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2024-02-14

10年前起きた、同級生殺人事件現場に行った話

 不謹慎聖地巡礼をしてきた。

 何かと言うと、10年ほど前にとあるセンセーショナル事件があった場所を見に行ってきたのだ。女子高生による同級生殺人事件である。今回は、そのレポとそんな悪趣味聖地巡礼を決行するに至った経緯の2点を、書き手である私の過去の自語りを多大に含めながら書いていこうと思う。事件現場特定して見に行ったイチ野次馬の実録として読んでもらえれば幸いである。

 はじめに言っておくが、私はこういった事件が起きるたびに容疑者地元出身高校は云々……と嗅ぎ回るような野次馬ではない、とだけ表明しておく。しかしこういった行動に出ている以上、完全否定はできないところはあるが。

 はじめに、その事件の内容を説明する。2014年に起きた、女子高生による同級生殺害事件である。当時15歳の加害生徒Aが、同級生であるBさんを自室に連れ込んで絞殺動機は「体の中を見てみたかった」「人を殺して解体してみたかった」といったものだった。(以下、それぞれ加害生徒=A、被害生徒=Bさんと表記

 事件の具体的な名称地名については関係者迷惑をおかけしてはいけないので伏せさせていただいたが、手口が特徴的なため、調べれば聡明な読者諸君においてはすぐピンとくるであろう。

現地レポ

 事件現場となった場所は、事件発生からほどなくしてネット上では特定されていた。私は現場となったマンション名をgoogleマップ検索、自宅からルート検索し向かった。

(ちなみに事件現場マンションは、事故物件掲載サイトの「大島てる」さんにも掲載されている。Aの実家も)自家用車を走らせ、現場に到着した。所要時間割愛させていただく。

 現場国道に面しており、すぐ近くには駅や大きなアーケード街があった。駅が近い故か、市営のコインパーキング現場マンションの向かいにあった。車をそちらに止め、徒歩で現場に向かった。

 ここで、あらかじめ大事な前提を記載しておく。現場敷地内には立ち入っていない。


敷 地 内 に は 立 ち 入 っ て い な い


 そこまですると流石に不法侵入になってしまうので、面した道路から歩いて観察するだけにとどめた。私もそんなことでお縄になりたくないので、その点はご理解いただきたい。


 現着し、まずはマンションの外観を観察してみる。10階建てでおそらくオートロック。今ではどの部屋にも人が住んでいる気配がある。現場となった5階にもまた、どの部屋にもカーテンがはまっていた。10年も経ってしまえば、その近くの人々の生活もすっかり元通りのはずだろう、という考えが自分にはすっぽり抜け落ちていたことに気づかされた。

 マンションの裏手には駐車場が2台分ほどある。ただしもしかしたら、隣のビルに入っているクリニックの患者用かもしれない。駐車場付近から見上げると、当然マンションベランダが頭上にずらっと見える。AはBさんの殺害後、証拠隠滅のためにスマートフォンを5階のベランダから投げ落としたのだという。彼女スマートフォンが落ちていたのはこの辺りだろうか、と思いをはせる。

 駐車場からさら路地を入ると、住宅が斜面に立ち並んでいた。ここから先は進んでいない。途中で引き返したのは、非常に坂道が急でその後の体力を考慮したためだ。この町の特徴的な地形ではあるが、国道から一本細い路地に入っただけで急峻な坂道になる。西側には海があり、その海岸線近くまで山地が迫ったこの街の地形故だ。

 マンションに数秒黙祷し、周辺の探索に移った。国道の向かい側には小さな商業施設があり、昔ながらのブティックを中心に、1フロアだけのイオンダイソーが入っていた。ブティック中心だからか、店内は年配の女性が多い。日本のどこにでもある、田舎商業施設風景に心が安らぐ。商業施設の1Fからアーケード街に通じており、今どき珍しく賑わいのある商店街が広がっていた。雰囲気で言うなら、福岡市天神新天町商店街にかなり近い。

 商店街は今どきのカフェ居酒屋といった飲食店から昔ながらの八百屋かばん屋、チェーン店ドラッグストアアニメイトまであった。筆者は商店街と言えばシャッター街と化した薄暗い故郷商店街しか頭になかったためまあまあ驚いた。にぎわうアーケード喧騒の中で、AもBさんもここで一緒に買い物を楽しんでいたのだろうか。楽しい時間をすごしたのちに、あのような凶行に及んだのだろうか。そんな、彼女と一緒にお出かけを楽しんだ後にお持ち帰りして夜はムフフなことをして、じゃないんだから……と下世話で邪な形容をした。凡人かつ俗物の私にはそういった想像限界だった。勿論、真相はAにしかからない。

 横断歩道渡りマンションのある側に戻る。国道沿いに北西に進むと、5分もせずに県の弁護士事務所が見えた。Aの父は敏腕弁護士だったと聞く。Aの父は、Aの母が亡くなった後まもなくして若い女性と再婚した。それがトリガーになったかは知らないが、2014年3月にAは父の殺人未遂事件を起こしている。Aと一緒には住めないと判断したAの父は、Aの戸籍を外してAの祖母養子にし、マンション一人暮らしをさせることに決めたという。この事実だけ見ると父親もAの扱いに手を焼いていたのと同時に、法的には娘を切り捨てた薄情者、という印象を受ける。

 しかし、現地を歩いてみると、現場の近くには県の弁護士事務所があり、父の職に大いに関係していたであろう場所がある。2014年当時からあったのかはわからないが、もしかしたら父は、自分業務で関わることの多い場所の近くに娘を住まわせようと、ひいては見守りたい意思があったのかもしれない。娘のために駅の近くかつオートロック自分職場からも近い賃貸物件を見繕って用意してあげていたのかもしれない、と思いをはせる。やはりやるせなさを覚える。

 結果としてAの父親2014年10月に自宅で首を吊っているのが発見され、そちらの実家もそれで「大島てる」さんに掲載されている。Aの父親の行動には怒りを覚えるところも多いが、同時にどうにもできなかったのだろうと痛ましさを覚えた。

 ここまで想像を巡らせたのち、私はマンション近辺を後にした。名物ハンバーガーが食べたくなった、ヤニを吸いたくなった。そういったその時湧きあがった欲求が、私を2014年から2024年へと引きずり戻してくれた。


 参考程度に記載するが、賃貸サイトによる2024年2月現在家賃相場は、その市はワンルームで3.72万円。現場となったマンションワンルームだが4Fの家賃が4.9万円と、その地域では少しお高めな印象は受ける。築年数も浅く何より駅近物件からだろう。ちなみに、現場となった502号室はどの賃貸サイトにおいても今は入居者募集されていなかった。

聖地巡礼動機

 では、なぜそのような不謹慎聖地巡礼を決行したのか? その理由は、「私がこれまでの人生で1番執着した事件だったから」にほかならない。少し回りくどいが、私自身について、この増田匿名性を損なわない程度にお話しする。

 筆者である私は、Aと同年齢である。そして2014年に何をしていたかというと、やはり高校1年生をしていた。私とAの経歴には非常に共通点が多い。もっとも、Aの方が実家は太く彼女自身の才能も豊かなのは間違いないのだが、その内面には非常に共感できるところが多かった。Aも私も、住んでいる県も学校もまるで違うのだが、だいたい同じくらいの偏差値帯の公立中高一貫校中学受験で入っている。抜けきらない中二病一人称は女なのに「ボク」だったし、Aのようなかなり短いショートヘアをしていた。高1の途中から不登校児になったのまで同じだった。(一つだけ自慢。今でこそ私はうだつの上がらない無職だが、高1当時は県内模試で2ケタの順位につけるくらいには学力もあった。)

 問題はここからである。高1当時の私は、少年事件について調べるのが大好きで、それをモチーフにして同級生を殺しまくるお話ケータイ小説執筆投稿していた。今思うと二重に恥ずかしい子どもである

 事件発生当時まず何を私が考えたか。「A、私の書いたの読んだの?」である。今考えると普通にそんなのはあり得ない確率であるし、ほぼ妄想の域だった。しかしそれくらい手口が酷似していた。後ろ暗い喜びと同時に、思考回路が同じという点でかなり精神的に追い詰められた。二律背反感情が板挟みになっていた。学校に行っても、やはり同じ高校1年生が起こした事件ということでクラスでの関心も高く、「キ〇ガイだよね~(笑)」とクラスメイトが笑っているところも見かけた。今でも思い出して動悸がする瞬間である

 そしてそのケータイ小説掲載に関しては、投稿を削除した。そのうえで、もう創作はしないと筆を折った。

 そしてその後、連日ニュースがそれを報じてどんどん事件の全容が見えてきた頃には、私はネットでAの情報を漁りまくっていた。私はもともといじめられっ子で、当時はいじめっ子たちのピグTwitter特定して、特にアカウントは作らず毎日のように静観するという人聞きの悪い趣味を持っていたから、そういうのが大好きではあった。また、AにはASD自閉スペクトラム症)があり、その点も考慮して医療少年院送致がふさわしいとの判決が出た2015年頃、実は私もASDの診断を受けていた。偶然にしてはあまりにも近すぎると、一方的シンパシーを感じていた。

 そしてそのうちに、Aに対してどんどん惹かれていったのだ。Aのような人の内面深淵のぞき込みたい、という気持ちになり、進路希望調査では心理学部のある大学を書くようになった。その後、急速にメンタル調子を崩して精神科医療にかかったり、卒業も危ぶまれるくらいには学校に行かなかったりしたが、どうにか高校卒業した。

 犯罪心理学をやりたいです!と意気揚々心理学部のある大学に入り、臨床心理学系の大学院にまで進み、少年司法の分野に行きたいと思い公務員試験を受け、児童相談所に勤務した。今振り返ると、「心理学がやりたい!」の起点はさかのぼればすべてAへの関心に行きつくと思う。我ながらどうかしている。

 そして現在2024年2月児相勤務は上司や先輩から陰湿いやがらせに遭い、私はひっそりと公務員退職した。今は退職してから3か月が経つ。公務員時代の蓄えでギリギリなんとか食えているが、正直来月以降の生活は先が知れない。なんでこの分野に焦がれ続けて10年間走ってきたのか? その疑問を問い詰めた時、この事件存在が頭をよぎった。2024年のあの現場を、Aが生きていた町の2024年を見れば、私のこの思いを終わらせられると思った。以上が、私がこんな不謹慎聖地巡礼をもくろみ、決行した理由である

 ちなみにわたしは結局、大人になってから二次創作という形で再び筆を執るようになった。どれだけ思考回路狂気の側に近く、そのリビドーを表出させたいと願ったとしても、創作という法に触れない表現方法を選ぶことができた。私はその点で非常に適応的でポジティブな強みを持つことができたのだと、今は肯定出来ている。

 話を本筋に戻すと、私はこの旅で、ようやくAへの執着に諦めがついたように思う。私は間違っていたかもしれないとはいえ10年間走り続けてきた。そしてきっと、AはAで、医療少年院かあるいはどこかで、償いとAの人生を生きているのだろうと思い至った。やっと私は2024年自分を生きていけるようになったと思えた。不謹慎だろうが、ようやく私はこれで前を、未来の方を向いて歩いていけそうな気がしたのだ。

 最後に、被害者の方のご冥福をお祈りすると同時に、Aの更生と治療がうまくいっていることを祈る次第である

追記

 ちなみにこの後、普通に私はその街の名所を一通り回り、観光して帰宅した。軍港の町なので、港に停泊している米軍の大きな船を眺め、海上自衛隊博物館見学してきた。他にも、ネイルチップが取れて応急処置シールを買うためダイソーに入ったら、パンキッシュ服装マダムと談笑したり。名物バーガーを食べていたらバラエティ番組ロケの一団が店に入ってきてびっくりしたり。〇本雅美に似ていたが、声が違ったのでおそらくローカルタレントかなにかだろう。

 10年経とうと、何も変わらず日常は回っていることを実感した。そしてそのことは、私にとって救いでもあった。

2021-06-04

スペックの1人1台PCを生徒は使わない! 高校GIGA情報科教員が語るICT

https://www.watch.impress.co.jp/kodomo_it/special/1326404.html

スペックの1人1台PCを生徒は使わない! 高校GIGA情報科教員が語るICT環境整備のポイントとは

――「公立高校で生徒1人1台のPCを5年間活用して分かったこと~Windowsメリット~」レポート

提供

日本マイクロソフト株式会社

赤池淳子

2021年6月2日 06:45

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GIGAスクール構想によって、すでに1人1台を経験した中学生高校に進学しているが、高校の1人1台環境整備はこれからであり課題となっている。高校では2022年からプログラミング教育を含む「情報I」が必修化されるほか、2024年度の大学入学共通テストからはCBT方式の導入も予定されており、ICT環境整備は急務である

日本マイクロソフト5月15日学校関係者に向けて高校での1人1台活用テーマにしたオンラインセミナー公立高校で生徒1人1台のPCを5年間活用して分かったこと~Windowsメリット~」を実施した。登壇したのは、東京都の「ICTパイロット校」としてGIGAスクール構想の前から1人1台環境に取り組んできた東京都三鷹中等教育学校(以下、三鷹中等教育学校)の能城茂雄教諭プロジェクト担当者として5年間にわたる活用の中で得られた知見や、様々な実践ノウハウ披露された。

東京都三鷹中等教育学校での1人1台活用の様子(能城教諭提供

ICTパイロット校」における1人1台のPC整備、5年間の遍歴

東京都三鷹中等教育学校 情報科 能城茂雄 主幹教諭

三鷹中等教育学校は、中1から高3まで6年間を通して学ぶ公立中高一貫校。1学年160名で、計960名の生徒が学んでいる。同校は平成28年からの4年間、東京都教育委員会からICTパイロット校」として指定され、1人1台環境における教育効果検証に取り組んだ。

1〜2年⽬:高校生はスマホに比べて性能が劣るPCの利⽤率が徐々に低下

初年度となる平成28年度は、中学生全員と教員に合計560台の端末が導入された。機種は、富士通WindowsタブレットARROWS Tab Q506/ME」。中学生使用することを考慮し、堅牢性を重視した「文教モデル」が選ばれた。また2年目は、導入済の端末は生徒の進級とともに端末も持ち上がり、新1年生には「ARROWS Tab Q507/PE」が配備された。

能城教諭は2年目の振り返りとして、「この頃から、生徒の使用にはPCスペック重要であることが分かってきた」と述べた。特に高校生の場合スマホの持ち込みや使用許可しているため、高性能なスマホに比べて、スペックが劣るPC利便性を生徒が感じられず、利用率の低下につながるというのだ。「高校生だから性能の低いパソコンで良いという考えは間違っており、大人でもそうしたパソコン仕事で使うと不満が出る。これは高校生も同じであり、生徒たちも学びに使う道具が不便であれば使わない」と能城教諭は述べた。

スペックPCは、高校生が所持しているスマホより不便。そんな高校生に対して、低スペックPCでも良いという考えは間違っていると能城教諭

3〜4年目:PCスペックを大幅アップし、生徒のPC利用率が上昇

こうした経験を踏まえて、3年目・4年目の機種選択時には、学校要望としてスペックを充実させてもらうよう、教育委員会にも届けた。その結果、「私たち意見を受け入れてもらい、PCの性能を大きく上げてもらった」と能城教諭一般オフィス使用するのにも十分なほどの高性能モデル富士通Windowsノートブック「LIFEBOOK P728/S」が導入された。

これにより、生徒たちがサッと端末を取り出して、調べ物やまとめる作業がしやすくなり、授業での活用頻度もアップ。「生徒たちがPCを使って”やってみたいな”と思えることをできるようになったほか、教員も新しい学びに挑戦できるようになった」と能城教諭は話す。

3~4年目に配備された「LIFEBOOK P728/S」。CPUストレージ等が性能UP

5〜6年⽬:PC教科書辞書ノートと同じように学習活動に使う「⽂房具」に

その後、4年間のICTパイロット校としての取り組みに一区切りがつき、同校は5年目に新たに「Society5.0に向けた学習方法研究校」として研究指定を受けた。能城教諭は4年間の検証を振り返り、現場では「PCスペックが導入効果に大きくかかわる」と判断スペックが高いPCほど生徒の学習深度への効果は高く、メンテナンス性などでも有利だったと話す。

教諭らは、こうした意見教育委員会に主張し続け、現在の中1・中2年には「Surface Go 2 LTEモデル」が導入された。CPUには同機種の中で最も高性能なインテル Core M3が搭載。メモリーは8GB、ストレージSSD 128GBを選択し、十分すぎるくらい快適な動作可能になった。能城教諭は「GIGAスクールで導入されたような端末では、ICT活用した新しい学びのカタチを実現できない」と述べ、ある程度のスペック必要性を説く。

令和2年度・令和3年度に配備された「Surface Go 2 LTEモデル」。CPUにはSurface Go 2の中でも最も高性能なインテル Core M3を搭載

実際、導⼊されたSurface Go 2では、「⽣徒たちは教科書辞書ノートを出すようにPCを出して学習活動を⾏なうことができている」と能城教諭。同時に教員⽤のPC平成28年度に導⼊されたタブレットPCから、生徒と同じSurface Go 2に変更。教員から評価も⾮常に良いという。

通信環境から保守契約教員働き方改革まで……1人1台PC運用ノウハウ

能城教諭の5年間の取り組みから、これから1人1台PC運用を始める学校が学ぶべきことは多い。当日語られたいくつかのノウハウを紹介しよう。

コロナ禍のオンライン授業も乗り切れるLTE環境

三鷹中等教育学校インターネット環境は、LTEが活用されてきた。具体的には生徒1人あたり7GBのパケットシェアパックで利用。1040人分で合計約7TBの通信可能となっており、コロナ禍の活用を含め、これまでパケットが不足したことはないそうだ。

大人より荒くなるPCの扱い。導入時に何らかの保守契約必須

ハードウェアについては、決して故意に壊すわけではないが、登下校や学校生活の中で故障一定数発生すると能城教諭。生徒の負担なく修理できるようにするため、「初期導入時に何らかの保守契約必要だ」と同教諭

ICT支援員の需要は高い。毎日の常駐が無理でも定期的なサポート

三鷹中等教育学校場合専任の「ICT支援員」が1名派遣され、ハードソフトに関するトラブル不具合対応毎日の常駐が難しい場合でも、定期的に支援員のサポートが受けられる体制が望ましい。

教員会議もペーパーレス化、コロナ禍の遠隔会議スムーズ

教員にも1人1台PC配備されたことで会議も変化。ペーパーレスで行なうことになり、教員資料PDFで提出し、それを管理職がまとめて出席者に送信会議前にコピー機渋滞したり、資料を綴じるのに時間を取られたりという手間がなくなった。これによりコロナ禍の遠隔会議スムーズ実施できたようだ。

教員会議もペーパーレス化し、作業時間の軽減にもつながった

教育委員会と協議を重ね、子どもたちの将来を見据えた端末を選ぶ

能城教諭GIGAスクール構想で導入されたスペックの端末について疑問を呈し、「子どもたちが大学に進み、社会にでて仕事としてPCを使うことになったとき果たしてその経験子どもたちの良い経験になっているでしょうか」と訴えかける。学校ソフトウェアやOS操作を教えることが役割ではないが、子どもたちの学びが良い経験になっているかを考える必要がある。能城教諭らは、どういう端末が子どもたちの将来にとって力になるのかを考えながら、教育委員会と意思疎通を図り端末の整備と運用を進めているという。

1人1台PCがあっても、「コンピュータ教室」は欠かせない。その理由は?

1人1台環境が進むとコンピュータ教室はもういらないのではないか、という議論が起こりがちだが、能城教諭はこれを否定する。むしろ、生徒各自の端末とコンピュータ教室にある高性能なPCの“使い分け”が重要になり、「時代に応じたプログラミング技能習得や、動画編集などのクリエイティブ作業に取り組もうとすると、どうしても高性能なPCは欠かせない」と語る。

現在三鷹中等教育学校には「第1CALL室」と「第2CALL室」があり、2教室で合計80台の高性能なデスクトップPCが整備されている。情報の授業で利用するほか、能城教諭が出勤する時間から最終下校時間まで、生徒が自由に利用できるようになっている。パワフルなPCや大画面、高速ネットワークを求める生徒でコンピュータ教室は常にいっぱいだという。

1人1台PC配備されると、コンピュータ教室役割はより重要

パワフルなPCがあるコンピュータ教室メリットに生徒が気づきはじめる

生徒たちの利用は、「Adobe Photoshop」や「Adobe Premiere Pro」など写真編集動画編集用途コンピュータ教室を利用するケースが多いようだ。同校ではコンピュータ教室PC 80台すべてにAdobe Creative Cloudが導入されており、生徒たちはパンフレットや小冊子の作成部活動紹介の動画制作学習発表のプレゼンに盛り込むショート動画などを作成しているという。クリエイティブ作業コンピュータ教室PCを使うなど、生徒たちは自分タブレットPCとパワフルなPCをうまく使い分けているようだ。

1人1台環境を導入する前は、総合的な学習探究時間など、様々な教科でコンピュータ教室使用し、常に取り合いになっていたようだが、導入後は、多くの教科活動普通教室実施できるようになった。結果、コンピュータ教室用途を、ここでしかできないクリエイティブ活動に舵を切れたという。

新しい学習指導要領を見据えた環境整備の必要性

冒頭でも記述したとおり、各高校では現在2022年から必修化が始まる「情報I」の準備が急ピッチで進められている。学校には「情報I」の教科書の見本が届き始めているそうだが、その内容は、アルゴリズムプログラムとして表現、さまざまなライブラリの利用、APIなどの機能プログラム修正関数を用いたプログラムなど多岐にわたる。

この内容を、果たして1人1台PCで学べるのか。または教師も教えられるのか。プログラミングの小さな文字をどういうふうに伝えるのか、マルチメディア系の教材を使うときの授業準備はどうするのか。「これらを考えたときに、必ずコンピュータ教室必要だと言える」と能城教諭は述べる。

情報I」の学習内容に対応するため、実習環境の整備が進められている

さらに同校では、一般的なコンピュータ教室だけでなく、「生徒たちが憧れるようなすばらしいスペックPCがあれば、よりクリエイティブ活動ができるのではないか」と考え、アドビ社やインテル社との共同研究で「メディアラボ」も開設。

CPUインテル Core i7、メモリー32GB、グラフィックカードNVIDIA GeForce RTX 2060 SUPERを搭載。4K31.5型ディスプレイを備え、制作ソフトとしてAdobe Creative Cloudが導入済みというハイスペック環境を8台用意。動画編集クリエイター養成講座を行なうなどの取り組みも始めており、生徒たちが自由作品制作できるような環境提供し始めた。

あこがれのハイスペックマシンが並ぶ「メディアラボ」を開設

動画編集の集中講座を行なうなど、よりクリエイティブ活動にも対応

こうした取り組みを振り返り、能城教諭は改めて、これからの新しい学びには「1人1台PC」と「コンピュータ教室」の両方が必要であり、そのどちらも生徒の自由な発想に応えられる十分なスペック必要だと話す。

「1人1台環境は、生徒たちにとって非常に魅力。個別最適化された学びなど、1人1台のPCがあることによる学習の変化、メリットは必ずある。それに加えて、プログラミングクリエイティブ作業大学入試でも、Society5.0時代に向けてもますます重要になってきた。1人1台PCも、充実したコンピュータ教室も、新しい時代に即した学びによって、生徒たちの情報活用能力を育成することが、私たち現場教員の願いだ」と能城教諭はまとめた。

2021-05-23

anond:20210523003100

宿題が親子関係大量破壊兵器になったパターンです。

父(私。発達)

母(妻。健常)

元増田はすごい。尊敬する。

うちのもwisk150くらいの発達、宿題に限らず、既に理解したつもりのことを繰り返すことを嫌悪し、やれというと大暴れ。

音読は超高速で読み、意味を感じなかったが、やったことだけで万々歳。

苦しいのは、漢字計算ドリル

一周目はまだ嫌がりながらもやるが、なぜか現れる2周目、もう大戦争

やれば10分で終わることのために1時間近く押し問答。特に健常の妻はこのバカバカしさが全く理解できないため、我慢し切れず叱ってしまうことも。

こちらが諦めて出さないことを了承したものの、学校教師から宿題をださないことを責められ、学校に行きたがらないように。

もともと社会性が低いことを親としても心配していることもあり、不登校は避けてほしいという気持ちを拭い去れず、なんとか行かないか、と説得するも、ムダな上に、学校に行かないことがいわゆるフツウではないことに本人も気づいているが、嫌だという気持ちが勝ってしまいら言い争いになるだけ。

私も発達である自覚はあるが。社会性は高く、人付き合いに困ったことはないし、宿題を忘れてもヘラヘラしていた。親子で発達でも表現形は全然違う。

ふとした時に、「なんでこの子はこうなんだ」という気持ちが込み上げてきて、言ってはいけないとわかっている一言

飲み込めない。

宿題ぐらいやれよ、納得がいかないことでもやらないといけない場面があるんだ!」

言った自分で嫌になる一言私自身、発達の巣窟のような職場仕事しているが、近年常識の波が押し寄せてきて、こんなに打たれ弱くて、この子は、私の職場ですらうまくやっていけないのではないだろうかという不安が口を開かせてしまう。

親に味方でいてほしいはずなのにこんなことを言われ、心穏やかにいられるわけもなく、癇癪で答える子と、うまく対応できない自己嫌悪の親による争い。しんどい

「もういいよ、宿題なんかやらなくても。」と言うことにしていったんは平穏を取り戻し、学校にも行けるようにはなったが、宿題ぐらいやってほしいな、という気持ちを抑えるのは大変。

元増田みたいに工夫することも出来なかった。

中学は近所の公立中はやめたほうがいいかと思い、公立中高一貫校を調べると、これでもかというくらい課題がでると知り、諦めた。

金銭的に余裕はないが、ガバガバ校則ゲキユルで有名な某私立中学になんとか合格したので、この春から通い始めたが、意外に宿題は出る。ただ、無意味と思える反復練習はないし、内容的にも歯応えがある。それだけでなんとかやれるようで、友達学校でやってから帰ってくるようになった。

公立小にきめ細やかな指導は望むのは酷なのはわかるから、できないことは理解して、出来ないならそれで構わないとだけ言って欲しかった。

2020-12-10

公立中は動物園」に対して「俺は公立中高一貫校で育ったエリート。お前らの言ってる言葉意味がわからない」と言い出すやつ

IQは高いけどEQが低いの典型例って感じで笑っちまうぜ。

動物園には向いてないかもしれないが、研究所精神病院オススメだぜ?

2020-12-09

中学受験話題から公立中高一貫校について書くね

こんにちは現在大学生公立中高一貫校に通っていたものです。自分中高一貫校出身ということで、「お金持ってる」や「いい教育受けてきたでしょ」などの勘違いをされるので公立中高一貫校の間違ったイメージを少しだけ訂正したいと思います

まず一つ目、お金持ちだということについて、これは半分正しく半分間違いです。どういうことかというと、公立中高一貫校には「小4から塾組」と「小6の2学期から受験考えだした組」のだいたい二つに大別することが可能です。もちろん、小4から塾に通っている組は公立中高一貫校受験のための塾に3年間みっちり通い十分な力をつけ、公立中高一貫校合格します。一方小6の2学期組はお試し受験的に受けてみて偶然にも受かったみたいな人たちです。そのような人たちがなぜ存在するのかというと、公立中高一貫校受験問題はとてつもなく運要素が強いからです。だいたいの学校が作文(採点基準学校によって違うので同じ都道府県内にあっても全然違う)と適性検査理系問題?どちらかといえば地頭パズル的な)という2つに分かれており採点するほうも画一的基準がないためうまくその日にハマった人が受かるという人がそこそこいるためです。また、いい大学に受かるのは小4から塾組です。

二つ目はい教育を受けてきたという点です。これに関しては明確に中学の頃はよかったけど高校になるとオリティが安定しないと考えています。その理由としては、都道府県中学はとても数が少ないのに対して、都道府県高校はとても数が多いというためです。わざわざ都道府県中学というほとんど人がいないような場所に自ら志望してくる教員はやる気がある方が多く実際素晴らしい方々だっただと感じています。一方高校は同じ都道府県内にあるというだけで偏差値70から30までのいろんな偏差値高校にいた教員がちょくちょく入れ替わることによって、生徒のレベル理解してなかったり、必要以上に厳しく教育しすぎたりといったことがありました。ですので、いい教育を受けてきたかという点に対しては、教員によるし、私立のように校風が変わらないといったことがないため胸を張っていいとは言えないです。あと自分が通ってた公立中高一貫校高校の先取り学習は出来ませんでした。高校で入ってきた生徒と進度を合わせるためといっていましたが、実際公立カリキュラムに従わなければならないからではないかと思います

じゃあ公立中高一貫校のいいところはないのかということに関してですが、通ってたぶん気づきにくいものではあるのですが、いじめが少ないというのは上げられると思います。正直言って後は特に思いつきません。内申も全員真面目で取りづらいので他の高校に行くのも難しいですし。

2017-02-06

http://anond.hatelabo.jp/20170206102543

ナチュラルに「公立派VS私立派」と書かれると

中学受験と言えば公立中高一貫校受験、と言う地域在住の田舎者としては困る

(勿論私立中もいくつか存在してるんだけど、「頭あんまり良くないけど金持ちんちの子供向け」なイメージ

お受験界隈では全く話題にならない)

首都圏から引っ越して来たような教育パパママ達はこんな所に住んでいたら子供の将来が!と必死らしいけど

幼稚園の頃から子供教育の為に妻子を東京に残して単身赴任って知り合いもいるし)

大して向上心がない自分みたいな親にしてみたら気が楽だ

 
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