はてなキーワード: あいとは
少なくとも俺はなんかやる気なくしたわ。普通に仕事が忙しくてやめただけでもあるけど、なんかいちいちポリコレ視点を求められるのウザくて未練もなく引退できた
何があったか書くのもめんどくさいから悪口だけ言うけど、あいつらなんであそこまでバカでゴミで他責ですぐ逆ギレして迷惑かけてくんの?
それで男を一括りにして叩くのは無理があるだろ
ワイが極端な部類だって言うのかも知れんけどさ
こういう調査って見栄張って童貞ちゃうわって態度取るやつもいるから実際はもっとだぞ
何もしてないし関わってないのに、加害性を押し付けるのだけは辞めてくれ
けど、女が加害されてるのは知ってるよ
だって、俺たちをいじめてたような連中と女は付き合ってるわけで、そんな奴らが女に加害してないわけないし
あいつとやったとか、ハメ撮りとか自慢するようなやつがいるのを見てきてるしさ
けど、それはそういう男の話であって、ワイは無関係やん
それだけは分かってや
YouTubeのショートでスプラトゥーンの解説とかあるんだが最後まで見たら「チャンネル登録よろしく」と声と全くあってないVTuberアバターを表示してくるやつがいる
ワークマンランドセルの時はワークマンを選ぶ事で他の子からイジメや疎外感を感じることを危惧するコメには
均一化から外れることを恐れイジメられると余計な危惧。均一化をやめる事が解決策になるのに、むしろ均一化の強化に加担し続ける。
でもスマホ未所持になると「持たせない選択はそれなりの代償を伴う」「同世代と同じ話題に乗れなくなる」など
こういうの、子供同士は全然気にしない。学校で友達と楽しく過ごせてる子はランドセルが違うくらいでイジメの対象にはならない。子供本人の性格が全て。
自分が差別するから差別されるぞと人を脅す。それがまた差別を再生産することになるんだよね。ああいった連中の言うことに耳を貸さないほうがいい。
激しい同調圧力の下で育ったおじさんにはこういう若者のフラットな気持ちは理解できないだろう 若者の意見を聞くと世の中けっこう良くなってきてるように思う
ほんこれ。今の子人と違うことでいじめるとか発想にない、いい子すごく多いしね/自分は村社会を維持する側です!ってブコメで宣言しなくてもだよ
ってことを思い出せ
[B! 教育] 無印良品のランドセルの思い出 - プロムナード
[B! togetter] 小6の子が5人で遊んだらしいけどうちの子以外スマホ持って来てたらしい。クラスのグループLINEもあるらしい。ケチババア呼ばわりされてる
だいたいさ。子供の世界「だけ」多様性だなんて言うのは無責任なんだよ
それってただ
っていう幻想なの
小学校高学年はダメとか差別じゃんwしかも小学4年も例に出してるけどw小3なら心は純粋無垢で悪さをしないって根拠は何?小3でも小1でも他の児童を笑いながら蹴飛ばしたり殴ったりするガキはいるぞ
ガキを美化し過ぎじゃね?
しかも児童ってどこからがダメってのも曖昧すぎる、小3でも小5でもガキの凶暴性は変わらない、あいつら基本自分が1番強いと思ってる生意気なチンパンジーだぞ
相手のわがままを聞けない人が多いんだよ。まあ、わがままを言う方もどうかと思うけどさ。迷惑かけることもあるし、迷惑かけられることもあるのに、やれ「あいつには◯◯された/◯◯してやった」みたいな損得勘定ばっかすんだよ。んで、タチの悪いことに、それを「賢い行動」だと勘違いしてて自分は偉いと思ってるからプライドが高え。
『「自分のコントロールできないことなので」と気にしない』のは他人の責任にしていないのだから他責思考ではない。
天気のようにコントロールできないことでも他人のせいにするのが他責思考。吹雪の中わざわざ電車に乗って駅員は毛布を配れとかいう奴とか何年か前にいたな。ああいうのが他責思考。
ほとんどのわだかまりがセックスしたら片付くことなのにセックスしねえんだよなバカだから。
それでいて、生理的に無理になった、触られるのも嫌になったくせに健全な父親像はしっかり求めてきやがる。不健全のうえにそんなの成り立つわけねえじゃんwww でも理解できないんだよなバカだから。
あいつらは子供のことを第一に考えてるようで自分のことしか考えてねえもんな。そりゃ理想の父親像があるなら理想の子供像もありますって。ほら見てごらん、子供が想定外の行動を起こせばヒステリー起こして即ドッカンwww 子供の人権どこいったん?
だから、あなたの危惧は当たっていて、もしあなたが離婚したら子供は本当にヤバいことになる。バカ女のヒステリックエネルギーはどこにも分散できなくなり、最大出力のクソオブクソが子供に向けられてしまう。あいつらただのナッパだよ。がちでドラゴンボールの世界に生きていて、暴発気味に悟飯を狙うように、手加減なしで子供にエネルギー波を撃ってくる。
そこでピッコロの出番。すでにボロボロなんだけど、最後の力を振り絞り子供たちの前にたつ。ヒステリックエネルギー波を全身に気持ちよく浴びて力尽きる。これ離婚したあとのあなた。あれ、死んじゃった。でも、死んじゃ駄目だから死なない程度にがんばれ。
ナッパのような母ちゃんがいる家庭の父ちゃんは、子供を守るためのダムでもある。
ダムってさ、決壊前に緊急放流するじゃん。ダムって決壊したら終わりなんでしょ?知らんけど。洪水でダムぶっ壊れるよか緊急放流のほうが全然被害少ないらしいからさ。あなたもまずはどんな方法でもいいから一回緊急放流しなよ。どんな方法でもいいからガス抜きしなよ。
あなたの人生はあなたのためだけにある。あなたの子供を守れるのはあなただけ。以上、緊急放流し続けている俺からのアドバイスだ。セックスしてえなあ。応援しているぞ。
妻が玄米を買ってきた。
それからいつものご飯が玄米に替わり、味は悪くない。ちょっとしたお店で食べるような味だ。
しかし体質的に合わないのか私と息子はお腹を下してしまった。そのことを妻に話してみたものの「原因が玄米とは限らないでしょ」と返され、その後も玄米が続いた。
するとやはりお腹の調子は良くなく、流石にこれは玄米が原因だと私と息子で妻に説明した。だが妻は納得しない。まだ身体が玄米に慣れていないだけで、食べ続ければ大丈夫になるからと態度を変えようとはしなかった。じゃあいつまで食べ続ければいいのか問い詰めるように聞くと妻は苛々した様子で「10キロ分買っちゃったんだから仕方ないでしょ!!」とヒステリックに言う。
それから「この玄米はいつもの普通のお米より高価なものなのに捨てる気!?そんなのもったいないから絶対無理!!」と一方的に捲し立てるように言われ、こちらの意見は全て無視された。
住んでいたのは都市近郊のベッドタウンで、地下鉄と路線バスを利用して生活していた。ジャームッシュの映画『パターソン』はアメリカの路線バスの運転手が主人公だが、そんなバスの話。
地下鉄駅までのバスは1時間に2本しかない。家周辺は治安が良いエリア(つまり金持ちが多い)であるためバス利用者は少なく、乗客はほぼ貧しい人たちだ。お金持ちの家に通うお手伝いさん、店舗の従業員、そんな感じ。白人はほとんどいない。
そんなバスにかける予算は少ないのだろう、運転は荒く、遅延どころか早発もよくあること。『パターソン』のような牧歌的な雰囲気は全くなく、非常に匂う客がいたり、車内は常に小便臭い。
駅周辺は、治安が良いといわれるエリアでも例外で、スリやスマホ強盗がいる。バスターミナルに綺麗な身なりの人はおらず、くすんだ色あいの薄暗いロータリーは、電灯も少なく所どころ天井板が垂れ下がっている。
ある日ターミナルで、通りがかる人ごとに「ティッシュをくれ」と頼んでいる男性がいた。身なりは貧しい。私も一旦通り過ぎたが、彼が「どいつもこいつも冷たい奴らだ」と悪態をつくのが耳に入った。
トイレに困っているのだろうか?駅にトイレはなく(乗客には使わせない)、公衆トイレもないので私も苦労することがある。ふとカバンに日本のポケットティッシュがあるのを思い出し(日本ほどポケットティッシュは身近なものではない)彼に渡した。
間近で見ると、汚れた帽子からはみ出したちぢれ毛は白髪が混じり、黒い肌に刻まれた皺は深い。彼は私の手を取って感謝し、左手に指輪がないのを見て「結婚してないなら付き合ってくれ」と手の甲にキスした。意外なほどに唇の感触は柔らかかった。
適当にかわして立ち去ろうとすると、ナントカという名前でYouTubeをやっているから見てくれという。来たバスに乗り込み、彼が追いかけて来ないのを確認してホッとした。
「本当のことだ。」じゃなくてさあ。
そう、男はこういうこと言わないよね。
っていうと「男も言えばいいだろ」とか言うけどちげーんだよ。
「あいつの騒音なんなの?」って話に「お前も騒音立てればいいだろ」っていうのはちげーだろ。
俺はこの手の女の茫洋としたお気持ち表明見るたびに騒音だなあと思う。
だってさあ
話の全てが「なんじゃそりゃ」としか言いようがないわけ。
お前の保育園ヤバくね?
お前の入社先ヤバくね?
お前のバーヤバくね?
お前の付き合ってる男ヤバくね?
としか思えないんだよ。
と言うかそれぞれ個別の問題としてきちんと対処してケジメ取れば?って思う。
それを「日本」「「男」ってデカく括られると「お前の人生のルートがおかしいんじゃねえか?」って言い返したくなるんだよね。
魔界の保育園から底辺学園を出て煉獄商事に就職して地獄のバーに勤めたんじゃね?って思う。
それは違うんだと反論されたとしても「じゃあこの話で何をどうしたいの?」ってなるわけ。
例えば今度養育費を国だか都だかが取り立てる案が出てる。
これはいいねって思うよ。
(本当は「自分の子の養育費から逃げるような底辺のくせに無軌道に結婚する動物たちから迷惑かけられてる」とか言えば言えるけど)
そうやって「こういう問題があるからこう対処します この施策はこれこれの見当の上で合理的です ご賛同を」って話は気持ちがいい。
そうじゃなくてただ愚痴ってるだけの女の話って騒音じゃなかったらなんなわけ?
「日本に産まれて後悔している」とかどんどん主語がでっかく大袈裟になっていくわけじゃん?
女とか女の腐ったような奴の話がどんどん主語大きくなるのって
「その話でどうしたいんだよ」みたいなゴミトークで人にかまってもらうために
ゴミな中身を補おうとして主語がでっかくでっかくなっていくんだと思う。
バキバキッと戦って物事を解決の方向に整理して「これにご賛同を」ならいいよ。
ようやくちょっとは耳を傾ける政治家が出てきたけれど完全に手遅れってところ。
まあいいんじゃない、子育て支援という金持ち優遇逆進政策こそが少子化対策だと思って、このまま少子化を促進して勝手に滅びれば。
明治時代に新撰組が庶民からどのように思われていたのかを調べるために、庶民の目に触れていそうな(?)雑誌の記事だとか読み物だとかを抜粋していく。
『昔今豪雄見競鑑』は歴史上の英雄と明治期の英雄を対比したものだが「都ノ猛勇 悪源太義平」と並んで「脱走ノ勇士 近藤勇」とある。
近藤勇ってどっかから脱走したっけ?と思ったが、幕府瓦解後の旧幕府軍のことを「脱走方」と言ったらしいのでそのことだろう。
同じく「古今英雄競」「本朝今昔英雄鑑」「古今英雄三幅対」などにも近藤勇の名が挙がっている。
このような番付でよく名前が挙がる程度には知られていたらしい。
まずは近藤勇について。
近藤勇は武勇衆に秀で当時其英名尤も人に知られり新徴組の隊長となりて始め京師に在り又大坂に退き伏見の戦ひ幕兵乱るる中より取て返し迫る官兵を追捲り銃丸足に当ると雖も屈せず大ひに勇名を現し江戸に返りてより諸士を煽動して甲府に至り勝沼駅にて寄手を破りしが遂に衆寡せずして敗軍なし残兵を率いて走りたるが官軍厳重に探索を遂流山に於て勇(いさみ)を捕へんとす勇(いさみ)力戦して縛に就き板橋駅にて斬せらる
新徴組と間違えられとるやんけ!
新撰組時代よりもその後の甲陽鎮撫隊時代のほうに力点が置かれた説明のような気もする。
土方歳三も紹介されている。
土方歳三は幕府の旗下にして始め京師にあり伏見鳥羽の戦争破れしより江戸に返り諸士を募り主家を再興せんと謀り軍議を決して榎本永井の人々と共に品海を脱し函館に趣き尚ほ奥羽の士を募り官軍の来るを待受屡々寄手を脳す然れ共官兵は新手を入替無二無三に攻立たるに脱兵防戦に尤も苦む歳三毎も真先に進み敵を切る数十人に及ぶ後乱弾にあたりて死すといふ。
新撰組について何も触れられてねえ!
とはいえ「義臣」と銘打っているだけあって悪いようには書かれていない。
『汗血千里駒』は坂本龍馬を主人公として、その名を一躍有名にしたという小説。その龍馬の暗殺犯として近藤勇が登場する。
縦令ひ其不意を打ちたるにもせよ鬼神と呼ばれし海援陸援の両隊長をば斯く容易く一挙に斃し負せる其の手練と謂ひ肝気と謂ひ天晴れ日本一の剛の者と思はるるも実に理りなり彼の刺客は当時徳川将軍の御内に其人ありと聞えたる新選組の旗頭近藤勇等にてありしと
近藤勇とその腹心の土方歳三が、二人で近江屋に討ち入り、坂本龍馬と中岡慎太郎を斬って、「そのとき義経少しも騒がず…」と高らかに謡いながら出ていき、今際の際にそれを聴いた龍馬が「あの刺客は只者ではない、彼らのような豪胆さがあってこそ大事を成せるのだろう」と慎太郎に語る、という描写があり、これがのちの様々な作品に踏襲されていったようだ。
当時幕府の亡びなんとするは天の命なり民の望なり社会自然の気運なれば今は百の勇(いさみ)ありとも亦之を如何ともすることなきをば思はずして健気にも唯忠を己が仕ふる所にのみ尽さんとしたるは愚かにも又哀れとや謂わん
時代の流れに逆らって忠を尽くした健気だが哀れな武人…といった感じで「敵役でありつつ悪役ではない」という扱いに思える。
偖は其方が近藤なるか。其方幕府を笠に着て国を憂ふる正義の士を多く害せし大罪人。此処で遇しぞ僥倖なれこれまで其方の手にかかり不幸にも寃に死したる正義の志士の忠魂を弔ふための復讐せん
お松・お竹・お梅という三人の娘が勤王の志士を助けて新撰組と戦う、といった話らしい。
こうしたいかにも勧善懲悪な読み物では「典型的な悪役」として描かれていたようだ。
近藤勇の話
江川太郎左衛門が琴の譚に比らべて、劣る事なきは、近藤勇の謡なりけり、以て幕臣中の双美とこそは為す可けれ、左に説かむ。
武勇と剛胆とは、麾下九万の士人中、勇(いさみ)ぞ其第一位を占めたりける、さればまだうら若き身を以て、新撰組の頭領として、海内動揺の中心たりし京城鎮護の命を稟げ、一時其独力をもて、鷙悍狂躁の浮浪はらを打鎮め、幕廷擁護の干将莫耶とは成りたりけり。
めっちゃ褒めるやん。
土方歳三は、豪邁不屈、肝気非常の男なれども常に勇(いさみ)を相輔けて、死生を共にせむ事を約し、巴港戦死の時に至る迄、其生前の交義を追想し、風吹く日雨降る夜ども、寒窓の下に俛泣し、時世は既に望なし、片時も早く、泉下に亡友を尋ねましとぞ歎ちけるとぞ、其人をしらまく欲せば、先づ其の友を見るべかる、この一斑の譚を見ても、勇(いさみ)が全豹をぞ推すに足る。
国粋主義系の雑誌らしいんだけど朝敵をこんなに褒めていいのか。忠義を尽くして死ぬ話がやはり好きなのか。
コラムの後半では坂本龍馬暗殺の話が書かれていて、この頃はやはり「龍馬を殺した男」という印象が強かったようだ。
著者本人が古老に取材したもので、幼少期の勇が近藤周助の養子に迎えられて「近藤勇」と名乗るまでを紹介している。
是より後のことは明治維新の史にくはしく、今更いふべき要もなし、唯其妻の事継嗣のことおよび処刑後の事并びに近藤勇と尤も関係ふかき土方歳三のことなどは、世に知られざるふし多しそは又時をかへて語らん。
として次号に「近藤勇の妻及子」、また別の号に「土方歳三の少年時代」が掲載されている。
婦人雑誌でも「今更いふべき要もなし」と言うほど近藤勇の知名度は高かったのだろうか。
花を浮べし徳川の流れの末荒浪立ち騒ぎて、二百六十余年は名残の夢となりける時、武士道の意気地を立て貫きて、板橋の草に赤きこころの血を染めたる近藤勇の名を知る人は、函館の浦吹く風に露と消えたる土方歳三の名を忘れざるべし。
かっこいい。
松林伯知は、永倉新八から『浪士文久報国記事』を借りパクした疑惑があることで知られる講談師で、新撰組を講談の主人公とした最初期の人物だったという。
巻末に「夢物語」と題した短編が収録されていて、それは函館に入った土方歳三が「公武合体に成功した新政府のもとで陸軍を率いる近藤勇と海軍を率いる坂本龍馬が仲良く会話する」という夢を見る、というifルート的な内容のようだ。胸熱。
本編では、坂本龍馬を暗殺したのは近藤勇ということになっているし、新撰組結成前に江戸で近藤勇と坂本龍馬が手合わせをしていた、というような場面も描かれている。
『少年世界』という、その名のとおりの少年向け雑誌に掲載された坂本龍馬の伝記で、そこに近藤勇が登場する。
人と為り魁夷、斗酒を嗜なみ、勇悍独歩肝臼の如し。幕の末路に当り新選組の長となりて徳川氏の為め新日本の活舞台上に仇すること実に巨多なりとす。彼は常に歩百歩の外に潜行して西郷、大久保、坂本等を暗殺せんと睨むこと茲に年ありき。就中、龍馬が大勇は向に新選組百有余人をして全く色なからしめ、以て其長たる勇(いさむ)の面目を天下に唾し去り。(中略)勇(いさむ)は今や血燃え、涙滾りて自から禁ずる能わず。すなわち刎頸の友、土方歳三を招きて何をか耳語すること久し。忽ち相頷きつつ頗る決色ありき。
として近藤勇と土方歳三は、二人して坂本龍馬暗殺に向かうのだった、という筋立てになっている。暗殺の場面は『汗血千里駒』を踏襲している。
前述の『幕府名士近藤勇』には沖田総司や永倉新八は出てこないが、こちらの『新撰組十勇士伝』には登場する。
ただし、沖田が天才剣士だとか、そういうキャラクター付けはまだ無く、せいぜい「名前のある脇役」くらいの立ち位置のようだ。
芹沢鴨の暗殺、山南敬助の切腹、伊東甲子太郎との敵対、池田屋事件などのエピソードはある。
また、こちらでは龍馬暗殺が近藤本人ではなく「近藤勇の命を受けた佐々木只三郎」によるものということになっている。
京都見廻組の佐々木只三郎らが龍馬を暗殺したという説は明治2年には出ていたようなのでそれを取り入れたものか。
京都の観光ガイドブックらしいが、壬生寺についての紹介で新撰組に言及がある。
節分には疫除祈祷の為め参詣者群れを為せり、去れば維新前後天誅組と称し近藤勇、土方歳三など当寺に立籠り壬生浪士といへば婦人子供の戦慄せし当時を思へば御代太平を喜こばぬ者はない
当時の京都人の認識がうかがえるものの、「天誅組」といえば倒幕派の武装集団なので新撰組とは正反対の存在である。
単なる勘違いなのか、それとも庶民のあいだでは混同されていたのか。
松林伯知のものと同じタイトルだが別の講談師によるものらしい。
こちらには沖田総司・永倉新八・斎藤一らも登場するが、池田屋事件の場面において、
中にも沖田惣司の働きに至っては実に目ざましい、此処彼処と戦ふて居りまする中に、最う最後と思ふ、折りしも何処からか一人の敵が、惣司の袖の下を潜って逃げんとする 沖田「己れッ………」と云ひながら躍りかかつて、エイッ……只だ一刀に斬って落とした、其の時に急に持病の肺患が起つて其の場に気絶をした
とあり、喀血ではないが、沖田総司の発病の描写があるのが興味深い。
同じ明治44年に刊行された鹿島淑男『新選組実戦史』(デジタルコレクションには1975年の復刊版しかない)にも同様の記述があり、そちらは新聞連載をまとめたものだというので、講談師が紙面で読んで取り入れたものか。
ちなみに『新選組実戦史』は吉島力『新選組顛末記』の元ネタで、『新選組顛末記』は子母澤寛『新選組始末記』の元ネタらしい。
・明治の始めにはまず「近藤勇」個人が知られ、「新撰組」はそれに従属する情報にすぎなかった。
・『汗血千里駒』によって坂本龍馬の人気が高まるにつれて、「坂本龍馬を暗殺した男」として近藤も知名度を上げた。
・近藤の腹心として土方歳三が登場することは多かったが、それ以外の隊士たちはほとんど取り上げられなかった。
・近藤は概ね「維新志士の敵ではあったが立派な剣士だった」と捉えられていた。
・しかしエンタメ寄りの勧善懲悪ものでは典型的な悪役を演じることもあった。
・やがて永倉新八の『浪士文久報国記事』などをもとに、近藤勇を主人公とした講談が演じられるようになった。