「トートバッグ」を含む日記 RSS

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2015-08-24

http://anond.hatelabo.jp/20150824173456

業界の人が繰り返し言ってるのはそういう業種じゃないよって話でしょ。(皆無とは言わんが、一般の人が思い描いているようなものではない、ってこと)

そう、そこが不思議なんだよな

「今回の騒動は佐野個人がやらかした事ですからデザイン業界としてもこの件は厳しく対応しますよ」

「いやいや佐野行為業界ではみんな当たり前にやってる事で、別に騒ぐような事じゃないんですよ。トートバッグの件?ああ、あれは別です。あれはダメでしたね。でもそれ以外はいたって普通の事ですからたまたま似てるだけですからトートバッグ盗作でしたけど、それ以外は偶然です。うちの業界ではあれが当たり前なんです」

業界関係者の大半が後者ばかりってのがね

自浄作用期待できなさそうな世界だなとしか思えん

生み出した人の価値ってそんなに高いのかな?

青色LEDの時から思っているのだけど、発明した人の価値って本当にそんなに高くていいのかな?

例えば小さな研究機関にいて同じもの発明できたのかどうかって疑問だよね。

さらに言えば、発明できたとして、それの権利を守りながら流通させられたのかどうかという問題になってくる。

そんなことは当然個人の限界を超えた対応必要なのだから、やっぱり発明した人の価値ばかりが騒がれるのはすごく違和感がある。

昨今のデザインパクリ問題についても同じような疑問があって、例えば本当にロゴをパクってたとするよ。

でも、地方劇場しか使われないようなデザインを、世界的なオリンピックという舞台に相応しいデザインとして取り上げた功績って本当にない?

違法性うんたらの話をしたいわけではなくて、あるべきものをあるべきところに配置するセンスってすごく価値が有ることだと思うのだよね。

トートバッグだって、使用料を払わなかったのは問題だけど、素材を選ぶセンスと配置するセンスがなければできないことなわけじゃない。

音楽にもパクリ問題がよく話題に上がるけど、ほとんどの場合、確かに存在はしているけどそのオリジナルなんて聞いたことがなかったりするよね。

当然みんなが聞いたことがあるならパクる意味もないけど。

海外のどこか片隅で聞いたことのある音楽を、日本流行る!って持ち込んで受け入れられるようにアレンジできることってやっぱり価値が支払われるべきことだと思う。

生み出すことに価値がないとは言わない。

だけど、それがどんな場面で使われようが、自分には一定の対価が支払われるべきっていうことにはすごく違和感がある。

それよりも、それを見つけ出して今の世の中で使える形にアレンジして、それが受け入れられたとしたなら、はっきりいって生み出した人に支払われるべき取り分なんて些細なんじゃないかな。

無断は良くないってみんなは思うかもしれないけど、中途半端法整備されてるから無断で使ったとはいえないし、かと言って作者と交渉どころか連絡すら取る手段がないときだって沢山あるはず。

それが原因で良質な作品が生み出されるきっかけを失うことのほうが世の中にとってよほど大きな損失だと思うのだよね。

そんなことはない。どんな場面でどんなアレンジして使われようが、オリジナル制作した人間には一定の対価が支払われるべきだって人。

あなたが生み出すものは本当にあなたが全て0から生み出しているものですか?

視覚的なもの限らず、理念だとか、ノウハウだとか。

それらを最初提唱した人に、常に対価を払い続けることが正しいと思う?書籍代払ったかららチャラ?

今回のパクリ騒動を声高に叫ぶということは、むしろこの辺のライン引きを加速させてしまうことになるような気がするんだよね。

タダ乗りがしたいわけではなくて、もっと自由アイデアが行き交う時代になって、もっと自由に色々なものが生み出される時代になってほしいということ。

適材適所を見抜ける才能がある人間が、もっと評価される時代になってほしいということ。

そのほうが、世の中はもっと良い方に加速していくと思うんだ。

わかってもらえないかな。

http://anond.hatelabo.jp/20150824134203

企業馬鹿にしているのは君だよ。

どうあれトートバッグの件は間違いなく、その品質に対する信頼を損なう事案なので、自社に直接の被害がなくともこちらから一方的に切って問題がない話だし、企業によっては盗用でなかったかどうかの調査費用もかけている。

お前は甘く見すぎ。

佐野がやってたことは、納入業者が盗品売りさばいてたようなもんだぞ。そんな納入業者を使い続けられるかっつー話だ。「御社に納入した商品の中には盗品はございません」で、ああそうですか、なら今後ともよろしく、となるかい

http://anond.hatelabo.jp/20150824122525

トートバッグに味をしめた2ちゃんねらが総力を挙げて世界中から探してもあんな似てないロゴしか見つけてこれないんだぜ?

http://anond.hatelabo.jp/20150824112808

気にするわけないじゃん。

現にサントリー企画だって続行中だろ。

トートバッグに使われたイラスト問題があったくらいで、

佐野ほどの有名デザイナーが干されるわけがない。

せいぜいほとぼりが冷めるまで佐野名前を出さない程度だろ。

オリンピックエンブレム佐野氏の話と、「デザイナー」という職業

 

私の職業は「デザイナー」兼「イラストレーター」です。


高校デッサンなどの基礎美術を学び

大学では広告・冊子・WEB等の「ビジュアルデザイン」を学び

もちろん知的財産権についてなどの座学も受けて

卒業して、デザイン事務所に入って、その後フリー仕事してるような人間です。




まず最初に、件の話の発端である

オリンピックエンブレムパクリかどうか」について触れます

「好きかどうか」「良いか悪いか」じゃないですよ。

その辺は個人の主観によるので置いておきます



個人的結論を述べれば、

「まあパクリではないだろう」というところです。




「丸と四角と三角をTの形にいい感じに並べて、さら日の丸を強調した」

というだけのロゴであるわけだから、結果何かと似たとはいえ、

まあそんな話はよくあることだという印象です。




もう少し詳しい背景を説明していきます。読み飛ばしても良いです。




オリンピックロゴを含む、「大企業ロゴ」や「国家事業マーク」といった、

公共性の高い団体ロゴデザインというものは、簡単な図形で作られた抽象的なものが多いです。

理由は色々あるけれど、「万人に受け入れられるものであるべき」というところは大きいんじゃないでしょうか。

女性向けでも男性向けでもなく、大人向けでも子供向けでもない、そういう物を作らなくてはならないので、

あんまり具体的なモチーフを使うと偏りがちなんですよね。


そうはいっても、

近年のオリンピックロゴというのは、自由曲線で書かれた具体的な物が多かった。

その分好き嫌いの分かれるものだったわけです。


ロンドン五輪なんか

「夜中にヤンキーが高架下の壁にスプレーで書いてるアレ」を元にしてて。

それを「超クールだぜ!」って思う層もいれば、「伝統冒涜している、ありえない」と思う層もいて。

そんな流れから日本招致することになった今年。

振り返られる伝説、「亀倉氏の東京オリンピックロゴ」はその具体的なものと比べて非常に抽象的。

赤丸にゴールドの文字でTOKYO

これを嫌いだって言う人はそういない。だって「丸が嫌い」だなんて人は居ないもん。


佐野氏を始め、亀倉氏を信奉するデザイナーは非常に多いです。

オリンピックロゴを作りましょう」なんて話になったら、真っ先に思い浮かぶのがあのロゴ


最近は具体的なロゴの流れが来ているけれど、果たしてそれで良いのか?」

「亀倉氏のロゴのように、シンプルで迫力があって、それでいて繊細でモダンで…」


というイメージは、デザイナーだったら選択肢には上がったのではないでしょうか。

例に漏れず、佐野氏はそこから作り始めて。


東京から「T」を使おうと決めて。

伝統的なフォント「Didot」はとても美しいから、その形をモチーフにしよう、と考えて。

その特徴的なセリフ(Tの左右の飾りの部分)の曲線を見て、

これは円を内包しているようにも見えないだろうかと気付いて、

それを強調するためには、セリフの片方を右下におろせばいいのでは?なんて試して。

それだとTに見えないし、そうだ、ここに日の丸を置くことで、左胸の心臓(正面から見たら右側)を表せるのでは…




とか言って作っていったんじゃないかと想像が付くわけですね。




佐野氏や委員会著作権法が述べる「オリジナリティ」は、この過程にあるわけです。

出来上がったものだけ見たら、そりゃまあ似てますが、

結果的に似てしまった」

っていうのは著作権的には全く問題ないんですよね。

Tの形に丸や四角を並べただけで著作権に引っかかってちゃ抽象的なロゴなんか全部パクリなんです。

それじゃ困るし、実際「たまたま似ちゃった」ってことは頻発してるので、法的には許されてるんです。

ちなみに商標権的には「たまたま」でも法に引っかかるんですけど、

その辺はクリアしてるらしいので、やっぱり問題ないんですよ。







さて、以上がオリンピックロゴが「パクリではない」「問題ない」

と、私を始めとするデザイナーたちが主張する理由です。

あとは佐野氏の人柄が「パクるような人じゃない」とか、そういうのもありますが、

私は末端の人間なので佐野氏の人柄については存じ上げませんし、なんとも。






じゃあ何なら問題があるのか。



他人作品たまたま似ちゃった」

じゃなくて

他人作品意図して使用した」

だと問題が発生するんですよ。




まさにその例がサントリートートバッグ佐野デザイン




フランスパン写真自分で撮って配置したらたまたま似ちゃった」

かいレベルじゃないわけです。


そのフランスパン写真の角度や焼き目やキズは、

無関係の個人がブログに上げてたフランスパン写真完全に一致しちゃってるわけです。

これはもう言い逃れはできない。

誰がどう考えたってその写真パクってデザインに貼り付けただけなんです。大問題です。




しか特筆するならば、本人も言ってましたが

これはまあ、スタッフ仕業だろうな、ってところ。





そもそもデザイナーって職業は、

世の皆様が思っているほどクリエイティブオリジナリティ溢れる職業じゃないんです。



デザイナーからって絵が書けるとは限りません。

(絵を描くのはイラストレーター仕事です)

デザイナーからって写真が上手とは限りません。

写真を撮るのはフォトグラファー仕事です)

広告に書いてあるお洒落な文面もデザイナーが考えてるとは限らないし、

コピーを考えるのはコピーライター仕事です)

そもそもPC使えないデザイナーだってそこそこ存在してます

(下っ端デザイナーが代わりにPCを使います




「じゃあデザイナー仕事ってなんなのか」というと、

端的に言えば「考える事」と「コミュニケーション」です。



お客さんに還元できるかんじの、夏っぽい企画を考えてくれ、って仕事が入ったとしましょう。



夏っぽいってなんだろう。

プール水着サングラスにビーチ。フランスパンとかおしゃれかも。女の人は鳥なんかも好きだよね。

そういうのでノベルティを作って…せっかくなら使えるものにしたいよね。

そんな柄のおしゃれなトートバックを大量に作るってどうだろうか。


っていう企画を考えて、クライアントプレゼンします。

「こんな企画どうでしょう話題になるとおもうんですよね!」なんて言って。


さて企画が通ったぞと。予算も決まって、デザインの開始だ、と。


フランスパンをなんとなくおしゃれに見せるためには、

斜めに置いたらいいんじゃないか?とか、はみ出したらいいんじゃないか、とか、

それっぽくていい感じのレイアウトを考えて、スケッチして。

じゃあ色は何色がいいんだろうか、とか、

大きさはどんなもんだろうか、とか、たくさんのことを考えて…




予算◯◯◯円でベージュ帆布生地を探して、業者と話つけといてね。

 デザインスケッチ描いといたから、それっぽい絵や写真を用意して×日までに作っておいて。」

って、事務所スタッフ達に伝える。




・・・ここまでが想像される佐野氏の仕事です。

あとはその×日に全作品をチェックして、「これはOK」「これは駄目、やりなおし」ってスタッフに伝えて。

数日後に出来上がった全てをクライアントのところ(サントリー)に持って行って、

「これでどうでしょう」って再度プレゼンするわけです。




完全に想像なので、実際にはもっとはじめの方からスタッフ任せかもしれませんし、

もうちょっとだけ手を動かしてるかもしれません。



つまるところ、

クライアントから依頼を受けて、細かく企画を考えてプレゼンして。

テーマに合わせてパーツを選んで、いいかんじに組み合わせて素敵な作品に仕立てる。

そういうのが「デザイナー」の仕事です。




世の皆様が想像する「クリエイティブ」っぽいことしてるのは、

実際に手を動かしてる写真家イラストレーターの方々であって、デザイナーはそれほどでもありません。


もちろん自分で絵を描いたり写真を撮ったりするデザイナーさんも居ますが、

かならずしも自分の絵や写真が、作りたいものマッチするとは限りません。

アニメっぽいイラストしか描けないデザイナーさんにリアルな画風のシリアス仕事が来ても描けないし)

そういう時には他のイラストレーター写真家を探して外注します。


車を作るメーカーと、そのパーツを作る下請け会社関係、みたいな感じ?

パーツは自社で作ってないけど、それをいい感じに組み上げる技術は持ってる、みたいな。

その技術活用するのが「車を作るメーカー」であったり「デザイナー」であったりするわけですね。






で、佐野氏の話に戻るけど

そういうわけで、

パクったのは佐野氏じゃなくて(本人の言う通り)事務所スタッフだと思うんですよね。



「こういうレイアウトフランスパンのいい感じの写真配置して」

って言われたスタッフが楽をして、ネットからフランスパン写真を探してきて配置したんでしょう。



とまあ、特筆したわけですが、だからといって佐野氏が悪くないわけでは全く無いです。




・「佐野デザイン」って銘打ってるんだからスタッフのせいだろうと責任佐野氏にある。

というのがよく聞く話で、それはもちろんのこと。




さら個人的には、

イラスト写真の分の対価はどこに消えたのか

という部分も気になります



ネット写真を拾ってくるのと、

実際にフランスパン看板を用意して写真を撮ったり絵に描いたりするのでは、

所要時間結構な差が出るはずなんです。

フランスパン看板を買うお金だって必要です。数百円かもしれませんが。


その差に誰も気づかなかったんでしょうか。

フランスパン領収書貰ってないけど、どうやってこの写真撮ったの?とか。

出来上がりがやけに早かったけど、この絵はいつ描いたの?とか。


素材をちゃんと自分で用意していれば、

その分出来上がりまでの時間が遅くなって残業代が出たり、

イラスト外注したりパンを用意したりした分の経費が出るはずなんですよね。

普通会社なら。


普通会社なら。




写真をパクったスタッフは、果たしてホントパクリたくてパクったんでしょうか。

さすがにデザイン事務所で働いてる人が「ネットから勝手写真を持ってきても良い」とは思ってないでしょう。

悪いことだとは認識していると思います

佐野氏はオリンピックエンブレムを作る程には大御所ですし、クライアントも大きなところですから

写真を購入する程の予算がどうしても捻出できない、とは考えられません。

でも、写真は購入していない。させてもらえなかったのか、スタッフ自身判断かはわかりませんが。

でも自分撮影するにはスケジュール的に無理があって。でもなんとかしなきゃ怒られる。

うーーーーん仕方ない、どうせバレないだろう。適当写真勝手に使ってしまおう。



という流れすら透けて見えるのです。


これは妄想ですよ。妄想ですからね。

スタッフがどうしようもないクズで、時間があったのにやらなかったとか経費をくすねたとかいう可能性もありますし、

事実だったとしてもスタッフが悪くないわけではないです。罪になりますからね。







デザイン業界というものは、おしゃれに見えて、わりかし体育会です。

残業代なんてあってないようなもの

普通サラリーマンに比べれば給料も安めです。

初任給は額面で15万〜20万ぐらい。手取りは13万とか15万とか。

多くの事務所関東にありますが、住宅手当も寮もないから家賃給料の半分以上が飛んでいきます

ボーナスはあったりなかったり。残業代も出たり出なかったり。

少人数で回している事務所では、そもそもそういうシステム自体が無かったりもします。

もちろんそうでない事務所もあるんでしょうが、そういう話はよく聞きます

なんでそうなっちゃうかって、代理店仕業だったりクライアント事情だったり色々な理由があるんですが。






結論として。


佐野氏がパクったわけではないだろう、とは思っています

でも、佐野氏の事務所では働きたくないな、と思ったし、

HH堂やD通はやっぱ噂通りにしんどい(色んな意味で)場所なんだろうなとも思いました。


佐野氏だけじゃなくて、デザイン業界全体の闇?みたいなものを再認識した一件でした。


追記


まあ書くまでもなかろうと思ってましたが、

トラックバックで突っ込まれたので追記。

デザイン業界ではよくあることだから別にいい」

とは言ってません。

しろ

デザイン業界ではよくあることだからデザイン業界はクソ」

ぐらいの話のつもりです。

ただそこで、

佐野氏がパクったか佐野氏はクソだ」とか

佐野氏にはオリジナリティがないからデザイナーを名乗るな」

とか言う論調になるのに疑問を覚えただけであって。

私としてはまず「佐野氏の事務所スタッフ管理はどうなってるんだ」と思ったし、

でも、自分の知ってるデザイン事務所を思い起こせば、どこもそんな管理体制だったわけで

(上は下の仕事文句付けるだけだし、下がまともに仕事をするためのロクな環境は整ってないし)

そうやって考えたときに、「佐野氏以前にデザイン業界の業務体制自体がクソだ」という結論に至った、ということです。

デザイン業界の横のつながりって「仲が良い」「飲み仲間」「一緒に展覧会した」みたいなレベルの話で、

業務自体基本的に、1クライアントに対して1デザイン事務所なので、自浄作用とかあんまり期待できない。

クライアントに対してのプレゼンが誠実で説得力があれば、クライアントからスタッフ給料とか実務時間とか見えないし。

デザイン業界」っていうのに明確なヒエラルキーがあるわけでもないので、

デザイン業界佐野氏を罰するべき」とか無理無理。佐野氏に上司なんかいないし。

せいぜい「昔の同僚と飲んだらもっとちゃんとしろって叱られた」とかそのぐらい。

クライアント側がこれから佐野氏に仕事発注するか否か。それだけ。

最初に述べた通り、自分フリーで細々と働いているわけだから、こういう話は蚊帳の外

誰に何を言おったってサントリーから仕事は来ないし、佐野氏に肩を並べることもない。

だってそのためにはその「デザイン業界の闇」の中を歯食いしばって勝ち抜かなきゃいけないんだもの

2015-08-23

デザインについて

そもそも、「デザイン」というものが世の中に認知されてないよね。

まず「デザイン」=「グラフィック」ではない。

デザインとは、記号機能を適所に配置していくことで、目的を完遂しやすくさせるためのものだ。

その目的というのは、全体のユーザビリティであったり、ロゴ視覚的な認知であったり、場合によって様々だ。

から、見かけが似ているから、これはオリジナリティのあるデザインではない、とは簡単には言えるものではない。

トートバッグはともかく、オリンピックエンブレムについての意見で、「似てる」という以外でまともな反論

いたことがない。

デザイン観点からいうと、あのエンブレムがパクっているのは、佐野氏も自ら言及しているとおり、

しろ亀倉雄策氏の東京オリンピックエンブレムの方である

なぜなら、デザインとは視覚的な構成ではなく、その背後にある概念を指すからである

デザイナーデザイナー仕事を、一般の人々に対して啓蒙してこなかったのが原因では、

という意見もあるかもしれない。

しかし、デザイン稚拙さはもちろん、巧みさにも気づかないようなデザインこそが巧妙なデザインであって、

それはデザインとしては成功しているのだからしょうがない。

何がそのデザイン本質なのか。それは答えがある問いでもあるし、同時に答えがない問いでもある。

メディアを騒がしているサノケン問題

今日、嫁さんの両親と話して思ったけど、

業界外の人(つまり一般の人)と業界の人との間に根本的な誤解があることが、

この問題をややこしくしているのかもと思った。


一番の誤解ポイントは「サノケン自分の手を動かしてデザインを作っている」ということだ。


業界にいたら当たり前なのだが、まず、そんなことない。

案件の規模にもよるが、

基本的AD(アートディレクター)と言われる人とデザイナー(手を動かす人)が二人三脚で作る。

(場合によっては、その上にクリエイティブディレクターと呼ばれる人がつくこともある)


で、基本ADは手を動かさない。

AD方向性を決めて、デザイナーに指示を出す。

実際の形を考えたり、造形を作り出したりするのはデザイナー仕事だ。


アートディレクションのやり方は様々だ。

そのひとつとして、アイデアのざっくりとした方向性ADが出して、

具体的なアイデアデザイナーがたくさんだす、みたいなやり方がある。

その場合基本的デザイナーが考え、ADがそれを見てダメ出しとか、次の指示をする。


今回のトートバッグ他もろもろの問題に関しては、

そのデザイナーが具体的なものを持ってきた時点で模倣が起こったのではないか。

で、ADであるサノケンがそれを見抜けなかった。


そうなってくると、たくさんパクリが出てきたことも頷ける

まり同一デザイナーによる単独犯ということだ。


そしてまた、オリンピックロゴは別問題だと考えることもできる。

あの規模のでかい仕事だと、本気でがっつりサノケンが入ってやるに決まってるからだ。

おそらく、自分で手を動かすこともあったのではないだろうか。


しろオリンピックロゴ以外は、ある程度デザイナーに任せていたのだろう。

サノケンレベルになってくると、仕事が多すぎて、

寝る間もないほど多忙だと思う(僕のいる弱小デザイン会社ですらそうなのだから)。

ゆえに端々まで監督出来ず、今回のようなことが起こったと思う。

——

僕は、そういう業界の話も知らないくせに自分の知識だけで勝手に決めつけて大きな声で発言している人たちがいることに、なんだかなぁと感じるのである

http://matometanews.com/archives/1775945.html

オリンピックロゴが入った商品不買運動いいんじゃないかと思う

職業柄、今回のオリンピックロゴについて周囲から意見を聞かれる。

当然、トートバッグの件もワンセットで。

デザイナー」なんてそんなもんでしょ、

そんなこと言ってたら、水野学なんてどーすりゃいいのよw

という話で、だいたいこの話題は切り上げられる。

めんどくさいよね、あの業界スター選手を作り上げるのに必死から

こうなってくるのは仕方がないことだと思う。

いいんじゃない別に

今回のサノケン氏の問題が気に入らないんだったら、

問題の元凶であるデザイン業界とか代理店とか、巣食うメーカー関係を問いただすために、

オリンピックロゴが入った商品不買運動すればいいんじゃないかと思ってる。

それで売上が落ちればオマエラの勝ちだし、もし影響が無ければ、

そもそもデザインが与える影響が小さかったということになる。

どっちにしろ今回の騒動でサノケン氏は痛手を負ったので、

あとは、嫌儲民の大攻勢で不買運動を盛り上げるフェーズに入ってるんじゃないかな。

がんばれ、オマエラ。

2015-08-22

盗用デザイナーってコピペプログラマみたいなもんなのかな

SIerの開発って、一部の出来る人がひな形になるコードを書いて、残りの人がそれをコピペして改造して同じようなコードを量産するって手法一般的で、新人のころからそういうやり方したしかしてない人はベテランになっても自分でイチからコードを書くってことができなんだよね。

トートバッグデザイン盗作した佐野氏の部下も、自分で絵を書いて地道に練習するとかやったことなくて、どこからコピペしてきて組み合わせたりアレンジしたりとかばっかりして、自分ゼロから作ったりできない人なんじゃないの?

http://anond.hatelabo.jp/20150822140832

いまんとこ黒なのはトートバッグだけだし、「二度と無いよう部下を教育しておきました」で終わり。

カシワやらサノケンやらがどれだけ評判が悪かろうと、デザインを手がければ売れるんだから企業はそちらにお願いするよ。

おまえだって広告やら商品やらを毎日見てるだろうけど、誰がデザインしてるかなんて知らないだろ?

http://anond.hatelabo.jp/20150821111821

トートバッグ監督不行届かもしれないけど、デザイナーとして絶対やっちゃいけないことだよね。

エンブレム問題トートバックの問題根本的にまったく異なるものです。そこを一緒にしてしまうことが、今後のデザインを殺すことにつながりかねません。

音楽アーティスト音楽と全く関係ない事故おこしても、CM降板される世の中で

そりゃ一緒にしますわ、てか貴方そういう花形仕事するのにまったくもってふさわしくないわ!!って事なんだとおもうけど?

2015-08-21

http://anond.hatelabo.jp/20150821221829

トートバッグの件はそりゃ批判されるし、だから佐野氏も盗用を認めてるんじゃないの?

それ以外では発端のベルギーの奴だけじゃない?

2015-08-19

真面目な質問なんだけど

東山動植物園シンボルマークコスタリカ国立博物館マークパクリだと本気で思ってる奴ってどれくらいいるの?

【五輪エンブレム問題】名古屋の東山動植物園マークも類似の指摘 佐野氏デザインで調査 - 産経ニュース

「これをパクリだと主張する人間存在するなんて考えられない、悪質な嫌がらせか何かの冗談だろう」くらいに思っていたんだけど、

盗作したことを確定扱いでコメントしている人も多いし、

こうやって大手新聞にも取り上げられたわけだし、世間的にはこれでパクリになるの?

って驚いているんだけど。

あ、「単体ではパクリではないが他に疑惑が出ているからこれも怪しい」論法は無しね。

単体でパクリかどうか判定してください。

たくさんの暇人が「俺もパクリを見つけてやろう」と息巻いて、佐野研二郎氏が過去に手がけた数多くのデザインを精査しているにもかかわらず、

明らかにパクリだと認定されたものトートバッグ以外に出てきていない、というのはどうなんだろう?

世界中を探せばどこかに似たものがあるだろうシンプルデザインからたくさんの「疑惑」を作りだして、

「他に疑惑が出ているからこれも怪しい」論法に引きずり込もうとしているようにしか見えないんだけど…

2015-08-17

大山鳴動してるけど

いまんとこ黒確定ってサントリートートバッグだけだよね?

2015-08-16

anond:20150816184906

まり十分な報酬、ゆったりとした環境が用意されればトートバッグのような問題は起こらなかったに

ちがいない。という予想か。

俺は余り変わらないと思うけどね。

やっつけ仕事ちゃう人はどんな環境でもやらかすからな。

小保方さんで学んだこと。

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