今朝方いつものように新聞を読んでいたら、艦これの赤城さんが描かれた全面広告が掲載されていて思わず目をとめた。
よく見ると大阪王将が艦これの4周年をお祝いして出してくれたものらしい。
全国紙にフルカラーで全面広告を掲載ともなると何千万円もの費用がかかるだろうし、きっと近々艦これとのコラボがあるのだろう。
広告を見ながらそれを嬉しいと思う反面、最近は「またか……」と冷めた目で見ている自分がいることに気付き始めた。
もちろんこう呼ばれるのを嫌う人もいるみたいだけれど、魅力的なキャラたちが艦これにいっぱいいることは嘘でも何でもないし、そんなに悪い言い方だとは思わない。
実際にそれなりの数のイラストがファンの人たちの手で描かれてるわけだし、キャラ人気が艦これの人気を牽引してる部分はそれなりに大きいと思ってる。
でも最近は、公式の動きですらあまりに今までのキャラ人気だけに頼りすぎた状態が続きすぎてて、キャラクターの魅力ってなんだろうって考え込んでしまう。
確かに最近はコラボが増えたことで艦娘を目にする機会は多くなった。
すき家、ローソン、なか卯、直近では三越での日本酒などなど、これらは艦娘の魅力があってこそ成立したコラボだった。
だけどそれらは今までに築き上げられたキャラの魅力を押しだしただけで、キャラの魅力を新たに築き上げるものではない。
もちろん私服姿の艦娘が見られたりして新しい魅力が全く出てこないわけではないけれど、それは単に今までのキャラ人気があった上でそれに付随するものでしかない。
"キャラクターコンテンツ"というのは、ゲームや書籍の中でキャラをどんどん動かしていって、それによってキャラの魅力をどんどん惹き出すことで人気を築き上げていくようなコンテンツだと思っていた。
艦これも以前はゲーム中で別作品とのコラボがあったり多くの関連書籍が発売されたりしていたから、その中で活躍する艦娘を見て世界がどんどん広がっていく様子にわくわくした。
それがいつの頃からか艦娘が活躍する場が徐々に減ってきてしまった。
ゲームでは今も新たな艦娘が登場するけれどもその魅力を惹き出すような場が設けられることはほとんどないし、毎月購読していた水雷戦隊クロニクルも実戦が始まる直前で半ば打ち切りのような形で終わってしまって以降新たな連載もない。
ほんの数日前、昔から仲の良い友人が追っているゲームで新作が発表されたらしく、本人は嬉しそうに沸き立っていた。
そちらも艦これと同じようにキャラコンテンツと呼ばれることが多い作品だが、友人に雑誌(?)を見せてもらって少し覗いてみると、今まで登場したキャラが新しいキャラと絡んでいたり既存のキャラ同士で新たな関係を構築したりと、様々なキャラが存分に動き回っていた。
別のゲーム同士でのコラボもあったようで、艦これの初期の頃を偲ばせるような空気をそこに感じた。
"キャラクターコンテンツ"って本来はこういうものなんだと思う。
羨ましくもあり妬ましくもある。
もちろんコラボ自体を否定してるわけじゃないし、コラボがあればやっぱり足を運んでしまう。
けれども、キャラの魅力を作り出す場とその魅力を最大限生かす場のバランスはもう少し取ってほしいと思う。
http://anond.hatelabo.jp/20170422170848 分かる 今は過去の遺産食いつぶして生きながらえてる感じ
http://anond.hatelabo.jp/20170422170848 作品のためにキャラがあるのか、キャラのために作品があるのかの違いだろうな 艦これは露骨に後者の路線を極端に突っ走ってるからこれからも増田が望む...
艦これは4年を経てオタクを底辺チェーン飯屋に誘導するだけのコンテンツになった 三越からは中国人観光客と同じ扱い さながらライトオタクの誘蛾灯だよ