はてなキーワード: これなんてエロゲとは
1位 ID-0
最初はそこまで期待してなかったんだけどヤバイわこのアニメ加速が止まらんわ。宇宙が舞台だからなのかどこまで話が加速してく。主人公のキャラが弱いのがどうなのかなと思っていたけどキャラの濃いもう1人の主人公が本格的に動き出した事でその不安も吹き飛んだ。当面は安心して見てられる。安心して面白さがどんどん加速していくのを見られる。
2位 有頂天家族2
非日常の連続のはずなのに日常に見事に溶け込んでいる空気感が好き。あと皆が皆好き勝手にやっている事で物語が動くのがいいね。物語の都合ってのは多分に絡んでるんだろうけど、それでも皆が自然体に見える。どのキャラも生き生きしてるのがいいんだよ。兄貴は胃が痛そうにしてるけどそれもまた兄貴らしくていい。
3位 リトルウィッチアカデミア
アニメ業界に対するメタが露骨になりすぎてきた所はちょっと気に食わないんだけどそれ差し引いても面白い。アニメなんてのは結局絵が気持ちよく動いてりゃそれだけで素晴らしいんだよ。
4位 サクラクエスト
キャラや舞台の掘り下げや広げ方が上手いわ。こっちが付いていけるように配慮しつつもテンポは結構早い。新天地で少しずつ顔見知りが増えていく感覚が視聴者にもリンクしているから作品の世界に無理なく入り込めてく。
5位 正解するカド
このわざとらしいほどのSF味。これぞ深夜アニメだよ。捻くれたオッサンや中学二年生がこのアニメ理解できる俺って一味違うぜと思っちゃうようなこのノリだよ。まあそういう深夜アニメって最後の方話を畳みきれずに自沈しがちなんだけどな。信じてるぞ野崎まど。
金をかけて凄い映像を作るほどアニメは面白くなる。その事を再認識させてくれるとんだ札束アニメだぜ。札束でビンタされるのって快感なんだな。
7位 アリスと蔵六
なぜこれがこの順位なのか上手く説明できないけどとにかく俺はこのアニメが好きなんだ。バトルが派手で女の子が可愛くてちょっと説教臭けりゃ楽しめちまうんだ。
8位 アイカツスターズ!
完全勝利とはいかずとも頂点の座についた主人公達を待っていたのは更なる強敵だった!日本代表の仲間たちと共に世界レベルの戦いに挑め!ってこれじゃ少年バトルアニメじゃねーか。そういう方向に舵を切れる思い切り、面白いじゃない。
9位 Re:CREATORS
うーむ。期待はしてるけど、期待できない気持ちも強い。話の動き方が今の所予定調和すぎていまいち脳が痺れない。仕込んだ爆弾が爆発するのを期待してるんだけど導火線がシケってるオーラもして怖い。でもオリジナルアニメだから持ち上げちゃうっていうね。
これなんてエロゲ?15年前だったらエロゲで発売されてたと思う。ちょっと懐かしいノリがクセになる。最近エロゲ原作のアニメ減ってきて少し寂しさを感じてるから丁度いいわ。
ノリは昭和でキャラデザだけ今風。物凄いバランス感覚の良さでテンプレを一直線になぞるただそれだけなんだけど面白い。王道っていいものですな。
セーブ&ロードのヌルゲーに見えて実際はフラグ管理やリトライ回数が厳しいので見ていてハラハラする。チート能力のオンパレードでゲームバランスは滅茶苦茶だけど話が面白いのでセーフ。
13位 月がきれい
リア充爆発しろ。実写でやれと言いたくなるのだけどこの年代の俳優に演技をさせるよりもアニメの方が逆に自然な気もする。LINEというリア充アイテムを駆使する主人公が上っ面だけ若干非リア充っぽいオーラを纏っているのが許せないけどアニメ自体は楽しんでるよ。
14位 GRANBLUE FANTASY
15位 ロクでなし魔術講師と禁忌教典
邪道なのか王道なのかハッキリしない所が悪い所であり良い所。テンプレに対するメタのテンプレが来るのかそのままテンプレが来るのかを当てるアニメ。
16位 アイドルタイムプリパラ
まさかの主人公続投っていう。あかりジェネレーションみたいになるのかな。
これ楽しんでる小学生いるの?オッサンしか楽しんでないと思うんだけど。俺はいいよ楽しんでるから。でもこの企画考えた人の首が飛んでないかが不安。
18位 カブキブ!
タイトルに「!」付くアニメ多いね。キャラの役割がハッキリしてるから見ていて分かりやすい。この作品自体がある意味カブキっぽいのかもなと。
19位 ゼロから始める魔法の書
オーフェンやスレイヤーズの時代の作品ですか?こんだけ古臭いと逆に今の子には新しく感じるのかも。自分は古臭いなと思いながら楽しんでます。
原作とほぼ同じ話が今でも通用するから驚く。いつの時代も日本人がやってる事ってあんまり変わってないんだな。
21位 エロマンガ先生
いいエロゲだった。エロに頼ってる割にはエロに固執してテンポ落としすぎる愚は犯してないのは評価したい。
22位 進撃の巨人 Season 2
面白いはずなんだけどこの順位に。それだけ今期のアニメが豊作なんだ。
ヒロインの喋り方とか目がやたら大きい絵柄とか凄く10年前や20年前臭くていいなって。
微妙にテンポが自分と噛み合わない。少し話のリズムが変わるだけでグっと評価が変わるんだろうけどそうすると今度は今楽しめていた人の中に刺さらなくなる人が出るんだろうなあ。運が悪かったと諦める
25位 スポンジボブ
ちょっと早いけど。2014年のはhttp://anond.hatelabo.jp/20150110001952です。
自分より5歳年上だったんだけど、スレンダーで清潔感があって質問にも的確に答える美人さんでした。
ただちょっと、ほんとうにちょっとだけ人より感情的になりやすいなって思えるくらいところ以外、本当に普通の人って印象でした。
その会社辞めてからしばらくしたある日、酔っ払った勢いで電話をかけたら思いのほか好感触で食事に誘うことができたんだ。
高嶺の花だと思ってた人からの思わぬ好感触で浮足立ってたのはあるんだけど、結局楽しい時間を過ごせたしと思い切ってデートに誘ったらそれもOKもらってこれなんてエロゲ?とか思ってたんだけど怖かったのはそこから。
次の日お礼と一緒にデートのプランを相談しようと電話したら、すでにものすごく緻密に計画が立てられていた。
分単位でどこに行くとかっていう緻密さももちろんなんだけど、例えば”絵画展見に行ってちょっと芸術的気分に浸った後にプラネタリウムに行ってロマンチックな気分になる”というような、心情の移り変わりまですでに計画されていたわけよ。
しかもその話をしている最中はこっちの意見とかを挟む間もなく、ひたすら楽しそうに喋ってるの。
その時は彼女なりの冗談かなって思ってたんだけど、いざデートに行くとその通りの気分にならないとすごい機嫌が悪くなるんだよね。
機嫌が悪いというかもうヒステリック状態。
電話の最中は途中から冗談だと思ってたから最後の方普通に聞き流してたんだけど、「次どうしようか?」とか聞くと、「わたしの話聞いてなかったの?デート楽しみじゃなかったの?」みたいに泣き出す始末。
それでもその後もしばらくお付き合いをしたのだけど、とにかく妄想というか自分の中での考えが膨らむし曲げないし、ずれると人目をはばからずに怒るは泣くはで機嫌が悪くなるしで大変で、いつの間にか家族全員参加の食事会に呼ばれてて義理兄さんに「妹を幸せにしてくれてありがとう」って言われたのをきっかけに別れる決心をしました。
それからというもの、予定の話をするときに人のことと考えないで話を進めようとする人とか、あんまり共感できないことに対してすごく怒ったり悲しんだりしている人をみると全員メンヘラに見えて話するのが怖くなってしまいました。
だって気づくとその人の人生計画に組み込まれてそうじゃないですか。
現在15歳年下の女性と付き合っている。交際期間はもうすぐ5年。
彼女と付き合い始めて実感したこと。それは
「女房と畳は新しい方が良い」
これ真理。まじで真理。
アラフォーの独身男性よ。とにかく若い女の子と付き合え!(法律で許される範囲で)
ただし容姿にはこだわるな!!
アラフォーのおっさんが、若くてかわいい女の子と付き合えるなんて思うなよ!
新入社員で入社してきた女の子がデブスでも好感もてたりしないか?
するだろ?俺だけかな?
おっさんになったら相手が若いってだけでいろんなことが許せるだろ?
いろいろと寛容になれるんだよ。
容姿にも寛容になれるんだぜ。
「割り勘なんてありえない」って言ってる同世代の独身女性に対して
「ふざけんな!なんで俺がお前の分まで金払わなきゃなんねえんだ!」って思う程度にこじらせてる俺でも、
20歳そこそこの女子大生に金を出させるわけにはいかないと思える。
躊躇なく全額俺が払う。たとえ相手がデブスでも。
まじ俺って寛容。やさしい男。
普通だったら許せない失敗にも寛容になれる。
心に余裕が持てる。イライラしない。
これほんと精神的に楽。
そんな本当に些細な、しょうもない俺の寛容さだけど、
いままで男に相手にされてこなかったデブスな彼女にとってはとてもうれしかったらしく、
彼女はどんどん俺を慕ってくれるようになった。
愛情だけじゃなく、年上への配慮というか尊敬っていうか敬意っていうかどう表現したらいいかわかんないけど、
そういう類の愛情を俺に持ってくれているって事が日常のあちこちで感じることができる。
彼女はたとえケンカの最中でも、俺のことを馬鹿にしたり見下したりしない。
(俺の知らないところではしてるのかもしれないがw)
これってほんとうれしい。俺の彼女デブスだけどマジでかわいい!!
ケンカになったとしても彼女と俺には15歳差という圧倒的ハンデがあるから常に俺のターン!!
ほんと心に余裕があるってすばらしい。
ラブホテルへ行って何もしないで帰ってきたことが何度もあったっけ。
でも一線を越えたあとはこれなんてエロゲ?って感じだった。
想像してみてくれ。
たとえば20年間も女に見向きもされなかった童貞のブサメン男が、
ある日突然、年上でやさしい女の人と×××したらどうなるか。
AVやエロゲーでしか知らないエロ知識を試そうとする童貞のように、
普通そんなこと風俗でもオプション料金払わないとしてくれないよ!って事まで
頼んでもいないのにしてくるのにはびびった。でもギンギン!
アラフォーても薬なしでこの固さ!
普通はそんなとこまで舐めなくていいんだよ!
まじで俺って寛容!!
ついでにここも舐めてみて?
デブスでも肌スベスベ。
20歳すぎても彼氏ができないデブスな女性たちよ。30過ぎのおっさんと付き合え!
同世代の男はどうせお前らには見向きもしない。
けど30過ぎたおっさんなら寛容な心でお前らを愛してくれるぞ。
っていうかお前ら若さも無くなったらマジで人生終わるから、今のうちにおっさんで我慢しとけ。
禿げ始めてたり、加齢臭もするけど寛容な心で愛してくれるぞきっと。
たしかに前髪へってきてるけどさw
なんだよそれw
まじでかわいいw
ぜひ、一生に一度でいいからお兄ちゃんと呼ばれてみたい。そう、お兄ちゃんそれは実に素晴らしい響きではないだろうか
おにいちゃん…
お・に・い・ち・ゃ・ん
いや、にいにいも捨てがたい。あにきでもいいな。
死ねっって語尾にもう、そのまま屋上からだいぶして喜んでしまいそうですよ本当に!
僕の友達には妹もちが多いので、リアル妹なんて糞だといい、姉に走った不届き者がいる。
なにしろ、妹に踏んづけられたり罵倒されたりしているらしいですよ。
…私たちの業界ではご褒美なのではないでしょうか? ちっくしょうめ!
とにかく、僕も妹がほしい!
仮に、お母様にお願いしても離婚していて相手がいないから無理なのでそんなお願いはできないし…
紳士諸兄の方々は僕の活躍に期待されるかもしれませんが無理です。
お、お嬢様とか俺が結婚してえよ。うわああああああ、純真なんだろうなちくしょうが。爆発しろ!
そう! これは僕にも妹ができている可能性があるのだ!
そして! めちゃくちゃ可愛い美少女で純真無垢。そして、謎の存在のお兄ちゃんについて興味を持っているかもしれない!!
そして、ロリババアのお義母様が僕を思って濡らしているかもしれない!
まってろ! 今迎えに行くからな!!
父親への復讐も兼ねて、いろいろやっちゃうぞお兄ちゃん。
お嬢様ですよお嬢様。そりゃもう、男と接点がなく育てられてえろえろの美人さんに育ってるに決まっているじゃないですか!!
うおおお、エロい腹違いの妹を自分色に染め上げる。テンションうなぎのぼりですよ。そりゃもう、これなんてエロゲ状態ですよ
…自分の顔をよく見てみろって?
いや、多分僕の親は観たことないけどイケメンだし。ご令嬢と結婚できるんだからイケメンだし!
…ご令嬢が綺麗だとは限らないって?
いや、見たことないから。
見たことないからっ!!
…見たことないということは
つまり…見なければ、可愛い僕に興味を持っている妹がこの世界の中に存在し続けるという訳ですね!!
つまり、見なければ僕に興味を寄せている二人とハーレムな世界が広がるわけですね!
炉利義母と炉利妹とか俺得すぐるwwwwwwww
うはっwwwwwwwww
これで俺はあと10年戦えるな。頑張れ俺のパパン!
寒い。尋常じゃなく寒い。駅まで数分の道のりだったが我慢できないくらいだった。通勤通学ラッシュを避けるために朝早く出るのだがそれが裏目に出た。西高東低の気圧配置でこの冬一番の寒気が流れ込む。天気予報を見てバッチリ防寒してきたのにもかかわらず寒い。尋常じゃなく寒い。上はまだいい。カットソーにニットにコートにマフラーそして手袋。バッチリだ。風が少し冷たいがそれでも充分暖かい。
だが問題は下だ。ジーンズ一枚。馬鹿だ。自分は馬鹿だ。常識という罠に囚われた結果がこれだよ。寒い。尋常じゃなく寒い。ジーンズなんて容易に風が通り抜ける。寒い寒い寒い。股引を穿いてくれば良かった。「阿呆か。下に一枚だけとか寒すぎて死ぬっつーの」駅を目の前にして思わず恨み言が口に出た。
「おい」突然後ろからかけられた声に振り返ると「ふざけんじゃねえよ」何か硬いもので殴られ意識が途絶えた。
気がつくと白い場所にいた。右白。左白。上白。下白。前女子高生。女子高生?よくよく見渡すとトイレの個室の中だった。立ち上がろうとするも体は動かない。首をひねって後ろを見ると便器に座らされひもみたいなものでぐるぐる巻きにされていた。
「おい一体どうなってんだ!?」わけのわからない状況に苛立ち目の前の女子高生に声を荒げると肌色の何かが飛んできた。ごふっ。痛い。鉄くさい。息がつまる。顔面に女子高生の膝が入ったのだと理解したのは数秒後のことだった。「おいおっさん」年下のガキに殴られたということで頭に血が上った自分は女子高生に襲いかかった。でも縛られているのを忘れていた。また顔面に膝が入る。
「おいおっさん」「ごめんなさい」状況を受け入れた。だってすっごい痛いんだもん。「そ、それで一体、な、何でしょうか?」「てめえさっき下に一枚だけとかアホかとか言ってたよな?」「え、え!?そんなこと言いましたでしょうか!?」「言ってただろうが」今度はボディに膝が入る。「い、言いました。言いました」思い出せてなかったがとりあえずそう言った。「てめえは下に一枚穿いてんだろうけど、こっちは一枚も穿いてねえんだよ」また膝が入る。本当だ。生足だ。「すびばぜん」鼻血で声が鼻声になった。「罰としてテメーはこれな」女子高生がいきなりセーラー服を脱ぎだした。何これ!?これなんてエロゲ!鼻息を荒く鼻血をぷかぷか飛ばしてたら顔面にヤクザキック。「見てんじゃねえよ!」「ずびばぜん」理不尽にも程がある状況だったが蹴られる直前に見えたパステルブルーが自分の心をビクトリア湖のように穏やかにしていた。
彼女が制服からジャージに着替え終わると今度は自分の服を脱がされ、彼女の制服を着させられた。拘束は解かれ、逃げ出すことも襲いかかることも容易だったが、自分は彼女の言いなりになっていた。暴力に心を折られたからではなく、年下の女子高生に暴力を振るわれ服を脱がされ着させられる事に対して興奮してしまっていたから。主眼はスカートだったらしく、上から着させられ、最後にスカートだったのだが、何人入ってるんだと言わんばかりに膨らみきった股間のテントが見つかり、今までの比じゃない本気の前蹴りをかまされてびくんびくんと死にかけのエビみたいに便所の床に崩れ落ちた。彼女は気にすることに疲れたのか時折びくんびくんと跳ねる死にかけのエビにスカートを穿かせて無理矢理起こして、自分を外へと連れ出した。
ピークは過ぎたとは言え通勤ラッシュの駅構内。セーラー服を着た顔面血だらけのいい歳したおっさん。当然人目は集まる。集まりすぎるくらいに集まる。男も女も、大人も子供も、社会人も学生も、みんながみんな自分のセーラー服姿を見つめている。ああ。やめて。見ないで。でも――
「どうだ一枚も穿いてないのがどれだけ寒いかわかったか?」女子高生の声で我に返る。そう言われれば脚が寒い。皮膚がちりちりと痛いくらいに冷える。でもそれ以上に内側から暖かい。体が火照りに火照っていた。
「はい!でもあだだかいです!」満面の笑みで答えたら女子高生がドン引きしていた。あれ?彼女は自分にこの素晴らしさを伝えたかったんじゃなかったのか?不安になった僕が彼女に手を伸ばすと彼女が一目散に駆け出した。追いかけようとしたら「ちょっと来てもらえますか」鉄道警察に連行された。2時間後に暴漢じゃなく変態だということでお説教の後に解放された。
それ以来、自分の防寒対策はバッチリだ。天気予報で寒気が押し寄せると聞くだけで興奮してしまいスカートを穿くのにも苦労する。ブラにショーツもしっかり着けている。これがあると興奮度もとい暖かさが3割は違う。ブラにニットにPコート。下はショーツにマイクロミニ。最初は肌がちりちりと痛むがすぐに中から暖まる。今日はTバックだから尚更だ。寒い。でも尋常じゃなく暖かい。
前世紀に想像されていたようなスーパーコンピュータが作られた。莫大な演算能力を用いて、最適な人材配分・資源配分を行うことによって、人の手ではなしえないくらい効率的な社会運営を行えるそのコンピュータは、すぐにでも配備されるものだと思われていたが、いざ配備しようとすると問題視する人が続出した。旧世代の人々にとって前世紀の創作物に描かれたような社会は畏れの象徴でもあったので、頑として受け入れようとしなかった。仕方がないので政府はモデルケースとして人口が少ない土地にコンピュータを置き自治権を持たせることにした。半年後のテスト開始までにその土地で暮らしたくない人は転居にかかる諸費用を負担するので転居してもらい、逆にその土地で暮らしたい人には移住してもらった。
旧世代がメディアを握っていたので、その土地で暮らしたい人はほとんどいないだろうとのことだったが、蓋を開けてみたら若い世代を中心に数多くの人がその土地に移り住み、元々その土地に住んでいた人も出て行く人よりも残る人の方が多かった。勿論、新しい社会制度に夢を見た人もいたが、大半はその条件の良さが理由だった。全自動化した機械が中心の上、効率化した組織運営が行われるので人がやるべきことはとても少ない。だから優秀な人材にとっては現在の社会の1/10の勤務時間で2倍の年収を保証されていたし、優秀でない人材はなんと働かなくとも現状以上の衣食住が保証されていた。彼らを賄えるだけの余剰は効率化によって十分得られる予定だったし、次世代の人材を作るための生殖用人材の確保と、彼らが生殖が行えなくなったとしても安心して暮らしていけるための示威としてはお釣りが来るほどであった。
かくしてモデルケースがスタートした。結果は1年も経たずに現れ始めた。見る見るうちに富が集まり始めたのだ。効率の次元からして違うのだから当然だった。そして集まった富で更に設備を拡充させて効率化を図る。その繰り返しなのだから人手で非効率な運営をしている他の民間企業が相手になるわけもなかった。それでもまだ余剰が溢れるように生まれるので住居施設も充実させた。すると、ネットは繋がったままだったので、そこからどんな暮らしなのかが外へと伝わる。「今日もまた一日中遊び続ける仕事が始まるお」「ネットしてるだけでお金が貯まる仕事はじまるお」などなど。そんな中でも注目を集めたのは「今日もまた俺の嫁とのセクロスだお」「毎日がこれなんてエロゲだお」などの書き込みだった。
生殖はコストの面から人工生殖ではなく自然生殖が採用されていたが、一般的な自然生殖だとそこで生じる関係性によって様々な問題が起こると予想されていたので、ゴーグルをつけての生殖が規則であった。ゴーグルには相手の位置を検出してそこに理想とする相手を映写する機能がついていた。対象の顔の位置を検出して違う顔画像と差し替える技術は昔からあったが、そのゴーグルでは顔だけではなく体も、しかも画像ではなく表情や仕草もあり、見た目の質感なども再現できる優れものであった。理想の相手との性交なのだから皆進んで励む。相手を探している人とのマッチングはコンピュータがやってくれ、部屋の隅にある移動用の区画に座っていれば、マッチングが済み次第、部屋へと自動で運ばれてすぐ事に及べた。ほとんどの場合相手は毎回違うのだが、主観的にはゴーグルに映写されている相手との性交なので気にされることはなかったし、映写する人物も飽きたら変えるという人がほとんどだったので問題にすらならなかった。ディスプレイの向こうにいるのが誰かということよりも、ディスプレイに誰を映すかという方がよっぽど関心のある事だったのだから。
3年もする頃には参加希望者が予想を大きく上回り自治地域を拡大した。それでも間に合わず5年後には逆転させて、コンピュータによる運営を国家政策として、それが嫌な人は自治をしてもらうことになった。それでもネットと接続していると移住してしまう人が続出したので、ネットが普及する前の文化基準で自治を行い、さながらアーミッシュのようでもあった。初めは一国の地域単位だった出来事も、それが国単位に及び、地域から国への普及を繰り返すように、コンピュータによる社会運営を選択する国が続出した。まるで低きに流れるように。
現在ほとんどの国では同じような光景を見ることができる。自室から出ることもなくただ貪り生殖する動物が数え切れないくらい収容されている箱が、さながら厩舎のようでもあり生物のようでもある無数の箱が、地上に立ち並ぶ光景を。