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はてなキーワード: グローバル化とは

2010-11-03

http://anond.hatelabo.jp/20101103145214

新卒就職率が六割っつーニュースを読んだが、これは言い過ぎかね。

若年失業率は2割程度と言われているが、これを正社員のみに限定すれば「半数近く」で間違いとも言えんのでは。

まぁ、昇給雇用保険もない職を「職に就く」と見なすなら話は変わるだろーが。

現在非正規二十代の若者、どーすんのかね。40になる頃にはマジで自殺するか反政府組織になるしかないんじゃね。

もちろんこういう人間はいつの時代も一定数いるもんだが。にしても多いわなぁ。

増田にも無論一杯いるんだろうが、あんたらこれからどーすんの?と言いたくなる。

まぁ、知ったこっちゃねーんだけどさ。競争に負けた以上の何者でもないし、なんともしてやれないし。

ここまで比率が増えると当人だけの責任とも言いがたいんだけど、出来ることなんか何もないし知ったことかと言うしかないよなぁ。

気の毒には思うけどさ。

この先、雇用の要である製造業の製造拠点が国内に戻ることはまずないし、単純職工需要が回復する見込みはないよね。

となると、職を得るためには職で得たキャリア能力が極めて重要になるんだけど、一度そのルートから外れると

それを得られる見込みはまずないっていう素敵社会だからなぁ。職を得る職が無いって感じで。

現在非正規雇用の職になっているものだってどんどん海外移転無人化をしていくだろうし、ホントどーすんだろうねこれからの若者

グローバル化が一服して、発展途上国人件費が一通り上がるまで冬眠するのがいいかもしれない。練炭とか使って。

2010-10-23

ある定時制高校生が自殺を考えるまで。 その2

最期にホント、わがまま言っていいのなら学校には以下のことをお願いしたいです。

http://anond.hatelabo.jp/20101023073241の続き。


3年生は本当に弱点だらけです、社会に出て行ってちゃんとできるという保証は私取れません。

だから、メンタルヘルスマネジメント(III種)と秘書検定ぐらいは必須にして良いのではないかと思います。

クラスメートと言う視点で見て残念ながら就職・進学どちらにも脆弱性が見えますから。

7・5・3現象と言うのが有ります。これは中卒で7割、高卒で5割、大卒で3割の3年以内の離職率と言われています。

そもそも今大学も殆どが赤字で、学生心の問題なんて見る余裕が無いと思います。

この国は急速なグローバル化、長期安定雇用社会から成果主義への急速な社会変化で物凄く高卒者には苦しい時代の上に、1回ドロップアウトしたら這い上がりにくい状況が有ります。

だから、みんなには私のように心の病気での休職解雇→長期の心の病気治療による社会離脱を経験して欲しくないし

マナーなんて今の時代「持っていて当たり前」と言う状態で昔のように会社が教えてくれるわけでは有りません。

だからしっかり学校で学ばせる必要性が有ると私は痛切に感じております。

 


本当はクラスメート一人一人に言いたいことが有りますが、さくっと。

Nさん、よくノートを貸していただきました。貴方のノートはきれいにまとまっていて努力家であるのが良くわかりました。

貴方の誠実でまじめで努力家と言うのは本当にすばらしい才能です。

自分ではよく否定しておりましたよね。でもそれは物凄くいい点なので誇りを持っていってください。

 

努力ってのは裏切りません。

 

努力家であるこれが生きていくうえでとてもとても大切なことです。

Tへ、リスカはやめなさい。歌・音楽の才能を折角持ってるのにもったいない。後ダイエットは20歳から。

20歳になったらプロテインダイエットとかをしながら運動をしていくと良いと思うよ。

あとZを殴るのは控えめに。Mに殴られたら「嫌だ」とちゃんといいましょう。

大切な友人とはいえ言わないと分かり合えないのが人間です。「人間エスパーではないのですから」

 

Mへ、貴方には大変きついことを言います。

Tのリスカ自殺未遂騒動は貴方の言動が原因です。

ラケットなどで人を殴るのはやめなさい。せめて殴るなら手のひらにしなさい、自分にも痛みが返ってくるから。

でも殴られた方はそれ以上の体と心の痛みを感じてるってのは覚えておいて欲しいです。

 

そして、かかわりたくないといってもああするほか無かったのはTが「自殺方法を私に聞いてきたこと」を隠すためでした。

私正直、このことを貴方に1:1でつたえれなあったのが重たくて苦しかったです。

 

Tが死んでから遅いのです。

友が死んだ後、自責の念で苦しむのは自殺SOSを聞いた人なのです。

それは私が経験し、そして今でも苦しんでいる経験からです。

 

TやZはもちろん他の人を殴るのはやめてください。

 

絵がうまいのは本当のことなのですが、私からあれこれ言う必要はないと思うので。

 

Sへ、自分知的障害とか言うのはやめなさい。たとえ他の人がそう思っていても努力家であるのは私は見てますよ。

できないと思わないでやってみて欲しいです、若いから多少の失敗はまだリカバリーできるから。

 

Zへ、理数系滅茶苦茶強いしコンピューター関連は間違いない進路と思います。だけどはだしは寒いから冬はやめましょう(^^;

ゲーム業界に働くといっても流石に女子高の廊下をはだしで颯爽と走ると言う過去を持った人は居ないとおもいます。

(トカゲソを食べて野生化するという伝説をもってる人は実際にいますが、それも漫画上のネタですから)

 

Kへ、Zを支えてやってください。TはZをなぐるしMもなので…

KぐらいしかZを殴らないで守ってくれる人が見つかりません。重たいでしょうがよろしくお願いいたします。

 

慢研部長へ。

部活の計画を先ず立ててあげてください。

後輩が苦労します。

イベント等に参加するときはちゃんスケジューリングをすること。

同人誌製作などは印刷所のフェアを使うと良いと思う。

 

確か古い記憶だけれども、太陽光栄辺りはそういうのがあったはず。

神奈川の猫のしっぽなども対応できる筈なので相談してみてください。

 

文芸部

原稿出せなくてすいません、うまく副部長として立ち回れなくてすいません。

もう昨年の今頃から限界来てました、2年(3年)の対応で。

顧問先生もすいません、約束守れそうも有りません。

そして2年間大変な学年のまとめを担任として行っていただいたのは感謝致します。

 

そして3年担任へ。

決して貴方のクラス運営がうまくいかなかったわけでは有りません。

1~2年担任のクラス運営の問題でも有りません。

 

ひとえに私の力不足です。

 

大人としての責務を果たせなかった自分の問題です。

 

 

あと、これを読んでる(とくに)女性の皆さんへ。

 

性犯罪被害にあったらちゃんと話しましょう。

いのちの電話でも、公的機関でもいいのです。女性相談に乗ってくれるところへ。

後、即時にアフターピルをもらいに産婦人科に行ってください。判らなければ119でも良いと思う。

 

性犯罪被害から立ち直るのに人は時間がかかります。

犯人を許せなくて苦しむでしょう。

 

でも貴方は悪くない。

 

私のような苦しみは味わってはいけないのですから。

2010-10-11

グローバル化によって多様性が失われていく

MMOの話だけど、MMOに限ったことではない。たぶんすべてに適用できる話。

グローバル化したことで、何が一体「一番良い」のかが丸わかりになってしまった。

その結果、皆がそれを追従することになり、ゲームの多様性が失われつつあると思う。

かしここで言いたいのは、だからなんとかしようということではなく、なぜ多様性が失われていくのかということへの考察

MMOにはいろいろな種類があったんだと思うのだが、ここ最近は本当に「クリゲー」とそれ以外しかなくなってしまった。もちろん、それ以外の数はクリゲーとは比べられないほど少ない。

なので、量産クリゲは嫌だ、という人や、量産だというだけでプレイしないという人が増えてきているのだが、だからといって量産クリゲがなくなるかというとそういう気配はない。

これはつまり、ある一定の需要があるということで、嫌だと言っている人はかなりの少数派ということだ。もし嫌だという声が強ければとっくに量産クリゲなどなくなっているだろう。(量産クリゲを作っている会社の大部分は、競争力のない小さな企業

で、この量産クリゲというものが一体どうして増え続けているのか、それを考えてみると面白いことがわかってくる。

巷でアンチクリゲ派が言っているような「簡単に作れて集金も楽」というのはあくまで金銭から見た、運営からみたメリットの一部分でしかない。

一番重要なのは、「プレイヤーがとりあえずプレイできてしまう」その安定感だ。

クリゲーはまず、操作が楽。クリックするだけでいい上、騎乗アイテムなどもあり、全体的に移動速度は速くなるようにしてある。

さらに、中毒性のある成長システムが多数存在すること。比較的長い期間、ユーザーの厳しい評価にもまれたおかげか、効率的かつ「楽に気持ちよくなれる」強化成長システムが実によくできている。

具体的に言えば生産や装備の強化、ペットの育成など。これらの成長システムをほとんどすべて詰め込むことで、量産であるにも関わらず「たくさんのシステムがある奥の深いゲーム」のように見える。実際は、ほとんどが流用であり開発側はそれだけたくさんのシステムを詰め込んでもあまり人員を必要としない。これはとんでもなく効率的な開発方法だと思う。

なぜ量産クリゲがはやるのか。ここまでくれば大体わかってくる。開発する側にとって、「これが一番効率的でいいものらしい」と認識されているからだ。

ユニクロのような個性的とは言い難い商品を売る企業が潰れないのも同じ理屈で、「苦労して作った」というのは、所詮はただの自己満足に過ぎない部分がある。苦労して作ったので量産品の3倍の値段です、と言われて喜んで出すのは金が余って困っている人間だけなのである。

MMOで考えると、FF14と量産クリゲが非常に好対照だと思う。

FF14はたくさんの人間を使って非常に苦労して作られたゲームのはず。なのに、レビューの点数は軒並み低く、クソゲーと連呼されてしまっている。

一方の量産クリゲーは、雨後のたけのこのように苦労せず次々出てきているにも関わらず、批判の声といえば「量産だからクソ」というもので、システム面が根本的にダメというのはあまり聞かない。

これは、MMOという市場におけるスクエニという企業と量産クリゲ開発ツールの熟練度の差なのだ。

スクエニは八年もFF11を運営していたが、そもそもFF11は同社の初オンラインということで、MMOユーザーが一体何を求めているのかはほとんどわかっていなかったと思う。リサーチをかけたとしても、何年も運営してきたほかの会社と比べれば未熟そのもの。

にも関わらずこれだけ続いたのは、ひとえにスクエニが持つ「ブランド力」というMMOとは関係ない過去の遺産によるところが多い。つまり、スクエニが開発しなければ、そしてFFでなければあのゲームは淘汰されていたのである。

それは、量産クリゲにFF的な特徴を持ったものがほとんどないことからも裏付けられる。時間を使わせ、できるだけ攻略されないようにということだけでユーザーの快適性を考えなかったゲームノウハウは、流用されることすらないのである。

現在MMOにおける状況というのは、まさに黒船到来といった感じ。黒船とは量産クリゲで、開港させられるのはスクエニである。

量産クリゲのような「世界が認めた」システムの前に、独自性やグラフィックがきれいといった小さな利点は何の役にも立たない。非効率なシステムが生き残れるのは、グローバル化していない世界においてだけだったということだ。

そして、ここから考えるに、今後はゲームのみならず、あらゆる面で「量産型」が出回り、多様性が失われていく時代に入っていくと考えられる。というか、21世紀はそういう世紀になるだろう。

グローバル化がもたらしたものとは、「誰が一番なのかを見つけやすくする」ということだったのだ。

多様性は生まれるのではなく、失われていく。なぜなら、誰が一番なのかがわかれば、一番ではないと烙印を押された人間は、そこから撤退するか、一番のまねをするしかなくなる。

そうでなければ生き残れない。

グローバル化時代というのは、頂点とその模倣だけで構成される非常に「画一的」な世界であり、いままさにそれがあらゆる面で進行している。

世界グローバル化しなかったからこそ多様な島宇宙を創りだしていたんだと思う。

たとえば都市都市は効率化を進めることで巨大に、そして便利になれる生き物である。発達した都市は、皆同じような姿をしており、もはや「どこにいっても同じ風景」なのが当たり前なのだ。

人類は発展するにつれて次第に「他の場所に住む人類」との交流をするようになったが、そういった発展の過程で動植物は次々と絶滅している。これも、グローバル化によって多様性が失われていることの証拠といえる。

いまさかんに多様性を残そうという動きが高まっているが、残念ながら人類が発展し続ける限り多様性は失われていくだろう。ある一つの地域の多様性を守るための活動が、3つの地域の多様性を失わせているような状況である。人類努力とはその程度のものでしかない。欺瞞と言われてもしょうがないと思う。

そこで、多様性を失わせないためにどんなことが必要なのか。これはもう、「過去の遺産」をデータ化して守るしかないと思う。

MMOの話でいえば、初期UOなどは、現在MMOとはかなり趣が違うものであり、MMOの多様性を残すために、初期UOエミュレートサーバで起動させ続けることは非常に意義がある。

量産クリゲではないものは、すぐにつぶれてしまうのだから、そういったものを忘れさせないためにエミュレートする。こういった努力無駄ではない。第一、MMO歴史など地球歴史と比べればカスみたいなものだ、生まれた多様性もはっきり言ってほとんどあってないようなもの。だからこそ、守るのも楽だろう。地球が長い年月をかけてはぐくんできた生き物の多様性を守るのは人類には荷が重すぎる。

このように、グローバル化が進むと物事の淘汰が行われ一番のものだけが生き残り後はすべてその模倣になってしまうという話をした。

量産クリゲがはやるのは当然で、それを否定するのも意味がないだろう。ただし、それとは違う、すぐに淘汰されてしまうMMO保護することはとても大切だと思う。

この先一体ゲームやそのほかの娯楽がどんなふうになっていくのか興味がある。もし多様性が失われ続ければ一体どんなことになるのか。時代が出す答えを待ちたい

2010-09-20

円高是正で為替介入が云々というのと、食料自給率を上げる云々って似てる気がする

そもそもドル円の取引とか投機筋とかがレバレッジ掛け捲ってて、ちょっとした介入ではどうしようもないんだし、そもそもやるぞー!的なアナウンス効果しかないんで、意味はないと思うんだよね。

てか、そもそも円安誘導しなきゃいけないの?って所がまず、宗教的に円安=善みたいに捉えられてるところが多いと思うんだよね。

でも輸出企業だって馬鹿じゃないから、派遣法改正で安い労働力日本で確保できなかったら当然海外に拠点を移すし、中小企業だって今やそうしてる。グローバル化している会社海外で作って海外で売るのが当然。法人税も高い日本工場を置く意味は全く無い。

円安誘導しても意味ないと思うんだよな。だから必然的に内需重視になり、海外へは投資をしてキャピタルゲインを得る方向性となるし、こんな日本でも観光資源とか安全な暮らしとか、既に作られたインフラがあるので海外投資ももっと呼び込めるはずだ。

その場合むしろ円高になって海外投資をもっと出来るようにしたり、原油とかの資源を割安に買えるんだからむしろいいことの様な気がするんだよな。

それは食料自給率の問題もおんなじで、上げないといけないと思って、その前提を全く疑わない人が多いからおかしいとしか言いようが無い。例えば米なんか100%の自給率だから国内で不作になると困るんだ。海外日本に輸出する用の米は全く作ってないから、もし不作の時は、安くて不味い余っている米しか日本に来なくなる。自給率がそれなりに低ければ、常に海外から輸入を出来るので、国内不作でも海外カバーできるかもしれない。

よく海外で天候不順になると日本に輸出しないんじゃないかとか言われるけど、日本企業が進出してそれなりに高い値段で購入する体制を作っておけば、無下にはできないはずだし、そんなときにも優先して輸出してくれるように外交を頑張っておけばいいのだ。

安全な作物云々の話もあるけど、海外でもきちんと生産現場までコミットしてやれば、それなりの安全基準やクオリティは確保できるはず。あれも眉唾のキャンペーンなんだと思うんだよな。

2010-09-13

http://anond.hatelabo.jp/20100913232123

過去自民党政府グローバル化を推進はしてないだろ。グローバル化に目を背けてた、というべきかと。

まあ、グローバル化への抵抗が弱すぎた、という言い方はできるかもしれんが、グローバル化は一国の政府が抵抗して止められるもんじゃない。

まあ、鎖国すれば別だけど、小資源国で鎖国の道はもっと悲惨だしね。

http://anond.hatelabo.jp/20100913231648

絶対おかしいよな。科学進歩しているはずの21世紀に、人々の暮らしが苦しくなっていく一方なんて。

何を言ってるんだ?技術進歩に伴って、ちゃんと経済は発展して富はどんどん増えてるぞ。全世界GDP合計見てみろ。

じゃあ、なんで君の暮らしが楽にならいかって?

どこかに富をガメている黒幕がいるんだよな。誰だ?

うそのとおり。増えた富をガメてる奴がいる。発展途上国の人だ。(全ての途上国じゃないけどね)

世界の富は急速に増えてるけど、それ以上の勢いで平等化が進んでるので、今まで金持ちだった国の人間は割を食ってるという話。

今までの日本は平均2%成長とかだったけど、今の若者が老人になるころには、老人率が今の倍になるから、0%やマイナス成長も当たり前になるよ。若者クーデターを起こせばなんとかなるなんて甘い、甘い。ちょっとはましになるだろうけど、1%成長が1.5%成長になる、っていうレベル

主原因はグローバル化高齢化だから日本だけでどうにかできることなんてありませんので!

http://anond.hatelabo.jp/20100913225840

グローバル化が進めばそうなるってのは世界証明してたはずなのに、グローバル化推進する政府投票してたんだから、しょーがないよね。

2010-09-12

http://anond.hatelabo.jp/20100912180209

その「勉強せねばならんなグローバル化だし」というのは、単に自分純粋な気持ちを社会要請に沿うようにつくりかえてるだけだと思う。

「何でもいいから知りたい」と言っても、「役に立つことを知らなきゃダメだろ社会人なんだし」という社会要請があるから、勉強しなきゃという雰囲気に変わった。

池上さんは好きだけど、テレビ番組時間がないからなのか、ものすごく単純化しているような気がするんだよね。何も考えず見ていると、世の中全て分かったような気持ちになってものすごくハッピーだけど

http://anond.hatelabo.jp/20100912174448

テレビ番組が知識モノ中心になったのは、その前のおばかタレントのブームがあって、最初はバカタレントをバカにしていたのだけれども、だんだん視聴者のほうもバカタレントのどこがバカなのかよくわからなくなってきた(つまり視聴者もバカだった)という雰囲気が広がり、やはり勉強せねばならんなグローバル化だしということで池上解説の需要が増えた、と言っていた。

池上氏の選挙特番萌えた。

2010-08-29

http://anond.hatelabo.jp/20100829174612

ブロックができないからと言って圧倒的多数の人々は国際語を使う必要もないんだから。

ええ。そこはその通りですよ。

元々の20100829102106での趣旨元増田氏が

「これは「グローバル化」ではなく世界の「ブロック化」であり、つまり「英語」は「国際語」のうちの最大勢力ではあっても支配言語ではなくなってしまうわけです。要するに英語の影響力は弱まる。

「高度な英語力を身につけられるのはエリート層にとどまり、それに対する非エリート層の不満は経済発展につれて急激に高まることは容易に想像できる。

とか書いてるので、それに対する反論。ブロック化されない、もしくは庶民は国際語を使わないから、どっちも英語の影響力低下にはつながらないでしょ?という話。

2009年で15億。12億はちょっと古い数字では?

12億はちょっと古かったようですね。ただ地域別内訳と将来人口見てもらえば判るけど、アラブ圏とインドネシアという非英語圏有力候補がムスリム人口に占める割合は1/3程度ですよ。このムスリム圏の1/3と東アジアくらいしか非ヨーロッパ語圏かつ英米影響が少ない、という地域はないのです。これで人口の過半数とかないですよ。せいぜい4割、将来的には主な人口増はインドブラックアフリカですから、この割合はどんどん下がりますよ。

http://anond.hatelabo.jp/20100829121345

知識格差と言っても、ヨーロッパ中世ほどの断絶にはならないだろうし、非英語熟練層の知識レベルが落ちるわけでもない。

日本なんかでは、これまで通り母語でちゃんと高等教育もできる状況が続く中で、英語エリートは更に英語コミュを利用して、

情報を速く入手したり、外国人とネゴしやしすくなるというだけの話。

それは結局「英語の支配」になってなくて現状が続いているだけでしょ。

はてなとか見てると勘違いするかもしれないが、別にMBAとかに興味があるのはエリートの中でもさらにごく一部でしかないわけだからね。

それこそ自然科学世界では英語支配が長く続いているが、英語がほとんどできない益川先生でもノーベル賞を取れたよ。しかも自然科学英語支配が成立した理由は、結局科学論文なんてどの言語からでもたいがい直訳できる(この世界では日英機械翻訳がかなり実用に近いレベルで動く)という理由もある。

グローバル化が最も容易な学問世界でも、例えば日本史とかドイツ文学とかの世界英語支配になるなんて馬鹿なことはあり得ないし、結局現状が大きく変わることなんてないんじゃないの。

http://anond.hatelabo.jp/20100829114516

元増田現状認識について素人でないことは判ったが

いや素人ですが。英語がどうのグローバルがどうのと言っている大抵の半可通よりは知識があるとは思うけれど。

そもそも現状英語は支配言語ではないのではないか?そして今後とも支配言語とはなりえない可能性は高いだろう。ならば「支配言語でなくなる」という言はおかしい。支配言語でないものが今後とも支配言語にならない、ということがなぜ「英語の影響力が弱まる」ことにつながるのか?

このあたりは「想定されている状況に比べて」と読んでほしい。わかりにくくて済まない。要は、現状では「英語化すれば世界グローバル化してバラ色」的な考えが、英語支配下のグローバルで一番不利になる日本でさえ多少は浸透しているが、日本の「英語化」は無理だという現実に気づけばこの流れは逆流するだろうということだ。

ネイティブでいえば英語より人口の多いスペイン語圏あたりが各国連携して正面切って英語に背を向けることでもない限り、ヨーロッパ言語圏では英語共通語化が進むだろう。

ところが既にヨーロッパ英語支配を抑制する流れになっていて、例えばEUは建前上EU内のあらゆる言語公用語化している。ここで「英独仏を公用語とする」という流れになっていないのがむしろ不思議なくらい。英国EUに対して日和見的態度を取っていることもあり、数十年単位で見れば、場合によってはラテン語復活なんて話も出るんじゃないだろうか。

その共通言語として何を選ぶか、という際に「英語じゃ厭だ」と非エリート層が実感できるのは、英語習得が厳しい東アジアアラブマレー語圏あたりしかない。この世界で少数派の1/3くらいにしか、非英語共通語志向が起きる余地がない。

1/3をガラパゴスと見るかそうでないか、そこがあなたと私の現状認識の違いだろう。

私の考えだが、とりあえず世界人口の1/3があれば自給自足経済圏ができてしまう。非英語圏英語圏情報交流のチャンネル言語エリート層に限られていてもそれで間に合ってしまう。重要情報翻訳流通させればそれで事足りてしまうし、翻訳が売れるだけの市場規模があるからだ。これはこれまで日本外国語オンチでいられた事情を考えれば想像がつくだろう。同様に、中国経済発展がこのまま促進すればまず間違いなく中国英語化は逆行する。そうなったとき何が起こるかだ。中国は明らかに米国に対抗しようとしているのだから。そうなったとき、政治的には米国に近く文化的には中国に近い日韓は難しい舵取りを迫られることになるだろうが、いずれにせよ米国英語一辺倒の流れでなくなることだけは間違いない。

http://anond.hatelabo.jp/20100829102106

元増田現状認識について素人でないことは判ったが

となれば、たとえばアラブが(古典アラビア語東アジア漢文東南アジアマレー語あたりで固まったとしてもこれは「ガラパゴス」とは言えず、むしろ現在経済発展の流れが続くならばEUを上回る経済圏が出現することになる。これは「グローバル化」ではなく世界の「ブロック化」であり、つまり「英語」は「国際語」のうちの最大勢力ではあっても支配言語ではなくなってしまうわけです。要するに英語の影響力は弱まる。

ここの論理展開に無理がある。

『「英語」は「国際語」のうちの最大勢力ではあっても支配言語ではなくなってしまうわけです。』

そもそも現状英語は支配言語ではないのではないか?そして今後とも支配言語とはなりえない可能性は高いだろう。ならば「支配言語でなくなる」という言はおかしい。支配言語でないものが今後とも支配言語にならない、ということがなぜ「英語の影響力が弱まる」ことにつながるのか?

『これは「グローバル化」ではなく世界の「ブロック化」であり』

ここの見通しが自分とは違うな。世界が共通言語についてブロック化したとして、そしてそのブロックの中には十数億の人口を誇る言語圏があろうとも、分断された4割はやはりガラパゴスだろう。ガラパゴスが生き残れるとは思えない。

問題は「過半数を誇るような圧倒的な言語圏が出るかでないか」だと思う。本来、数億話者の言語圏なんていうのはブロックとして成立するに十分な規模だと思うが、それは同じような規模のブロックが並立している場合の話。圧倒的な言語圏が一つ成立すれば、他のブロックはいずれのみ込まれていくものだと思う。(もちろんその言語が支配言語となるところまではいかないだろうが)

そして英語圏はすでにこの「圧倒的言語圏」に王手をかけている、というのが自分認識ネイティブでいえば英語より人口の多いスペイン語圏あたりが各国連携して正面切って英語に背を向けることでもない限り、ヨーロッパ言語圏では英語共通語化が進むだろう。お互いに近い関係にあるゲルマン系・ラテン系言語だけで世界の1/3以上の人口・国を押さえちゃってるという偏った状況が出発点で、これに本来印欧語と無関係なドラビタ系語圏なんかも含んでるのにインドが与しちゃってる以上、広く印欧語圏での英語の優位は変わらない。今後は印欧語圏での英語共通語化がさらに進み、仏語圏やポルトガル語圏なんかは英語圏内部のサブブロック化していき、英語圏が過半数を押さえる圧倒的言語圏に成長していく、と考える方が自然だろう。この圧倒的言語圏に世界がなびき、英語の影響力は強まる、という予想。辛うじてブロック共通語としての地位を確保できるのはアラブ語圏、スペイン語圏くらいじゃないだろうか。(それも存続期間は長くないだろうけど・・・)

これを覆せるとしたら

あなたも言ったように、高度な英語力を身につけられるのはエリート層にとどまり、それに対する非エリート層の不満は経済発展につれて急激に高まることは容易に想像できる。

という状況だろうけど、これが起きるとは思えない。人は強制なくして支配言語として外来言語を受けいれることは無くても、交流するための商業言語としての共通言語は絶対に必要だからだ。その共通言語として何を選ぶか、という際に「英語じゃ厭だ」と非エリート層が実感できるのは、英語習得が厳しい東アジアアラブマレー語圏あたりしかない。この世界で少数派の1/3くらいにしか、非英語共通語志向が起きる余地がない。そしてこれらの地域が「非英語圏」の道を選択したとしても、先に待つのは孤立経済成長にハンデを負うか、競争に負けて英語圏に立ち戻るかのどちらかの道。

そもそも大多数の国では非英語圏への志向自体が生じない。今後一層英語の影響力は強まるはずだ。

英語の時代」とはそういう意味ではない

元増田です。ああ、そういう風に取られるかと思ったので補足。

私が「英語の時代」と言ったのはそういうことではなく、現在先進国人間が誰でもその国の公用語を「国語」として、日常会話から高度な話題に至るまで読み書きできるようなことが英語において起こりうるということはないということです。中国語圏での北京語アラブ圏での古典アラビア語スイスでのフランス語、そういったものの地位に英語が就くことは無理です。その外の世界では英語をしゃべる集団が社会の中に形成されていないし、テレビラジオで聞きかじっていれば身に付くなんてのはヨーロッパゲルマン語圏でもなければ無理。

そして、エリート英語の読み書きを寡占する状態なんてのは続きません。アンデルセン偉人たる所以の一つは、作品を「デンマーク語で」書いたこととされています。当時デンマークでは、上流階級フランス語中流階級ドイツ語を話していてデンマーク語は下層階級言葉のように扱われていたわけです(現代で敢えて近い例をこじつければ、台湾での北京語客家語・台湾語、その他少数民族語の状況ぐらいでしょうか)が、こうした努力によってデンマーク語が独仏語にも劣らない機能を獲得することができたわけです。

英語の支配」とは帝国主義まっさかりの19世紀に世界が逆転することです。そんなことを長く世界が許すはずはないでしょう。そして英語一極支配を肯定している「現地人」はそのうち必ずや顰蹙を買うことにも気づくべきです。

相対的少数派の東アジアアラブ東南アジアの大半なんかの人々だけが英語の支配する世界から取り残されていくと考えるべきです。

http://anond.hatelabo.jp/20100828124034

それだけの人間世界人口に占める比率は決して小さくないどころか非常に大きいわけですが。過半数になりこそしないかもしれないが、大雑把に見て3割は堅いでしょう。

となれば、たとえばアラブが(古典アラビア語東アジア漢文東南アジアマレー語あたりで固まったとしてもこれは「ガラパゴス」とは言えず、むしろ現在経済発展の流れが続くならばEUを上回る経済圏が出現することになる。これは「グローバル化」ではなく世界の「ブロック化」であり、つまり「英語」は「国際語」のうちの最大勢力ではあっても支配言語ではなくなってしまうわけです。要するに英語の影響力は弱まる。

ちなみに現在でもヨーロッパ人は「EU共通語英語よりもむしろフランス語」と意識している人は少なくないし(建前としては全言語共通語)、アラブ圏での古典アラビア語中国での北京語のようなもので、この地域経済発展に伴ってこれらの言語の力が強まりこそすれ弱まることはないはずです。また、ブラックアフリカでもスワヒリ語ズールー語、東南アジアでもマレー語インドネシア語の力が同様に強まるはずです。その方が自分たちの固有の文化(多くの場合言語も)に近いわけで、「近代語」をエリートに独占されずに誰でも学べる形になるわけですから(国民国家の出現と教育制度の整備に伴い、読み書き能力エリートが寡占していた状態の破壊が進んだことを思い出してください)。

日中韓なんかでは確かに「そのような流れは一般化しえない」かもしれないけど、そんな地域は少数派なんだよ。地図帳と統計資料見ようぜ。インドアフリカ人口なめんなよw

http://anond.hatelabo.jp/20100828155450

あなたに言われなくてもその程度の数字は知ってますけどね、日中韓人口もなめんなよということです。こういう物事というのは多数決で決まるものじゃないのでね。

スペイン語フランス語ロシア語ウルドゥー語etc.の「そこそこの努力英語力を得られるインド・ヨーロッパ語族言語を(少なくともエリート層は)日常的に使ってる地域」なんだよ。

残念ながら同じインド・ヨーロッパ語族であっても、ヒンドゥー語やウルドゥー語ペルシャ語英語文化が違いすぎて、もはや英語は「学びやすい言語」とは言えない。「難しいとは言えない言語」程度だ。トルコ語日本語と文法が類似しているというが、日本人トルコ語を理解するためには、イスラム教オスマン朝のことをかなり体で理解しなければ礼儀作法といった文化コードまで含めたレベルでの習得は極めて困難だろう。それと同じ壁が存在する。

あなたも言ったように、高度な英語力を身につけられるのはエリート層にとどまり、それに対する非エリート層の不満は経済発展につれて急激に高まることは容易に想像できる。

2010-08-28

http://anond.hatelabo.jp/20100828124034

やれ英語の時代だ、やれグローバル化だということが近年安易に言われるが、ヨーロッパのような文化的に近縁な地域や旧大英帝国、また米国の勢力圏化にある中南米を除いてそのような流れが一般化しうるのかという検討が全くなされていないのは実に不思議だ。

そこまで判っているなら、結論は逆だろ。

ヨーロッパのような文化的に近縁な地域や旧大英帝国、また米国の勢力圏化にある中南米、それに英語、仏語なんかが公用語なっちゃてる旧植民地国」を合わせると人口でも国家数でも半分超えちゃうんだよ。日中韓なんかでは確かに「そのような流れは一般化しえない」かもしれないけど、そんな地域は少数派なんだよ。地図帳と統計資料見ようぜ。インドアフリカ人口なめんなよw

英語vsその他の言語」なら

英語圏文化普遍的で上位にあるものとして強要しない限り、十分な英語力を得られない異文化圏人間を無視して英語支配を正当化することはできない。

ってのが成り立つけど、真の多数派は、英米のような純粋英語圏でも、英語が完全な異文化日本のような地域でもなく、スペイン語フランス語ロシア語ウルドゥー語etc.の「そこそこの努力英語力を得られるインド・ヨーロッパ語族言語を(少なくともエリート層は)日常的に使ってる地域」なんだよ。だから実態は「英語vsその他の言語」じゃなくて

英語圏英語の習得が楽な印欧語圏 vs その他の言語圏」

なっちゃてる。だから英語の国際共通語化は止まらないよ。中国インドネシア日本あたりが頑張った所で止まるようなもんじゃない。

日本人英語オンチであり続けるたった一つの単純な理由

ヨーロッパ人は誰でも英語を話す、それに引き替え日本人は」云々という議論を耳にする。確かに英語が流暢なヨーロッパ人に「どうして英語がしゃべれるの?」と訊いたら、なんでそんなこと訊くのという顔で「学校で習ったから」と答えるのが常だという。これを見て、日本学校英語教育がいかに腐っているかという結論に飛びつく人は少なくない。

確かに日本英語教育旧態依然であり、最近研究成果が反映されていないということはあるかもしれない。しかし、問題はそれだけなのだろうか。ヨーロッパ人が英語を初中等教育の間にかなりのレベルにまで身につけられて、日本人ができないことには根本的な原因が他にあるように思えてならない。

英語話者の言語別習得難易度

以下は、米国外交官が各地の言語ビジネスレベルにまで学ぶのにかかった時間の表である。孫引きご容赦。

分類 学習時間言語
英語と類縁性の高い言語 575-600時限 アフリカーンス語デンマーク語、オランダ語フランス語イタリア語ノルウェー語、ポルトガル語ルーマニア語スペイン語スウェーデン
  750-900時限 ドイツ語インドネシア語マレー語スワヒリ語
言語学的・文化的にはっきりとした違いのある言語 1100時限 アルバニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語ブルガリア語、チェコ語フィンランド語ギリシャ語ヘブライ語ヒンドゥー語、ハンガリー語、アイスランド語、カナダ語、ラトビア語、リトアニア語、マケドニア語、モンゴル語ペルシャ語ポーランド語、ロシア語セルビア語、スロベニア語、タガログ語、タジク語、タミル語テルグ語タイ語トルコ語ウクライナ語、ウルドゥー語ウズベク語、ベトナム語ズールー語
英語母語話者にはかなり難しい言語 2200時限 アラビア語中国語日本語韓国語

出典:http://en.wikibooks.org/wiki/Language_Learning_Difficulty_for_English_Speakers

この表は外交官というかなり限定された人を対象にした調査だが、すくなくとも英語母語話者にとっての言語の難易度の序列としてはだいたい合っているといえるだろう。そして、だいたいこの関係は逆に読み取ることもできて、たとえばオランダ人が英語を学ぶのは日本人よりもずっと簡単だということも言えるであろう。こう言うと「英語話者にとって日本語が難しいのは漢字が難しいからだ」と言われるかもしれないが、文法的に近似していて漢字がほとんど使われない韓国語日本語と同じ分類に属していることから、そこはあまり本質的ではないであろう。

学校での授業時間

一方、学校での授業時間数を考えてみよう。日本学校では年間授業日数は約200日である。毎日1時間英語の授業があったとして、中高6年間での英語の授業時間数は、定期考査や学校行事のことを考えればたかだか1000時限程度である。そしてヨーロッパ学校日本学校に比べて授業時間数が多いことはないだろう。

となると、結局「ヨーロッパ人は学校で習えば英語ができる」云々は

ヨーロッパ人は学校で1000時限ほど勉強すれば英語ビジネスレベルに使えるようになるが、日本人はできない」

ということを主張しているに過ぎないことになるが、これは上の表を見れば何も不思議でないことになる。おそらく、日本人英語を身につけるためには、ヨーロッパ人に比べて2-4倍の時間がかかるのである。

日本でできること

となれば、いったい日本人はどうしたらよいのだろうか。中等教育の1000時限ではとても足りないことははっきりした。あと1000時限ほどの学習が必要である。

この1000時限分、中高6年分を社会に出てから確保するのが絶望的でありしかも遅すぎるのは間違いない。といって、大学で毎日1時限を英語に充てることも無理だ(レジャーランド化したような大学ならともかく、まともな大学生にそんな時間はない)し、もし「日本人も英米の大学に進学すべき」という要求を満たさねばならないとしたらやはりそれでは遅い。

となると小学校の6年間を充てるかということになるが、小学生の読み書き能力が極めて低いということは忘れてはならない。ひらがなやカタカナを学んでいる子供ラテン文字を教えるのは負荷が大きすぎるし、漢字や分数・小数、あるいは都道府県名前といった「一般常識レベルのことを学んでいる子供にさらに負荷をかける余地も少ない。そしてこのくらいの年頃の子供は興味がなければ全く学ばないし、学んだこともすぐ忘れてしまう。実際、小学校の後半ぐらいから2言語ぐらいを学んでいるヨーロッパ人でさえ、「中学から勉強しなくなったドイツ語フランス語は全部忘れちゃって何も覚えていない」という人は珍しくないのだ。英語が特に流暢な語学好きな人だってそうなのだから後は推して知るべしだ。

つまり、日本でできることはほとんどないのだ。香港シンガポールのように屈辱的な歴史的経緯から日常生活英語が溶け込んでいればともかく(それでも香港人シンガポール人全てが英語が流暢なわけでは全くない)、日韓中のように大英帝国の支配を逃れ続けた国民にはそのような機会は全くない。実際、世界的にこの三ヶ国は英語ワースト3と言ってよい(英語が流暢な中国人は多いように見えるが、その多くは移民の2世以降やごく一握りのエリートである。中国人は母数がめちゃくちゃ多いことを忘れてはならない)。

英語の時代」は来ない

以上見たように、英語世界を支配することは結局起こりえない。あるとすれば旧大英帝国米国をたきつけて世界征服戦争を起こしてもらうしかないということだ。

結局「国際英語」の考えの欠陥はここにある。母語話者が自分たちの文化から逃れられない限り、自然言語を異文化圏平和裏に浸透させることは無理だということだ。英語圏文化普遍的で上位にあるものとして強要しない限り、十分な英語力を得られない異文化圏人間を無視して英語支配を正当化することはできない。だからといって「英語帝国主義」に開き直ることはそれ自体恥知らずというものであろう。

やれ英語の時代だ、やれグローバル化だということが近年安易に言われるが、ヨーロッパのような文化的に近縁な地域や旧大英帝国、また米国の勢力圏化にある中南米を除いてそのような流れが一般化しうるのかという検討が全くなされていないのは実に不思議だ。「英語がしゃべれるようになれ」といわれてできるのであれば誰でもそうするであろう。問題は「なぜできないのか」を考えるべきことではないのだろうか。無理なものを無理強いしてもどうしようもないということに早く気づくべきである。

2010-08-11

http://anond.hatelabo.jp/20100811080918

問題は、

というのが日本の現状であるということをろくに理解している奴がほとんどいないということだ。

灘なんだから生徒も教師の質も悪いとは絶対言えないわけだから。

ちなみに灘がそのぐらいのレベルなのはネタでも何でもなく事実だよ。俺も関西進学校にいたからそれは証言できる。

要するに、英語という言語日本人にとっては、語学の才能に恵まれているとか英米圏の文化を偏愛しているとか金が大好きとか帰国子女だとかでもない限り到底身に付かない言語なんだよ。オランダ人や北欧人はいわずもがな、ヨーロッパインドフィリピンあたりみたいな英語学習に有利な事情があるところで、英語使いが増えたからって世界中英語が通じるようになるわけがないってのはそれだけでもわかるだろ。東アジアという広大な地域の特性がそうなんだから(中国人韓国人台湾人がみんな英語が得意とか思ってる奴は現実を知らない奴か本人が超絶的に英語ができない奴だ)。現地に移住したってカタコトしかしゃべれないのがオチ。というか、留学しててもこんなバカを言い出すのが関の山なんだから、ドメ日本人(笑)に英語なんて元々無理なんだよ。

上久保誠人 [立命館大学政策科学准教授]

英語には日本語のような敬語がなく、教員学生ファーストネームで呼び合う。

http://diamond.jp/articles/-/9026?page=2

楽天三木谷社長英語決算発表 「公用語化」を実践(朝日新聞

英語を使う理由について、三木谷氏は「我々の最も重要施策グローバル化だ」と説明。「英語ストレート表現するが、日本語だとあいまいになる」とし、仕事の効率が上がるとも強調した。

http://www.asahi.com/business/update/0805/TKY201008050450.html

英語には敬語がない(キリッ」だって!「英語ではストレートに話ができる(キリッ」だって!どう見てもトンデモ都市伝説です。本当にありがとうございました

言うまでもないが、英語にだって持って回った表現はいくらでもあり、教科書に載っている"Would you mind..."とか、空港で聞く"May I have you an attention, please"とか、「敬語」そのものであり「ストレート」でもなんでもないことはアホでもわかる。逆に、「英語ができない奴はクビ(キリッ」とか言ってる奴はその程度の英語力もない癖に、「自分英語ができる」と思っているわけだから救いがたいにも程がある。

冗談抜きで、アメリカ様の51番目だか52番目だかの州にでもしてもらわない限り、圧倒的大多数の日本人は、英語なんてできるようになんてならないよ。

その程度の現状認識もできないくせに、何が英語だよ。ふざけるのもいい加減にしろっての。

2010-08-05

金の集まる所に移民が付いて回ってく中でさ、その国とか地域の既存の土着文化ってどうなんのかな。

文化って混ざり合って進化するのもあるけど、閉じた環境の中で変わらず続いてくのもあるじゃない。

グローバル化ってミソもクソも一緒に、フラットにしていくってことでしょ。

価値観全部一緒になったらつまらんし、人ってパンのみで生きるわけでもないんだしさ

逆にガラパゴスゾーンみたいな場所をあえて残したりとかしてもいい気もするんだけど。

その辺経済以外の視点からだれか頭のいい人面白い記事書いてくんないかな。

2010-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20100731111129

そういう奴って、別にグローバル化して勝ち組になりたい(あるいはなれると思ってる)んじゃなくて、胡散臭い英語学習教材(笑)とか情報商材(笑)とかを低脳かつ英語コンプ日本人に売りつけたいだけなんじゃないの?

グローバルマンセー英語マンセーな連中って

なんであんなに無警戒に英語英語というのかね?

あいつらのいうように、英語化の流れを推進することが日本国益になるなんてことはどう考えてもあり得ないわけだが。

日本という環境英語を学ぶためには最悪な環境であって、実際たいがいの人間はどんだけ苦労したってTOEIC900点レベルにも到達できないわけだろ。それで「英語ができる」なんて言うつもりなんだろうか。TOEICなんて、TOEFLをまともに受けるに値しないレベル人間の実力を測る試験しかないわけだが。

正直、「国際英語とはブロークンイングリッシュです(キリッ」とか言ってる奴がどれだけ英語できるのか見てみたいものだよ。まあ「カタカナ発音で何が悪い(キリッ」とかい意見が賛同を集める時点で聞くのも野暮なわけだがね。少なくとも、ちょっとでも「グローバル」な現場での英語の使われ方を観察していれば、ブロークンしか使えなくてネイティブと対等にやり合えるなんて妄想は絶対に出てこないはずなんだがね。

所詮、こいつら「言語」ってものを舐めすぎだと思うんだよ。お前らのどんだけが日本語でまともに敬語を間違いなく使えるのだと。日本語言葉かいで損をしなくなるまでは、他言語でそんなことなんてできるはずがない。日本人でも敬語の使い方に戸惑うのは日本語が非論理的だからでもなんでもなく(つーか言語が「非論理的」って意味不明すぎ)、社交という非常に繊細で高度な状況に対応することが求められるからだ。要するに「ビジネス日本語」はネイティブでも訓練しなければ難しいということだ。そして、英語にも敬語存在し、文法化されていないだけ余計に難しい(とりあえずwould, could, please使っておけばそれらしくなるという大雑把な原則はあるが)。決まり文句や礼儀作法、本音と建前、そういうものも全部存在する。そういうものが全部日本独自の因習だと思ってる奴は「日本文化の精妙さは世界一」とか言ってるネトウヨ君たちの裏返しでしかない。

そんなことができるのか?できるわけがない。ヨーロッパ人ならまだしも、日本人にはほとんど望みがない。帰国子女語学オタクかでもない限りな。日本語英語言語学的に何の関係もなく、日本英語圏歴史的にも地理的にも関係が薄く、そして文化的なコードさえ全く一致していないのだ。何?韓国英語が得意だから日本にもできるはず?あのねー、移民以外で英語が得意な韓国人なんて見たことないけど?TOEICの点数とかその辺のレベルの低い争いでは日本より上かもしれないが、その程度でしかないよ?

自慢じゃないが、俺はTOEICでは900ぐらい余裕で取れて、論文とかなら英語の読み書きに不自由せず、話す方も得意じゃないとはいプレゼン程度ならどうにかこなせるよ。周囲からは「英語ペラペラ」とぐらい思われてる。しかしこんなの、ヨーロッパ人の基準で見れば英語力の「中の下」でしかないんだよ?語学に苦労した記憶のない圧倒的大多数のネイティブから見れば「物真似の上手い猿」レベルしかない。どう考えても「グローバル」でネイティブと対等に喧嘩するのは、のび太ジャイアン百人に喧嘩を売るのと同じぐらい無謀だ。

はっきり言って英語のことを考えると絶望して泣き叫びたくなる。どうしても英語ものにしたければ、仕事の後、英語ネイティブ家族や友人との余暇を楽しんでいる時間に俺は孤独英語勉強をするでもしなければ無理だ。それでやっと「類人猿レベル英語力にしかならない。だがそんな生活の何が楽しいんだ?お前らの大嫌いな「社畜」ならぬ「英畜」になれというようなものじゃないか自分で言うのもなんだが子供の頃から一貫して学業優秀だった俺でもこの程度でしかないのに、学歴ルサンチマンを募らせたお前らにいったいどれだけのことができるんだ?できもせんくせにふざけるんじゃないよ。

英語という風車にむかって「撃ちてしやまむ」とかほざいてバンザイ突撃をかけるのは勝手だが、お前らの下らない一億玉砕に巻き込まれたくなんかないんだよ。自爆するなら勝手にやってろってんだ。

追記

どうも悲しいほどに言いたいことが伝わっていない懸念があるので、もう一つ記事を挙げておく。これも俺が書いたものだが、こちらを読むと真意が伝わりやすいかもしれない。

あと、以下は俺が書いたものではないが、俺が言いたいことを俺以上に煽り抜きで的確に表現し、かつ有益な補足をしてくれてくれている人がいるので挙げておく。

ブクマに返信(随時更新

酔った勢い愚痴をぶちまけた記事にすごい勢いでブクマが集まってびっくり。

Akimbo まあそんなに英語コンプレックス持たなくてもいいだろうと思うが。一点、TOEIC英語圏での日常生活能力を判断する試験TOEFL英語圏大学講義が受けられるかを判断する試験。どっちが上ということはないよ。 2010/07/31

建前では、ね。TOEICTOEFLと比べてどれだけ易しいかは受けてみたことがあればわかると思うけど。どちらにしても、TOEICは「読み」「聴き」という受身能力しか測ってなくて、「書き」「話し」のテストがない時点で信頼性がなさすぎる。本当はTOEFLではなくてケンブリッジ英検とか挙げたかったのだが、知名度がなさ過ぎるのでTOEFLを挙げたまで。

tanakamak ヨタ 自然言語しか念頭にないからこうなる。数式とかも言語の一種と分かっているのかね。 2010/07/31

悪いが「ヨタ」はあんただ。数式とかプログラミング言語とかの人工言語自然言語に比べてはるかに単純だ(目的が限定されている時点で当たり前だが)。それに自然言語といっても韓国語英語じゃ英語の方が圧倒的に難しい(日本人にとっては)ことぐらいわかるだろう。そんな低レベルな話をしてるんじゃないんだよ。

JvdW 昨今の英語反対論者はなんで欧米しか見えないのかね?現実的にアジアの人たちと何語でコミュニケーションするつもりなのだろうか。つもりがあれば、基本英語ローカル語の冗談とか普通に覚えるだろ。頭でっかちが。 2010/07/31

そんな話をしてるんじゃない。日本人ネイティブ太刀打ちできないって話をしてるんだが。それともフィリピン人やシンガポール人やインド人の英語ネイティブ相手なら英語太刀打ちできるとか思ってんの?おめでたいね。

だいたい、本来アジア言語でない英語で「アジアの人たち」と意思疎通するっておかしいと思わないの?参考までにEUは加盟国の公用語すべてがEU公用語。「アジアの人たち」と意思疎通するためには本来そういう枠組みがあってしかるべき。

kairusyu だってキリルで書いてある論文なんて読めないし読まれないし。 2010/07/31

そんなことは百も承知。そこでなんで共通言語英語でなければならないか、それでいいと思ってるのかだよ。ラテン語とかならまだしも。

mobanama 英語 "「グローバル」な現場"で何を想定しているんだ?"観察していれば"主張を通す人間は、必ずしも正統的英語使いばかりでないだろ(ブロークンはちと違うと思うが)。「ツール」ばかり見てないで主張の中身を育てろよ。 2010/07/31

じゃあ日本人がそういう場で主張を通せることがあると思うか?日本経済力に見合ったレベルの頻度でね。そうやって主張を通せる日本人日本人のなかで例外的な存在でないか日本人の有能な研究者が国際学会で、プレゼン原稿棒読みで質問はろくに聞けず答えられずなんてむしろそっちがデフォルトなんですが。それで日本人がどれだけ損してるかわからないし、ちょっと大げさなことを言えばこのあたり、日本人ノーベル賞受賞が欧米に比べて少ないことの一つの遠因ではあるよ。いわんやビジネスをや。

tezawaly 英語ネイティブじゃないヨーロッパ人って、語彙や言い回しが意外にワンパターンで、発音もよく聞くと母国語アクセント丸出しだったりで日本人と同レベルだと思う 2010/07/31

それが「同レベル」と思えるあなたおめでたさがうらやましい。あと何度も言うけど、英語においては日本韓国中国なまりドイツフランスイタリアなまりでは後者に比べて前者が聞き苦しいのは否定できないと思うけど?発音という意味でも間違い方という意味でも。相槌のタイミング一つ取っても日本人の言動は思いきり不自然の域を出ることができないよ。バリバリガラパゴス日本人の俺でもそう感じるのに、権力者たるネイティブはどう感じてると思う?

what_a_dude TOEIC900点はそこそこの努力で続ければ取れるだろ。生活英語漬けでなくても英語ハック駆使しなくても取れたよ。900オーバーヒエラルキーの上位に入るのはつらいだろうけど。 2010/07/31

から、少なくとも「900オーバーヒエラルキーの上位に入る」程度の能力がなけりゃ「グローバル」で喧嘩なんかできないだろって話だよ。

Keysrapid 同じことを全文英語で書いて見せてくれ。話はそれからだ。 2010/07/31

それは「英語なんて簡単だ」っていってるマンセー信者に言ってくれ。英語(支配)なんて嫌いだっていってる俺にそれを求めるのはお門違い。

mori99 増田英語欧米への憧憬の強さにたじろいだ。世界には、日本欧米以外の文化存在するよ? 2010/07/31

から?「グローバル」な場で欧米の力がどれだけ強いか考えてそういうこといってるわけ?マナー一つにしても欧米文化コードが暗黙のうちに強要されてるわけで。憧憬も何も、欧米人と対等に喧嘩できずに「グローバル」なんてあり得ないだろって言ってんだよ。

nuke 妄想 自慢じゃないが、俺はTOEICでは900ぐらい余裕で取れて、論文とかなら英語の読み書きに不自由せず、話す方も得意じゃないとはいプレゼン程度ならどうにかこなせるよ。ただし日本語に限る。 2010/07/31

それが「妄想」に聞こえる時点であんたは「英語(キリッ」とかい資格はないということだ。言っとくがその程度のレベル英語力など本気で全然大したことはないぞ。本文中にも書いたが、ヨーロッパ人基準なら「中の下」程度だ(詳しくは"CEFR"でぐぐれ)。この程度では向こうの高校生のガキにもまるで太刀打ちできないんだよ。それのどこが「妄想」だ?

tsukebo 英語 この人は世界一テニスが強いスペイン人の英語の下手さ知らないのかな 2010/07/31

何の反論になってる?それは明らかに、テニスという場が言語と関係なく明白に優劣がつけられる場であるからというだけのことでしょ。

naotoj この人はTOEICで900点とった嬉しさで中二病にかかったと想像。 2010/07/31CommentsAdd Star

と、英語マンセーグローバル信者は「不都合な真実」に目を塞ぐのでした。冗談抜きで、TOEIC900がどれだけ低レベルかはもっと認識されるべき。

hakoda-te-kun それじゃ増田理想は何なのだと聞きたい/増田外国人からつたない日本語ビジネスの話をされたら、相手にしないのか?/僕は、世界人類共通語はあった方がいいと思う。今たまたまそれに近いのが英語 2010/07/31

理想は「どの自然言語とも似ていない人工言語」だ。次善の策として、漢文とかラテン語とかの死語、あるいはエスペラントのように「特定の自然言語を基礎にした人工言語」だ。いずれにしても英語ネイティブけが不当な利益を得られる現状よりはマシなはず。

あと、「つたない日本語」の件は英語と一緒にできない。英語国民(と敢えて言う)のうち、外国人英語を話しても感謝を覚えるのは残念ながらごく一部に過ぎない。"The Economist"とか"Newsweek"とかその類の一流メディアでさえ、トヨタ社長とか潘基文とか外国人英語の訛りをくさすようなことを言っている。どう見ても人種差別なんだが、奴らの認識なんてその程度。特にイギリス人はひどい。アメリカ人でさえ発音で差別するんだぜ。いわんや非母語話者をや。

malark スパイにでもなろうとしない限り、そんな高いレベル英語って求められないんじゃないかな。日本語をしゃべる外国人の事を考えてみればわかる。 2010/07/31

とんでもない!「日本語をしゃべる外国人」の日本語レベルは非常に高いのですよ。そして、日常会話ならともかく仕事で使えるレベルに持ってこられている人なんて漢字文化圏の人以外ではほとんど見たことないですが。

youshow 話の組み立て方が英語的でない。 2010/07/31

そりゃそうでしょう。この記事の言語はまごうかたなく日本語。それとも英語勉強すれば文章の書き方が英語的になると思っているとか?それはつまり英語が何らかの意味日本語より優位にあると思っていらっしゃるということですが、一体何を根拠にそんな迷信を?

emuemu_1976 分かりやすいところで、任天堂岩田社長あたりの英語プレゼンを見るといいんでね? おそらく流暢な英語ではないんだろうが、あれの価値には何の関係もないんだろう。 2010/07/31

そりゃ、岩田社長が「ニンテンドー」の社長からみんな聞いてくれるだけですよ。どこの有象無象でもない私が同じことをやったって誰も聞いてくれない。そして、「グローバル」な世界では英語で話を聞いてもらえないことには「有象無象」の域を出ることができないと、見事に詰んでるわけです。

ところで、任天堂グローバル化の数少ない成功例とされているわけで、このことから英語マンセーの根拠薄弱さは裏付けられるわけです。

ore_de_work 国益 国益って それでおれらの私益はよくなるわけ? 2010/07/31

いやそれを俺に言われても。「国益」という言葉は明らかに「グローバルマンセー派」の主張の要約として書いたことであって俺の主張ではないわけだが、それが読み取れないか?…と、日本語なら誤読された場合「それはお前の誤読だ」と言い返すこともできるが、英語ならネイティブ誤読された場合反論の余地がないわけだよ。その場にいる誰かの母語共通語にすることの問題がこれでわかるだろ。

iroiroattena 増田 勉強してきた人間が、勉学を否定するとは思えないけど。 2010/07/31

誰が「勉学」を否定したわけだ?もう一度ちゃんと読んで欲しい。俺が反対しているのは、日本人英語の国際語化を積極的に追認し、そこに飛び込んでいこうという一億玉砕戦略であるに過ぎない。英語圏文化を楽しむための英語勉強ならどんどんやったらよい。しかし「英語ができない奴はクビ」みたいな奴は平成牟田口廉也(ぐぐってね)だと思うということだ。

tetracarbonyl ラテン語から英語シフトするのに時間がかかった、英語最先端である限りは隷従しかない。日本語上流階級言語になる可能性は皆無だし。教育資本のない日本は育てる余裕ないか英語特攻しかない。 2010/07/31

からどうして現役のただ一つの自然言語世界語にするという選択肢しかないのだ?EU公用語は全加盟国の全公用語だし、国歌(?)はラテン語国際連盟第一次大戦後にできた方。国連に非ず)ではエスペラントが作業言語採用されかけた。中立的な人工言語をつくって採用するという試みはあってよいし、英語ネイティブが団結すればそれは無理なことではない。現に、ロジバン(ぐぐってね)のようにそういう試みは草の根ではなされつつある。

hiroyuki1983 すでに今グローバルな世界で話されているのは「シングリッシュ」や「ジャパニッシュ」のような英語を元にした人工言語ネイティブの連中だけがあれを「英語」だと勘違いしてる。今後原形とどめない位変化するよ 2010/08/01

一般の英米人がシングリッシュをどれだけ馬鹿にしてるか知ってからそういうことを言って下さい。東京人東北弁を馬鹿にするなんてレベルじゃないよ?そして東北人が標準語を身につけるのですらラジオテレビなしには難しかったのに(標準語韻律構造には東北弁にない要素があるから)、日本人馬鹿にされない英語を身につけるのがどれだけ無理なことかわかるでしょ?

kizuki25 増田, 英語 英語を駆逐するための活動を行っている人のお話。俺なんかは現状を変えるより自分を変えるほうがまだ簡単だと考えてしまうので、こういう活動は無理なんだよな。 2010/08/01

からなんで「英語マンセー強要反対」を「英語反対」と読み違えるのさ。「天皇万歳強要反対」と「天皇制反対」は似て非なるものであることぐらいわかるでしょ?現状に対応するために英語を仕方なく勉強しつつ英語支配に反対するってのは可能なことだし、俺もそうしてるよ。

r-west ポジティブ信仰蔓延のせいで事態を勘違いしてる人が多い。途上国の物乞いが片言の英語出来たりするじゃん。日本経済的にあれと同レベルに落ちぶれつつあるって事。不可避の敗退戦術に文句垂れても… 2010/08/02

その認識は誤り。明治時代日本は絶対的にも相対的にもはるかに現代のそれよりも貧しかったが、高等教育日本語化することはかなり早い段階でできていた。

steam_heart 作文は英語能力だけでやるもんじゃいからなあ。/みんなにハードルが高い言語なんてナンセンスの極み。ビジネス~は敬語テンプレなんでテンプレでOK。 2010/08/03

一部の人にだけハードルが低い言語なんで不公平もいいところ。なぜそちらの方がナンセンスでないと考えるのかそのこと自体がナンセンス。あと、テンプレで通用するのはテンプレな用途だけだ。あなたも私も日本語言葉かい一つに苦労しないことはないはずだ。いわんや第二言語外国語)をや。

2010-07-25

韓国人英語力は高い」という都市伝説

俺は「英語グローバル化」な人たちにはかなり冷笑的な立場なので、英語力が少々高かろうが低かろうが「それがどうした」なのだが、題名のようなことには常に疑問を感じている。本当にそれって事実として正しいのかと。ちょっとその辺に苛立っているので毒を吐かせてもらう。

俺の乏しい学会ビジネスなどでの経験から言うと、韓国人英語力は日本人と五十歩百歩だ。世界の中でブービー賞争いをしている二国といっても過言ではない(台湾も含めて三国か。まあその辺はどうでもいい)。日本英語カタカナ英語なら、韓国英語ハングル英語で、しかも原稿棒読みであることには何のかわりもない。

確かにTOEICの点数とかで見ると韓国の方が高いのかもしれない。しかしTOEICができれば英語ができるなんて思ってる奴はその時点で英語力が絶望的に低いことは正直確定だ。語学が何であるかまったくわかってないもん。あれって単なる「退屈極まりない内容を細部まで聴き通せますかテスト」でしかない。いわば「英語でのIQテスト」だ。学歴差別構造を保存するためのものなんじゃないかという陰謀論を(皮肉で)唱えたくなるぐらいだ。正直、あれで600点も取れない奴は中学からやり直せとは思うが、そういう論外レベルの奴を除けば、600点と900点の差なんて全然ない。試験を受ける要領の差ぐらいでその程度の点差はいくらでもつく(だからたとえば高学歴の600点は低学歴の600点よりもはるかに英語力が低いと思う)。そしてその程度の点が取れたからと言って、せいぜい観光旅行が何とかなる程度の能力でしかない。

ともあれ、日本ガラパゴス化しているとかいう議論には興味はないが、もしそれが正しいとすると英語力が主たる問題でないことは明らかに思える。日本英語教育改善の余地がないとは全く思わないしむしろその反対だが、とりあえず韓国とか中国とかを持ち出してコンプレックスを煽る「隣の○○ちゃんはこの前のテストで○○点とったのよ!」系の言説で喜んでる奴は(大抵はアンチ学歴みたいなふりをしているが)心根がつくづく学歴厨なんだなと思う。はっきり言ってうざすぎる。

2010-07-19

サボり魔は一生そのままなのか?

私はサボり魔である。筋金入りで予後不良の。

幼少の頃から厭なものから逃げ続け気がついたら三十路になってた。そんな私はサボり癖が元で精神を病み社会生活を送れない体になってしまった。

ふつう精神疾患なら投薬と適度な休養で概ね治るはずなのだが、私の場合はサボり癖という精神疾患の根元になるものがあるので質が悪い。投薬も5年以上続いているし、休養も自分でもうイヤだと思うほど取った。でも治らない。ある程度回復したと思い就職活動して仕事を始めるが長続きしない。そしてクビになってまた精神的にダウナーになり休養が必要になる。こんなのを何度も何度も繰り返した。真面目に職歴書いたら30近くになるんじゃないだろうか。20代もそんなのに翻弄され暗黒の時代、黒歴史になった。気がつけば三十路である。もう後はない。

少しづつ焦りだしてきた私はふと考えた。何故こんな風になってしまったのだろう、と。

私のサボり癖の根元を語るには幼少の頃からの話をしなければならない。


私がまだ幼稚園にも入る前の事だ。当時の私は英語に非常に興味を持っていた。よく買い物に出かけた横浜駅ジョイナス地下駐車場英語ブロック分けされていて、それを見て初めてアルファベットという物に触れた。何故か判らないけどアルファベットが非常に気に入ってしまい英語という物に少しづつはまるようになった。

ある日TV英語教室CMをやっているのを見て母に「これかよいたいー」とせがんだことがある。母はその申し出に協力的で父に頼んでみる、と言ってくれた。それを聞いてワクワクしていたのを覚えている。

しかし父は「まだ習い事するなんて早い!」と、私の幼い願いを一蹴した。英才教育なんて言葉があった時代か判らない。グローバル化のグの字もまだ無い時代だったし英語の将来性を見いだせなかったのかもしれない。ともかく私の願いは絶たれてしまった。

そのことについて父を恨むつもりはない。でもちょっと根に持っている。だってもしその時英語教室に通っていたら私の人生は大きく変わっていただろうと思う。飽きっぽいけどのめり込む時はとことんのめり込む私のことだ、通訳とか外資系エリート・・・なんて言わないけど少なくても英語には不自由しない人生を送れたかもしれない。

それから数年の時が過ぎ私は小学校3年生になった。

ある春の日のこと、私は父に呼び出された。そして「出かけるぞ」みたいな事を言われ、半ば強引に車の乗せられて駅前のダイエーに連れて行かれた。何が起こるのか全く判らない私、何も言わず私の手を引っ張る父。?マークを頭に3つくらいグルグル回しながら連れられて行き着いた先スイミングスクールの上の階の階段を下りた先の小さな部屋だった。父は「ほら行け」と言わんばかりに私をその部屋に置いてどこかへ行ってしまった。

何ここ何が起きるの?

幼いながらも恐怖した。

部屋には私と同い年くらいの子供が数人いた。大人も何人かいて、何か冊子のような物をを配っていた。私の順番がきて冊子を渡される。そこでようやく理解した。冊子の中身は全て英語だった。

父がどう心変わりしたのか判らないけれど、私は数年越しに英語教室に通うことができたのだった。

しかし、だ。

それは遅すぎた。

小学校3年の私はもうすでに英語に対する興味を失っていた。正直、いまさら?だった。

それから4年間英語教室に通った。楽しいこともあったし、友人もできたけど根底にあったのは「苦痛」だった。

その苦痛が形としてでることがあった。それは「逃避」。有り体に言うとサボリだ。一人で自転車ダイエーに行くのでサボることがバレることは基本的に無かった。何度か買い物に来た母親にサボってコロコロ読んでるところを目撃されて大目玉を喰らったことがあるがそれでもサボる事は止まらなかった。年数が経てば経つほどサボリはエスカレートしていき週一回の教室に月3回サボるなんて酷い事態になることも多々あった。何が厭だったのかは今となっては思い出せないがサボりたくなるくらい苦痛だったのは覚えている。

小学校5年の時に友人の誘いで公文に通い始めた。

初めの頃は問題もスラスラ解けて楽しかったのだけど、ランクが上がって難しくなってくると少しずつ「苦痛」になってきた。苦痛になると私は逃避を始める。サボリ始めたのだ。きっかけは些細だった。友人が「今日サボんね?」と言ってたのだ。それに乗ってしまって後はそのままズルズルと・・・。これも週二回の教室で月数回しか通わない程になり公文講師のおばちゃんに「ちゃんと毎回来なさい!」と毎回言われたものだった。

それから中学に入って少しして英語教室は辞めた。学校でも英語の授業が始まったしこれ以上受ける意義を当時の私は見いだせなかったのだ。

公文はサボリながらも中学卒業まで続けた。高校受験の時はさすがに真面目に公文勉強した。でもそれは友人が周囲にいっぱい居たからであって、私一人だけだったらどうなっていたかは判らない。

義務教育が終わりを告げ私は高校生になった。

一番の志望校じゃなかったけど目標にしていた地元の公立高校に入学した。

高校時代は楽しかった。今までの人生で一番楽しかった。友人もたくさん居たし、心から楽しいと思える授業もいくつかあった。そのせいもあって驚くことに三ヶ年皆勤卒業式の時に表彰されメダルを貰った。

なんというか極端だな・・・と。

しかし、その影にも私の逃避、サボリ癖はあった。

高校では三年間図書委員だった。特に理由はなかったけれど図書委員になっていた。

図書委員の活動は図書室の貸出係の業務と月一回の委員会活動があった。貸出係は昼休み放課後に当番であったのだけどこれに私は全くでなかった。当番は殆ど放課後だったのだけど、早く帰ってゲームしたい盛りだった私はとにかくサボってサボりまくった。たぶん3年間で10回出てないんじゃないかと思う。委員会は強制参加なので仕方なく出たのだがその時よく「貸出係をサボる輩が居ます。ちゃんと出ましょう!」とほぼ名指しで委員長に言われることがあった。挙げ句には「てめぇいい加減にしやがれ!!」とキレられたこともある。それでもゲームがしたい、寝たいばかりにさっさと自転車で家に帰る自分が居た。救いようがない。

この頃まではサボっていても何とか回っていた。学力はそこそこあったしテストでも苦手科目の数学以外はそれなりの点数を取っていた。

しかし、だ。努力する者としない者。その差をまざまざと見せつけられることになると当時の私は知らなかった。

高校二年の冬のこと。そろそろ大学受験視野に入れなければならなくなってきた。周囲でも予備校に入学して対策を講じる者が増えてきた。

私も「予備校かー、どうしようかなー」と脳天気なりにも意識し始めていた。ある日、図書室の前にあった予備校案内のチラシを見て何枚か持ち帰り検討し、その中から一行選んで入校することにした。両親は特に何も言わずに入校を許可し私は予備校に通うことになった。

地域ではマイナー予備校だったが友人もいることが判り喜び勇んで予備校行く・・・はずだった。

予備校は私が想像していた以上に過酷なモノだった。英語は毎回英単語テストがあったし数学は高校よりもずっと高度だった。正直ついていけなかった。ついていけない結果はテストダイレクトアウトプットされる。志望校合格ランクDとかEとか当たり前だった。

今までどうにかなっていたモノがどうにかいかなくなってしまった。劣等生。そんなレッテルを貼られた気がした。

それはとても苦痛だった。苦痛苦痛で仕方なかった。

苦痛の先にあるのは小学校からやらかしているサボリ、だ。

高校3年になって予備校に行かなくなった。辞めたわけでなくサボるようになった。劣等生な自分を認めるのが厭だった。劣等生であるという事実を突きつける予備校に近づきたくなかった。英語の授業は友人が来いとうるさかったので月に数回出た。数学は全くついていける気がしなかったのでチューターの人に怒られるまで殆ど出なかった。高3から受講し始めた化学は授業がすごく面白かったし得意科目で余裕でついていけたのでこれだけは出席率が高かった。それでも7割ってところだけど・・・。

がんばった者とがんばらなかった者

努力した者と努力しなかった者

逃げなかった者と逃げた者

そんな二通りの人間審判が下される時がきた。

大学受験--

無論私はボロボロだった。無惨だった。

センター試験自己採点。数学は2点だった。得意の化学でも5割いかなかった。

死を覚悟した。

一般入試が始まった。

私は高校担任教師の薦めで無名のFラン大学化学科を受けた。目標にしていた大学は「絶対に無理だからやめろ」と言われた。返す言葉もなかったので大人しく言われた大学受験した。

結果。補欠合格

はは、引っかかちゃった。

当時の私は安堵した。浪人生活をしないで済んだから。浪人は落第者で敗北者だと思っていた私は本当に喜んだ。

でも、気がつかなかった。おまえは運が良かっただけだ。

だって・・・「努力したのかい?」

大学生活が始まった。中学からずっと同じの友人が一緒の学校だったので初めはよく一緒に登校した。学科は違ったので登校と昼休みくらいしか一緒ではなかったけど知る人が居ない学内ではとても安心できるものだった。

大学1年の授業は楽しかった。特に有機化学と分析化学が好きだった。2年から生物化学の授業があってそれを目標にしていきたいと思った。

しかし、異変は訪れる。とある教科を落としてしまった。有機化学の概論。難しい授業だったけど好きな授業だった。ただ落としただけなら来年取り直せばいいだけなのだが、この授業はとても大きな、そして致命的なものがあった。

この教科を落とすと生物化学を受講できない

偏屈で有名だった生物化学教授が設けたハードル。私はものの見事にそれに引っかかってしまったのだ。

何かが壊れた。

大学2年。目標生物化学を受講できず腐った。さらに悪いことにほかの授業が難しくなった。特に物理化学は私が苦手だった物理概念が入って手に負えなくなってきた。

大学苦痛になった瞬間だった。

苦痛になると訪れる甘い囁き

「逃げちまえよ」

それにあがらえる訳がなかった。

初めは大学内の図書館で本を読むだけだった。それから街のゲームセンターになって・・・兎に角大学に近づかなくなった。金だけは親から必要額貰っていたので不自由はしなかった。適当に旅に出て時間つぶして家に帰るとかざらだった。

努力した者と努力しなかった者

その差は歴然と表れる。

次の年、私は留年ギリギリだった。

いままでどうにかなっていたものがどうにかならなくなった。

背中に火を付けられたような感じがした。

兎に角焦った。

焦って勉強をする。でもついていけなかった。下の学年の授業を受けることも多々あった。誰あいつ落とした上級生?だせぇ。そんな声が聞こえてきた気がした

屈辱的だった。変にプライドの高い私には凄まじく苦痛だった。

苦痛を感じると出てくる麻薬のような囁き。

「ニゲチャイナヨ」

でも逃げると今度は留年だ。

逃げちゃダメ

逃げちゃダメ

逃げちゃダメ

14歳の少年は逃げずに立ち向かうことを選択したのに20歳のアホは逃げることを選んでしまった。

このあたりでだんだん精神的におかしくなってきた。

不安焦燥感、誰かに笑われてる感覚、必要以上に自分を責める。木の棚にカッターで何度も切りつけて酷い跡が残ったこともあって母親にそれを見られて酷く心配されたことがあった。

ロクな精神状態じゃないときにロクな思考はできない。

真っ暗な夜道の中をひたすら逃げているような状態だった。

次の年の春。私は留年した。

その日私は父親に叱責された。この後どうするんだ、と

ロクな精神状態じゃなかったので思考は回らず兎に角逃げることしか考えられなかった。

がんばるから、がんばるから

この時はそれで何とかなった。

留年生活のことは正直覚えてない。思いだそうとしても頭がアクセス拒否をする。

唯一判るのは焦ってどうにもならなかったこと。そして逃げ回っていたこと。

翌年、再び私は留年した。

二度目の父との対話。

今度はなかった。

こうして私は大学中退した。

そして社会に放り出された私は働かなければならなかった。当時は引きこもりニートという言葉もなかった。父親には働けと強く言われたので働くしかなかった。

ハローワークにあししげく通って何度も何度も追い返されてとある会社研究所に拾われた。

そこは農薬を作っている会社研究所で初めはそこの農場のアルバイトと言うことで面接を受けた。

でも、せっかく化学バックグラウンドがあるんだしということで話が少しぐらついた。

とっさだった。とっさに私はこう言った。

お金貯めて大学に復学したいんです!」

何でこう言ったのか今では判らない。

しかしそれは項をそうした。「じゃあそういうことなら勉強する意味も込めて」と研究所助手採用してくれることになった。

運が良かった。

研究所での仕事は本当に楽しかった。学校で習いきれなかった事も学べた。とにかくがんばったので会社も評価してくれた。

「今はアルバイトだけどがんばったら正社員にもするよ」なんて総務の部長さんが冗談めいて言ってくれた。

本気にしてがんばろうと思った。

でも、なんでなんだろうね。上手く行かないときはとことんうまくいかない。

入社して少し、変な奴が研究所にいると言うのを知った。

ほぼ同じ歳で今年正社員入社。しかも京大大学院卒。

「同じ位の歳だし仲良くしたら?」と言われてそいつに会いに行った。

すんげぇイヤな奴だった。

京大大学院卒というのをさりげなくアピールしてFラン中退の私を見下してくる。

正直あんまり関わりたくなかった。

ある日、通勤バスの中でふと考えた。

なんでだろうって。

殆ど歳同じなのにあのいけ好かない奴は京大大学院卒で正社員、私はFラン中退バイト。この差はなに?

それがずっとこびりついて離れなかった。

それはそいつと顔合わせなくても研究所内に居るだけで考えてしまう。

苦痛」だった。

とにかくとにかく苦痛だった。

また別の日、通勤バスに乗っていると不思議なことが起こった。

降りるべき停留所に近づくにつれて妙に息苦しくなるのだ。そして頭が真っ白になって「ニゲロゲロ」って告げてくる。

そして降りるべき停留所が来た。

降りられなかった。

こんなことは初めてだった。なにが起きたか判らなかった。

その日は慌てて次のバス停で折り返して事なきを得た。

それから数日同じ事が何度も何度も続いた。症状はエスカレートする。降りるバス停が延びていき遅刻が酷くなる。それを上司に注意されたら今度は体調不良で休むととっさに電話で言うようになってしまった。

さらに数日して何とか出勤できた日、所属部長に呼び出された。

最近休み多いけどどうしたの?」

怒っているわけでなく本当に心配しているようだった。なので症状を正直に話すと

「無理はしないようにしてほしいけど、勤怠が悪いと正直こっちも困る」

と言われた。

その日早退し精神科を探した。

小さなクリニックで老医師がこう言った。

「そりゃウツだ」

そう診断され一日三日分のホリゾンを貰った。

ホリゾンを飲んだけど少しぼんやりしただけであまり変わらなかった。

それからも朝の戦いは続いた。負け戦ばかり。

休みが10日ほど続いたところで家に電話がいった。

「大切な話があるから明日は必ず来るように」



翌日。何とか私は出社した。

研究所入り口総務部長が待っていた。

そのまま会議室に連れて行かれた。

そこには研究所の所長と所属部長が居て3対1の面談が始まった。

単刀直入に言う。辞めてくれないかな?」

総務部長がそう言った。

そのときの私は妙に冷静でその言葉意味もきちんと理解した。

あぁ、クビか。

後は事務的に話は進みその日のうちに私は解雇された。


それからいくつかの会社を転々とした。

どこも悪いところではなかったけれど、必ず不思議なことが起きた。

朝起きて家を出ることはできるけど電車バスで最寄り駅に近づくと呼吸が荒くなって怖くなる。頭は囁く「ニゲロゲロ」と

そんな状況に陥り全く出社ができなくなってしまったのだ。

最長で半年、最短で一日。これはクビになるまでの日数。

職歴は正確に書くと30は行くんじゃないかと思う。

ここ1・2年はさらに酷くなり、部屋から出られなくなってしまった。

朝起きてその時点で恐怖発作と「ニゲロゲロ」という囁きが頭を支配する。

精神科にはもう6年かかっている。

はじめはホリゾンだけだったけど今は抗鬱剤3種類と抗不安薬睡眠薬まで貰って飲んでいる。

挙げ句には自立支援の申請をして精神障害者手帳まで交付された。

ふと思った。何でこうなってしまったんだろう、と

最近また会社をクビになったので少し考える時間ができた。で、考えを整理するためにこれを書いている。

結論を言うと私のこの病気の根元は「サボり」だと思っている。

苦痛」からの「退避」。小学校の頃の英語教室からずっと続いているこの癖。これが原因じゃないかと考えている。

おそらくこれは正しい。

正しいことは判ったが対策がわからない。

生来のサボり魔たる私はどうしたら正常の社会的な生活を送れるのだろうか?

そもそも私の病気は何だ?

鬱病適応障害?それともただの怠けでサボリなのか?

精神科で投薬治療は受けているがこれだけでは改善にいたっていない。というかここ最近悪化しているとすら思う。直近でクビになった会社では不安の恐怖、あと鬱的思考から自殺をほのめかすメールを送ってしまい大騒ぎになった。

年々悪化しているこの「現象」

いったいこれは何なんだ?

どうしたら治るんだ?

どうしたら社会的な生活を送れるんだ?

だれか、教えてほしい

2010-07-16

http://anond.hatelabo.jp/20100716125904

文脈上の国際結婚意味がわかりづらい?

別に海外結婚事情がどうという意味じゃないんだけど。

現在日本国内で行われている国際結婚日本国籍の人と外国籍の人との結婚)においては、既に片親と子供の姓は異なるという状況になっていて、そういう家族ではなんで家族なのに姓が異なるの?という子供の疑問に対して「国際結婚だから」と説明することで問題なく運用(というほど大層なもんでもないけど)されているという現状があるの。

だから既に日本国内で、片親と子供の姓が異なる家族制度上も問題なく存在してるって話だよ。

その理由に「国際結婚だから」だけじゃなくて「別姓結婚だから」ていう理由が加わるだけの話でしょうと。

グローバル化とか全然関係ない。

http://anond.hatelabo.jp/20100716032652

やるんだったら、人権どうのこうのの前に、少子化対策と、経済対策をなんとかしないとどうにもならない。

それはその通りだと思うよ。その2つはとても大事。ただどっちについても、少なくとも元増田が肩身の狭い老後を迎えないようにするような妙案は無いから、ちゃんと悲観しておこうね、という話。

少子化は今すぐ手をつけて改善していったとしても、高齢者率の数字なんかに経済的に効果が出るような改善が見込めるのは50年以上先の話。この辺が人口問題の厳しいところ。しかも少子化の原因が、夫婦子供を産まなくなったことなら、子供手当とか保育所充実とか頑張れば、出生率上昇の目はあるんだけど、高度成長からこっち、そこは別に変って無くて、原因は非婚化と晩婚化なので政治が打てる有効な対策はあまりない。

法人減税なんかは、個人的には消費税30%なりなんなり受け入れるから、がんがん下げろや、と思うけど法人税下げれば外国企業誘致や日本企業国外脱出を防ぐのに大きな効果がある、というのは恐らく間違い。

外国企業誘致については、そもそも生産拠点としては日本に限らずすべての先進国が原則失格なので、販売拠点や研究拠点の誘致を狙うことになるけど、外国企業誘致の最大のネックは「日本マーケットとして縮小傾向で将来性がない」こと。おまけに英語が話せる人材が少なく、商慣行や消費者の嗜好は独特。法人税減税に規制緩和を重ねても、どうにかなるものじゃない。

日本企業海外移転においても、法人税は最終的なコスト計算の中の一要素でしかなくて、人件費なんかに比べると移転判断において小さなファクター海外移転企業の理由調査では重要理由ベスト5に入ったことがない程度の影響しかないのが実態。

法人税減税の支持者(自分は、タックスヘイブンとして睨まれないなら、二重課税である法人税なんて廃止してしまってもいいくらいに思ってます)としての自分認識は「やらないよりましだからやっとけ」という程度の話です。経済活性化の二大切り札が減税と規制緩和なのですが、少子化グローバル化という打つ手の無い大きな下げ圧力の前には、二大切り札をきれるだけ切っても蟷螂の斧。下げ幅を小さくするのが精一杯で、今後4%、5%なんていう経済成長は一時的にでも望めず、期待値は1%くらいというのが客観的な情勢かと。

一番重要な2つの問題で政治が打てる効果の高い手がない(実際には効果の低い手も打ってないわけだけど)んだから、将来については覚悟するのが妥当な姿勢かな、と。

実は政治ができる唯一、即効性と効果が大きい手として「移民推進」という特効薬があるんだけど、日本人は例え餓死者が出てもこれを受け入れないような気がする・・・

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