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https://anond.hatelabo.jp/20161107160144
3日まで総集編2本と劇場版1がなんとyoutubeで公開されている。急いでみた方がいい。
リズと青い鳥も時系列的には重要で、こちらはアマプラで見れるから劇場版1の前に見るのがよき。
総集編とはいうが構成も良く、初めて見る人でもあらすじが分かり感動を損なわない作りになっている。
さて会場風景等の素晴らしさを以前感動して書いたのだが、あらためて見直したので演奏面について語りたい。
京アニの日常作画や風景描写、例えば1期の久美子が走るシーンなどはもちろん素晴らしいのだが、吹奏楽経験者としては演奏シーンの凄さを改めて言いたいのだ。
まず前提として「運指が音と合っている」という素晴らしさは感動モノだ。
バンドシーンで描かれるギター1本一場面の描写が正確なことに初めて感動したのはいつのことだったか。あれも京アニだったが、今作では進化どころか別次元に突入した。
55人ものキャラが多種多様な楽器でそれをやっているのはアニメの素人ながら狂気しか感じない。
音程を操る場所が基本4つしかないので同じ指なのに違う音が出ている、という状態になる楽器だ。これはトランペットやチューバなども同様である。
それを肩の動きや息の入れ具合で音程に変化をつけていることを、アニメーションにしていることに感動を覚えるのだ。
吹奏楽、声楽では当然のように言われるが身体は楽器である。そこを描いてこそなのだが、実はこれは実写俳優ですらなかなか再現できていない。
金管以外で、主に指で音を変える木管楽器でもアプローチが鋭い。
「リズと青い鳥」のオーボエ演奏。最初、奏者のみぞれちゃんは固まったまま吹いている。学生演奏あるあるなのでそのままでも問題はないが、彼女が音大を目指すことになったあと演奏がアマチュアを超えるシーンがある。
そこではオーボエ特有の力強い息、と楽器を回すような演奏が描かれる。感情を入れた瞬間を、アテレコ演奏と汗の吹き出しで表現するアニメや実写は多いが、ここまで楽器の特徴を捕えて完璧に表現されると涙が出てくる。
それにオーボエのリードを作るシーンは最高だ。吹奏楽界隈のひとはこのシーンで失神した人が出たとも言う。
さらに、「リズと青い鳥」で苦悩したフルートが確変したオーボエに合せてついていくシーンが劇場版1で描かれる。そのときのフルートの姿勢。実はリズ〜の方では(気にはならなかったが)肘をあげすぎるという改善点があったのだが、劇場版では美しい姿勢で吹いているのだ。
これはフルートあるあるで作画のミスではなく、明らかに、練習した成果が現れているものであり、そんなの誰が気づくかよと思うのだが、こうして経験者は気づくのだ。
ここまで作中であまり取り沙汰されてないパートだが、それだけに見せ場のコンクールシーンで、突然ウィンドマシーンやラチェットと言う管楽器奏者にすら知名度の低い楽器をなげこんでくるから正直草が生える。視聴者混乱する。おそらくウィンドマシーンを正確に描写した初めてのアニメだろう。
インパクト重視パートかと思うと、スティックの動きの正確さに唸る。
鍵盤打楽器の腕の運びも勿論のこと、例えば譜面にはrollとしか記載されてないシーンで奏者は沢山叩く必要があるのだが、曲に合わせある程度の音粒、数を揃えていく必要がある。
初めてみたときはwhat's happened!?だった。細かさで言えば木管楽器演奏を超えている。ティンパニ演奏シーンは鳥肌モノだ。
4日に公開されるアンサンブルコンテスト編。中篇らしいが、どうも噂によると打楽器がフィーチャーされるとかなんとか。もう楽しみでソワソワしている。
引き絵でも滝先生の指揮が正確だとか、語り足りないくらいだが、このへんで終わろうと思う。
Switchより前の、ゲーム機を買い替えるたびにダウンロードソフト買いなおしなんてクソふざけた仕様とか、ゲーム機本体の値下げをしないとか(最後に値下げしたのは2011年の3DSの時くらいか?)、現行世代で一番コントローラが高いとか、そのコントローラのドリフト問題に対する誠実とは言い難い対応とか、NintendoSwitchOnline追加パックでアマプラ並みに金取るくせに特典のGBAや64のラインナップがクソ貧弱だったりとか、そもそもサブスクがほぼないとか
もしプレステがこんな客をクソ舐めた運営してたら炎上どころの話じゃなかったよなあ、任天堂だから許されてるんだろうななあ、と思ってる
で、こういう事を愚痴ると任天堂擁護のコメントがどこからともなくシュバってくるんだよな
あっ、ボクちゃんの大好きな任天堂の悪口が書かれてるぞー!これは黙っていられないぞー!ってな(笑)
今回はこれ書いて何分で来るかな(笑)?
ミスドじゃないぞ
ミストだぞ
霧の中から現れる未知の怪物を相手にサバイバルしていく映画だが、描かれるのは主人公が逃げ込んだスーパーマーケットの中ということだ
普通アメリカ映画なんだからもっと壮大にバトルしろよという感じなんだが、慎ましくスーパーマーケットでの群像劇が主になる
勇敢さを示して死ぬもの、絶望して自死するもの、神に祈るもの、神に祈るのを馬鹿にするも結局神に祈るもの、子供の為に何としても生きる道を探るもの
結果、スーパーマーケットから逃げ出した主人公の立ち位置も本来のアメリカ的大団円映画からは一線を画す秀逸なものとなってる
お前ら、教養ある感じアピールしながら一つの芸術作品としてこれをフィーチャーしないって、そりゃあ見る目ないって
見れよ
ジブリの新作がそうでもなかったや…という事実にしょんぼりした理由は、自分に響いたのが
持つ者の冒険譚
よりも
持たざる者の救済譚
だったからだ。
ピンドラについてはいろんな人が言及してると思うから割愛する。
今回は、ジブリの新作がピンと来なかった地味なショックについて書こうと思う。
君たちはどう生きるかの中で印象に残ったのは、黄泉の国という名の生き地獄になっていたペリカンたちが最後あの塔から飛び出して、眞人に「出られたんだ、よかったね」と言われるところ。
そこで初めて自分が、乙事主よろしく老いたペリカンが語った「絶望感」に共感していたのだと気づいた。
扉を開ける直前にお母さんが言い放った「火は得意よ、素敵じゃない!」は普通に泣かせポイントだったからそれはそれとして、
たしか、家族観をめちゃくちゃ大事にする文化を持つ韓国の人たちが千と千尋を見た時に号泣したのが冒頭の「両親が豚になる」シーンだったと聞いた。
それと同様に、半ば宮崎駿の自伝ともいえる今作の通低音が「今を生きる人たちのバックボーン」とは異なりすぎてて、しかも我々のそれが割と地獄めなベクトルへ向いていることを、「自分にピンとこなかった」ことで改めて突きつけられたような気がしたのだ。
冒頭から描かれる「すげえいいとこの家」という事象だけがギラギラしちゃって、内容が頭に入ってこない。
「金持ちの家の子」という要素だけで、「自分とは違う子」として切り離して捉えちゃって、主人公やその周りの人物の誰にも共感できない。
目の前に展開されているのはフルスロットルの宮崎駿なのに、最後までついぞ一緒に冒険できなかったのだ。
金持ち描写一つで足止めを喰らい、あの作品を正面から喜んで受け取れないくらいには、自分が貧しくなっていた。
なんかそれが妙にショックだったというか、悔しかった。
と同時に、かねがね思っていた〝最前線の文化教養は「生存に不安のない者」たちからしか生まれてこねーんだな、そいつらの夢想という名の創作物をありがたがって消費してるのが私なんだな〟という、自分でもびっくりするほど狭量な感覚に襲われた。
ってゆー結論になっちゃうのがどうしても悔しいからもう一回観に行きたいなとは思ってるんだけど、Twitterとかで「とりまもっかい見る」つってる人たちの心の中、なんか同じような感覚の人いない?
ねえいない??
シンエヴァはなんか酷くて途中で見れなくなったんだよな
それまでのエヴァは全部見てるんだけど、無理だった
君たちはどう生きるかを映画館で見ると途中で退出してしまいそう
ヴァイオリンの弦の話。
前提として、弦を変えたくらいで演奏の質が向上するほど、ヴァイオリンは簡単な楽器ではない。
結果、プロアマ問わずほぼ数種類の定番製品に偏って選ばれてきた歴史がある。
それが今世紀になって勢力図が書き換わってきたというか、ある老舗が出した新製品が大人気になっている状況。
これがどうにも理解できないという話を書いてみる。
最初に、ヴァイオリンの弦の最高級品として長らく、そして今なお君臨するオリーブという弦を紹介する。
こちらの試奏の通り、まるでオペラ歌手のような「美しい」以外に形容のしようがない、艶やかに朗々と鳴る、素晴らしい音だ。
次に紹介するのが、弦の定番としてプロアマ問わず最も広く普及しているドミナントという弦。
今風に言うなら上述のオリーブの、ジェネリック的な立ち位置を目指して元々は開発されたそうで、コスパの良さとプレーンな音色で大成功。
とりあえずこれさえ張っておけば、あとはなんの心配も要らないと断言できるくらい、デファクトスタンダードな弦だったり。
通常は4本ある弦のうち最高音だけゴールドブラカットの0.26mmという弦にした組み合わせで使うのが定番。
というか、楽器屋の展示品に張ってある弦は高確率でこの組み合わせ。
というわけで、少なくとも20世紀が終わるまでヴァイオリンの弦はドミナント一強で金持ちはオリーブ、こだわりが強いごく一部がその他諸々…というチョイスだった。
それが今世紀に入り、エヴァ・ピラッツィという弦が登場して変わり始めた。
今ではこの弦、プロでも愛用者が大勢いるだけでなく、音大生やアマチュアにも大人気の弦になっているという有様。
この試奏を聴いて読者諸兄はどう思うだろう?
確かに分かりやすく華やかでインパクトある音だが、それ以上に品がない。
華やか≒音の通りがよく刺激的である反面、ヴァイオリンの持ち味である音の上質さが消えてしまい、嫌らしすぎるサウンドに感じてしまう。
例えるならオリーブやドミナントが全年齢向けイラストなのに対し、エヴァはR18っぽさが半端ないのだ。
あるいは濃い味で一口目から胃袋を掴みに来るB級グルメとか、生地よりもクリームやフルーツばっかりが主張するケーキみたいな。
そりゃ手軽に派手な音を量産できるだろうけど、ヴァイオリンをそんな安っぽいツールにしないでくれよ…という感じ。
で、これはおまけなのだが、自分みたいな人間向けのつもりなのか
「そんなあなたのために、あのエヴァの上位互換製品があるんですよ!」
と言わんばかりの、エヴァ・ピラッツィゴールドという弦があったり。