はてなキーワード: ブーメランとは
数年前に兄が自殺した。
いつも死ぬ死ぬ詐欺を家族にしていて、でもなんとなく自分には「あぁ死ぬのかな」って思ってた。
覚悟を決めたような顔でもなく、言葉でもなく、親からいつものようにこれからどうするのか、という問いに対し
兄の苦しみは当時の自分にはわからなかった。とにかく問題児で、両親の注意は兄に惹きつけられていて、私は兄の文句を毎日日々聞きながら、生きてきた。
親にこれ以上迷惑をかけないように、堅実に生きようとして真面目であるべきだと感じていた。
自分と違って、普通に学校へいくことも、働くことも、人と接することが満足にできない兄が鬱陶しかった。自分ができることをなぜできないのか。
人が出来て当たり前のことが何一つできない。そんな兄の愚痴をいつも車の助手席で、運転する父から聞きながら、だったらもう家から追い出しなよといったとき、「あいつは病気だから。病気だと考えて接しないと、やっていけない」といった父の言葉も、当時はわからなかった。
なんだ、病気って。自分だってどんなに辛くても学校へいったし仕事も自分で見つけたし、仕送りなんかうけずに独立したし、人付き合いが苦手でもそれなりにやってきた。
兄が死んで数年たって、ボロボロになった実家を訪ねて、なんとなく兄の部屋に入った。
兄はずっとひきこもっていたので、部屋がどうなっていたのかなんて知らなかったけれど、とても綺麗にしていたようだった。
大好きなギターやベース、電子ドラム。お金がないくせに誰にこんなもの買ってもらったのか、とおもったら親ではなく当時ヒモになっていた彼女からもらってたらしい。
兄は壊滅的に人付き合いはできないけれど、悪い人ではなくて、「どうにかしてやらなきゃ」と思わせるような人間だった。だからきっと私もそこまで辛くあたることはなかった。
死ぬ死ぬ詐欺を繰り返す兄だったけれど、この人はかまって欲しくて言うのではなくて、本当に消えそうだ、と思うから「そんなこといわないでよ」「お兄ちゃんがいなくなったら寂しい」と言った。本心からだった。兄は何も悪くない。私は途中から気づいてた。
でもある日、兄は消えた。いなくなってからすぐが衝撃的で、私は何もする気にならなくて、感情をごまかすためにわざわざ忙しくした。
最近になって、仕事が辛くなってきた。最初は楽しかったのに、仲良くなりすぎた為に、色々ギスギスしはじめた。
悪口ではないんだけれど、人の文句を大勢でチャットで盛り上がるような風習があって、誰かが祭り上げられてる度に、自分も言うべきなのか?と思ったけれど、思いっきり自分に返ってくるブーメランかな、と思ったからあまりそういったことに入り込むことはやめた。
きっとこうやって人に対する文句を言っている人は少なからず自分のことも言っているはずだ、と思うと胸がざわざわして切なかった。
誰かを貶めて悦びを得て仲間意識を繋げるのは、嫌だった。本当にそうだと思っていたしても、自分の心の中にとどめておくべきなんだ、もし吐き出したいと思っても、それは同じ繋がりのある人間ではなくて、家族にでも話しておけばよかったのかな、と思う。でも悪口って結局は共感を得て快感を得たいだけだから、どうしても身近な人間を巻き込んでいくのだろうな、と思った。
自分も何か言われているのだろうなぁとは薄々察しながら毎日を過ごし、ある日それが確定的になった。誰がそういったのか、という疑心暗鬼は拭えず、様々な選択肢を考えて抜け出したいと考えた。自業自得なところもあるから、これも罰なんだろうなぁと考えて抜け出すための手段をあれこれ考えるのだけれど、考えて浮かぶ度に、何もかもが嫌になってきた。
抱え込むほど辛い悩みではないと思う。
でも考えれば考えるほど辛くて、抜け出したくて、時間を巻き戻せるならあの日に戻したいと思う。
兄の部屋で日記を見つけた。
兄はお世辞にも字がうまくなかったから、まさにミミズが走るようなその文字で色々書いてあったけれど、こんな気持ちになってから兄の日記を見つけて読んで、ああ、と兄の自殺した意味がわかってきた。
死ぬほどの理由に値することは人にとってそれぞれ違って、溢れ出る限界を人によって違う。死ぬほどのことか、って思っていたけれど、彼が感じていた絶望は、今は私が感じている絶望に等しかったのかもしれない。
こんなに悩み苦しむのであれば、選択肢としての「死」は悩みや苦しみから解放される最良の選択肢にすら思えてきた。
お兄ちゃんの心は、死んでからラクになったのだろうか。
お兄ちゃんに聞けるのであれば、「ラクになりましたか?」と聞きたい。
死ぬことはよく考えるけれど、今に引きずられて中々考えることはなかった。それ以上に怖かった。何もない無の世界なんて、今ある世界に比べたら恐ろしいくらいの恐怖だと感じていたから。
でもお兄ちゃんが救いを求めていった「死」にこそ今は助けがあるのではないかと絶望の淵で考えてる。
残された人になって、お兄ちゃんに今会いたいって心から思う。
あなたはラクになったの?
自分は主にイベント系の映像や、CGなどを受注する会社で働いているのだけれど、最近同業者たちと飲むと、必ずこの話題になる。
全部ではないにしろ一部を必ず受注するだろうね、という会社は共通の認識として数社あって、誘致の際に受注していた3文字の会社や、3人組国民的アイドルグループの裏方を担当している会社、水族館で子供に絵を描かせる会社などなど。
全員で意見が一致しているのが、どの会社のパートも酷いものにしかならないという確信があるということだ。
まず間違いなくその時はやっているテック系の流行、たとえば今で言うドローンやVR、人工知能などを使いながら盛大にマスゲームをやり、まったく無意味なユーザー参加要素が作られるんだろう。
そういった数年で廃れるような流行に食いついては食い散らかし、広告代理店とグルになってクライアントや地方自治体を騙してきた壮大なブーメランが開会式で直撃するんだろうな、という絶望が我々にはある。
(余談だが1,2年前に地元の城にあからさまに手抜きで珍妙な絵をプロジェクションマッピングされたときは怒りで震えた。ああこうして僕らは東京に搾取されるんだ、と。親戚がすごいすごい、と喜んでいることにはもっと絶望した。)
同業者なんだからなんとかしろよ、と叱咤されるかもしれないが駄目なんだ・・・ もうすでに東京の業界内での勢力図から結果は見えているしそのために彼らも必死に赤字覚悟で根回しやロビー活動を行っている。
一生に一度しか経験しないであろう自国のオリンピックが無残な姿を世界に晒そうとしていることに、自分でも驚くくらい憤りや悲しみという感情が沸いてきていて、もしこのまま予想した通りの結末になるようであればまったく異業種に行ったほうが幸せになれるのかな、とも思う。
カフェ・喫茶店にクレカ導入しないことを批判するブログ記事がホッテントリに上がってたんで、クレカ導入の難しさについて書いておくよ。
ドトールやコメダ珈琲など、大手カフェのほとんどがクレジットカード払いに対応していない現状を嘆く。電子マネーもほぼ使えません。 - クレジットカードの読みもの
本題に入る前に愚痴なんだけど、なんで一部のブロガーって全能感というか、「こんな簡単な事に気付かない企業は馬鹿だ」と安易に言っちゃうんだろう。中の人はとっくにそんなことは検討しているし、お金使って調査してるし、その上でやるやらないっていう判断を下している。消費者側からすればそんな簡単な事もできねーのか!って思うような事が、実は全然簡単じゃなかったりするんですよ。とある経営学の先生が「一目して簡単に見えることは、たいていの場合恐ろしく複雑であり、その解決法はさらに輪をかけて複雑である。だから誰もできず、放っておかれて、一目して簡単なように見えてしまう」って言ってた。至言だと思う。
本題に入る。
交渉でギリギリまで手数料を下げてもらって、じゃあこれでペイできるかどうかを徹底的に調査します。どうやって調査するかというと一番使えるデータは似た業種の実例ですね。完全に正確なデータは入手できないけどおおまかなのであればたくさんリストできます。それを元に自分とこの店舗に導入したらどうなるかをシミュレーションします。
他にも色んなことを考慮する。決済にどのくらい時間かかるのかは飲食店にとって重要。会計に30秒待たされたらお客さんイライラしちゃう感じです(これも金かけてデータ取ってる)。前のお客さんがカード決済に少し時間かかると一瞬で行列できちゃう時間帯もある。全員がカード決済通るわけじゃないんですよね。その辺はカード会社がデータ持ってるんだけど1%ぐらいの割合で決済通らない。そうなると会計に2~3分かかる。決済が通らない場合お客さんが怒り出す場合も。その時に店舗側は説明できる情報が手元に無いのでカード会社に問い合わせてくれと言わないといけない。余計にお客さん怒る。大混乱必至。あとコンビニみたいに一瞬で決済完了するシステムは糞高いです。目が飛び出ます。コンビニみたいにお客さんの数が異常に多い業態ならペイできるけど飲食店は厳しい。
シミュレーションの結果はもちろん完璧に正確では無いし、幅がある。そんで、最良の場合の結果を見ても全く駄目。ペイしない。検討したのがアホらしくなるぐらい。ベストなシナリオでこれかよwって笑いが出る。
じゃあ何で他の一部の企業は導入してるのか。何でだと思います?
答えはカード会社に営業されて導入してみた、これに尽きるんです。
カード会社(の営業代理店)としては決済件数増やせる大手飲食チェーンは垂涎の対象なので猛烈に営業かけるわけです。もし導入したらこんなに売り上げ伸びますよ!って眉唾物とは言わないけれど控えめに見積もっても甘々な予測結果を提示して説得するスキルを彼らは持っています。
いまやカード導入したら客足が伸びるなんてもう飲食業界では誰も信じませんし、諦めてます。日本で1000円前後の単価にカード切る人は少ないんです。ましてやカフェ喫茶店の単価だと絶望的ですよ。「都市部では10~15%ぐらいカード払いする」なんてそれ何の根拠があるんでしょう?ご自分で1次データにあたったことあるんでしょうか?喫茶店で働いて導き出したんでしょうか?ちなみにJR系エキナカ喫茶店の電子マネー利用率が関東平均3%とかです。SUICAのお膝元で、しかも電子マネーでこのレベルです。全国規模の単価低い飲食店にカード決済なんて導入してどれだけ売り上げが上がるんだって話ですよ。
クレカ大好きな人って、「クレカ払いはポイント貯まるしクレカ払いしてる自分達は超賢い」っていう思い込みからか、クレカ払いしない人やクレカ使えない店を攻撃する傾向にありますよね。怖すぎ。
もう一度最後に愚痴る。なぜブロガーは全能感に浸りたがるんだろう。
消費者としての意見ってならわかるんだけど、それ通り越して「企業は〜するべきだ」とコンサルタント気取りになってしまってるブロガーが多すぎる。おそらく生涯を通じて、企業の意思決定の場に一度も関わってこなかった類いの人で、意思決定の途方も無い難しさを肌で感じた事が無いんでしょう。
昔iPhoneが世に出た時に「こんなものは普及しない」「iPhoneが普及しない~つの理由」とかいう記事を書いてたブロガーたくさんいましたよね。あの人達がもし企業の意思決定に関わる人だったらその企業とてつもない損失を被ってるわけで。そんな損失を与えちゃったらもう企業人としては死です。死にます。一生馬鹿呼ばわりされます。それが意思決定に関わる者の責任と裏返しのリスクです。
でもブロガーってそんな時でも何事も無かったように次のブログ記事を書き出しますよね。何も省みない。
例のブログの人が以前「経済アナリストは当たりもしない適当な予測出して飯食ってて酷い」と書いてたけど、それ思い切りブーメランですよ。ほとんどの経済アナリストは予測に至るまでにちゃんとデータを集めて色んな角度から分析してる。仮に予測が当たらなくても、その過程で得られたものが所属する企業や社会に還元されてる。例のブロガーさんみたいに適当な思いつきでコンサルタント気取りやってる方が10倍悪質じゃないですかねえ。いいポジションっすなあ。
以上、クレカ決済の裏話と見せかけて、恐ろしく無責任なブロガーを嘆く…という話題でした。あんまりいい加減な記事を書かないでもらえると、私個人としては嬉しいです。
いや、Bが「原作はこのサイトの誰それさん」とか明記していても叩くんだよあいつら。
具体的には、一時期二次創作同人界隈で二次創作の二次創作(三次創作?)ってのが出現したのね。今でもあるかもしれんが。
二次創作だけど原作には無い独自設定とかオリキャラとかも加えて創作している人の、その設定を使った創作、という。
んでそれが当然のように袋叩きになってたんだけど、いやいやお前らも勝手に二次創作してるんだろ?どんだけブーメランなんだ、としか思えなかった。
或いは一次創作(オリジナル)のネットのアマチュア作品使った二次創作でも同じく。
一次創作しかしてない人が言う分にはいいが、二次創作(勿論原作側の許可など取っていない)してる奴が言っててもブーメランとしか。
実際はお荷物になってるだけな人が侮蔑の対象となる=叩かれる。
そもそも、それまで優秀だったり人望があった人が子供産んだ途端に手のひら返したように叩かれる、なんて事は普通は有り得ないんだよ。
子供が居る事で多少パフォーマンス落ちたとしても「子供が大きくなればまた活躍してくれるはず」「あの人には世話になったんだから」と周囲も寛容になるもんだ。
叩かれるWMってのは、元々仕事出来ないとか性格悪いとかで嫌われていた人達だよ。
周囲の反応が「嫌いだけど害がある訳じゃないからスルー」だったのが「嫌いだし迷惑だからさっさと辞めろ」になっただけ。
はてなのWMクラスタの中にも「子供居ないときは周囲のWMウザい辞めろと思ってた」とか言ってたやついたなあ。
それで今になって周りがWMの私を支えてくれないの!ひどい!って訴えてたけど、ブーメラン食らってるだけじゃん、としか。
普段から周囲を支えてた人なら、自分が困った時にも支え返して貰えるもんだよ。
なので元増田に付け足すと
8.(みんなから)元々嫌いな人が以前より弱い立場になったからとここぞとばかりに叩いている
→叩かれるなら、まず自分を顧みて直せるところは直す。すぐに「周りが/会社が/社会が悪い、私は悪くない」と自分以外のせいにするのは止める