はてなキーワード: 核分裂とは
久しぶりに覚え書きだ。
しかもうろおぼえだ。
魔法科の世界は都市レベル電力をまかなえる高効率太陽発電システムが確立しているわけだ。
しかし数十年前に太陽光活動の変化によって寒冷化した、という歴史を抱えている。
つまり、再度気候が変動したら、電力不足になる危険をはらんでいる。(この行だけ妄想)
達也は核融合による発電を実用化して、兵器じゃない魔法師の地位を作ろうとしてるんだが
電力を賄うのに充分な発電方法があるが、その発電方法はとあるリスクを抱えている。その代わりとなる発電方法を開発。
これを現代日本で例えると「原子力(核分裂)に代わる高効率な発電方法の開発」に近い位置づけなのかもしれない。
どうでもいいけど魔法科は空想右翼小説なのに、意外にも「地球を守る」とかいう理由で魔法師は核爆弾の使用に否定的なんだよなあ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1046446270
>原子力って結局、お湯沸かすだけなんですか?
>詳しくないんですが、聞いたら原子力発電とかはプルトニウムを核分裂させた熱でお湯を沸かしてるだけだと聞きました。
>これが将来、地球上でエネルギーとして使うなら、核融合炉や反物質炉が出来ても、薪の代わりにお湯を沸かすだけなんでしょうか?
>追加で、鉄腕アトムなんかも体の中でお湯を沸かす設計なんでしょうか?
つくづく思うが、科学議論の場って、極めて専門化・深化して、ともすれば「専門バカ」が進行しがち。
学会とか論文の査読なんかも専門性の極北だし、科学者がわかりやすく市民に伝える、という
「市民科学講座」とか「サイエンスカフェ」なども、市民側は「多少は科学リテラシーが高い市民」が集いがち。
偏差値で例えれば、偏差値80の専門家が、偏差値55の市民に語る、という構図。
そういう場を設けることで、偏差値55の市民が偏差値60に引き上げられる効果は認めるが、
また、偏差値80の専門家も、偏差値55の「扱いやすい市民」を相手にするのだから、
専門バカは解消しない。
偏差値55の、市民講座に参加するような市民は、言ってみればお利口な市民だから、
専門家がびっくりするような斬新な視点は、なかなか出てこない。
一方、知恵袋って、玉石混交とか、質問数が多すぎて回答付かないケースが散発しているとか、
数々の問題点を孕んだフォーマットではあるが、唯一最大に評価できる点は
「リテラシー50未満のド素人が、臆せずに気軽にセミプロに質問できるフォーマット」である点。
「原子力って、お湯沸かすだけなんですか?なんだかがっかり・・」という視点は、
市民講座に集うような原子力偏差値55~60のお利口な市民からは、決して出てこない。
恐らくこの知恵袋の質問者の原子力リテラシー偏差値は50未満だと思うが、
だからこそ、このような斬新な視座で質問がなされたんだと思う。
そして、原子力リテラシー偏差値80の専門家も、この質問は「目からウロコ」だったに相違ない。
こういう偏差値50未満の一般市民とサシでやり取りするようになれば、専門バカも徐々に矯正されていくんじゃないか?と思う。
また、
「原子力リテラシー偏差値50未満の人って、こんな風に原子力見てたんだ」
個々のブログやツイッターでも一部可視化されているのかもしれないが、より鮮明に可視化できているのは、
やはり知恵袋だろう。
「偏差値50未満の人が質問し、偏差値60以上の人が回答する」というフォーマットなので、
上位リテラシーの市民と中下位リテラシーの市民がくっきり対比できる。
1 :考える名無しさん:2012/02/08(水) 16:54:38.50 0
しかし、脳内には物質以外の「何か」がある(筈)と考える人が居ます。
分泌する神経伝達物質で、他の神経細胞に情報を伝えるだけです。
分子生物学と生理学の対象分野「分子レベルの現象」が全てです。
「この宇宙」で人間の脳だけが「特殊な物質」であるとする科学的根拠は
全くありません。人間の脳も地球上における「物質の進化」の一過程に
すぎず、人間の脳が造り出す『意識』も何ら「特別」ではありません。
「何を思うか何を意志するか」は、あらかじめ物理・化学法則により
決定されております。自由(意志)感は文字通り『感じ』にすぎません。
量子論の「不確定性」は意識には何の関係もない「単なる観測問題」です。
以上が「超・大統一理論」=量子論と相対性理論の統一後に残存し得る
誰かに決定論を論破してほしい。
本当は意味や価値の世界で生きていきたいのに、私の意志は力なく因果の海に漂うだけ。
死にたい。
天然ウランには使えるウラン、ウラン235が0.7%ぐらい含まれています。
核燃料として原子炉の中にあるのは、5%ぐらいまで濃縮されています。この今まさにさっきまで発電していた燃料というのは、原子力発電所が発電を停止したからといって急に安全になったわけじゃなくて、仮に私が原子炉についてすごい知識を持った上で発狂したスーパーマンのようなハリウッドラスボス野郎だったとすると原子炉建屋に突入してメルトダウン起こせるような状態の危険な物体であることに変わりないわけです。エネルギーのたんまり入っている状態であることにはなんの変化も無いと思います。
原子炉が運転されるとこの核燃料の中の使えるウランは核分裂を起こして減っていきます。原子炉を十分には動かせないほどに減っていきますが、使い終わっても天然ウラン鉱山より断然高いです。つまり危険です。
だから、再処理を行なってまた使えるウランを濃くした部分と残った部分にわけます。濃くした部分はまた核燃料なので原子炉に入れてウランが減るまで発電して減らさないと安全にできません。
残った部分は比較的ウラン235が薄いです。これは一箇所にまとめてもウラン鉱山のようにしかならない、つまりガンガン臨界を起こしたりしないです。比較的安全なものではあるのですが人家の屋根裏において置けるようなものでもありません。私の家の基礎とかには使ってほしくないです。それを処分するのが最終処分場で、今は色々問題があって作れていませんが、いつかは最終処分場を作って集めて保存しなくちゃいけません。そうでなければ原子炉の敷地の中をあっちへやったりこっちへやったりすることになります。
ただ、私の希望だと未来には原子炉は円満にすべて廃炉にされるので、稼働中の原子炉はなくなってしまいます。じゃあ結局その最後の原子炉の残骸を片付ける先がやっぱり最終処分場になります。再処理の残りかす部分ももちろん同じ扱いになると思います。
将来的には段階的に脱原発を目指しつつも、
夏場の電力需要を補うため、安全性が確認できた原発から徐々に再開。
って話をよく聞くけど、私は逆だと思う。
それと一緒で、原子力発電も今は黎明期で核分裂の制御が難しいけれども、将来はもっと安全性が高くなると思う。
だとすると、将来的には原子力発電を増やしていく方向になるんじゃないかな。
そして遠い将来のことじゃなくて、今年の話。
今年の夏までに原子力発電を再開するべきか?
正直ね、今の東京電力とか他の電力会社とか政府とかが信用できないから、再開させて欲しくないんだよね。
だもんでこの数年はなんとか高いお金を出して化石燃料買って、二酸化炭素もくもく出して電力需要をまかなうと。
幽霊がいる いない の話ではなくて
というハナシ。
で、当然「実際放射線・放射性物質ともに検出されてるんだからあるんだろう」
という返事が帰ってくるんでついでに
放射性物質の拡散具合や濃度・半減期を考えれば、避なければならないもの・場所はおおまかに分かるはずである。
問題は、知識が足りないので判断がつかず、恐れすぎるあまりに過剰に放射性物質・放射線に反応して大騒ぎする。
その大騒ぎをなだめたり付き合うのに疲れる というハナシ。
さて、一つ質問。3/12以前に 放射性物質 放射線 放射能 電磁波 波長 α線 ベータ線 ガンマ線 半減期 同位体 原子量 中性子 核分裂 臨界 臨界量
このうちの一つでもきちんと説明できないのに原子力発電に反対していたのなら
信号が赤で止まれ の意味すら知らず交通安全の話をするのと同じぐらいの無知である。
核分裂は表面で起こってるんじゃない!燃料棒の内部で起こってるんだ!
例えばウランだったら、まずアルファ崩壊してトリウムになって、ベータ崩壊してプロトアクチニウムになって、以下略
で、ウラン235に中性子をぶつけて核分裂反応をさせるとセシウムとかヨウ素とかができるんだが、核分裂反応は連鎖反応が可能で、その連鎖反応が持続する状態が臨界
…で合ってるのかな
なんで燃焼して水素ができるんだ…というのはさておき、ウランがセシウムとかヨウ素とかになる核分裂反応は停止させた、はず
そこが停止してなかったなら30km程度の問題ではない、と思う
福島県「生きてたのね… 危険厨ちゃんが言っていたこと本当なの?」
福島県「じゃあ、あなたは皆んなを被爆者にするために原発を建てたの?」
東電「勘違いしないで欲しいんだが、僕らは何も福島に対して悪意を持っているわけじゃない。全てはこの日本経済の寿命を伸ばすためなんだ。キミはエネルギー安全保障という言葉を知っているかい?簡単に例えると、火力で得られる熱エネルギーは原油価格とつり合わないってわけさ。原油は国境を越えるたびにコストを生じる。地球全体の原油埋蔵量は目減りしていく一方なんだ。だから僕たちは原油価格の変動に縛られないエネルギーを探し求めてきた。そうして見つけ出したのが、原子力のエネルギーなんだ。」
東電「僕達の文明は核分裂反応を電気に変えるテクノロジーを発明した。ところがあいにく当の僕らが『被曝しても構わない土地』というものを持ち合わせていなかった。そこで、この日本の様々な地域を調査し、キミたち福島を見いだしたんだ。福島の人口と面積を鑑みれば、原子力の恩恵を受ける首都圏の人口は、被曝して故郷が不毛の土地になる福島の人口を凌駕する。キミたちの土地は、首都を放射能から守る緩衝領域たりうるんだよ。とりわけ最も効率がいいのは海沿いの過疎地だ。原子力発電所になったキミたちの土地は事故が起きて被爆地になるその瞬間まで膨大なエネルギーを発生させる。それを回収するのが僕達東京電力の役割だ。」
福島県「私たち消耗品なの?あなた達のために死ねっていうの?」
東電「この日本にどれだけの都市がひしめき合い、一瞬ごとにどれだけのエネルギーを消耗しているか分かるかい?キミたちカッペだってやがてはこの県を離れて僕達の仲間入りをするだろう。その時に枯れ果てた東京を引き渡されても困るよね。長い目で見れば、これはキミたちにとっても得になる取引なはずだよ」
福島県「バカ言わないで…そんな訳の分からない理由で協力会社さんが死んで、消防庁ちゃんがあんな目にあって…あんまりだよ…ひど過ぎるよ」
東電「僕たちはあくまでキミたちの合意を元に契約しているんだよ?それだけでもずいぶん良心的なはずなんだが…」
福島県「皆んな騙されただけじゃない!」
東電「騙すという言葉自体僕達には理解出来ない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔するとき、何故か人間は他者を憎悪するんだよね。」
福島県「あなたの言っていること、ついて行けない。全然納得できない」
東電「キミたち福島県人の価値基準こそ、僕達には理解に苦しむなぁ。今現在で13782k㎡。しかも人口200万人しかないキミたちがどうして半径30kmの被爆でそこまで大騒ぎするんだい?」
福島県「そんな風に思っているんなら、あなた達はやっぱり私たちの敵なんだね…」
東電「これでも弁解に来たつもりだったんだよ。キミたちの犠牲がどれだけ素晴らしい物を産み出すか理解してもらいたかったんだが…どうやら無理みたいだね」
福島県「当たり前でしょ」
東電「いつかキミは最高の原発銀座になり、そして、最悪の被爆者になるだろう。その時僕らはかつてないほど最高のエネルギーを手に入れるはずだ。この日本経済のために死んでくれる気になったなら、いつでも声をかけて。待ってるからね」
twitterなどで菜の花、ひまわりを植えようという運動があるようです。
しかし、菜の花、ひまわりを植えたらすべてが解決するわけではありません。
放射性物質を土壌中から吸収して植物体内に蓄積されるものであり、放射性物質を消滅させるものではありません。また、土壌の浄化には、植物の除去・運搬などの処理を行う必要があります。植物を植えたから問題が解決するというものではなく、その処理まで含めた対応が必要であることに御留意いただきますようお願いします。
残念ながら、今のところ生体は原子自体をどうにかすることはできません。
しかし、吸収させることで処分がしやすくなるかもしれません。
放射性物質を吸収した菜の花やひまわりを放射性廃棄物として処理しない限りは、半減期で減っていくのを待つしかありません。
放射性物質とは、原子核の中性子の数が異なるために放射線を出す能力(放射能)がある物質です。
放射線が出てくるのは、原子が不安定な状態から安定な状態になろうとするためです。
放射性物質は安定な状態になれば、放射性物質ではなくなります。これが崩壊です。
つまり、放射性物質は原子の話なのです。分子の話ではありません。(分子 = 原子の集団)
分子であれば構造を変化させれば無毒化できます。(構造によって分子の性質は決まる。)
しかし、放射性物質は原子なので、たとえその原子が分子にとりこまれても「中性子の数が異なるので不安定」という状態は変わりません。
危険性の高い物質の有無、量、保存環境の安全性、拡散の程度、短期と長期に渡る人体への影響がごちゃまぜだろう。
まあ、よく知らないので、間違っているところもあるかもしれないが、核分裂をするとプルトニウムを生成するので、プルトニウム自体は他の原子炉の使用済燃料にもある。
さらに、MOX燃料に含まれているプルトニウムだが、その数ポイント差を「たっぷり」と表現していいものかどうか。高速上増殖炉みたいに増えないので、使用済みの燃料になるとさほどさはないのではないか。
半減期についてあおっている人がいるようだが、特定地域への影響を別にすれば、人体に悪影響を与える量を摂取した上で、という条件付きであろう。また、このケースではあてはまらないが、人体に摂取する時点でその時間を超えていれば、とりああえずは問題ない、という解釈のために使うこともできるがプルトニウムは違うようだ。
燃料の絶対量が相対的に多いことはたしかに問題であるし、原子炉はともかくとして使用済みの燃料を保存している環境がよろしくないことは言うまでもない。ただ、どのような飛散方法を取るかによって影響は大きく異なると思われる。プルトニウムがどういう感じで飛散するのか知らないのだが、これもシミュレーション結果次第だろう。
プルトニウムが白っぽいとはしらなかったし、見ることもないだろうが。
結局「6倍」とか「10倍」とかを強調したいだけなんだよな批判側は。
東京電力福島第一原発で、基準濃度の6倍のヨウ素131が検出された。セシウムも見つかった。東京電力が21日発表した。いずれも核分裂によってできる代表的な物質で、原子炉や使用済み燃料プール内の核燃料が損傷していることが確実になった。
東電が、1号機の北西約200メートルの空気中から採取した物質を19日、事故後初めて調べた。
その結果、ヨウ素131の濃度は1ccあたり5.9ミリベクレルだった。1年吸い続けると、300ミリシーベルト被曝(ひばく)する濃度だ。作業員は、体内に入らないようにマスクをして作業している。
まだまだ許容範囲。
マンセーする訳じゃないがNHK以外は報道の際煽り気味タイトルで語るから、NHK以外は切った
知識皆無なので報道された後とりあえずグーグル先生で放射能の人体影響や原子炉の仕組み、過去の原発事故を調べた
勿論ド素人なりにだが、チェルノブイリとは違い核分裂は止まり格納容器は生きてる、一応水を入れており、圧力弁も調節しているので炉は持ちそう?
とにかく冷やす対処、放射線量の結果から避難範囲は適切という辺りは理解し、少しほっとした
その上でついったやミクシで軽く検索すると、ソースはどこにあるの?発言ばかりで驚いた
ついっただけでなく2のまとめ系もこごとく不安を煽るようなまとめ方をしていて、凄く残念だと正直思った
挙句に淡々と会見情報を流してる人にまで噛み付くとか、政府東電データはウソだ!だのetc
大体もしデータが捏造であれば、そのうち数値に矛盾が出て嘘だと分かるはず
チェルノブイリも翌日には他国の観測データで大事故だとばれたし、まして日本なら尚更即ばれる
それよりも酷いのが、データもソースも無く不安心理からあらぬ言葉を出し、またそれが不安心理からRTされる情報脆弱者の多い状況
そこそこ正しい状況を出してまとめた2ch系ブログはなかったんじゃなかろうか?
そもそも混乱時はこういった大衆心理の働きやすい匿名掲示板やSNS等に集合知を求めるよりも、
もちはもち屋に聞いた方が一番早い模様
一連の報道で、不安だからと見聞きレベルで喚くんではなく、自分で調べて知識を得た上でどうなのか知る事と
調べるにも情報収集元の取捨選択と、何が正しいのかを判断する能力を鍛える事の大事さを痛感した
勿論政府や東電の多々gdgdした経緯や対応に不信を抱くのは当然かもしれないが、
少なくともデータというソースすら無しに不安から来る個人の憶測だけで語る人の方が恐ろしいという事実も
(そして、買占めの件もそうだが、多くの人間は不安に駆られるとまず現状把握しようとするより
不安心理を解消しようと浅い行動を取りがちだという事)
要は、錯綜している場面こそ理系思考しようねとも言える
今はとにかく終息するよう願う
ずっと放置してるブログに書くかここに書くか迷いましたけど、こっちの方がより多くの人の目に届くと思い、こっちに書く事にしました。
このダルノキヴェレッシュ博士の生徒を今現在やってる兄から元記事を紹介してもらいました。
兄は「早く日本から逃げろ」というメールを自分含めた日本の家族全員に送ってきてくれたり、非常に心配してる様子です。ただ、正直海外の方が(対岸の火事という事もあって)大げさに報道されてパニックになってる気もするので、私は現状逃げる必要性はないと考えてますが(兄貴ごめん…)。
「こういう情報もある」という事で紹介したいと思います。さて仕事に戻るか……
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http://ecocentric.blogs.time.com/2011/03/15/a-new-threat-in-japan-radioactive-spent-fuel/
福島第一原発で作業員が複数の原子炉炉心の冷却作業にあたる中、「使用済み核燃料プールの冷却機能停止」という新しい問題が浮上した。日本の原子力監視関係者は三つの原子炉にある使用済み核燃料プールの水温が危険なレベルまで上昇していると火曜日に発表。もしこの水が蒸発し燃料棒が露出してしまえば、熱暴走をおこして引火し、放射性物質を含んだ煙を撒き散らす恐れがある。
使用済み核燃料の危険性を理解するため、Ecocentricはモントレー国際大学のジェームズ・マーティン不拡散研究センター研究員、Ferenc Dalnoki-Veress博士の協力の下、以下の情報をまとめた。
使用済み核燃料とは?
使用済み核燃料は原子炉で電気を作るために使われた燃料集合体で、既に使えなくなった物の事を言う。使用済み核燃料は原子炉から取り出され、新しい燃料に取り替えられる。原子力発電所はこれを場合によっては毎年等定期的に行うが、一度取り出された使用済み核燃料は非常に熱く、高い放射能を帯びている。放射能を沈静化させるには、特殊な貯蔵プールで5年から10年かけて冷却し続けなければならない。
どういった問題が生じる可能性が?
プールの冷却水を循環させ続けなければ、十分な冷却を行う事ができず、水が沸騰し始める。そうなると、放射性物質を含んだ蒸気が放出され、作業員が近づいて問題を解消する事が困難になり、既に現地ではこの状況になっている可能性があると日本の報道の一部は報じている。NYTが報道した火曜日の記者会見で、発電所を管理している東京電力は「現状唯一考えられる事は、ヘリコプターを使い上空から注水するか、地下から水を拭き上げるしかなく、これを明日か明後日までに実行しなければならい」と説明した。
もし冷却が失敗すれば?
使用済み核燃料が冷却されなければ、温度が上昇し連鎖反応が生じて核燃料集合体が発火、爆発する。こうなってしまえば空気中に放射性物質が放出される。
原子力関係者は、使用済み核燃料は原子炉内の燃料と比べエネルギー量が比較的低く、火災の危険性は無く安全な状態だと言う。また関係者幹部は、水量を保つために1日間給水する必要性のある水量は凡そ95リットルのみだと説明した。
新鮮な燃料はより熱く放射能も高いが、中にあるのは1集合体のみだ。プール内にある使用済み核燃料の数は何十にも及び、産経ニュースの報道によると福島のプール内には700以上の集合体が保管されているという。もしそれら全てが引火すれば、中には十年以上も放射能を帯び続けるような放射能物質が空気中に散布され、地域を汚染し、最悪人によって吸引される。「個人的には使用済み核燃料の方が恐ろしい。あそこにある集合体は未だ強い放射能を持っている」と、Dalnoki-Veress博士は言う。
何故使用済み核燃料は今まで問題視されていなかったのか?
問題視はされていた。これは放射性廃棄物の取り扱いという、過去から議論され続けてきた問題と関連している。今現在、使用済み核燃料の長期保管は認められていない。特定の地質構造内なら数百年の保管は可能だが、そのような廃棄所を認めるような自治体は近くにはなく、そのため一時的な対策として、原子力会社は使用済み核燃料をプール内に保管している。
興味深いのは、この問題点を一番指摘してきたのは核安全運動家ではなく核テロリズムの専門家達だ。これはテロによる用済み核燃料放火の可能性は十分にあり得ると考えられてきたからだ。「これは(テロ専門家)がずっと懸念してきた最悪のシナリオだ。テロリストによって燃料プールの冷却が止められてしまう可能性は考慮してきたが、それがテロリスト無しで起こってしまっている」と、Dalnoki-Veress博士は言う。
使用済み核燃料の危険性について最も懸念される忠告は、おそらく2003年にScience and Global Security誌に記載された、Robert Alvarez氏著の「保管された使用済み核燃料の危険減少」であるかもしれない。その冒頭部分を引用する:
使用済み核燃料の外部保管先が確保出来ないため、米国原子力規制委員会は、プールに設計上保管出来る量を超えた分の燃料を保管してしまっている。もしプール内の水がなくなれば、これほどまで高密に保管されている状態では空冷で冷やす事は効果的ではないと、20年以上も前から知られている。原子炉から取り出されて間もない燃料であれば、高速で温度が上昇し、ジルカロイ燃料被覆管が引火し、半減期が30年のセシウム等の危険な核分裂物質が放出されてしまう。そしてこの火は他の使用済み核燃料にも引火する恐れがあり、そのような事態が起きた場合、チェルノブイリ以上に深刻な長期土壌汚染被害に発展する可能性がある。
放射線にはX線・γ線・β線・α線・陽子線・中性子線・電子線とあり、
中性子線の被害が大きくなる理由は他の放射線とは違い影響が残るから。
放射線が残留する状態となり被害が大きくなる。
放射能漏れといっても中性子線が出ていないので留まることは考えられないため
放射線自体は値が大きくても付近にいる人以外は気にすることではない。
ではどうして問題になっているのか?
原発の圧力抑制室が損傷して放射性物質が大気中に出た可能性があるからだ。
圧力抑制室とは燃料棒を格納している圧力容器をさらに囲んでいる容器全体を指す。
水蒸気を保持する部分と水蒸気を冷却水に吹き込んで冷やす部分があり、
損傷があったのはこの冷却部分。
ここでの放射性物質とは、燃料棒から発生する物質(燃えカス)と
発電時に中性子線を浴びて放射線を出すようになった物質を指す。
前者が漏れ出るには、炉心融解が進み熱により圧力容器に穴があいた状態になっている必要がある。
この状態になると、まず圧力容器に封入された高熱の窒素が漏れて、圧力抑制室の水と反応し水素爆発がおこる。
さらに圧力容器の損傷で燃料棒が水と触れてしまうと、水蒸気爆発を起こす連鎖反応が起き大惨事となる。
これは2号機の現状からは考えられない。