「越権行為」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 越権行為とは

2024-03-20

新人挨拶しないで帰るのには理由がある

お疲れ様でした」と言って帰ろうとすると先輩がパワハラ引き止めをかますことを学習しているから。

から、何も言わずに帰ることでパワハラ引き止めを回避しようとしている。

特にタイムカードを切ったあとに引き止められると完全な無賃残業になるので、絶対回避する必要がある。

対策既存従業員に以下の教育をしておく。

無賃残業はこの世界存在しない。

・引き止める場合給料を発生させる必要があることを念頭において行動する。

給料を発生させる必要のある労働であるのかを判断する権利のない人間が、自分の考えで勝手に他の従業員残業強要するのは越権行為

2024-02-22

anond:20240221194018

から察するに増田部署が総務であるとして、総務としての前提の知識がない感じかな

ティッシュみたいな消耗品はまず社内のどっかに補充用の在庫があるだろとか、そもそもそんなもんは経費精算めんどいからまとめてビズネット的なとこで購入するだろとか、受付っつーのは単なる受付であって担当部署に適宜話をまわすまでが仕事なんだとか、そもそも総務以外の仕事について判断するのは職務侵害なんだとか、そういう会社員としての知識すら薄い感じがするので、それはもういちいち教えるしかないだろうね

あと、その新人は気がついたことを適切な人員に割り振るのを職務放棄みたいに捉えて全部抱え込もうとするタイプに見えるので、「この部署の職分はここからここまで、そのなかであなたの職分はここからここまでです、それ以上の手出しは越権行為処罰対象です」と職域を明文化するしかないでしょ

だったらその新人自身に、わかりやす職務表でも作らせて自分ライン引かせればいいんじゃない

たぶん単に「職務表作ってくれ」だと他部署巻き込んで大騒ぎするので、あくまでも部内の資料をまとめるだけ、他部署管轄外、と強調しておかないといけないと思うけど

その新人自分ではできる子のつもりだろうから、「のちの新人のために一度まとめておきたい」とでも言えばはりきってやってくれるんじゃないか

昔の職場にそんな子いたわーと思いながら書いたので、全然的外れだったらごめんね

2024-02-16

anond:20240216180429

手順を作成管理する立場だけどどうすればこの通り「必ず」やってくれるように作るのが楽しいけどね

コーチング1on1とかが出来るならいいけどうちはそうでも無いからなあ

その対象の人がどうしても駄目ならその会社に言うべき

直接言うと越権行為だし

まあ複雑な事やってないから今は問題ないけど

早く今のPJやめてええ

2023-12-06

こんな署名あった

Change.org



東京都人権部は、歴史的事実を扱う作品への検閲を、二度と繰り返さないでください。在日コリアンへの差別という重大な問題を起こしたこと謝罪し、公開を中止した作品の上映を行ってください!

10,192人が東京都によるレイシズム検閲に 反対する有志一同さんのキャンペーン賛同しました。目標賛同数15,000を一緒に目指しましょう!

ワンクリック賛同

2022年8月30日から11月30日まで、東京都指定管理施設である東京都人権プラザ公益財団法人東京都人権啓発センター)の主催事業として、アーティスト飯山由貴の企画展あなたの本当の家を探しにいく」が開催されています

同展では、附帯事業として、飯山映像作品《In-Mates》(2021年制作)の上映が予定されていました。しかし、作品内で扱われる関東大震災時の朝鮮人等の虐殺事件歴史的事実とすることへの懸念などを理由として、東京都総務局人権職員たちにより、上映が禁止されました。

《In-Mates》は、国際交流基金主催展覧会に際して制作された映像作品です。戦前期の精神病院入院していた朝鮮人患者らの診療記録からラッパー詩人のFUNIによる詩とパフォーマンスを通して、彼らの心の葛藤を表します。朝鮮人患者たちにとって、当時の東京がどのような場所であったのかを観客に想像してもらうため、作中では関東大震災時の朝鮮人等の虐殺事件が扱われます

《In-Mates》の上映を懸念する旨を記した人権職員メールには、《In-Mates》作中で歴史学者が「日本人朝鮮人を殺したのは事実」と発言しているシーンに対して、「関東大震災での朝鮮人虐殺について、インタビュー内で「日本人朝鮮人を殺したのは事実」と言っています。これに対して都ではこの歴史認識について言及をしていません」と書かれていました。

また、小池百合子都知事が、毎年9月1日に東京都墨田区都立横網町公園で開かれている関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文の送付を、今年も送らなかったという内容の朝日新聞記事を参照したうえで、「都知事がこうした立場をとっているにも関わらず、朝鮮人虐殺を「事実」と発言する動画使用する事に懸念があります」とも明記されていました。くわえて他にも、在日コリアン在日韓国人在日朝鮮人)の権利毀損する内容が記されていました。

これは明らかに都知事への忖度であり、東京都人権部による《In-Mates》上映禁止判断は、都政による在日コリアン在日韓国人在日朝鮮人)へのレイシズム民族差別に他なりません。「人権尊重される社会を実現する」ことを掲げているはずの東京都人権部による差別検閲は、決してあってはならないことです。

二度とこのようなことが繰り返されないよう、強く抗議するとともに、以下の内容を要望します。

小池百合子都知事は、これまでの自らの行動が行政職員による偏見差別行為の煽動となっていることを自覚し、本事件が発生するに至った経緯をあらためて調査し、公に説明してください。また、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典への追悼文の送付を再開してください。

東京都総務局人権職員らは、憲法第21条2項に定められた検閲禁止とともに、15条に規定された「全体の奉仕者であることに真摯に向き合い、都知事への忖度による《In-Mates》への検閲が、歴史修正在日コリアンへの差別正当化であると認め、差別扇動しうる行いを謝罪してください。

また、東京都人権啓発センター主催事業の展示や附帯事業に対し、企画主旨や展示作品の内容、作家性、作品関係する共同体を最大限尊重することを約束してください。東京都人権啓発センター専門職員が有する人権教育の啓発と普及における専門性尊重し、これを歪めるような越権行為を二度と行わないことを約束してください。

加えて、当初予定されていた、《In-Mates》の上映と出演者によるトークイベントを改めて実施することを求めます

みなさんの賛同の声を東京都総務局人権部および小池百合子都知事に届けます。また、東京都議会に請願陳情を行う計画です。この署名請願陳情の後押しともなります。多くの方にご賛同いただきますよう、お願い申し上げます

2023-06-26

夢をかなえるゾウ」に関するツイートについて

この長文を書いている間にツイート主が自ら問題点に気付いたようなのですが、一応書いたので載せます

公に相応しい言葉を使われた「夢をかなえるゾウ」の批評論文普通に読みたい。




勢いに任せて書いていたら思いの外長文乱文になってしまった。歴史については細部に誤りがあるかもしれません。ご容赦ください。

発端と一連のツイート

https://twitter.com/dfuz4/status/1672629861524062213?s=46&t=RfgMyrvtZQTMi53tj0NN1A

https://twitter.com/dfuz4/status/1672958086733250562?s=46&t=RfgMyrvtZQTMi53tj0NN1A

https://twitter.com/dfuz4/status/1672973973825650689?s=46&t=RfgMyrvtZQTMi53tj0NN1A

https://twitter.com/dfuz4/status/1672965101517955073?s=46&t=RfgMyrvtZQTMi53tj0NN1A

長いので要点まとめをしました。

この時点で既に長いですが、この下に本文があります

--------------

1.筆者の思うツイート主の問題点

「公」と「私」の視点および言葉遣いの混同

--------------

2.「公」における良書主義について

ツイ主の考え方は所謂「良書主義」であり、

公の場では良書主義否定されている。

公による良書主義は、先の大戦で見られた悲惨言論統制思想弾圧に繋がる。

民主主義においては、全ての本、全ての人、全ての思想信条は法の下に平等に扱われるべきとされる。

また歴史的に見ても、本と人間(思想信条)は密接に紐づいており、

公の姿勢としてその部分が守られているため、

特定の本を否定することで人格否定されたと考える人が現れてもおかしくはない。

--------------

3.「私」における良書主義について

私の場では(各個人における)良書主義は認められている。

公の立場からしても、本来良書・悪書判断個人に委ねられるべきとされている。

ただし、文字通り一人一派であり、そうでなくてはならないため、

私人立場から私人言葉特定の本を肯定否定すれば、

当然、他人から私人立場から私人言葉反論される場合がある。これもまた自由であり、自然かつ健全である

--------------

4.「公」と「私」の混同

マッチングアプリを使っている1ツイッタラーは「私」の立場である

大学指導を受けている文学研究者は「公」の立場である

前述の通り、私人立場で、私人言葉を使ったことが発端だが、

途中から研究者批評研究という公の立場を持ち出しているため、区別がついていないと思われる。

公の立場には公に相応しい言葉があり、当然集まる意見にもそれが反映される。

--------------

余談.「全ての本は素晴らしい」と考えている人はいるのか?

いない。

公の立場では「全ての本は平等」に過ぎず、

私の立場では「全ての本は平等ではない」。

--------------

5.今回のまとめ

「私」の立場で発信したのであれば、他人の「私」の意見も受け入れるべき。

反論を受けてから「公」の立場を持ち出すのは、「公」に相応しくないという点で悪手である

また、その二つの視点は明確に区別しなければならず、

研究者であるならば、嫌いなどの私情を挟まない冷静で平等視点で、相応しい言葉論理的批評しなければならない。

あくまでも私人としての意見であるならば、自らのためにも研究者立場を途中で持ち出したりせず、最後まで私人意見に留めたほうが無難

個人的には発端のツイートの内容はあくま私的意見であり、さして騒ぐようなものではないと思う。が、意見を言いたくなる人がいてもおかしくない。

ただし、途中で研究者という公的立場を持ち出したことで、認識として危険だと思ったためコレを書こうと思った。

ツイ主に敵意はない。出来れば本人に届いてほしいが、読みづらい文章申し訳ない。本を愛する気持ちは勿論自分もそうなので、よくわかる。




ここから本文

〜〜〜〜〜〜〜〜

1.筆者の思うツイート主の問題点

ツイート主のツイート及び意識問題点として以下がある。

・「公」と「私」の視点及び言葉遣いの混同

本人がこの視点区別がついていないことが、一番の問題なのではないかと思う。

--------------

2.「公」における良書主義について

まず前提として、日本には古く戦前に「良書主義」という考え方がある。

コレはざっくり言うと、

"世の中には(ツイ主の言葉を借りれば)「しょうもない」「薄っぺらい」=悪書存在し、それらは教育および教養において価値を持たない。歴史的・文学的に意味を持った良書のみに価値がある。"という考え方である

ただしコレは、例え「公」の立場が定めたものだとしても、突き詰めていけば、ツイ主も表明しているようにどこかの個人「私」の主観に基づくものである

そのため「公」とされる場所においては、近年ではこの考え方が否定されている。

「公」の最たる例が図書館(※1)である

"絶歌問題"と言えば大々的にニュースにもなり、記憶にある方も多いと思う。

大筋は以下。

①「こういった内容の図書図書館が置いて良いものか」と市民からクレームが入った

クレームを受けた一部図書館が該当の図書閉架=職員の出納が必要場所に置いたり、除籍とした

図書館対応として正しいのか議論が起こった

論点としては、

公的自治体である図書館が、特定出版物市民の目に入らないように検閲排除するのは正しいのか

・それは言論弾圧に繋がり、思想信条自由に反するのではないか

といったものである

議論の中、多くの図書館ではこの絶歌特別扱いせず、他の一般図書と同じように取り扱った。つまり開架=誰でも手に取れる場所に置いた。

この対応は良書主義への抵抗であり、

"本の評価は、読んだ各個人「私」に委ねられる。図書館「公」において、すべての本(すべての人間、すべての思想信条)は平等である"

という姿勢を強く示したものである

民主主義に端を発する図書館歴史を学んだ者であれば、この姿勢には拍手を送るだろう。

「公」においては、良書も悪書もあってはならない。

図書館ひいては司書職の人間私的判断で、特定の本への接続を薦めることまた同様に妨げることは越権行為であり絶対的タブーである。(※2)

また、この対応からも分かるように、本というもの個人思想信条人格と密接に紐付けられて考えられている。

一冊の本は一つの思想であり、一つの信条であり、一個の人である

二次戦前夜のドイツ焚書に対するハイネ言葉である「本を焼く者は、いずれ人間も焼くようになる」からもそれがよく分かる。

「公」の場において、特定の本を特例として扱い肯定否定することは、その本に書かれた思想およびその思想同調する人を肯定否定していることになる。

からこそ、良書主義言論統制思想弾圧に繋がるとして廃れていった。

ただし、繰り返すが、コレは「公」における話である

--------------

3.「私」における良書主義について

前述の通り、評価は「私」に委ねられる。

司書職の人間に、職務外で好きな本・嫌いな本を聞けば全員がその両方を答えるだろう。コレは「私」の範疇であるため自由である

ツイート主の発言に戻ると、

本人も表明しているように、発端となるツイートした時点での立場は明確に「私」である

マッチングアプリをしている私人としての発言しかない。自由である

そしてそこに、たくさんの「私」の反対意見が集まった。コレもまた自由であり、自然である

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4.「公」と「私」の混同

問題はその後だ。

自然の摂理で発生した反対意見に不満を覚えたツイート主は、「批評」「研究」という言葉を持ち出して、文学研究をしている学生という立場から発言を始めた。

研究者言わずもがな公の存在である学生であっても、指導教員がおり、大学には国から補助金が出ている。

批評研究はもちろん存在するが、公には公に相応しい言葉がある。

しょうもない薄っぺらい、大嫌いという言葉で語られた批評存在しない。(文芸商業誌にならあるかもしれないが、当然「私」である)

研究者は、特定の作者・文書研究対象に選んだからといって、選ばなかった文書を見下しているかといえばそうではない。

(内心の「私」の部分ではそうであったとしても、それを「公」である研究の中で露悪的に表現することはない)

それが「公」における平等である

公に相応しい言葉を使って正しく批評していれば、反論であっても同じように公に相応しい言葉を使った建設的な意見が来ていただろう。

指導教員に聞いてみてほしいが、以下のように言われるはずだ。

個人としての発信なら問題ないが、研究者としての発信なら相応しい言葉ではない」

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余談.「全ての本が素晴らしい」と思っている人はいるのか?

これはハッキリ言うが、いない。

公の立場では「全ての本は平等」に過ぎない。コレは法の下において、そうでなければならない。

私の立場では「全ての本は平等ではない」。コレは法の下において、また民主主義において、そうでなければならない。

ツイ主にアレコレ言ってる人は全ての本が素晴らしいと思ってそう言っているのではなく、

好きな本を貶された、好きではないけどその言い方はないでしょう、お前の態度が気に食わない、なんとなく鼻につく等等、一個人の「私」の立場から意見に過ぎない。

また途中から研究者立場を持ち出したことに対して違和感を覚えたり、それはダメでしょうと思ったり、マウントを取ろうとしていると捉えて不快になった人もいるだろう。

何度も言うが「私」の立場からであれば自由自然健全である

ただし、当然、誹謗中傷や現行の法に触れる発言自由範疇外なので、コレについては受け入れる必要はない。(警察に行ってください)

--------------

5.今回の件のまとめ

ツイート主は「私」の立場で「私」の言葉を使い、

特定の本およびその本を好む人を選別・選民したために、

「私」の立場から「私」の言葉反論不快感の表明、揶揄が集まった

(自然な流れ)

これに尽きる。

「私」の言葉を使った時点で、「私」の言葉は集まってくる。

そして、後から「公」ぶるのは無理があり、「公」の在り方に照らせば悪手だ。

まり公と私を混ぜるな危険。ということで一度冷静になって考えてほしい。

研究者ポーズを取って「批評という文化に馴染みがない…?」等と煽っているが、それこそ公に相応しい言葉を用いた批評という文化に対して失礼である

研究者であろうが、ツイッター発言している時点で"私"の立場です。だから自由でしょ?」というなら納得できる。しかし、ならば他の人の「私」の意見が集まることも受け入れなければならない。

何度も言うが研究者という「公」の立場を取るのであれば、「私」の好き嫌いを挟むことは相応しくない。

この区別をはっきりさせて、「公」の姿勢理解していないと、研究者としては危険すぎる。

※1) 公の最たるものには文書館もある。文書館は歴史的・文学的に保存価値があるものが選別され保管されている。そこには「公」=研究者による評価判断が下されている。

ただし、文書館および文書職員は当然「文書館に所蔵されない本はしょうもない薄っぺらい。大嫌い」等とは言わない。

あくまでも歴史文学的な保存価値という一要素を選書基準としているに過ぎないからであり、良書・悪書を選別しているわけではないかである

また、勿論そういった言葉が「公」に相応しい言葉ではないかである


※2)近年ではCCC一般企業の参入、指定管理業務委託といった制度により、自社や関係各社に利益が上がるような本の取り扱い方をしている図書館もある。しか本来図書館の在り方としてはこの限りではない。実際に問題にもなっている。

2023-05-10

炎上案件対応が早すぎると賛否両論になる説

江添氏がクリエイタークソリプ(引ツイ)したのをドワンゴCOO栗田氏が諌めて該当ツイートを削除させた件、越権行為派とドワンゴ同調派で意見が分かれている。

「江添だからしょうがない」「江添は職質で最高裁まで争った男ぞ」みたいな隙あらば俺の知り合いヤンキーだぞ的武勇伝みたいな意見が多くて辟易するのだが、たしかに「個人ツイート会社がどこまで口を挟めるのか」「会社所属が判明した場合会社の評判が下がるのは明らかな場合でも会社は口を出すべきではないのか」「裏で口頭注意だけすればよく、COO粟田氏の対応ツイートはするべきでなかった」みたいな話は一考の価値がある。

特に「この程度で削除させるなんて」派がいるのは、まだプチ炎上状態ドワンゴ対応したせいで「この程度」になってしまたからではないか

思うに、もっと大きく炎上してから対応しないと納得しない連中は確かに存在する。

炎上を未然に防ぐ対応評価されないのは、保守運用系が評価されない構造と似ているのかもと思った。

くりたしげたか氏が従業員投稿を削除させたことに不快な思いをした

TLDR: ドワンゴCOOくりたしげたか氏がドワンゴ従業員ツイートを削除させたことに、強く不快な思いをしたこと正式に表明します。

・何が起こったのか?

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/09/news195.html

ドワンゴの栗田穣崇COO5月9日従業員SNSクリエイター揶揄(やゆ)するような発言をしていたとして謝罪した。

クリエイターへの配慮に欠けた発言であり、対象従業員厳重注意の上ツイートの削除を行った。責任者として深くおわびする」(栗田COO

問題発言は、画像生成AIを巡る議論に関するものクリエイターSNS投稿した「長年の努力AIに盗まれたような気分」という趣旨コメントに対し、

注意を受けた従業員は「50m走を10秒未満で走るのに10年かかったところ、電動スクーターに乗る人に数分で超えられた、と言っているのと同じ」

といった反論を、文体を似せた上で投稿していた。

くりたしげたか氏(栗田穣崇COO) のこの件に関するツイート

【お詫び】ドワンゴ従業員によるクリエイターの方の発言揶揄するような引用ツイート確認しました。

クリエイターの方々への配慮に欠けた発言であり、対象従業員厳重注意の上ツイートの削除を行いました。

発言により不快な思いをさせてしまった全ての方に、責任者として深くお詫び申し上げます

https://twitter.com/sigekun/status/1655863558352310272

またドワンゴ退職者のブログ(元記事は実質削除されているためWayback Machineリンクを貼る)によると、過去にも同じように従業員SNS上での投稿を削除させたことがある。

https://web.archive.org/web/20151003063933/https://hiroki-uemura.hateblo.jp/entry/2015/09/01/230611

1つはドワンゴフィーチャーフォン向けに提供していたツイットビームというツイッタークライアントサービスにまつわるもので、

このサービスの利用開始にあたって、twitterIDパスワード入力させるようになっていました。

これに対して新卒のK君がtwitterで「ドワンゴという会社twitterIDパスワードを預けるに足る信用を持つ会社なのか」

という趣旨ツイートをしたところ、即座に偉い人を連れたプランナーに詰め寄られ有無を言わさずツイートを消すことを

強要されるということがありました。

くりたしげたか氏 のツイートを見た時にはどんな騒ぎがあったのかわからなかったが、5分くらいして一つ昼間に見かけたツイート思い当たる節があったことに気がついた、そのため当該従業員アカウントタイムラインを見に行ったら、昼間見かけたツイートが見当たらなくなっており、他のツイッターアカウントからリプライリーを探り、ITMedia記事を読んだところ正解だった。

・この出来事を目撃してどう感じたか

当該ツイートは確かに画像生成AI不安感を感じるイラストレーター投稿揶揄するものであった(個人的見解としては少しからかった程度)が、削除しなければいけないほどの内容とも思えない。(例えばこの内容は 誹謗中傷公序良俗に反する内容・著作権侵害NDA違反 などではない)

そのためドワンゴが当該ツイートの削除を求めるのは明らかな越権行為であると感じ、実際にツイートが削除されていることを確認したため、今後ドワンゴに倣ってこのような自由意見表明を制限する事例が多数出現するのかもしれないと思うと、大変不快な思いをした。

また くりたしげたか氏の当該ツイートにはこの対応賛同するリプライがいくつか見受けられており(リプライリーほとんどは偶然重なった氏の誕生日を祝っている投稿だが)、当該ツイートの内容よりも、この対応に対して不快感を覚えたことを第三者が表明しなければ大変まずいのではないかと思い筆をとった。

私はドワンゴサービス特にニコニコ動画は今でもプレミアム会員に入っているし、ニコニコチャンネルの有料会員も合計9つ(すべて声優番組だが)入っているので、ソーシャルゲームほどではないがそこそこの課金ユーザーであり、今までくりたしげたか氏 が行ったいくつかの行動は割と好感が持てるものだったので、こういった対応従業員に行ったことに"大変" 驚いている。

2023-04-26

anond:20230426001402

これさあ

結局colaboの事業に対して一部しか補助金出してないのにcolabo全体の事業委託ってことにして報告させてたか数字合いませんで終わりじゃないの

colabo側からしたら補助金のように使った明細だけ報告しても怒られるし委託事業のように他と切り分けて報告しようにも賄えてない分が大きすぎて報告にならないか活動全体が把握できるようにって指示されてたと思う

契約の立て付けからめちゃくちゃだし、そもそも資金を払ってない分の活動を報告、管理するのは都の越権行為になる(委託事業だし、活動内容の把握はした方がいいけど)

結局補助金と同じように使われた内容の清算をして、活動内容の把握はcolaboにさせるんじゃなくて都が人員を割いて運営状況の実態を精査するって形にしないと成立しようがなかったと思う

委託事業補助金性質の両方を補う労力を全部colaboに報告させるだけで完結しようとしたから元から品質管理として破綻してる

2023-03-16

東京都福祉保健局とColabo等との契約越権行為可能性が高い件

Colabo事業への監査結果を読んでみる

https://anond.hatelabo.jp/20221229122645

Colaboの監査請求と役人文学の話(追記あり

https://anond.hatelabo.jp/20221229223951

元増田です。

ちなみにこれも書いています

Colabo・東京都契約公法上の契約について

https://anond.hatelabo.jp/20221221170225

Colaboと東京都契約公法上の契約に該当する可能性は極めて低く、また、仮に該当したとしても予定価格を算出しない根拠不明であり、東京都には説明する責任がある

この度、東京都福祉保健局が、Colabo等と契約するにあたって財務局から必要委任を受けていなかったと話題になっています

契約事務手続き規則抵触か 東京都の若年女性支援事業

https://www.sankei.com/article/20230315-7LZXQVTDM5PJZAM66INOXQNPNU/?outputType=amp

これについて、『悪いのは東京都』だとか、『違反違反だが大したものではない』とするブコメ散見されますが、役所契約担当として極めて不自然なので少しコメントを残しておきます

根拠規定

東京都契約事務委任等に関する規則

第三条(略)

2 前項に定めるもののほか、局の所掌に係る事項に関する契約のうち、次に掲げる契約に関する事務は、当該局の長に委任する。

一 予定価格千万円未満(長期継続契約にあつては、月額に十二を乗じて得た額又は年額が千万円未満)の請負契約(印刷物製作に係るものを除く。)、委託契約及び労働者派遣契約(略)

十三条 局長は、特に必要があるときは、第三条第一第一号、第二号及び第四号並びに同条第二項第一号及び第三号に掲げる契約で、その予定価格が当該各号に定める金額をこえるものにつき、財務局長を経て、知事申請しその委任を受けることができる。

東京都福祉保健局は、今回これに違反していた可能性が高い、というわけですね。

これはほんの些細なミスなのか

本件について、『悪いのは団体ではなく東京都』『大した違反ではない』などというブコメがありましたが、個人的には極めて不自然な処理であり、なぜこうなったのか追及されるべきと考えます

(上述の産経新聞ブコメより)

○結局のところ、悪いのはこらぼ等の金権支援団体ではなく東京都政だったということ。わかっていたことだけど。

○確かに転居したにもかかわらず住民票を移さない(==過料対象)のは悪いことだね。地方公共団体の長が規定する「規則違反への罰則過料なので住民票を移さないのと同じ罪度合い。まぁ良くはない。騒ぐことでもないが

○colaboは最初から何も悪くなかったということ。一方の行政側についても、「これはミスでしたでは済まされない話」なんて意見主観に過ぎない。どういう事例ならミスでしたで済まないのかを決めているのが、規則

官公庁契約実務

実務的な話になりますが、契約権限・最終決裁者は誰だとか、どこまでなら随意契約範囲かどうかというのは契約事務担当者が最も気にする部分といっても過言ではありません。

例えば国の場合、本省で契約しようとすると大臣官房の会計担当課長が最終決裁者になる、すなわち、事業主体が○○局であったとしても大臣官房の会計担当課の合議(協議)がいるということで、時間もかかれば内容も微に入り細に入り詰められて非常に面倒です。

一方、同じ事業を○○局の出先機関たる地方✕✕所で契約しようとした場合、最終決裁者は地方✕✕所長になったりします。

地方✕✕所は○○局の下部組織なので、明示的な違法不当がない限り、基本的に○○局のやりたいようにできます大臣官房の会計担当課はどの省庁でも厳しい(めんどくさい)ので合議は避けたい人が多いと思います

ここで、役人本能的に、法令・内規の範囲内で最も楽に事務ができる方法選択します。

今回の場合も、兆を越える予算を持つ東京都福祉保健局の契約担当者(Colabo事業担当者はともかく、福祉保健局内の契約事務担当者)がこれを知らなかったとは到底考えられず、あえて規則違反を犯したものと考えます

その理由について最も容易に想像がつくのが政治家の介入ですが、これから明らかになることを望みます

まとめ

○今回の規則違反罰則的に軽いものだったとしても契約事務担当者の動きは極めて不自然と考えます

○というか、事務規程については個別罰則がないものほとんどです。役人はそれを守ることが前提となっているため、ですね。守らなければ懲戒ですから

○つまり役人罰則が軽かろうと、あるいは罰則がなかろうと、周知である法令・内規に違反することはしませんね。ポカミスならありますが。

追記

規則上、1000万円を越える契約でも、知事指定する契約以外の委任契約福祉保健局長委任するとされています

今回これに該当する可能性もありますが、仮にそれに該当するとしたら福祉保健局長財務局長が議会答弁でそう回答するべきでしょうね。それがなされなかったということは、そういうことなんでしょう。

第三条(略)

2 前項に定めるもののほか、局の所掌に係る事項に関する契約のうち、次に掲げる契約に関する事務は、当該局の長に委任する。

(略)

二 前号に定めるもののほか、委託契約で、知事指定する契約以外のもの及び修繕の請負契約(建物及び船舶の修繕に係るものを除く。)

2023-01-16

anond:20230116173059

それは直属の上司仕事だな

報告義務はあるが、それ以上はやりすぎ

越権行為トラブルのもとだ

社会人として長く生き残るにはその辺のカン必要

2022-09-14

はてなブクマカ無知脊髄反射が酷過ぎる。

首相、英女王国葬参列見送り共同通信」に対する上位ブコメがあまりにも酷くて我慢できない。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/nordot.app/942409931975180288

 

riceratoppo 見送りというかそもそも招待すらされてないだろ。なんで自分で断ったみたいになってるんだよ。選択権がないのに。

招待は「日本国」に対して。そこで誰を行かせるか決めるかは日本国政府

天皇外国元首葬儀に国を代表して参加するのは国事行為に準ずる公的行為であり、憲法第3条により、天皇が行きたいと希望しても「内閣の助言と承認」がないとできない。つまり内閣の最高意思決定である首相が「天皇を行かせる」と決めたの。

天皇の参加希望表明も、天皇個人的に思い立ってすぐ表明したわけがなく、宮内庁経由で意向内閣に伝えられ首相の内諾があったうえで表明しているだろう。でなければ天皇内閣の助言と承認なく自分意思だけで自分公的行為参加を事実上決めたという、憲法違反を促すことになる越権行為だ。

天皇自分国民的人気を背景に、自分が参加したいと表明すれば、国民がそれ以外の選択肢を許さないだろう、首相は逆らえないだろうと、内閣首相)の内諾なくスタンドプレー的に参加希望表明してたら、それは恐ろしいことですよ。

俺も個人的には今の天皇皇室には好意を持ってるけど、それとデュープロセスは別。日本絶対王政国でなく民主主義国で、憲法に明文で天皇行為に対する規定があるのだから憲法無効化するような独走があればそれは戒められるべき。

もちろんそんなことはなく、天皇内閣の内諾のうえで表明したのだろうと思うけどね。

 

movesinthefield 天皇陛下が行かれるという話だけ出ればいいニュース。もし官邸首相が行くことが検討されてたならそれもおかしい。

なんでおかしい??

しろ天皇外国葬儀に出席することのほうが異例のことなんだけど。(参考 https://mainichi.jp/articles/20220910/k00/00m/010/027000c 「天皇原則として、国内外を問わず葬儀には参列しておらず」)

日本国代表して誰が参加するのか決めるのは日本国政府権限で、もし政府が「首相を行かせる」と決めたならそれでいいでしょ。別におかしくない。

もしかして日本国から選ばれた政府の決定よりも、天皇意思のほうが尊く優先されるべきという考えなのかな。民主国より絶対王政国のほうが向いてそうですね。

 

interstella 元首でないのだからそもそも招待されていないのでは?

招待の具体的な内容が発表されてるわけでもないのに、なぜ「招待されてない」とわかるの?

もし招待が元首限定されたものなら、天皇よりむしろ首相が行くほうが適切なんだけど…

 参考・日本元首

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%85%83%E9%A6%96

このブクマ主やそれにスターつけた人たち、自分支離滅裂な事言ってるて自覚できてるのかな。

あ、もしかして国政について一切の権限をもたない天皇元首だと思っちゃった!?まさかね…

 

monochrome_K2 これは決して参列を拒否したわけではなく招待状の枠が天皇で埋まってしまたから。早合点してディスらないように

jnkfkt 参列できるのは各国の「元首とそのパートナーの2名のみ」なんだから天皇が行くことになった時点で首相の席はなかった。なんで今ごろ「見送り」とか言ってるの?

だーかーらー、「天皇で埋まってしまった」「天皇が行くことになった時点で」でなく、天皇で枠を埋めることに決めるのは首相なんだってば(呆

 

天皇が行う国事行為内閣の助言と承認必要で、その責任内閣が負う」て憲法規定、みんな高校公民で習ったろ?

公的行為っていうグレーゾーン行為については知識がなくても、天皇が行う公的行為ってことで国事行為規定類推するのは容易だろ?

こんな憲法重要規定すら知らないほど無知馬鹿そろいなの?はてブって

2022-06-14

かい会社の子会社としての中小企業あるあるネタ

自社および似たような会社で聞いたあるあるネタ

特定業界の話かつネタ元の分母がそう多いわけではない話なので小ネタ程度に読んでくれ。

コンプラにはかなりうるさい

親会社からちゃんと守れ、法改正対応しろとお達しがくるから

ちゃん法律守ってくれる会社が良いと思うならでかいの子としての中小企業は割とおススメだったりする。

ちなみにそういう意味で一番のお勧め財閥の子会社だったりする。

福利厚生が売上規模に対して異様に良い

親会社から同じまたはやや劣る程度の基準しろとお達しがくるから

何故なら親会社からの出向・転籍人間がちょいちょい発生するため、極端に劣る福利厚生ではそういう人間が可哀そうだと親会社の偉い人が言い出すのである

だったらそれにかかる費用を何らかの手段補填してもらいたい。

部署はやけにカッチリしている

縦割り的。中小だと「やれるやつ・部署がやればいいじゃん」的なノリがあったりするものだが、そういうのが無い。

業務効率はだいたい悪い

親会社から来る役員)の承認無しでは、特に大きな案件は一切進まないため。

から業務スピード感みたいなのは一切ないし、越権行為にやたら敏感に反応する人が多い。

なので役員親会社向けの根回しや資料作りの達人ほど出世しがちである

でも出世できない

部長以上の多く(俺のいたとこは約7割)が親からの出向・転籍で占められるため、プロパー社員は本当にごく一部の奴しか出世できない。

慣例的に、特定部署部課長は必ず出向組がやることに決まっていたりもするので、そういう部署に配属されると、異動しないと出世できない。

中途で入ったらマジで管理職扱いにならない係長まりとかだったりする。

必然的に上の顔ばかり見て仕事をするようになる。

給料は低い

親会社より低い水準なことを求められるため。

似たような業務をしていた親会社10歳くらい年下の子自分とほぼ同じ給料だと知って内心ビミョーな気分になったり。

新しい仕事基本的に発生しない

そんなのはグループの別子会社がやるので。

からバリバリ主力なはずのプレーヤー年代の人が実質的ルーチンワークしかしてなかったりする。

倒産心配はほぼいらない

中小ありがちな、なんかあったら会社が飛ぶ的な心配はほぼ不要

ただ本当にヤバいことを数回やらかすと親が怒って潰されることはあったりする。

グループ全体としては知らんけど単独会社としては閉塞感が半端ない

上記理由で、基本的に既にある仕事をこなしていく感じになるため、大幅な売上増とか見込めないし、コストダウンにうるさくなる。

よく言えば安定はしているし、大卒新卒入社して淡々と定年まで勤めたいみたいな人なら、上司ガチャ次第ではあるが天国のような環境

ただし欠員補充的に中途で入るとそもそも出世コースに乗れなかったりするし、給料を上げたいなら原則転職するしかなかったりする。

担当業務によっては同業他社しか使えないような知識経験しか得られず転職時に苦労する。

anond:20220613110519

2022-05-09

anond:20220509001114

Shun Fukuzawa

@yukichi

なので、日本だと当たり前にある、「手が空いたから手伝おうか」みたいなことは、米企業ときょとんとされます。逆に、自分仕事を果たすためなら手段を選ばないような、別の越権行為が米企業では求められます

この人の説明でやっと理解したわ

添削前:「マネージメントガバナンスが弱いと、空気を読んだ越権が要求されているから」

添削後:「業務ルール不明瞭でタスク管理にとぼしい職場では、他人業務への自主的ヘルプが求められるから

空気を読んだ越権」ってなんだよw

2022-02-17

anond:20220202195826

無断マイニングが嫌ならそのサイトを使わなければいい。

マイニングブロックするアドオンとかアンチウィルスソフトを入れればいいし、Firefoxならデフォルトブロックしてくれる。

マイニングが嫌なら拒絶するという選択肢を一人ひとりがとればいい。

そうやって拒絶されれば、マイニングをするサイトは減っていく。

一人ひとりが選択することで良くないものが淘汰されるというのが市場原理なんだと思う。

これってかなり民主主義的だと思うよ。

このステップ飛ばして、警察裁判所独断善悪判断するのは非民主的であって、市場に対する越権行為であるとも言える。

明らかな悪意は法で抑止する必要があるけど、善悪が定まっていないものにはある程度の寛大さが必要だと思う。

そうでないと技術は育たないし、面白い使われ方も生まれない。

その試行錯誤の中で、リテラシが低い層は騙されっぱなしになるかもしれないけど、そういう層には別のケアウイルスソフトを入れてとかのアドバイス)をしてあげればいい。

彼らに合わせて国作りをすると競争力は落ちてしまう。

誰かが世界統一すれば国同士で競争する必要はなくなるかもしれないけど、残念ながら我々は競争しなくてはいけない世界に住んでいる。

そういう状況で、リテラシの低い層に基準を合わせ、お役所善悪判断委任していると、この国は淘汰されてしまうだろう。

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 2/10

A夫さんとの面談の日はすぐやってきた。先日と同じ面談室だった。

こちらは予定どおりの布陣で、A夫さん側は2人。今回は上司と一緒だった。「一緒に来てほしい」と上司に頼んだという。

あの時と同じく、だらしない恰好だったが、上司指導によるものか、前回よりは綺麗だった。ネクタイはまっすぐで、謎のシミもない。

「A夫さんですね。今年から人事~~として採用されました××と申します。前回、あの端にあるソファに座っていた者です……いきなりで申し訳ありません。A夫さん、今日はどうして呼ばれたかわかりますか?」

はい、なんとなく。処分のことだと思います

「そうです」

新聞自分のことを見ました。情けないです」

方言標準語に直したうえで、特定のおそれのある箇所を編集している。以下、職員の会話はすべて同じ処置を行う。

私のメモによると、こうしたやり取りが面談最初にあった。

会話のクッションを何度か挟んだ後、私はついに言った。

以下、主要なやり取りを抜粋する。

単刀直入ですが、A夫さんには退職の道を選んでいただきたいと考えています

「……ん?」

懲戒免職処分を下します」

「いや、いや、それできないでしょう!」

「市としての決定です」

労働組合は?」

組合関係ありません。組合に入っていようがいまいが、処分内容が変わることはありません。今回、あなた万引き窃盗という罪を犯しました。それだけでなく、過去社会人としてよろしくない行為、仲間から尊敬されえない行為を繰り返している。改善の見込みもない」

私は、A4用紙にプリントされた罪状を読み上げていった。その数は20件以上にもなる。

どうしてこんなものがあるかといえば、人事課のデータベースに、職員のさまざまな問題行為が毎年追加されているからだ。三十年以上前忌避行為であっても筒抜けというわけだ。

A夫さんは硬直していた。最初よりもはるかに緊張感に満ちている。睨むようにこちらを見つめながら、両手の指を組んでさするような手つきだった。

彼の上司は、何も言わずに片目でガラス卓の鏡面を見ていた。部下を庇う様子はない。

「なんとかなりませんか」

「なりません。しかし、総務部長とも話し合った結果、A夫さんが自ら退職願を出すのであれば、懲戒免職にはしません。通常どおりの退職となり、退職手当も満額出ます。これまで40年近くもK市のために働いてこられたんですから、この程度の寛大な措置(※諭旨免職)はあってしかるべきかと。そのうえ、今回は早期退職制度の利用を認めるので、割増退職もつます

組合相談します」

「わかりました。では、こちらがA夫さんが今回の処分に不服である場合の申し出のやり方を書いた資料になります。受け取ってください。それで、A夫さんがどうしても納得いかなければ」

「……はい

「K市は妥協しないので、後は裁判しかありません。判決でA夫さんの主張が認められた場合は、K市に残ることになりますが、今の部署は相応しくないと判断されるため、異動を覚悟してください。今のところは、〇〇課か〇〇センター(※一般的公務員にとって辛い労働をする部署不要判断した職員を、サイコパスと思しき管理監督者の元で働かせる。その管理監督者というのも、K市にとって不要人材判断されたため、同じく問題職員監視するポストに就いている。いわゆる蟲毒)を予定しています

組合にも相談しますし、嫁や子どもにも相談します」

「A夫さん。あなたは罪を犯しました。信用失墜行為です。全体の奉仕者としてふさわしくありません。繰り返しますが、本来処分懲戒免職です。しかし、法をそのまま適用すべきでない場面だとも判断されることから、これまでのA夫さんの功績を考慮して依願退職を認めるものです」

A夫さんは、不服申し立てに関する資料を受け取ると、そそくさと出て行った。彼の上司がその後に続く。

それからの1か月は、あっけないほど順調に進んだ。

まず、労働組合執行委員長書記長ほか数名が怒鳴り込んできた。彼らのスタンスはわかっている。怒鳴り声に2、3分も耐えていると、あちらも私達が本気であることがわかったのか、冷静になった。

組合としては、A夫さんは必要職員だというご認識ですか?」

組合員としてA夫は仲間だと思っている」

「知ってのとおり、A夫さんは信用失墜行為を犯しています。K市としては、彼のような職員はいりません。A夫さんが、自らの意思早期退職を選ぶのであれば問題ないですね」

当局がA夫を脅迫しているなら話は別である。もしそうなら、仲間として守らせてもらう」

「そうでないならいいんですね?」

当局は~」(以下略。何かあっても組合責任はないことの確認をしていた)

さて、労働組合本質政治運動にある。K市の組合もそうだった。加入者の毎月の給料から約3パーセント徴収し、その何割かを左派政党に納める。そして、プッシュした議員労働者寄りの政策を実現してもらうのだ。

職員労働組合――職員同士の互助会であり、組合員を不当な権力から守るという本来的な意味での組合活動は、それに比べると優先順位が低い。口には出さないが、彼らはそう思っている節がある。この事件の後で、団体交渉を何度も経験した私はそう直感した。

A夫さんは、別に組合にいてもいなくてもいい。組合費が入らなくなるのは惜しいが、当局(※労働組合経営者側をそう呼ぶ)に対して、「A夫さんをなんとかしてほしい」と交渉するまでの価値はない。とはいえ組合員のために戦った、働いたという実績はほしいので、こうして形だけの食い下がりを続け、ほどよいところで悔しそうに退散する。それが私が見た、一市町村労働組合の姿だ。

これ以降、私は計15人の問題職員退職勧告を行い、そのうち13人が実際に退職した(残り1人はK市を訴えた。もう1人は更生の余地が認められたので勧告撤回)のだが、労働組合最後まで食い下がって助けた職員の数はゼロだ。本気で当局私たち)を動かそうと行動に出た回数もゼロ。こうして辞めたうちの1人は、組合の元役職持ちだった。

彼らは、口酸っぱく、「当局当局!」と騒ぎ立てるだけだ。本気で争うつもりなどない。ただ組合員に、「当局は許しがたい行いをしている」と知らせるにすぎない。

交渉テーブルの上で、彼らはよく主張していた。「仲間をクビにするとはどういうことか」「同じ職員として恥ずかしいと思わないのか」「〇〇さんは十分市に貢献してきたはずである」と。しかし、同じ交渉最中に、「職員組合としては、免職処分の取り消しと引き換えに、このようなことできる~」などといったバーター提示や、「取り消さないなら現業ストライキを行うことを辞さないが~」(※公務員労働三権の一部しか認められないが、現業職員に限ってはもう少し広く(+団体交渉権と協約締結権)認められている。なお、現業職員であってもストライキは認められないが、一部の地方自治体では事実上のストが行われることがあるという)といった、交渉者としての態度が出てくることはなかった。

彼らは、組合利益が薄いと見るやいなや、交渉と見せかけた陳情だったり、見かけ倒しの規範論を繰り返すばかりだった。これは、まったく個人的感情になるが――それにしても気持ちの悪い連中だった。偽善と嘘ばかりを繰り返している。ああいう男らしくない連中には虫唾が走る



結局、A夫さんは、年度末での退職を選んだ。

何のことはない。あと数年で定年退職だったので、裁判で争うよりも、あと1年未満でいいので今の職場ゆっくりやりたいと考えたのだろう。正しい判断だと思う。

勝てるかどうかもわからない裁判を抱えて、勝ったとしても地獄のような部署で働くことになるよりは、早期退職を選んだ方が本人にとっていい。

今回の結果を受けて、副市長激怒した。私は電話副市長室に呼び出され、ほかの総務人事関係幹部職員と一緒に説教を受けた。

上述のとおり、市長から退職勧告を行うことについての了解は取っていた。以後、A夫さんが退職を決めた後で正式市長了解を取り、文書での稟議を回していた最中出来事だ。意思決定者の合意が先で、文書での伺いは最後民間企業でも一般的なやり方である

誤算の一つは、市長や他の幹部副市長に一声かけていなかったこと、もう一つは副市長同意しなかったことだ。主には、私がK市での仕事に慣れていなかったせいである。

・なぜ早まったことをしたのか?

市長相談したのになぜ私にしないのか

身分保障という慣行を破ってはならない。先人が決めて守ってきた大事ルールである

といった意見をぶつけられた。副市長とA夫さんが同じ年に入庁した同期という事情もあっただろう。ちなみに人事課長も同期だ。

ほかの幹部は、申し訳なさそうにしていた。私は堂々たる姿勢で、「K市にとって不要職員だと判断しました。罪を犯したのに反省の色もなく、最初面談ではヘラヘラと笑っていました……切るべきかと。市長もやってみろ、と言っていました」と答えた。

これらの台詞は、当時のメモを見返しながら書いている。そこまで間違ったものではないはずだ。私は確かに副市長に対して上記のような返答をしている。

こういう時に大事なのが『自信』だ。自らの想い、行動への信仰と言い換えてもいい――下の人間に好き放題やられた副市長からすると、自信なさげだと「悪意でやった」と思われかねない。越権行為であるからこそ、組織にとって正しいことをしたのだとアピールする必要があった。

目的はわからなくはない。理解はする。だが、こういったことをする場合は、私に事前協議するように。私を飛ばし市長のところに行くな。今後相談しなかった場合は、決裁の判を押すつもりはない」

それが副市長メッセージだった。その後、幾人もの問題職員諭旨免職によりK市を辞めることになった。副市長のところには事前協議に行ったが、判を押してくれたのは2人分だけ、A夫など比較にならないほどの悪に限って決裁の判を押してくれた。

『よくない人間を辞めさせることに利があるのはわかる。しかし、行政世界はそういうものではない。不合理に見えても、ここの大事ルールだ。みんなにダメだと思われている奴でも辞めさせるな。それが本当にダメな奴、組織にとっての癌だと、人間の目でいったいどうしてわかるというんだ?』

これは、私が要約した副市長の主張だ。

一応言っておくが、副市長の考えは正しい。ただ、私や市長の考えと合わなかっただけだ。公務員身分保障は、行政行為を円滑に回すための全世界共通ルールである。実際、公務員身分保障がなければ、社会制度をまともに維持できないことには私も同意する。

例えば、税務系部署にいる職員は、自らの裁量で税務情報システムログインし、市民課税情報を書き換えることができる。K市くらいの住民規模だと、上司もいちいち課税情報の変更をチェックできない。彼ら彼女らは、やろうと思えば不正ができる。

もし彼らの身分保障されていない(生活できないレベル給与水準簡単にクビを切られる環境権力者に脅迫されても守ってくれる存在がいない)場合、何が起こるのかを想像していただければ、副市長の言うことに理があり、私があくまで慣習への一挑戦者にすぎないことを理解いただけると思う。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220516

2021-10-07

——議員職務質問警官を叱ったら、この場合はどうなるんだ?

地方議員行政機関である県警にクレームを入れるとき監察官室か公安委員会一般市民として連絡しなければならない。さもなくばデュープロセス違反越権行為として “圧力をかけた” と市民から集団攻撃を受ける。

「だったら、職務質問してきたこ警官を、議員のオレが直接叱って反省させたなら… その場合はどうなるんだ?」

2021-09-24

anond:20210924135923

まともな人はマクロというか自動処理というかなんかその手の何かが自分範囲から漏れ出ないようにしている

その人がいなくなったら元の手作業に戻るようになっている

もしなってなかったらそれは単純に越権行為あなたが書き換えてはいけないもの勝手に書き換えている)なので叱っとけ

聡明なる増田はわかってると思うが叱る理由越権行為

マクロを作ったりマクロを使ったりしたからじゃない

聡明なる増田はわかってると思うが

2021-01-30

anond:20210129191433

教育役割から

個人でやりたいなら構わないけど

役所仕事の一環でやりたいなら越権行為なので役所マニュアル対応だけやってろ

2021-01-24

Vtuber渋谷ハルがAPEX配信中に死体撃ちされて、死体撃ちしてくる選手解説者で呼ばれてるときに触れたくないって言って炎上した件。

解説者として関わるとき私事でのもめ事持ち込むなとかで揉めてたやつ。

解説者の色分けがされてええやん。

渋谷ハルけが解説者なわけじゃなくて、人を呼び込める解説者として渋谷ハルが選ばれてたりするんだから運営に言えよ。

特に渋谷ハル解説してるFFLはFENNEL主催なんだから越権行為だーとか言ってたデスセイヤは元所属していたFENNELにあいつ使うなって言えばいいと思う。

FPSだとまだ死体撃ちが盤外戦略として一般化されてないんだから色々言われて当たり前やん

格ゲーでの屈伸煽りある意味精神攻撃として一般化されてる状態までいってないから当たり前だよね

プロチームスポンサー

youtuberとか配信者の人達はバッドマナーとか言われる行為しようが、どんなプレイスタイルでもファンがつけばそれが正義だけど

スポンサーがついて運営されているプロチーム所属の人は、いくらプレイが上手かろうがあれは配信スタイルであって本心ではないピエロですと言おうがスポンサーからの印象が悪かったらやめたほうがいいんじゃね。

PCメーカーとか、周辺機器メーカーとかは比較的色んなチームのスポンサーになってるけれど、他の業界スポンサーは見込みづらいよね。

賞金だけで運営していきますみたいなチームがあったらある意味どんな行為しても許されると思うけれど。

サッカーでいうところの素行が悪いイブラヒモビッチとかスアレスとかバロテッリみたいな選手のように、印象悪いけれどとてつもないパフォーマンス出しているからチームメンバーが嫌がっても監督が使うとか

さゆえに素行の悪さも目をつぶるファンいるから成り立つわけで。

(あとは、普段素行の悪さが目立ってるがゆえにたまに良いことするとギャップファン増えたり)

なんというかこの一件はまだFPS業界プロチームの人もプレイが上手いやつが正義みたいなところから抜け出せてなくて、自分たちがかかわっているesportsの金回りとか

どういう構造で成り立っているのかわかってないあまあま雰囲気を感じた。

残念ですねー。

2020-11-12

少し前まで自民党の有志連合提言の5万円給付話題があったが、いつの間にか無かったことになってしまった

何があったのかと思っていたら、日経新聞財務省の強い反対によりなくなったと書いてあって驚いてしまった

財務省が近視眼的な省益のみ追求する発想で、日本経済貧血状態に陥らせていることはもはや常識ではあるが、

それにしてもこれは異常なことだろう

選挙で選ばれた訳でもない言ってみればただの会計係の一存で、政治意思決定が行われるとは何事か

信じられない越権行為だ。国民もっと財務省非難すべきだ。

2020-10-07

anond:20201007185711

最初から友達ができなかった俺にはよく分からなかったが、

学校が介入するのは越権行為ではなかろうか。

2020-09-22

まり、移動を自粛 というのは 憲法改正せよといっている という事実 (そんな指示を)しちゃだめ って書いてあるから

移動の自由

および

集会の自由

はそれぞれ、憲法で定めた事項であり

これを侵害しようとする場合憲法改正がひつようであり、どれだけの騒ぎになるかは御存知の通り

東京大阪知事であっても、憲法改正必要ものに対して、都道府県の長の権限でできるはずがない、越権行為となりむしろ

都知事 県知事 府知事のほうが罷免されるべきである

 

できない。ために、宣言であり、危険だよということはできる。

これにもとづいて、じゃぁ何ができるか?というと 危険だよと、通告しお願いをする

 

何故この権限がこれほど強固に守られているか?というのは歴史の通り。

憲法で制定されるほどの権利であるから国会でも過去なし得たことがなく 知事レベルでできるはずもない。

しろ知事国会反旗を翻さない限り無理なのである

 

※ただし、ごく短期間、相応な待遇でとなると、これは難しい話

2020-09-17

バレエチュチュスカートの中のフリルパンツ

今回もブルマーとは関係ないが

イギリス人ブルマー調査から、ずいぶん遠くまで来た。脱線脱線を重ねてきた結果だ。しかし、昔から気になっていたので、バレエチュチュ(ふわっとしたスカートみたいなあれ)についても調べておこうと思う。子どもの頃に、やっぱりこれがエッチだと思ったからだけではない。どんなことでも、疑問を持ったならば調べることは大切だからだ。それに、こういう素朴な疑問だけれども面と向かって聞きにくいことについて調査し、書き留めておくことは、誤った憶測に対抗する上での価値があると信じている。

これは、単純にお尻フェチだとかパンチラ萌えだとかだけの話ではない。僕たちの欲望がどのような仕組みになっているのか、そして欲望喚起するシステムがどのように働いているのかを理解することは、逆説的に欲望暴走コントロールすることにつながるはずだ。言い換えるならば、社会が求めている女性像/男性から自由になる手段であり、政治広告から発せられる都合のいいメッセージから身を守るすべにもなる。

前置きが長く、堅苦しくなってしまった。どうか肩の力を抜いて読んでいただきたい。

実際、チュチュスカートの中ってどうなってるの?

まずは以下の画像をご覧いただきたい。

https://tutusthatdance.com/blogs/faq/parts-of-a-tutu

これは、クラシック・バレエチュチュ基本的構造である。pantyと書かれている項目に、「ここにフリルが縫い付けられる」と書かれている。要するにお尻の曲線はそこまで丸見えにはならないのである

しかし、このフリルにもいくつか種類がある。英語版wikipediaのtutuの項目には、現代チュチュとして、次の4つが挙げられている。

他にも、日本語版記事には、

短く硬い、釣り鐘状のスカートを持ったチュチュ。通例、パンケーキチュチュより長い。ドガ作品で多く見られる。

https://en.wikipedia.org/wiki/Edgar_Degas#/media/File:Edgar_Degas_-_The_Ballet_Class_-_Google_Art_Project.jpg

これだけを調べるのにも、意外と時間がかかった。当たり前だが、カタログ写真では普通スカートの中まで写さない(というか、写すべきでもないだろう)。「inside pancake tutu」では、こういう資料は見つけたが。

https://www.pinterest.jp/pin/560487116124411506/

http://4.bp.blogspot.com/_Ozo7z2zkqWs/S-i2wVfcR1I/AAAAAAAACYQ/zDek9ewzWno/s1600/platter.jpg

チュチュの縫い方で調べたらもっと出るかもしれない。

結局、その下はどうなってるの? バレエパンツ問題

世の中には私と同じような疑問を持つ御仁もいらっしゃるようである

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11205496201

さて、ウィキペディアチュチュの項目を見ると、「ツン」というパンツ部分を指す言葉が出ている。引用すると「ツン(Tune)はスカートと一体になったチュチュパンツ部分。……(中略)……構造的にロマンティック・チュチュには存在せず、ロマンティック・チュチュではバレリーナ下着としてステージショーツを別途着用する(広義では、これもツンと称する場合もある)」となっており、幾分ややこしい。

また、その下着の項には「チュチュを身に付ける際は下着として薄手のキャミソールレオタード状をしたバレエファウンデーションを着用する……(中略)……色はほとんどの場合ベージュである」との記載がある。

要するに、レオタードみたいになっている場合普通下着を身に着けるし、パンツ部分がチュチュと分かれているものでも、オーバーパンツはいているわけである。当たり前ではあるが。

ロマンティック・チュチュ1832年、「ラ・シルフィード」で初めて案出されたらしいので、先ほどのツンについての記述と比べれば、現代につながるフリル付きの見せパン起源はそこにある、と判断できそうである。ただし、英語版wikipediaには「ツン」の項目はなかった。

また、興味深いのは注釈の「ただし、アンダースコートとは異なり、ツンのフリル横方向よりも縦方向に付けられる場合が多い」という個所だ。確かにさっきの画像でもそうなっていた。フリル趣味時代的変遷だろうか?

で、何でこんなにスカートは短くなったの?

Wikipedia英語版のballetの記事バレエ歴史を振り返ると、拾い読みだが、次のような流れになっている。

まず、バレエ起源ルネサンス期の宮廷でのダンスにさかのぼる(ルイ14世も踊ったほどだ)。それが徐々に劇場で公演されるようになった。

17世紀の頃は、女性衣装は重たい生地と膝丈のスカート構成されていて、動きやしぐさを出すのが難しかった。しかし、これでは動きやジェスチャー制限ができてしまう。これが18世紀になると、スカートは地面からインチの高さになる。色はパステルカラーが主流となり、さまざまな飾りが華やかでフェミニンスタイルを強調するようになる。現在踊られているバレエでは一番古いものがこの時代で、「ラ・シルフィード」「ジゼル」が知られる。以下は18世紀絵画だ。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/49/MarieSalle.jpg

19世紀初頭には、身体にぴったりとフィットした衣装が用いられるようになる。具体的にはコルセットが導入され、身体ラインが見えるようになった。また、花冠、コサージュ、宝石などの小道具も導入された。クラシック・バレエでは「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」がよく知られる。次の画像では、少しスカートが短くなっているのが確認できる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/72/Giselle_-Carlotta_Grisi_-1841_-2.jpg

そして20世紀バレリーナスカートは膝丈のチュチュとなった。正確なポワント(足の技)を披露するためである舞台衣装の色も鮮やかに変わった。20世紀作品としては、「牧神の午後」「春の祭典」が名高い。1910年写真を貼る。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ballet#/media/File:Agrippina_Vaganova_-Esmeralda_1910.jpg

それから現代バレエではこうなる。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ballet#/media/File:Grace_in_winter,_contemporary_ballet.jpg

画像をご覧いただければ、スカート丈がどんどん短くなっていくのがよくわかる。

さて、結論を述べよう。Wikipediaによれば、衣装が重いと細やかな表現ができないのと、脚を使ったテクニックを見せるようになったため、スカートが短くなったようである

ちなみに、海賊というバレエでは、へそ出しの衣装存在しているらしい。確かにbunkamura食事に行ったときバレエ衣装を展示していたが、そこにへそ出しファッション衣装があったことを思い出した。バレエにしては大胆だと思った覚えがある。

搾取問題ちょっと真面目に考えてみる

ブックマークコメントはありがたく読ませていただいており、不快だというお叱りも真摯に受け止めたく思っている。確かにパンツじゃないのにパンチラに見えてしまって欲情する人がいるってのは幾分デリケート話題であり、増田ではないとやりづらい。また、どの程度ユーモアを交えて描くか匙加減も難しい。それを受けて、少し考えておきたい。

僕は割と美術鑑賞が好きで、ドガ作品も好きなのだが、その背景を知っていると、手放しで褒めることはできない。再びウィキペディアから引用しよう。日本語版からだ。

エドガー・ドガバレエダンサーを描いていた頃、バレエダンサー現在と違い地位の低い人が身を立てるためにやっていたため、バレエダンサーは蔑まれていた。主役以外のダンサー薄給生活しており、パトロン無しでは生活するのが困難だったとされる。パトロン達は当然男性が多く、女性ダンサー娼婦の如く扱っていたと言われる。かくして、フランスバレエから男性ダンサーはいなくなり、フランスバレエ低俗化することになる。

もちろん、どんな事情があったとしても、弱い存在表現しようとしたドガ作品価値は損なわれない。しかし、僕は問わねばなるまい。スカートが短くなったのは、果たして本当にダンサー意志だったのか、と。そして、女性身体を見せるようになった流れの誕生は、観客も共犯だったのではないか。こうして性的好奇心を持ってしまう僕も、同じではないか

もちろん、過去のことだからからないことが多いし、究極的には真相は明らかにならないかもしれない。女性が美しい肢体を見せたいと思ったとしても、それは男性が主流だった時代文化の中で育ったからそう思っただけなのかもしれず、どこまで本当に主体的判断たか判断は難しい。とはいえ過去人間が何を考えていたのか、それはどの程度自分だけの決断によって決められたことか、証拠が不十分なままでこちらが断定するのは越権行為だろう。

しかしながら、現代に生きる僕らは、自分主体的にしていると思っている行動の多くも、無意識のうちに同時代文化支配されていることには、自覚的であることが求められるだろう。欲望の仕組みを知るとは、そういうことだ。読者諸氏も、自分フェチ起源を考えてみると、きっと得るものがあると思う。

スポーツでも……?

身体を使った表現と性の問題は扱いが厄介だ。ただでさえスポーツは厳しい師弟関係パワハラになる危険があるうえに、新体操などの身体表現のあるスポーツでは、性暴力にまつわる訴訟は絶えない。

スポーツではないが、芸術と性も深い関係にある。どちらも人間の根源に根差しており、安易善悪を論じることが困難だ。バレエ例外ではない。師弟の間で身体が親密に触れあい過ぎて恋愛関係になってしまう例がある。美しさへの憧れが恋愛感情欲望混同されることだってある。現に、男女だけでなく、ディアギレフとニジンスキ―の同性愛関係もよく知られている。こうしたことが、後から振り返ってみれば不適切な関係だった、師弟の力関係を利用していた性暴力だった、と判断されることにもなるかもしれない。とはいえ、これらは個々の具体例によって判断すべきだ。正直なところ手に余るし、多くの人の人生について書くことになる。ここでは語りつくせない。

今までこうした社会的な側面から女性ファッション歴史に触れてこなかったのは、元々は衣装のもの歴史を書きたかったのであり、社会の反応まで行くと本題がその中に埋もれてしまうことを恐れてのことだった。しかしながら、ドガが好きな自分としては、いい機会なのでここで一言断っておく必要がある、と感じた次第である

何を好きになっていいし、対象にはどんな感情を抱いてもいいと思うけれど、歴史や経緯は知っておきたい。それが、芸術スポーツに励む女性性的な魅力を感じてしまう僕なりの折り合いのつけ方だ。そして、盗撮などの犯罪には断固反対する。

結論、まとめ、考察

今後の発展、展望

今回の調査では、見せパン起源と推測される年代までは確認できた。しかし、細部は依然として明らかではないため、何らかの形で補完したい。

そこからメイド服、またはロリータ服における、見られても恥ずかしくない下着について調べるかもしれない(知識がほぼないのでとんでもない誤解かもしれない)。または、キャバレーでのラインダンスバニーガールについて、になるかもしれない。あるいは、再びブルマー回帰するかもしれない。それは明日の気分次第だ。

とはいえ、しばらくは休みたい。自分欲望やその起源について考えることは有意義であったし、文章化することで過度のブルマーへの執着やフェティシズムは手放すことができたからだ。一段落した感じがある。この言語化妖怪名前を付けて対処法を見つけたようなものだろうか。どろどろ、もやもやした不可解なブルマーに対する欲望が、知的ものとして把握できるようになった。

まり増田欲望を垂れ流すことで、落ち着くことができた。知識が増えて勉強になったという肯定的意見、ねちっこく不快だという否定的意見、どちらも自分の姿を客観的に見せてくれた。すべての意見に対して、ここに感謝言葉を述べたい。

おまけ

ドガの絵を見ていたら、レオタードらしいものを見つけた。

ttps://en.wikipedia.org/wiki/Miss_La_La_at_the_Cirque_Fernando#/media/File:Edgar_Degas,_Miss_La_La_at_the_Cirque_Fernando,_1879.jpg

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