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2024-04-15

anond:20240415105219

anond:20240325134631

僕はパンツが見たいとかあんまし思わないんですが、なんで世の殿方はパンツとかパンチラとかを珍重するのでしょうか。

布じゃん。

わかんない。田代とかもわかんない。得るものが少ないと思います

したがってジャンプに載ってるパンツをメインテーマにしたラブコメというか

パンツコメディもよくわかりません。布です。

さらそもそも女子はなぜパンツの出るような服を着るのですか。

あまつさえ学校制服にしたりするのですか。僕は賛成ですが。

いや賛成なのはパンツが出るからじゃないです。なんとなくいいからです。

僕は女子高生の制服とかそういうものは大好きです。

いや問題なのは女子高生の制服ではなくてパンツです。

パンツが見えててもかまいませんが、布だと思います

いやそうではなくて、なぜパンツの出るような服を着るかということです。僕は賛成ですが。

すいません。まちがいました。もういいです。

今の少年マガジンってジャンプっぽくないか

不良漫画ないし、バトルものラブコメものが多くて全体的にジャンプぽいんだが

ジャンプ看板漫画が終わりそうだし、合併すればいいのに

まあ東リベの作者が今日からジャンプ極道バトル漫画始めたから、それがヒットするかもしれんが

2024-04-14

映画名探偵コナン100万ドルの五稜星

安心感安定感すごい 

緋色弾丸と紺青の拳の監督と聞くとなんとなく話の感じ(流れというか色んな人わちゃわちゃ感はなんか通底するものは確かにある気がする ラブコメの感じとかもなんとなく)

ジャンルの違うオタクが観に行ってもニッコリ

・すまん、ヒジリさん初期安室さん思い出した

垂れ目太め眉

・誰?誰なのお?!

 YAIBAの人?!

・「しっかりしろ沖田」ドクン もなにか「ある」のはわかる わかりてえ 

・おおむねゴールデンカムイ

もういくつかの品を集めてそれをヒントに北海道のどこかに隠されたお宝を〜とか土方さんとか五稜郭とか北海道の各地名所とか

・お二方、そういう関係でしたんですね…

・青子ちゃんの声、かわいらしいな…

opの土方さんで青山剛昌神の思う「一番カッコいい男性キャラ像」はマジで赤井さんなんだな…

一番カッコいい男性キャラ造形+シャアによって構成される赤井さんってマジで作者の寵愛(歪んでない)を受けてるんだな…って思った

・客、アラサーオタク大半やろと思ったら親子連れとか小中キッズのがわりといて驚いた

少年探偵団がでるとなんか安心する

映画恒例クイズの「映画といえばこれがくる安心感」+視聴者年代アラサー以上で停滞してない(子供目線向けてる感)を感じさせてくれるからかな

・ちょいちょい務まってなかった

来年マ?

みるわ

anond:20240414124452

女性作家かどうか分かんねえけど俺が知ってるビッチヒロインをあげてくぜ

友達として大好き

凄く良いビッチだ。友達の作り方がわからず性行為という報酬しか人間関係を築けないビッチが、眼鏡イケメンクール可愛い会長友達になる物語だ。生徒会選挙演説のシーンは白眉

誰でも抱ける君が好き

良いビッチだ。しかヤンマガからエロい

しかも姉もビッチで、コンプレックスを抱いていて可愛い

主人公が「〇〇しましょう!」と言ったシーンはそうきたか!!!!お前は主人公の器だよ!!!と俺の中でかなり盛り上がった。

誌上ではケンコバとの対談もあり、そこでは「もっとビッチ感謝され尊敬されるべき」という自論が展開されていた。激しく同意である

サーシャちゃんクラスメイトオタクくん

ロシア系JCビッチビッチビッチのまま、からかい上手な高木さん的な青春ラブコメが出来るのか?出来る!出来るのだ!

もともとエロ漫画キャラクター一般誌にビッチのまま殴り込んできた異色作。

あえていうが、サーシャちゃん可愛いが、クラスメイトオタクくんの方がもっと可愛い

パンティ&ストッキングwithガーターベルト

ビッチオブビッチ

すまないがアニメだ。2期の噂だけが随分前からあるが1期だけでも楽しめる。

今はなきガイナケレンミを存分に味わってほしい!

最後らへんはビッチ意味天元突破してしまいよくわからなくなる。お前のビッチは天を衝くビッチだ!

女性作家の描くビッチヒロイン全員同じな件

ここ何年かで開始時点で非処女ヒロイン不特定多数とヤリまくってる系のラブコメ増えたけどさあ

どれ読んでも結局最後は「理解ある主人公くんのおかげで本当の愛を知ったわ、満たされない気持ちを満たすため知らない男子とヤリまくってたかつてのアタシは愚かだったわ、でも主人公くんのおかげで立ち直ったわ」みたいな所に帰結するんでいい加減ウンザリしてきた。

主人公とくっつくためにはヤリマンを止めざるを得ないのは展開上仕方ないとしても、そういう行いをしてきた事を必ず「自己反省」させてるところが鼻についてしょうがない。

そういうのに限って作者が女性だったりするんで、女性自ら「女性はこうあるべき」ってジェンダーロール押し付けている気がしてならない。

板垣巴留の「BEASTARS」ですら結局そんな感じだったし。

もっとポジティブに「ヤリマンなアタシも肯定する」みたいな漫画無いの?

2024-04-13

anond:20240413191159

八神くんは何で極端に若く見えるアイドルみたいに可愛い母親というラブコメで一番大事な要素を潰して、高校生母親として年相応な女優さんに演じさせたのだろう。

2024-04-11

anond:20240411002849

動画工房ならば安心だと思って送り出した結果

2021年 4月 - 6月 幼なじみ絶対に負けないラブコメ

原作者の二丸はシナリオ会議にはすべて出席し、脚本への指摘やコンテのチェックなども行なう形で関わっている[50]。しかし二丸は、一度は2話まで視聴で挫折、その後4話まで視聴で完全挫折文庫本が1巻だけで22ヶ月で19回重版(全巻なら54回)したが、アニメ後は3年で0回、その結果半年筆を折る程に、アニメ化は失敗に終わったと評価した[51]。

2024-04-09

ラブコメ界の異世界転生

ここ数年「クラスメイト美少女と同居する」シチュエーションラノベがとんでもなく増殖してるんだけど言うほど存在感ないんだよな

異世界もの以外のラノベはだいたいそれって言えるくらい一色なんだけどどれも大したヒットはしてないので結局目立たない

2024-04-08

実をいうと、Dear Anemoneはもうだめです

流石にアカン。

何がやりたいのか行方不明過ぎる。

つうかもう多分編集者スタッフにも見捨てられつつある。

ネコ目(め)イヌ科」ってなんだよ。

この程度の誤字脱字に気づかれない程度には読み込まれてない。

もしくは凄いギリギリ外道入稿かましてる可能性もあるけど、書き込みされまくってるのを考えるとセリフ確認する余裕は十分にある。

それがちゃんとなされてないってことは職場全体のモチベがかなり落ちてる。

この漫画の何がダメってやりたいことが全く見えないこと。

一見するとバトル漫画っていう路線があるように見えて、バトルをロクに描写しないでフラフラしまくってるのがかなりよくない。

全体的に作りが雑なんだよね。

たとえばバトルはほぼテラフォーマーズやってるはずなんだけど、バトルIQが低すぎる。

イヌ嗅覚が凄いので、相手の動きが分かる!凄い!」じゃねえよ。

もうちょいなんとかならんのか?

たとえばキリングバイツなんかは「イヌ嗅覚コミュニケーションを取る……だが狼はそれを逆手に取って嘘の匂いを出す!」みたいな形で工夫するぞ。

そもそもテラフォーマーズ構文の見せ方がなっとらん。

①突然謎の現象が発生する

②読者が「え?何が起きたの!?」と混乱する

③そこでテラフォーマーズ構文

④さっきまでの現象の続きや二撃目が行われる

解説補正能力が強化されるが……それでも勝てるかどうかは分からない……

これがテラフォの基本骨子。

能力解説が入る」=「活躍する」までが決まった路線だけど、じゃあそれで勝てるのか生き残るかは分からないのが面白いわけ。


この漫画場合

①敵の能力テラフォ解説が入らずに敵が口で説明

②味方の能力だけテラフォ構文で長い解説が入る

③ページをたくさん使って味方の凄さ演出

④その割には「匂い相手の動きが分かった!凄い!」で終わり

うーんこの薄さよ。

つうかね、ジャンケン要素が全く無いのはやっぱダメだと思うんだよね。

お互いに能力対話してないでしょ?

最強の矛VS最強の盾 炎VS氷 みたいな対立要素がないと盛り上がらないわけよ能力物は。

その中で「これはグーvsパーみたいなものから勝ちました」とか「圧倒的なチョキがグーを破壊しました」とかのハッタリを効かせないと。

この漫画ってバトル描写がすごい雑っていうかさ、なんか凄い技ドーンはい終わりーで全部済ませててそれじゃ盛り上がらんよなあと。

たとえば北斗の拳みたいにバトル以外の部分が世紀末過ぎてクッソ面白いとかだったらただ仕上げをするだけのバトルがあってもいいと思うんよ。

でもこの漫画って今のところ特に面白いと言える部分がないじゃん?

謎が謎を呼ぶぜ~~~で作者だけが盛り上がっている所を画力とバトルっていう餌で読者をなんとか引き止めてる状態じゃん?

まあぶっちゃけね、バトル以外の要素で魅せられた方が他と差別化出来ていいと思う。

からさ、早くやってくれない?

ぶっちゃけて言うとさ、全然面白くないバトルをバトル漫画天下一武道会たる少年ジャンプでやられても見てて惨めになるだけなんだよね。

ラブコメヒューマンドラマでやってる漫画だって載ってることから分かるように、ちゃん面白ければ何やってもいいわけよ。

とりあえずバトルやっておけばいいんでしょみたいな態度でジャンプに載せてたらすぐに打ち切られるよ?

TVerで『凪のお暇』の配信をやってて本放送の時に面白かったから改めて見返していて(『光る君へ』で道長の妻役の黒木華瀧内公美バチバチ役で共演してる)、その勢いで原作漫画にも手を出して読み始める。

絵柄はラフだけどドラマ雰囲気そのままの漫画ですごい。というか原作からドラマへの昇華具合がすごいのか。設定改変やエピソードの入れ替えもあるけど自然すぎる。前半はまさに原作そのまま。後半のドラマオリジナル展開は、ドラマドラマで終わらせなければいけないから仕方ない。あそこで終了するならああいう終わり方になるだろう。

漫画では、その先に続いてくからキャラがどんどんハッチャケていって面白い。癒し系レディース漫画からラブコメ少女漫画になっていて続きが気になる。

2024-04-04

はてなー画像生成AIを誤解しているようだけど

はてなーは「電子書籍が出れば紙書籍が売れなくなるのは当然の流れ」というノリで生成AIイラストレーターのことを語ってるけど、実際のところは「漫画村で読めるから単行本は買わない」というノリに近いのが今の生成AIの現状なんですよ。

ここら辺は漫画家の中でも理解できていない人がいて、森川ジョージさんが正にそれで同業者からフルボッコにされている真っ最中なんだけどね。

還暦近い方なので仕方ないところではあるんだけど、漫画家協会理事やってるから面倒なんだよなぁ、マジで

 

 

それはともかく、画像生成AIは数億のイラストを元にして絵を生み出してるんだけど、その元となったイラストはほぼ全部無断転載で、中には児童ポルノ画像まで入ってるのまで有って問題になっているんですよ。

なので欧米では法で規制しようかという話も当然のように出ているわけです。

将棋AIAI同士で対局を繰り返してその棋譜を元に強くなるんだけど、画像生成AIは現状はどうしても人間が描いたイラストを元にせざるを得ないので問題を孕みまくっているんですよね。

 

 

クリーンデータセットを元に学習すれば良いんだけど、そのようなイラストは現状だと著作権切れの古いイラストしかないんじゃないかな?

そんな面倒なことをせず、Pixivというジャップが大量に良いイラストを纏めてくれてるからクロールしてぶっこ抜いて使おうぜ、というのが今の画像生成AIの現状だと思う。

 

 

それでも身内だけで使ったり、自分画力向上のための添削ツールとして使ったりするくらいならまだ理解できるんだけど…

現状だと「才能ないし努力もしたくないけど、SNS漫画イラストチヤホヤされてるインフルエンサーが羨ましくて仕方が無い! でも自分では努力したくないでござる!」というクズ画像生成AIで勝ち誇ったり、勝手に嫉んだ漫画家イラストレーターに似た画風の画像を出力して誹謗中傷に使ってるから問題になっているんだよ。

先月までアニメやってた「即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。」の主人公クラスメイト他人から貰ったチートでイキってたけど、正にあんな感じのクズが量産されてるんだよね。(「即死チート」の作者は人間の愚かさというものがよくわかってらっしゃる。)

 

 

そして最近だと更に先鋭化してAIを使ってるに違いない、とAI警察化して勝手認定して冤罪発生させまくりなんだよなぁ。

イラストレーターが潔白証明しても耳を貸さないし、懲りないし、本当にクズなんだわ…

とにかく、功罪のうち、罪の方が大きすぎるのでイラストレーター漫画家はピリピリしてるんですよ。

 

 

はてなーの中には「Winny本体が悪いんじゃなくて、悪用するユーザーが悪いんだ!」という人が居るかもしれないけど、今の画像生成AIは「違法画像を大量に同梱したWinnyを配布している」状態なんですよ。

ダメに決まってるだろ、常識に考えて。

 

 

さっさと法規制して欲しいものだけど、日本でそれ関係国会議員である赤松健氏はこの件に関しては動くことは期待できないと思うんだ…

だってデビュー作が「AIが止まらない」だよ?

AI擬人化して開発者である主人公ラブコメする作品を描いた人なんだよ?

最新作の「UQ HOLDER!」では人類進歩を全肯定し、そのために血を流しながら前に進むような漫画を描いた人だよ?

AIという先進技術規制するのとは正反対立場な人なんですよ。

なので、イラストレーター漫画家諸氏は赤松健氏以外の議員ロビー活動をした方が良いと思います

2024-04-01

まもって守護月天!を読み終えた その2

https://anond.hatelabo.jp/20240401122022

文字数制限関係で2つに分けています

その2で終わりです。



【第6巻】

この巻では、太助シャオに試練が降りかかる。太助はなんとか突破するのだが、ここでシャオ恋愛感情について○△◇~といった事情で、とてつもない壁があることを思い知る。

でも、シャオも止まってばかりじゃなくて、恋愛感情の生まれかけみたいな想いと向き合って、自分ちょっとずつ変えていこうとする。

シャオリンが新春カルタ取りで一番になれなかった後、山野辺と帰る時のシーン

「あーあちょっと残念だったです」

「ん?」

カルタ大会で一番になりたかたから…」

「なんか叶えてほしい願いでもあんのか?」

「願いっていうかね 神様に許してほしいんです」

「?」

太助様が言ってました 俺に頼れって… だけどね… …不安なの 本当に太助様に頼っていいのかわからいから… 本当に私… 変わっていっていいのかわからいから… 神様に聞いても答えてくれないでしょ だからカルタ大会で一番になって 許してほしいなって思ったんです」

(あちゃ――ウソついてまずかったかな――なんか罪悪感 でも…ま……いっか)

神様は許してるよ シャオは 七梨に頼っていいし変わっていっていいんだ あたしがさっき願っといたからさ シャオの願いが叶いますようにって そんでもって あたしってばカルタ大会で一番になったことなんて 数えきれないほどあるんだぜ!!」

翔子さん…」

(――ありがとう…)


シャオは素直である山野辺の「新春カルタで一番になったら願いが叶う」という嘘を信じて、神社でのカルタ取りに挑戦する。

このあたりからシャオが気になってしょうがなかった。果たしてシャオの心を変えることはできるんだろうか? 実は、そのあたりの伏線は登場している。その原因についての。

もし俺が15才とかだったら、すっかりシャオが大橙好きになっていたと思う。今は40代のおじさんだから、素直に好感が持てるとか、そんな月並みな印象でしかないのだが。いずれにしても、実弟がドはまりした理由がこれでわかった。

この『まもって守護月天!』というのは、絵柄の綺麗さもあるけれども、なにより男女に共感される形で登場人物リアル感情の動きがわかったり、それを具体的な行動に落とすところとか、そういう所作ハイレベルである

現代漫画だと、『鬼滅の刃』とか『恋は雨上がりのように』とか『Vivy』とか『僕の心のヤバイやつ』とか、そういう畢生の作に連なるものがある。



【第7巻】

バレンタインデー舞台だ。リアル増田は、2/14頃にこの日記の初稿に取りかかっている。

え、俺がもらったチョコレート? ……会社若いからひとつもらえたよ。事務のおばさんからひとつ義理チョコだけどな。

ああ、あとは妻からチョコレートをもらえたよ。義理チョコだけどな。

⑦-1ひと悶着ありつつも、河川敷シャオ太助チョコを渡した後のシーン

翔子さんに教えてもらいました今日バレンタインデーっていう日だって…」

「そ…そう」

チョコと一緒に 自分気持ちを伝える日だって……」

(シャ……シャシャシャシャオの………気持ち!?)

太助様」

「ハ…ハイ!!」

気持ちって なんですか?」

(へ………?)

バレンタインデーチョコと一緒に伝える気持ちってなんですか?」

「……………」

気持ちを伝えたい人はいっぱいいちゃダメなの? 一人だけに伝えるの?どうして一人だけなの? 伝えるのどうなるの? 翔子さんに教えてもらったこととか 私の気持ちとか…考えたらよくわからなくなっちゃって… …でもね そのチョコ買ってここに来るまで なんだかそわそわしちゃいました …えっと 太助様 そのチョコ受け取ってもらえますか? まだ気持ちは伝えられないけど…」

「もちろん!」

⑦-2キリュウに不敵な内容の試練をメモ書きで要求し、突破した後のシーン

ちゃんと来れただろ 学校に!」

「…………」

約束だ なんでこんなもの[※メモ]を私に渡したか教えてくれ」

自分で望まなきゃ 試練にならないと思ったんだよ そうでなきゃ与えられた辛いことに耐えてるだけで 越えられないだろ もったいないじゃん せっかく成長できるチャンスなのに いやいや受けてるよりは 試練とだって仲良くした方が効果あると思わないか?」

「…ああ そうかもな…」


リュウというのは、この7巻からの新キャラである。万難地天という、主人に試練を与えるキャラクターである物理的にモノを巨大にできる。やはり、この時代ラブコメ暴力性が強い。ジョジョ5部に出てくるホルマジオの「リトル・フィート」を思い出した。あっちは小さくするんだっけ。

上記の場面で太助は、この試練を利用して力をつけ、シャオとの心の距離を埋めて一緒になることを意図している。



【第8巻】

文学性とでも言おうか。レベルが高い漫画って、文学みたいだよな。

百年の孤独』とか『ライ麦畑でつかまえて』とか『わたしを離さないで』みたいなガッツリしたやつじゃないにしても、キャラと行動が嚙み合っていて、しっくりときて、心にスッと入ってきて、それで自然と涙が出てくる。そんなやつである

この巻あたりからシャオ自身太助に近づこうとしてアプローチをがんばる場面が出てくる。あくまで俺の考え方だが、恋愛って、基本は男性女性にいくものだ。恋愛必要ステップ10あったとすると、そのうち9くらいは男性が引っ張っていく必要がある。

ラブコメ作品では、現実世界よりはるかに――女性恋愛積極的である現実にいたとしたら痴女恋愛ハンターである。そんなレベル恋愛Junky

しかし、シャオリンの場合は、奥ゆかしさがあるというか。最初きっかけはシャオが作ることもあるけど、最後太助バッチリ決めようとする。空振りになることも多いが笑

⑧-1その年の梅雨最初に振った雨が止むまでに誰とも話さなかった二人は……夏に幸せになれるという山野辺の嘘を真に受けたシャオリンが太助と一緒に路上を走っているところ

(――ねぇ翔子さん 私… わがままなのかな ずっと雨止まないでほしいなって 思っちゃうの)

⑧-2太助と一緒に登山中、遭難して夜になり山林で小休止しているシーン

「…俺 もうちょっとまわり見てくるから シャオはそこで待ってな」

「――え… ――太助様… ねぇ離珠 太助様怒っちゃったかな …私守護月天なのに 支天輪忘れてきたなんて言ったから[※太助に嘘をついた] 役立たずだ………って 思われちゃったかな………」

太助様… でもね…私 頼りたかったの ――あなたに…)


シャオは、太助に近づこうとしている。不安げな気持ちが読者に伝わってくる。自分気持ちに向き合おうとする姿が印象的だった。ピュアと言うほかないのだが、大人になって忘れていた感情を思い出した。

ただ、やはり非現実的な描写が目立つ気がする。この回では、乎一郎が山中樹木の上に夜中じゅう放置されて終わりという、トンデモエンドを迎えてしまう。しかも、ルーアンが気が付いたのは次の日の朝という……。



【第9巻】

太助家族の話だ。本来は4人家族で、一緒の家に住んでいるはずなのだが、みな海外に旅に出ている。普段、家には中学2年生の太助しかいない。ラブコメ的な都合にしてもちょっとひどい。

この巻では、太助の母であるさゆりが出てくる。実は、太助が赤子の時に旅に出ているため、彼からすると他人状態である

実際、太助もそんな人間を母と認めるような甘いことはせず、放置気味にさゆりを突き放すのだが、とはいえ母親が恋しい感情もある。そんな葛藤を描いた巻である

太助放置親への感情を整理した後、シャオがその手を握りしめた直後のシーン

「え…?」

(私が ここに来たのは あなたの中にある孤独や寂しさが 私にはよくわかったから あなたのその気持ちが 言葉じゃなく 私の心に 届いたから ――ねえ太助様 大切なのは 話すことじゃなくて お母さんのことを知りたいと思えたその気持ち そのことにどうか気づいてほしいの)

太助様 お話なんてしなくても 伝わることはたくさんあるでしょう?」


母への気持ち。俺個人の話になるが、放置子に近かった。

実の母親実弟ばかり可愛がっていた……まあしょうがない。俺は、小学生の頃から警察補導されてばかりだった。母親が、俺を損切りして弟をかわいがるのは当然だったかもしれない。

大学生になっても、京都祇園木屋町とかの飲み屋街で暴力沙汰を起こして、何度もパトカーに乗せられたよ。俺はそっち側の人間だった。母の判断は正しかったのだ。

ただ、かくいう俺も実弟かわいいとは思っていた。ドジだったけど、優しい気質だった。将来どんな人間になるのか楽しみだった。事故で死んでいなければ、まともな社会人になっていたと思う。「家栽の人」になっていたかもしれない。



【第10巻】

これを含めてあと2巻である

この巻はキリュウが主役だ。7巻から出てきたキリュウだが、俺はこの子が気に入った。シャイキャラで、芯が強いみたいな感じだ。この作品についてはググらないと決めていたのに、この子についてはググってしまった。キャラ人気では相当上位らしい。

第9巻の冒頭にあった人気投票でも、主人公である太助が5位で、キリュウは2位だった。シャオリンが1位を獲得。

⑩キリュウ太助の姉との関係性の悩み(※嫌われるのが当然なのになぜか好かれる)をルーアン相談するシーン

ルーアン殿は自分が変わっていくことについてどう思う シャオ殿が言ってた ここは昔と違うことが多くて自分を変えなきゃいけない シャオ殿は自分を変えたいと思ってる でも変わるのは怖いと言ってた」

「……………」

ルーアン殿は変わったな こうやって私の愚痴を聞いている ルーアン殿は変わるのは怖くないのか?」

「変わるって何? あたしは変わってないわよ 変わるってなんだと思ってるの? 何か今まで気付かなかったことに気付くこと? あたしはここに来ていろんなことに気付いたけど 変わったなんて思わないわよ? 変わったんじゃなくて… 知る暇もなかった知らないことに 気づける余裕が出来ただけ」

「……………」

ルーアン殿の言う通り 「変わること」が「気付くこと」なら 私はもう気付いてる ここには今まで感じたことのない 優しさがあって安らぎがあって 悲しくなる程の幸せがある でも…だから私は そのことに気付かない振りをしてるのに…)


作者はラストシーン意識している? と思った。

この巻では、登場人物それぞれの悩みをガッツリ表現している。キリュウは、「ご主人に試練を与える」という性質上、主やその家族必然嫌われることになる。ずっとそうだったのだが、ここは現代社会である。昔に比べると価値観が相当異なる。そんな中で、彼女らも『気付いて』変わっていかないといけない、というのが上記の会話のテーマである

リュウは、幸せになることを受け入れたくない、変わりたくないと思っている。だが、ラストでそれに向き合おうという気持ちに変化している。

キャラの心情を精緻に描いている作品は少ない。物語作ってるプロの人ってさ、やっぱりこれくらい悩むものなのだろうか。自分分身であるキャラそれぞれの心持ちについて、本気で考えてるんだろうな。きっと。



11巻】

この巻で終わりである。実は当初、全11巻で一応の完結が見られると思っていた。そんなことはぜんぜんなかった。

この巻では、10からの一連の流れで、キリュウがこれまでと趣向を変えた試練を太助に与えている。シャオが○○して、これはもうダメかも……と思わされるのだが、太助がその試練を乗り越えて、シャオ対話をして、心で向き合うことができて、今後にご期待ください~といった具合で11巻は終わる。

どこかを引用しようと思ったが、やめておこう。もしかしたら、まもって守護月天!大事な思い出になっている増田読者の方で、電子書籍で読んでみたいという人がいるかもしれない。うん、きっとそれがいい。

代わりに、カバー裏にあった桜野みねね先生によるおまけコーナーを紹介したい。

巻の⑪です――。

 ここらでここに描くものちょっと変えたいなーってことで今回は、

ルーアンコスチュームシャオ!!です。

 前回までやってた「のたもーた」とかは、まだやってないキャラもいるので、そのうちまたやろうかな、と思っているわけなのです。

 ではまた12巻で~~。 みねね

コミックス裏面カバー下に「ルーアンコスチュームシャオ」のイラストあり。

イラストURL

https://tadaup.jp/4232fa2b.jpg


これで最後だ。

弟なんだけどさ、交通事故病院に入ってからは大変だった。自転車で走っている最中、真後ろからトラックにぶつけられたのだ。それで轢かれたらしい。外傷だけじゃなく内臓もやられていた。苦しんでいる姿がストレートに目に入ってきた。

それでも、お見舞いに行く度に、病室には守護月天漫画が置いてあってさ。何度も繰り返し読んでたんだろうなって。

今、俺が手に取っているのはまさにそれである。本自体、相当なダメージを受けている。何回読み返したんだろう。弟は、セリフの細かい字面とか、…の数も気にして読むタイプ人間だった。漢字で書ける台詞ひらがなになってるとかも。

ただ、何度繰り返し読んだとしても、この作品であれば楽しめたのではないか



桜野みねね 様

日記をご覧になる機会はないとは存じますが、このようなメッセージを失礼いたします。

桜野先生作品を読ませていただき家族について考える機会をいただき感謝でいっぱいです。

実弟も、病院の中で苦しんで逝ったとは思います。でも、弟は先生作品出会いました。痛みや苦しみの中でも、僅かばかりの楽しい時間を過ごすことができました。

一人の読者の家族として、重ねて感謝いたします。『まもって守護月天!』という作品を世に産みだしてくださり、誠にありがとうございました。

令和6年3月16日

まもって守護月天!を読み終えた その1


当方40代であるはてなユーザーでは平均ほどか。

数年前に父が亡くなり、半年前に母も亡くなった。ずっと実家暮らしで、会社仕事の合間に農業をやっていたが、そろそろこの家ともお別れである家族が俺一人になったので、土地建物を売りに出して、会社の近くにある空き家ハウスに引っ越すのである

相続が終わってから遺品整理屋とかリサイクル屋とか解体屋さんと話をすることが多くなった。処分すべき財産はあっという間に片付いたが、最後に残ったのが……西暦で言うと2000年頃に亡くなった実弟漫画だった。部屋を共有していたので、本棚には俺と弟の漫画が並んでいた。

その大半は、ブックオフでも1冊10円すらつかないモノだった。メルカリで売るにも手間がかかりそうだ。遺品整理屋も「今のご時世、紙のマンガは売れないんですよ」と引き取りを断った。ほかの価値のなさそうなモノは、タダ同然でも引き取ってもらえたのだが。

何か月か経って、今年の正月を過ぎた頃だった。

実家本棚にあった俺の漫画を何冊か、手に取って読んでみた。うーん、これは……「懐かしい」という感情が僅かにあった。一番好きだった漫画、『天使禁猟区』『スカイハイ』『クロマティ高校』を読んでみたが、いまいちピンとこない。楽しい思い出が蘇ってこない。お楽しみの記憶脳裏から消えてしまったのだ……。

ふとここで、亡き弟の漫画を手に取った。あいつは将来裁判官になりたいと言ってたっけ。『家栽の人』が本棚の目につくところに置いてあった。一番上の段だった。

そして、一番下の段に視線を移すと……ここで一番、ドーン!! と、当時の記憶が蘇った。それは、『まもって守護月天!』だった。弟が一番好きだった漫画

家族食卓を囲んでいる時も、旅行をしてる時の車内でも、何気ない団らんの瞬間でも、とにかく弟は、この漫画の話をしてることが多かった。

弟の死因は、自動車に轢かれた後の外傷から内臓の疾患にかかったことにある。交通事故の原因の半分は弟にあり、当時は自業自得だと冷たいことを思ってたけど、まさか亡くなるとは……。病院でお見舞いをしてる時にも、弟はこの漫画を繰り返し読んでいて、ずっとその話の内容とか喋ってるんだよ。どんだけ好きなんだよって思った。

確か、アニメも観たいって言ってたかな。病室にテレビはあったけど、ビデオ再生できるものがなかった。弟は泣いて悔しがっていた。

さて、当時の俺は高校生であり、ガンガンコミックス漫画を読むことはなかった。守護月天漫画を読んでみたことはあったが、すぐに読むのをやめた。「稚拙だな」と思ったのもあるし、「絵がちょっとな~」という思いもあった。当時の俺は、CLAMPが描くような、Xとか聖伝とか、ああい精緻な絵柄のエログロが好きだった。

とにかく弟は『まもって守護月天!』が好きだった。それを、この本棚を見ていて思い出した。この日は休日であり、時間がたくさんあった。せっかくなので、この日から一週間ほどかけて、全11巻を読んでみることにした。

読んでみた感想を、以下に綴っていこう。感想を交えつつ、各巻に1~2箇所ずつ、印象的だったところを抜き出して引用する。

ネタバレがあるように見えるけど、本当に大事なところは抜き出してない。隠してる。まあ、俺の人生で『まもって守護月天!』を取り上げるのはこれっきりなんだし、少しくらいは許してくれ……。

その前に、これはどういう漫画やねん、と気になった方はWikipediaでググってほしい。あらすじは、概ねこんな感じである

~ブックライブから引用

一人暮らしで寂しさを抱える少年と、ご主人様をあらゆる不幸から守る役目を持つ守護月天美少女とのファンタジーラブストーリー一人暮らし中学2年生・七梨太助(しちり・たすけ)は、中国を旅する父親から支天輪(してんりん)という八角の輪を送られる。


まり主人公の何気ない行動をきっかけとして、小璘(シャオリン)という女神様のようなものがやってくる。お互いに惹かれつつ、ラブコメディが進行していく。その中で、超えないといけない壁がいくつもあって、主人公である太助シャオにふさわしい男になるために奮闘する物語である

では、さっそく始める。



【第1巻】

読み始めは、正直キツかった。絵柄が古いのもあるし、漫画表現が昔風なのもあるし、ラブコメを読んだ経験がない人間には何がどう面白いのかわからない。

まり楽しめないのは、すでに四十を過ぎているからだろう。子どもの頃であれば、まだマシだったのかもしれない。ただ、まあ……コンセプトはいいと思う。すごく。

なんとなくだが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を思い出した。某グルメ漫画でいうと、「うん こういうのでいいんだよ こういうので」を地で行く。

シャオリンが「この平和時代に、どんなものからご主人様を守るか」を決めたシーン

太助様…」

「…え……」

「もし迷惑でなければ あなたの中にある「孤独」や「寂しさ」から あなたを守ってさしあげたいのですが それではいけませんか?」


シャオ歴代の主を守ってきた手段は、主に暴力である。星神を呼び出して使役し、主人を狙う者を撃退する日々を過ごしてきた。だが、平和現代でそんな行為需要があるはずもなく。シャオは、呼び出されてすぐにお役御免になってしまう。

ならば、主人である太助をどのように守ればいいのか――その答えが上記台詞である。命を狙う敵がいないのであれば、孤独や寂しさから主人を守るのだ。太助には家族が3人いるが、全員家を離れて放浪の旅をしている。ネグレクトに限りなく近いものがあるが、ラブコメの都合というものだ。



【第2巻】

このあたりは、まだだるかった。物語登場人物は揃いつつあるのだが、展開が退屈でなかなか話が進まない。この巻から、慶幸日天の汝昴(ルーアン)という主人公の恋路を邪魔する、まさにお邪魔キャラみたいな人が出てくる。

別に、なんということはない恋愛妨害工作なのだが、この時代ラブコメ高橋留美子の影響がまだ色濃いのだろうか、暴力性が強い。この巻以外にも「死ぬやろ……」というシーンがけっこうある。昔は気にならなかっただろうが、やはり時代というものか。

ルーアンの計略によりシャオ太助の元から離れようか迷っているシーン ※太助が駆けつける

「えーっと 今はうまく言えないけど… 俺はシャオにずっとここにいてほしいんだ ――それだけじゃここにいてもらう理由にならないかな……」

「…いいえ… ………あの 私…… 太助様がここに来てくれるの 待ってたかもしれないです」


ルーアンがそれっぽい発言をして、「シャオ現代には不要ではないか」という意見を伝える(あなたなんて いても邪魔なだけなのよ)。シャオは真に受けてしまって、支天輪に帰ろうとするのだが……すんでのところで太助がやってくる。そして、ふたりきりの状態で上のような会話をする。

この場面は気に入っている。シャオ気持ちも、太助気持ちリアルに描いていたからだ。ストレートさがいい。



【第3巻】

このあたりから恋愛路線に入ってくる。太助シャオ愛情意識する場面が出てくる。

ネタバレは避けるが、シャオには恋愛ができない事情がある。本人ですら認識できない事情が。

以下の山野辺というのは、最初の頃は万引きとかするキャラとして描かれていた。物語が進むにつれて応援キャラになっていく。

シャオ山野辺が一緒に温泉に入っているシーン

「なあ シャオ…」

「…………」

シャオ?」

はい?」

「なんか元気ないけど七梨と何かあったのか?」

翔子さん…………私 病気かもしれないです なんだか…ね 胸が苦しい… 太助様がルーアンさんと一緒にいると とっても胸が苦しくなります さっきなんか どうしてだか自分でもわからないけど そっけない態度とっちゃったし太助様が話しかけてくれたのに 太助様にきっと変に思われちゃった きっと悪い病気にかかっちゃったんです ――でも どうしたらいいのか わからなくて…」 

(へえ…精霊ってのも 人を好きになったりするんだあ…)


うん。女性作者が描いてるラブコメってさ。女性側の心理描写リアルだよな。女の子ってさ、好きな男性の目の前だと萎縮することがあるじゃん意中の人を目の前にすると、体がつい後ろに下がってしまうとか、廊下を走って逃げだす子とかいるよな。

なんかこう、恋愛感情に対して不安になった時の女性心理というか。リアルさが伝わってくる。子ども時代に読んでも全く認識はできなかったろう。



【第4巻】

この巻くらいになると、ストーリーの基本線が定まってくる。何らかの事件イベントが起こって、太助シャオが巻き込まれて、レギュラーキャラがそれぞれの立ち位置で動き回って、なんやかんかで解決して、ふたり(又はほかのキャラ同士)の間柄が深まって……という流れである

基本は、太助シャオ関係性がメインだ。この作品うまいところは、ふたりばかりを推すのではなく、ほかのキャラクター間の友情とか愛情ガッツリ描いてる。

この巻だと、2つの場面が印象に残っている。いずれも、ルーアンふたりの仲を妨害するための工作を試みて、やってしまった結果である

④-1太助高速道路自転車走行中にタイヤバースト、そして前方車両(トラック)と自転車を括っていたロープが取れて転倒した後のシーン

「………え 太助様!? 太助太助様!! 太…助様あ… ……う…」

「あ…あの小璘さん…」

「どうしよう…どうしようどうしよう ルーアンさん! ――太助様が 死んじゃったらどうしよう!!」

「あ…いや まさかそんなあ」

「どうして支天輪を車に乗せちゃったりしたんですか 私……太助様に何かあったら ルーアンさんのこと絶対さない!!」

「…………」

太助様に…太助様に何かあったら… 太助様… 太助様早く帰って来てください」

「小璘…………あんた」

④-2保健室で、シャオがベッドに横たわって寝ているシーン

「なあ…ルーアン

はい!?」

「…俺シャオのこと 好きにならない方がいいのかな…」

「………… あんたあのおじょちゃんになんか言われたでしょ ――じゃあひとつ聞くけどなんでそう思うの?」

「――…」

「小璘が人間じゃないから?」

「…………」

「………俺とシャオって絶対結ばれないのかなって…」

「…ねえ たー様 あたしは たー様のこと好きよ 考えれば悩みなんていくらでも出てくるけど 一番大切なのは自分気持ちでしょ だからあたしはあんたみたいに悩まない 悩んでも変わらない想いなら 悩むだけ損だと思わない?」


気持ち、とでもいうのかな。かの有名な『BLEACH』でいうと、ウルキオラ・シファーの名台詞ひとつである



心か



みたいな感じだ。登場人物の心境がさ、わかるんだよな。喜んでるのもわかるし、苦しんでるのもわかる。そんな中でキャラクターが足掻いている姿が印象に残った。

漫画を読む前に下調べはしなかった。今も一切してない。よって推測になるんだけど、この作者である桜野みねねっていう人は、この時(1998頃?)は大学生かそこらの年齢なんだよな。作者あとがきを読むと、若いんだなというのは伝わってくる。

俺が二十代前半の頃は、地面から出てきたばかりのカブトムシの如き勢いでスポーツをするか、水道工事現場であくせく働くか、盛りのついた獣のように女を口説いて、年間に何人とセックスたか記録を付けるとか……同じ会社女の子と無理やりそういうことをした後でも、最後にベッドの上で「愛してるよ」と言ったら許されるから大丈夫とか、そんなことしか考えてなかった。人間性が動物レベルだった。

でも、この桜野みねねという人は、そんなどす黒い人間の対極を行く感性がある。この作者は凄い……と、いい年になったおっさんは感じた。※私個人と作者の年齢差は、干支0.5周り分ほどと思われる。



【第5巻】

20年以上前漫画なので、さすがに創作でも……というシチュエーションが生じることがある。作品内では、たまに登場人物がみんなで旅行とか海とか温泉に行くのだが、メインキャラがほぼ中学生で、20才以上は大変少ない。無理があるし違和感がある。

しかし、旅行とかでないと表現できないラブコメ的なシチュエーションもあると思うので……そこが創作の難しいところである。いや、文学作品創作とかしたこといからわかんないけどさ。

⑤仲間と海に来ていて、ようやく夜の海岸で二人で話ができたシーン

「なんだかね………私 太助様ととってもお話たかったです 別にお話したいことがあるわけじゃないの… でも… 太助様とお話してるととっても落ち着くから…」

「……シャオ

だってお話してるってことは 一緒にいるってことでしょ? だから…」

(だから… きっとこんなに 安心できるのね)


太助シャオは、何度もこういうシチュエーションになっている。が、恋愛が進む気配はない。事情はあるのだが、あまり絶望的な事情なのだ

あと、文章量の都合で載せなかったが、クラス演劇(かぐや姫)の数話分も大変よかった。ルーアンと、ほぼサブキャラの乎一郎が主体の話なのだが、中学校の学芸会かぐや姫をやることを通じて、「離れていても心は繋がってる」という要素を表現している。

この回は、大人ながらにしみじみときた。気になる人は、是非5巻を読んでほしい(ダイレクトマーケティング決行)。

大まかな流れを言うと、ラストのお別れシーンでかぐや姫役のルーアン台本にないセリフを言う → 月の使者役のシャオがお迎えを中止発言 → 乎一郎がそれを制止 → その後の会話のやりとりで、離れていても心は繋がっていることを示唆~といった具合である

ここまで五千字以上は書いている。一旦切ることにする。



文量の都合で2分割。

次に続きます

https://anond.hatelabo.jp/20240401122023

2024-03-25

anond:20240325151607

パンチラいっぱいのラブコメディ「僕とロボコ」が載ってるだろ!

anond:20240325134631

僕はパンツが見たいとかあんまし思わないんですが、なんで世の殿方はパンツとかパンチラとかを珍重するのでしょうか。

布じゃん。

わかんない。田代とかもわかんない。得るものが少ないと思います

したがってジャンプに載ってるパンツをメインテーマにしたラブコメというか

パンツコメディもよくわかりません。布です。

さらそもそも女子はなぜパンツの出るような服を着るのですか。

あまつさえ学校制服にしたりするのですか。僕は賛成ですが。

いや賛成なのはパンツが出るからじゃないです。なんとなくいいからです。

僕は女子高生の制服とかそういうものは大好きです。

いや問題なのは女子高生の制服ではなくてパンツです。

パンツが見えててもかまいませんが、布だと思います

いやそうではなくて、なぜパンツの出るような服を着るかということです。僕は賛成ですが。

すいません。まちがいました。もういいです。

2024-03-24

anond:20240324204910

ワイはラブコメ好きやないけど普通に読める程度には色恋要素少ないやで

白山三田さんっていう漫画増田オススメしたい。

白山 男子高校生田舎在住。家は普通の家庭。友達少ない。勉強スポーツもできない。卑屈。黒髪眼鏡地味。

三田さん 女子高校生田舎在住。家は地元の名士で金持ち友達多い。勉強スポーツもできる。こだわりが強い。黒髪眼鏡地味。

この2人が付き合ってコメディよりのラブコメをしていく漫画

最後の方では白山高卒東京クリーニング店アルバイトを始めて、三田さんは東大合格して2人で上京して同棲始めたところで最終回、って展開なんだけど「これ結婚したら下方婚やろなぁ」とか「三田さんサークル入って垢抜けてチャラ男寝取られるやろなぁ」とかその後を考えてしま漫画

増田のせいで素直に楽しめない。

2024-03-22

推しの子最新話

展開はラブコメ

行動は近親相姦

でも近場にいる推しガチ恋はねーわ

それは普通に恋でいいだろ

2024-03-18

anond:20240318091937

アイマスが”美少女キャラ”くくりに入るんだ…って新鮮な驚きを得た

まあ…ジャンルとしてはそうなのかも…せいぜいシャニくらいしか美少女キャラ”感感じないんだけどなんでだろう

美少女キャラって言うと深夜アニメヒロインとか五等分の花嫁みたいなラブコメヒロインみたいなのが浮かぶ

胸がキュンキュンする恋愛漫画読みたい

男性向けの恋愛漫画に嫌気がさしてきた。

基本エロ前提の下品ラブコメディじゃなくて、胸がキュンキュンしてクソブチ上がる恋愛漫画教えてほしい。

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