はてなキーワード: SFとは
〇〇はSFか否か
子供時代にはすでにSFブームは落ち着いてて、SFと言われても単なる分類か属性タグぐらいの認識だったので、定期的に「SFとは」というネタでおじさまたちが論争始めるのがいまいちピンとこない。
でも80年代のオタクの話とか日本SF大会の存在とかを聞くと、まあどうもその時代は「SF」というもの自体になんか権威みたいなものがあって、SFジャンルの中に入れるかどうかが作家や作品やその愛好者にとってオタク内ヒエラルキーを決める大事な要素だったのかなあと想像してる。
今そういうのあるのかな。なろう系とか異世界転生とか日常系とか、どちらかと言うと入れられたくなさそうなカテゴリならあるけど。
ハードなSFの魅力は「作り込まれた世界観にどっぷり浸かれる」ことではないでしょうか。
空想の世界観の中で、その世界ならではの壁、陰鬱に描かれる人物たちの葛藤を「本物」として読めるからこそ面白い。
バブル期くらいに「科学の発展が幸せをもたらす」って希望が皆から消えたんじゃないかな.
技術と経済発展を極めつつも人々は精神的に満たされず,カルト宗教にハマった.
その結果がオウム事件.
性能もデザインも日進月歩だった乗り物や家電はマジで進化しなくなった.消費者の要求点を超えてしまった.
ハードウェアの延長であるロボットや宇宙開拓はSFとして語られやすいけど,ネットコミュニケーションに一喜一憂する我々にはピンと来ないと思う.一方で現代のソフトウェアを延長した仮想世界は ファンタジーとか なろう世界に傾いてしまう.SF扱いされない.
彼らは、すべてのSFはハードSFであるべきだと主張してるんすよ。
だから、ハードでないSF、今話題の「 彼方のアストラ」に対して、けちょんけちょんにけなしているわけです。
あの態度では、到底認めているとは言えないでしょう。
SFマニアが流行ってるオタクコンテンツに特攻して噛みつくたびに炎上するネット世界。僕ら世代には「またかよ!」って感じなんですが、世代交代による認識の変化で、SF警察がなにに怒ってるのか? とか、あれもこれもSFなのに、なんでSF衰退とか言っちゃってんのか?
とか理解不能に陥ってる方も続出している模様。
そんなわけで、過去を知る者として、ちょっとまとめてみました。
ただ、だいぶ背景をさっぴいてます。
受験戦争の加熱とから、今よりさらにひどい男性中心主義社会である昭和日本での負け組男子化への怯えとか。
○
今でもその名残はありますが、かつて、オタクというものはヒエラルキーによる特権意識を良しとする人の集まりでした。
全員ではないとは思うけど、なんかそう言う感じのが台頭してました。
『オタクの教養』をたっぷり学んだオタクエリートがクールで良しとされたのですが、これもまた、今でもその名残はあります。
クールジャパンとかが、その流れですね。
どこの誰とは言わねぇでおいてやりますが、京アニ事件の時に、どっかの大学教授が書いた懐古エッセイみたいな記事。
今時の人たちからは謎扱いされてましたが、あれが、あの世代の『オタクエリート』意識のあらわれです。
彼だけの特殊な思想ではないことは「記事の内容には賛同できる」とか言ってる人が、ちらほらいたことから分かりますね?
今でも名残はありますね?
○
ところで
『オタクエリート』
政治家ですらオタクに媚びる今では、下手したら生死に関わることだとまでは信じられないかもしれませんが、昔は、オタクであること自体が恥でした。
今でも自嘲ネタではあるし、からかわれることもあるとは思いますが、かつて、「オタク」と呼ばれることは、社会的死や、学校や家庭でイジメの対象になることを意味したのです。
ググれば怨嗟の声で溢れているとは思うので割愛しますが、オウム事件や宮崎事件は「オタク」を犯罪者予備軍として世間に認知させる結果を生みました。
当時のオタク的趣味を持つ人たちは、自分はオタクではないことを証明するのに躍起になっていました。
あるいはオタクではない人のフリをして、その行為を自嘲気味に「擬態」などと呼んでおりました。
今でも名残はありますが、生活や生死が関わってるので真剣度が段違いです。
そこで『教養』の出番です。
○
オタクにとっての『教養』とは、自分が頭のいい人間であること、社会にとって有益な優れた人間であること、犯罪者予備軍=オタク以外のなにかであること、それを証明するためのものでした。
と言う事にしかなりえず、オタクであることを認めるか、認めなくても勝手にレッテル貼りさせられました。
しかしながら、そうすると犯罪者予備軍の一員にさせられてしまいます。
自分がオタクであることを認めながら、『ただのオタク』以上の上位の存在である事を示す概念を必要としました。
それが、『オタクエリート』です。
○
世間ではいっしょくたにされる『オタク』カテゴリー内での優位的立場を築きたいオタクエリートにとって、自分を相対的に上位に位置付けてくれる下位の『オタク』たち、それは「フィギュア萌え族」とすら揶揄された二次元美少女オタクでした。
……今でも名残はありますね?
誰とは言わないが…と言うよりも、京アニ事件の記事でアニを持ち上げる時に使うのは
『萌え』ではないこと。
『萌え』でないこと。
○
そして、そんな知能の少なそうな動物的オタクたちを堂々と見下し、自分はあいつらとは違うと胸を張りたいオタクエリートのための教養のひとつが
だったのです。
なにしろ動機がそれですから、あちこち弱そうな敵を見つけては出張って「批評」したりweb日記に書いたり、得意げにウンチクを吹聴しまくり、相手や相手の趣味を貶して、論破論破とサディスティックな優越感に浸る日々を送ることになります。
やがてハードSFは衰退し、論拠としているものの権威が失墜してしまいますが、それでもやることは同じでした。
そうでしょう、そうでしょう。
いい迷惑なのが、ただのSF小説好きや、そんな歪んだ時代を知らない新しい読者です。
彼らは
あれもあれもSFだ。
と言います。
残念。
のですよ。創元やハヤカワから出ていて、各種映画化されている大家のディックはSFには入らないのです。
彼らの概念では、SFにはなんか厳格な作法があり、その作法を守るものだけがSFなのです。
どんな作法かって?
……知るか!
○
彼らSF警察が、ことあるごとにグチグチと高圧的かつ上から目線どウンチクを語っては、嫌われまくってるのは見ての通りです。
「SF衰退はSF警察のせいじゃない」、それは、あるいはその通りかもしれません。
しかしまあ、そのSF警察が、現在進行形で「彼らが信奉するSF」の衰退や、「正しい科学知識」への嫌悪を植えつける大きな要因になっているのは、その嫌われっぷりを見れば一目瞭然です。
……とは言え、です。
進化した生物は生まれた惑星を離れて新天地で新たな活動を開始するってのがSFの定番みたいなもんだからな。ミツバチも大分長いこと地球で進化してきたんだし、新しい惑星に飛び立っていったんだろう。
マジレス。
本格ミステリ→推理の論理性を重視したミステリのこと。「本格的なミステリ」という意味ではない。対義語は「変格ミステリ」。
ハードSF→科学的な正確性にもとづくSFのこと。「ハードなSF」という意味ではない。対義語は「ソフトSF」。
ハイファンタジー→現実とは異なる世界を舞台とするファンタジーのこと。「高尚なファンタジー」という意味ではない。対義語は「ローファンタジー」。
学級会したがるタイプの女オタの思い詰め方は、自分が正しいことをしてないと許されないし、他人も許されるべきでない……みたいな不安と強迫観念に常に脅かされてるようにみえるわ。
もっとマナー違反も悪いことも迷惑行為もヘラヘラ適当にやったらいいのに。
ま、これ言ったら男オタが女オタをいじめたせいで、叩かれないように行儀良くしなきゃいけないと思うようになったんだ、とか返されそうだけど。
男は女オタクみたいに大規模ジャンルではあんまり学級会やらんよ。
真面目に語り合っても得るものが少ないし、結局強制力がなくて好き勝手行動することになるとわかってるし、その無頓着で自由で混沌としてる方が好ましいから。
自治厨が決めたルールやマナーに従う義務はないわけで、足抜けして黙々と活動してれば最初は叩かれてもいずれ味方はできる(能力とメンタルの強さがなければ潰れて消えるがそれも世の摂理)。
あ、ただし男も、狭くて閉鎖的なコミュニティでは、真剣十~四十代しゃべり場してるぞ。
5ch発祥の各種ゲーム制作コミュニティとか、東方幻想板の棘符とか……したらば辺りが根拠地のコミュニティの愚痴スレや議論スレは大体そうなりがち。
昔は東方ジャンルにとってSTGは聖域だからZUN以外は二次創作STGを作るべきではない、特に有料作品は許すまじ……みたいな謎ルールをマジで保とうとしてた。
SFやTRPGも、今は間口が広がったから緩くなったが昔はいっつも学級会してたな。
コミュニティが狭ければ議論厨自治厨が勝手に決めた作法も広めやすいし、ルールが気に食わんからってよそに脱出しづらいからかな。
ネトゲ辺りも規模によっては学級会してると思うよ、俺は詳しくないけど。
あれってアストラが異様に褒められすぎなのが
原因じゃないだろうか。
彼方のアストラって、ぶっちゃけ74点の漫画じゃん。すっごい普通。
予想を下回ることも上回ることもなく、
「SKET DANCEの篠原健太が書いた、芋っぽいSFサバイバル少年漫画」。
なのにレビューを見るとやたらと、
「伏線回収がすごい」「構成が神」「青春物のふりをしたハードなSF」「感動の冒険もの」とか、
鳥肌が立つような、異様なくらい褒めちぎった賛辞が並べられてる。
構成部分でがんばったのはわかるけど、
正直、凝った設定の割にドラマとしては全く活かされてなかったと思う。
SKET DANCEという作品がどこか垢抜けない安心感があったように、
その言葉に従えば、彼方のアストラで重要なのはSFではないのだ。
Amazonレビューおじさんもネットのレビューを真に受けず、
SFだとは思わなければもう少し楽しめたんじゃないだろうか。
他にないかなあ
今思い出せるのはこれぐらいなんだけど
助教授の悩み
http://www.kasugai.com/~usokyoen/28/uk280023.html#224
私用メモ
文学賞 | 締切 | 400字詰め原稿用紙 | 賞金 | 応募総数 | 発表 |
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創元SF短編賞 | 1月10日前後 | 40字×40行換算で10~25枚(原稿用紙ではない) | 規定印税 | 500編前後 | 4月下旬 |
文藝賞 | 3月31日 | 100枚以上400枚以内 | 50万円 | 1800編前後 | 雑誌「文藝」2020年冬季号 |
すばる文学賞 | 3月31日 | 100枚程度から300枚まで | 100万円 | 1400編前後 | 「すばる」11月号 |
新潮新人賞 | 3月31日 | 250枚以内(短篇可) | 50万円 | 2100編前後 | 「新潮」11月号 |
ハヤカワSFコンテスト | 3月31日 | 100~800枚程度 | 100万円 | 400編~500編 | 「SFマガジン」(10月号?) |
日本ファンタジーノベル大賞 | 6月30日 | 300枚以上500枚以下 | 300万円 | 700編前後 | 「小説新潮」2019年12月号 |
文學界新人賞 | 9月30日 | 70枚以上150枚以下 | 50万円 | 2700編以上 | 「文學界」5月号 |
星新一賞 | 9月30日 | 10,000文字以内 | 100万円 | 1500編前後 | 日本経済新聞紙面、公式サイト、3月上旬以降 |
群像新人文学賞 | 10月31日 | 70枚以上250枚以内 | 50万円 | 2000編前後 | 「群像」6月号 |
太宰治賞 | 12月10日 | 50枚から300枚 | 100万円 | 1200編前後 | 5月にPR誌「ちくま」と筑摩書房ホームページ |
オンラインで応募できるところは着々と増えているようだ。
応募総数は直近数年の平均や、データが明らかになっている最後の値をどんぶり勘定したもの。正確ではない。
【追記】原稿用紙は400詰めがほとんど。時折、何文字×何文字で印刷した際に何文字、という指定があることがある。ラノベに多い印象。また、この表を利用したことによる一切の損害については責任を負いかねる。