はてなキーワード: 大皿とは
「横浜って何か名物ある?」という質問に横浜市民なら一度は頭を抱えたことがあると思う。家系ラーメン?焼売?中華街の食べ放題?どれをお勧めするのが正しいのかわからないというのが横浜あるあるだ。
しかし昨今の辛い物ブーム、麻辣ブーム、多分だけれど横浜が売り出すべきなのは本格四川麻婆豆腐なのだと俺は思う。つい10年前まで四川麻婆豆腐は激辛好き専用という認識が広がっていたけれど大阪でのスパイスカレーの流行りや関東ではアジア料理は女性中心にどんどん広がっているし「辛いのはちょっと…」という理由だけで麻婆豆腐を避ける人も前よりは減ったのではないだろうか?マーは好きだけれどラーは嫌いとか、そういう人もいるとは思うが一度は麻婆豆腐を食べてみてほしい。
という訳で麻婆豆腐好きの俺が観光客にお勧めする本格四川料理屋を参考にして横浜に行って麻婆豆腐を食ってくれ。
お勧め そのいち
◆京華樓 鶴屋町CRANE店
https://s.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140101/14031569/
断トツで美味い。京華樓は中華街に本店を構える老舗中華屋だが俺の愛用はこちら鶴屋町CRANE店。まず大前提として本店と鶴屋町CRANE店では麻婆豆腐に限らず全てのメニューが味がかなり違うので本店を訪ねたことがある人も一見の価値あり。
京華樓の麻婆豆腐はかなり肉肉しい。肉好きの食べる麻婆豆腐はこれに間違いない。それなりに辛いが所謂食えない辛さではない。とにかく肉の旨味が効いてる。
店舗が横浜駅からアクセスが良いところも評価の一つ、気軽に食べれることもあり一時は月一以上で食べていたこともある。「山椒が効いた麻婆豆腐は苦手」と言った知り合いを何人も麻婆豆腐の沼に落としてきた。
普通に大盛りを頼んで貰いたいところだけれど辛いものが苦手な人はハーフサイズを頼むのもアリ。
あと他のおすすめメニューは海老のオブラート包み揚げ、これに関しては本店の20倍ぐらい鶴屋町CRANE店が美味い。俺は酢豚が嫌いだから頼まないけど家族が言うには酢豚が滅茶苦茶美味いらしい。つか何食べても外れがない。全部美味い。でも流石に麻婆豆腐を頼まないはあり得ないのでとにかくここで麻婆豆腐を食べろ。
お勧め そのに
https://s.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140103/14010899/
陳式麻婆豆腐 ☆4
横浜じゃなくても食べれるじゃねえかよというツッコミ、本当にそうだな!なんだけど流石にここを逃さないわけには行かない。
まずシンプルに滅茶苦茶安い。
中国人の美味い本格麻婆豆腐を食べようとするとかなり高くつく。大皿を家族でシェアするスタイルが普及していることもあるのでどうしても大盛りで高価になる。その点陳健一はコスパが一番良い。特別な一日でなくても食べられることからよく購入している。
そして次に辛くない。
「激辛麻婆豆腐好きは辛い方が良いんだろ?」と言われがちだが辛いだけで美味くない麻婆豆腐なんていくらでもある。辛くないと物足りなさはあるが辛ければ良いというものではないのだ。その点陳健一は有名店だけあって辛さは控えめで日本人向け、なのに本格的で旨味があるという美味しいとこ取りなのだ。ようは初心者向け。
辛さが苦手な人はここで麻婆豆腐を食べて麻婆豆腐を好きになろう。激辛好きは大辛でも辛くないからお勧めしないが充分旨味は感じられるよ。
ランドマークタワーという高立地も評価できる。パシフィコ横浜やみなとみらいアリーナだのイベントで訪れる人にもおすすめしよう。
お勧め その3
https://s.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14000499/
サラッとした感じが強い。高級故に量がえげつないので激辛好きも多人数で訪れるのをお勧めしよう。
超老舗有名店なのでマジで何食べても美味い。麻婆豆腐興味ねえなって思ってるけど中華街行く予定の人、ここにしておけ。割と値段は高い。観光スポットとしては断トツ「中華街に来た!」ってなれる店だ。予約は必要。
ちなみに俺はここのチャーハンが滅茶苦茶好き。麻婆豆腐はチャーハンとセットで食べるというこだわりがあるのでチャーハンメインで行く時はここに来る。
お勧め その4
華隆餐館
https://s.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14005003/
陳麻婆豆腐 ☆5
これは完全に人を選ぶ。上3つが観光向けならこっちはただの町中華。まぁ滅茶苦茶美味い、パンチが効いてる、がサービスはそんなに良い方ではないだろう。なんか全然飯出てこない時とかあるし、予約取れてないとかしょっちゅうある。マトモな店ではない。だが美味い。予約は意味ないからしない方がいいんじゃないかな……経験上混んでるところを見たことないのでわからないが人が寄りつく店ではない。あとたまに明らかに料理ミスってるだろ?って時があるのでハズレの日に当たったらすまん。
俺の場合は結局のところは美味いもん食べたいからやってるだけで、見栄えとかは割とどうでもいいし無駄に拘って時間だけかかるとか片付けしないとかではないんだけど、どうも生活のために料理を(本当はやりたくないのに嫌々)やってる人たちにとっては料理に拘りを持っている様を見させられるだけでイラつくっぽいなと感じる。たぶんなんだか責められてるように感じたりするんだろうね。
個人的にはそういう人たちは無理して料理なんかせず冷食とか出来合いの物とかをどんどん活用したり、作るにしても大皿一品とかでいいと思うんだけど、それはそれで「子供はちゃんとした家庭料理で育てなければならない」という規範を内面化してるから無理とかで、自縄自縛に陥ってる感じがする。まあ難しい。
「思い浮かべましたか?」
「おかずは何品ですか?」
「おなかいっぱいになってもまだ余ってそうですか?」
「それを食べたら幸せですか?ですよねえ」
「では、次の質問です」
「とてもじゃないけど食べられませんよね?」
「では、毎日、毎食でも食べられる食事を思い浮かべてください」
「質素ですか?地味ですか?」
「でも、おいしいですよね?」
「不満はないし、幸せですよね?」
「いいですか?あなたが非モテなのは、『理想の食事』以外を異性と認めていないからです」
「人生のパートナーは、『毎日食べられる食事』のほうが相応しいのですよ」
「それを忘れなければ、『非モテ』なんてありえないんです」
最近、自分の父親のクズっぷりの一部を端的に表す言葉を知って感心している。「食い尽くし系」というらしい。説明するのも面倒だから詳しくはググってくれ。
夫が食い尽くし系の妻の話はよく見るけど、親が食い尽くし系だった子どもの話はあんまり聞かないので書いておく。
うちは父が食い尽くし系だった。過去形なのは食い尽くしが改善されたからではなく、子どもが全員実家を出て両親も離婚し、たまには父と会うけれど今も食い尽くし系なのかは知らないから。
うちは両親が共働きで、母の方が帰りが遅かった。母の帰宅が20時を過ぎることもある。父は家事を一切しないので、子がある程度大きくなってからは母が子どもの分の夕食を用意してから出掛けることが多かった。
ある日、仕事を終えた母が帰宅したのが21時前。父は夕飯を平らげて大きなペットボトル入りの焼酎を片手に晩酌をしていた。母が帰るなり部活帰りの中学生の兄がつぶやく。
「オレの飯がない」
父は早々に帰宅して私と一緒に夕飯を食べたが、兄がまだ部活で帰宅しておらず夕飯を食べていないことには思い当たらなかったのか、父が兄と母の分まで食べてしまった。
別の日、父が先に夕飯のビーフシチューの大鍋に手をつけた日のこと。塾から帰宅した妹がビーフシチューを温めたら、ビーフシチューの肉がほとんどない。父を問い詰めると、「そんなつもりはなかった」と。
野菜炒めの肉だけを全て食べるとか、食べ盛りの子どもたちに負けじと物凄い勢いで大皿からおかずを持っていくとか、他にもまあ色々あった。
母はある日は子どもに謝り、ある日は閉店直前のスーパーに駆け込み、またある日は冷蔵庫のストックから追加でおかずを作った。時々、母は聞くに堪えない汚い言葉を発していた。
ネットでも見たが、食べ物を1人分に分ける、食べ物に名前を書くのはうちでもやった。あとは、大皿料理は2つに分けて、1皿は父専用、もう1皿は父以外の家族が分け合って食べるシステムになった。あとは父のモラルの問題だと思うが、そこは子どもが精神的に父より大人になったり子ども自身が料理を覚えて解決した。
ネットでは食い尽くし系は治療を受けるべきという意見を多く見た。当時は私も子どもだったし、治療なんて思いもよらなかった。でもうちの場合、食い尽くしをしているのはモラハラアル中で気に入らないことがあると大暴れをする成人男性だ。家族全員から軽蔑されているのに、本人は家族の頂点に立っていると思い込んでいる。もしあの時父に支援を切り出したとして、治療にたどり着くまでに家族がどれほど傷つけられただろう。
食い尽くす親は子どもを軽く見ているか、馬鹿にしているか、子どもに関心がないのか。いまさら本人に確認する気もないので分からないけれど、私から見た父は子どもの空腹に関心が無く、子どもは肉を食べなくても野菜で腹を満たしていれば良いような存在だったのだろう。そうでなければあの行為の説明がつかない。
また、父は母の家事労働をなぜだか下に見ていた。労働時間は母の方が長く、給料ももしかしたらダブルワークの母の方が高かったかもしれない。母が短い時間をやりくりして家事育児仕事をこなしていたが、そのことに感謝も関心もないから、自分が夕飯を全部食べた後、子どもが空腹を訴えても動じず酒を飲んでいたんだろう。
子どもは馬鹿じゃないし、家族は奴隷ではない。食い尽くしをする親は尊敬されないどころか、成人した子どもから必要最低限の連絡しか来なくなるよ。結婚式でお決まりの両親への手紙を書こうとした娘から「父に何を感謝すれば良いのか」と思われたくないなら、子どもの食事を食い尽くすのはやめるべきだと私は思う。
なんでかな。
うちは家族全員ぶん皿をわけてる。私んちの父が食い尽くし系で、弟にも食い尽くしを許してたせいで、母と祖母と私と妹はあまり食べられない暮らししてたから。
夫も父ほど酷くないけど食い尽くし系なので、皿分けないと夫ばかり食べちゃって、他の家族がどんだけ食えてないかわかんないから皿分けることにした。
やっぱり皿を分けるのは、自分のぶんはこれだけっていうのが分かるから、ある程度の抑止力にはなる。
でも、ご飯のお代わりとか、おかずが足りないと文句言いながら冷蔵庫から納豆とか一人分サイズの充填豆腐とか、次々勝手に出してきて食べちゃうという問題は残る。
食後に一人でコンビニ行って、なんか飲み食いしてから帰って来たりもしてるようだし。それは小遣いの範囲内だろって言われたら終いなので私は文句言わんでいるけど、それで小遣いのほとんどを些細な飲食に使っちゃって、月末にはお金足りなくなったってせびってくるんだから、これはこれで問題なんだけどね。
不満に思うならそんな男と結婚すんな、なんでそういう男だって結婚前に見抜けなかったんだよって話だけど、結婚当時の私は人を見る目0のアホでボーッとした小娘だったというのは認めざるを得ない、つらい。所詮21歳大学生(夫と付き合い始めた当時)なんてそんなもんだろという気も今となってはするけど。
子供がいないうちは、夫に食い尽くされることなんか真面目に考えなくても済んでしまった。ただ、私が父と弟の食い尽くし被害者だったから、将来は家族一人一人の分が確保された家庭を作るのが夢と思ってたので、特に夫がどうとか関係なく、食事の皿を分けていた。なんとなく、うちのエンゲル係数高くね?(夫の満腹する量にあわせて飯つくってたから)と思ってはいたけど。
ところが、子供ができて大人と同じものを食べるようになってから、夫が皿を分けると洗いものが増えて大変だろと言い出した。それは優しいといえば優しい言葉だったのかもしれないが、いざ大皿に家族全員ぶんよそって出すと、夫は私どころか子供のぶんも考えずに食べたいぶんだけバクバク食ってしまう。そして自分の気に入らないものには一切箸を着けない。そんなことになってしまって初めて、夫も父と同じ食い尽くし系なんだなって……たぶんそれ以前にも気づくべき時はいくらでもあったんだろうけど……子供の取り分がなくなる危機感を持った時に初めて思い知った。それで、うちの食卓は家族一人ぶんずつ皿を分けるのが掟化した。