はてなキーワード: 長期政権とは
三十代後半男性。
物心ついてから不況しか知らなかったので、郵政民営化をはじめとする各種の改革で世の中が良い方向に変わると期待して小泉総理率いる自民党に投票した。
自民党が衆議院の過半数を単独で押さえており、70%を超える内閣支持率であったにもかかわらず、
現役世代への負担が増大する一方の社会保障の見直しや、国際競争力の強化につながるような改革は最後までなされなかった。
せいぜいが高速道路のサービスエリアのご飯がおいしくなったくらいだろうか。
土建屋や特定郵便局といった既得権益にメスを入れたかと思えば、代わりに電通やパソナといった別の業者が潤うようになっただけであり、
憲法改正のために郵政民営化反対派議員を復党させるというような公約無視を平気で行った。
私は政治に幻滅した。
リーマンショックの影響があったとはいえ、4年前の改革の熱気は消え失せ、自民党も民主党も競ってバラマキを公約に盛り込んでいた。
自民党の変節にうんざりしていたので、この年の選挙は改革継続を唯一訴えていたみんなの党に入れてみた。
同じような考えの人は意外と多かったようで、泡沫とみられていたみんなの党はしばらくの間健闘し、選挙のたびに議席を増やして存在感を増していった。
日本維新の会が第三極として新たに台頭してきた。私が支持してきたみんなの党は日本維新の会と協力するか、距離を置くかの対応で党内が分裂し、
挙句の果てには党首の政治資金問題で醜態をさらして自滅した挙句解党に至った。
私は再び政治に幻滅した。
余談だが、この時期に日本維新の会へ移籍した元みんなの党の議員のその後をWikipediaなんかで調べてみてほしい。
彼らの政党の移籍履歴を見れば、きっとあなたも私と同じように政治不信に陥るだろう。
安倍総理の長期政権の元、景気もそれなりに良かったので消極的な自民党支持者になっていた私だったが、新型コロナウィルスへの対応の悪さには愛想をつかしていた。
桜やらモリカケといったこれまでのスキャンダルについては、ぶっちゃけ政治家なんて何かしら悪いことしてるやろと思ってスルーしていたのだが、今回は別だった。
なんというか、社会人を10年以上続ける中で幾度となく感じてきた、仕事のできない上司に苛立ちを覚えるようなそんな嫌悪感を催していたのだ。
ある日のこと、緊急事態宣言が発動されて会社への通勤が取りやめになった。
自宅待機で暇を持て余して国会中継を見ていた時に、たまたま国民民主党の玉木代表の質疑が目に入った。
何気なく見ていた質疑だったが、質問は政府答弁の至らない部分を的確にとらえており、説明不足な点のフォローにもなっておりと、『仕事のできる人感』がした。
これまで、野党議員といえばスキャンダルに対してぎゃーぎゃー騒ぎ立てるだけの印象があったので、建設的な議論をする野党議員もいるのだなとえらく印象に残った。
同じ日に質問に上がっていた立憲民主党の議員がけんか腰だったのが逆の意味で象徴的でもあり、これまで選挙互助会の泡沫政党だと思っていた国民民主党に注目してみようと思った。
が、所属議員の経歴をWikipediaで見たところ、案の定というか、国民よりも自分の当選が優先というような渡り鳥議員が多そうな印象を受けた。
また、原口議員や、森議員といったけんか腰で議論を吹っ掛けるいかにもな野党議員も悪目立ちしていた。ぶっちゃけ、これでは支持はできないなと感じた。
そして先日。
衆議院の解散が近いと踏んだのか、立憲民主党と国民民主党の合流が発表された。と同時に、国民民主党の玉木代表を含む複数の議員は新党に合流しないことが発表された。
国会の質疑を見て以来、玉木代表には可能性を感じていたので、他にはどんなメンバーが残留するのか注目していたのだが、
ビミョーな感じの政党渡り鳥議員はことごとく立憲民主党へ合流する側に行っていたので、これは!と思った。ぶっちゃけ残留組で個人的に微妙な感があるのは山尾議員くらいである。
このメンバーなら選挙の時の公約を曲げずに最後まで主張を貫いてくれるだろうか?それとも私の期待は三度裏切られるのだろうか?
とにもかくにも、私にとって久々に本心から支持できそうな政党が誕生しそうである。これからしばらく、新・国民民主党の動向に注目したいと思う。
安倍総理が難病である潰瘍性大腸炎の悪化で辞任することになり、一部で「難病の苦しみを知っているはずなのに安倍政権下で難病医療費の自己負担額が上がった。安倍政権は弱者に冷たい」というコメがツイッターやはてぶでもいくつか見かけた。
私は通常は安倍政権には批判的なスタンスだが、この難病対策についての批判は正しくないので訂正しておく。
自己負担額が増えた最大の原因は安倍政権下である2015年に国が難病医療費補助制度の対象疾病(指定難病)を従来の110疾病から196を追加して306疾病に拡大したからだ。
ただ単純に指定難病を3倍にしたから医療予算も3倍とはならず、多少は増えたが結局は「これまでの対象疾病に使われていた予算を広く浅く」という方針にならざるを得なかった。
だからこれまで指定難病であった潰瘍性大腸炎などに苦しんでいた患者が安倍政権下で自己負担額が増えて経済的負担が増えたのは事実ではあるが、それ以上にこれまで国の補助を得ることすらできなかった難病で経済的に苦しんでいた多くの患者やその家族が新しい難病医療費補助制度の恩恵にあずかることができるようになった。
もちろん理想をいえば2015年に追加された指定難病に苦しんでいた患者やその家族も従来と同じ補助を受けることができることに決まっているが、そのための予算を確保することができなかったというのは現在の日本の財政事情を考えると理解せざるを得ない。実際に難病で苦しんでいるわけでない私からしたら「多少でも予算と規模が増えただけマシではないか」とも思えてしまう。
上にも書いたが私は総合的には安倍政権には否定的である。しかし間違った前提でバッシングをしても正論ブーメランを返されて自爆するだけである。安倍政権は難病対策については多少は仕事をしたのである。
追加1:
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000086077.pdf
「荻上チキ・Session22 成立した『難病法』の行方と課題」の反応 (当時の反応)
https://togetter.com/li/675949
タイプミスのご指摘ありがとうございます。可能な限り修正しました。
追記2:
いただいたブコメ読ませてもらいました。反論の内容は個人的にも正論だと思います。いくら政権側や第三者が「予算がないからしかたないではないか」と言っても、当事者にとってはたまったものではないという感覚は真っ当だと思います。
今回のエントリーはあくまで「安倍政権になって難病対策の予算が縮小されたので?」という批判に対して「そんな単純な話ではない」という現状をお伝えしようといただけです。
安倍政権がこれまで度々行ってきた不祥事、スキャンダル、不誠実な対応などが目立ちすぎてこういった問題がなかなか紹介されませんが、難病問題だけでなく日本の抱えている問題の根本的な原因は「とにかく予算がない。現状維持すら厳しい」に尽きると思います。文面だけ立派な法律を作ってもそれを実行するだけの予算がつかないのです。(だから将来入る予定の消費税増税分をアテにするという先送りが横行してます)
消費税を増税して社会福祉に使うと公約にしても、その増収分の多くは毎年自然増する高齢者医療や介護の予算に吸収されてほとんど残らないのが現状です。
安倍政権下ではせめて長期政権中にこの日本の根本的社会構造のバグの修復を期待したのですが、結局何も出来なかった、する気すらなかったのではないかという事実に心底失望しました。まぁ次の総理候補の方々を見ても期待できそうにないですね。
気になって色々ニュースサイトを見たりしたものの、相変わらずのアベガーの人が叩いているのが大量に見えるからである
正直安倍さんの政策とか不正が気に入らないにしても、病気で仕方なく退陣する人を攻撃し続けるメンタリティは理解できない
一週間くらいは静かにしてろよ
見てて気分が悪い
会社でも話題になったし、周囲の話を聞いてみると、さすがに難病だから大変だったんだろうね、と同情的な意見が多い
安倍さんの政策には反対していて、非難していた野党支持の人たちも、「いくらなんでも末期は箸が落ちただけでも責めるレベルでやりすぎだった」と言い始めている
結局は、サンドバッグだと思って信じて叩きまくっていた人間が、殴られるだけで無敵だと思っていたサンドバッグが調子を崩して壊れてしまう、となると「やりすぎだったんじゃ…?」と思っているようだ
だがはてさやTwitterの一部の奴らや野党の人たちはそれでも「あの男は何も成さなかった!」と相変わらず叫んでいる
判官贔屓の日本国民的に、今の安倍さんを叩けば叩くほど、安倍さんの支持率は上がり自民は勝つだろう
安倍さんの長期政権と、不正を起こしても平然と政権運営していられたのは、誹謗中傷に近い台詞で安倍総理を責め続けたアンチ安倍の人たちのおかげと言ってもいい
そんなに安倍が嫌いなら、冷静な批判をすればいい物の、ヒートアップしてわけわかんないことまでこき下ろすから逆効果なんだよな
日本の総理ってのは如何に長くサンドバックでいられるかってのが大事なんだな
「アベガー」と言ってる人も逆にそれを叩くネトサポとか言われる人も結局「社会や自分の気持ちをぶつけられる対象が欲しかった」だけなんだな
さて次のサンドバックは誰になるだろう?
殴ってもすぐに壊れない人だといいが…
1. 内閣人事局
忖度の元凶と言われているが、高級官僚の出世のための政権へのおもねりも、安倍政権が長期的であったことに担保されていた。次の政権が流動的になる可能性があるなかで、官僚たちは誰に尻尾を振っていればよいのか、安倍政権時代に登用された官僚と次の総理大臣との軋轢が起きないか。官僚人事に混乱を来たすことは必至。
2. 官房機密費
ネトサポの資金源であったとして、安倍個人崇拝に傾きすぎ、この辞任騒動で教祖が辞めるというので末端はバラバラ。時間とカネをかけて作り上げたネトサポシステムは、指導者層にはカネが回るが末端には虚栄心を与えるのみの形。カネには色はつかないが、次の総理大臣が末端の心を支配できるか非常に疑問。
3. 小選挙区制
安倍の発明ではもちろんないが、安倍政権を長期化させた最大の原因。与党第1党が地滑りで大勝する、この構図は恐らく誰がやろうがそうそう変わらない。日本は二大政党制に失敗し続けているし、二大政党制が完全に成立するには、早くても10~15年はかかるだろう。つまりは次の政権も選挙は盤石、選挙で勝てば自民党内の勢力争いはどんどん有利になる。
まぁとにかく、お疲れ様でした。
7年前は自民党に入れたんだけど、入れた理由としては 経済をなんとか上げてほしかった。他の政党では経済の立て直しが無理ぽいので選択肢がなかったのがある。
アベノミクス、最初は期待したけど1年2年経ってもまったく経済は上向かず、所得はまったく増えない。
まったく効果がなかったアベノミクスって言葉、まさか最後まで言い続けるとは思わなかったよ。
つかマスコミがなんで批判しなかったのか謎でしかたない。効果ないって5年も前から結果がでていたことなのに。
そもそも経済が上向いてみんな所得が上がって暮らしが楽になっていれば 、あそこまで問題にならなかったんじゃないかと思ってる。
私腹肥やすのは構わないが、まずおれの所得を上げるのが先だろ?
給料は上がらないくせに税金や社会保障費はこの7年でガンガン上がった。おれも金持ちになっていたら、いくらでも擁護してやったのにw
場当たり的な政策が多くて日本の競争力を陰に日向に着実に削ってしまった。
良かった点といえば、
あれだけ批判を浴びながらここまで政権維持したのはすごい。その前は1年2年しか持たないひとが続いていたからね。
「これまで長期政権は良いものだと思ってたけど」という含意があって
なぜそう思ってたかというと「短期政権は悪いと分かってる」からでしょ。
おまえが言ってるようなことは織り込み済みの書き込みだよ。
まずは、自民党以外ならどこでもいい、そっちの消去法でいい。理由は長期政権はどうしても腐敗する。今の政権には、お前らみたいなカルト民が一定数いることから、どうにでもなるという傲りがあって、完全に舐め腐っている。
愛国心があるつもりなら、おまえが好きな党だからこそ厳しく評価してくれ。
新しい党になったらなったで、もし気に入らいないなら容赦なく批判したほうがいい。国民は厳しくジャッジしているという状況を作ることが第一歩だ。
全世界の経済的成長のデータから先進国だって日本より遥かに上昇している。今よりよりよい社会はあるはずだ、よりよい政策があるはずだと常に考えてほしい。