はてなキーワード: 紳士とは
俺の隣の席に、突如女の子が来ることになった。
仕事もクビにならない最低限度程度を低空飛行し続けてる、自他ともに認めるポンコツ。
だから長いこと俺の隣は空席だった。
そこに突如、女の子が座ることになった。
いざ本人が来たとき、咄嗟に「えっ?!」と思わず声を上げそうになった。
とにかくすんげぇ美人。
新垣結衣と石原さとみを6:4でブレンドした後に橋本環奈を隠し味に仕込んだような、今までに芸能人でも見たことのないような美人だった。
にわかに緊張が走った。
俺は聞いたことがある。
キモヲタが美人を目の前にして色々おかしくなっちゃった多々の実例を。
だからとにかく、"あたらず・からまず・かかわらず"を決め込む決意をした。
まず衣服。
正直、スーツを最後にクリーニングに出したのはいつなのか思い出せないほど着倒していた。
「(このキモヲタオジサン、マヂ臭ぇ…)」と思わせては一大事。
速攻で青山に走って新調した。
次に息。
過去に人から指摘されたことがあるんだけど、俺の息はなんか「んはぁ~ んはぁ~」って音出してるらしい。
「(このキモヲタオジサン、マヂ息きめぇ…)」と思わせては一大事。
一時は意識しすぎて息が何度か止まったが、何とか無音を保つように改善した。
次に物音。
過去に人から指摘されたことがあるんだけど、俺は動くだびに「ガターン」とか「タァァァーーーンッッッ」とか、そういう類の騒音を撒き散らしてるらしい。
一時は意識しすぎてトイレにも立てなくなりかけたが、何とか人並み程度のdBに抑え込んだ。
あとはあいさつ。
「あいさつくらいは元気よくしないとね!」と言われがちだが、キモヲタにはこれは適用されないことは俺はわかっている。
それさえもウザがられることはヒューリスティックから裏付けられている。
「…ぉ~~ぅっ~…(訳:おはようございます)」と、"何も言っていないわけではないが何かを言っているとは明確にできない"絶妙な声掛けを心掛けた。
それに対して美人さんは「おは…す…」と、これまた絶妙な返しをしてくれた。
そんな感じで「無視してるわけではない、でも意識してる素振りはない」言動を半年ほど続けたある日、フロア全体の大規模な席替えが一ヶ月後に行われることになって、件の美人さんは遥か遠くの席に移動することになった。
正直、「(ふぅ~ やれやれだぜ)」という心境だった。
なかなか気苦労が絶えない感じだったので、これでまた心穏やかな孤立生活が再開できるかと思ったら気が晴れる思いだった(新しい俺の席の隣はまた空席)。
すっ、と、俺の目の前に飴玉が3個、差し出された。
飴玉3個、俺にくれるらしい。
そしてその美人さんは実にか細い声で、こんなことを言ってきた。
「この席、気楽でよかったです。ありがとうございました。」
俺は「そう?それは良かっデュフフフフ」と言ったか言わずかのうちに飴玉を丁寧に、美人さんの手のひらに一切触れることなく細心の注意を払いながら受け取って
その場をおさめた。
席替えが終わった次の日に、年中小うるさく図々しいオバチャン社員がドタバタとやってきた。
そんで聞いてもないのにあれこれ話してきた。
何でも、あの美人さんの異動は急なことだったらしい。
前の部署でストーカーまがいの付きまといにあって、急きょ部署異動となったそうだ。
相手は"自己都合退職"したらしいけど、美人さんの心中はやはり穏やかになりきれず、異動の処置がされたらしい。
急な話だったものだから空いてる席が俺の隣にしかなく、"仕方なく"俺の隣に座らせたらしい。
でも、もし俺が美人に浮かれてあれこれと絡もうものなら、即、席替えをするつもりだったそうだ。
ところが意外(?こちとら心外Yeah!!)にも俺が当たらず触らずの対応だったから、そのままにしていたらしい。
「アンタだったら真っ先にいろいろ余計なコト言ったりやったりしそうって思ってたのにさ!紳士だったねー!エラい!」と、お褒めの言葉をオバチャン社員から頂いた。
俺は改めて思った。
それは元気な挨拶でも他人を気に掛けることでも爽やかに振舞うことでもなく、"何もしないこと"であることを。
無味無臭の空気になって、存在をアピールしないことこそ、唯一のできることであるのだ。
そんなこんなの出来事だったけど、ただ一つ、良いことはあった。
上記したとおり、他人(特に男)に対して人一倍警戒せざるを得ない状況の美人さんが、たまにたまたますれ違った俺にだけ、ごくごく軽く会釈してくれるのだ。
はは、
とにかく俺は、これで十分満足だ。
今回の検証もwikipediaのスターダストクルセイダースから、ウィルソン・フィリップス上院議員の以下の説明について。
本誌掲載時と単行本では初登場時の顔とセリフが変更されている。
というわけで実際にジャンプ掲載時のものと比較してみましょう。
https://livedoor.blogimg.jp/jojolab/imgs/6/7/67c96afd.jpg
ジャンプ掲載時は、上院議員が大きく口を開けていたので、スッと歯を掴みやすい流れになってますが、コミックスでは口を閉じた状態になってるので、強引にこじ開けた感じになっちゃってます。
なんで変えちゃったんでしょうね?温厚そうな紳士がだんだん狂ってく様を描きたかったのかな?
アプリで知り合った男(24と26)で、前戯の間は我慢汁までダラダラに垂れるくらい勃起しているのに、いざゴムをつけて挿入となると萎えて出来なくなった人が2人いた。
2人とも部屋に岩波文庫があった。しかも哲学系。2人とも非常に紳士で賢く、楽しいひとときを提供してくれた。
萎えて出来ないとなるととても申し訳なさそうに「せっかく家まで来てくれたのにごめんなさい…」と謝った。緊張しちゃって…というが、同い年の私に何をそんな緊張するのだろう。(24歳の頃に24歳の男の子と、26歳の頃に26歳の男の子と出会い、男の子はそれぞれ別人)
2人とも食事を3回以上した上でのベッドインだったし、そこそこ友好的なコミュニケーションを取れていた(と思っていたのは私だけか)。でもやはり緊張するものなのか。
食事代は全て向こうが出してくれて、男の子側は私に彼氏がいることも承知なので、お互いヤリモクなのも明白な出会いだ。にも関わらず最後まで出来ない。
n=2の、かなりショボいエビデンスだが、それでも岩波文庫のせいで彼らは繊細になり過ぎて萎えるのではないかと思わずにいられない。
終電なくなっちゃうから帰るね、という私にまた謝りながら「タクシー代。もし嫌じゃなかったらまたチャンスをください。」と縋る彼らが悲しい。残念ながらヤリモクで出会ってるから、初回で萎えた人にはその次がないんだ。恨むなら種まく人を恨んでください。嗚呼、なんて皮肉な岩波文庫マーク。
深夜だし懺悔のつもりで書いているが、私は今まであらゆるオタク仲間にウソをついていることが一つある。
みんながそういうから笑って話を合わせてきたが、私は思い切り抜く(抜くものはないが、便宜上そう書く)目的で成人向け同人誌やらコミックスを買い漁っている。
他の人ももしかしたらウソをついているのかもしれない。でも少なくとも今までそういう書き振り話し振りの同類に会ったことはない。故に自分だけがおかしいような気もしているが、それはともかくとして、そういう女は確かにいる。
けど同時に、買った本に対してこういうのが好きなんだ?みたいな発言をされるのはものすごくイヤで、その点では他の人と変わらない。
だってあれは二次元だから良いのだ。監禁、SM、スカトロ、調教、催眠みたいな比較的ハードな本ばかり買うけど、それは絵の中の話なので、現実的な様々なリスクを全無視できるから買っているわけで、そういうノリを押し付けられるのはすごく嫌。
例えば浣腸とか、同人誌ならファンタジーで済むけど現実考えたら翌日まで腹の調子悪くなりそうとかそもそも衛生的にやばいとか、無限にイヤな理由しか出てこない。
たまにそういう本を買ってるのがバレたりして言われるときがあるけど、逆に紳士諸君は現実でそういうものがやりたいと思って買ってるんだろうか?犯罪だし、金がないとできないしで現実的じゃないだろといつも思ってしまう。
周りの独身男性と話していてふと気づいたのだが、ドMがめちゃくちゃ多い。
ドMというほどではなくても、言葉責めされたいとか乳首噛まれたいみたいな人もみんな独身だ。
過去にドM男性と付き合ったことが数回あり、その元彼たちはみんな独身。セックスするまでは自分はドMですなんて話をしないし、みんな紳士的で収入もあるが独身。イケメンもいたが、関係なく独身。
逆にS男性はチー牛顔で浮気しまくってるが結婚していたりする。なんだこれ。
たまに家の近くで見かける平の猫がこの前エアコンの室外機の裏からこちらをじっと見てて、なんだか気味が悪いなぁと思ったら自分の後ろにノッポさんみたいな帽子を被った老紳士が無言で立ってて、事情を聞いたらパソコンの使い方を教えて欲しいとのことだった。この老紳士、平成の最初の頃は島根で中学校の校長をやってたんだけど、翌年に起こった戦争で校舎が全部焼けてしまって家も失い、今はYouTuberをやってるらしい。パソコン使えないのにYouTuber?スマホでもできなくもないけど...と詳しく聞いてみるとこの人YouTuberの意味を何か勘違いしてるっぽくて、実際は普通のラーメン屋の出前持ちだった。たぶんウーバーイーツかなんかと勘違いしてる。その日はそこで別れて、以降近所で見かけることもなかったんだけど、さっきTwitter見てたらその老紳士のプロモーションツイートがタイムラインに流れてきた。どういうアルゴリズムなんだろうね。
ムラムラしてた。
「よーし、パパ90分頼んじゃうぞー!」ぐらいのノリで。
彼女もいないくせに。
で、お店に行った。
びっくりしたよ。
入ってきた子は可愛かった。
スタイルも良くて頭も良さそうに見えた。
若くて、JDぐらいに見えた。
だから、良くないとは分かっていながらも聞いてみた。
「どうしてこんなところで働いているの?」と。
ベッドに腰掛けた俺の隣に座ると、それでもぽつぽつと話し始めてくれた。
自らの半生を。
月並みに言って、壮絶だった。
小中と苛められて、心機一転に高校デビューして成功するも学費が厳しくて中退したこと。
今も生活が苦しいこと。
中卒だとろくな仕事に就けないこと。
だからここで働いているんだと。
そうしたことを力なく笑うこともなく淡々と喋る姿を見ていたら悲しくなった。
俺は気付いたら泣いてた。
号泣してた。
構わず手を取って
「つらかったね」と
俺は号泣しながら声をかけた。
女の子は肩を震わせた。
声を出さずに涙を流した。
それから声を上げて泣き出した。
俺も号泣した。
ふたりで抱き合って泣き明かした。子供みたいにピーピー泣いた。
お互いの鼻を啜る音が聞こえるぐらいになってから「…する?」と女の子が聞いてきた。
俺は少しだけ迷ったが、最終的に頷いた。
いつもと違ってた。
俺は店ではいつも紳士的に振舞っていても内心では肉欲をむさぼることしか考えてなかった。
今回は違ってた。
性欲を刺激されるんじゃない。
ただ愛おしく感じた。
喘ぎ声だけじゃない。彼女の腕も、脚も、お腹も、全てが愛おしかった。
彼女だけじゃない。
このお店の他の女の子も、受付のおばさんも、このお店自体も、この町も、この国も、この世界も、全てが愛おしく思えた。
彼女は唇を離すと「……ばか」と生きた微笑を見せてくれた。
だから俺は決心した。
この店にまた行くことを。