はてなキーワード: 職務質問とは
・4月30日、千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」内で女子高校生コスプレイヤーにローアングルでの盗撮行為を行っていた30代後半の男が千葉県警に逮捕された。
・男は29日に同会場内でビデオカメラを使った盗撮に及んでおり、直後、騒動を撮影したsirabee記者が会場内の警察官に相談。逃走していた男の特徴などについて、情報提供した上で捜査に協力していた。
・男は29日午後、仲間と結託してキャラクターの衣装に身を包んだ被害者を取り囲み、スカートの中を狙って動画撮影。被害者には「静止画を撮る」と伝えていたものの、実際には仲間が撮影している間に被害者の後ろに回り込み、下着を狙う撮影を行っていた。
・翌30日、再び会場に姿を現した男をイベント主催側スタッフが発見し追跡。現場で別件取材中だった記者も合流し、男が前日の盗撮犯と同一人物である確認が取れたため会場入りしていた警察官が職務質問。
・撮影データを確認したところ、下着を狙うアングルの動画が複数残っており千葉西警察署に連行された。
・男は捜査の手を逃れるためかカメラバッグや帽子などの所持品を前日から一変させていた上で、会場入り後も多目的トイレで着替えをするなどしていたが、イベント警備スタッフと警察の目はごまかせなかった。その後、男は過去に複数回盗撮で騒動を起こしてきたことが明らかになり、容疑を認め反省の弁を述べているという。
まぁ、油断はしてた。
クロスバイクだからそんなに安易に盗む人はいないだろうと思ってたし、何せ自宅マンションの駐輪場で監視カメラもバッチリついてたから、しばしば施錠を忘れてたんだ。百世帯弱だからそこそこ人の出入りもある。
しかし、前日の夕方に止めたはずのクロスバイクがないことに気がついたのは、翌日仕事から帰った夕方だった。
管理人がいる時間帯だったので、録画映像を確かめてもらおうとしたが、プライバシーの関係で録画映像は申請書を提出して理事会が許可しないとみられないとのこと。
10分ほど歩いた先にある交番に行くと、若い警察官が対応してくれた。
あらかじめ、自転車盗難はほとんど大半は見つかることがないと忠告された。また防犯登録の番号があると多少は発見しやすいとも言われたが、8年も前に購入した自転車なので防犯登録の記録など自宅には見つからないことは分かりきっていたため、一応後で自転車屋で記録を探してもらったが古いためデータベースにはなかったと言われた。
私の隣では小学生の女の子が、公園でデニムの帽子をなくして、別の警察官に対応してもらっていた。可愛かった。
警察は見つからないことが大半だと言ってたし、被害届も渋々対応してくれた雰囲気も少しあったので、被害届出させるだけ出させて何もしないのかなと思ってたら、翌日ちゃんとマンションに来て防犯カメラを見ていったと管理人が教えてくれた。
その時に管理人が教えてくれたが、なんと朝の6〜7時頃に盗んでいったのだとか。てっきり深夜かと思っていたが、人目に付く時間帯を選ぶとは犯罪者の考えは常識は通用しないのだなと思った。
まぁ今後も見つからないだろう。8年前の自転車だし、施錠しなかったであろう私にも責任はあるし、諦めるしかない。
だけど、もうかなり前に知人が盗まれた自転車が見つかった、という話をしてくれたこともある。数十キロ離れた繁華街で不審者を職務質問したらその人物が乗っていた自転車の防犯登録シールで判明したのだとか。
だから、見つかる可能性もあることを考慮すると、すぐに自転車を新しく買うわけにはいかない。駐輪スペースの問題があって、もし見つかったら私の分を2台も止められないからだ。2台もいらんし処分にも困る。
当たり前の話だが、何年も盗まれなくとも、盗まれる時は一瞬だ。
次回自転車購入時にはAirTag付けようと思案中。
俺が中3で姉が高2のとき、姉の本を借りようと俺は姉の部屋に入った。
姉はいなかったので、ちょっとした好奇心で、姉のタンスをあさってしまった。
どんな下着つけてるのか興味あったからだ。けっこう派手な下着をいくつか見つけた。
すると、タンスの奥にビデオテープが隠してあるのに気づいた。シールとかは、なにも張ってない。
俺はピンと来た。姉がどんなエロビデオを見ているのか興味あって、このビデオを自分の部屋に持ち帰った。
早速再生してみると、まったく予想していなかったが、モニターに現れたのは姉の姿だった。
ただのAVをダビングしたビデオだと予想していたから、結構びっくりした。
姉は制服姿でホテルの一室と思われる部屋の中にいて、撮影している男と仲よさそうに話している。
姉は撮影者の男とキスし始めた。男は社会人っぽい年齢だった。どうみても、高校生には見えない。
「これって、援交か!?」
俺はマジで動揺した。
今見ている姉のビデオは、その援交ハメドリビデオに雰囲気がそっくりだった。
男「それじゃ、やろうか?」
姉「うん、やる?」
男は姉のブラウスのボタンを外し始めた。姉のブラジャーが見える。
「おおっ!」
初めて見た姉の乳首に、俺はつい声を出してしまった。子供の頃ならともかく、もう高校生になった姉の乳首なんて見れないだろうと思っていたからだ。
姉「はは、サダさん、おっぱい好きだよね」
姉と男は親しそうに会話している。援助交際なのか、本当に親密な仲なのかは微妙なところだった。
結構スローなセックスだった。それに姉は確実に感じ始めていた。
額に眉がよって、顔が赤くなってる。
女の表情になっている。こんな顔した姉を見たのは初めてだった。
もちろんモザイク無しで、姉のアソコがはっきり見えた。
女のアソコをモロに見たのは、俺は初めてだった。しかも、それは実の姉のだった。
姉「もう、そんなに撮らないでよ」
男「ははは、濡れてるじゃない。パンツにもシミができてる」
姉「もう!」
男は姉のスカートも脱がした。
姉は、はだけたブラウスだけの姿になる。その姿が弟の目から見ても正直エロかった。
男は姉に挿入した。ちゃんとコンドームはつけている。その結合部分もはっきりアップで映っていた。
男が揺れると、姉も声を漏らす。
男「お尻を向けて」
姉はなにも言わずにそれにしたがった。四つん這いになって、お尻を向ける。
その姿を男ははっきり撮影した。姉のお尻の穴まで見えた。
男はバックから姉を犯し始めた。
スローなセックスがだんだん激しくなって、パンパン肉のぶつかる音がし始めた。
姉も、外に漏れるんじゃないかというぐらい大きな声を出し始めた。
男は5分ほどで射精した。
姉を仰向けに寝かすと、まだ感じて、うつろになっている姉の姿を舐めるように撮影していた。
ビデオはそこで終わった。
俺はすっかり興奮してしまい、もう一度まき戻して、オナニーし始めた。
姉の正常位での乳揺れシーンがいちばんエロくて、何回も巻き戻してチンコをしごいていた。
姉「ねえ、隆典~、あっ!」
いきなり足音も立てずに姉が入ってきた。
俺「ああっ!」
俺は本当にびっくりした。世界が終わったかと思うぐらいびっくりした。突然戦争が始まっても、こんなにはびっくりしなかっただろう。
姉は深刻そうな顔で俺を見た。
姉に見られながら、俺はパンツの中で射精していた。ドクドクいって、股間に生暖かい感覚があった。
オナニーを見られたのはまだいい。しかし、見ていたオカズが姉のハメドリビデオ
だったのがばれたかどうかは微妙だった。姉が入ってきた2,3秒後に停止したから、もしかしたら気づいてなかったかもしれない。
俺はただオタオタしていた。
はっきり言って、こんなに危機感を感じたのは生まれて初めてだった。中学生のとき不良に絡まれたことなんか比じゃない。
20秒ぐらい後に、姉は今まで見たこともない怖い顔で、俺の部屋に戻ってきた。
俺を押しのけると、ビデオデッキから姉のハメドリビデオを取り出す。
姉は自分の部屋に帰って、タンスの中にビデオがなかったのを確認したんだろう。
姉はビデオテープで本気で俺のこめかみを殴った。
こんなに怒りをむき出しにした姉を見たのは初めてだった。
おれは、もうこの家にはいられないと思った。
俺は着替えをかばんに詰めると、書置きを残し、自転車に乗って本気で家出した。
町をふらふら自転車でさまよう。とにかく逃げることしか考えられなかった。
本気で死ぬことも考えた。
手持ちの金でコンビニ弁当とか食べながら、4日ぐらい野宿を繰り返した。
途中、首が吊れるような枝や設備を探したりもした。
実家から40キロぐらい離れた公園で寝ていたら、どう見ても薄汚れた家出少年の俺は、警察に職務質問された。
腹が減って、疲れきっていた俺は、もう警察から逃げる気も起きなかった。
両親は家出の理由を問いただしたが、俺は答えられなかった。姉のハメドリビデオを見ていたら、それが姉にばれたので家出したなんて言えるわけがなかった。
俺は、学校でいじめにあって、もう嫌になって家出した。家に問題があったわけじゃないと、適当にウソの言い訳をした。
家に連れ戻された俺が、鬱病寸前で部屋にこもっていると、姉が入ってきた。
俺「ごめん、姉ちゃん!ビデオのことは、絶対言わなかったから」
俺は土下座して謝った。
姉「いいよ。私も言い過ぎたわ。まさか本気で家出するなんて思わなかったから。本当に死んだんじゃないかと、本気で心配したわよ」
俺は、正直、本気で死のうと思ったことなども話した。
姉「そんなバカなこと考えないでよね。本当に生きててよかった」
姉は俺の頭を抱きしめてくれた。
俺「ごめんなさい。もう絶対姉ちゃんの部屋に入ったりしないから」
俺が泣き出すと姉も泣き始めた。ふたりで30分ぐらい、メソメソ泣いていた。
姉に許してもらえたのは救いだった。絶縁も覚悟していたからだ。
それから二人がそのことを口にすることはなかった。
俺も、もう二度と姉の部屋に黙って入ったりはしなかった。
姉は許してくれたが、その後も俺はあのビデオの映像が頭から離れなかった。
服の上から姉の胸を見たら、あの形のいいおっぱいと乳首が浮かんでくる。
お尻を見たら、あの白くてきれいなお尻が浮かんでくる。
本当に自分は最低の男だと思う。
弁護士、税理士、建築士みたいな士業もそうだし、医者や看護師、教師にパイロット、公務員というのも良いね。
他にも挙げればキリがないが、こういった分かりやすく名乗れるものを持っていたいと誰しもが思うだろう。それは小学校の時の"将来の夢"の欄に「サラリーマン」と書くよりも「商社マン」と書く方がまだ幾分か格好がつく感覚と似ている。ある程度具体性のある肩書きの方が自分という人間のアピールとして使い勝手が良く、そういう意味で職業は一つのアイデンティティであると言ってもよい。
しかし現実には単に「サラリーマン」と言うほかない職業の人が多い。営業や企画、経理など諸々の業務内容で区分けすることができても、社内における役回りの話であり、社外に出てもアイデンティティとして通用するものでない。もし仮に職務質問された時に「サラリーマンです」と言わず「営業担当です」と言うのでは変であろう。
さて少し話は脱線するが、世の中には「丸の内OL」という肩書きがある。そこから分かるのは「丸の内で頭脳労働をしている女性」というだけで、良く言えばかなり広範囲な職業の人を指すものであり、悪く言えばかなり具体性に乏しいものである。こういった職業、堅苦しく言うなら生産活動において確固たるアイデンティティを構築することが難しい人は一体何でアイデンティティを確保しているのかというと、恐らく消費活動においてであろう。「何を買ったか」「何を食べたか」「どこに泊まったか」というのが自己表現の大部分を占めるようになる。そうした消費活動のアピールの場として有効なSNSは発展を遂げた。消費によって自己表現をする、世はまさに大資本主義時代である。
改めて思うことだが、何かを消費するためのお金を得るための就労ではなく、自己実現のための就労をしたいものだ。それには誰にでもできるような仕事ではなく、専門性のある職業に就くしかないのだが、社会には「誰にでもできるけど誰かがやらないと困る」という職業が多いので、難しいところだ。
そんな時代は来るのだろうか。
『どこにでもいる人になりたくない人はどこにでもいる』
いかなる職業に就いても、生産活動においても消費活動においても自己実現の果たせるような世の中を希求してやまない。
それではさよなら
表題の通りだ。
別にやましくもない。
しかし知り合いが通りかかるかも知れない場所で姓名とか大声で復唱するのはどうなのか。しかもオマエそれ無線、繋がっとるじゃん。無線に向けて喋りつつ復唱の体裁とか、オマエそれで良いのかよ。漢字まで聞かれて説明しにくかったので身分証渡したら大声で読み上げやがるので都合2回も個人情報を撒き散らされたんだが。
電話で声が高くなるノリで普通よりだいぶデカイ声だった。周囲に丸聞こえ。
知り合い居なかったとしても、このご時世で姓名とか職業とか大声で、しかも警察官複数名に囲まれた状態で言われると愉快犯に拡散されてもオカシク無いんだが。実際やるヤツが少数だろうと、昔よりはブチあたる可能性に配慮すべき世の中では?
そんなだからヤベェ動画をYouTubeに上げられるオマワリサンが後をたたない。当事者でなければ笑える。
しかも「○○容疑の捜査中で」と言うべきであろうところ「○○容疑で声を掛けた」。とか複数回に及んで大声で言う。
それだと自分、容疑者みたいなんだが。それならそれで手順を踏んで事件化してから来い。
これ名誉的なものを毀損されて時間取られて終わっただけなんだが。
明日辺り知人にヒソヒソされてたらフツーに精神にダメージ受けるので、ホント配慮して欲しい。
そんなにしてまで威嚇してしょっぴける割合と不快な思いさせられて場合によっては知人ネットワークでヒソヒソされるという実害受ける割合とか調査してる機関とか無いかな。
客の立場でタメ口を使われると不快感を覚えます。私見ですが特にタメ口が多い以下の職業の人は意識を改めて欲しいです。
職務質問をされた経験がありますが、言葉遣いが稚拙で乱暴なため驚きました。日々国民の安全のために働いて下さっているのは有り難いですが、威張らないで欲しいです。
常連なら分かりますが、初来店した客に対してタメ口は勘弁して下さい。そんな失礼な人に自分の頭を預けたくありません。
医者になるには大変な努力が必要でしょう。それは良いですが、だからといって患者を馬鹿にして良いわけではありません。敬語を使っていても態度に表れている人が多いです。
私は貴方の息子ではない。
以上です。
皆さんが思い浮かべる、タメ口が多い職業について興味があるので、ぜひ教えて下さい。
それでは。
私は神奈川県内で自営業を営む、しがないIT屋である。過去にはオウム真理教(現アレフ)の事件を追う無名のフリーライターとして糊口をしのいでいた時期もある。
以下は、今年7月に私の身に起こった出来事の記録と、国家権力の象徴である警視庁と公安調査庁の手により、かつて未曽有の化学テロを起こしたカルト宗教団体オウム真理教の後継団体として公安調査庁の監視対象となっている宗教団体「ひかりの輪」に罪なき一般市民である私の個人情報がリークされた問題に関する告発である。
オウム真理教は麻原彰晃(松本智津夫)によって設立された新興宗教団体である。設立当初はヨガを中心とした修行による神秘体験の会得を目標とする比較的穏当な宗教団体であったが、1989年に教団施設内で発生した信者殺害事件とその隠ぺい工作をきっかけに急速に犯罪傾向を強め、以後、坂本堤弁護士一家殺害事件をはじめとする凶悪事件に手を染めていく。
1990年には真理党を結党して衆議院議員総選挙に出馬するが全員落選、教団はこれを国家による陰謀と考え、無差別テロに傾倒していく。上九一色村の教団施設であるサティアン群は毒ガス工場に改造され、サリン・VXガスなどの化学兵器の製造のための研究が進められた。ちなみにサリン製造プラントの初代責任者は上祐史浩である。
教団は95年の地下鉄サリン事件後、教団の拠点である上九一色村のサティアン群に警視庁による強制捜査が行われ、教祖である麻原彰晃(松本智津夫)を始めとする教団幹部の逮捕によって壊滅した。その後2000年には後継団体アレフ(現Aleph)が発足するも、麻原への帰依を続ける主流派と旧オウム真理教からの脱却を図る代表派の対立が勃発し、上祐史浩率いる後者(代表派)はアレフを脱退し、新団体「ひかりの輪」を結成した。
今なお信徒数約1,650人、拠点施設32か所、資産約12億9,100万円(2019年(令和元年)10月末時点)*1の勢力を誇るアレフに対し、上祐史浩代表率いるひかりの輪は信徒数約150人、拠点9か所、資産約700万円*2と非常に貧弱であり、表面上は国家や市民への脅威は全くないように思える。しかし「旧オウム真理教のシヴァ信仰から完全に脱却する」という上祐史浩代表の宣言とは裏腹に、今なお「オウム真理教の修行体系の最も本質的な部分を継承」*3している団体として、団体規制法に基づく公安調査庁の観察処分対象となっている。
今年7月某日、私はひかりの輪が拠点を構える世田谷区南烏山のマンションのエントランス前に立っていた。アレフ信者13人がこのマンションの2階に続々と入居し、事実上の拠点としたのは2000年12月のことである。以降、2007年の教団の分裂騒動以後は上祐史浩代表率いる「ひかりの輪」の拠点としてオウム真理教の残党はマンションの2階に居座り続け、3階より上の住人や烏山地区の近隣住民から強い警戒心をもって監視されている。
彼らの突然の入居から20年余り、近隣住民によって結成された対策協議会*4による戦いもむなしく追放に至っていないオウム真理教後継団体「ひかりの輪」の現状はどうなっているのか、かつて匿名でネット上に記事を書き散らしていた私の血は密かにたぎり、その足は知らず知らず私の体をこの地にいざなったのだ。
建物の前は、いくつかの鋼鉄製の小さなバリケードと警察の詰所があること以外はただの砂利敷きの駐車場と変わらない。どんよりと曇った平日の昼下がり、監視小屋に人の気配はなく、しかし敷地に足を踏み入れると砂利がかすかに音を立てて緊張感が走る。
エントランスのガラス窓には「関係者以外立入禁止」という、どのマンションにもある注意書きが貼ってある。これを無視してエントランス内に一歩でも立ち入れば、住居侵入罪として罪に問うことができるというものである。実際オウム真理教の信者や左翼団体のメンバーなどがこの微罪で逮捕された例は枚挙にいとまがない。じゃあ不動産屋やらピザ屋の広告のポスティングはどうなのかという疑問は持ってはいけないらしい。
私は開け放たれているドアを通ってエントランス内に足を踏み入れた。マンション内では多くの猫が放し飼いにされているようで、集合ポストの下にはエサ皿が置かれ、猫の尿のにおいが鼻を突く。集合ポストの最上段には、「201 上祐・水野 ひかりの輪」と書かれたボックスがあり、確かにここが「ひかりの輪」の本拠地であることがわかる。2階の他の部屋のボックスは「空室」と書かれたガムテープでふさがれていた。
集合ポストの写真を撮り、長居は無用ときびすを返しかけたその時、黒いシャツを着た短髪の男がエントランスにやってくるのがちらりと見えた。男は無線機のようなものを所持しており、一目で私服の警察官であることが分かった。このマンションの住人でもひかりの輪のメンバーでもない私を訝しんで職務質問をしようと接近してきたのは明白であった。
このとき私はたまたまダイソー千歳烏山クレア店にて500円で購入した水鉄砲「アクアレーザー」(未開封)を所持しており*5、そのことが警察官との喜劇的ひと悶着に発展していく。
商品番号:4549131780017
https://jp.daisonet.com/collections/party0105/products/4549131780017
「何の用ですか?ここの住人じゃないですよね?」
どうしたものかと考えるより早く私服の警察官は話しかけてきた。とりあえずお約束の「任意ですか?」という挨拶をしてみたものの相手が引き下がる気配はみじんもない。「いやその」「とりあえず身分証見せて」「はい」変に事を荒立てても仕方がないと思い、素直に財布から運転免許証を取り出して男に手渡す。男は無線に向かって免許証に書かれた名前を読み上げ、やがて近くの交番からやってきたと思しき警察官たちが集まってくる。これは困ったことになった、今日はこれから仕事の打ち合わせがあるのに、と困惑しつつもなぜか冷静になりあたりを見回してみる。既にパトカーまでやってきており、さながら何か大きな事件の現場の様相を呈しているが、GSハイムの一般住戸はおろか向かいの戸建てからも野次馬の気配は全くない。つまりここではこの程度のことは日常茶飯事なのだと合点しながら警察官からの質問に答える。そのうち彼は私のぶら下げているダイソーのレジ袋に気付いた。
「その袋の中身を見せてください」
しぶしぶ袋の中に入っていた未開封の水鉄砲(500円)を取り出して警察官に見せると、彼の目つきが一変した。「これを何に使うつもりだったの?」「いえ何にも」「そんなわけがないでしょう」「いや本当に何でもないんです」といった不毛な押し問答が始まった。折しも水戸で聖火ランナーに水鉄砲を発射した女性が逮捕された事件があったばかりだ、警察官のテンションが上がるのも無理はないだろう。そのうち「こんなところで水鉄砲持ってて何にも使わないわけがないでしょう!」と、いくらか統を失したような状態になっている警察官を私が必死でなだめるような展開になっていった。
そのうち雨が降り始め、一人の警察官が詰所からビニール傘を持ってきて、職務質問に当たっている警察官に手渡した。私を都会の酸性雨から守ってくれるというのである。素直にしている限り警察官というのは案外親切なものだと思った。やがて聴取の算段が付いたらしく、私は促されてパトカーの後部座席に乗り込んだ。
警察署に着くまでの間が、この事件における私にとって最も苦痛に満ちた時間となった。同乗した警察官にとっては私が他人の住居に侵入を図ったことよりもダイソーの水鉄砲(500円)を所持していたことの方が重大だったらしく、いつまでも「その水鉄砲でひかりの輪を襲撃するつもりだったんだろう」と因縁をつけられ続けた。当然私にそんな意図は露ほどもなく、ただダイソーで見かけた500円のポンプアクション水鉄砲に感心し(トイザらスなら同等品が3000円は下らないはずだ)、自宅に帰ってからその威力を試してみたかっただけだったのだ。頼むから信じてくれ。しかし、降り際に言われた「刑事には嘘をつくんじゃないぞ。嘘はあとで全部わかるからね」という一言は、この難局を切り抜けるための示唆を多く含んでいた。
成城警察署4階の取調室に着いた私は、徹底的に所持品の検査を受けることになった。カバンの中身は言うまでもなくポケットの中身(尻ポケットを裏返せとまで言われた。構造的に無理である)やズボンの裾の裏までひっくり返させつつ、「こちらもケガはしたくないからね」などと物騒なことを言う。靴を脱ぎながら「中敷きがあるので調べてください」と言ってみたが、そこは調べられなかった。くそっ、俺の足の臭いを警察官に嗅がせるチャンスだったのに、と思いながらも無言で靴を履き直して促されるまま椅子に腰掛けた。
やってきた刑事は眼光鋭く「どうしてこんなことをしたんだ」と切り出してきた。そんなことを言われても単に興味本位だったとしか答えようがないのでその通りに答えるが全く納得してくれる気配はない。次第に調子に乗って「我々は地域住民に委任されて地域の平和を守る義務があるんだ、外部の者が不穏を与えることは許さない、わかるか」などということを演説し始める。(テロ組織の残党と20年以上も慣れ合ってきてその体たらくは何だ)と喉元まで出そうになるがぐっとこらえつつ、話せることだけ話してあとは黙り込む。後になって気付いたが、彼らは私のことを極左テロ集団と関係のある何者かと思っていたらしい。こちらには検挙歴も何もないものだから彼らが私について知っていることは当然何もなく、必死になって思想的背景を聞き出そうとしていたのだ。
やがて私が極左でもオウム真理教関係者でも何でもなく、ただ興味本位でGSハイムを覗きに来たことが明らかになってくると、急に刑事たちのテンションが下がってくるのを感じた。取り調べの前に預けた所持品の返却願いを次々と書かされ、左の人差し指で拇印を押し、返却された品々をカバンやポケットに詰め込むと、まるで放り出されるように成城警察署を後にした。
事件後しばらくして、オウム真理教ウォッチャーの友人のもとにひかりの輪広報のツイッターアカウントからダイレクトメッセージが届いた。そのメッセージには、上述の侵入事件に対する不満とともに、警察署での事情聴取の際に明かした私の本名が、名字だけではあったが記されていた。
これは一体どういうことだ。
当然、私はGSハイムに立ち入ることを誰にも予告していないし、事件後にも一切そのことは話さなかった。それにこの事件に関して私は厳重注意を受けただけで、逮捕もされていないし、この事件があったこと自体マスコミに公表されてもいない。にもかかわらずひかりの輪の広報が私の名前を知っているというのだ。
私がGSハイムのエントランスに立ち入ったことを知っているのは、成城警察署の警察官や刑事、それにそこから連絡が行っているであろう公安調査庁だけだ。
つまり、「犯罪を犯したわけでもない一般人である私の氏名(もしかしたら住所も)を、警察がひかりの輪にリークした」以外の可能性が考えられないのである。
上述の通り、宗教団体「ひかりの輪」は、かつて一般人に対する殺人やテロ行為を繰り返してきたオウム真理教の元幹部である上祐史浩を代表とする、「テロ組織オウム真理教の後継団体」である。その規模はかつての全盛期に比べれば見る影もないとはいえ、その強い反社会性を懸念して公安調査庁の監視対象ともなっているわけである。
かつてオウム真理教は、TBSテレビ「3時にあいましょう」のスタッフから「オウム真理教被害者の会」の代表を務めていた坂本堤弁護士に関する情報を提供され、同弁護士を家族もろとも殺害し山中に埋めた*6前科を持つ。今回のリーク事件に関して、そのような組織の後継団体に教団に批判的な行動を行った一個人の個人情報を与えることがどのような危険をもたらすかを、警察は全く理解していないと言わざるを得ない。
もし、現在でもひかりの輪に殺人などの実行部隊が存在し、彼らが私を拉致し、あるいは殺害して山中に埋めるようなことがあったとして、日本国警察は一体どうやってその責任が取れるというのだろうか。そういったことが皆無であると、彼らを長年監視してきた警察は断言することができるのだろうか。
警察と公安のひかりの輪への監視活動も近年はマンネリ化し、ひかりの輪スタッフと警察官の間での立ち話も見られるという。そういったたるんだ状況の中、「警察によるテロ組織の後継団体への個人情報のリーク」という一大不祥事が発生した。警察には事態の重大さを認識するとともに猛省を促したい。
*1 国際テロリズム要覧2020 http://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/ES_E-asia_oce/aum.html
*2 日本経済新聞2019年2月28日付 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41879540Y9A220C1CR8000/
*3 産経新聞2021年5月19日付 https://www.sankei.com/affairs/news/210519/afr2105190020-n1.html
*4 烏山地域オウム真理教対策住民協議会 http://www.kyogikai.jp/
*5 この事件の少し前に聖火ランナー水鉄砲襲撃事件が発生していることとは全く無関係である。
*6 TBSビデオ問題 https://ja.wikipedia.org/wiki/TBS%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E5%95%8F%E9%A1%8C