はてなキーワード: 核分裂とは
http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.html?_r=1&hp
日本における原子力事故の規模が明らかになりつつある。日米の専門家が語るところによると、現状は様々な問題が連鎖していく状況にあり、損傷した原発からの放射性蒸気の放出は数週間あるいは数ヶ月続く可能性がある。
福島第一原発における損傷した二つの原子炉への海水の緊急注入と、その結果起こされる蒸気放出は、より大きな問題である完全なメルトダウンを避けるための必死の試みである。14日、爆発が二つ目の原子炉建屋の屋根を吹き飛ばした。政府関係者によれば燃料は損傷していないとのことであるが、放射性物質がさらに漏出した可能性がある。
これまで、日本政府関係者は二つの原子炉における燃料の損傷は「部分的」であると考えられるとしており、また発電所外部で計測された放射線の量は政府が定める安全基準の二倍であるものの、比較的穏当な範囲であるとしている。
しかし米軍関係者が13日報告したところによると、発電所から96キロメートル離れた所を飛行していたヘリコプターが少量の放射性物質粒子を観測したとのことである。粒子は現在分析中であるが、セシウム137とヨウ素121を含むと考えられ、環境汚染がさらに広がっていることを示している。
日本においては、第二次世界大戦末期における今回のものとはまた別種の原子力の恐怖が、人々の感情と政治に重い影響を及ぼしている。原発からの長期残留する放射性物質の放出が継続することの影響にはきわめて重大なものがある。
発電所の作業員にとって、もはや定期的に放射性の蒸気を放出させる以外に方法がなくなっている。これは被災した原子炉を緊急冷却する過程の一部であり、核分裂反応が停止したのちも一年かそれ以上にわたり続く可能性がある。福島第一原発の設計に詳しい複数の専門家によると、原子炉に絶え間なく海水を注ぎこみ、その結果発生する放射性蒸気を大気中に放出しなければならないとのことだ。
このことが意味するのは、避難した数万人の人々は長期にわたり帰宅できない可能性があるということだ。また、風向きによっては放射性物質が海ではなく都市に向かうおそれがある。
蒸気のさらなる放出によって、太平洋に向かっている噴煙が拡大しつづけることも考えられる。13日夕、米政府は懸念にこたえるため、原子力規制委員会が作成したモデルによると「ハワイ、アラスカ、米国領内および米国西海岸が危険なレベルの放射能にさらされることはない」と発表した。
しかし政府関係者によると、この週末に日米政府間で行われた緊密な情報連絡と、米国の原子力専門家の第一陣の訪日を受け、この三日間に起こった事態の全貌をようやくつかめてきたところであるとのことだ。ある政府高官によると、「最良のシナリオ通りにいくとしても、今回の事態は早期に終わることはない」とのことだ。
本質的な問題は、原子炉を「止める」ということの定義である。核反応が止まり、原子炉が停止されたとしても、燃料は運転時の6パーセントにものぼる熱を発生しつづける。これは放射能によるものであり、原子を構成する粒子の放出やガンマ線の放出によって引き起こされる。
通常、原子炉が停止した場合、電動ポンプが加熱された水を容器から吸い出し、熱交換器に導く。そこで河川あるいは海から導入された冷水によって熱が吸収される。
しかし福島原発においては、電力が失われたことによりこのシステムを使用することができなくなった。その代替として、作業員は海水を容器に注入し、燃料を気化熱で冷却させている。しかし水が沸騰することにより、圧力が上昇してポンプで海水を注入することができなくなる。そのため、容器から大気中に排気し、さらに水を注入するのである。これはフィード・アンド・ブリードと呼ばれる方法である。
燃料が損傷を受けていないのであれば、放出される蒸気はごく少量かつそれほど有害ではない形態の放射性物質を含むのみである。しかしが損傷している場合、蒸気は有害なものとなってくる。
もうひとつ別の懸念がある。日本(およびフランスとドイツ)の原子炉の一部では、MOXとして知られる、回収したプルトニウムを混入した燃料を使用している。損傷した原子炉がこれらに該当するのか定かではないが、もしそうであるとしたら、放出される蒸気はより高い毒性を帯びることになる(訳注:福島第一原発3号機はMOX燃料を使用)。
ニュージャージー州トムズ川近くに位置するエクセロン社のオイスタークリーク原子力発電所の運転技師を経て責任者となったクリストファー・D・ウィルソン氏によると、「通常では、現地に設置されたディーゼル発電機、あるいは移動型の発電機によって、電力供給を確保すればよい」とのことである。彼によれば、移動型発電機は福島原発にすでに搬入されているとのことである。
福島原発はゼネラル・エレクトリック社が設計した。オイスタークリーク原発もほぼ同時期に同社が設計しており、二つの発電所は似ている。ウィルソン氏によると、問題は津波で浸水した地下室にある切り替え設備で電気系統の接続を行わなければならないことにある。「現地に発電機があっても、まず地下から水を汲みださなければならない」とのことだ。
同型の原子炉に関して長い経験を有している別の原子力技術者は「排気を完全に止めるためには、ある程度の設備を復旧させなければならない」と強い口調で語った。彼は現在は政府機関に勤務しているが、勤務先から許可を得ていないとの理由で匿名を希望した。
津波のあとに引き続いて起きた失敗により、この問題の核心が引き起こされた。津波は発電所を囲む堤防をたやすく乗り越えた。そして、堤防で防げるだろうという誤った見積もりから低い位置に設置されていたディーゼル発電機を浸水させた。地震の約一時間後であり、巨大な波が襲ってきたのとほぼ同時である11日15時41分、原子炉は停止された。東京電力によると、発電所は緊急冷却システムをバッテリー動作に切り替えたが、すぐに消耗してしまったとのことだ。
週末に報告を受けた業界幹部と米国の専門家によれば、発電所の内部では冷却プールに保存されている使用済み核燃料が露出し、非常に危険なおそれのあるガンマ線を放出しているのではないかという懸念があるとのことだ。さらに、原子炉内部の水位が低下している。推定値にはばらつきがあるものの、政府関係者と専門家が13日に語ったところによると、燃料と制御棒の上部120センチメートルから270センチメートルが気体中に露出しているとのことだ。これは、燃料の溶融を速やかに引き起こす可能性があり、最終的には完全なメルトダウンに至りうる状況である。
地震当日の11日午後8時、起きだした米国の人々が地震の一報に接した頃、日本政府はそれまでの重大な問題はないとの立場を覆し、緊急事態を宣言した。しかし枝野幸男官房長官は放射能漏れはないと強調した。
だが、放射能漏れは迫っていた。発電所内の作業員は冷却水の水位が低下するのを目撃していたが、それがいかに深刻かはわからなかった。「水位を測る計器が正確な数値を示していないようだった」と、ある米国政府関係者は語った。
12日朝に作業員が知っていたのは、近接する福島第二原発の冷却システムが同様の原因で故障しつつあるということだった。そして、福島第一原発の1号機原子炉の圧力が急激に上昇し、蒸気を逃がすことで容器を守らねばならなくなった。
午後4時前、福島第一原発の近くにいた報道カメラが1号機の爆発のように見えるものをとらえた。おそらく水素の蓄積によって引き起こされたものである。劇的な映像であったが、爆発によって負傷した作業員を除いて、特別に危険というわけではない。
東京電力の国際原子力機関に対する報告によれば、爆発は外部の建屋で起こり、原子炉容器は無傷だったという。建屋の外壁は設計通りに吹き飛ばされたのである。これは原子炉容器に損傷を与えうる圧力の上昇を防ぐためである。
しかし、劇的な爆発が示したのは、原子炉が冷却されなければ原子炉容器内部でなにが起こりうるかということに対する警告でもある。国際原子力機関は「原子炉に対する損傷を限定するための対抗措置」について述べ、東京電力は海水にホウ素を混合して注入することを提案し、12日午後10時20分から開始した。
これは最終手段である。腐食性の海水により、築40年の原子炉は実質的に廃炉となるだろう。原子炉に海水を満たすという決断は、設備を放棄するという決断と同義である。それにもかかわらず、海水注入作業も容易なものではない。
水を注入するため、消火設備が使用されていると思われる。これは通常の方法とはかけはなれている。格納容器内の圧力は高く、海水を注入するのは難しい。
ある米国の関係者が例えるところでは、「膨らませた風船に水を注ごうとするようなもの」であり、13日の時点では「どれだけの水が入ったのか明らかではないし、中心部を水で浸せたかどうかについても不明だ」とのことだ。
原子炉内の計器は地震あるいは津波によって損傷している可能性があり、どれだけの水が内部に入ったのかを知ることが不可能になっていることが問題に輪をかけている。
そして、注入作業を行っている作業員たちは放射線にさらされていると思われる。日本からの報告によれば、複数の作業員が放射線障害により治療を受けているという。被曝がどれだけ重症であるかについてはまだわかっていない。
月日 | 時刻 | 状況・確認 | 作業・行動 |
---|---|---|---|
0311 | 1542 | 電源がなくなる | 電源が全くなくなってしまったため、原子力災害対策特別措置法第10条の規定に定められた事象が発生したと(東京電力が)報告 |
1545 | オイルタンクが津波により流出(ディーゼル発電機の燃料が流失?) | ||
1636 | 非常用炉心冷却装置によって注水ができない(あるいは注水状況が分からない) | 非常用炉心冷却装置によって注水ができない(あるいは注水状況が分からない)ため、原子力災害対策特別措置法第15条の規定に定められた事象が起こったと(東京電力が)判断 | |
2030 | 1、2、3号機(を集中管理する)中央操作室の照明確保準備中に、M/C(電気系統の分電盤かなにか?)が水没 | ||
2100 | D/D(?)消火ポンプを起動し、炉内の圧力が低下し次第、注入できる体制を整える | ||
2300 | タービン建屋内で放射線量の上昇を確認 | ||
2330 | 電源車の到着状況「電源車の状況について」を参照(どこ?) | ||
0312 | 0000 | 非常用復水器(普段発電に使っているのとは別の、水蒸気を冷やして液体の水にして再び原子炉に戻す装置)で原子炉蒸気を冷やす | |
0030 | ドライウェル内の圧力(沸騰水型炉の原子炉格納容器の一部。一次冷却水配管の破断時などに放出された冷却水を閉じ込める場所。原子炉格納容器は、このドライウェルと圧力抑制室の2つで構成されている)が600kPa(キロパスカル。圧力の単位。1気圧が約100kPaなので、6気圧に相当)(設計上の最高使用圧力は427kPa)を超えている可能性がある | 圧力について調査を行う | |
0157 | 1号機のタービン建屋内で引きつづき放射線量が上昇中 | ||
0300 | 原子炉格納容器内の圧力をベント(弁を開くことによって、圧力の原因となっている水蒸気を逃がすこと)によって、下げる措置を行う予定とする | ||
0400 | ドライウェル内の圧力が840kPa(約8気圧)程度まで上昇している可能性がある | 圧力について調査を行う | |
0751 | 海水ポンプ(原子炉補機冷却海水ポンプ)へのバッテリー接続作業、冷水タンクからの注水作業、ベントの電磁弁(電子的制御によるベント弁)電源復旧作業を実施 | ||
0830 | 09:00頃より、原子炉格納容器内の圧力を下げるためにベント弁を開放予定。消火用ポンプで原子炉への注水を実施 | ||
0907 | ベント弁を開放 | ||
1004 | 水位が低下し、燃料棒の上部50cmが水面上に露出する | ||
1049 | 2つあるベント弁のうち、片方の弁を開放する作業が難航。この時点ではベント開放に失敗している | ||
1113 | ベント弁の開放は確認できていないが、圧力が0.8から0.74(それぞれ単位はMPa[メガパスカル。0.8MPaが800kPaにあたり、上記の圧力と整合])に下がり、ベントができている模様 | ||
1120 | 水位がさらに低下し、燃料棒の上部90cmが水面上に露出する | ||
1205 | 水位がさらに低下し、燃料棒の上部150cmが水面上に露出する | ||
1300 | 原子炉水位が低くなっているため、注水を順次開始する | ||
1400 | バルブを開放 | ||
1430 | ドライウェル内圧力が0.75MPaから0.67MPaに下がる | ||
1449 | 周辺で放射性物質のセシウム(137Cs[セシウム]。セシウムの一種で、ウランの核分裂に よって発生する放射性物質)が検出されたとの報道(1号機に関して、炉心溶融の可能性) | ||
1528 | 水位がさらに低下し、燃料棒の上部170cmが水面上に露出する。ドライウェル内圧力が0.54MPaに下がった | ||
1536 | 1号機と2号機の間で大きな爆発があり、白煙が発生(1号機の原子炉で発生した水蒸気が燃料棒を覆う金属と高温高圧かで反応し水素となり、それが何らかの原因で原子炉格納容器の外、タービン建屋の内側にたまり、引火し爆発) | ||
1617 | (どこで計測した?)放射線量が500μSv/hを超えた | 原子力災害対策特別措置法第15条に定められた事象が発生したと(東京電力が)判断 | |
1830 | 水位がさらに低下し、ダウンスケール(水位計の下限を振り切る)状態(ただし水位計の故障の可能性もあり) | ||
2020 | 消火系ラインを使用して、海水による原子炉への注水を開始。バルブピットにホウ酸を注入し、海水と混ぜて原子炉内へ注入 | ||
2041 | 原子炉格納容器は上記の爆発によって破損していないことを確認 | (官房長官発言) | |
0313 | 0500 | 水位が確認できない | 引きつづき注水を継続(ポンプ能力と容器内体積などによる予測では、2時間前の03:00には満水となっている) |
福島第一原発側の報告と、官邸の報告とをつき合わせていると、12日午前3:00の時点で、一号炉の圧力を抜く予定だったのが、翌朝の菅首相の視察が終わるまで放射性物質を撒き散らすなと命令が下り、翌朝7:11に菅首相が現地に到着し、視察が終わるまで、一号炉の圧力は上がるままに放置されていたという事になる。
視察によって放射能汚染を蒙りたくないというのは、本心であろうが、現場の判断による圧力解放を停止させるのであれば、代替手段を指示するべきで、それは、炉の廃棄であるホウ酸水注入となる。
一般に密閉容器内で圧力が高くなると、水の沸騰温度は上昇する。圧力鍋が、通常の水の沸騰温度である100度以上の高温で調理できるのと同じ理屈である。
圧力が高くなった分だけ内部は高温になり、本来ならば蒸発して水蒸気になる筈の水が液体のままで存在することになる。
原子炉は内部に熱発生装置を収めた圧力鍋のようなモノで、高温になっている圧力鍋の中にパイプを通して、二次冷却水を流し、内部の熱を取り出してタービンを回す装置である。原子炉において、一次冷却水である純水は中性子の速度を調整して核分裂反応を促進させる。通常は、温度が上昇して沸騰状態になり、水中に気泡が混じると、核分裂反応を減速させる方向に動くが、内部の圧力が高くなって水中の気泡が消失すると、核反応が促進されてしまい、より高温状態になり、加圧が進むという、正のフィードバックが発生してしまう。
圧力を抜く事で水を沸騰状態にし、気泡の存在によって原子炉の反応を抑制させるというのは、沸騰状態でバランスされてしまうし、放射性物質を含んだ蒸気を大気中に放出し続ける事になるが、この状態で冷却水を大量注入して反応を抑制できるのであれば、被害は大きいが、原子炉を再開できる手順である。
沸騰状態の圧力鍋の調圧弁を抜くと、盛大に吹き零れるし、蒸気も出てくる。通常は、鍋を流水につけて急冷して、大気圧と同じになってから蓋を開けるのだが、福島第一原発では、圧力を抜く為の調圧弁を、首相の視察が終わるまで開けるなと言われて時間を浪費し、挙句、開けても良いと上からの指示が来たので開けようとしても、圧力が上がりすぎていて開けられなかった。挙句に、高温に負けて安全弁が解放されて建屋が爆発した。
現場の判断に上が介入した時点で、現場は自立的判断を放棄し、指示どおりに動くだけの人形になってしまったという、典型的な上意下達の愚行が原発で発生していたという事である。
ルールやマニュアルを定めて管理を強化しても、事態は解決されないどころか、かえって悪化してしまう。原発管理を強化とか、人民の代表である政府が直接管理監督といった話がでているようであるが、その問題の専門家よりも、経営者や政治家といった半可通がしゃしゃり出てくる事を禁止できなければ、どんな管理体制も、事態を悪化させるだけである。
東電のプレスリリース(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1315-j.pdf)から
原子炉は停止し、非常用復水器で原子炉蒸気を冷やしておりましたが、現在は停止しています。原子炉格納容器内の圧力は高めでありますが安定しております。 現在、原子炉水位は低いものの安定しております。
って書いてあるから、制御棒の挿入が出来ていて臨界状態にはならないことは確認してるんじゃないかな。だから、メルトダウンすることは無い。でも核分裂は起きるので熱エネルギーは発生する。そのまま放っておくと圧力が高くなって最悪格納容器を破損する可能性がある。なので圧力を逃がすかどうかという話になってるのかと。
心配なので、福島第一原子力発電所の1号機(以下1号機)についての情報を元増田なりにまとめておく。
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html
この中の、"平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震について"という項目で1号機を含む福島第一原子力発電所の状況を確認できる。
3月11日22:35発表のもの
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103112235.pdf
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120030.pdf
3月12日05:30発表のもの
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120030.pdf
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120700.pdf
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103120800.pdf
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103131000.pdf
それぞれ、記載されている時間にアップロードされたものではないことに注意して欲しい。
なお、0:30の発表があった時点では、避難は1号機の周囲3km。
5:30の発表があった時点では、避難は1号機の周囲10kmに拡大された。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51687156.html
このBlogの内容にはうなづかされることが多い。
一次資料と突き合わせて読むべき内容だ。
しかし、欠けている視点もあるように思う。
順を追って書いてみる。
沸騰水型原子炉については、wikipediaの記述を引用する。
原文はこちら>http://ja.wikipedia.org/wiki/沸騰水型原子炉
BWRにおいて、何らかの原因で核分裂反応が増大すると、それに伴なって発生する熱エネルギーも増大する。BWRの冷却材は原子炉内で沸騰しているので、増大する熱エネルギーに比例して冷却材中の蒸気の泡(ボイド)の量も増えてゆく。これは結果として冷却材の密度を低下させるが、軽水炉の冷却材は減速材でもあるため、冷却材の密度が減ると減速される中性子が少なくなり、そのため核分裂反応が減少していく。逆に核分裂反応が減少すると熱エネルギーが減って蒸気泡が減り、減速される中性子量が増えていくため、核分裂反応が増えていく。このような現象は負の反応度係数によるフィードバックといい、BWR固有の自己制御性であり、核分裂反応の極端な増減を自ら抑えている。
BWRでは、この自己制御性を利用して原子炉出力の短期的な制御を行っている。すなわち原子炉出力を上げたい時は冷却材再循環ポンプの出力を上げる。すると原子炉内を循環する冷却材の流量が増え、運び出される熱量が多くなる結果として蒸気泡の量が少なくなり、原子炉出力が上昇する。逆に原子炉出力を下げたい時は再循環ポンプの出力を下げると蒸気泡が多くなって原子炉出力が低下する。
ちなみに、負荷が増えると原子炉の温度が下がり、泡が減るため核分裂が増加するので、負荷追従運転が可能であるが、日本国内では行われていない。
またその原理上、BWRの自己制御性には正の反応度係数がある。これは炉内の圧力が上昇すると、ボイドがつぶれるため減速材の密度が増加し、減速される中性子が増加するため核分裂反応が増加するというもので、BWRの弱点とされている。
しかし、実際の原子炉は、正の反応度係数によるフィードバックの影響を抑制し、最大出力時に主蒸気隔離弁を急閉しても暴走しないよう設計されている。[3]また、主蒸気管のヘッダーにこの急な圧力上昇を防ぐため逃し安全弁が数多く取り付けられている。」
最後から二番目の文に注目したい。減圧できなければ出力を下げることができない、と読める。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014616851000.html
これは排気がうまく行っていないということだ。
内圧が上がった場合に、排気筒もしくは、蒸気逃がし弁が自動的に稼働するのが当たり前ではないだろうか。
素人考えなのかもしれないが、排気筒が正常な状態ではないのではないか?
詳しい増田がいるなら、マスコミが説明している排気筒を使った減圧が可能なのか、現在どういう復旧作業がされているのか教えて欲しい。
間違ってるところがあれば突っ込んで欲しい。
ただのくれくれになっている気もするけど、誰か答えてくれるとうれしい。
■追記
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/201103131000.pdf
情報が大幅に補完されている。
ソウルジェムが水蒸気で グリフシードが水だね。 水蒸気を冷却(エネルギーを奪う)と水になる。 水を加熱(エネルギーを加える)と水蒸気になる。
熱の放出効率が120%だと仮定すると、熱の吸収効率が120%だから、再び水蒸気になるためには、多くのエネルギーを吸収しないといけない。
つまり、実は、このシステムも質量保存の法則を破れているわけではなさそう。
魔力自体は負のエネルギーだから、正のエネルギーで考えると、穢れを与える、は、清らかさを奪う。になり、穢れを奪うは清らかさを与えるになるから。
冷却=清らかさを奪う=穢れを与える。
正負を逆転して考えると、エネルギーと一致すると思われる。エネルギーも電子はマイナスで電流は逆方向のエネルギーだから、あってるんじゃない?そこは、およそ。
いちおう、個体ということで、水と氷でもいいけど。
※どうでもいいけど、ソウルジェムもグリフシードも入れ物であって、魂ではないから、入れ物が壊れても中身がなくなるわけじゃない。だから、グリフシードを壊しても、それも万事解決はしていないから、グリフシードを壊せば質量保存の法則を敗れる。という事は証明されないよなぁと。いろいろ、先の展開がまだできるね。
ただまぁ、ようするに、質量保存の法則を、焚き火から、原子炉に変えたようなもので、グリフシードが産廃って話だよなぁと。だとすると、あまり毛並みは良くなくて
何かの事故で、もしくは、自然回復でグリフシードがソウルジェムに一斉に戻っちゃうと、かなり宇宙の危機だなぁと。だから、グリフシードは厳重に保管しないといけないけど・・・ ようするに核分裂だから問題であって、そもそも、そんだけの科学力があるなら、質量を直接エネルギーに変える方法を導けよと。そっちのほうが安全で早いだろと。
米粒議論の二人は「弾丸一つにつき米粒半分」という結論に達し
これがどうしても納得いかないんだが。
なにより「米粒のエネルギー」ってのが理解できない。
質量エネルギーのこと?核分裂反応等で取りだせるであろうエネルギーのこと?
米粒の重さ=0.0022g
弾丸の速さ=300m/s前後
光速=3*10^8m/s
なんで、弾丸の運動エネルギーは米粒約1/10000個分程度になる。
「約半分」に対して1/5000、0.2%程度しかエネルギーが得られないことになるが、
これはまぁ核分裂反応のエネルギー効率と同程度かな?という気がするので、
そういう話だったのかなあとも思う。
どうなんだろう?
いや
兵器として核融合を使用した水素爆弾は1950年代に実用化されているので
大体純粋に核融合を起こすには核分裂を使うよりはるかに大掛かりなわけでそれを兵器転用できると考える人はいない。
原子爆弾が実用化したのは、特殊な場を作らなくても、一定濃度以上のウラン(プルトニウム)を必要な時にに臨界量に達するように配置すればいいため、要するに簡単だから。水素爆弾は原子爆弾の周りに重水素化リチウムを巻いただけで大したことはしていないし。純粋核融合は、磁場とレーザーが研究されているがまだ、基礎研究にも達していない。
もし日本にそんな金があるのなら、もっと購入が必要な兵器が山のようにあるので、そっちを優先する。普通。
隣国達が明確に軍拡しているのに、日本は一人軍縮状態。攻めてくれと言わんばかりだ。
と、
この程度少しGoogleさんに聞けば分かることなんだが。
なんで否定的な意見言うと怒られるの?(http://anond.hatelabo.jp/20080626171323)について
否定的な意見は一般的に役に立たないから。
「いやー、正直地球の方が動いてんじゃねーかと思うんだけど」→「あwwりww得wwなさwwすwww」
「ちょっと日本統一しようと思うんだけど」→「おめーうつけじゃね?」
ね。
だが、
「ユダヤ人締めようと思まーす」
「ちょっと核分裂を兵器にしようと思うんだけど」
に対しては、正直
「バカwwwwやwwwめwwwれwww」
とだけツッコム奴がいても良かったように思う。
かえすがえすも残念なことだ。
元記事は間違いだらけだが、どうやら核融合装置を作ったこと自体は事実っぽい。
ちょっと科学に明るい人間なら、核融合と聞いてトカマクとかヘリカルコイルのような巨大装置を想起するだろう。これは核融合による発電を目指して研究がすすめられているものだが、発電できない核融合ならもっと簡素な装置で済む。
http://d.hatena.ne.jp/hujikojp/20070521/fusorなんかで取り上げられているが、慣性静電閉じ込め核融合炉という方式なら小型で簡素な装置でも核融合反応が得られる。ただ、これは中性子を発生させるのが目的のようなもので、発電にはまったく役立たないが。
それはそれとして原子炉と核融合炉、核分裂反応と核融合反応は違うものなので注意するように。ましてや常温核融合などではないし、核兵器が作れるという話でもない。