではあるが。開発が遅れたのは常日頃からワクチン開発に力を入れていなかったから。調達で欧米に劣後したのは安倍首相自らがワクチン会社に営業をかけず官僚に丸投げしていたから。また、菅首相になってからはファイザーの社長が首相と直接話したいと言ってきたのに、菅首相は自分の立場が分かっていなくてそっぽ向いてみせたから。
・元増田にやたらと目の敵にされる台湾であるが、台湾はワクチン調達で後れをとっているものの、コロナ被害において日本より健闘しているのは別記した通り。また、ワクチン開発では日本より一歩先んじたかもしれない。
【台湾産ワクチン、23日から接種へ 7日間で60万~80万回分 8/11】
(台北中央社)新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は11日、台湾のワクチンメーカー、メディゲン・ワクチン・バイオロジクス(高端疫苗生物製剤)製のワクチンの接種を23日に開始する方針を明らかにした。
米国立衛生研究所と協力して開発した組み換えタンパク質ワクチンで、先月下旬に衛生福利部(保健省)から緊急使用許可(EUA)を取得した。
4つ目。
[医師数削減なんて許せない]
一方でICUの数は諸外国と比べれば少なくて、人口10万人当たり日本4.3に対してアメリカは34.7
https://president.jp/articles/-/42285?page=2
これが何を意味するか?誰が見たって分かる。病床数が足りないのではなくて、医師数が足りずICUが足りないということ。
一般病床数が多い割には医師数が足りない事で、ICUに割り当てる医師も足りなければ、一般病床を担当する医師の過労も避けることが出来ない状態ということは、自明すぎるほど自明でしょう。
医師は急に増やせない、そんなことをすれば粗製乱造でかえって問題が出る。となれば、必要なことは病床数を削減するのが正解ってのも必然と言える。
コロナに関して言えば、感染症指定を5種にすれば一般の病床が使えるようになる。足りないのは、2種の病床だってのは、ずっと言われてる。足りないのは医師ではないし、一般病床でもない。
・この項は増田が結局何を言いたいのかよく分からなかった。例えば、"医師数が足りずICUが足りない"が、"コロナに関して言えば""足りないのは医師ではない"とはどういうことなのか。また、"病床数を削減するのが正解"だが、"コロナに関して言えば、感染症指定を5種にすれば一般の病床が使えるようになる。"とも言っているのは矛盾していないか。
・はっきりしている間違いは元増田が医師数の多寡について日本とアメリカを比較して意味合いを抽出した点だ。なぜアメリカなのか?人口1000人あたりの医師数で、アメリカはOECDの中で日本と並んで下位グループに属している者同士だ。まして日本はアメリカと違って超少子高齢社会に突入している。若者と比べると老人は病を得る機会が増え、治りは遅く、重症化しがちだ。同じ人口でも高齢者が増えればそれだけ医療への負担は増える。こうした状況から日本はコロナのパンデミック以前から慢性的に医師が足りていない。
日本の医師数が少ないことは統計からも明らかである。各国の人口1,000人あたりの医師数では、ドイツの4.2人、フランスの3.4人、イギリスの2.8人と比べ、日本は2.4人と先進国の中でも特に少ない。医療崩壊で話題となったイタリアでさえ4.0人、国民皆保険がないアメリカでも2.6人と日本よりも多い。主要先進国などで構成する経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち、日本の医師数はデータのある30カ国中26位と最低に近い。医師総数で日本は32万人だが、OECD30カ国の平均水準から見て11~12万人も少ない。
先進諸国で最低レベルに近い医師数で世界トップの高齢化社会の医療を担うため、超長時間労働にならざるを得ない。過労死ラインを超えて働く病院勤務医が4割に達する中、今回のコロナ対応で長時間労働にさらに拍車がかかり、医療崩壊が取りざたされる状況に至っている。
https://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/200605_sisk3_cvd_doc.html
・元増田がどういう意味合いで"コロナに関して言えば、感染症指定を5種にすれば一般の病床が使えるようになる。"と言ったかよく分からないが、コロナによる医療崩壊、とりわけ、コロナの中等症や重症患者向け病床が逼迫している状況に対し、コロナを感染症指定を5類にすべきかは専門家の間でも見解が割れているようだ。これについて、素人考えで言えることは無い。
現在、新型コロナを季節性インフルエンザ並みの5類感染症にダウングレードすることが検討されています。これは、保健所・行政や入院病床の負担から生まれた議論であって、決して新型コロナが季節性インフルエンザ並みに軽症だというわけではありません。
このテーマ、専門家の間でもかなり意見が分かれています。今すぐにでも5類感染症へという意見は「ウィズコロナ」、まだ早計だという意見は「感染の抑制・収束」を想定しているためです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20210811-00252601
以上。ここまでのことを踏まえると、元増田が締めくくりの項で言っていることは元増田へブーメランだ。だからこの言葉は元増田へとそのままお返ししたい。
"明かに愚かで、間違ったことを言ってる人々の思うようにすることは、自分を含む社会にとっては損にしかならない。同意できることが1つある間に、否定しなければならないことが10ある、そんな感じですよ。"
"本当にお願いだからバカな事を言う前に、少しは調べて考えて論理的に判断をして欲しいんだわ。"
沖縄県では新型コロナウイルスによる死者が昨日(7/9)までに合計206人、報告されている。
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/hoken/kansen/soumu/press/20200416_covid19_pr.html
沖縄県の人口は145.7万人(2020年2月2日時点)らしいから、百万人に141人くらい亡くなっている計算で、これは東京に次ぐ全国5位だ。(ちなみに1位ははてなーの期待通り大阪で、北海道、兵庫と続く。沖縄の場合、人口あたり感染者数では1位なので、死者数が報告のとおりなら死亡率の面では健闘しているといえるかもしれない。)
ただ、沖縄県が報告している死者数を鵜呑みにできない事情があり、実際の死者数はこれよりももっと多い可能性がある。
知ってのとおり沖縄ではこの5月末から6月初旬にかけて全国的に類を見ない国内最大規模の感染爆発を起こし、その後、医療崩壊を起こし他県からの支援を受ける必要に迫られた。
5/25〜5/31の7日間の感染者数は1859人を数えたが、この百万人あたり1276人という人数は、東京の人口約1400万人に換算すれば17863人/7日、1日あたり2552人である。東京の1日あたりの感染確認者数の最大値が2520人(2021.1.7)で、しかもその前日は1640人に過ぎないとおり特異値だったことから、百万人あたり1276人という数がいかに大きいかが伝わるだろうか。ちなみに、インドの7日間感染者数の最大値は、百万人あたり1985人である。
そのような大規模な感染爆発を起こした沖縄は、現在、その時期に感染した死者の数が積み上がっているところである。
が、その報告が甚だ遅い。
たとえば最新の7/9付第113報で報告された202〜206例の死亡日は6/13〜6/26であり、死亡から報告まで13〜26日も要している。そして、未だに7月の死者の報告がない。
沖縄県がこれまでに報告した死者205例の死亡報告は、死亡日から平均7.4日、遅れている。しかも、報告の遅れは、下表のとおり感染爆発に伴い悪化している。7/6以降に報告された192〜206例目に限れば、死亡報告の遅延日数は平均16.7日(13〜26日)にもなる。
年月 | 死者数 | 遅延平均 | 遅延中央値 |
---|---|---|---|
2020年4月 | 5人 | 0.6日 | 1日 |
2020年5月 | 1人 | 1.0日 | 1日 |
2020年6月 | 1人 | 1.0日 | 1日 |
2020年7月 | 1人 | 10.0日 | 10日 |
2020年8月 | 26人 | 4.3日 | 2日 |
2020年9月 | 12人 | 1.6日 | 2日 |
2020年10月 | 18人 | 3.4日 | 3日 |
2020年11月 | 7人 | 7.3日 | 5日 |
2020年12月 | 9人 | 4.1日 | 4日 |
2021年1月 | 13人 | 7.3日 | 6日 |
2021年2月 | 25人 | 6.0日 | 4日 |
2021年3月 | 10人 | 8.8日 | 8日 |
2021年4月 | 8人 | 8.4日 | 7日 |
2021年5月 | 22人 | 9.2日 | 7日 |
2021年6月 | 46人 | 13.3日 | 14日 |
2021年7月 | 0人 |
(※尚、上記の表の死者合計204名が206名にならないのは、67例目(2020年11月18日付第44報)と117例目(2021年2月26日付第73報)の死亡日が非公開のため)
死亡報告が遅れているというのは、単に数値がタイムリーではないというだけではなく、そもそも公表されていない死亡例がいる可能性を示唆する。
コロナの死者を公表するかどうかについては、実は統一ルールが無いらしく、遺族の許可を得て公表する自治体と許可を得ずに公表する自治体とがある。
許可を得ずに公表している自治体では、死亡から0〜2日程度で公表されることが多い。沖縄では公表がかなり遅いから、おそらく遺族の許可を得ているのだろう。
公表に遺族の許可を得ているということは、遺族の許可が得られない場合はいつまでも公表されないということだ。この場合、報告された死者数は実際の死者数より過少になる。
たとえば、兵庫県(人口546.6万人)では、5/17日までは公表に遺族の許可を必要としていたことから、5/18に無許可分を一気に公表し、同日の報告死者数が129名に上った。前日までの累計死者数が895名だから、だいたい129/(895+129) = 12.6%くらいが未報告だったことになる。
もし沖縄の未公表率が同様だとすると、実際の死者数は報告済の人数の14.4%増になる(∵ 1/(1-0.126) ≒ 1.144 )から、沖縄の死者206名は、実際には237名くらいかもしれない。この場合、百万人に162人という人数は東京を超える。(ただし、遺族が公表を許可するかどうかは文化の違いによる部分もあるだろうから、兵庫県の数字がそのまま使えるとは限らない。)
死者の暗数よりも懸念されるのは、死者の公表がどんどん遅れていることから見える、保健所の業務負担過多だ。
沖縄県が公表している程度の内容であれば、十分に匿名化されているから公表に遺族の許可はいらない。だから、遺族の許可を得る作業はまるっきり無駄な作業だし、それのせいで正確な死者数やその増加を把握する妨げになる。
しかもこの有害無益な作業は、まさに感染爆発に対処している最中に増える。(「厳密には感染爆発からは遅れるのでないか」と思う読者もいるかもしれない。たしかに死者は陽性の増加の後に増えるが(沖縄の場合は平均14.7日遅れ)、その間は陽性者のフォロー期間なので、遺族の意向確認業務は感染爆発"への対処"の真っ最中となる。)
保健所の業務を合理化しているなら、この有害無益な作業は無くしているはずだ(だから、兵庫県は途中で方針変更した。)。
沖縄県は、日本で最悪の感染状況を体験しながら、保健所の業務を効率化しなかった。
誰か実務に通じた優秀な人が助言に入ったほうが良いと思う。