はてなキーワード: もっちとは
私は非常に気分を損ねていた。
帰りついた自宅の駐車場に車を停めて、運転席の背もたれをうんと倒し、不貞腐れて仰向けに寝転がっていた。
朝、私は今日を素晴らしい日にしてやろうと息巻いていた。
喫茶店でサンドイッチを食べ、たっぷりのコーヒーをちびちびと舐めながら、窓際で日向ぼっこをしよう。その為にもお気に入りの目玉焼き柄シャツを着て、人に会う予定もないのに化粧をして、車通りの少ない道をゆっくり走っていこう……。そうやって幸せの逆算をしながら、あらゆる準備を嬉々として行っていた。
目当てだった喫茶店は混んでいたので諦めたが、いくらか離れた元酒屋のそこは空いていた。カフェスペースに先客はおらず、そっと床板を軋ませるのは、なんとも言えない優越感があった。注文が届いてからマスクを外す。なんともいい匂いだ。ピザトーストは分厚くもっちりとして、確かな食べごたえでもって私を満足させた。
ナイフとフォークを用いてピザトーストを切り分けている間、三人連れの女性客が入ってきた。やや離れた席に座った彼女たちは主婦友達らしく、子どもの話やなんかで盛り上がっている。店内のラジオと合さって、程よい午後の気だるさを演出していた。
デザートとコーヒーが運ばれてくると、プリンは直径10cmほどのボウルにたっぷりと入っていて驚いた。甘くざらついて飴がけになったそれもまた、なかなか気に入った。
半分ほど残したコーヒーを冷める前に飲んでしまうべきか、時間をかけて舐めているべきかで悩んでいると、今度は三人連れの若い男性客が入ってきた。灰皿はないかと店員に声をかけて、禁煙だから外でどうぞ、マスクは飲食が始まるまで外さないようになんて言われている。
彼らは私の隣の席に座ってお喋りを始め、もう向こうの主婦の声も、ラジオの音も聞こえなかった。許容できない距離に人間が増えたのが不快で、私はマスクをつけた。こうなってはのんびりとコーヒーを啜っているより、さっさと飲みきって、それから自分の世界に閉じこもってしまうのがいい。そう思って一度つけたマスクをずらし、コーヒーを飲み切る。マスクを戻して背もたれに体重をかけた。
「一口飲む間だけマスクをずらして、すぐに戻す人はこの辺りじゃ初めて見た」
私は眉を寄せ、それから絶望した。なんだこの躾のできていない男は。こんな人間のたった一言で、素晴らしくなるはずだった私の一日は台無しにされなければならないのか!
男性客たちをひと睨みするが、気にした様子もない。うんざりして頭を抱える。ほんの一分、もしかしたら十五秒、忘れようと目を瞑ったがとても無理だった。不機嫌なまま立ち上がり、ごつんごつんと踵を響かせてカフェスペースを出る。会計をしたが、そのまま店を出ていくのは悔しかった。
酒屋と雑貨屋の合わさったようになったスペースをぐるりと回って、何かいいものがないか探し出す。地下にワイン蔵があるのは知っていたが、ワインはあまり飲まないので降りていくのはやめた。ウイスキーと迷ったが、冷蔵ケースに珍しいビールが並んでいたので、二種類選んで買った。今日ではないがそのうち、餃子をつまみにこれで晩酌をしようと決めた。その瞬間ばかりは心が晴れたが、すぐに曇ってしまった。
予定よりも早く店を出て、帰路を辿る。本当なら服屋にも寄りたかったが、もうすっかり気持ちが萎えてしまって向かう気になれなかった。
いつまでも腹が立って、悔しかった。全く不躾な男だ。あんなやつは新型の病気とは言わないから、インフルエンザにでもかかって一ヶ月ばかり寝込んでしまえ。そして金輪際喫茶店になんて近寄らず、自宅で駄菓子をつまみに発泡酒でも飲んでいればいい(私は普段そうやって酒を飲むことが多いので、別にそれが粗悪だなんて思ってはいないが)。なぜ笑われなければならないのだ。なぜあんなしょうのないことが気になって仕方ないのだ。どうしてこんなに打ちのめされなければならないのだ!
どこか公園にでも寄ろうかと思ったがやはり気が向かず、結局帰ってきてしまった。家に入る気にもなれずに、車の中に寝転がる。この空間には私一人だけだ。私をおびやかすものは何もない。本当はそういう安心感を、どこか外の世界で味わいたかった。孤独や悲しさが溢れて流れていった。
このままで今日を終えるなんてとてもできない私は、日記を書くことにした。この自分勝手で、被害妄想的で、矮小で、傷ついた気持ちを、どこか遠くに追いやりたかった。それはそう、どこか私小説と呼ばれる物に似ている気がした。
日記を書き終えると、ずいぶん心が穏やかになっていた。今日という日が私の頭を離れて、このたかだか二千字足らずに収まっている。この出来事はもう、私から切り離された私以外の何かで、私の興味を引くに値しないものだった。
しかし、ここまで真面目に書いたら誰かに見てもらいたい。閲覧数がいくらかついたら報われるし、私を擁護してくれる人がいるかもなんてスケベ心も湧いてくる。くだらないと言われれば古より伝わる「嫌なら見るな」のアスキー・アートを心の中に貼り付けよう。そう考えて、私は投稿ボタンを押した。
フェミニストの人たちって、誰よりも
たいていの男から見たら価値があるのはあくまで若くて美人の女の子だけって考えてないっすか?
若いとか美人でもない人間は、男たちには「お前らは別に要らないから価値ないよ」って見られてるって思いこんでないっすか?
熟女好きとかブス専っっているし、その逆にブサメン好きやおっさん好きの人もいるのに。
わたなべなんとかさんみたいな人が大人気でぼろもうけしてるのに。
男どもが若くて美人の女ばかりに群がったり、オタクどもが自分たちじゃなくて二次元の美少女にばかり価値を認めて自分たちには価値が全くないみたいに扱われてて気に入らないって思ってるっすよね。
たぶんフェミニストの人がモテないのって容姿や年齢より性格の問題、、、いやなんでもないっす。
もしそう思ってるんだとしたら、問題なのは男女問題じゃなくて女性の中での格差の問題っすよ。
思い込みをやめればそれだけで幸せになれるっぽいんすけどそれが無理なら無理でしょうがないっす。
なら、制度的に女は女というだけで女という総体が持つ価値をみんなで分け合って享受できるようにすればいいんじゃない?
さっき書いた通りで、JASRWみたいなの作って男が女を使った広告やりたかったら女にお金払うようにすればいいっすよ。
今って芸能人とかオタク向けの美少女絵ばかりにお金が回ってるみたいですけど、こいつらからお金巻き上げればいいんすよ。
今は年配の女性たちだって昔は若くて美人だった時もあるだろうから、女性であるということでみんなで権利を持ってるということにしてもいいはず。
そうすれば女性間での格差なくなりますよ。その方がよくないっすか?
いくら男をバッシングしても男の性欲なくならないし、そうやってフェミニストの人が心がブスなことばっかり言ってたら逆効果じゃないっすか?
そんなことしたら、ますます男は男に媚びる女に金つぎ込むようになるっすよね。
10年近く前のことになるが、大学の通学路の途中に顔なじみの猫がいた。
白くて毛並みの良いもっちりとした猫だった。だいだい色の柄が頭に小さくひとつ、背中から腹にかけて大きくひとつあった。俺は猫のことをミカンダイフクと呼んでいた。
猫というのは大体そうだが、ミカンダイフクもあるとき急に通学路に現れた。
どこかからやって来て、そこにいつくことに決めたのだろうと思われる。ある家のガレージを根城にしていて、埃をかぶった二輪の上でよく眠っていた。
少なくとも、猫は俺だけになついているわけではなかった。
ある日なんて、小学生くらいの少女に米俵のように担がれて、全く関係のない通りで見かけたこともあった。あいつは何をやってるんだ、と俺は思ったが、友人のいない大学生に撫でられているよりずっと、猫は幸せそうに見えた。
猫はいつも、俺が会いに行くと面倒くさそうにして寝たフリを始め、それでも俺が待っていると、仕方ねえな、という具合にのっそりやってくる、そういう関係性だった。そして、ある日見かけなくなって二度と現れなかった。
それから10年近く経って、俺は30を過ぎて、昨日人生で2回目の胃カメラを飲み、写真のパネルの前で医者に嫌な顔をされた。
「これ、わかります?」
「はあ」
「生検、取っておきました」
「ああ、そうですか」
「あと、これ。こことここ、色が違うでしょう」
「ええ、はい」
「これが気持ち悪くてね…。念のため、ピロリ菌の検査、やっておきましょうか」
「はあ、じゃあ、お願いします」
気持ち悪い、と言われてもな。
要は僕はヤバいんですかね、と聞けばよかったのだが、うっかりしているうちに機を逸してしまった。本当にヤバかったら医者の態度ももっと違うだろう、という気もするが、カメラを突っ込まれた俺が猛烈にえづいていても容赦なくチューブを送ってくる人種だから信用できない。
そして俺は唐突に数年ぶりに、ミカンダイフクのことを思い出した。
猫の寿命を考えれば死んでいる可能性が高いが、どこかで生きていてくれればな、と思う。俺もまあ、いずれは死ぬが、いまはまだ死にたくない。
僕がこの身を粉にしてとかパフォーマンスしそう。そのパフォーマンスを見る聞く、1秒が無駄。マジ、だまれとかおもっちゃう。
おもうだけだけど。おまえのパフォーマンス芸を見るために、おれの機長な時間があるわけじゃない。
あなたにとっては、
俺の人生は、
あなたの
あ
という言葉を聞かせるために合って
なんでもいい
あなたのなにかで、僕の1秒は奪われるんだろうね
を無理やり感じさせて
反応を見て
練習台になるための、
モルモットなんだろうね
きっと
それで、あなたは僕に
ありがとう それで生き延びるよ なんで、コロナの前に死んでなかったんだろう
そうしたら、苦しまずに住んだ
ありがたやー 拝む言葉、なんとすばらしいことばでしょう ありがたやー
https://anond.hatelabo.jp/20200715133957
最近、商業BLの良さっていうのは手短に完結することなんじゃないかという気がしてきた。基本的に続刊は出ない前提なのか、単行本一冊で終わるように全力で話を畳みにかかる。
私は漫画といえば終わりの一向に見えてこない連載漫画ばっかり読んできたので、ちゃんとオチがついて終わる漫画というだけで尊いと思ってしまう。えっ、もしかして、私の意識低すぎ?
とある地方の男子高校生カップルの一年間を1話につき大体4コマで描いた漫画。前回紹介した『オールドファッションカップケーキ』の作者のデビュー作。
4コマ漫画かぁ……萌えられるのかそれ? とちょっと不安だったんだが、読んでみたらとても良かった。シマもなつおも可愛い可愛い。何周も読めてしまう。なんなら一周目よりも二周目以降の方が萌えるかも。正月太りでもっちもちになってしまうなつおがことのほか可愛い。
高校受験と大学受験の間のちょうどいい時期をのびのびと過ごしながらも、将来のことを考えると辛くなってしまうシマが切ない。
ヤクザBL。ヘマをしてほとぼりの冷めるまで逃避行生活をすることになった若頭の片岡に、運転手として同行する小田島には片岡暗殺のミッションが課せられていた、という話。海沿いを町から町へと車で逃避行するロードムービーのような感じ。
ヤクザものといってもそんなに殺伐とはしていない。ヘマをやらかして逃亡生活中なのもあって、ヤクザらしいことはあんまりしないのである。行く先々での人情エピソード中心。
片岡が魅力的でいい男なのである。魅力的でいい男なのに、冒頭で唐突に小田島をレイプするのが物凄い謎行動だけど……。女には優しいのに何でだ。
江戸時代BL。確か時代は江戸後期で陰間茶屋ブームがとっくに去ってしまったくらいの頃の話。陰間上がりの百樹と元火消で笛吹きの卍が下町の長屋でイチャイチャな日常を送るさまを描いた漫画。主人公達が普通に月代・ちょんまげで果たして萌えられるのかと不安に思いつつ読んだら、とても良かった。
絵がすごくいい。1ページ1ページがアート。江戸時代の風俗をかなりマニアックに描いている。
お百と卍の仲睦まじさは見ていてほっこりする。あと卍のビジュアルがすごくいい……めちゃカッコいい……。
本作は三巻まで出版されている。
これまた江戸時代BL。こちらは寛永年間が舞台。リアル指向の『百と卍』とは逆に、本作は時代劇! って感じの時代劇。なのでメインカプは都合よく月代を回避しているのである。少年漫画と青年漫画の中間くらいやや少年漫画寄りの作風かな。
かつて凄腕の暗殺者として恐れられていた、現・剣術指南役の間宮刀爾郎の元に訪れた青年一馬。一馬は間宮に弟子入りを志願するが、間宮は弟子を取らない主義だと拒絶する。散々食い下がって下郎として間宮の元に置いてもらうことになった一馬だが、実はかつて間宮に殺された男の息子だった。父の仇討ちと家の名誉挽回の為に挑む一馬を間宮は受けて立つことに……。
ストーリー重視でしかも絵がすごく良い。背景もよく描き込まれていて凄い。非常によく出来た少年漫画といった趣きなのだが、BLなので普通に18禁ガチムチぶつかり稽古シーンは入ってくる。
こういうまとまりの良い少年漫画のようなものってそれ自体が希少だと思うので、腐女子でなくとも男同士の18禁ぶつかり稽古シーン平気な人は読んでみると良いかもしれない。
はしもっちゃんって呼ぶ支持者がいる時点でお察しな界隈。
フィットネスブームに乗っかって、私もここ1年くらいパーソナルジムにお金を払い続けている。
一般的なスポーツジムで自己流で有酸素で痩せたのが嬉しくて、プロにボディメイクの方法を学びつつ年をとっても崩れない体型になりたい!って思ったのだった。
最近は食事管理も上手になってきた。フリーウェイトコーナーにおどおどしながら出入りしたりもする。
自宅にヨガマットを導入して、ジムに行けない時は自宅にあるダンベルでちょっとやった気分になる。
順調なフィットネスライフかと思いきや、暗雲が立ち込めている。
というのも、私は前腿が太くてコンプレックスで、細くしたいって思ってる。
お尻はあがってるのがいいけど、太腿大きくしたくない。
バーベルスクワットなんか絶対絶対やりたくない。方法がまずいだけだけど、つい前腿にきかせてしまう。ほんと上達しない。
まじ重いの持ちたくない。
立ちあがるときにうわー前腿にきいちゃう~っておもっちゃう。実際前腿が痛くなる。
そうなるともう立ちあがれない。
筋トレって、今自分がどこの筋肉動かしてるのか意識するのが良い っていう。
だとしたらもう前腿めちゃめちゃ育ちまくってる。むしろ私の嫌悪感が育てている。
トレーナーさんに、前腿ごつくしたくない っていったら、お尻鍛えたいなら前腿にも影響するのは仕方ないですよって言われる。
1年近く練習してそれでも前腿太いから言ってるんじゃないですか
それはそうだろうと思う きっとそうなんだと思う サボりたいやつの言い訳だ。
わかってんだけど、もういやになってきた
歩き方に気を付けて、マッサージして、筋膜リリースしたりして、ストレッチしたりして、
浮腫みとるタイツはいたりしてどうにかしたいとおもってるのに、
トレーナーさんはいいじゃないですか、前腿育てましょうよって言う
女の人で重量持てるの中々いないですから、やりましょうよって
来期申し込むかちょっとなやんでる
悲しきゴリラだな