2015-07-09

東京オリンピック開会式映像の憂鬱

自分は主にイベント系の映像や、CGなどを受注する会社で働いているのだけれど、最近同業者たちと飲むと、必ずこの話題になる。

全部ではないにしろ一部を必ず受注するだろうね、という会社は共通の認識として数社あって、誘致の際に受注していた3文字の会社や、3人組国民アイドルグループの裏方を担当している会社水族館子供に絵を描かせる会社などなど。

全員で意見が一致しているのが、どの会社パートも酷いものしかならないという確信があるということだ。

まず間違いなくその時はやっているテック系の流行、たとえば今で言うドローンやVR、人工知能などを使いながら盛大にマスゲームをやり、まったく無意味ユーザー参加要素が作られるんだろう。

そういった数年で廃れるような流行に食いついては食い散らかし、広告代理店グルになってクライアント地方自治体を騙してきた壮大なブーメラン開会式で直撃するんだろうな、という絶望が我々にはある。

(余談だが1,2年前に地元の城にあからさまに手抜きで珍妙な絵をプロジェクションマッピングされたときは怒りで震えた。ああこうして僕らは東京搾取されるんだ、と。親戚がすごいすごい、と喜んでいることにはもっと絶望した。)

同業者なんだからなんとかしろよ、と叱咤されるかもしれないが駄目なんだ・・・ もうすでに東京業界内での勢力図から結果は見えているしそのために彼らも必死赤字覚悟で根回しやロビー活動を行っている。

一生に一度しか経験しないであろう自国オリンピックが無残な姿を世界に晒そうとしていることに、自分でも驚くくらい憤りや悲しみという感情が沸いてきていて、もしこのまま予想した通りの結末になるようであればまったく異業種に行ったほうが幸せになれるのかな、とも思う。

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