はてなキーワード: r25とは
203x年。web村から広告が完全に排除されて10年がたった。
2010年代初頭にヘビーなネットユーザから普及し始めた広告ブロックツールは2010年代後半には一般のネットユーザにまで広がり、広告屋/コンテンツ屋は広告ブロックツール作成者に対してあらゆる理由で裁判をおこした。何人かの作成者は言われの無い理由で葬られたりもしたが、そうした動きがインターネット原理主義寄りの開発者たちに火をつけ、広告ブロックツール開発コミュニティを活性化させることとなった。
202x年、ついに広告と広告ブロックツールのイタチごっこに終止符が打たれる。
広告が排除されて最初に姿を消したのは広告媒体となるために生みだされたサイト群だ。
やがて新聞やTV局が供給するニュースサイトがwebの配信を終了し、紙/TVに回帰し始めた。
新聞の発行部数はweb登場の前と同様までとはいかないものの、かなり取り戻している。毎日新聞などは海外版の変態記事まで復活させた。
TVはチャンネル数が倍になった。広告主がTVに回帰したことに加えて、放送法の改正と放送インフラ整備が進んだため、TV局を開始/運営するコストが大幅に下がり、TVスタートアップのIPOが雨後の筍状態だ。ネット上で独自コンテンツを供給していたサイトの多くがここに参入した。
検索結果の操作や、広告に見えないよう工夫された内容の偽装型広告。ECサイトへのリンクを含むブログなど、しばらく残り続けたものもあった。
しかし、それも長くは続かなかった。
民間レベルでの広告排除の動きに同調した各国政府は、広告主のバイアスを検索結果から排除することを義務付けた検索法を相次いで制定し、googleをはじめとする検索サイト型広告媒体はビジネスモデルの転換を余儀なくされた。
各国で監査機関が設置され(日本では検索庁)、定期的な監査が行われている。
このため、現在yahooは定額制でユーザに直接課金している。
googleは数年前に違法な検索結果を表示したために、世界中の監査機関から総額120兆円に上る制裁金を科せられ、あっけなく姿を消した。
検索法に続き、多くの国でEC法が制定され、ECサイトへのリンクが禁じられた。一部の国はECサイトへのリンクを許可し続けたため、それらの国のドメインを経由するドメインロンダリングが多く行われている。それらの国はECヘイブンと呼ばれ問題視されており、蔵相会議などでたびたび議題に上がっている。ジャネット・イエレンFRB議長(90歳)は大国で唯一ECヘイブンとなっている中国を名指しで非難した。
偽装型広告は、広告を嫌うネット民たちの公告狩りを生み出した。いったん広告とみなされればネット民のリンチにさらさらた。中には広告を含まないサイトまで含まれており、現代の魔女狩りとして社会問題となったが、やがて高度に発達した広告検知アルゴリズムによってかなり正確に偽装広告を排除できるようになり、広告狩りは沈静化している。
SNS型広告媒体は多くが直接課金制となった。直接課金制に移行できたのはタイプごと(テキスト/写真/動画など)に上位1-2社であり、多くのSNSサービスが姿を消した。生き残った数社も直接課金移行時の大幅な利用者減のショックから立ち直れず、リストラを繰り返している。
トラフィック解析などを行うネットマーケティングサービスも姿を消した。リクルートはリクルートテクノロジーズを解散し、再びR25を駅で配っている。
広告配信の停止や広告媒体サイトの撤退、SNSの利用者減などによりインターネットのトラフィックが大幅に低下したため、パケットあたりの通信コストは上昇を続けた。これがユーザのネット離れにつながって、新聞やTVでは「若者のネット離れ」として話題となることもあった。
パケットあたりの金額を値上げしても、トラフィック総量はそれを上回る速度で減少しており、通信キャリア業界は一般ユーザ向けネットワーキング事業の縮小を繰り返し、業界再編の波に襲われた。現在日本では"KDDIソフトバンク"社とNTTグループの2勢力に集約されている。
キャリアの事業縮小のあおりを最も受けたのはネットワーク機器業界だ。戦略を誤り、事業売却とリストラを繰り返したシスコシステムズなどは現在サンノゼのガレージで細々とハンドメイドルータを作っており、マニアの間で高額で取引されている。
webサーバ用途のクラウドサービスを中心に、クラウド業界も事業の転換を迫られた。
アマゾンはwebの縮小を見越して早い段階でAWSなどのクラウドサービスを売却して世界を驚かせた。
クラウド向けサーバの需要が減少したため、サーバ業界も再編を繰り返した。日立のサーバ事業を買収したヤマハは「ますます何の会社なのかわからない」と話題になった。
現在、広告収入に頼っていたサイトのほとんどが放置状態となっており、web村は日に日にアクセス可能なサーバが減っている。
悪しき文化遺産として保存運動なども起こったが、コストが高すぎて全てとん挫した。
web村では多くのサーバが廃墟となって朽ちている。しかし、広告を載せた大きなサーバたちが廃墟となったとしても、web村そのものが失われるわけではない。直接課金に移行したサイトや非営利サイトが継続して存在し、新たな(村民に受け入れられる)エコシステムを形成しようとするサイト群が現れるなどして、web村の日常は続いていく。
はてなのサーバが生きていることを祈って「この内容を登録する」。
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少し加筆修正。
思いついた小ネタをつないで30分ぐらいで書けると思ったら3時間もかかったので、読んでくれた人がいてうれしいっす。ありがとう。
gunosyのスマホアプリは芸能ネタばかりで1週間で削除したが、メールにくるのはわりと重宝している。
きょうのgunosyから来た記事ではてなブログなどのブログサービス以外のエントリーを、アクセス数を調べることができるwww.similarweb.comで調べてみた。一番最初がURL 次が11月の訪問者数(おそらくUU) UUあたりのページ数 UUとページ数をかけざんしたもの=いわゆる月間PV
UUで一番多いのは、ギガジン。ページビューが一番多いのは東洋経済。ただ、東洋経済は、前編集長は実は実績を残しておらず新編集長になってから過去最高を更新、UU1000万人突破などと高らかにリリースしていたがこの差はなんだ?
自社調べでなくて、なんでグーグルアナリティクスの数値を公開しないのだろうか?
r25.yahoo.co.jp 1,700,000 2.09 3,553,000
http://www.gizmodo.jp/ 4,000,000 2.12 8,480,000
http://weekly.ascii.jp/ 2,600,000 1.8 4,680,000
http://office7f.com/ 50,000 3.24 162,000
http://mainichi.jp/ 4,400,000 2.47 10,868,000
http://toyokeizai.net/ 5,000,000 3.47 17,350,000
http://bushoojapan.com/ 470,000 1.89 888,300
http://gigazine.net/ 6,800,000 2.32 15,776,000
http://grapee.jp/ 2,000,000 1.98 3,960,000
http://cyblog.jp/ 180,000 1.49 268,200
http://news.mynavi.jp/ 4,400,000 2.41 10,604,000
http://www.soccer-king.jp/ 850,000 2.41 2,048,500
http://president.jp/ 1,400,000 3.16 4,424,000
いや、厳密にはある、
徹夜はきつくなってきたし、高校生は子どもだなと思うようになったし、ジャンクフードは二日続けて食べたら胃もたれもする、
睡眠と野菜は大事だ、あとお姉さん属性を持つ人は年下でもお姉さんだ。
だけどそれくらいだな、ゲームもするし漫画も読む、ギャルゲーはたまにやると新鮮だ、
でも、エロゲーは好みにうるさくなったな、好みのキャラじゃなければそれほどでもなくなった。
幼稚園からの同級生はほとんど結婚したな、歳相応の考え、キャリア、将来、考えなきゃならんのかな、
やりたい事やってたら何とかなるっしょ、選挙もまあ責任は感じるけど決めるのも結構適当、正直、政治に興味がない、
右翼、左翼、ネトウヨ、自分の思想持ってるのは良いんでない?、自分は時間があるなー、暇なんだなーくらいにしか思ってない。
R25の頃は若者じゃなくなるのが少し怖かったな、おっさんに差し掛かったらまあ別にいっかと思うようになった、子どもからおじさん呼ばわりされたら嫌なのかはまだ分からない。
子どもは宝だと思うようになった、子どもを染めるのは大人だから大人が見本になるようにしないとな、でも子どもの前じゃないとやってる事は子どもとあまり変わらないんだなこれが。
おもちゃコーナーは面白そうというか、インテリアになりそうかも考えるようになっちゃったな、
モンハンはもういいかな、任天堂のゲームは安定してファミリー向けに丁寧に作ってるね、VitaTV便利よね、ゼノブレイドクロスはよ。
会社はゴールじゃないんだよね、今でも勉強してるよ、ストレスで1年で15キロ太った事もあるよ、今はもう戻ったけど。
中学から好きだった子どうしてるかな、もう結婚しちゃったのかな、告白すれば良かったかな。
ああ、おっぱい揉みたい
株主優待を格安でゲットする裏ワザ | web R25 http://p.tl/F4n2
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とはいえ、やはり株は値下がりリスクが怖い。どの企業も株主優待を得るための最低購入額が決まっており、冒頭の東京ディズニーランド1日パスポートなどは、オリエンタルランドの株を100万円近く(※100株)購入する必要がある。だが「株価の値下がりリスクを回避して株主優待をゲットする裏ワザもあります」と田中さんは言う。
「株を買う際、それと同時に信用取引という手法で同じ銘柄の株を証券会社から借りて同じ数量売ります。すると、買った株が値下がりしても、同時に売った株で利益が出るため損益が相殺され、損しないという仕組みです」(田中さん)
権利確定日をまたいで、
損したり、
株主優待分をチャラにする可能性が高いです。
そういうことにまったく言及されていないこの記事からは、
悪意を感じます。
きちんと「全面広告」と書くべき。
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20120621-00024741-r25
について。
「月間で計20万円程度稼ぐ猛者」もいるとか。速報系の記事を上手くTwitterに流してポイント稼いでいるのだろう。
まとめ記事の作り方で、末永く支持されるまとめの良い例としてよく「少女時代ニュース」が取り上げられるが、「こんなに稼げる!」的な記事の中で言及するのに相応しいまとめとは思えない。「少女時代ニュース」は2010年から更新されつづけて現在900万アクセスを越えている。しかし、そのアクセス数から想像するほど稼げていないと思う。
NAVERまとめの収入は「ポイント」によって決められる。一般的にはポイント数×0.2円が見込み収入だ。ポイントは「アクセス数やネットでの話題度から独自算出」するというが、アクセス数よりネットでの話題度のほうを重要視していると、しばらくNAVERまとめをいじってみて感じた。ネットでの話題度とはつまり、はてブのブクマ数やTwitterのRTの数、FBのいいね!の数が主な指標なんだろうけど、「少女時代時代ニュース」はアクセス数の割りにこれらの数が全然伸びていない。リピーターは自分のブックマークからアクセスするからだが、つまり獲得ポイントも少ない。
例えば6000アクセスを稼いだ日が300ポイントだったのに対し、3000アクセスを稼いだ日は1000ポイントだった。TwitterやFBの言及数が多かったのはもちろん3000アクセスの日。6000アクセスの日は、たまたまネットで話題になったりして検索画面から来る人が多かった。
NAVERまとめのインセンティブはロングテールを目指すよりも速報系の人気の話題のほうが稼げる。そのことが1ソースのニュースまとめのような問題になってるのではと感じる。
インセンティブあるからNAVERまとめリンクをクリックしたくない、と言う人もいるが、アクセスしてもネットで言及しなければまとめ主の儲けの増加分はごくわずかではないか。
あとNAVERまとめの中の人の対応は意外と早いのだなあと感じた。ヌードなどの18禁コンテンツのみならず男女問わず水着グラビアも規制対象というのは有名だが、その反応は素早い。アイドルの水着グラビアが入った少年マガジンの表紙画像を上げたその日に規制になってる。18禁でなくても忘れた頃に、リンクが非表示になってたりする。どこかから著作権侵害報告が入ったんだろうと予想しているが、自分の問い合わせへの返答と合わせて対応の素早さを感じた。
それとやっぱりNAVERまとめ記事の拡散のされ方がわからない。まとめトップに載る注目記事って人の目である程度恣意的に選ばれている気がする。読者=NAVERまとめの中の人と想定して記事を作るとポイントアップしやすいのではないか。
1ヶ月ほど前に、アノニマスダイアリーでサービスの紹介させてもらった「完全に一致」のおっさんです。
昨年11月25日に公開させてもらったサービスですが、公開から約1ヶ月半の間、いくつも思ってもみなかった事が起こりました。
誰かに聞いて欲しいものの、例のSEの友人が精神的な病で倒れてしまい聞いてくれる人もおらず、
Twitterでは短すぎてかけず、なおかつブログもないのでここに書かせてもらいます。
最初の記事を書いて、初日から約1週間で300万アクセスがあり、この間何度もサーバーが応答しなくなるという事態に陥りました。
MySQLサーバーとWEBサーバーの調整を教えてもらったお陰で、かなりダウン回数減らす事ができたものの、結局全然処理が間に合ってくれませんでした。
公開した当初は、DMMから直接画像を読み込みを行っていましたが、怒られるんじゃないかと思い、一度読み込んだ女優画像は
サーバーに保存し2回目からは自分のサーバーの中の画像を読み、PHPで必要なサイズで書き出すというやり方をしていました。
しかし、1秒あたりのアクセス回数が多すぎた為、PHPでの処理が全く間に合わず、画像表示ができないという状況に陥りました。
いくつかの画像処理PHPを探していたところ、うまい処理をやっているスクリプトがあり、それを使わせてもらいました。
が、完全には解決できず、結局、VPSサーバーをもう一つ用意し、画像の処理専用で使うことで何とか乗り切りました。
アノニマスダイアリーからのアクセスが一段落し、そろそろ画像サーバーを消して元のサーバーに戻そうとした頃、
またアクセス数が増えだしました。何かと思ったら「R25」というサイトからでした。
R25の紹介記事(http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20101209-00004623-r25)
私はこのサイトを見たことがなかったのですが、ドメインからしてYahooのサービスの一つだと思います。
R25からは10日間ほど継続的にアクセスがあり、ここからも300万くらいのアクセスとなりました。
R25内のアクセス数ランキングでも3位まで上昇したことが大きかったんだと思います。
ある日、問い合わせフォームから漢字ばかりのメールが飛んできた為、文字化けしたかと思っていたら、中国の方からの問い合わせでした。
AV NO1というサイトから来たという内容で、励ましのお言葉をいただきました。
AV NO1 での紹介記事(http://avno1.com/?action-channel-name-viewblogitem-itemid-5525)
ここを皮切りに、中国、韓国、ロシア、アメリカ、カナダ等、世界中の方からアクセスしていただき、特に中国・韓国のユーザーさんは今でも多く来ています。
「日本のアダルトビデオは企画物があっていいよな!」という内容のメールを複数もらいました。
初めてつくったWEBサービスでしたが、この数字がものすごい数であることはわかりました。
先日の結果報告の日記で、200万アクセスあってDMMへの導入が10万クリック、報酬額が700円というご報告をしました。
その報告の後で、R25や各国からのアクセスがあったので、報酬はだんだん増え、結果12月は約15,000円となりました。
正直少ないんだろうなとは思いますが、15,000円は私のお小遣いからすると大金です。
DMMのアフィリエイトは、Aという商品のアフィリエイトリンクをユーザーがクリックし、Aを買った場合は報酬になるそうですが、
DMMのアフィリエイトは1商品をどううまく推薦するかが、報酬アップの肝のようです。
一番驚いた出来事。
サイトを作る時にいろんなサイトをみて、「広告について」というコンテンツを一応用意していました。
もちろん、スポンサーがつくなんて思っていなかったのですが、12月の中旬に、複数の広告代理店さんから一気に広告オファーが来ました。
広告運用の経験など無く、いろいろなサイトや記事を調べ、料金の提示をし、メールでのやりとりをさせてもらい、複数社と契約に至りました。
その結果、一ヶ月の広告収入が合わせてなんと、30万円オーバー。
DMMの報酬額の少なさにがっかりしていた矢先の出来事だったので衝撃的でした。
私の月給とほぼ同じ額が、突然口座に振り込まれるという、信じられない事が起こりました。
契約期間は単月であるため、継続かどうかはまだ決まっていませんが。
スポンサー契約の数日後、今度は「サイトを売ってくれ」というオファーが1日に2件同時にありました。
購入希望金額は、2件とも300万円という非常に高額なものを提示していただきました。
しかし、もう少しやりたい事があった為、2件ともお断りさせていただきました。
ありがたいことに、個人の方はお断りした今でも、ラブコールをいただいています。(この日記に書くことは了承をもらいました。)
サイト売却を断った理由である「もう少しやりたかった事」の一つが、今回追加した、”会えるAV女優”検索です。
AVに出ている女優さん達は、キャバクラや、ヘルス、デリバリーヘルスで働いている人も多く居るようで、
それぞれのサイトでも大々的に「AV女優在籍」と書いてあることが多くありました。
私は地方に住んでいる為、正直会える確率は低い為、都市圏にすんでいる方が羨ましいです。
有名な女優さんも多く居るようで、出張に行くときには是非、とか思ってしまいます。
見ていただける方はこちらから。
http://www.kanzen21.com/actress/
以上です。WEBサービスの運用自体が初めてなので、もしかしたら「当たり前じゃん」というような事も含まれるのかもしれません。
しかし、私にとってはとても衝撃的で、脳が痺れる体験ばかりでした。
この一ヶ月半、何度も夢に出てくる程、このサイトの事ばかりを考えていました。
結果的に大成功となりましたが、いろんな偶然や幸運が重なったお陰の成果であり、これが自分の力だとは思いません。
しかし同時に、"チャレンジした結果"であることは迷うごとなき事実だと思っています。
その道のプロじゃなくても、会社組織じゃなくても、専業じゃなくてもやれる。
アノニマスダイアリーに書くのは、おそらくこれが最後になると思います。
みなさん本当にありがとうございました。これからも完全に一致をよろしくお願いします。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100802_gigazine_job/
同じような業界で働いているので、ちょっと思うところを書いてみようと思う。
今回の求人について。気持ちは分かるけど、やっかいなことになっているなぁ、と思う。結論から言って、GIGAZINEにいい人材が集まらない根本的な要因は、たぶん会社が大阪にあることがすべてだと思うのだ。
現在、国内のマスコミの大半は在京である。当然、記者や編集者、カメラマンも東京周辺に集まっている。出版不況で正規雇用からあぶれている記者や編集は山ほどいるが、その人たちがGIGAZINEに応募するということは、フリーランスの仕事を全部断ち切るということだ。これは、常識的に考えて無理がある。それこそ「GIGAZINEのために生きる!」という決意が固まらなければできないことだし、残念ながらGIGAZINEにそう思わせるだけのバリューがあるとは、現状、思えない。紙媒体の記者や編集はネット媒体を下に見ているので、「GIGAZINEに行く」=「都落ち+妥協」という、あんまり心地よくないコンボなのだ。
そもそも、いい編集やいい記者とは、24時間365日ネタを探しているような人間だといわれる。GIGAZINEが今回求めているのも、そういう人材だろう。だけど、そのような人材は決して、プロ意識が高いわけではない、というのが現場の感触だ。
一線級の芸能記者に何人か会ったことがあるけれど、彼らは総じて、相当に野次馬根性の染み付いた人間だ。要するに、仕事が好きなのではなく、芸能人の噂話が大好きなのだ。お茶でも共にしようものなら、のべつまくなしに「あれ、知ってる?」「あれとあれが付き合ってるっていうけど、実はね!」「朝青龍にどつかれた川奈ってさ!」と、聞きもしないのに次々とゴシップネタを披露してくれる。
イチローは暇さえあればバットを振っていたというし、夜中にギターの練習をしながら「仕事だ、給料くれ」と言うギタリストはいない。ボクシング評論家のジョー小泉は「新潮45」のビートたけしとの対談で、天才ボクサーの例としてモハメド・アリとシュガー・レイ・レナードの名前を挙げ、「天才とは遺伝子レベルで練習が組み込まれているボクサーのことだ」と語っている。彼らは決して、24時間365日をその職業に費やすことを苦にしないのだ。
つまりは、性格的な適正の問題なのである。いい編集者やいい記者になる人間は、ネタを探して他人に披露するという行為をまったく苦にしないし、それに無償の喜びを感じる人間なのだ。そうでない人間は、記事のクオリティを上げるという行為に情熱を持つことはできない。人の情熱を孕まない記事は、当然、人の心を打たない。
一方でマスコミ関係の仕事にはまだまだステータスのようなもの(完全に幻想だが)があって、未経験者や学生から「憧れの職業」として崇められているという一面もある。マスコミ職に身を置いているというだけで満足できる人間も決して少なくない。そうした人間は数年、厳しい現場を経験すれば会社を移るし、いずれは、どこに行っても厳しいだけだと職業変えをすることになる。20代で、大方の記者志望や編集志望はふるいにかけられることになる。
そうして、情熱とそれを具現化するスキルの両方を身につけ、経験値を積んだ者だけが生き残ることになる。生き残ったいい記者やいい編集は、常にいいネタを求めている。そして、いいネタ元やホットな現場はほとんど東京である。大阪にいては、せっかくネタを掴んでも機動力を発揮できない。だから、いい記者やいい編集ほど、大阪に住む理由はないということになってしまう。
GIGAZINEがつまらなくなった理由は、従業員がGIGAZINEを愛していないからではない。単純に、「向いてない」人間しか集まらなかっただけだと思う。大阪で媒体を運営するというのは、それだけで人材面の不利があることを、山崎編集長はどれだけ自覚しているんだろう。
今、業界全体が不安の渦の中にいる。雑誌もネットも情報媒体そのものが暗中模索の状態だ。そんななかでJ-CASTやスゴレン、RocketNewsなどなど、次々にネット媒体が台頭してきた。複数の媒体を掛け持ちしているライターも数多い。編集者や記者はそれぞれの媒体をしたたかに値踏みしながら、安定した生活の糧を探している状態だ。GIGAZINEが未来永劫、終身雇用の安定した媒体だと思っている人間は、皆無だろう。
だから、今回の求人、明らかにやり方を間違っていると思う。単純に、「編集者/正社員/給与40万~」とすればよかったのだ。それで、ここに書いてあるようなことは面接でぶちまければよかったんだ。在京媒体よりいい条件を出さなければ、誰もはるばる大阪に居を移そうなんて思わないだろう。GIGAZINEが倒れたら、ほかに仕事があると思えないもの。東京にいれば、たとえばスゴレンが倒れても、まぁR25やらリアルライブやらで、何とかなりそうだもの。
ともあれ、健闘を祈りたいです。GIGAZINEしばらく見てなかったけど、また見ようと思います。
真偽のほどはともかく、R25なんぞを真面目に相手してもしょうがないと思うが…
今日、社会人三年目になって初めて後輩を叱りました。何についてかと言えば、新入社員がやってしまいがちな「遅刻の連絡をメールだけで済ませてしまいました」というアレです。今じゃフレッシュマンの心得としてR25にも載ってる失敗例を彼は見事に実践してくれたのです。
普通の新入社員だったら“叱る”のではなく、普通に“注意”程度だったでしょう。ただ一つ違ったのは後輩君はわたしの一つ下、すなわち今年入社二年目だということです。新入社員ならまだしも二年目の子がこんな基本中の基本のミスをするとも思えず、帰り際そっと後輩君に事情を聴きに行きました(ちなみにこのミス、偶然にも上司や他の先輩の耳には入っておりませんでした。つまり彼に協力した後輩がもう一人居たのですが…置いておきましょう)。
彼の返答はそれはもう見事なもので「メールで伝えました!」とのハキハキとした良い笑顔。うん、この時間にその元気はすばらしい。だがね、チミ…悪いが今から説教するよ?…と、今回の件の何が悪いのか、どうすればいいのかと後輩君に話し始めました。するとみるみるしぼんでいく彼の笑顔…ああ、なんという罪悪感。相手を傷つけないように慎重に言葉を選びながら、私も懸命に一つ一つ彼に伝えていきました。そうしていると、頭に広がっていくいくつもの既視感…あれ、これなんてデジャヴュ…ああそうか、そうなんだ。今私が彼に伝えている言葉は、今まで私が言われてきた言葉そのものなんだ。そして、目の前で落ち込んでいる後輩君は昔の私と同じなんだ。
「わかりました…反省します。教えてくださって本当ありがとうございました!」話し終わった後の彼の言葉にどれだけ安心したことか。正直言うと、話している最中の私は緊張と苛立ちで足が震えていました。人を叱るということがどれだけの労力を使うものか、やっと理解できた気がします。相手に伝えている言葉がそのまま自分に跳ね返り、逆に自分の資質そのものを問われているような感覚に陥る…そして終わった後は、心の奥からどっと疲れが噴出す…叱るということは叱られる側の何倍もの力を使うものなのだと初めて知りました。
わたしに何時間も説教してくれた大学の先輩、ダメな点を一つ一つ教えてくれたバイト先の上司、分かるまでとことん付き合ってくれた今の職場の先輩、そして怠け者のわたしを一社会人に育ててくれた両親…。今まで自分を叱ってくれたたくさんの人の想いが今になって感じられて、帰り道は一人泣くのをこらえていました。
嫌われ役でも悪役でもいいから、悪いことは悪いとちゃんと叱ってあげることのできる先輩になろう。自分が受けた愛情を下の子たちに伝えてあげよう。なんて、少しは自分も社会人らしくなったかなと思った4月終わりでした。