2020-08-29

安倍の残したもの

1. 内閣人事局

忖度元凶と言われているが、高級官僚出世のための政権へのおもねりも、安倍政権が長期的であったことに担保されていた。次の政権が流動的になる可能性があるなかで、官僚たちは誰に尻尾を振っていればよいのか、安倍政権時代に登用された官僚と次の総理大臣との軋轢が起きないか官僚人事に混乱を来たすことは必至。

2. 官房機密費

ネトサポ資金源であったとして、安倍個人崇拝に傾きすぎ、この辞任騒動教祖が辞めるというので末端はバラバラ時間とカネをかけて作り上げたネトサポシステムは、指導者層にはカネが回るが末端には虚栄心を与えるのみの形。カネには色はつかないが、次の総理大臣が末端の心を支配できるか非常に疑問。

3. 小選挙区制

安倍発明ではもちろんないが、安倍政権を長期化させた最大の原因。与党第1党地滑りで大勝する、この構図は恐らく誰がやろうがそうそう変わらない。日本二大政党制に失敗し続けているし、二大政党制が完全に成立するには、早くても10~15年はかかるだろう。つまりは次の政権選挙は盤石、選挙で勝てば自民党内の勢力争いはどんどん有利になる。

まとめると、長期政権となるシステム長期政権を前提としたシステムを、次の総理大臣は乗りこなせるのか?

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