はてなキーワード: 知財とは
二次創作ガイドラインって、作る方はめちゃくちゃ大変なわりに目に見えるお金が入ってくるわけでもなく、あんまり作るメリットないんだよな。
キャラクターの知財に詳しい弁護士と一緒に時間をかけて検討して、今は影も形もないけど今後自社がやるかもしれないビジネスを予想してそれと競合する利用は禁止しておかなくてはいけない。
それから、今は影も形もないけど将来出てくるメディアや創作物を予想してそれらも網羅した形で書かないといけない。ちょっとでも考慮漏れがあると耳なし芳一みたいにそこから持ってかれちゃう。
たとえばフィギュアみたいな「立体物の販売は禁止」と書いたとして、今だと3Dプリンタ用データを販売して購入者が自宅で立体化できるようにするような裏をかく奴が出てくる。そういう抜け穴がないかを検討するのが本当に大変。
そんなリスク負うくらいなら、ガイドラインは示さずに目に余る二次創作だけをその都度警告する方がよっぽど楽。
最初に書いた通り、そこまで苦労して二次創作ガイドラインを作ったところで儲かるわけでもなく、もしたまたまファン活動がものすごく盛り上がったら間接的に公式関連商品が売れるくらい。
ここ数日、エロ動画共有サイトが俄に話題だ(本当はかなり以前から)。
皆いろいろと憤っている。当然だ。完全なる著作権侵害、知財の無断利用で金を儲けている奴など断じて許してはならぬ。別に違法サイトを擁護しようというつもりはさらさら無い。
が、それを前提にちょっと皆に聞いて欲しいことがある。どうしても言いたい事がある。
あそこのエロ動画共有配信サイトもこの動画視聴アプリも、お前ら全員もっとTokyomotionを見習えクソが!!
いやもう正直言って今更サイト名伏せる意味もそこまで無いやろと思うので特に伏せずに発言する。
Tokyomotionは確かに違法サイトであり、「タダでエロ動画が視聴できる」というのが一番大きなセールスポイントだ。しかし、だ。ハッキリ言うがTokyomotion.netは「タダでエロ動画が視聴できる」という点を差っ引いても、下手な正規ルートよりよっぽどユーザーに優しい作りになっている。その事については強く主張したい。
私がTokyomotionという名前を知ったのは半年ほど前だ。確か「Xvideos」や「xHamster」や「Pornhub」辺りに飽きが来ていた時だったように記憶している。この頃から多少マイナーなエロワードを(Goodle Videoで)検索すると検索結果の1ページ目に頻繁に出力されるようになったように思う。
いい加減よく見かけるので違法サイトのくせによっぽど人気あるのか、と興味本位で実際にサイトを覗いてみたのが2ヶ月ほど前のことだ。
ここでまず誓って言うが、私はあくまで「どんなサイトか」を知るためだけに見たのであって、決して「タダでエロ動画を視聴する」ためにサイトを見た訳ではない。その時に試しに視聴したエロ動画はいずれもその時手元にあったエロ動画だけだ。
勿論、動機がどうあれサイトの閲覧数に貢献し、運営者の懐に入る広告料に寄与してしまったのは事実である。そういう意味では一度でもTokyomotionにアクセスしてそこでエロ動画を視聴してしまった読んでしまった時点で罪になっているとも言える。が、そのへんは一旦棚に上げて頂きたい。
で、だ。Tokyomotionで違法にアップロードされたエロ動画を視聴した私の感想は
「ああ、こりゃ抜けるわ」
だった。
まず誤解している人も多いみたいなのだが、Tokyomotionは違法ダウンロードサイトでは実は無い。あくまでTokyomotionのエロ動画はブラウザ上で視聴することが出来るようになっている。(ひょっとしたらDLも出来たかも知れないがそこは置いとく)
ハッキリ言ってこれはデカい。ダウンロードとブラウザ上で視聴するのとでは圧倒的に後者の方が「視聴」に至るまでの心理障壁が低い。違法サイトと知りながら読む場合の「罪悪感」的な面でもそうであるし、単純に「暇つぶしにエロ動画でも視聴するか」と思った人にエロ動画を視聴させる場合、下手すると金銭以上の差がそこには生まれる。
で、実はこの点をちゃんと分かっていない人がエロコンテンツを売る側でも未だにかなり多いように思う。
(略)
重ねて繰り返すが、違法サイトは違法である時点で擁護の余地は一欠片も無い。
しかし、だ。アダルト業界関係者が「違法サイトのせいでエロコンテンツが売れない。アダルト業界の危機なんだー」と騒いでるのを見ると、勢い
「お前らそんな事の前に他にもっとやれる事がいくらでもあんだろうが。ちっとはTokyomotionを見習ってみろクソがあ!」
と喚きたくもなるのだ。
(あいつは違法サイト擁護してる、みたいなこと言われるのが嫌で増田で書いたけど、私を知ってる人は私が誰か即分かると思う。まあ分かっても黙ってスルーしてくれると助かる)
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コメント:この種の主張をできる事自体が嗤えるし、Tokyomotionの運営は反社。漫画村の運営も反社であり犯罪者。漫画であれエロ動画であれ、違法コンテンツを視聴することにより自動的に「反社・犯罪者の協力者になる」ということに気づかないと駄目だね。そこに気づけないのは恥ずかしい。
人々が好感度や人気のによって態度を変えるのはその通りだろう。
ただしこの件に関して冷笑的な、というより嘲笑的で侮蔑的な態度をとる人々に対する「ご説明」がそれで十分とは思わない。
長くなるのでまず結論から述べると、「サイゲームス社(以下、CG社)は『ウマ娘』の二次創作に対して制限をかける正当な権利を持っている」という当たり前の話である。
本質的に重要なのは、民主的に正当な手続きをへて定められた法とそれに基づいて司法が積み重ねた判例であり、それらに裏打ちされた権利を有する者のみが他者の権利を制限しうるという法治主義の精神である。この文章ではその観点から「ウマ娘」の性的描写を含む二次創作の禁止について整理する。
1. 馬主や競走馬生産牧場等、「もとネタ」としての馬の所有者
彼らはこの件に関して(現行法下においては)直接行使しうる権利を持たないと私は認識している。過去に、競馬をテーマとしたゲーム作品について馬主らがゲーム会社を相手取り、損賠賠償と販売や流通の差し止めを求めて訴訟を提起したギャロップレーサー事件(くわえてダービースタリオン事件)の最高裁判決において競走馬の名前に対するパブリシティ権は否定されている。
2. CG社
結論でも述べた通り、彼らは『ウマ娘』に関する各種知財の権利者であり、そのパロディ作品の公表や流通にたいして制限を課す正当な法的権利がある。
一方で、「ウマ娘における性的表現の禁止は馬主らの意向である」との見解もしばしば耳にする。過去の訴訟等の事例に照らせばその可能性は大いにあるのだろう。ただしこれは馬主らが『ウマ娘』に対して何らかの法的な権利を有していることを意味しない。これは先述した「ギャロップレーサー事件」の最高裁判決も以下の通り指摘するところだ。
競走馬の名称等の使用料の支払を内容とする契約が締結された実例があるとしても,それらの契約締結は,紛争をあらかじめ回避して円滑に事業を遂行するためなど,様々な目的で行われることがあり得るのであり,上記のような契約締結の実例があることを理由として,競走馬の所有者が競走馬の名称等が有する経済的価値を独占的に利用することができることを承認する社会的慣習又は慣習法が存在するとまでいうことはできない
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/332/052332_hanrei.pdf
つまりCG社が馬主らと良好な関係を築くことを目的として、自社コンテンツの翻案権や同一性保持権を行使した、と解釈できる。これは何ら不自然な事でも不当な行為でもない。
正当な権利の行使と、こともあろうに弁護士資格を有する人物が何の法的根拠もないのに触法行為であるかのように言い募ってSNS上で扇動し、ポスター引きはがそうとした行為を混同してはならない。現行法に不足や不備があると信じるならば正当な手続きでもってそれを改正することを目指すべきだろう。
おそらく彼らは他者の、というより敵とみなした集団の一貫性の欠如を指摘したかったのだろうと思う。