はてなキーワード: 誘蛾灯とは
VRchatで男同士でマスを掻きあうのが羨ましいという趣旨のエントリに触発されて、駄文を書く気分になった。
これは僕のVRChatについての話で、匿名で胸に溜まったもやを吐き出したいという目的のためだけに書かれている。
僕がVRChatに毎日ログインしなくなって久しいが、その引き金となったのは間違いなくJapan Shrineというワールドの死だ。
もちろん、他にもたくさん理由はある。
VRChatをプレイし始めたときに出来たフレンドが少しずついなくなってしまったこともその理由の一つだし、
Twitterのタイムラインに流れてくる知らないプレイヤーのNSFWギリギリのスクリーンショットや、リアルの女装写真もそうだ。
フレンドがいなくなったなら新しく作ればいいとか、Twitterなんて嫌なら見るなと思う方もおられると思うが、僕はVRChatで初めにできる友達はとても大事なものだと思いこんでいるフシがある。VRに対して熱狂し、何もかもが輝いて見える時期に、それを共有できる友人がいることはかけがいのないものなのだと、そう考えている。
だからこそ、友人が人間関係に問題を抱えいなくなってしまったら胸が苦しくなるし、その友人が別のアカウントで知らない人たちとよろしくやっていると知ったら、ゲロを吐くのだ。
Twitterに関しては、全くもってそのとおりだと今では思えるが、日本のオタクコミュニティでTwitterアカウントを持っていないのは当たり前みたいなところに感化されていたと言い訳しておきたい。
Japan Shrineについての話にそろそろ戻りたい。Japan Shrineはその名の通り日本の神社をモチーフにしたワールドだった。
VRChatを知らずにこれを読んでいる人はそう多くないと思うが、一応軽く説明すると、VRChatはユーザーが作った3Dモデルをアップロードして、自分の見た目として使ったり、マップとしてその空間に入ることができる。Japan Shrineは3D空間としてユーザーにアップロードされたワールドの一つだった。
そこには僕が見たこともないような本当の夏があった。目が眩む様な陽射しが照りつけ、セミの声が空から降り注ぐ。そこには単体で完成した夏があった。あとMirror(名前そのまま鏡のオブジェクトのこと。VRChatプレイヤーは可愛い3Dモデルをアバターにする人が多く、自分の可愛い姿を確認したいプレイヤーは誘蛾灯のようにそこに集まるのだ)がなかった。
どこまでも日本的な神社の中で僕は、どうしようもなくうるさいプレイヤーをブロックしながら(当時はまだTrustシステムはなく、一般人も荒らしもみな等しく平等だった。)、どうしようもなくうるさくないプレイヤーと必死にコミュニケーションを試みていた。
当時のJapan Shrineは、Weeaboo寄りの外国人とSNSでバズった韓国人YouTuberの動画を見てやってきた韓国人とPrivateにこもる前の日本人で溢れていた。
自分の好みのアバターをアップロードし、ろくに使ったことのなかった英語で拙い会話を楽しんだ。アニメは見るけど日本語を使うのは初めての外国人と互いの言語のくだらない言葉を教え合い、Unityの使い方を勉強して遊びを仕込んだアバターを見せて笑いあった。
そこには、僕から失われていた人間的なコミュニケーションのかけらがあり、僕たちは帰省先の公園で出会った互いの名前も知らない少年たちのように夏を堪能した。
だが、もうその夏はどこにもない。
VRChatからJapan Shrineは失われてしまった。おそらく永遠に。
Japan Shrineが失われた過程については、ここで語る気にもならないが、最後に幕を引いたのはJapan Shrineの著作者自身なのだから、僕にはその決断を否定することはできない。
僕自身と僕の周りで起きたいくつかの問題によって支えを失いつつあった僕ののVRChatは、Japan Shrineの消失によって最後の土台を失ったように瓦解し、僕は少しずつVRChatにログインしなくなっていった。
とにかく、僕は夏に当てられて、VRChatというツールとともに1年を駆け抜けた。
これはその供養である。
この文を書いている最中に、Japan Shrineの様子が伺えるリンクを見つけたので参考までに、
だが、HMDから見るJapan Shrineは決してこんなものではなかったことだけは主張しておきたい。
https://www.vrcw.net/world/detail/wrld_b2d24c29-1ded-4990-a90d-dd6dcc440300
自殺が3件あったって書いているのを少し前にみたので
不吉なことばかり書いていると
誘蛾灯のように
そういうのを呼び寄せませんかって思うだけです。
ストレス解消したい人もいて、
それを不吉で嫌だなぁとおもう人もいるってこと。
そしてストレス解消で不吉な事を書いてる人の周囲で亡くなる人が多いなら、
偶然なんでしょう?
それを意見として書いただけ。
つぶやいてるだけ。
ただあなたも気にしてる。
周囲に自殺があるとか。
なので気になるなら、忌み言葉ばかりいうと良くなくない?
そう言っただけなのに
雨が降った後の沢蟹みたいにぞろぞろぞろぞろ出てきて叩きに来る。
ずっと陰気な事いってるといい。
周囲に自殺するような人ばかり引き寄せてるといいよ。
書くなとは言ってないです。
気付いてほしかっただけ。
それはあなたが望んでいると。
不幸はあなたが呼んでいるんだと。
自分の好きにしたいだとか
言い出すこと、考えること自体、病んでいる。
ここ数日、例の事件に関する報道に対して「犯罪者とオタクを結びつけるな!」みたいな発言をたくさん見た。死ぬほど見た。それについて「犯人がオタク以上に特筆するものの無い無だったんじゃないか」とか「まあ確かにわざわざオタクって書く必要もそんな無いよな」とも思ったけどとりあえず置いておこう。
ここで自分が言いたいのは、この事件が避けようがないものだったように思えること、そして犯人とオタクの結びつきに関するぼんやりした考察だ。
まず、自分の身の回りに、人の話を聞かないヤベーやつが何人いるか思い浮かべてほしい。親しいか否かは別として、たぶん数人はいるだろうと思う。個人の知り合いなんぞは1000人前後の規模と考えてもそれなら、日本人1億人の中に何人もヤベーやつがいて、確率論で言えばその中に今回みたいに突っ走るような外れ値的なヤベーお化けもそれなりにいるんだろう。そして、人格というのはおそらく先天的要素もあるし、全ての場所に健全な精神発達をもたらす生育環境を整備するのは親の性格とかもあるし無理であって、社会がどうにか動いたらそういう人々が生まれてこなくなるわけでもたぶんないのだ。もちろんそうするための努力が無意味というわけでもないし、確率を低下させることは可能かもしれないが。
ともかく、そうしたお化けになっちゃった人々の感性は一般に理解できるものを容易に超える(外れ値って言ってるのでそれ以外による例は聞いてない)ので、当然なにがトリガーで爆発して事件発生に至るかもわからない。こういう点から、今回の事件は「避けようがない」のだ。
おそらくそうした人々の犠牲になる人は死という結末にならない場合も含めてたくさんいて、さらに表面化しない場合もたくさんあるだろう。そんな中で、今回はたまたま注目される対象と事件の規模が重なって大きくなる大きな悲しみを生む事態になってしまった。
ようやく犯罪とオタクについて。この件に関してアニメーション会社というのも避けようのないリスクを背負っているように感じた。
そも、そういう犯罪に至る人々がいわゆる「オタクじゃない≒一般人」側の世界で生きていくのは難しいだろう。かといって一般オタクピープルが必ずしも彼らを受け入れているかというとそうでもない気がする。ヤベーやつ同士で徒党を組むこともあるが、内輪でトラブって四散することも多い気がする。特にブチ抜けたお化けなら、一人弾け飛ぶなんてこともたぶん少なくない。普通のヤベーやつですらそんなのがいるの何回も見たし。
ならば一体オタク側の世界の何が彼らを受容しているのかが謎。同じ趣味の人間がいるということに居場所を感じているだけで元より受容はされてないのか、それとも作品自体が実体のない受け皿なのか、排除するほど攻撃的でないオタク集団がそうなのか。
可能性としては、2番目が最も納得できそうな気がする。ほとんどの創作のストーリーには、何らかのメッセージやら登場人物たちなりの世界の見方やらが練り込まれているだろうし、それが共感されるものであればよりインパクトを与えるものになり得るだろう。あるいは、そうした世界やそれらへの評価を見て、創作行為を自分の拠り所とする場合だってある。それに対する評価も共感なり自己肯定なりであるものだから。お化けに至らずとも、自分を肯定するもの、世界観を共有してくれるものに飢えた経験がある、そして飢えを満たすものが全てではなくともオタク的作品であった人はそれなりにいるだろう。周りの人が満たしてくれてんならお前幸せだな、陽キャみたいにFacebookに投稿しなくてもいいから仲間に感謝しろよ。
ともかく、この拠り所とか受け皿っていうのがかなり曲者だと思う。迫害されるタイプのオタクの場合、これが奪われるってなるといよいよもって詰みが見えてくるからな。オタク的作品はそうしたものとしての側面があって、形式上非常に広い地域の多くの人の目に留まるものである。そしてアイデアってかぶっちゃうんだよなあ。それこそ日本人1億人もいるんだし。「パクりやがって」この言葉、例え被害妄想でも本人にとっては巨大な組織に殺されかけたみたいな気持ちになってもおかしくないんじゃないかなあ。それこそ逆上して殺しに来ちゃうくらいの危機。
後半についてはこうなんじゃないかって思っただけ。とても悲しいけど、どうしようもなかったし、自分たちの感情もどうにもならないのだ。
蛇足だけど、死刑にすべき論、どうなんだろ。制度としては賛成反対を示す程執着する理由が無いので聞くな。33人も亡くなった、これはとんでもないことだけど、そんな人数を殺すっていう確固たる意志を持つほどカチカチに決まった上でもないと思うし、ヤケクソで全員死ねって思ってたかも。とはいえ、これに特例的な措置が適用されたら、人の命の重みに差が発生するだろうし、今後の社会の原則とか揺らいじゃいそうで肯定できない。許せない感情は否定しないけどめったやたらにネットに書き込んで鬱憤を晴らすより良いやりかた無いのかなあ。思いつかなかった。ごめんなさい。寝ます。
会社帰り、講談社ビルがある手前をうぉぉ仕事終わったー帰るぞい!!と自転車飛ばしてて、いい加減赤信号がこなくて疲れたところに誘蛾灯のようにらぁめんの文字が見えてつい足を止めてしまった。
お店のメニューをみたら千円とあってうわ、高!さすが護国寺、目白台、ハイソやーと思いつつ、でも暖簾をくぐってしまった。
そこで止めとけば良かったと後悔は先にたたず。とめどなく溢れる汗を白手ぬぐいで拭き取りながら席に腰を落ち着かせるとカウンターのはす向かいに芸能人がいた。しかもカメラ回してた。あれ?
この人誰だっけな記憶あるな。。とメガネのおじさんにつと焦点があえば、ア?って感じにガンつけられて、そのあとは必死で息を殺して視線も逸らして、でも垂れてくる汗を必死に拭ってた。
汗はふきでるように零れてメガネに溜まった。ええ、ごめんなさい、自分も軽い気持ちで三連休のど真ん中、こんな時分にこの店入るつもりなかったんです。秋日に呼ばれてやってられるかよーと仕事終わらしていい気持ちがなければ入らなかったのです。財布も緩まなかったのです。出てきたラーメンはぶっちゃけ麺は粉っぽくてスープの味は高級感あったけど、妹の旦那に作ってもらった尾道レモンラーメンのほうがおいしかった。。
そのあと暫くして芸能人が去っても自分のラーメン杯は少しも減らず、そしてカメラはまだ回ってた泣。。あー番組の冒頭お店の紹介で使われる十五秒テロップだこれ。。そう心の中で泣きながら静かに静かにご飯をたべて、すすりたいスープも控え目に席をたった。枠に自分は入ってなかったろうけど、気が気でなかった。
出勤したら仕事が増えていた。なんでもオーナーの持ってる店のどこかでかなりヤバいミスがあったそうで、今後同じ事が起きない様に新たに帳票を作ったのだそう。しかも書き方がえらいややこしいのだが、ご親切な事に書き方と記入例がファイルの表紙裏に貼ってあるので、それを落ち着いて読めば間違わないはずである。
落ち着いて読む暇があれば、いいけどね……。
しかしこんな仕事一度も受けた事ないんだけどこの帳票が活用される時が特に私らの勤務時間帯にあるのかね?って相方と話した矢先に来たんだよ!その仕事が!!早速実地で勉強させていただきました。ははぁ。
けれども、誰かがミスをする度に帳票やチェック表が増えるって、昔勤めてた職場みたいで、つい艶消しブラックな日々を思い出して胃が痛くなった。その職場では実際に必要な仕事は大して沢山ある訳でもないのに、正社員だが一番立場の低かった私とパートさん達は膨大な量の帳票とチェック項目に振り回されてエブリデイ・エブリタイムてんてこ舞してた。常にケツに火が着いてるみたいな。
出勤して一時間くらい息つく間もない様な忙しさだったせいか、相棒の機嫌がとても悪かった。それで一々私の仕事にケチ着けてくるんだもん。普段は客が細かい事でネチネチ言ってきてウザいって文句垂れてる癖に自分だって同じじゃないか。
「ちょっと、その仕事やるの早すぎでしょ!それは9時からでしょ!」
ってプリプリしていたが、作業割当表には19時にやれって書いてあった。表見ようよ。
この間、仕事をちゃんと作業割通りにやれ(それで仕事ぶりを評価するから)っていうお達しが来たのだけど、相棒は何故か作業割を見ようとはしないしサインもしない。かくいう私も作業割をちゃんと読んだ事無かったんだけど、今までやったこともやれって言われた事もない作業がさらりと記されていて衝撃を受けた。えっこんな事やらなきゃならなかったんだ、しらなかったー。でもどうせ相棒に言えば「こんな事やれって言われてないからやらなくていい」って怒られるだけだろうと思って黙ってその仕事はしないでおいた。
9時台はそんなに混まないけどやらなきゃいけない事が多いので、相棒に怒られるかもなーと思ったけど7時にやったら怒られた例の仕事を8時半にやった。その仕事のノート見たら昨日はやってなかったらしい。昨日のシフトは相棒と店長で、店長はいつもその仕事はバイトに任せているので、やってないのはバイトのせいだ。まあ何かあったら責任取らされるのは店長だろうけど。
そういえばこの間、相棒、店長からその仕事をちゃんとやれって注意されてたなぁ。何で頑なにそれだけはやらないのか謎だ。
(私らバイトがその仕事をやらなかったとしても、夜勤の人が暇を見てちゃんとしてるから問題は起こらないんだけどね。ただ記録には残らないけど。)
絶対に売れ残るパンが二、三種類ある。それら共通するのが、少量入りで食べやすい的な事をキャッチフレーズにしているという事。
いくら少量ったって中にチーズとかチョコホイップとかカロリー高そうなものがみっちり詰まってるパンなんか、少量だけ欲しい民が買うわけないだろう。
トイレ掃除を始めようとしたら、二つある個室のうちの一室が使用中で、中からおっさんがゲロを吐いている音がした。最悪のタイミングだ。
そのせいでトイレ掃除を半分だけやって中断して他の仕事をしてまたトイレ掃除をするはめになった。やっと空いた個室が吐物で汚されてなかったのは幸い。変な臭いしたけど。
もし冬場にノロに感染した誰かが嘔吐した直後のトイレ掃除をする事になったら、感染間違い無しだよな……と考え、憂鬱になりながら掃除。
仕事上がりに事務所の机にあった社内回覧板を見たらなにこれダイイングメッセージ?って感じの、意味不明な超短文の指示が書かれていた。
帰宅した後で、ふと帳票の記入漏れがあったのを思い出して店に電話した。電話に出たのは先月入ったばかりの新人バイト氏(といってもコンビニバイト歴はたぶん店で一番長い)だった。
帰ってからツイッターを見たらこんなツイートがRTで回ってきた。
https://twitter.com/koumizusawa/status/1023876929139568642?s=19
そんなもんなんだろうか。
私と上記のベテランアルバイター氏が働き始めた事によって、誘蛾灯の様に人を惹き付けるイケメン正社員氏が夕勤の時間帯にシフトに入らなくなった。
そう言われてみれば、以前イケメン正社員氏をつかまえて長話に興じていたお客様は殆ど来なくなったし、まだ来ているお客様も来店時間が以前とは違う。やっぱりあの人達、イケメン氏目当てに来てたんだなぁ。
でもイケメン氏が居なくなったことで売上げが変わるほど客足が遠退いた感はないかな。立地に恵まれているお陰でコンスタントに繁盛している様に見える。
いつだったか、イケメン正社員氏との仕事だった日にすごく美人な若い女性のお客様が来店された。そしたらイケメン氏が人が変わった様にパリッ、シャキッ!ってして
「来てくれたんだね✨」
といい声で言い、美人なお客様がもじもじしているという、ドラマチックなシーンが展開されて私はおののいたのだけれど、美人なお客様がお会計の時に限ってイケメン氏がバックヤードに下がっていたので私がレジを打ったんだが、美人なお客様の反応が物凄く塩だったのが、とても印象的だった。
イケメン正社員氏にご用の女性のお客様は他にもう一人いらっしゃったがやはり都合上私がレジを打つと塩だった。
お二人とも最近とんとお見かけしない。
今日も出勤した直後は目の回るような忙しさだったけど、雷雨のせいで7時過ぎた頃から超暇になってしまい、辛かった。
レジのとこでボーッとするの禁止なんだけど、早め早めに雑用を片付けてしまって何もやること無くなっちゃったので、ボーッとするしかないのしんどいよぉ。つまらないから相棒と喋ろうとすると、そんな時に限ってお客さん来るからちっとも話せないという。
そうそう、夕勤のバイトの人数が増えたので、店長など正社員がシフトに入らなくなって、バイトだけでお店番をする事になったのがまた、退屈に拍車をかけた。正社員とのシフトの時は、暇なら正社員は私に店番を任せてバックヤードで発注業務など正社員しかしない仕事をしているので、やんなっちゃうほど暇になったりはしないのだ。
以前は火曜日は誘蛾灯のような正社員氏と仕事だったが、誘蛾灯氏はバイトの人数が増えた事によって勤務時間が大幅に減ったので、今日は顔を合わせず。誘蛾灯氏が老若男女問わず人を惹き付けまくってるところを見るのが好きだったので、ちと残念な気もする。
誘蛾灯氏は持ちネタ(艶消しブラック過ぎる長時間労働)が1個減った。まあそれはいいよね、寿命削らなくてよくなったんだし。
18時の忙しい時間に、ホットスナックをもっと揚げるべしとオーナーが言うので、相棒と顔を見合わせ「売れないよね~」と言いつつしぶしぶいくらか揚げたが、案の定全部売れ残った。
漫画みたいにずぶ濡れのお客様来店。バケツいっぱいの水被ったみたいに頭のてっぺんから爪先までびしょびしょだった。まさに水も滴るいい男!だったけど、いくら夕立に降られたからってここまでずぶ濡れになる?この方はどんな交通手段でここに来られたのだろう?と不思議でならなかった。
お客様はしばらく雨宿りをされていたが、まだ雨が止んでない頃にいつの間にか消えていた。
また今日も違算が出る。私は-50円で相棒は+200円。入店から先週までノー違算を通していたのに、ここんところは一体何なの?疲れてるの?
雨が止んだなぁと思って私が外にゴミ出しや番重の片付けに出ると、外へ出た瞬間雨足が強まってびしょびしょになったが、帰りも雨がザーザー降りだして、帰宅後車から降りて玄関にたどり衝くまでにびしょびしょになった。
何かの呪い?
初めて、お客としてみえた知り合いから「増田さんだよね?」と声をかけられたんだが、すんごく引かれてた。意気消沈って顔されたw
お互い別に会って嫌な相手ではないんだけど、でもまあわかる気がするなぁ。
コンビニに来るお客さんの多くが放心・脱力状態でレジに並んでる時も精算の時も上の空だよね。私も客としてよそのお店に行く時はそんな感じだけど、気を張って来るとこじゃないんだろう、コンビニって。
そんな所で少し気を引き締めて会わなきゃいけない知り合いに会ったらビビるよなあ。
私は仕事中でいつも以上にパリッ!シャキッ!てしてるので、脱力状態の知人とカウンター挟んで向かい合うとなんというかフェアじゃない感じというか、そりゃ知人は引くだろうと思う。
懲りずにまた来店して頂きたいけど避けられてしまうかなぁ。
夏だから仕方ないけど店の中に虫が沢山侵入して来て困る。誘蛾灯ないんだっけこの店。歩く誘蛾灯みたいに変な客惹き付けまくってる社員はいるのだが。
某嫌な客ご来店。いつも500mlの紙パックのジュースを買っていくらしい人なのだが、何も言わんでストローが出て来ないとすごい勢いで怒る。
と。私、500mlも入ってる紙パックにストロー挿して飲もうと思った事がないからそういうの普通だって感覚なかったんだけど、黙っててもストローつけて貰えるのは当たり前なのか?解せぬ、と思ったけどまたキーキーヒスられても面倒だなと思って、言われる前にストロー付けた。なんか敗北感。嫌なお客様、カームフルに去る。
どっと疲れが出た。
疲れたー。
何の根拠もなく今日も暇なんじゃね?と思って出勤したら普通に混んでたので焦った。前任者の申し送りもちゃんと聴けないくらいの忙しさ。
今日はイケメン正社員氏とお仕事だったが、今日も池面氏は歩く誘蛾灯だった。ほんとすごくお客さんから話し掛けられてる。
私はこのバイトを始めるまで、コンビニの店員と話そうという発想すら持ち合わせていなかったから、わざわざ池面氏と会って会話する為だけに来店してるんじゃないかっていう感じのお客さんが何人もいる事にとても驚いた。
今日混んだ原因は、昨日世間の多くの人達が給料日だったからで、沢山のお客さんが公共料金の払込票を携えてやって来た。そういうお客さんの大半が公共料金の支払だけじゃなく他に色々買ってくださるので、お店的にはたぶん有り難い。対応する私どもは死にそうだけど。
そんな忙しい合間にも私にまでやたら話し掛けて来る池面氏だった。最近まで物凄く寡黙なキャラの私をもてあましてる感あったけど、慣れたのだろうか?人の髪留めとかそういう細部過ぎる細部のオサレを誉めるとか、すごいな、リア充って……そげな事をそつなくやってのけるのか……リア充……おそろしい子!
細かい所で人心掌握術を発揮するおそろしい池面氏だったが、
「世の中、25日が給料日の人って意外に多いんスね。俺、月末の人の方が多いのかと思ってた~」
などとしみじみと言う。えっ、25日が一番多いんじゃないの?そんな事ないの?思わず私の中の常識が揺らいだんだが25日給料日普通じゃないの?どうなの。
ところでお店のお客さんから見えない所に注意書が色々貼ってあるんだけど、その中の一つに、お客様の目をちゃんと見るように、というのがある。これはお客様へのサービス的な意味合いではなくて護身の為にそうするのである。ヤバい奴は目を見れば分かるらしい。あと、ちゃんとお客様の目を見れるように顔を上げていれば、お客様の危険な挙動の兆候を察知し暴力を回避出来るという訳だ。
この仕事に就いてその事を習った時思い出したのは、昔某スーパーで見た客が店員に白昼堂々ひどい暴行を加えたシーンと、いつだったか百貨店の店員の目を傘で突いて潰した狂人のニュースだった。ああいう目に合わされるリスクが私にもあるんだ。
レジ打ちにも大分慣れてきたので、そういう点にも注意して接客しようと思ってさっそくお客様の目を見ようと顔を上げたら、すっっごく引かれた。お客様から、すんごく引かれた。
お客様と私、お互いに「えっ」「えっ」ってなった。ダメじゃん。
思えば、私、昔から人と目があった瞬間「えっ」って引かれる事多いよな。何でだろう、自分では普通の顔してるつもりなんだけど、何か物言いたげな顔になってるのかな、無意識に。よくわからない。
目が合ったといえば、棚にパンを並べていてふと顔を上げたら丁度通り掛かった池面氏とまともに目が合ったのだけれど、池面氏は眉を上げたあとにニコッと爽やかに笑った。私には到底出来ない芸当だ。いや、芸じゃなくて素なのか。
こんな風に、ふと目が合った他人に笑顔を返せるって、どんな人生送って来たらなれるんだろうか?って思った。私にはそんな事出来ない。人が怖くてついおどおどしてしまう。学校でも昔の職場でも散々に虐められてきたし、たまに気があってつるむ相手も私と似た者同士だったから、私は池面氏みたいに根っから素直そうな人を珍しく感じてしまう。
世の中にはこんな人もいるんだなぁ。私には送りたくても送れない平穏で楽しい人生を送っているのかなぁ。
そう思ったら羨ましさと寂しさと虚しさがない交ぜになった気分になった。
話はまた変わって、前回のバイトの話なんだけど、ちょっと嫌なお客さんが来た。その人を接客してすごく傷付いた訳ではなくて、むしろ第三者的視点で、あー嫌な人だなー、つうか一々嫌味口調で生きづらそー、と変に冷静に思った。
そのお客さんはレジに籠山盛りの商品を持って来た時点で苛ついた様子だったんだけど、私が沢山の商品のうちの弁当類だけを弁当用レジ袋(Lサイズ)に詰めて他を一番大きいサイズのレジ袋に詰めようとした時に、大きな声で言った。
「あのねぇ、あんまり家に沢山袋が溜まると迷惑なんで、いくつもの袋に分けないでくれる?」
「迷惑」という言葉を殊更強調して、まるで今にも爆発しそうな怒りを一生懸命抑えているのだとでもいうように、力強く言い切った。
私は「かしこまりましたー」と袋に商品をテトリスのごとくに詰め詰めした。残りの商品は最大サイズの袋にぴったりおさまった。
ヤバいお客様の目ほどよく見ないと危ないから正面からお客様を見たけれど、そしたらお客様はキョトンとした顔をしてから、また眉間に皺を寄せて言った。
「このまま車に置くと中身が袋の外にバラバラ散っちゃって困るんだよ!迷惑なの!分かるでしょ?」
「といいますと?」
と私が聞くと、
「袋のこの縛るとこテープで貼って、中身が出ないようにしてよ」
と仰るので
「かしこまりましたー、あの、テープが中のお品物にくっついちゃうんですけど、だいじょうぶですか?貼ってもいいですか?」
と聞いたまたキョトンとした顔で「いいけど?」というので貼ったら、お客様は普通に荷物持って帰って行った。
こういう、自分が何にムカつくのかというのをはっきり分かりやすく言語化するクレーマーって珍しいので、へぇ~クレーマーの人ってこんな事考えてるんだぁ、と感心してしまった。
「迷惑」か。この人は私に対して怒っているのではなくて、以前に遭遇した私ではない誰か他の店員に怒っているのだ。自分では己の事を被害者だと思って食ってかかって来ようとしたわけだ。
私はお客様が何故かかなり怒った状態でこっち来たから気が動転してしまい一周回って落ち着いてるっぽい丁寧な対応をしてしまったけど、それでお客様の気は少しは晴れただろうか?
我が驍勇にふるえよ天地を六巻まで読んだ。これは、あれだね。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台にした三国志演武ですね。
巻数が増えるたびに猛将が雨後の筍みたいに集まってくる。喩えが猛烈に悪いけれど誘蛾灯に群がる虫みたい。それぐらい新キャラに事欠かない。
しかしながら、たくさんの仲間たちひとりひとりが特徴的かつなおざりな描かれ方をしていないのがすごいと思った。、それぞれの活躍と恋の行方が気になります。
また物語がものすごくテンポよく進むのも特徴だと思った。これはライトノベル一般にいえることなのかもしれない。
けど、この作品は一冊が終わるごとに、すぐさま一回り大きな規模の戦いに向かっていくから、わくわく感がすごかった。いろんな要素がそれぞれに雪だるま式に膨らんでいく物語になっていると思う。
時々性的な描写で眉をひそめてしまった部分があったけど、連戦に次ぐ連戦かつ勝利がほとんどなので爽快な気分で読めるものいいと思う。
今後はどんな戦争の広げ方をするんだろうってのがちょっと気になる。大陸を平定するのかな?統治とかもろもろもの問題がありそうだけど。
あと、六巻の進軍って中央にお伺い立ててたんだっけ?勝手に他国の造反軍と連合して大丈夫なの?いろいろ準備している間に連絡したのかもしれないけど、外交上大丈夫なの?
第一層、はてなブログ。
だから見た目はまるで天国のようだ。無垢なブロガーたちが、そこで日々を紡いでいる。よろこびを、かなしみを、いかりを、おそれを。
第二層、はてなダイアリー。
あなたはもう手首まで汚泥のなかに突っ込んでしまっている。嫌な感触があり、肚をつく怖気があり、戻るべきだという強烈な欲求に駆られる。
泥の底へ落ち込みつつも、凶悪な笑みを浮かべる彼らが狂っていないと誰に保証できる?
第三層、はてなブックマーク。
首まで地獄に浸かってしまった。全身にまとわりつく粘ついた黒い黒い黒いタールのような何か。
kanose が悪意と呼ぶそれ。xevra のプリント用紙。ノスケのダジャレ。
それらはすべて100文字以内でできている。
あなたはもう死にたくなっているはずだ。だが、それはまだ底ではない。地獄はまだ深い。
なにもかも際限がない。魂の抜けた匿名者たちのダンス、美しきブクマカたちの嘆き、ハイエナどもの宴。
耳をすませれば、かつて店長と呼ばれていた骨だけの獣がすり減った軟骨を軋ませ、悠揚と闊歩する、その様を聴く。
ここでは誰もが死んでいる。死んだまま、動いている。彼らの死臭にも似た溜め息が100字、1000字、10000字……そうだ、地獄には際限がない。
亡霊が号令する。八方からいっせいにトラックバックが発射される。言葉のハリネズミのようになった巨獣は切ない悲鳴をあげ、のたうち回る。
弱った元増田にどこからか飛来してきたブクマカたちが群がる。息絶えた巨大な肉塊をついばむ。肥え太ったブクマカたちの雑談が聴こえる。元増田など存在しないと嗤いあっている。自分たちがいままさにむさぼっている獣の肉の実在を疑っているのだ。かつて彼らと在ったはずの友の存在を。
その祈りはすでに叶えられている。あなたの息はとうの昔に止まっている。だが、あなたは死ねない。
第五層、はてなハイク。
やがて皆が名前を取り戻した。
だが失った心までは取り戻せない。死者たちが昼間から蠢いている。交わされる言葉は殻だけ残した卵のようだ。
あなたは空を見上げる。そこに空はない。幾重にも重なったインターネットの層が天を閉ざしている。ここに光は届かない。
「なぜ死なないの? 簡単なことじゃない。退会すればいいだけ。誰にもはてなにいろなんて強制しなかったし、これからもしないわ。醜くなれとも、美しく生きろとも命じていないわ。すべてはあなたの欲望しだい」
本当にそうだろうか。あなたは滄浪と退会処理を行う。
本当にそうだろうか。あなたはもうどこにもいない。
おめでとう。
読んでいると、ふと夜の散歩をしたくなった。
春めいて来たので外もそんなに寒くない。おれはつっかけを履いて外に出た。
誘蛾灯に誘われる蛾のようにふらふらと入り込んだ。
ど田舎のコンビニだから駐車場は広い。まばらに車が停まっている。
おれはその駐車場を横切って店内に入ろうかと思った。その時呼び止められた。
「ねえ」
それでその声がした方向を見ると、今どき珍しくゴスロリ姿の少女が立っていた。
夜中なので彼女の纏っていた黒いドレスに気がつかなかったのだ。赤いリボンを
胸元に垂らした彼女は、夜闇に不気味に光る
白い顔を歪めて笑顔で話し掛けて来た。
「いいものあるんだけれど、買わない?」
どうせドラッグの類だろう。おれがそう思っていると彼女は言った。
「そんなケチ臭いものじゃないわよ」と言って掌大の大きさの機械を
もちろん分かるわけがないのでおれが黙って機械を見ていると彼女は言った。
「これ、月を動かせる機械なの」と。「五百円で買わない?」
「悪い。そういうのは間に合っているんだ」
「まさか」と彼女は言った。「月を動かす機械なんて持ってないでしょう?」
「月を動かすのに興味はないんだ」と言っておれは立ち去ろうとしたら
彼女は言った。「ねえ、何だったら負けてあげるわよ。四百円でどう?」
「三百円なら考えてもいいな」
おれたちは交渉の末に、三百五十円でそれを買うことに決めた。
セブン・イレブンで「熟成豚のねぎ塩カルビ弁当」を買って帰ったおれは
少女が売っていた機械をしげしげと眺めていた。だが、どこからどう見ても
それはひと昔、いやもっと昔に流行ったポケベルに他ならなかった。
起動させてみると一応動くが、おれはポケベルなんて使ったことがないから
どうしたらいいのか分からない。それで、貴重な銭を損したことに
腹を立てつつ、その晩は缶ビールを呑んで寝た。
次の日の夜、ネットが何だか騒がしい。異常気象だとかこの世の終わりだとか
そんな話題で持ち切りだ。おれは外に出て空を眺めてみた。
月はふたつになっていた。