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2024-02-14

10年前起きた、同級生殺人事件現場に行った話

 不謹慎聖地巡礼をしてきた。

 何かと言うと、10年ほど前にとあるセンセーショナル事件があった場所を見に行ってきたのだ。女子高生による同級生殺人事件である。今回は、そのレポとそんな悪趣味聖地巡礼を決行するに至った経緯の2点を、書き手である私の過去の自語りを多大に含めながら書いていこうと思う。事件現場特定して見に行ったイチ野次馬の実録として読んでもらえれば幸いである。

 はじめに言っておくが、私はこういった事件が起きるたびに容疑者地元出身高校は云々……と嗅ぎ回るような野次馬ではない、とだけ表明しておく。しかしこういった行動に出ている以上、完全否定はできないところはあるが。

 はじめに、その事件の内容を説明する。2014年に起きた、女子高生による同級生殺害事件である。当時15歳の加害生徒Aが、同級生であるBさんを自室に連れ込んで絞殺動機は「体の中を見てみたかった」「人を殺して解体してみたかった」といったものだった。(以下、それぞれ加害生徒=A、被害生徒=Bさんと表記

 事件の具体的な名称地名については関係者迷惑をおかけしてはいけないので伏せさせていただいたが、手口が特徴的なため、調べれば聡明な読者諸君においてはすぐピンとくるであろう。

現地レポ

 事件現場となった場所は、事件発生からほどなくしてネット上では特定されていた。私は現場となったマンション名をgoogleマップ検索、自宅からルート検索し向かった。

(ちなみに事件現場マンションは、事故物件掲載サイトの「大島てる」さんにも掲載されている。Aの実家も)自家用車を走らせ、現場に到着した。所要時間割愛させていただく。

 現場国道に面しており、すぐ近くには駅や大きなアーケード街があった。駅が近い故か、市営のコインパーキング現場マンションの向かいにあった。車をそちらに止め、徒歩で現場に向かった。

 ここで、あらかじめ大事な前提を記載しておく。現場敷地内には立ち入っていない。


敷 地 内 に は 立 ち 入 っ て い な い


 そこまですると流石に不法侵入になってしまうので、面した道路から歩いて観察するだけにとどめた。私もそんなことでお縄になりたくないので、その点はご理解いただきたい。


 現着し、まずはマンションの外観を観察してみる。10階建てでおそらくオートロック。今ではどの部屋にも人が住んでいる気配がある。現場となった5階にもまた、どの部屋にもカーテンがはまっていた。10年も経ってしまえば、その近くの人々の生活もすっかり元通りのはずだろう、という考えが自分にはすっぽり抜け落ちていたことに気づかされた。

 マンションの裏手には駐車場が2台分ほどある。ただしもしかしたら、隣のビルに入っているクリニックの患者用かもしれない。駐車場付近から見上げると、当然マンションベランダが頭上にずらっと見える。AはBさんの殺害後、証拠隠滅のためにスマートフォンを5階のベランダから投げ落としたのだという。彼女スマートフォンが落ちていたのはこの辺りだろうか、と思いをはせる。

 駐車場からさら路地を入ると、住宅が斜面に立ち並んでいた。ここから先は進んでいない。途中で引き返したのは、非常に坂道が急でその後の体力を考慮したためだ。この町の特徴的な地形ではあるが、国道から一本細い路地に入っただけで急峻な坂道になる。西側には海があり、その海岸線近くまで山地が迫ったこの街の地形故だ。

 マンションに数秒黙祷し、周辺の探索に移った。国道の向かい側には小さな商業施設があり、昔ながらのブティックを中心に、1フロアだけのイオンダイソーが入っていた。ブティック中心だからか、店内は年配の女性が多い。日本のどこにでもある、田舎商業施設風景に心が安らぐ。商業施設の1Fからアーケード街に通じており、今どき珍しく賑わいのある商店街が広がっていた。雰囲気で言うなら、福岡市天神新天町商店街にかなり近い。

 商店街は今どきのカフェ居酒屋といった飲食店から昔ながらの八百屋かばん屋、チェーン店ドラッグストアアニメイトまであった。筆者は商店街と言えばシャッター街と化した薄暗い故郷商店街しか頭になかったためまあまあ驚いた。にぎわうアーケード喧騒の中で、AもBさんもここで一緒に買い物を楽しんでいたのだろうか。楽しい時間をすごしたのちに、あのような凶行に及んだのだろうか。そんな、彼女と一緒にお出かけを楽しんだ後にお持ち帰りして夜はムフフなことをして、じゃないんだから……と下世話で邪な形容をした。凡人かつ俗物の私にはそういった想像限界だった。勿論、真相はAにしかからない。

 横断歩道渡りマンションのある側に戻る。国道沿いに北西に進むと、5分もせずに県の弁護士事務所が見えた。Aの父は敏腕弁護士だったと聞く。Aの父は、Aの母が亡くなった後まもなくして若い女性と再婚した。それがトリガーになったかは知らないが、2014年3月にAは父の殺人未遂事件を起こしている。Aと一緒には住めないと判断したAの父は、Aの戸籍を外してAの祖母養子にし、マンション一人暮らしをさせることに決めたという。この事実だけ見ると父親もAの扱いに手を焼いていたのと同時に、法的には娘を切り捨てた薄情者、という印象を受ける。

 しかし、現地を歩いてみると、現場の近くには県の弁護士事務所があり、父の職に大いに関係していたであろう場所がある。2014年当時からあったのかはわからないが、もしかしたら父は、自分業務で関わることの多い場所の近くに娘を住まわせようと、ひいては見守りたい意思があったのかもしれない。娘のために駅の近くかつオートロック自分職場からも近い賃貸物件を見繕って用意してあげていたのかもしれない、と思いをはせる。やはりやるせなさを覚える。

 結果としてAの父親2014年10月に自宅で首を吊っているのが発見され、そちらの実家もそれで「大島てる」さんに掲載されている。Aの父親の行動には怒りを覚えるところも多いが、同時にどうにもできなかったのだろうと痛ましさを覚えた。

 ここまで想像を巡らせたのち、私はマンション近辺を後にした。名物ハンバーガーが食べたくなった、ヤニを吸いたくなった。そういったその時湧きあがった欲求が、私を2014年から2024年へと引きずり戻してくれた。


 参考程度に記載するが、賃貸サイトによる2024年2月現在家賃相場は、その市はワンルームで3.72万円。現場となったマンションワンルームだが4Fの家賃が4.9万円と、その地域では少しお高めな印象は受ける。築年数も浅く何より駅近物件からだろう。ちなみに、現場となった502号室はどの賃貸サイトにおいても今は入居者募集されていなかった。

聖地巡礼動機

 では、なぜそのような不謹慎聖地巡礼を決行したのか? その理由は、「私がこれまでの人生で1番執着した事件だったから」にほかならない。少し回りくどいが、私自身について、この増田匿名性を損なわない程度にお話しする。

 筆者である私は、Aと同年齢である。そして2014年に何をしていたかというと、やはり高校1年生をしていた。私とAの経歴には非常に共通点が多い。もっとも、Aの方が実家は太く彼女自身の才能も豊かなのは間違いないのだが、その内面には非常に共感できるところが多かった。Aも私も、住んでいる県も学校もまるで違うのだが、だいたい同じくらいの偏差値帯の公立中高一貫校中学受験で入っている。抜けきらない中二病一人称は女なのに「ボク」だったし、Aのようなかなり短いショートヘアをしていた。高1の途中から不登校児になったのまで同じだった。(一つだけ自慢。今でこそ私はうだつの上がらない無職だが、高1当時は県内模試で2ケタの順位につけるくらいには学力もあった。)

 問題はここからである。高1当時の私は、少年事件について調べるのが大好きで、それをモチーフにして同級生を殺しまくるお話ケータイ小説執筆投稿していた。今思うと二重に恥ずかしい子どもである

 事件発生当時まず何を私が考えたか。「A、私の書いたの読んだの?」である。今考えると普通にそんなのはあり得ない確率であるし、ほぼ妄想の域だった。しかしそれくらい手口が酷似していた。後ろ暗い喜びと同時に、思考回路が同じという点でかなり精神的に追い詰められた。二律背反感情が板挟みになっていた。学校に行っても、やはり同じ高校1年生が起こした事件ということでクラスでの関心も高く、「キ〇ガイだよね~(笑)」とクラスメイトが笑っているところも見かけた。今でも思い出して動悸がする瞬間である

 そしてそのケータイ小説掲載に関しては、投稿を削除した。そのうえで、もう創作はしないと筆を折った。

 そしてその後、連日ニュースがそれを報じてどんどん事件の全容が見えてきた頃には、私はネットでAの情報を漁りまくっていた。私はもともといじめられっ子で、当時はいじめっ子たちのピグTwitter特定して、特にアカウントは作らず毎日のように静観するという人聞きの悪い趣味を持っていたから、そういうのが大好きではあった。また、AにはASD自閉スペクトラム症)があり、その点も考慮して医療少年院送致がふさわしいとの判決が出た2015年頃、実は私もASDの診断を受けていた。偶然にしてはあまりにも近すぎると、一方的シンパシーを感じていた。

 そしてそのうちに、Aに対してどんどん惹かれていったのだ。Aのような人の内面深淵のぞき込みたい、という気持ちになり、進路希望調査では心理学部のある大学を書くようになった。その後、急速にメンタル調子を崩して精神科医療にかかったり、卒業も危ぶまれるくらいには学校に行かなかったりしたが、どうにか高校卒業した。

 犯罪心理学をやりたいです!と意気揚々心理学部のある大学に入り、臨床心理学系の大学院にまで進み、少年司法の分野に行きたいと思い公務員試験を受け、児童相談所に勤務した。今振り返ると、「心理学がやりたい!」の起点はさかのぼればすべてAへの関心に行きつくと思う。我ながらどうかしている。

 そして現在2024年2月児相勤務は上司や先輩から陰湿いやがらせに遭い、私はひっそりと公務員退職した。今は退職してから3か月が経つ。公務員時代の蓄えでギリギリなんとか食えているが、正直来月以降の生活は先が知れない。なんでこの分野に焦がれ続けて10年間走ってきたのか? その疑問を問い詰めた時、この事件存在が頭をよぎった。2024年のあの現場を、Aが生きていた町の2024年を見れば、私のこの思いを終わらせられると思った。以上が、私がこんな不謹慎聖地巡礼をもくろみ、決行した理由である

 ちなみにわたしは結局、大人になってから二次創作という形で再び筆を執るようになった。どれだけ思考回路狂気の側に近く、そのリビドーを表出させたいと願ったとしても、創作という法に触れない表現方法を選ぶことができた。私はその点で非常に適応的でポジティブな強みを持つことができたのだと、今は肯定出来ている。

 話を本筋に戻すと、私はこの旅で、ようやくAへの執着に諦めがついたように思う。私は間違っていたかもしれないとはいえ10年間走り続けてきた。そしてきっと、AはAで、医療少年院かあるいはどこかで、償いとAの人生を生きているのだろうと思い至った。やっと私は2024年自分を生きていけるようになったと思えた。不謹慎だろうが、ようやく私はこれで前を、未来の方を向いて歩いていけそうな気がしたのだ。

 最後に、被害者の方のご冥福をお祈りすると同時に、Aの更生と治療がうまくいっていることを祈る次第である

追記

 ちなみにこの後、普通に私はその街の名所を一通り回り、観光して帰宅した。軍港の町なので、港に停泊している米軍の大きな船を眺め、海上自衛隊博物館見学してきた。他にも、ネイルチップが取れて応急処置シールを買うためダイソーに入ったら、パンキッシュ服装マダムと談笑したり。名物バーガーを食べていたらバラエティ番組ロケの一団が店に入ってきてびっくりしたり。〇本雅美に似ていたが、声が違ったのでおそらくローカルタレントかなにかだろう。

 10年経とうと、何も変わらず日常は回っていることを実感した。そしてそのことは、私にとって救いでもあった。

2024-01-19

元増田驚愕したこと

生徒A先生伊藤誠はいないんですか?」(教室爆笑)

増田スクールデイズの?」

生徒A「そうです」

増田「え、君たちみんな伊藤誠知ってるの?」

生徒「Youtubeで関連動画見ました」

嘘やろ……

https://anond.hatelabo.jp/20240119124120

2023-06-29

こういう場合って警察呼ぶべきなのかな?

高校男子生徒A女子生徒Bが告白したけど、Aは冷たく拒絶。

女子生徒Bの友人である女子生徒Cが、怒ってAの元に来て「Bちゃん泣いてたよ!」と言って平手打ち

やっぱこの場合暴力沙汰なんだから問答無用警察呼ぶのが正しいのかな?

2021-11-28

教え子の女子高生と「真剣に」交際していた男性教師が“クビ”になるまで 東京都懲戒処分がスゴい

https://www.fnn.jp/articles/-/276823

…って、「スゴい」のは東京都懲戒処分ではなく、こんな記事を上げてしまFNN社会部の方だと思うが。

しか記事を読むと、百歩譲ってその女子生徒が教え子だった時点で高校生だったならともかく、

「教え子」だった時点ではまだ義務教育中の中学生らしいし。

学校先生が、教え子と結婚する例は、決して珍しくない。卒業後、憧れの先生と再会し、恋愛に発展するのは、自然な成り行きとも言える。記者の周りにも、そういう夫婦存在する。」

って言われて連想するのは、高校の教え子が大学生社会人になってから再会するって場合だろうね。

この教師中学の教え子が高校に上がった途端に手を出してるから問題外

2016年、A子は中学校を卒業し、4月から高校に進学。その翌月ごろから、2人は交際スタートさせ、肉体関係を持つようになった。東京都教育委員会によると、2人は「相思相愛」だったそうだ。


多摩地域中学校に勤務する32歳の男性教師は、教え子の女子生徒A子と、私的LINEで連絡を取り合う関係だった。A子は、男性教師クラスの生徒ではない。教科担任をしている授業の“先生と生徒”に過ぎなかった。ただ、気になる“存在”だったのだろう。」

肉体関係以前にこの時点でアウトだろうとしか思えないが。特定の生徒を依怙贔屓して私的に連絡を取り合うとか教師失格でしょ。免職までするかはともかく、何らかの処分を下して当該行為をやめさせるべきだっただろう。

2021-08-30

anond:20210830152311

生徒A「おい小林

小林先生敬語を使いなさい。年上には敬意を払いなさい。」

生徒B「おい小林おい」

小林先生小林先生でしょう?おいもやめなさい」

生徒CDEFGHIJKLMN「お~い小林wwwww」

2018-02-03

死んだらみんな少女王国女子高生になる

人は死ぬと、その魂は女子高生となって、

広い海と大きな空の境にある孤島にある学園に還る。

そこは次に生まれ変わるまでの暇の土地で、我々はそもそもそこからこの世界に生まれきたのだ。

学園には教師もおらず、授業はすべてビデオ授業。

学園内の自治は実質生徒会が握っており、ここはまさに少女王国である

ここは魂の世界であるから、現世での魂の有り様によって、ヒエラルキーが決まる。

ヒエラルキーと言ってもスクールカーストのようなものではない。

清き魂の持ち主は清楚な文学少女となるし、淀んだ魂のもの彼女をやっかむモブ生徒Aしかなれない。

尊き魂の持ち主は文武両道ツンデレ美少女となるし、卑しき魂のもの彼女をやっかむモブ生徒Bにしかなれない。

まり、現世で徳を積めば積むほど、少女王国では主人公のようになれるし、

悪を為せばつまらない学園生活を送ることになるのだ。

このヒエラルキーは、現世での徳によって決まるので、少女王国では下克上不可能だ。

より良い学園生活を送るためには、三年間の学園生活を終え、また現世に生まれから信心深く徳を積まねばならない。

これは私がマック女子高生より賜った言葉であり、真実である

2017-02-01

正当化されるいじめ

いじめがなくならないのは、「こいつなら嫌がらせしてもいい、

こいつへの嫌がらせは正当だからいじめではない」という意識が原因だと思う


小学生の時おなじ学年にいた女子生徒A

彼女は1年生の時からごっこ遊び」とかすると絶対自分お姫様、他の人は家来とか勝手に決めるタイプだった

よって、Aへの仲間はずれ行為正当化された

Aは次第にグループの輪から外れていって誰にも相手にされなくなった


私の場合は5・6年生の時同じクラスだったが、

仲良しグループの誰かがAに話しかけられているのを見ると

他の誰かが「●●ちゃ~ん! こっち来てー」と呼んでAと話さなくても済むようにしていたし

「なんで話しかけてくんのかなw」と陰口を言っていた


それでも先生に頼まれ遠足などの班に「入れてあげる」と

自分ナントカカントカの国のお姫様なの、と幼稚園児みたいな自慢話…


当時からいじめ啓発は行われていて、よく先生にも言われた

「この学年にはイジメがある。仲間外れにするのはイジメだ」

でもそう言われてもたいして反省はしなかった


仲間外れにされるのはAに社交性がないからだ。私たちがやっていることは「距離を置いてる」だけで「イジメ」じゃない!!!


というのが小学校時代の私の心理


しかし今、ニュース子ども自殺した動機を見ると

給食でひとりぼっち」「遠足の班決めでは最後まで残され」

全部Aにも当てはまる

そしてそういうとき、私はいつも見ないふりをしていた

何故か先生に「Aを仲間に入れてあげて」と頼まれるのはいつも私のグループだったが

先生が言うまでAには絶対声をかけなかった


そう思うと、私たちがやってたことはやっぱりイジメ


でも、今小学校の頃に戻って、それでもAに優しくできるだろうか?

Aは子供じみていて

幼稚園生みたいなウソの自慢話ばっかりして

クラスメイトみんな彼女を避けているから、

避けずに接するだけで懐かれて友達だと思われる

ついでに動作もいわゆる「キモイ」感じ


もし自分の子どもに、そんな人とどう付き合えばいい? と言われたら、なんて答えたらいいんだろう

もし自分の子どもが そんな人 になってしまったら どうしてあげればいいんだろう?

 
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