はてなキーワード: ポスト安倍とは
自民党は、まがりなりにもこうして選挙を、党内民主主義と党内競争原理を働かせることに成功している。これがかつて一党独裁とは呼ばれたのは、確かに無理もないことではあったが、やはり独裁よりも民主主義に近い制度だったのだろう。
自民党から独立して、独裁政権自民党とは別の選択肢を作って、二大政党制を目指す。
しかし鳩山や小沢が自民を離党したのは、考えてみれば、そもそも党内民主主義に敗北したからであった。民主主義に負けた人が、選挙に不正があったとか主張して、別の政権を作った。中東あたりでよく聞く話だ。これは民主主義の理想を目指す試みではなくて、むしろ民主主義の破壊だったのではないか。
振り返ってみれば、野党民主党が存在した(存在感をまだ強く保っていた)ころっていうのは、今回の選挙のような「○○派が支持したから強い」だの「一般党員票が勝負の分かれ目」だのいった、民主主義めいた話が一切聞かれなかった。
むしろ、外敵たる野党に対抗するために、強いリーダーを求め、一致団結して一切の離反を許さないしそもそも離反も考えない空気が自民党内民主主義を取りまいていたのではないか(内部の空気なんて知らんけど)。
小泉の強さは選挙の強さであった。安倍の強さも選挙の強さであった。安倍政権が長期にわたったのは、ポスト安倍の欠如、つまり安倍でなくなったら野党に負けるかもしれないという不安が原因であった。彼らは強さを大いに誇示して強肩を振るい、それこそ自民独裁を行った。
長期自民独裁下の政権不正に対して、かつてのような、自民党内からの批判はなかった。「自民独裁」の時代は、政治とカネ問題への批判から自民党が分裂して、新党さきがけが成立したりしたのに。外部に新党が根付いていると、批判はむしろ効果を持たなかった。
今日、俺は、日本の民主主義を妨げていたのは実は野党だったのではないか?という疑いを持っている。
民主党系列の政党が、外敵としての存在感を増せば増すほど、自民党は民主主義的性格を失って独裁に偏重してきたのではないか。自民独裁を批判し、自民の外部で第二自民党を運営してきた、元自民議員たちこそが、実は自民独裁の原動力であり、主原因だったのでは?
今日、外部自民亭たる民主党系列は、様々な事件を経て大いに弱体化し、もはや外敵たりえなくなっている。
いま自民党の選挙で問題となっているのは、先日の横浜で起きたような、自民党であることが選挙にマイナスになりかねない事態のこと、党の権威の弱体化に過ぎない。自民がの敗北、外敵たる旧民主党陣営に負けるかもしれないという、危機感があるのではない。もしそうだったら、とっくに今の選挙も、岸田か河野に一本化している。争っている余裕がある。明らかに偏った性能の駒である高市早苗を試すべきか検討する余裕がある。
かつて自民から独立した政党が現れたとき、二大政党制は日本の風土に合わない、という見方があった。
民主党政権が成立したとき、そういう批判的見方は引っ込んだが。
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>"多数決してれば民主主義じゃねーぞ"、"自民党員しか投票しないなら民主主義から遠のいている"
ごもっとも。俺や貴方が大学で使った教科書をそのまま採用するならば、当然あなた方の批判がが正しい。
しかし上述したように俺は二大政党制を疑っている。つまり全国民対象の選挙で投票すれば、それが可能な現実的な政治的選択肢が2つ存在すれば、民主主義が実現する、という考えに否定的である。なぜならば、自分の考えでは、民主主義の実際の効果のうち重要なことは、第一にクーデターに寄らない新陳代謝と自由競争だ。民意の反映は、その結果として起きるのが望ましい(民意の反映の強化が目的であるならば、我々はまず議会制民主主義を否定する必要がある)。
日本に二大政党制を導入しようとしたのは、まず選択肢を2つに絞ることが目的だった。そうすれば有権者に示される選択肢が簡便になり、より多くの有権者が実際的な選択に関与するだろう、という話であった。しかしこの日本で、二大政党制がそのように機能しなかったのは明らかだ。選択肢をシンプルにしたことは、党派性の分断を産んだからだ。選択に関与する有権者を増やしたのではなく、選択にあたって看板しか考慮しない有権者を増やしたのではないか。
というか、はてなーの多くもそうではないか? 投票時に安倍嫌いでありながら自民党議員に投票することを、あるいは安倍支持でありながら立民議員に投票するかどうかを、自分の選挙区で検討しているだろうか? 本当に?
だから民主主義が強いか弱いかで言えば、自民一党のほうがマシだったのかもしれない、という思考だ。思考だけだ。証拠はない。自民が理想だとも思ってない。所詮書きなぐりだ。
自分は、二大政党制を疑っているだけでなくて、そもそも議会制民主主義というものにも強い疑義をもっている。ポピュリズム、党派性の分裂、トランプの潮流とリベラルの悪い意味でのエリート化、そういうものを現状の議会制民主主義は産んできた。別に、だから西欧はダメだとか中国を支持しようとかいう話はしないが。
とにかく、貴方がたの、こいつは教科書の内容も知らないんだろうみたいな批判は受け取れないということだ。
これは、現在の教科書の内容に対する疑義を表明する文章だからだ。
とはいえ、いまでも教科書の内容は妥当であるというような内容の応答は、むしろ読みたいところだ。それを模索して増田に書きなぐっているところがある。それを宣言しておきたくて、追記した。
消えた総理がなんだかわからないけど総裁選に出ると言い出して、
最右翼だった石原伸晃が自滅して、党員投票で人気だった石破茂は党内議員の人望がなくて
ここまで長く続くとは正直思っていないかった
公文書の管理や身内ひいきのような国家の根本を劣化させるようなことをしていったのはクソだと思う
ただその割に国民に強権をふるうことは激しい言葉の割りには思ったほどには起こらなかった
トランプが社会を分断したとアメリカでいうように、安倍は社会を分断したのだろうか
安倍総理に対する批判はどんどん過激化を増したのに、野党には求心力が集まらず
小池百合子に振り回され旧民主党は解体し、筋を通した枝野幸男は評価されるものの落選組をかき集めたおかげで立憲民主党の議員の質は低く、
共産党も筋は守るといいつつも、野党共闘でどこかご都合主義を感じさせ、若い世代は自民党と同じようにたたき上げ感がない人材の薄さを感じさせる
維新は弱肉強食ポピュリズムと利権志向をより明らかにする放言ばかり
世界中のリーダーから絶大な信頼を寄せられ、また日本人にこれほど愛された総理大臣は過去に類を見ないと思います。総理を辞されても、政治家安倍晋三として国内外に良い影響を与える存在で居て頂きたく存じます。まずはお身体をご自愛頂きゆっくりお休み下さいませ。誠にお疲れ様でございました。(9782いいね)
最初何とも思って無かったけど
安倍総理、心より感謝申し上げます。安倍総理は日本の最高のリーダーです。総理は辞任しても、これまで通り、リーダーである事は変わりません。まずはどうかゆっくりご静養なさって下さい。長い間本当にありがとうございました。(6976いいね)
長い間、大勢の売国奴を相手に8年間もありがとうございました。
一般国民の皆様。日本を日本人のためだけの国にするため国民一同、偏向報道やミスリードに騙されず総理の器であろう人に投票していきましょう。(5549いいね)
親愛なる安倍晋三さん、私たちインド人はみなさんの健康と長寿をお祈りします。あなたは公共サービスのためにすぐに戻ると確信しています。(3934いいね)
10551件のコメントがついた毎日新聞「安倍首相、辞任の意向固める」の記事のコメント欄でおすすめ順(good-badが高い順?)に並んでいるものを上から示す。
これほんとなのかな。
間違っても親中、親韓の人は受け入れられないし、そのような人達の言葉でフラフラするような人も同じ。
日本のことを1番に考えてくれる人になってもらいたい。
いるとしても、期待できるのは河野さんだけかな。(69227good,12054bad)
功罪は後で検証するとして、兎に角お疲れ様でした。しっかり治療に専念して下さい。
ポスト安倍は相当難しいな。内政は勿論だが、今は安全保障に関する外交の比重もかなり大きい。石破は絶対ダメだよ。(63504good,12718bad)
まずはお疲れ様でした。長期の総理の仕事はかなり激務なんだろうね。ゆっくり休んでください。次はだれかな?個人的には河野さんだがどうなるか?石破と岸田だけは止めてくれ…(37021good,7412bad)
問題は後任。
昨日の麻生の動きからして、唯一前日に知らされていた感があるし、
二階と会談重ねるのはどうなのか。
体調問題なら仕方がない。
もはや頼れるのは河野太郎しかいない。中韓に対して強気な態度をとれるのは河野しかおらん。石破や岸田や菅では「攻撃しないでください。その代わり沖縄をお譲りします。もしよければ、本州の一部もどうぞ」ってなるよ。習近平に従順な総理ではダメだ。 (13531good,1714bad)
自分も潰瘍性大腸炎だから良く分かるけど、きつい時期は本当にしんどいんです。。特にストレスで大きく症状が傾くので、限界が来たのでしょう。。自分は症状が重い時、この国のトップも同じ病気で苦しんでいるんだと思うと心強かったです。辞任はとても残念ですが、今はゆっくりと休んで頂きたいです。(15161good,2353bad)
同時に親日国との国交を広げた事。
その路線を貫けば良かったのに。
安倍ちゃんのことは結構あっさりしていて、ポスト安倍に関して懸念している人が結構いる感じ。
58万回ほど再生されたTBS NEWSの「安倍首相が会見 辞任決断の理由は(2020年8月28日)」という動画。1429件のコメントが書かれていて、いいね数順に並び替えたが、ちゃんとソートされないのでもしかしたら見落としがあるかもしれない。
この報道を受けて喜んでいるのが中国、韓国、北朝鮮だと言う事を皆さん忘れないように。欧州や他のアジアの国々、南米などなど、皆等しくネガティブな報道なのにだ。日本にいる安倍総理辞任を喜ぶ連中が何者か、これで良く分かったはず。日本人は絶対に安倍総理は何と戦っていたのか、誰と戦っていたのか、忘れるな。 (101いいね)
体を大事にしてほしいです。
泣いてしまった。
総理に対して「お疲れ様でした」の一言でも言った記者は数人、病気での辞任を責任逃れ呼ばわり、そりゃ日本からブラック企業も無くなりませんわ。 (86いいね)
他にも安倍辞任の会見動画は多数あって、THE PAGEの「【ノーカット】安倍首相が辞意を表明 持病再発「総理の地位にあり続けるべきでない」(2020年8月28日)」という動画は78万再生ほどあり、TBSのものよりも再生数が多い。ただ、337コメントしかなく100いいねを超えるコメントは結構スクロールしたけどなかったので、2番目に再生数が多いTBS NEWSの動画のコメント欄を調べた。
翻ってブクマカはどうか。「安倍首相 辞任の意向固める 持病が悪化したことなど理由に | 安倍首相 辞任へ | NHKニュース」についたブコメの人気コメント見てみよう。
本当に「最長記録」狙いだったようにしか見えなくてウケる/まあでも病気は大変だしなあという気持ちと「病気等で国政に携わることが困難である時どうすればいいか」みたいな話は別途に必要なんではと思う。(500スター)
やっぱり具合悪かったのか。これでいいと思う、体調が優れないときにストレスのかかる仕事なんぞするもんじゃあない…庶民の感覚で語っていい仕事かどうかは置いておいて。(178スター)
いやーぶん投げたね(247スター)
……うーんこの。
はてブは極左の集会場と揶揄されても仕方ないって感じるわな。前に安倍ちゃんを休ませて欲しいといった甘利の発言に対して、ブクマカがブラック上司のメンタリティで罵倒ブコメしまくっていた[4]というのがあったけど、ブクマカは世間とズレすぎ。SNSが世間全てとは言わんけど、ほとんどが匿名で利用できて本音を言いやすい環境で、嫌味みたいなことしているのはてブだけだぞ。はてブ以外がランサーズとかに制圧されているとはとても考えられんし……逆にはてブの方に何か変な介入がされちゃっているんじゃないか心配になるよ。
そういえば、はてブの皆さんは陰キャだらけで[5]きっと教室の隅っこが定位置だったと思うけど、これ見る限りだとインターネットでも隅っこの方みたいだね。
[1]小山晃弘のツイート「TikTokの「安倍総理」タグの動画コメント欄を見る限り、どうもマジで10代の若者は安倍のこと支持してるっぽいんだが、なんなんだこれは、いや統計とかでそういう傾向があることは知ってたけど、「生の声」を見るとTwitter論壇とのあまりの差異に唖然となる。。
安倍ちゃんが何を目的としていたかは知らんけど、結果として安倍ちゃんが行ったせいかは民主党政権と東日本大震災で被った経済基盤などのマイナスをゼロに戻したことだよ
ゼロに戻ったことで、例えば顕著な事例を挙げれば世界最大の自動車企業トヨタが本格的に不動産・都市開発へ参入するみたいなチャレンジが起きてきているわけさ
ゼロ地点であるココから日本の方向性がマジで決まっていくわけで、安倍ちゃんが悪の根幹みたいに評価するのは間違いなのよ
ゼロ地点である日本で悪の根幹が誕生するというのならばポスト安倍だよ。ポスト安倍が何を成そうとするかのほうが安倍ちゃんよりもずっと重いよ
まぁもしかしたらポスト安倍が令和の大英雄って呼ばれるかも知れんけどね
はてなーが見ていた悪の根幹たる安倍ちゃんは幻想で、実際に結論として安倍ちゃんがやってたことはガレキを撤去して地均ししていたことだけだ
日本を変えようって連中からすると安倍ちゃんは本当に便利だったと思うよ
なにせお膳立てしてくれてるんだから
・北方四島は戻ってこない
・公文書破棄
・デフレ脱却ならず
安倍総理が難病を患ってたのは知ってるし、自分も最近腸が悪くなって「これはキツイなあ」と体で理解したので、本当に病気はお大事に、だし、この体で仕事するのはつらいと思う。
ただ、後任が育たず、「ポスト安倍」が老人ばかりなのもどうなの?だし、そもそもこの政権って何か国民生活を良くするようなことした?美しい国日本どころか、本人とその周りの私利私欲で政治を滅茶苦茶にして日本のあり方をより殺伐とさせた人間としか思えない。(10万円配布は野党が先に行ってたし公明党の後押し有りだしで「成果」だと考えていません)
それなのに結構「長い間病気だったのにお疲れ様でした」「ありがとう」という声が流れてきて、「何言ってんだろう」と思って眺めてた。右翼とかネトウヨとかじゃなくて、普通の一般の、これまで政治的発言をしてなかった人が「ありがとう」とか「お疲れ様でした」とか言ってるの、本当に理解できない。長い間総理の椅子に座る以外は何もしていないでしょ。外交の安倍!とか言ってる人いるけどプーチンにはナメられ、トランプは北朝鮮にも「友人」とか言ってるし、金を払う以外の仕事した?見えないところで〜っていう人いるかもだけど、政治家こそ成果主義でしょ。
安倍総理って結局何だったんだろう。
マスコミに叩かれ野党に叩かれ可哀想な総理!こんなに安倍ちゃんは頑張ったのに!って言えれば楽なのかなあ。でもルール破りまくって滅茶苦茶にした人間を、「可哀想な総理!」ってチヤホヤできないよ。
たけし「今の世の中、一回失敗しても、やり直すチャンスが必要だってみんなが言うんだからさ。オイラ、今度の内閣は"再チャレンジ"をテーマに組閣すればいいんだと思うんだよね」
安住「はあ…そう、ですね」(怪訝そうな表情で)
たけし「安倍さんだってさ、一度自分で辞めてから、再度首相の座に返り咲いたんだからさ。河井夫婦の旦那さんの方。おいらあの人がいいんだと思うんだよね」
安住「まだ初公判が行われたばかりですが…」
たけし「奥さんもさ、国会議員だから、副総裁に大抜擢して。明恵さんみたいに内助の功で支えるの」
安住「……」(話を切り替えるタイミングを伺う)
たけし「あとは、官房長官は麻生さんね。政権のスポークスマンは、ああいうパンチの効いた人がいいんだよ。」
「厚生大臣は、立憲民主党の歌舞伎町のお店通ってた奴ね。文春砲がさく裂した、不倫デートのカップルも惜しいけどね。」
「法務大臣はカジノの汚職で捕まったの。それであれだよ。検察庁のお偉いさんの定年をもう一回再延長して。シニア世代にも活躍の場をって、みんな言うんだからさ。」
安住「はい。たけしさんはそういうお考えだと。」(話を遮るように)
たけし「防衛大臣には、杉田水脈さんだっけ?女性議員の登用も必要だよね。セクシーにね。」
安住「はい。それではこの辺で、街の皆さんの声を聞きたいと思います。中継は新橋から……。」
たけし「あと外部からも人材を抜擢しないと。山本太郎とかNHKをぶっ潰したいあのおじさんとかさ。都知事選で敗れた豊かな顔ぶれも再チャレンジが必要だよね。特に民放的にはNHKおじさんは色々とおいしいでしょ。」
安住「中継の~~さん聞こえますか~~」
日本で使われる文脈だとポストとアフターって若干ニュアンスが違う気がする。
「ポスト」が「次」、「アフター」が「以降」みたいな。
例えばだけど
「ポスト安倍」だと安倍首相の次の首相をピンポイントでさすけど
アンチ安倍の主張とは裏腹に、安倍政権はビビリだから、新解釈の強行でも改竄でも、コトの本丸には手を付けない傾向にある。
原理的にはやりたい放題になる可能性はあるんだが、それを利用してめちゃくちゃやるのかというと、そうでもない。
森友の改竄も、読めば確かに文書の趣旨は変わっておらず、まあ政治家とか首相夫人の名前が消えてたんで一部の人らは発狂してたけど、
彼らの関与で土地の値段が下がったわけではないのは明らかだったんで、あれ、野党マスコミにビビりすぎたのが最大の失態なのよ。
要は安倍政権というのは、とりあえず政権が存続することが至上命題になっている感すらある。改憲ですら与党陣営へのポーズに見えてしまう。
安倍が巨額のカネを動かすとか、どこ見てもないでしょ。疑惑になるのは、政権周辺の、せせこましい案件ばかりだ。
それにしてもポスト安倍となると、与党にも野党にも、インパクトのある経済政策を語れるものが少ない。
ええ、安倍のやってることは緊縮ですよ。ただし安倍に信念はない。風向きが変われば、コロッと2回消費増税を延期したりもする。
信念がなければこそ、財政拡大派の学者をしれっとブレーンに据えたりもするし、またその下で金融緩和だけ続けつつ、財務省の言うがままインフレにならぬよういわゆるデフレスタビライザーで財政出動を抑え、財政健全化の実績を作っていたりする。
しかしこんな右往左往の安倍に対してですら、特にマクロの経済政策において、アベノミクスの問題点を個別に指摘し、うちの党は金融政策はこうやる、財政についてはこうだ、と語れる政治家もほとんど皆無だ。
アベノミクスは金持ち優遇!格差拡大!としか言えない奴ら、論外。「人への投資」しか言えないのも、論外。
さらにコロナ騒ぎで増税を正当化しようと躍起になっている連中が跋扈している。これに日本の国民が抵抗するのは、至難のわざだよ。
安倍みたいに汚れまくってる奴より、清廉な顔して、国民のために寝ずに働いてます、この身を犠牲にしてでも国民のために頑張ります、みたいな顔してる奴が、一番危険。
首相については辞めてほしい立場なんだけど、ぶっちゃけ今の状況で次の打席に立ちたい人なんて与党、野党ともにいるのか?
安倍内閣の支持率って結局消費増税による落ち込みはあったにせよ、景気が安定して成長していたことに起因すると思っている。
(それは決して日本の政治が優れていたわけではなく、世界的なトレンドに乗っかったに過ぎない)
今回の危機でこの世界的な経済成長が終了して落ち込むことは既定路線だと思うし、日本も他国比よりはマシだったとしても落ち込みからの回復にも時間を要する。
その状況で政権を握ったとしても、回復できないことの責任追わせられるだけの気がする。(実際にはだれがやってもしばらくは好況なんて無理なんだろうけど)
であればこの危機への対応は極力関わらず(責任を回避し)、「何もできずに不景気となった」ことの責任は安倍内閣に負わせたほうが政治生命にはプラス、と考えてしまうと思うんだが。
危機の出始めにはよくあることだが、ニュースやSNSを見ているといまだに妙な楽観論が支配している。4月にはウイルス騒ぎが収束し、日経平均株価は20500円前後で底入れし、間もなく景気も回復するなんてことを言う専門家も少なくない。だが、そんな可能性は万が一にも無くて、少なくとも東日本大震災級、悪くてリーマンショック級の不況が来るのは確実なのだが、企業業績や経済指標などに具体的に反映されないと私たちは危機として認識できないものなのだろう。
コロナショックは、超グローバル社会と感染症とが組み合わさった未曾有の事態だが、今後の日本経済で展開されるシナリオは過去の経済危機の経験からだいたい想像はつく。リーマンショックの時は、金融機関へのショックを起点として、不動産→耐久消費財(自動車など)→消費財→小売り・外食へとショックが伝播していった。今回は実体経済にまずショックが起き、人とモノの流れが国内的、国際的に滞り、そこからいろいろな過程へ伝播していくプロセスとなっている。
3月上旬の今、飲食店、ホテル、テーマパーク、スポーツジム、イベント、旅行業、ホテル、百貨店といった個人消費分野がすでに深刻な打撃を受けている。
また、世界の製造業の中枢である中国の工場稼働停止が、各国の製造業のサプライチェーンに深刻な影響を与えている(これは早晩正常化するだろう)。
これから何が起こるのか。年内ぐらいでありそうないくつかのシナリオについて、整理したものを書きおこしておく。
●リーマン・ショック時の「トヨタ・ショック(2008年11月の下方修正)」のような、代表的企業の業績下振れショックが3月下旬~4月末の株式市場を直撃する。
●個人消費の縮小に続き、春先から企業投資にもブレーキがかかる。機械受注や民間建設受注の前年比マイナス幅が大きくなる。また、広告出稿量も低迷する。
●4月初め、歓送迎会シーズンなのに居酒屋ガラ空きの映像がテレビに流される。
●金融円滑化法が事実上復活したにもかかわらず、中小の旅行代理店や飲食店、旅館、イベント会社の倒産が前年比で急増する。加えて、さらに図体の大きな業態(空運会社など)でも信用危機が取り沙汰され、金融界に緊張感が高まる。
●インバウンドによって支えられてきた地方経済の困窮ぶりが併せて問題になる。貸し倒れ懸念の高まりとともに、ただでさえ暗かった地方銀行の先行きがさらに暗くなり、再編機運がいっそう増す。
●東京五輪の中止か延期をIOCが発表する。もし予定通りの開催となったにしても来訪する観客数は想定を大きく割り込み、旅行、ホテル業界が目論んでいた2020年下半期の回復シナリオが完全崩壊する。
●日経平均株価が15000円を意識した流れへ向かう中、株価を買い支えてきた日銀やGPIFの含み損に批判の目が向けられる。
●「派遣切り」が相次ぎ、派遣労働者の活動が落ち込む。相前後して鬼女板が往年の勢いを取り戻す。
●「餃子の王将」「マクドナルド」ブームが再来する、既存店売上高の前年比増加率が2桁を超える月が続く。
●ホテルの建設中断があちこちで起きる。五輪の見込みが外れ、今やホテルは完全に供給過剰になり、経営悪化に耐えられなくなった事業者の中から、手元資金確保のためのホテル物件投げ売りが起こる。そのいくつかは財務基盤の厚い財閥系デベがマンション用地としてハゲタカのように拾いあさっていく。
●もともと薄氷を踏むようだった構造不況業種も、リストラや業界再編の動きを一段と加速させる。例えば、百貨店や百貨店への出店を主とする従来型アパレル(三陽商会やオンワード)。
●10月の臨時国会では、インバウンド依存型経済の功罪が議論になるとともに、巨大な補正予算が組まれ、消沈するインバウンド需要の埋め合わせを財政で行おうとする。消費減税や、疲弊する地方の振興、特定の市場への振興策などが景気対策の玉として注目される。
●景気刺激策として政府は新たにどんな市場を振興したがるだろう。これについては予想がつかない。ただ、リーマンショック時はエコカー補助金、家電エコポイントとして実現された。自動車や電機業界のロビーイング能力は今回も健在だろう。
●大胆な財政・金融政策パッケージによる景気回復を前面に打ち出したドナルド・トランプの再選が決まる。
●安倍晋三4選への道が険しくなる。この道が絶たれた場合、政権がレームダック化するため、「ポスト安倍」に向けた自民党各派、公明党、野党の動向が2021年政治の焦点となる。
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1119/ltr_181119_0324472032.html
マルチ商法としてこれまでにもたびたび社会問題化してきた「ジャパンライフ」が2400億円超の負債を抱えて破産、12日には最初の債権者集会が開催された。しかし債権者への返済はほぼ絶望的な状況も判明、大きな波紋を呼んでいる。ジャパンライフをめぐっては警察当局も特定商取引法違反や詐欺容疑を視野に本格捜査が開始される模様だ。約6800人にも及ぶと言われる被害者が予想されるが、さらに被害を増大させた一因がある。それがジャパンライフと安倍首相の側近政治家との関係だ。
その最たる存在が、安倍政権下で内閣府特命担当及び一億総活躍担当大臣、厚生労働大臣などを歴任し、現在は自由民主党総務会長の要職にある加藤勝信議員だ。加藤氏はジャパンライフの内部向けの宣伝チラシに「ジャパンライフの取り組みを非常に高く評価していただきました」と紹介されるだけでなく、ジャパンライフ創業者で“マルチのレジェンド”と称される山口隆祥会長と2017年1月13日に会食するなど、ジャパンライフの“広告塔”としての役割を果たしている。つまり被害者を安心させる“印籠”になっていたというわけだ。周知の通り、加藤氏は安倍首相の最側近で、最近では“ポスト安倍”としても名前があがることもある政治家。もともと勝信氏は、自民党の大物議員・加藤六月氏(故人)の娘婿で、六月氏は安倍首相の父・晋太郎氏の側近中の側近。安倍首相の幼い頃から安倍家と加藤家は家族ぐるみの付き合いであり、また六月氏の妻・睦子夫人と安倍首相の母・洋子氏との関係は相当に深く、大臣抜擢も、洋子氏の後押しがあったためといわれる。そんなオトモダチがジャパンライフの広告塔だったわけだから、それこそ安倍首相の責任は免れないだろう。
しかし、ジャパンライフとの関係があるのは加藤氏だけではない。そもそもジャパンライフは政治家との関係をさかんにアピールしてきた。たとえば自民党の二階俊博幹事長も加藤議員同様、ジャパンライフの宣伝チラシに登場するだけでなくは山口会長主催の“自民党・二階幹事長を囲む懇親会”まで開かれていた。また2014年にはこれまた安倍首相側近の下村博文元文科相が代表を務める政党支部に献金がなされた。さらにこの問題を追及し続けてきた共産党の大門実紀史参院議員が入手した「お中元リスト」には安倍首相をはじめ、麻生太郎財務相や菅義偉官房長官、茂木敏充経済再生相らが名を連ねていたのだ。
そして極め付けが2015年に開催された安倍首相主催「桜を見る会」だろう。2014年9月にジャパンライフは消費者庁から文書で行政指導を受けていたにもかかわらず、この首相主催の会にジャパンライフ創業者の山口会長本人が招待されているのだ。しかも、ジャパンライフは招待状と安倍首相の顔写真を宣伝チラシに載せ大々的にアピール、また勧誘や説明会で「招待状」を顧客に見せ、その関係を利用しようとしていた。つまり側近政治家だけでなく安倍首相もまた“広告塔”としての役割を果たしていたと言っていい。
こうして安倍政権に食いこんだジャパンライフだが、さらに安倍首相と一体化している官庁である経産省を中心に官庁工作や人脈形成を盛んに行っていたことも判明している。
実際、ジャパンライフは元内閣府官房長や元特許庁長官ら複数の官僚OBを同社の顧問や関連するNPO法人の理事長として招請し、報酬を支払っていたことが明らかになっているのだ。
さらに問題なのは、こうしたジャパンライフの政界官界人脈が、悪質商法を行っている疑いがあるジャパンライフの行政処分を遅らせたという疑惑までがあることだ。これは昨年4月の国会で前述の共産党の大門議員が追及したものだが、ジャパンライフの業務停止命令が、2015年9月の立ち入り検査から1年3カ月と通常の倍以上も要した背景に、消費者庁の課長補佐が同社に天下りしていたことが指摘されているのだ。
つまり加藤議員ら政治家が“協力”していたことで同社の「信頼」を演出、さらには関係官庁のOBが天下りしていたことで、これまでも悪質マルチ商法を行っている疑いがあったのに、その行政処分が遅れ、被害を拡大させた可能性すらあるということだろう。
ジャパンライフの確信犯的とも思える政界官界への工作だが、もうひとつの疑惑が存在する。それがマスコミ“広告塔”工作だ。これはジャパンライフ問題が大きく取り上げられている現在においても、テレビや大手紙が一切沈黙を決め込んでいるが、通信社、全国紙、そしてNHKなど大マスコミの編集委員・解説委員クラスの幹部が、しかも安倍首相に極めて近い人物たちがジャパンライフの宣伝資料に実名・顔写真入りで登場していたというもの。
この事実は今年2月、消費者問題の専門紙・日本消費経済新聞がスクープしたものだ。記事によると同紙はジャパンライフ元社員から、顧客の説明会で使用する資料を入手。その中に、2017年1月27日、二階幹事長を囲む懇談会を山口会長の主催で開催したことが紹介され〈トップ政治家やマスコミトップの方々が参加しました! このメンバーで毎月、帝国ホテルにて情報交換会を行なっています〉と打たれものがあり、その下に「参加者メンバー」が肩書きと顔写真入りでリストアップされていたのだ。
そのなかには、TBS『ひるおび!』などテレビでおなじみ官邸御用ジャーナリストの筆頭、“田崎スシロー”こと田崎史郎・時事通信社特別解説委員(当時)や、安倍首相と寿司を食う仲から“しまだ鮨”との異名を持つ島田敏男・NHK解説副委員長(当時)、また芹川洋一・日本経済新聞社論説主幹(当時)の名前があげられている。田崎氏、島田氏が安倍首相の会食メンバーであることは言うまでもないが、日経の芹川氏も第二次安倍政権発足以降に少なくとも6回も安倍首相と会食を行なってきた。
ただ、このジャパンンライフの広告塔になっていたのは、安倍首相の“メシ友”だけではない。元読売新聞社東京本社編集局長の浅海保氏、元朝日新聞政治部長の橘優氏、毎日新聞社の亡くなった岸井成格・特別編集委員と倉重篤郎・専門編集委員、『報道ステーション』(テレビ朝日)コメンテーターでもある後藤謙次・元共同通信社編集局長らまでが名前を連ねていた。ようするに、政治部トップ経験者が勢ぞろいしていたのだ。
こうした名だたるメンツが二階幹事長を囲み、その懇談会がジャパンライフの山口会長の主催だとアピールすることで、マスコミ関係にも強力な人脈があるとの印象を顧客に与えたのは想像にかたくない。
安倍首相に近い政官界、そしてマスコミ幹部までもがレジェンドマルチ商法大手であるジャパンライフと癒着、“広告塔”となっていた疑惑————。だが、ジャパンライフと安倍政権の関係について、さらなる疑惑が浮上している。それがジャパンライフと安倍昭恵夫人との関係だ。
これは昨年末「日刊ゲンダイ」が報じたものだが、昭恵夫人が2017年10月に消費者庁から3カ月間の一部業務停止命令を受けたマルチまがい商法の「48ホールディングス」の淡路明人会長と一緒に写っている写真がネットで出回ったというもの。そして48ホールディングスの渡部道也社長はかつてジャパンライフの取締役を務めていたという。その関係の詳細は不明だが、しかしここでもまた昭恵夫人が登場したこと、さらにジャパンライフと安倍首相の蜜月を疑わざるを得ない。
冒頭で記したように、今後ジャパンライフは当局の本格捜査が着手されるが、果たしてこうした安倍政権との癒着構造が解明されるのか。その動きを注視したい。
(編集部)