はてなキーワード: 捨て犬とは
動物愛護団体と一緒で、目の前で公然と行われてる事に対して目を瞑り、遠方で一度か二度しかないような事にばかり批判する。
例えば、動物愛護団体というと、毎年何千何万という動物が保健所で殺処分あるいは捨てられているという現状よりもラッコが川に現れた、捨て犬が橋の溝に嵌って動けない、人里に下りてきて人間を襲う猿や熊を保護しろ。
こういうニュースでしか報じられないような事にしか反応出来ない。
フェミニストも同じだ。
彼女らは、女性専用車両の設置を急がせるものの、普遍的に行われてる事には殆ど目もくれない。
また、芸能界の枕接待を未だに批判しない所がどうしようもなく愚かしい。
芸能界がヤクザとつるんで芸能人志望の若い女性を食い物にしてるという現状、打破しないのはフェミニストとはとても言えない烏滸がましさ。
就職の現場でも同様だ。セクハラの横行、一般職に就かせたり寿退社の強要、女性言葉を使わせたり、女性らしさを強調させる。例えばリクスーを着用させる、パンツスタイルでなくタイトスカートを履かせる等だ。
よく犬を拾う。
拾った時は飼い主さんが探していないかその場所で1~2時間一緒に待ち、結局飼い主らしき人が見つからなかったら、
動物愛護センターに保護している旨の電話連絡をして、保健所にも同様の連絡をして、最寄の交番に届け出る。
交番で会計課の人に犬の写真を撮ってもらったら、保護する旨を了承してもらいそのまま動物病院へ。
動物病院ではマイクロチップが入っているかいないかの確認と、体重や推定年齢・健康状態を診てもらう。
マイクロチップが入っていればAIPOに照会するんだけど、今まで拾った犬でマイクロチップが入っていた子は一匹しかいない。
健康状態に問題がなければ取り敢えずノミダニ予防を行って、自宅に連れ帰る。
そして体重や推定年齢など獣医師から聞いたヒントになりそうな情報を伝えるために、動物愛護センターと保健所に再度電話連絡。
以前それらを伝えたところ「あ、そういう情報はいらないんで」と言われ、「でも飼い主さん照会のときのヒントになりませんか?」
と提案したんだけど、「書く項目がないんで、いいです」と言われてしまったため。
で、あとは飼い主さんが見つかるまで保護し続ける。
脱走などの「迷い犬」は大体1週間以内に飼い主さんから行政に照会があってお家が見つかり解決するんだけど、中には「捨て犬」もいて
そういう子は当然1週間経っても2週間経っても何の連絡もない。
1週間経って行政に照会が入っていない場合は、もしかして捨てられた?という嫌な予感を抱えつつ、探し方を知らない飼い主さんも
いるから…という動物愛護センターの方の言葉を励みにこちから飼い主さんを探す。
保護場所近隣の動物病院やグルーミングサロンへの照会と「犬保護してます」的な貼り紙の掲載依頼や犬の散歩をしている方への聞き込みを行う。
併せてSNSで犬を誤って逃がしてしまった人がいないか、探している人がいないかチェックする。
1ヶ月経って飼い主さんが見つからないときは、もう捨て犬色が濃厚になる。
だけど、迷い犬・捨て犬は落し物扱いであるから、3ヶ月経たないと所有権が私にうつらない。だからどう考えても捨て犬だろ、と思っても
1ヶ月の時点では里親を探すことは出来ない。(これは以前警察から指導されたこと)
だから3ヶ月間自宅で保護を続ける。私自身も犬を飼っているけれど、うちの犬はいっときのメンバー増加・卒業に慣れっこのようだ。
遊び好きの子には積極的にかまいに行き、緊張している子やちょっと人間不信の気が見られる子にはそっと寄り添う。犬同士のコミュニケーション能力すごい。
3ヶ月経ちついに飼い主が現れなかった時は捨て犬認定をして、動物病院で健康診断を受診後、里親を探す。
これまでに知人への打診はし尽してしまったので近隣動物病院への貼り紙とインターネット上での募集を行う。
ボロボロの状態で何日もさ迷っていた子、段ボールに入れられて公衆トイレに捨てられた子、足が3本しかない子、耳が聞こえない子、人間不信の子、基本は懐っこいけど人の手を異常に怖がる子、
クレートに入れられた状態で置き去りにされていた子(ちなみにこの子は火傷をしていて、クレートの中と回りにはロケット花火のカスがあった)など、特徴や詳細をちゃんと書いて募集する。
もちろん保護している3ヶ月の間に出来るだけのケアはしているけれど、肉体的ハンデはどうにもならないし、根深い心の傷は多少改善しましたぐらいに持っていけるのがやっとで、里親になった
方には相当の苦労があるだろうから。最初から情報開示して、それでもお迎え頂ける方を探す。
でも顔の可愛い子には多数の応募がある。むしろ健康で人懐っこいけど不器量な子にはほとんど応募がなかったり時間がかかったりする。
この間、小型犬でとても器量のいい子の里親を募集するに至った。小さくて美人さんだけれど心に傷を持つ子で結構な人間不信。私には大分懐いてくれたけど、散歩中など他人に目を
その子は色んな人のご協力で元の飼い主さんを探し当てることが出来たのだけれど、ずいぶんと犬の尊厳を無視した飼育環境だったようだ。度の行き過ぎた躾と称した暴力もあったみたい。
元の飼い主さんは飼育放棄を表明したのでそのまま私が保護をした。
不憫な目に遭ってきた可哀そうな小さな犬。里親に応募して下さった方はみなさんは言う。
「不憫でどうしても放っておけない」「愛情を知らずに育った子を包んであげたい」「行き場のない犬を引き取りたい」「可哀そうな犬を一匹でも救いたい」
複雑な子でもご理解を頂けて、とてもありがたい事だと思う。皆さん懐が深くて優しいなあと思う。
でも本当に行き場のない子は10歳以上のハイシニアだったり、たくさんの治療費がかかる病気を患っている子だったり、不器量な子なんだよね。特に最後。
かわいければそれだけで引く手数多。
トイレの成功率も高く、健康で人犬問わず誰にでもフレンドリーでも不器量な子は選んでもらえない。
動物愛護に関心があるんです可哀そうな子を幸せにしてあげたいんです、としきりにおっしゃる方に、保護して里親が決まらないまま1年が経った子もいますよ、と写真を見せると
一瞬引くんだよね。それでやんわりと拒否の姿勢を示してくる。そして私はそれにちょっと傷つく。可哀そうな子を幸せにしてあげたい…ってなんなんだろうなあと思う。
どんな犬でも里親さんが見つからなかった場合は家でお迎えすることも覚悟して保護をしているので、仮に里親さんが見つからなくても動物愛護センターに連れていったりはしないんだけど、
家にも面倒を見れる限界というものがあるので、出来れば多額の治療費が必要な重い病気を患っている子や、12、3歳以上の高齢犬をお迎えしたいと思う。
病気を持っている子や高齢の子は「普通の子」に比べて時間も手間もお金もかかるので、里親さんが決まりにくいし、環境の変化に耐えうるだけの体力がなかったりする子もいるので。
だから健康で十分家庭犬としてやっていける素質のある子は積極的に里親さんを探すのだけれど、顔のかわいい子は難しい心を持っていても、多少高齢でもたくさん応募がある。
だけど、不器量な子にはほとんどお話しはこない。とてもいい子なのに。
「誰かの大切な犬」なれない子。ただ不器量に生まれたばっかりに。
アルコール依存、薬物依存、性犯罪、暴力事件、窃盗、借金を繰り返す男子。
将来の計画が立てられず、短気ですぐカッとなり、すぐバレる嘘をつく。
安全や健康を軽視しており、すぐ怪我をしたりさせたり、物を壊す。
「つらい」「さびしい」「むなしい」と、ネガティブな感情を常にアピールしている哀れな男子。
好きになると相手の長所しか見えなくなり、拒絶されると相手の短所しか見えなくなる。
助けて欲しそうな態度を取り、誰も助けてくれないとスネる。
繊細で自己犠牲的な発言が多いが、最優先しているのは保身。女の腐ったような奴と言われるタイプ。
派手なことをして注目を浴びるために生まれてきた男子。初対面の人間にもフレンドリー。
有名人・権力者との人脈を羨まれることと、外見の性的魅力を褒められることが好き。
なんでも大げさに語る。人の感情に影響を受けやすく、影響を与えるのが上手い。
他人を無条件に見下す資格を持って産まれてきた、すごすぎる男子。
すごすぎる存在なので、他人と同じように扱われると不当だと感じて、不機嫌になる。
偉そうな割に実績は無く、他人のプライドを無意味に傷つけるのが生き甲斐。
一見タフで勤勉、責任感のある仕事人だが、秩序が乱れると発狂する脆弱性を抱えた男子。
秩序を維持するために生きているので、何のための秩序なのか考えたことが無い。
に、なると、とたんに0か100かになってしまう人が多いのはなぜだろう。
他の話題では割りとフラットな感じの人も、肉食についての話になると、とたんに極論しか語らなくなる。
僕が言いたいのは、こう、
「肉食を減らそう!菜食主義サイコー!肉を食うのは悪!」とかいうことではなくて、
『肉食を減らす』という一つの選択肢について語ることや考えることに対して、過剰なアレルギー反応を起こす人が多くないですか?
ということです。
だから、殺人を減らす努力を一切放棄する、とか普通はならないじゃないですか。
でも、肉食について語ると、
肉を食べて何が悪い。
植物なら命を奪って悪いのか。
人は生物を殺生せずに生きていくことはできない。
俺たちにできることは、奪った命を無駄にせず、
とにかく、俺は肉を好きなだけ食う!
要は
人は他の生物を殺生せずに生きていくことは不可能。だから俺は好きなだけ肉を食う!
みたいになるじゃないですか。
わかりますよ。
言いたいことはなんとなくわかりますよ。
それに、お肉からしか得られない必須栄養素とかがあるのもわかりますよ。
でもそれって、豚・鶏・牛・羊・魚などなど全種類網羅して毎日、食べないと摂取できないんでしょうかね。
なんだかんだ言いつつも、美味い!っつー快楽のためだけにいろいろ殺して食べてるわけで(それが悪いというのじゃないです)。
その快楽を少し我慢したら、なんかいろいろ少し良くなったりしないんでしょうか?(環境とか食糧危機とか)
という可能性について語ることすらNGな感じ、あるじゃないですか。
なんつーか、個人的な意見ではあるけど、捨て猫とか捨て犬とかの殺処分ってやっぱり悲しいじゃないですか。
ひどいなぁって思うじゃないですか。
その一方で、食うために育てられて殺される動物がワンサカいるわけで。
人間の快楽のためだけに殺されちゃう家畜が減るのも、やっぱり少しは良いことなんじゃない?とも思ったりするんですよ。
例えばですけど、食べる動物は鶏だけじゃだめなんでしょうか。
鶏なら禁止してる宗教も少ないですし。
鶏じゃなくてもいいけど、少し肉食減らそうか、みたいな話ってなかなか出ないですよね。
http://www.msng.info/archives/2013/10/escalator.php
「エスカレーターでは片側を開けず、並んで立つ」問題がこれだけ物議を醸し出す事の本質は
「急ぎ度合いによってエスカレーターと階段を使い分ける」問題でも
「エスカレーターを歩く人が万が一転げ落ちても、そんな奴は知ったことじゃない」
と、無意識に思ってしまう自らの思考をどうしても許容できない「感情」の問題だと思う。
だって、「片側を歩いても転げ落ちないエスカレーター」が登場すれば解決する問題である以上、
「現状ではいつか誰かが転げ落ちる」という想像からは逃れられないから。
0.0001%以下のほんの僅かな可能性であっても、自らの倫理に反する状況が想定される限り許容することができない。
その可能性に気づくような繊細な感情の持ち主にとって、社会とはとても生きにくいものとして映っていると思う。
一方で、我々の多くはこの問題に何かしら考え、言及したとしても、寝て起きればこの問題を忘れ、
次の日からまた素知らぬ振りしてエスカレーターを歩くだろう。なんら罪悪感を感じることも無く。
「実際身の回りでエスカレーターを歩いて転げ落ちる人間はいない。別に現状でも上手く機能してるじゃないか。
エスカレーター協会も中身は人間だ、多分うすうすこう思ってる。
「片側を歩いてもほとんどの場合危険性は無い。多分大丈夫だよ。昔はそうさせてたし。
ただ、実際にエスカレーターを転げ落ちる事件は過去に起こったし、また同じことが起きてそれがセンセーショナルに報じられたとしたら
エスカレーター協会が一斉にバッシングされて自分の役職が危うくなる。俺には家族がいるんだ。
保険として、こちら側の主張としては歩行禁止という事にしておこう」
私たちの道徳感覚は、自分が違和感を覚えないごまかしの量と関係がある。
しかし世の中には自らの矛盾した思考を鋭く見抜き、その繊細さ故にその感情を許容できない人達が存在する。
エスカレーター問題においては、エスカレーターを歩く人が転がり落ちる事故に自らが加担する可能性を放っておけないのだ。
何も考えずにこの問題を素通りすることは悪である、と。
私は矛盾した存在である、ということがどうしても認めることができない。
「今俺が持ってる包丁を使って、やろうと思えば家族全員を殺すことができる、だからといって包丁をこの世から無くしていいのか?」
「この捨て犬を飼って救うことができても、この世の捨て犬すべてを救うことができない」
あるいは宮崎駿が
「子供は野山を自由に駆け回って遊ぶべきだ」という主張を盛り込んだアニメを発信する一方、
「そのアニメを子供が何度もビデオで観ている」という状況に苦しんでいることも同じ思考回路だし、
友人から諸事情により猫が飼えなくなった。困ってるという話を聞いた。
ネットで似たような悩みを検索すると、獣医さんに相談とか、愛護団体に相談とか、ビラだとか、まあそんなのするという感じ。
獣医さんは辞めてあげてもらいたい。
子供を育てられないからといって、小児科に相談したら迷惑でしょ。
なんか獣医って動物関連の話ならなんでも解決できる職業と思われているようだ。
どんな猛獣でも手懐け、飼えないペットを引き取り、どんな病気も治し、etc...
そんなわけはなく、それに一匹引き取ったら、次から次になるのは目に見えてるわけで。
愛護団体、うーん、たぶん飼ったからには最後まで飼ってと突っ返されるんだろうな。
飼えないから相談しにいくんだろうから、何の解決にもなるまい。
里親を探すだけ探してみるんだろう。
ということは、捨てるか、俺が引き取るかしかあるまい。
その猫だって、もともとは処分されるはずだったそうだ。
その猫を引きとって、長く育てた彼を責めるのは酷だ。
責任をもって保健所にっていうのもな、最初の飼い主に言うのが筋だと思うとなかなか言えない。
最後まで飼えないなら引きとるなというのは簡単だが、引き取るハードルをあげたら引き取る人間が減るんだろう。
しかし弱ったな…
飼うことになったら、ペット可のマンションに引っ越さなきゃならん。
捨て猫捨て犬を減らすためには、一番の解決は個体価格をグーンと釣り上げることだろう。
完全受注生産にしてしまえば、生まれすぎて処分ということもない。
新品が安すぎるんだろうな。
若くて可愛い娘と諭吉1枚でセックスできるのに、30過ぎのババァと結婚するやつなんていないじゃん。
ま、そういう娘は若くても新品なわけはないだろうが。
・増田及び父が猫の爪を切る
私にやる気はまったくない。
なぜ兄がすれば怪我もなく十分~三十分程度で済む話を
私と父が傷だらけになりながらこなさなければならないのか。
・猫の活動スペースを限定する
一度はやらせようとしたが兄が実行しなかった。
いわく、猫が可哀想だからだそうだ。
よって、不可能と言わざるを得ない。
そのような手術があるのは知らなかった。
兄にそれとなく聞いてみるつもりだ。
・猫の爪カバー(↓のようなもの)もある。
すばらしい次善案と思ったが、しらべてみると一月程度で抜けてしまうそうである。
・個人的な意見と聞き流しても構わないけれど、その猫は兄の猫ではなく、増田家の猫だよ。
・捨て犬を拾った子供に母親が言うように、ちゃんと責任持って飼えなきゃ、家に上げちゃいけないよ。
猫を持ってくるときは、兄は「爪の処理はおろか、毛の掃除まで自分が責任を持ってすべてやる」と断言していたのだ。
つまり増田の抱える問題は、
の1点なんだな。
どうも猫を処分することありきになっている節が見受けられるので、ざっくり浮かんだ「飼いつつ問題を解消する手段」
・増田及び父が猫の爪を切る
体格差、体力差から当然に可能。良心は痛まないが、腕は多分痛い。
・猫の活動スペースを限定する
増田兄の自室(あれば)に日中は留める。活動区域を限定すれば引っ掻かれる心配はない。
ドアなら自力ではほぼ開けられない。引き戸でも留めるやり方はある。
費用は分からないけど、かかって数万。獣医に要相談。兄に払わせろ。
猫の爪カバー(↓のようなもの)もある。
http://homepage2.nifty.com/k-c_inc/
爪の断面に接着剤でプラのカバーをつける。送料込みでも千円台と安い。
個人的な意見と聞き流しても構わないけれど、その猫は兄の猫ではなく、増田家の猫だよ。
捨て犬を拾った子供に母親が言うように、ちゃんと責任持って飼えなきゃ、家に上げちゃいけないよ。
兄に再三言っていることだろうが、自分にも言い聞かせて欲しい。
追記
失礼、猫の毛も問題と心配しているのか。
オタクに受けがいい服は赤文字系ファッションじゃないと思うけど、そこが元増田の戦略の要なのだなと思った。
赤文字系のファッションをしている女子に対して、オタ男はビッチとまではいかなくても、スイーツ(笑)ぐらいの複雑なコンプレックスを持っていると思う。自分とは一生関係のない女だと、どうせイケメンや年収1000万円とかじゃないと相手にしないんだろ?みたいな憎悪を含めた憧憬を抱いている。
それなのに、そのスイーツ(笑)女は実はオタで、オタの自分を好きだという。これは不良が捨て犬を拾うぐらいのインパクトがある。えっなにすげえいい子なんじゃね?と思ってしまう。そして、そんな女に言い寄られたことによって、自分がイケメンに並ぶ恋愛勝者になったような気がするんだ。
とりあえず、彼氏と別れたらご連絡ください。
車で帰宅途中、家の傍で犬をみかけた。
関東は今日は台風で大荒れで、今はやんだけどそのときはまだ雨が降ってた。
犬は道の脇に立ちすくんでて、車が近づいても動こうとしない。
車を家に置いた後、心配になって戻ってみると、やっぱり犬はたったまま。触っても反応しない。ちょっと肥満気味のパピヨンだ。
このままにしておいたら凍えて死んでしまいそうなので、家に連れて帰った。
ひとまずお風呂に入れる。とりあえずの囲いを作って、衣装ケースにタオルをひいてベットをしつらえる。
照明の下でよく見ると、純血パピヨンではないようだ。なかなか不細工な顔をしていて、例えるならたぬき。
たぬきとパピヨンの混血かな??なんて言って「たぬ」ってあだ名をつけた。
我が家にはもうぼけ老犬となったパピヨンがいるが、たぬもなかなか老犬のようだ。お互い少し臭いをかいだだけであまり興味をもたなかった。
首輪はなし。人の動きを目で追うが、声には全然反応しない。怖がる様子はまったくない。触っても怒らない。
死んでしまったら大変!ってことで連れ帰ったけど、飼い主が現れなかったらどうしようか。
保健所にひきとってもらっても、イコール処分になるのはあきらかで。
飼い犬以上に年はとってそうだから、最後まで面倒をみる事になるだろうか。
たぬはいま、いびきをかいて眠っている。
生き苦しい。生きてるだけで心が痛くて仕方がない。どうすればいいのだろうか。
考えた。が、すぐにやめた。そんなこと昔っから考え続けてる。だから私には期待できない。じゃあ誰かに相談しようか。が、それも無理だ。相談できる人なんて誰一人いないんだから。そんなことをいつものようにぐるぐると考えながら帰る途中、道端で捨て犬を見つけた。段ボールの中から上目遣いで私を見つめるその子犬と目を合わせて数秒。私は閃いた。これだ、と。そして私は子犬を隠した。寂れた公園の半円にいくつか穴が開いている遊具の中に。私だけの場所に。だって、家に持って帰るわけにはいかないし、誰かに拾われてしまっても困るから。この子は大事なんだから。私のこれからを決めるんだから。
翌日から給食の残りを持って帰り、子犬にあげるようなった。子犬は私を見ると尻尾を振り、嬉しそうな顔をして食べる。それを屈んで近くで見る。子犬は数秒、不思議そうな顔をして首を傾げるが、すぐに食事に戻った。私はその様子をじっと見ていた。子犬は食べ終わると満足そうな顔をして私の方を見上げる。私は頭を撫でてやる。幸せそうな顔をして、撫でられるのに身を任せていた。
そんな生活が1週間程続いた。私は準備ができたので、いつものように、しかし、いつもと違うものを持って、子犬の元へと向かった。子犬は1週間で大分私に懐いたらしく、私が近くに寄っただけで、わんわんと嬉しそうに吠えた。近づいてみると、尻尾をぶんぶんと振っていた。それを見た私は、手に持ってたビニールの中身を段ボールの中にぶちまけて、素早く段ボールをガムテープで密閉した。取っ手の穴が開いてるので酸素は大丈夫だろう。子犬は最初何が起こったのかわからないのか、呆としていたが、すぐにキャンキャンと、今まで聞いたことにない大きな声で吠えた。そしてガタガタと段ボールが動く程に暴れた。私が入れたものは、子犬を見つけて閃いた次の日に用意した、魚と鼠と鳩の死体と生ゴミを1週間ビニールの袋に詰めておいたものだ。袋を開けて段ボールに入れた瞬間、一瞬だけだったのに、人間の私ですらあまりの臭いに頭がくらついた。何万倍も嗅覚がある子犬は、逃げ場がない子犬は、一体どうなるのだろう。どうするのだろう。キャンキャンという音を発してガタガタと動く段ボールを背に私は家に帰った。
翌日、段ボールを開けるとぐったりとした子犬がいた。全身傷だらけで、とりわけ鼻がひどかった。おそらく、自分で何度も打ち付け、潰したのだろう。犬は、私に気づくと、私を恨みがましく見つめ、そして何をするでもなく、単に何もできないだけなんだろうけど、またぐったりと倒れ込んだ。私は、中のゴミを出して、元いた場所に戻しておいた。そして私はヒントを得た気がした。
一度要領をつかんだ私は次に、スーパーから段ボールをいくつかと、品物用の緩衝材を貰い、そして学校の飼育小屋からウサギと、用具室から古いCDラジカセを持ってきた。学校の方は夜中だったし、バレないだろう。そして、昨日の子犬と同じ要領で、密閉した段ボールにウサギと最大音量にしたCDラジカセを入れた。人なんか滅多に来ない公園の奥の奥にある遊具の中だし、段ボールを何重にもしたし、緩衝材を目一杯入れたし、多分誰かに気づかれることはないだろう。しかし、少し心配な気もしたので、念のために来ていた上着でくるんで立ち去った。
翌日、微かに音が漏れ聞こえる赤い上着にくるまれた段ボールを開けると、子犬と同じように傷だらけでぐったりとしたウサギがいた。そして同じように耳の損傷がひどかった。ウサギは学校で少し騒ぎになっていたので、その日の夜に飼育小屋に返しておいた。
子犬で得たヒントは、ウサギで確信へと変わった。人より嗅覚が優れる犬は耐えられないとき鼻を潰す。人より聴覚が優れるウサギは耐えられないとき耳を潰す。それでは犬やウサギより心が優れる人間は? そして私は心を潰した―――
「何ボケってしてんだよ!早く咥えろよ!」
男に殴られて吹き飛ばされたまま、昔のことを思い出していたらしい。思い出すだなんて珍しいな。変な所でも打ったんだろうか。そんなことを考えるとまた後ろへと吹き飛ばされる。
「早くしゃぶれっつってんだよ!」
私は目の前に差し出された棒を咥えながらまた考える。あれが私を救ってくれたな、と。だって、あれ以来、あんなに恐ろしかった罵声がちっとも恐ろしくない。あんなに怖かった拳がちっとも怖くない。あんなに臭かったこの棒がちっとも臭くない。あんなに不快だったセックスがちっとも不快じゃない。そして何より、あんなに痛くてしょうがなかった心が、ちっとも痛くないんだから。