はてなキーワード: ふいんきとは
10月の第4週、関東はまたも台風21号から変化した温帯低気圧が大雨をもたらし、千葉では河川の氾濫が起きた。
自然災害の多い日本だが、今年の秋はそれがもたらす結果が深刻だ。
ラグビーW杯でも、予選プールの2試合が台風のリスクで中止になったが、その判断は正しかったように思う。
日本が初のノックアウトラウンドに進出したことで話題になったラグビーW杯だが、その他にもこの台風による試合中止や、ティア1の伝統国でないアジア初開催など、2019年大会は歴史に残るW杯になるだろう。
その大会に、史上初の3連覇という新たな歴史が生まれるだろうか。
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対戦するのは黒衣の絶対王者ニュージーランドと、白のジャージに身を包んだイングランド。
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前大会、自国開催でありながら予選プール敗退という屈辱を味わったイングランドは、勝負師エディー・ジョーンズをHCに迎え、破竹の勢いで準決勝まで勝ち上がってきた。
前任の日本でチームにW杯で初となる3勝をもたらしたことでも有名なこの名将は、その激しい気性と独自すぎる指導アプローチで数々のエピソードを持つ。
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南アフリカ戦の最後の場面で自らのキックの指示に反しスクラムを選択した選手の判断をみて激昂し、インカムをコーチボックスの壁に叩きつけ破壊したなどというのは可愛いもので、日本代表合宿で毎朝6時からの練習を強いて吐き気がするほど走らせた上、うまく行っている練習のシーンでもいきなりブチ切れて選手の不確実性への対処を見たり、イングランド代表合宿に柔道家を招聘して代表選手の顎の骨を骨折させたり、その狂気のエピソードは枚挙にいとまがない。
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2015年大会の結果を受けて、著書がビジネスマンに大受けしたエディーだが、こんな滅茶苦茶がまかり通るのは指導相手がナショナルクラスのフィジカルエリートであり、彼自身教員免許を持った上で三度もナショナルチームのHCを歴任して指導メソッドを磨き上げたからであり、凡百の経営者が彼の真似をしたら社員の8割は辞めると思う。
ちなみにエディーの指示をサラッと無視してブチ切れさせたリーチ・マイケルは、今大会の合宿でそのエディーが考案した「石鹸水でボールをヌルヌルにしたパス練習」をやろうとして、ジェイミーにすげなく却下されている。
こっちはこっちで会社の先輩だったら、なんかちょっとめんどくさい感じだ。
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一方、3連覇を目指すオールブラックスのHCスティーブ・ハンセン。
元警官の彼が激しい感情をあらわにしたのを増田は見たことがない。
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試合前にエディーが「練習をスパイされていたのでは」という記者の質問に対して否定も肯定もせず「まあでも誰かわかんないけど撮ってる奴はいたけどね」などと言わなくていいことを言っても「私は心理戦なんかやりませんよ。エディーがとても賢い人だということは、よく知っています。そんな事をしても、何の意味もありません」と泰然自若として受け流した。
聞くところによると宇宙飛行士というのは、どんな状況にあっても感情的にならず、そのときに最適な解決方法を考えて淡々と実行しなければ務まらないものらしく、それに近いメンタリティの持ち主なのかもしれない。
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注目の準決勝第一試合は、破茶滅茶パワハラおじさんとベテラン宇宙飛行士の名将対決となった。
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HCのキャラが濃すぎて説明に字数を取られてしまったが、ここでゲームプランについて考えてみよう。
伝統の強力FWに加えて、BKの展開ラグビーでもトライが取れるイングランドだが「出来るからといってそれをするべきなのか」という問題がある。
イングランドの展開ラグビーは、どこからでもかけられる圧力を相手に晒した上で、順目順目にオーソドックスに展開したり、ディフェンスラインのわずかに広めな隙間にパワフルランナーが走り込んでこじ開ける、といったもので、シンプル強力ではあるが意外性はない。
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この展開でボールを持ち続けてしまうと、いつターンオーバーされるかがわかりづらい。
オールブラックスは世界一のアンストラクチャーラグビーのチームだ。
突然始まったような攻守交代からの混乱で彼らを上回ることのできるチームなどありはしない。
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イングランドとしては、むしろボールを計画的に渡してディフェンスで潰してエラーを誘発し、セットプレーの展開に持ち込んだ方が、数々のチームをねじ伏せてきた必殺のモール攻撃を繰り出せる。
しかし、それだってディフェンスがちょっとでも遅れれば何をされるかわからない。
オールブラックスは本職LOの長身スコット・バレッドをフランカーに起用してラインアウト対策を取り、その上フィールドでは抜け目のない黒子、モウンガが目を光らせているのだ。
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エディーはこの難解なパズルに解を見つけることができただろうか。
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この試合でも、台風被害に遭われた方への黙祷が捧げられ、両国の国歌が斉唱されたのち、オールブラックスがウォークライ、ハカを行う。
これにイングランドはその三角の陣形を包囲するかような翼型の陣形を取って受けて立つ。
いつもはシリアスで怖い表情のCTBオーウェン・ファレルが不敵な笑顔で視線を送る。
その笑顔もやっぱり怖かった。
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これが自分たちにボールが戻るセットプレーとなり、ここから大幅にブレイク、順目のパワフルな攻撃を攻めきってわずか1分30秒、イングランドは王者から先制のトライを奪った。
この攻撃でイングランドはキックを蹴らず地上戦で取り切り、これはこの後の展開を予想させるものだった。
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その後も身体をぶつけながら前進、攻撃も防御も出来のいいイングランドに対し、ディフェンスの上がりが悪いオールブラックスは切り返すこともできずに序盤一方的に攻められてしまう。
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オールブラックスは17分、18分と二度敵陣に進入してのセットプレーを得るが、これを強力ディフェンスで凌ぎきられる。
待望の切り返しの機会を得て攻撃しても、イングランドのラインを押し上げる早いタックルの前に下げられてしまい、アンストラクチャーラグビーを全くさせてもらえず、自分たちボールのラインアウトもいい形でボールが出ない。
ポゼッションはイングランドが6割、プレーエリアは半分以上オールブラックス陣内だ。
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前半最後の38分、オールブラックス得意の切り返し攻撃も不発におわり、逆にイングランドがペナルティゴールを獲得、スコアは10-0で前半を折り返した。
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ぶつ切りのゲームを挑むのではないかという増田の予想を覆し、ほとんどキックを蹴らず、横に展開しつつ地上のフィジカルバトルを制圧して前進するイングランド。
スコット・バレッドを入れてのラインアウト対策をスカした上に、そのラインアウトでも幾度も競り勝ち、エディーに言わせれば「してやったり」という展開だ。
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予想したかしないか、全くボールを渡してもらえない上、守れば押され、攻めても包囲されるかのようなディフェンスの早いチェックと激しい当たりで前進できないオールブラックス。
前3メートルのスペースがあるところでボールが欲しい、しかしそれが全くできないのだ。
前に出られないディフェンスと噛み合わない攻撃を修正できるだろうか。
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機能しなかったスコット・バレッドを外し、地上戦を制圧するためにFLサム・ケインに交代。
しかし49分、それでもイングランドの圧力の前にペナルティゴールを献上、13-0とされてしまう。
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オールブラックスは苦戦していたラインアウトをテコ入れするため、HOデイン・コールズを投入。
経験豊かなSH TJペレナラ、CTBソニービル・ウィリアムズも投入し修正を図る。
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すると、54分、相手陣深くに進入し、相手ボールのラインアウトの一瞬のミスをついたFLアーディー・サヴェアがインゴールに飛び込み、オールブラックスが待望のトライを奪った。
コンバージョンも決まって13-7。
ほとんど表情が変わらないスティーブ・ハンセンHCは注意しないとわからないくらい少しだけ頬が緩んだ。
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だが簡単に流れは変わらない。
ここで試合を戻したいイングランドがまたも力押しで前進し、60分にペナルティゴールを獲得し、16-7。
コーチボックスでは勝負を左右する時間帯に追加点を得ても、緊迫した表情のエディー・ジョーンズ。
ここから先はフィットネスが切れる可能性があるのだ、そうなれば独創的な攻撃を誇るオールブラックスに9点差などあっという間にひっくり返されてしまう。
傍らで見るアシスタントコーチにしてみれば、フィットネスが切れるも心配だが、エディーの方だっていつキレるかわからないので全く油断ができない。
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しかし噛み合わないオールブラックスは反則がかさみ、主審のナイジェル・オーウェンスさんから注意を受け、終盤に差し掛かる68分にもイングランドにペナルティゴールを与えて、19-7とされてしまう。
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トライを取るしかないオールブラックスはボールを持って前進するが、終盤になってもフィットネスの切れる気配がないイングランドの高速ディフェンスの網を全くかいくぐれない。
勝負師エディーのプランは「地上で展開してボールを渡さず押し下げて、ボールを奪われるたら前進ディフェンスで潰しまくるね、それも80分ね、Go!走る!走るね!」というものだった。
ラグビーの研究が進み、ボールを展開するだけでは突破できない現実に、キックからのアンストラクチャー攻撃という回答を見せて絶対王者に君臨したオールブラックス、それに対する解は「前に出る攻撃的防御、展開しながらの防御的攻撃、その狭間からの一撃」だった。
元から恵まれたフィジカルをさらにいじめ抜いて徹底的に鍛え上げたからこそ取れるプランだ、ラグビーの母国に渡っても、やっぱりエディーはエディーだった。
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勝負は決しても一矢報いたいオールブラックスが最後の猛攻を見せるが、80分、ボールは蹴り出され、黒衣のディフェンディングチャンピオンを封じ込めたイングランドが準々決勝、準決勝にについで、三度の一番乗りを重ねて決勝に進出を決めた。
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33%しか地域獲得率を与えることなく、オールブラックスに試合をさせなかったイングランド。
試合後のインタビューに日本語で答えるエディー・ジョーンズの顔は笑っているが目が全然笑っていない。
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「ありがとうございます、みなさん」
4年前、日本代表を率いて世紀の番狂わせを演じた勝負師、その目が見据えるのは優勝だ。
3度目のナショナルチームのHCとしての挑戦にして、ついに視線の先に収めたウェブ・エリス・カップ。
あと一勝だ、もう逃がさない。
34歳にもなって独身の俺だが、実は12年前の22歳のときに彼女という幻の存在がいたことがあるんだ。
お相手はマホちゃん(20)。当時入ってたよさこいサークルの後輩でタレ目で黒髪ロングで巨乳という童貞俺にとっては夢のような女の子!
とくに好きだったのが暗い表情だ。
この世の終わりを23回は見ているに違いないというぐらい暗い。言葉の端からは「こいつは私より幸福だ」というふいんきがダラダラ溢れ出ていた。
ベラベラ過去を喋っていたところ、実はお互い両親に虐待されて児童相談所から養護施設にぶち込まれていたという過去まで一致!
意気投合してなんだかんだで付き合うことになった。あれほど施設送りの過去に感謝したこともなかったな。
当時、マホちゃんはいわゆるメンヘラというやつで手首はズタズタだったし何なら太ももまでズタズタだったわけだが、同じ過去を共有する俺としてはその対処法もよく分かっていた。
俺と付き合ってからの彼女は絶好調!笑顔も増えたしカッターを持ち歩く必要もなくなったんだ。
ありきたりだけども、よく二人で語り合ったのが結婚して二人で同じ墓に入るという話だった。
「私が先に死んだら骨の一部をペンダントにして他の骨はお墓に入れてね。なおくんが死んだら同じお墓に入ろうね」
俺は分かった、と笑顔で言った。彼女は嬉しそうに絶対だよ、と念を押した。
死に方については書かない。とにかくドタバタした。
マホちゃんには身寄りがほとんど無かったので自治体と俺で費用を出して簡単な葬儀をした。
遺骨は俺が引き取らなかったら無縁仏として合祀されるというので引き取った。
ペンダントにするのはすぐにできたが、墓をたてるのには時間がかかった。それなりに良いところをと考え金をためているうちについぞ12年も経った。
とにかく嬉しいのはついに墓をたてれて、あのときの約束を守れるということだ。
だから、本当に嬉しい。
俺たちはふいんきで女を見ている
残念なイケメンのことを書いてみる。
顔がhydeさんや「DEATH NOTE」の夜神月に似ていて
シュッとしていて足も長い。当然スーツ姿は決まっていて。
初日に紹介された時「なんじゃこのイケメンはぁああ!?」と恐怖を覚えた。
私のデスクに来ていろいろ教えてくれたりするたび
とチラ見しつつ、やっぱり怖くて、PCモニタをひたすら見て話を聞いていた。
日付またぐほど残業、休日出勤や泊まり込みも当たり前の真っ黒ブラック企業だったが
あまり疑問に思わず(頭が弱い)、また当時は20代前半で体力もあったため
なんとかこなしてしまっていた。(のちに体壊す)
で、たまに飲みに連れて行ってくれた。
みんなでわいわいするのは楽しかった。
そのうち廃土さんとサシでも飲むようになったが
何を話していたんだろう。
…書きながら思い出した。武勇伝だ。
女に貢いでもらったとか、ヒモだったとか
昔は複数人で云々…
とか適当に聞き流していた。
疲れとアルコールのせいで、あまり頭が回っていなかったのもあるだろう。
あと廃土さんに全く興味がなかったため、
(日焼けしててホストっぽい髪形で、喋り方もだるそーなキムタクのマネみたいな)
は、同い年ということもあり仲が良いらしく、しょっちゅうつるんでいた。
つるんでいたがチャラ井さんは廃土さんをおそらく小馬鹿にしているのが見て取れた。
どうやら私服がダサいとか、虚言癖があるとか、性格が暗いとかで。
確かにスーツはちゃんとしてたが、たまにダサそうな片鱗が見えた。
そんな当時の増田は、ストレスによる過食により入社時より6kgくらい半年で肥え
おしゃれもなにも気遣ってない酷い有様だった。
数年経った頃、廃土さんとチャラ井さんがそれぞれ独立して
会社を立ち上げることになった。
廃土さんには「増田は、俺のところに来てほしい。」と早々に誘われた。
ほぼ同時にチャラ井さんにも「うち来いよ。」と誘ってもらった。
廃土さんの会社の条件は良かったが、内容が危なげだったし、誘い方に恐怖を感じた。
それは会社を離れたとしても、この先もずっとそう思ってる。」
とか、
数回やんわり断っても
「こんなに男に口説かれるの初めて…!」と震える日々だった。
いろいろあったが廃土さんが信用できなかったのと
あまりに強引に誘うので怖かったため
チャラ井さんの会社に入った。
単純にチャラ井さんの方が仕事できるなあと思っていたし。
その新しい会社でしばらく経ったある日
「何がですか?」と言ったら
「廃土、増田のこと女として好きだったわ。」
と言われ、
衝撃的すぎて、その後の会話もよく覚えていない。
まあチャラ井さんは、ごたごたを大体知ってたんだろうなあと思っていたが。
ウソだろ。 好きって何?
わかんないよ。全然わかんなかったよ。
たまに眼鏡はずして凝視してきたりしてたけど、それもそういうことだったのか?
男子そんなんじゃ伝わんないよ!!
よく飲みに連れていかれたけど、そうだったの?
しかも飲み行ったあと、キャバクラ行ってたでしょう、廃土さん。
他の社員や出向で来ていた人に「増田と付き合ってる」と話していたらしい。
知らなかったー!そんなことになっていたのか!
その後も廃土さんからのよくわからないアプローチというか接触があったが
もう忘れてしまった。
なんてしょうもないことを、ふと断片的に思い出したが
今も謎すぎて、まったくわからない。
自分が気付いていたら、何か変わっていたのだろうか。いや、
どんなにイケメンに好きになられても気付かなかったり
全然うれしくなかったり、うまくいかないこともある。ってことで
おしまう。