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はてなキーワード: すっからかんとは

2013-06-19

http://anond.hatelabo.jp/20130619204033

文系学部について、

大学就職予備校化なんて言うけどさ。

大学に行くのと、高卒になるのと、専門学校に行くのと、大きく違うと思う。

働いてから給与かいう金銭面以外でも。

文系大学生がろくに勉強していなかったとして、それでも、ほんの少しは何かを知っているはず。

卒業論文10,000字だろうと何だろうと、高等学校とは違う教育に触れている。

その何事かを知っている、耳にしたことがあるというのが大切な事だったりするんじゃないかと思う。

中にはすっからかんなんて学生もいそうだけど…

2013-06-11

「正しさ」を標榜して社会運動をしてる人を見放して、その人達の行っている運動には近寄りたくないと思うとき

それは他人の言動を「脅迫」「暴力」「勤務先への電話」等で押さえつけようとする行為

これを行ったもしくは行う事をwebでほのめかしている人やそれに賛同したり正当化している人達が目立つクラスタには

近寄りたくないし、その人達が行っている社会活動も正しさを隠れ蓑にした反社会的勢力と看做している

いくら良さげな事を言おうが共感できない

他人に「善意」の共感や強制を押し付け行為

先鋭化してる人達教育の「格差社会」というものを感じてしま

影響力のある人の言葉をただなぞるだけの人たち、他人の作ったデータを刷り込まれ続けるだけの人たち

ネット大衆意識が今何処に向かっているか狭いクラスタに閉じこもって空気の流れを読めない人たち

ネット大衆が次にどんなパンとサーカスを望んでいるのか 与えるべきパンの種類とサーカス演目を間違えている人たち

そういうのが分かっていれば、クラスタから抜け出して人から眉を潜められる行為をしなくて済むんだろうけどね 

抜け出せないだろうよ 狭いクラスタ内での共感意識の気持ち良さから

前に一度注目を集めた人がネットでの影響力を維持しようとどんどん過激な言動に走っていく行為についてダイアリーに書いた

ネット論壇で何かの意見を通そうとして常に影響力を保ち続けようとした結果が、大衆コンテンツエネルギーを消費され尽くして

「過激さ」「惨めさ」までコンテンツとして提供してしまい、SAN値すっからかんになっていく人達を見てると常に物悲しい

スターを夢見る路傍のパフォーマー

 

影響力も若さと同じく永久不変の物では無いのに

 

2013-05-10

新聞赤旗の悪意はんぱねえ

自嘲的 だとか

他人事のように

だとか

いちいち形容詞つけないといけないのかなあ

まあしんぶん赤旗なんてとってる

脳みそすっからかん能天気お坊ちゃまには

必要なのかもね

 「日本維新の会」の石原慎太郎共同代表が「維新賞味期限を迎えつつある」「昇り龍にあるとはいえない」と発言していると報じられていることについて、橋下徹共同代表(大阪市長)は9日、「『日本維新の会』は、そうじゃないですか」と人ごとのように認めました。市役所での会見で述べました。

 橋下氏は「だって今(「維新」が)国会議員として国民共感を得るような態度振る舞いができているかといえば、そうではない」と発言。「野党になってしまうと、与党の追及や何か提案をやったりとかで国民共感を得ていかなければいけないが今『日本維新の会』としてそれがないのは確かだ」と語りました。

 自民党政治の「補完勢力」にすぎないという同党の抱える本質的矛盾をかえりみることもなく、「市政・府政の執行権は持っているんで、『維新』の考え方を大阪で示すのが、僕と松井(一郎大阪府知事役割」などと述べました。

 また、党内から橋下氏の参院選出馬を求める声が上がっていることについて「僕が国会議員になってもクソの役にも立たない。僕は国会議員としてはなんにも仕事ができないし、僕が出たところで国民が何かそれで動くってこともない。僕がなっても税金無駄遣いですよ」と自嘲的に語りました。

2012-12-25

イケダハヤトさん

2012年、500冊ほど本を読みました。特に痺れた15冊をご紹介

http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/19170

今年は多分500冊くらい本を読みました。書籍執筆もあったのでペース鈍りましたが、来年は700〜1,000冊くらいは読みたいところ。1,000冊というとすごい数字ですが、一日3冊でそんなもんですからね。

すっからかんな頭ですっからかんな本をいくら読んでも知性は磨かれないという好例

この人はランダウの「力学」でも買って、本を読むということは本来どれだけ難しく辛くそして豊かな行為なのかを理解したほうがいい。

2012-11-04

みっしりした萌えアニメ

http://anond.hatelabo.jp/20100606171830

萌えアニメ適用すると、スカートめくりしてあんちゃんがんばれーしてくれる少年が出てこないってことか?

なるほど、興味深い視点だ。

西又葵原画エロゲー(Nableの、と表現するより適切だろう)だと毎回出てくるんだよな。

エロゲだと肝心のパンツの中身は主人公プレーヤー)だけのものなのだから、おこぼれとしてのパンツぐらいなら少年に見せてやっても許容範囲だ。

またエロゲユーザーは18歳以上の大人だからエロ若い少年たちに分け与えてやるのが大人の役割だと認識している。

エロ本少年たちが拾えるように捨ててやるのと同じだ。

一方、萌えアニメならパンツの中身は本編には存在しない。同人誌では補完されるが。

せいぜいパンツか、パンツ放映禁止ならお風呂サービスの本体なのだから、それを主人公視聴者)以外に分け与えるなどとんでもない!

スカートめくりしてあんちゃん支援してくれる少年萌えアニメに出ないのは無理もないだろう。

だが、スカートめくりしてあんちゃん支援してくれる少年がいたら厚みのある萌えアニメになるのだろうか?

えっちなことはいけないとおもいますと言って分かってくれない壮年層に圧迫される青年層の主人公ヒロインが、無邪気に曇りのない純粋スカートめくりする少年層を見て自分も凝り固まっているのではないかと悩めば、みっしりした萌えアニメになるだろうか?

「なぜ萌えアニメすっからかんなのか」というニュートラル分析としては外していない一意見だと思うのだが、

「みっしりした萌えアニメを!」というアプローチにはまったく役に立たない方向性だと思う。

2012-04-09

http://anond.hatelabo.jp/20120409204515

釣りじゃないとして真面目に書くけど

配分案がどうこうより総額がおかしいよ。

そんな貯金しかない二人が式にそんなにお金使う必要ありません。


指輪と式ですっからかんになる気なのか???

だいたい結納金てなんなんだよ今時。

よっぽど裕福で格式高いおうちなら別だが

君達みたいな一般人結納金100万てどういう意味があるの?

しかも行ってこいですぐ式費用として吐き出させるつもりなら何の意味も無いじゃん。

2011-09-19

悪に染まった社会を認めない日本人がうざい

社会をよくするどころかむしろ犯罪者や悪意を増殖させている 悪意と自殺を誘発している 2chは社会の不幸生産装置

益となるものは何もない 政府が2chやヤクザ規制しなかったことで日本は悪に染まった 2chもヤクザも失敗作

学校でいくら善意を育成しても2chのせいで悪意に変わる 社会の癌 ここ10年の2chの成果はある意味犯罪レベル

健康社会破壊した 規制しなかった政府クズ 学校行政国民をいい方向に誘導してたが2chが邪魔した

なんのために偉い学者教科書にいい文章まとめて教師が人生かけて国民善導してたんかわからん ひろゆき

見つけ次第処刑だな あんだけ国民善導してきてた政府が2chに無反応だったのはやばい学校行政が誘発してきた

善な風潮は死んだ 2chは悪。 何も誘発する気はなく 社会カオスにするだけ 何かを誘発するだけの安定性も内容も

そなえていない みるとただ精神崩壊するだけ 実に悪質 学校行政失敗しといて公式のざんげも何もない 政府は死ぬべき

社会はけっこう行政論理でできてるのにそれが死滅してるのが悲惨 お前が失敗して国民を道連れにしたんだろうが

死ね ヤクザは最悪 弱者の心を踏みにじるだけ ヤクザの用意周到で超絶な悪意はやばい 善良者に有害 今の日本は2ch

の悪と中途半端な善が同居してるより最悪な風潮だろ 政府は失敗して復讐されるのを必死で防ごうとしてるだけで今何も

やってないからな。何も生み出そうとしてない あんだけ自分を信用させきった行政についていった者が一番かわいそうだが

戦前と同じ 敗戦した中高年のストレスを解消するためだけのクソ掲示板 犠牲になるのは若者 クソ中高年のストレス解消の

ために弱者いじめのはけ口として誘導するようにしてるあたり最悪 経済戦争に失敗したならこんなところで暴

れずに自殺しろカス 若者に迷惑 厚生元事務次官暗殺されたのがその証拠 自分でシコってその失敗を弱者ぶっかけてる

んだから暗殺されるわ ヤクザや2chがないと生きられないってことは日本人本質が悪なんじゃね 日本政府が善良な心

を生むなんてこと自体土台無理だったんだろ 2chのせいで、けっこう親子間、兄弟間、師弟間の喧嘩殺人自殺があった

んじゃないか 自分のためなら犯罪の誘発も辞さない政府悪徳ぶりがすごい 日本=悪論はほぼ固まったといえる 政府も2c

hも悪の塊 日本人自体が悪。可能ならばどこまでもやるような人種。 こいつらに善も正義観念もない 可能ならばなんでも

やるという本性がこの発展を可能にした ひたすら結果論で可能ならどんな隙間にでも入り込んで成し遂げるはず

美への惑溺はあるが真も正義日本人人生と関係ない 生き方自体がゴキブリ 戦後きまぐれで推進してきた学校

政の割合素晴らしい教育わずか2,30年で死亡した 日本人から善を引き出そうとする教育はあっさりと形骸化した

である日本人善導するなんて土台無理な話だった 土台無理なことを企てて当然に失敗した行政の残骸である学校が虚し

い いまやこの社会デザインで実質は2chで悪を引き出そうとする始末 悲惨 今の行政は形骸で実質は悪なんで正論をぐだ

ぐだ言っても無効 法律を悪意で運用するような言い方でないと通じない もともと善を引き出すために整備した法律常識

で悪をなしてるのだから形容しがたい悲惨さ 善への道を封じ込めすぎて良心の呵責もない状態 行政官に善を引き出そうとす

る念力はない 善を引き出すために勉強したのに悪をやってる行政は一番悲惨 教育行政を受ければ心が善になるつまり善を引

き出そうとはしていたが失敗したか言い訳しているんだ 日本人善導せんとした文科省の企ては完膚なきまでに失敗した

日本善導計画の失敗が戦後日本歴史上最も悲惨 善導できなかったのだから 今の日本風景善導意思がないかすっからかん

風景の1つ1つに本来の善導意思はない 死体の屍のようだ 善導に失敗したならただの馬鹿 司法行政学校善導力はない

悪に勝てない 2chは悪導力が凄まじい 今はせいぜい悪を一定のところに封じてるだけだろ 善導意思まではない

善導を中止し、悪を一定のところに封じる政策で諦めたのが日本 この諦めは近年著しく推進されている 悪を封じればよいで

おわたのが日本 というよりむしろ2chなどで悪が死なないようにしてる始末 所詮生活意思しかないんだろ 善なぞやる気は

なかった 持続可能な悪だろ。日本人は 要するにお前は悪

インターネット文化害悪なのに平気で垂れ流してる老人は死ね

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見つけ次第処刑だな あんだけ国民善導してきてた政府が2chに無反応だったのはやばいな もし政府オナニー

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何も誘発する気はなく 社会カオスにするだけ 何かを誘発するだけの安定性も内容もそなえていない みるとただ精

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がないかすっからかん 風景の1つ1つに本来の善導意思はない 死体の屍のようだ 国道を走る車は黙りこんでいる

善導に失敗したならただの馬鹿 司法行政学校善導力はない 悪に勝てない 2chは悪導力が凄まじい 今はせい

ぜい悪を一定のところに封じてるだけだろ 善導意思まではない 善導を中止し、悪を一定のところに封じる政策で諦めたの

日本 この諦めは近年著しく推進されている 悪を封じればよいでおわたのが日本 というよりむしろ2chなどで悪が死な

ないようにしてる始末 所詮生活意思しかないんだろ 善なぞやる気はなかった 持続可能な悪だろ。日本人は 要するにお前は悪

2011-04-16

3月10日に戻って

明日M9.0の超巨大地震が起こって、八戸から銚子までの太平洋沿岸には巨大津波が押し寄せて

街は壊滅状態になって、死者は2万人以上になって、福島原発が4機も爆発して、

チェルノブイリなみに放射能をまき散らすよ。

東京電車が全部ストップして、みんな歩いて家まで帰って、電気も順番に停電して、

食料・水は売り切れてスーパーの棚はすっからかんになるよ。

なんて言ってたら、「何言ってるの?バカ?」と一笑に付されるだけなんだろうな・・・

しかし、これが現実。。

2011-04-13

どう考えてもプールの水なんてすっからかんで、再臨界余裕だろつー状況なのに

東電さんってば、まーだ

「4号機のプールの水が90度だわww冷やさなきゃww」

とか言っちゃうのな。

もうこんなんで騙される人間も居ないだろうに。

やれやれ

2011-03-29

http://anond.hatelabo.jp/20110318110021

あれから10日経った。

停電の影響が最初ほどではなくなって、でも愚痴る。

通勤状況は緩和されたけど、人がそろわない。

電車1本(しかも通常通りの運行)でここへ来られるはずの人間が、

勤務は再開したけど、サテライトオフィスのほうへ行ったきり。

その人たちの仕事が今も自分に振られている。

それがあたりまえ的な雰囲気が定着してしまい、内心あわてている。

無理だから! 年度末だしいろいろ大変なのに仕事押し付けんな!

お店の開店時間は延びたけど、物がない。

ようやくトイレットペーパーを確保した最後の1ロールに手をつけたので必死。

仕事帰りのスーパードラッグストアの棚はすっからかんで、調達できず。

数駅先のお店まで遠征した地元の店が、高級品しかなかったんだ。

トイレットペーパー12ロールに400円弱は出せなかった。

今は水がない。買わないのでかまわないけど。

肩はこるし、腰が痛いし、眠りは浅いし、いいことないっす。

23区停電しようよ。もうしんどい。休みたい

2010-12-23

パチンコとか借金とかの話

最近パチンコが良いとか悪いとか言う話を見かけるので書いてみる。

意志の弱い人間がパチと借金にハマったら人生終わったよという、よくある話。

俺が生まれた街は、パチンコと飲み屋くらいしか遊び場のない田舎で、父もパチンコが好きだった。

同級生の友達や建築職人仲間、パチ友達、時には祖母とも一緒にいた。日曜は昼飯ができたらパチ屋へ迎えに行って連れて帰るのが小学生の俺の仕事で、パチ屋でガキがうろうろしていても誰にも不審がられることはない雰囲気だった。父親の膝でボーナス止めて遊んだ記憶があるからスロット打ちだったんだろう。

仕事で稼げなかったのかパチンコで負けが込んだのか、浮気でもして女に使ったのかは知らないが、一度数百万の借金を作って離婚寸前まで行った。母方の祖父から譲られた家も抵当に入っていたらしい子供も小さいし、心を入れ替えてやり直すなら生前贈与と思って使え、と祖父が精算してくれたそうだ。

酒もタバコパチンコもやめて、父は真面目に生きることにした仕事テレビ、週刊マンガ誌、ファミコン、時々友達から本やマンガを借りてくるのが俺の覚えている父の生活。たまたま仕事も順調にあってそれなりに稼げていて、酒やタバコは許され、見習いを取ることもあるくらいにはなった。

でもあれは恐らくバブルの時期だったんだな。会社が抱えてる職人じゃ足りないかフリー職人にも仕事が回ってくる訳で、景気が悪くなって新築改装案件が減ると、仕事は激減した。折悪く母が入院してパートもできなくなった。生活が困窮し、パチンコで稼いで何とかしようと思い、再開。仕事が無い日は朝から晩まで打って、研究して、あろうことかそこそこ稼いでしまった。生活費入院費を払って窮地を乗り切り、へそくりの隠し貯金も作っていた。

たぶん父は、それでもう、オレはパチで生きていける、仕事もないし真面目に働いてもソンだ、と思ったんじゃないだろうか。

その後、俺は就職して田舎を離れてしまったので、全てが終わったあとで聞かされた話。

すごく分かりやすい破滅。

仕事をする振りをしてパチで稼いだ金を母に渡していた父だが、途中から勝てなくなっていた。物入りも重なり、以前作った貯金すっからかん

消費者金融から金を借りて母に渡し、残りをタネ銭にする。

返済が滞り、雪だるま。友達親戚仲間に頭下げれば借りられる程度のカネは全て借りて、俺も「発注主に逃げられてカネが入らず困っている」などと無心されて、嫁に相談していくらかの金を渡した

いつしかヤミ金に借りて利息も返せなくなり、取立てが来るようになって発覚。

弁護士を入れて清算して、ヤミ金の分は白紙。消費者金融から過払い金が返ってきて弁護士料払っても手元にいくらかカネが戻って自己破産を免れたが、本当はまだ隠していた借金があったらしく、ブラックなのでヤミ金に借りてまた首が回らなくなった。

祖母の年金を抵当にカネを借り、母の少ない持ちアクセサリを結婚指輪にいたるまで売り飛ばし、気の弱い友人の名義を借りて消費者金融で限度額まで借り、最後に見知らぬ婆さんからカネを取り上げようとして捕まった。

そのやり口はあまりにも適当で、もう、借金に追われ疲れて破滅したかったんじゃないかと思う。

さすがの母も離婚して、父を叩き出して実家に帰らせた。たまに父の姿を見かけたと伝え聞くそうだから、生きてはいるみたいだ。

俺のケータイの番号も住所もずっと変えていないが、あれからからの連絡はないし、俺も父に電話してみようとは思わない。

パチンコは楽しめる範囲ならいいけど、ATMであと一万借りて入れたら大当たりしそうな気がしちゃうタイプの人、借りる前にちょっと考えてみてね。と言うお話

2010-10-20

もーやだ、親。

うちの親は頭が悪い

わかっていたけれども、これほどとは思わなかった。

国民年金、40年納めれば792100円。これを「月額」だと思っていた。

しかも「1年でも1ヶ月でもとにかく納めれば満額もらえる」と思っていた。

いよいよ年金がもらえるからと、退職金貯金の半分で車を新調。赤い外車オープンカー

残りは家のリフォームアイランドキッチンにしたり、車庫を屋根だけからガレージにしたり)と

夫婦そろっての旅行に使って、すっからかんになった。

そりゃー月額80万×2人分もらえる見込みがあるなら、そのくらいの散財はしたくもなるよなぁ。

本当のことがわかった直後、原因の擦り付け合いの激しい夫婦喧嘩をして、

そののちに子供にすがってきた。

子供は2人。アラフォー独身一人暮らし長女と、子供を抱えた次女。

次女は「私はもう○○家の人間じゃないから……」と事前逃亡。

まあ、実際にはそれ以外にも頼れない理由はあるんだけれども。

長女は私なんだけれども、もちろん助けるわけがない。

私が病気になって失業寸前のときに家のリフォーム(今回とは別ね)がちょうど終わって、

「お祝いは?貯金くらいあるんでしょ?」と言ったことは忘れてない。

「2人で月額10万円はもらえるんでしょ?贅沢しなきゃ暮らせるよ」と門前払いした。

後日、親が怪我をしたからと実家に呼び出されたのだが、

(長女の)家を売って同居しろ(そして両親を養え)という要求ばかりでうんざり

もうめんどくさかったので「無理!」しか言わずに帰ってきた。

2010-07-15

http://anond.hatelabo.jp/20100715182011

ダリ、死ぬときはものすごくヨボヨボになっちゃってるよ。

妻のガラも大したタマで、ダリより先に死んだけど、死ぬまでにダリ財産すっからかんにしている。

白いキャンバスを大量に持ってきてダリに自筆サインさせて、そのキャンバス売ったり。

それでもダリはガラを愛してたんだよー。

2010-06-19

大丈夫

http://anond.hatelabo.jp/20100606171830

「分かり合えるか」「分かってくれるか」を問題とするんならジェネレーションギャップひとつパターンに過ぎないんであってな。

意図的な人物配置がされていない「現実」を見てるんであれば、「ある程度分かり合える」上の世代も下の世代もいるし、「分かり合えない、分かってくれない」同世代もいる、なんてことは当然見えるはずなんだけど。「萌えアニメすっからかんなのはジェネレーションギャップを描いてな」いから?とかいわれても、違います、以上!としかいいようはない。

あしたのジョー面白えのはそれはそれでいいんだけど、アニメだけ見て物事が判った気になってもらっても「気の毒な人だなー」とゆうことにしかならないよな。「俺はそのへんの漫画じゃなくてベルばら読んでるんで歴史に詳しいです!」みたいな話だからさ。

2010-06-06

萌えアニメすっからかんなのはジェネレーションギャップを描いてな

あしたのジョー見てて思ったんだけど、最近アニメって主人公より年下の「あんちゃんがんばれー」みたいな少年少女集団がいないよね。

 

ガンダムとかジョーとか90年代以前のアニメって大抵3世代が劇中に登場してて、大雑把に分けると

 

若年層…ガンダムで言うとカツ・レツ・キッカでジョーでいうとサチとかキノコドヤ街少年少女

青年層…ガンダムで言うとアムロと同年代、ジョーで言うとジョーと力石とかのボクサー。だいたいここらへんの年代が主人公。

壮年層…ガンダムで言うとブライトアムロと年齢が近いけど立場上)・連邦上層部ジオン上層部(ギレンとか)。ジョーで言うと段平とかホセとか。

 

で、青年層が壮年層の作った世界の仕組みとかに対立するんだけど、自分もその仕組みの中に既に組み込まれてるという矛盾で悩んで、

若年層との意見のギャップに「ああ、自分の考えも凝り固まったもので絶対的に正しいものではないんだなあ」と感じてしまうようなキャラの配置になってる気がする。

 

エヴァ場合は変則的で

若年層がシンジたちチルドレンたちで、

青年層がミサトとか加持で、

壮年層がゲンドウとか冬月とかにあたる。

やっぱりこの3世代間は一緒にいるけど根本的な考えが違って、完璧にお互いを理解できないような感じになってると思う。

アムロはよくシンジと対比されるけど、対比するならアムロミサトじゃないか?立場的に)

 

年齢が近いならお互いの意見が違っていても考え方が似てるからある程度分かり合えるんだけど、世代が違うともう根本で分かり合えない。

でも世代交代は起こり続けるから主人公たちの意見も絶対的ではないし変わっていくもので、

やがては若い人たちから「古い考え」って言われるのを直接的なテーマではないにしろ、内包してると思う。

 

 

で、最近萌えアニメを見てると主人公と同じ年代の同じ思考、価値観しかいないように見えるんだよ。

時々ヒロインの父親とか出るけど、基本的に主人公たちと同じ考え方で多少豪胆な程度。ウジウジしてる主人公に渇を入れたりする先輩役に過ぎない。

なんで大人は分かってくれないんだ!って衝突する役目じゃない。

 

逆らいたくても逆らえない、逆らっているうちに自分が若い連中から逆らわれる立場になっている(なっていく)っていう感じがない。

確かにそういう状態じゃないのは居心地が良くて、そもそも萌えアニメ見るときにはそういう世界の方が頭からっぽに出来るからいいんだけど。

 

分かり合えない、分かってくれない大人に圧迫される主人公とヒロイン、主人公たちの行動に曇りのない純粋な指摘をする子ども

じゃあそういう状態で自分たちなりの答えを出していこう、って作品が見たい気もする。

2010-01-15

ttp://d.hatena.ne.jp/mekab/20090319#1237429295

エグザイルとか湘南のかぜとか、そういう最近の曲を聴いていると歌詞があまりにも世の中に対して肯定的でびっくりする。サングラスかけたり頭に線あったりダボダボの服着てるひとたちが、家族を大切にとか友だちを大切にとかぼくも役に立てるんだとか歌ってる違和感はすごい。あとは大概恋の歌で、世の中に反抗する歌はほぼひとつもない。

もうおじさんなんだと思う。作るもの作るものぜんぶ肯定的だなんて思考停止したおじさんとしか思えないし、またその歌に賛同する10代のひとたちはとても不健康だ。もう学生運動なんて二度と起こらないと確信する。これを平和と呼ぶのだったら、平和は思ってたよりすっからかんなかんじ。

幸せな歌は世の中にあるべきだとおもうけど、幸せで肯定的な歌しか作れないひとは、それはアーティストと呼ぶべきでないと思う。歌手で、エンターテイナーだと思う、芸術じゃなくて、芸能だと思う。エンターテイナーとか芸能を否定しているわけではなくて、ただあのひとたちがアーティストと呼ばれていることにものすごく違和感があるということだ。

世の中に「問う」人がアーティストだと思う

2010-01-02

ブロガーと幸福な王子

「イソップだったかアンデルセンだったか忘れたけどさ、『幸福王子』って童話があったじゃん?」

「『幸福王子』はイソップでもアンデルセンでもなくて、オスカー・ワイルドの作品ね。正確には童話じゃなくて短編小説宝石金箔に彩られた王子の像が雨宿りに来たツバメに頼んで、自分の身体を貧しい人々に分け与えていくのだけど、その結果みすぼらしい姿になり果てた王子溶鉱炉に持っていかれてドロドロに溶かされました。そして溶鉱炉では溶かせなかった王子の鉛の心臓は凍えて力尽きたツバメと一緒に分別もされずにゴミ捨て場に捨てられましたっていう嫌ぁなお話。それがどうかしたの?」

「そうそう、それそれ。僕はその王子ブロガーって似てると思うんだよね」

「え? どこらへんが?」

ブログを書くってのはさ、王子自分の身体を分け与えたのと一緒で、その人の心や考えを切り売りしていってるようなものだと思うんだ。けど、どんな凄い人だって余程の天才じゃない限り、毎日毎日面白いことばかり書き続けていくことなんて出来やしない。書き始めた当初は書きたいと思って色々頭に溜めていたことも、短くて数ヶ月、長くても二、三年もすれば、すっからかん。そうしてブログの内容もどんどん自己模倣に陥って、最初の方は面白がって読んでくれてた読者の人も飽きていずれは去っていく。最期は王子ツバメみたいに誰からも省みられない存在になっていく…………そう考えるとブログを書くってのもなかなか寂しいものだね。」

「ふーん。ところで君は捨てられた後の王子ツバメがどうなったか知ってる?」

「いや、知らないけど……」

ゴミ捨て場に捨てられた後の二人のところに、『町の中で最も貴いものを二つ持ってきなさい』って言われた天使が訪れてね、天使はそこに捨てられていた鉛の心臓と死んだツバメ神様の所に持ってきました。そして、二人はそれからいつまでも天国幸せに暮しましたとさ。めでたし、めでたし」

「無理矢理ハッピーエンドにする為の、とってつけたような結末だね」

「そうかもね。だけど本当に大切なのはね、鉛の心臓を持つってことなんじゃないかな」

「鉛の心臓?」

「そ、全てを失って、誰からも相手にされなくなって、溶鉱炉で溶かされたとしても、残り続ける鉛の心臓ブログで言うならば、たとえ誰からも読まれなかったり、嘲られたとしても、決してぶれることのないその人の芯の部分」

「…………」

「誰かに読まれたい、認めてもらいたいってのは、ブログに限らず物を書く人ならみんな思う当然のこと。けどね、そんな理由“だけ”で書き続けていったら、遅かれ早かれ誰だって行き詰るわよ。誰かに読まれるってのはあくまで結果なんだから」

「けど、誰からも読まれないってのはやっぱり寂しいよ」

「いいじゃない、別に。それでご飯を食べていくわけじゃないんだし。本当に大切なのはね、なにか思った事や感じる事があった時に、言葉にして誰かに伝えようとする衝動なの。もし、書きたいことが無くなったらすっぱり更新止めればいい。そして書きたくなったらまた勝手に書く。たとえ書いた時は誰からも読んでもらえなかったとしても、その文章が、ひょっとすると未来のどこかで誰かが読んで、笑ったり、共感してくれたり、勇気付けられたりするかもしれない」

「そんなの夢見がちな奇麗事だよ」

「せっかくのお正月なんだし、奇麗事を言ったっていいじゃない。虎は死して皮を残し、ブロガーは死してブログを残す。寅年にかけてみたんだけど、どうこれ?」

「あんま上手くない」

「そーですか、そーですか。まぁ何はともあれ、あけましておめでとうございます

「今年もよろしくお願いします」

2009-08-09

頭が朦朧とするよ

母はいつも私の友人を見ると眉をひそめてあれやこれやと欠点をあげつらった。

小学生の時はいいなりだった。あの子はかわいくないから、あの子はバカだから、あの子はデブで怠けものに違いないから、あの子の親は変だから、だから付き合うなと言われて、遊びの誘いを断り続けたこともある。学校では仲良くし続けても帰り道の途中からいつも一人ぼっちだった。家に帰ってから遊ぶ相手は誰もいなかった。むしろ家に帰ってから遊びに出かけること自体が許されていなかった。

中学生くらいからそういう母の戯言は聞き流すようになって、ときどきは休みの日に遊びに行くようになった。とは言ってもお小遣いをもらっていなかった私はみんなの遊びには加われないことが多かった。プリクラマンガの貸し借りも繁華街ゲーセンも私にとっては入ることのできない場所だった。次第に友人関係はフェードアウトしていき、部活のつながりだが残った。毎日毎日学校に行って帰るだけの日々だった。部活の練習試合に行くのすら気が重かった。母にお金をくれと頼むのがしんどかった。

金を出さないと言われたことがあるわけではない。でも、暗黙の了解で、遊びに行くのは禁止だった。休日は家にいなければならなかった。休日家にいないことは、私にとってはすなわちお金が必要だということで、そのことを母に告げるときの針のような視線が痛かった。

母は私の友人を見かけたり写真で見たりするといちいち欠点をあげつらった。まるで自分自身が責められているようでいつもつらかった。彼女たちは別に悪い人たちではなかった。未熟なりに欠点はあったにせよ、話をしていて楽しい相手だった。でも母はいつも彼女たちを気に入らなかった。私の嫌いな人たちに限ってほめちぎった。

しんどかった。話をしたくなかった。何も頼みたくなかった。私の交友関係に土足で踏み込んでくるそのやり方が気に入らなかった。

だから私はただ口をとざして、数少ない友人とだけ学校生活を過ごした。学校での生活は悪くはなかった。よくもなかった。少なくとも苦ではなかった。

休日は苦だった。家にいても外に行っても責められているような気がした。家にいればいれでなんやかんやと小言を言われたり、友達もいないのかと嘲笑われたりするのだ。かといってどこかに遊びに行けば、罪悪感がずっと心の中を支配していて楽しめなかった。実際に楽しい思いをすることもあまりなかった。お金がなかったから。そのくせ、どこかへ行くと母は必ずお土産を要求した。土産としてなにか買って帰らなければ家に入れてもらえなかった。ただちょっと近所に行くだけでも、友達の家に遊びに行くだけでも、土産を買って帰らねばならなかった。大した金額のお金を持っていない私にとって土産を買うことはとても辛いことだった。お金がないことがいつの間にか心の深く深くに根を張ってしまい、お金がないことを理由に誘いを断るようになっていった。友人たちはそうか、仕方ないよねといって特に責めなかった。誘いを断るたびに私はひどく落ち込んだが、友人たちは決して責めたりはせず、みんなで出かけた後は私にお土産をくれたりした。私はそれを返せないことをひどくすまないと思ったが、彼女たちは気にしなくていいと言ってくれた。本当に心優しい人たちだと思う。

大学に進学して、そこで私は愕然とした。お金の使い方がわからなかった。一人暮らしを同時に初めて、そこで買い物ができなかった。スーパーのどんな品物も高く思えた。すぐにお金が尽きてしまうような気がして、しばらく空腹のまま過ごした。私の中でお金は使ってはいけないもので、遊びにいってはいけないものだという固定概念がすでにできてしまっていた。もちろん遊び方もわからなかった。飲み会も初めてだった。休日にどこかに行くというのは考えられなかった。学校バイト先の往復、友達ができても遊びの誘いを罪悪感から断っていたらすぐにフェードアウトして行ってしまった。頑張って何度か遊びに行っても、同じような金の使い方はできなかった。なくなってしまう、生きていけないという思いの方が強くてお金が出せなかった。ファミレスの食事など地獄のようだった。高い。高い。どこへ行ってもお金がかかる。どんどんお金が飛んでいく。私は恐慌状態だった。生きていける気なんてしなかった。その結論として選んだのが、部屋にできるだけひきこもり、友人を作らず、とにかくアルバイトをし続けるということだった。

通帳にはどんどんお金たまっていった。それでも私には足りなかった。どんなに稼いでもためても、すぐになくなってしまう気がしてしょうがなかった。100円のものを買うのにすら何十分も悩んだ。自販機で缶ジュースを買うことすらできなかった。コンビニは私の敵だった。

やせ細っていく私を母は笑った。一人暮らしなんてできるわけがないと思っていた、帰ってきなさいと笑った。でも私は帰らなかった。母は怒って私の通帳を取り上げて新車を買ったが、私はただ黙々とまたアルバイトをしてお金を貯めた。歯をくいしばって泣きながら、体も壊して、でも働き続けた。いつもお金がなかった。お金を取られないように細かくいくつもの通帳に分けて管理した。徹底した管理家計簿の一円単位まできっちりと毎日記録した。毎日お金のことしか考えていなかった。

大学時代の友人はいない。あの時をどうやって過ごしたのかも覚えていない。時々、高校時代の友達が遊びにきてご飯を食べに行くと、高いけど大丈夫?とみな聞いた。私は泣きそうだった。泣きそうでも大丈夫と答えて笑った。みんなやさしかった。私の頼む量が少なくても何も言わなかった。私が店の前でためらうと別の店にする?私あんまお金ないんだよねと先回りして気遣ってくれた。

その優しさに私は何も答えられていない。なにも返せていない。

社会人になった年は特にひどくて周囲の人と合わせてお金を使うことがひどくストレスだった。それでも我慢して使っていたら慢性の胃炎めまい貧血が常に襲ってくるようになった。表面上は笑って過ごしても休日は布団から起き上がれなかった。ただ、救いだったのは同期はみなお金がなかったことだ。無計画に使って、給料日前には後いくらしか残ってないとげっそりした顔で言っている同期もいた。スーツが買えないと愚痴をこぼしている同期もいた。その中でお金がないというのはそれほど苦痛ではなかった。お金がない、という状態を誰かと共有したのはその時が初めてだった。いや、正確に言うと私は今も相変わらずあまり使うたちではないので彼らよりはずっとお金があったのだが、でもあとこれだけしか使えないという感覚の共有とそれを口に出してよいことが新鮮だったし、救いだった。彼らに合わせるのは大学時代よりは苦ではないということに気づいたのはしばらくしてからだった。それからは徐々に体調も戻って、少しずつ使える額を増やしていけるようになった。同期とは今も仲良くしている。たまに飲みに行くこともある。休日にまで会うことは少ないが、でも浅くゆるくつながり続けている。

今でも時々悪夢で目覚める。所持金も口座もすっからかんになっている夢だ。そのくせ必要な出費が次から次へと押し寄せてきて途方に暮れる夢だ。いまだにあの感覚が私の中に残っているのだと知って暗澹たる思いに打ちひしがれる。あの底知れない闇の底を思い出して恐怖する。いまだに、ケチくさいなどと嫌味を言われることがある。それでも少しずつ、人より遅い成長をして、なんとかつかみ取ってきた。異常から正常な方へ、誰かの親切や優しさに導かれてやってくることができた。この感謝は誰に返せばいいのだろう。与えられたものは誰に返せばよいのだろう。どうやって返せばよいのだろう。お金で返すのは汚いだろうか。そういうことをなぜかぐるぐると考え続けている。

2009-05-21

学生演劇はだいたいこういう流れで稽古が進む。

http://anond.hatelabo.jp/20090519230327

とりあえず演出担当が作りたい芝居を語る。酒の席だったりする。

それを何となく脚本担当に伝えてミーティング用資料を作る。この過程で何度も何度もあーでもないこーいうつもりでもないと言いながらもできあがる資料は抽象的でなんとなくそれっぽいプロットとどこかで見たような演出プランに独自っぽい名前を付けてるだけのすっからかんペラい物になる。本音を言うと「大人計画を演る」と言われる方が楽だ。「作りたい本人が説明できない、今までにないような独自の芝居」を作る事になると脚本とか演出とか以前に完成しない。

そのペラい資料をもってミーティングを行うがすんなりは決まらない。この間はいい感じだねって言ってたじゃんって展開も。そのまま下にも同じ事を言われる。

決まらないがとりあえず作り始めてと役者と裏方に投げられる。とりあえず公演タイトルくらいしか決まっていないので色々聞きながら作ってみる。もちろん面白いとかつまらない以前の内容になる。

稽古が始まると政治的なパワーバランスなどの都合により今まで作っていた何物かはゴミ箱に行くことに。でも「もう半分くらい作ったんだから簡単にできるハズ」等と言われる。80年代の小劇場だったハズが90年代の静かな演劇になったのに。(極端だけど劇場変更はザラ。あまり大きな問題はない)

脚本担当はまた初めと同じように内容を伺う。日を跨ぐと違うことを言うので出来るだけ素早く箇条書きにしてる。なかなかまとまらないが役者と裏方はまた何かを作り出す。何を作るかは分からないが何となく配役とか場面転換の枚数を妄想して分担表とかをつくる。裏方も仮想舞台装置を作る。

放っておくと大量の配役、大量の大道具、大量の小道具、仕様の演出、労力の割に効果があまりないような話、壮大な計画がブチ上がってくるので必死で止める。

仕様演出は仕様見ただけで分かるような無茶な物のこと。例えば100人の登場人物から3人を合成してすべて違う登場人物が錬成されて全部に名前と設定と配役が付くとか。16万通りもある事を理解できていない)

脚本担当はこの段階で死にそうになっている。一応存在する脚本担当の締め切りが迫ってくると当然毎日徹夜して脚本を作成していくのだが、なんど書き直しても「つまらない」「ここはこういうつもりじゃなかった」「字にすると面白そうに見えないから演技プランを考えて」「(仮の)名前が気にくわないからインスピレーションが~」「やっぱこうの方がいい」「昨日いいこと思いついた」等の必殺技返り討ちにされる。仮脚本を演出に見て貰っている場合は演出に頭を何度も下げに行く。脚本担当の締め切りはもちろん守れられない。その分のしわ寄せは役者と裏方がかぶることになる。毎日毎日両部門に目に隈を作った脚本担当が「間に合わなくて済みません」と謝っている。ただし役者も裏方も怒らない。脚本担当が遊んで遅れてる訳じゃないし。一緒に仕様固めを手伝う。演出担当は怒る。

何となくあがってきた脚本担当脚本を眺めながら稽古する。ただし細かいことは何にも書いてない。ト書きに一言だけ書かれているならましで、ト書き存在が伝えられていない事もザラ。その当りは必要そうな設定を裏方が洗い出して役者が全体の空気を読んだ場面設定を構築して己のインスピレーションを信じて勝手演技する。とりあえず作った物を見せると、演出に「俺の指示と違う」等と言われることが多い。指示なんかないのに。ただしこれがそのまま使われることも良くある。

稽古が中盤に入る頃には脚本がしっかり上がって……いない。絶対。時間だけが無情にもすぎるが未だ路線が定まらない。分からないところは逐一聞きながら作る。聞かないでも作る。運が悪いと何故聞かなかったと言われる。役者はひたすらリテイクを食らう。世界観と合わないとかこのキャラだけ浮いているとか。世界観なんて脚本の1ページ辺りに描かれてる程度にしかなかったりするし。脚本セリフが気が付くと増えている。演技プランが破られている。稽古時間が足りなくなる。各自で時間を何とかしろと言われる。もうたっぷり圧縮してる。

稽古終盤。本番に間に合わない事が確定的になってから設定をとりあえず削ってみる。最初からそれはいらないと言い続けた場所を削るが演出担当は不満顔。最初から入れなければもっと早かったのにと毎度毎度言い続けてるが変わらない。リハ期間は短くてもいいとか言い出す。それで前も本番でミスしただろうに。やっぱりあそこが気に入らないから変えてとかこの期に及んで言う。役者は本人当たりセリフ量が割とはっきりしているのでギリギリまでリテイクされる。脚本担当脚本を必死で打ち込む。演出に「演技バランスが悪い。調整してないのか」とか言われる。その時間はお前が削ったんだ。裏方は頻繁な小道具の差し替えをしながらミスを潰していく。何度言っても脚本差し替えはすぐ出来ると思われている。そろそろ劇団内の恋愛はやめて欲しい。役者も脳みそが足りないので勝手セリフを削る。劇団内の恋愛は無理矢理潰す。みんな死にそうな顔をしているが激太りもしてる。

公演前に演出担当が偉そうな顔してチラシにコメント

公演して糞芝居と言われる。世間一般的にミスれば役者と裏方のせいにされて(稽古しなかったから、裏方がミスをしたからと思われている)つまらなければ脚本担当や演出担当が批判される。(世間の(俺の)面白いと思っていることを理解できていない!とか)このために軸のぶれている演出担当脚本担当は上がってきた物が面白くないと感じると仕様変更ガンガン入れてくる。たとえ本番でミスっても内容が悪くなければ叩かれるのは自分じゃないもんね。時間と金をもって来ないのにこれをする人が時間無駄遣いさせる。裏方は本番でミスをしたくないので仕様変更が出ないよう出ないよう事前に釘を刺しに行きたがる。

終わった頃には人数が減っている。ただしそれは、だいたいが恋愛のもつれ原因。そして劇団員募集が掛かっているw

2009-05-20

ニートはだいたいこういう流れで就職に失敗する

とりあえず行きたい会社とかを語る。酒の席だったりする。

そこで何となくリクナビ登録してエントリーする企業を考える。この過程で何度も何度もあーでもないこーいうつもりでもないと思いながらもできあがるエントリーシート抽象的でなんとなくそれっぽい志望動機とどこかで見たような自己PRに独自っぽい研究内容を付けてるだけのすっからかんペラい物になる。本音を言うと「テンプレ通り書け」と言われる方が楽だ。「本人が動機も何も説明できない、今までにしたことのないバイトでのリーダー経験」をでっち上げると就職とか以前に説明会にもたどり着けない。

そのペラエントリーシートを提出するがすんなりは通らない。貴方の今後をお祈りしますって言われる。

決まらないがとりあえずスーツは必要。とりあえずこれはみんな青山

説明会が始まるとこれまでの自分怠惰な生活バランスの都合は無視して朝から起きて電車の乗ることに。でも「エントリーシートが通ったんだから就職は目の前のハズ」等と親に言われる。東証一部の商社だったハズが地方スーパーの営業になったのに。(極端だけど職種変更はザラ。あまり大きな問題はない)

面接にこぎ着けると今度は履歴書が必要なのでまたエントリーシートと同じように内容を違う言葉で考える。日を跨ぐと別の予定があるので素早く書く。なかなかまとまらないが自己PR志望動機は新しく追加する。何を作るかは分からない会社だが何となくテレビネットで見た感じに妄想して夢とかをつくる。

放っておくと少量の自己PR、少量の志望動機、大嘘な経験値、リーダー経験学歴バグ、労力の割に効果があまりないような話、壮大な資格取得計画がブチ上がってきた所を就職課に思いっきり怒られる。

学歴バグは年齢を見ただけで分かるような無茶な物のこと。例える必要性がない)

自分はこの段階で死にそうになっている。一応存在する前期の試験が迫ってくると当然毎日徹夜して履歴書を作成していくのだが、なんど書き直しても「(君の人生は)つまらない」「ここはこういうつもりじゃなかった」「文にすると面白そうに見えないから書き直して」「志望動機が気にくわないから質問をされな~」「やっぱこうの方がいい」「昨日の奴の方がよかった」等の必殺技返り討ちにされる。単位が足りていない場合は教授に頭を何度も下げに行く。前期中には当然決まらない。その分のしわ寄せは後期に行く。毎日毎日よく知らない企業に頭を下げに行く。

何となくあがってきたプランナの仕様を眺めながら作る。ただし細かいことは何にも書いてない。オプション画面と一言だけ書かれているならましで、オプション画面の存在が伝えられていない事もザラ。その当りは必要そうな設定項目をプログラマが洗い出してデザイナが全体の空気を読んだ画面デザインを構築して己のインスピレーションを信じて勝手プログラミングする。とりあえず作った物を見せると「俺の指示と違う」等と言われることが多い。指示なんかないのに。ただしこれがそのまま使われることも良くある。

開発が中盤に入る頃には履歴書がしっかり上がって……いない。絶対。時間だけが無情にもすぎるが未だ業界が定まらない。分からないところは逐一聞きながら説明会を受ける。聞かないでも受ける。運が悪いと自主性がなかったと言われる。ひたすらお祈りを食らう。社風と合わないとか君は浮いているとか。社風なんて風通しが良いくらいしかなかったりするし。履歴書写真が気が付くと病んでいる。絵の枚数が気が付くと増えている。端っこが破れている。単位が足りなくなる。後期で何とかしろと言われる。もう後期だ。

4年生終盤。無職が確定的になってからマイナス思考を削ってみる。最初からそれはいらないと言われ続けた場所を削る。最初から入れなければもっと早かったのにと毎度毎度言われ続けていたがブサメンは変わらない。雇用形態派遣でもいいとか言い出す。それで支社をだしただろうに。やっぱり正社員がいいとかこの期に及んで言う。残りの日数は割とはっきりしているのでギリギリまで活動する。リクナビデータを必死で打ち込む。「完璧だね。挫折とかしてないの?」とか言われる。それは俺が削ったんだ。頻繁な会社訪問をしながら最後の望みにかけていく。何度行っても残り物だと思われている。そろそろ来年採用とかぶるのはやめたい。求人足りないので勝手に落ち込んでる。無理矢理笑顔を作る。死にそうな顔をしているが激太りもしてる。

卒業前に学長が偉そうな顔して我が校の就職率は高いと雑誌ブログコメント

卒業してニートと言われる。世間一般的に無職ならば学歴と本人のせいにされて(頭が悪かったから、本人が活動しなかったからと思われている)場合によっては社会が悪いことにもなる。(不況とか)このためどんな企業採用しないくせに求人だけは出す。たとえ採用しないでも求人実績があれば叩かれるのは自分じゃないもんね。時間電車代を出さないのにこれをする企業時間無駄遣いさせる。ニート就職したいかどうか分からない。

終わった頃には友達が減っている。そして来年募集が掛かっているw

http://anond.hatelabo.jp/20090519230327

システムはだいたいこういう流れでプロジェクトが進む。

http://anond.hatelabo.jp/20090519230327

とりあえずプロジェクトマネージャが作りたいシステムを語る。酒の席だったりする。

それを何となくSEに伝えて営業用資料を作る。この過程で何度も何度もあーでもないこーいうつもりでもないと言いながらもできあがる資料は抽象的でなんとなくそれっぽい絵とどこかで見たようなシステムに独自っぽい名前を付けてるだけのすっからかんペラい物になる。本音を言うと「Amazonを作る」と言われる方が楽だ。「作りたい本人が説明できない、今までにないような独自のシステム」を作る事になるとバグとか糞とか以前に完成しない。

そのペラい資料をもって営業に行くがすんなりは決まらない。この間はいい感じだねって言ってたじゃんって展開も。そのまま下にも同じ事を言われる。

決まらないがとりあえず作り始めてとデザイナとプログラマに投げられる。とりあえずジャンル名くらいしか決まっていないので色々聞きながら作ってみる。もちろん面白いとかつまらない以前の内容になる。(十字キーリストが動くだけレベルとかシステムを一個だけそれっぽくしてるとか)

開発が始まると政治的なパワーバランスなどの都合により今まで作っていた何物かはゴミ箱に行くことに。でも「もう半分くらい作ったんだから簡単にできるハズ」等と言われる。ウィンドウアプリだったハズが携帯WEBアプリになったのに。(極端だけどハード変更はザラ。あまり大きな問題はない)

SEはまた初めと同じように内容を伺う。日を跨ぐと違うことを言うので出来るだけ素早く箇条書きにしてる。なかなかまとまらないがデザイナとプログラマはまた何かを作り出す。何を作るかは分からないが何となくキャラとか背景の枚数を妄想して分担表とかをつくる。プログラマも仮想工数表を作る。

放っておくと大量のデータ、大量の画面、大量の帳票、仕様バグ、労力の割に効果があまりないような操作、壮大な計画がブチ上がってくるので必死で止める。

仕様バグ仕様見ただけで分かるような無茶な物のこと。例えば100個のレコードから3つを合成してすべて違うテーブルが生成されて全部に名前と効果と属性が付くとか。16万通りもある事を理解できていない)

SEはこの段階で死にそうになっている。一応存在するSEの締め切りが迫ってくると当然毎日徹夜して仕様書を作成していくのだが、なんど書き直しても「つかえない」「ここはこういうつもりじゃなかった」「字にすると便利そうに見えないから名前を考えて」「(仮の)絵が気にくわないからインスピレーションが~」「やっぱこうの方がいい」「昨日いいこと思いついた」等の必殺技返り討ちにされる。仮絵をデザイナに描いて貰っている場合はデザイナに頭を何度も下げに行く。SEの締め切りはもちろん守れられない。その分のしわ寄せはデザイナとプログラマがかぶることになる。毎日毎日両部門に目に隈を作ったSE勢が「間に合わなくて済みません」と謝っている。ただしデザイナもプログラマも怒らない。SEが遊んで遅れてる訳じゃないし。一緒に仕様固めを手伝う。

何となくあがってきたSE仕様を眺めながら作る。ただし細かいことは何にも書いてない。オプション画面と一言だけ書かれているならましで、オプション画面の存在が伝えられていない事もザラ。その当りは必要そうな設定項目をプログラマが洗い出してデザイナが全体の空気を読んだ画面デザインを構築して己のインスピレーションを信じて勝手プログラミングする。とりあえず作った物を見せると「俺の指示と違う」等と言われることが多い。指示なんかないのに。ただしこれがそのまま使われることも良くある。

開発が中盤に入る頃には仕様がしっかり上がって……いない。絶対。時間だけが無情にもすぎるが未だ路線が定まらない。分からないところは逐一聞きながら作る。聞かないでも作る。運が悪いと何故聞かなかったと言われる。デザイナはひたすらリテイクを食らう。コーポレートカラーと合わないとかこのボタンだけ浮いているとか。そもそもおれ孫請けだからリリースする会社がどこか知らないし。絵の枚数が気が付くと増えている。色数指定が破られている。容量が足りなくなる。プログラムで容量を何とかしろと言われる。もうたっぷり圧縮してる。

開発終盤。締め切りに間に合わない事が確定的になってから仕様をとりあえず削ってみる。最初からそれはいらないと言い続けた場所を削るがプロジェクトマネージャは不満顔。最初から入れなければもっと早かったのにと毎度毎度言い続けてるが変わらない。デバッグ期間は短くてもいいとか言い出す。それで前もバグを出しただろうに。やっぱりあそこが気に入らないから変えてとかこの期に及んで言う。デザイナは絵1枚当たり作業時間が割とはっきりしているのでギリギリまでリテイクされる。SEテストデータを必死で打ち込む。「レスポンスが悪い。調整してないのか」とか言われる。その時間はお前が削ったんだ。プログラマは頻繁なデータ差し替えをしながらバグを潰していく。何度言ってもデータ差し替えはすぐ出来ると思われている。そろそろセレロンはやめて欲しい。デザイナもメモリが足りないので勝手に増やしている。バグは無理矢理潰す。みんな死にそうな顔をしているが激太りもしてる。

リリース前にプロジェクトマネージャが偉そうな顔して雑誌ブログコメント

リリースして失敗プロジェクトと言われる。世間一般的にバグれば販売元とプログラマのせいにされて(予算を出さなかったから、プログラマミスをしたからと思われている)つかえなければディレクタプロジェクトマネージャが批判される。(世間の(俺の)便利だと思っていることを理解できていない!とか)このために軸のぶれているプロジェクトマネージャやディレクタは上がってきた物が便利でないと感じると仕様変更ガンガン入れてくる。たとえバグっても内容が悪くなければ叩かれるのは自分じゃないもんね。時間と金をもって来ないのにこれをする人が時間無駄遣いさせる。プログラマバグを出したくないので仕様変更が出ないよう出ないよう事前に釘を刺しに行きたがる。

終わった頃には人数が減っている。そして募集が掛かっているw

2009-05-19

糞ゲーはだいたいこういう流れでプロジェクトが進む。

とりあえずプロデューサが作りたいゲームを語る。酒の席だったりする。

それを何となくプランナに伝えて営業用資料を作る。この過程で何度も何度もあーでもないこーいうつもりでもないと言いながらもできあがる資料は抽象的でなんとなくそれっぽい絵とどこかで見たようなシステムに独自っぽい名前を付けてるだけのすっからかんペラい物になる。本音を言うと「ポケモンを作る」と言われる方が楽だ。「作りたい本人が説明できない、今までにないような独自のゲーム」を作る事になるとバグとか糞とか以前に完成しない。

そのペラい資料をもって営業に行くがすんなりは決まらない。この間はいい感じだねって言ってたじゃんって展開も。そのまま下にも同じ事を言われる。

決まらないがとりあえず作り始めてとデザイナとプログラマに投げられる。とりあえずジャンル名くらいしか決まっていないので色々聞きながら作ってみる。もちろん面白いとかつまらない以前の内容になる。(十字キーで絵が動くだけレベルとかシステムを一個だけそれっぽくしてるとか)

開発が始まると政治的なパワーバランスなどの都合により今まで作っていた何物かはゴミ箱に行くことに。でも「もう半分くらい作ったんだから簡単にできるハズ」等と言われる。DSのARPGだったハズがPSPSRPGになったのに。(極端だけどハード変更はザラ。あまり大きな問題はない)

プランナはまた初めと同じように内容を伺う。日を跨ぐと違うことを言うので出来るだけ素早く箇条書きにしてる。なかなかまとまらないがデザイナとプログラマはまた何かを作り出す。何を作るかは分からないが何となくキャラとか背景の枚数を妄想して分担表とかをつくる。プログラマも仮想工数表を作る。

放っておくと大量のアイテム、大量のイベント、大量のモンスター仕様バグ、労力の割に効果があまりないような話、壮大な計画がブチ上がってくるので必死で止める。

仕様バグ仕様見ただけで分かるような無茶な物のこと。例えば100個の素材アイテムから3つを合成してすべて違うアイテムが錬成されて全部に名前と効果と絵が付くとか。16万通りもある事を理解できていない)

プランナはこの段階で死にそうになっている。一応存在するプランナの締め切りが迫ってくると当然毎日徹夜して仕様書を作成していくのだが、なんど書き直しても「つまらない」「ここはこういうつもりじゃなかった」「字にすると面白そうに見えないから名前を考えて」「(仮の)絵が気にくわないからインスピレーションが~」「やっぱこうの方がいい」「昨日いいこと思いついた」等の必殺技返り討ちにされる。仮絵をデザイナに描いて貰っている場合はデザイナに頭を何度も下げに行く。プランナの締め切りはもちろん守れられない。その分のしわ寄せはデザイナとプログラマがかぶることになる。毎日毎日両部門に目に隈を作ったプランナ勢が「間に合わなくて済みません」と謝っている。ただしデザイナもプログラマも怒らない。プランナが遊んで遅れてる訳じゃないし。一緒に仕様固めを手伝う。

何となくあがってきたプランナの仕様を眺めながら作る。ただし細かいことは何にも書いてない。オプション画面と一言だけ書かれているならましで、オプション画面の存在が伝えられていない事もザラ。その当りは必要そうな設定項目をプログラマが洗い出してデザイナが全体の空気を読んだ画面デザインを構築して己のインスピレーションを信じて勝手プログラミングする。とりあえず作った物を見せると「俺の指示と違う」等と言われることが多い。指示なんかないのに。ただしこれがそのまま使われることも良くある。

開発が中盤に入る頃には仕様がしっかり上がって……いない。絶対。時間だけが無情にもすぎるが未だ路線が定まらない。分からないところは逐一聞きながら作る。聞かないでも作る。運が悪いと何故聞かなかったと言われる。デザイナはひたすらリテイクを食らう。世界観と合わないとかこのキャラだけ浮いているとか。世界観なんて説明書の2ページ辺りに描かれてる物語程度にしかなかったりするし。絵の枚数が気が付くと増えている。色数指定が破られている。容量が足りなくなる。プログラムで容量を何とかしろと言われる。もうたっぷり圧縮してる。

開発終盤。締め切りに間に合わない事が確定的になってから仕様をとりあえず削ってみる。最初からそれはいらないと言い続けた場所を削るがプロデューサは不満顔。最初から入れなければもっと早かったのにと毎度毎度言い続けてるが変わらない。デバッグ期間は短くてもいいとか言い出す。それで前もバグを出しただろうに。やっぱりあそこが気に入らないから変えてとかこの期に及んで言う。デザイナは絵1枚当たり作業時間が割とはっきりしているのでギリギリまでリテイクされる。プランナはデータを必死で打ち込む。「戦闘バランスが悪い。調整してないのか」とか言われる。その時間はお前が削ったんだ。プログラマは頻繁なデータ差し替えをしながらバグを潰していく。何度言ってもデータ差し替えはすぐ出来ると思われている。そろそろセレロンはやめて欲しい。デザイナもメモリが足りないので勝手に増やしている。バグは無理矢理潰す。みんな死にそうな顔をしているが激太りもしてる。

発売前にプロデューサが偉そうな顔して雑誌ブログコメント

発売して糞ゲーと言われる。世間一般的にバグれば販売元とプログラマのせいにされて(予算を出さなかったから、プログラマミスをしたからと思われている)つまらなければディレクタプロデューサが批判される。(世間の(俺の)面白いと思っていることを理解できていない!とか)このために軸のぶれているプロデューサやディレクタは上がってきた物が面白くないと感じると仕様変更ガンガン入れてくる。たとえバグっても内容が悪くなければ叩かれるのは自分じゃないもんね。時間と金をもって来ないのにこれをする人が時間無駄遣いさせる。プログラマバグを出したくないので仕様変更が出ないよう出ないよう事前に釘を刺しに行きたがる。

終わった頃には人数が減っている。そして募集が掛かっているw

  • 2009.5.23

たくさんのコメントありがとうございます。まさかこんなにと驚いています。某氏からの反応も合ってとても嬉しいです。せっかくなのでいくらか追記してみたいと思います。

仕様バグの話はネタではありません。頻繁にあることで実際に一度や二度ではなくそれがありました。私の経験では数億通りのパターンが生まれる仕様バグでした。なんでこんな事になるのかというと、仕様を考えている人が数学が不得意だから……ではなく数字を計算する癖がないからだと思われます。どんな仕様でも数字が出てくれば相応の計算を一応するといった癖がないので平然とこのような仕様が出てくるのです。

この日記は上が悪いように書いてます。私はお察しの方も多いようにプログラマです。プログラマの悪いところももちろんいっぱいあります。都合の悪いことは直接上に言わないでプランナに押しつける、データ入力時の細かい事項をプランナに教えない。遅れたのはプランナのせいだと後になって愚痴る。デザイナが指示したとおりの仕様データをくれない!……とプランナに愚痴る。基本プランナさんごめんなさいなのが多いですね。デザイナはデザイナで上のチェックをせずに提出したり仕事してる振りして同人描いてたりしてます。他にも色々あるそうですが細かいことは知らないです。プランナは上からの変更を周りに伝えない資料に必要事項を書かない等など。

>これでも採算撮れるなら仕方ないなー。

細かいことは上の人間じゃないので知りませんが、赤いのは赤いです。根拠はいろいろですが、わかりやすいのは給料遅配とか。

良作はどうなるかというと本筋の流れは大して変わりません。先にお断りさせて頂きますと私は良作の制作にほとんど関われたことがありません。本当にちょっとちょっとちょっとちょびっとした良作程度の経験お話しします。

予算や行程にゆとりがあってもより良い物をと仕様変更ガンガン入ります。むしろ入らない作品はつまらない物になります。(某氏らが言うように普通に作っていればだいたい糞ゲーです。)というのも一番最初に上がってきた構想がそのまま「誰が聞いてももの凄く面白い! これは売れる!」なんて事はないと思うからです。(思うというのは知らないと言うことです。そういうすごい構想を語れる人もいるのかもしれませんが)なので仕様書を作るときも実際に制作を開始してても、例えバグフィクスをしながらでもいろいろな変更が入ります。「入ります」という言い方では語弊すらあります。入れるのです。現場から積極的に変更をかけていきます。自分の納期が迫る中でも良い物を作りたいのなら自分担当分に変更を打診します。嫌な目で見られるかもしれなくても、その人の睡眠時間がなくなろうとも、より面白くなるアイデアがあるのなら他人の担当分に変更を促します。そのアイデアが入れてみたらつまらなくて元に戻して欲しい場合は、相手が死にそうな面をしていても戻そうと言います。最初から最高の物を構想できれば必要がないことなのですが、現場も上もそろって天才なんてことはないので、以上のようにするのです。そのようにして出来たゲームが余裕で糞だったりしますが。

糞ゲーは現場からの仕様変更がない、上の言うことを聞かない下が悪いのか、下にそっぽを向かれる上が悪いのかわかりませんが下が上に何も言わなくなってしまう状態だと非常に良く起こりえると言えます。何故こうなるのかというのは普通会社と一緒です。評価してくれない。給料が上がらない。手柄を横取りされる。売れれば俺のおかげ売れなければお前らのせい。そんなことですね。「糞ゲーだろうとバグゲーだろうと俺の給料変わらないし」のようになるんですね。これを職務放棄だと言われる方がいると思いますが、まさにその通りです。ダメダメです。

ちなみに知らないですが、上から下に何も言わないような場所は最初からダメでしょうね。そんなにトップから末端まですべての人が自己管理完璧スーパーマンなわけないですから。なので厳しいプロデューサやディレクタは絶対必要条件です。この日記プロデューサやディレクタは気まぐれだったり本当に適当だったりもありますが良い物を作ろうと変更をしている……と思います。問題は厳しくても他でフォローできる、もしくはその役割を担当できる人がいること、もしくはそれに耐えうる強い精神力および目標とか夢がある事じゃないかなと思っています。徹夜してる人にコーヒー買ってくるくらいのなんでもない気遣いでもいいんですけどね。あんまりやるとつけ上がりますがw まぁ、どれもないから辞めるんですね。

最後に私も上からの視点で書いた記事を読んでみたいです。分かって欲しいとか言っても無駄とかそういう気持ちみたいなのはどうでも良くて、ただの事実として。

2008-11-21

人前で喋る時は考えて喋りましょう。

JJUGクロスコミュニティカンファレンスで講演デビューしてきました!

http://lovecall.14.dtiblog.com/blog-entry-50.html

ちょっと前の話になるが、JJUGクロスコミュニティカンファレンス彼女id:lovecall)のセッションが有った。特に聞きたいセッションも無かったので、彼女セッションを聴きに行ってみたのだが…これが酷い物だった。

正直言って、そこらに転がっている考え無しのOLが出て来てダベって居るのと同レベルインターネットの発展で、露出が容易になった弊害で生まれた「中身がすっからかんで、声だけデカイから名前が売れている」典型だな、と言うのが感想

ああいった場所に出て来て喋るの自体はチャンスさえあれば進んで参加するべきだとは思うが、せめて事前に話す内容を吟味したり中身のある話をするように心がけてはどうだろうか?勿論、その場の思いつきで素晴らしい話が出来る人も居るし、活動の内容的にもそういう人たちを沢山目にしてきたんだろう。でも、自分がそうでないことは自覚するべき。

彼女はあの会場で他の誰かのセッションを一つでもちゃんと聞いてみただろうか?

自分挨拶したかった有名人挨拶だけして帰ってしまったのだろうか?

願わくば、他のセッションを聞いて次に活かして欲しい。

余談だが、彼女は誰に向かって喋っていたのだろう?マイクスクリーン司会者相方

少なくともリスナーに向けて喋っているようには見えなかった。

もしかすると、それが一番の問題だったのかも知れない。

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