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はてなキーワード: ラグランジアンとは

2024-09-26

超弦理論時間依存背景とド・ジッター空間における量子論

超弦理論時間依存背景とド・ジッター空間における量子論モデルについて述べる。

基本的な設定として、(M, g)なる時空を考慮する。ここでMは(d+1)次元多様体、gはその上の計量である。dは超弦理論では9、標準的なド・ジッター空間では3となる。

統一モデル作用積分は S = Sstring + SdS + Sint と定義される。Sstringは超弦理論作用、SdSはド・ジッター空間作用、Sintは相互作用項を表す。

超弦理論部分はPolyakov作用を基にし、以下のように表される:

Sstring = -1/(4πα') ∫ d²σ √(-h) hᵃᵇ ∂ₐXᵘ ∂ᵇXᵛ Gμν(X) + フェルミオン

ここでα'は弦の張力、hₐᵇはワールドシート計量、Xᵘは標的空間座標、Gμνは標的空間計量である

ド・ジッター空間部分の作用は以下のように表される:

SdS = 1/(16πG) ∫ d^(d+1)x √(-g) (R - 2Λ)

ここでGはニュートン定数、Rはリッチスカラー、Λは正の宇宙定数である

相互作用項は Sint = ∫ d^(d+1)x √(-g) Lint(Xᵘ, φ) と定義される。φはド・ジッター空間上の場、Lintは相互作用ラグランジアンである

系の量子化経路積分形式で Z = ∫ DXDGDΦ exp(iS[X,g,φ]) と表される。

エネルギー極限での有効作用は以下のように表される:

Seff = 1/(16πGeff) ∫ d⁴x √(-g) (R - 2Λeff) + 高次項

ここでGeffとΛeffは量子補正を含む有効的なニュートン定数と宇宙定数である

AdS/CFT対応拡張として、Zstring[J] = ZCFT[J] なる関係仮定する。

ド・ジッター空間状態方程式 p = wρ, w = -1 を考慮する。pは圧力、ρはエネルギー密度、wは状態方程式パラメータである

摂動効果を含めるため、Z = Zpert + Σn Cn exp(-Sinst,n) なるインスタント寄与考慮する。

時空のトポロジー変化を記述するため、コボルディズム理論を用い、∂M = Σ1 ∪ (-Σ2) なる関係を考える。

量子ゆらぎを考慮するため、gμν = g⁽⁰⁾μν + hμν なる計量の揺らぎを導入する。

2024-09-23

楕円曲線場合ホモロジカルミラー対称性

定理楕円曲線場合ホモロジカルミラー対称性

複素数体上の楕円曲線 E と、そのミラー対称である双対楕円曲線 Eᐟ を考える。このとき、E のフクヤ圏 𝓕(E) は、Eᐟ の連接層の有界導来圏 𝔇ᵇ(𝐶𝑜ℎ(Eᐟ)) と三角圏として同値である

𝓕(E) ≃ 𝔇ᵇ(𝐶𝑜ℎ(Eᐟ))

証明

1. フクヤ圏 𝓕(E) の構成

1. 交点の特定: L₀ と L₁ が E 上で交わる点の集合を 𝑃 = L₀ ∩ L₁ とする。

2. 生成元の設定: フロアコホモロジー群の生成元は、各交点 𝑝 ∈ 𝑃 に対応する形式的なシンプレクティック・チェーンである

3. 次数の計算: 各交点 𝑝 の次数 𝑑𝑒𝑔(𝑝) は、マスロフ指標ラグランジアン相対的位置関係から決定される。

4. 微分定義フロア微分 𝑑 は、擬正則ストリップの数え上げによって定義されるが、楕円曲線上では擬正則ディスク存在しないため、微分は消える(𝑑 = 0)。

5. コホモロジー群の計算: よって、𝐻𝐹ⁱ((L₀, ∇₀), (L₁, ∇₁)) は生成元の自由加群となる。

2. 連接層の有界導来圏 𝔇ᵇ(𝐶𝑜ℎ(Eᐟ)) の構成
  • 対象: Eᐟ 上の連接層(例えば、線束やその複体)。
  • 射: 2つの連接層 𝓔 と 𝓕 の間の射は、導来圏における Ext 群である

𝐻𝑜𝑚ⁱ(𝓔, 𝓕) = 𝐸𝑥𝑡ⁱ(𝓔, 𝓕)

  • 合成: 射の合成は、Ext 群の Yoneda 合成により定義される。
3. 関手 Φ: 𝓕(E) → 𝔇ᵇ(𝐶𝑜ℎ(Eᐟ)) の構築
  • ポワンカレ束の利用: 楕円曲線 E とその双対 Eᐟ は、ポワンカレ束 𝓟 を用いて関連付けられる。これは E × Eᐟ 上の連接層であり、双方の間のフーリエ–ムカイ変換の核となる。

Φ(L, ∇) = 𝑝₂*(𝑝₁*(𝓛ₗ) ⊗ 𝓟)

ここで、𝑝₁: E × Eᐟ → E、𝑝₂: E × Eᐟ → Eᐟ は射影であり、𝓛ₗ は L に対応するラインバンドルである

4. 関手 Φ が忠実であることの証明

1. フロアコホモロジー計算

- L₀ と L₁ の交点 𝑝 ∈ 𝑃 に対し、そのフロアコホモロジー群は生成元 [𝑝] で張られる。

- 次数 𝑑𝑒𝑔([𝑝]) は、ラグランジアン相対的位相データとモノドロミーから決定される。

2. Ext 群の計算

- Φ(L₀, ∇₀) = 𝓛₀、Φ(L₁, ∇₁) = 𝓛₁ とすると、Ext 群は

𝐸𝑥𝑡ⁱ(𝓛₀, 𝓛₁) ≅

{ ℂ, 𝑖 = 0, 1

0, 𝑖 ≠ 0, 1 }

3. 対応確立フロアコホモロジー群 𝐻𝐹ⁱ((L₀, ∇₀), (L₁, ∇₁)) と Ext 群 𝐸𝑥𝑡ⁱ(𝓛₀, 𝓛₁) は次数ごとに一致する。

5. 関手 Φ が圏同値を与えることの結論

超弦理論数学抽象化

1. 高次圏論とトポロジカル量子場理論

超弦理論数学的に抽象化するために、場の理論を高次圏(∞-圏)の関手として定式化する。

𝒵: 𝐵𝑜𝑟𝑑ₙᵒʳ → 𝒞ᵒᵗⁿ

ここで、𝒞ᵒᵗⁿ は対称モノイダル (∞, n)-圏(例:鎖複体の圏、導来圏など)。

2. 導来代数幾何とモジュライスタック

超弦理論におけるフィールドのモジュライ空間を、導来代数幾何の枠組みで記述する。

3. ホモトピカル量子場理論

場の理論ホモトピー理論文脈考察する。

4. オペラドとモジュライ空間

オペラドは演算代数構造符号化する。

5. BV形式ホモトピー代数

BV形式はゲージ対称性量子化を扱うためにホモトピー代数使用する。

Δ exp(𝑖/ℏ 𝑆) = 0

6. DブレーンとK-理論

DブレーンのチャージはK-理論によって分類される。

7. ミラー対称性と導来圏

ミラー対称性はシンプレクティック幾何学と複素幾何学を関連付ける。

𝓕(𝑋) ≃ 𝐷ᵇ(𝒞𝑜ʰ(𝑌))

8. 重要定理証明

以上の数学構造を用いて、超弦理論における重要定理であるホモロジカルミラー対称性定理」を証明する。

定理ホモロジカルミラー対称性):

ミラー対称なカラビ・ヤウ多様体 𝑋 と 𝑌 があるとき、𝑋 のフクヤ圏 𝓕(𝑋) は 𝑌 の連接層の有界導来圏 𝐷ᵇ(𝒞𝑜ʰ(𝑌)) と三角圏として同値である

𝓕(𝑋) ≅ 𝐷ᵇ(𝒞𝑜ʰ(𝑌))

証明概要

1. フクヤ圏の構築:

- 対象:𝑋 上のラグランジアン部分多様体 𝐿 で、適切な条件(例えば、スピン構造やマスロフ指数消失)を満たすもの

- 射:ラグランジアン間のフロアコホモロジー群 𝐻𝐹*(𝐿₀, 𝐿₁)。

- 合成:フロア理論における 𝐴∞ 構造写像を用いる。

2. 導来圏の構築:

- 対象:𝑌 上の連接層(例えば、加群や層)。

- 射:Ext群 𝐻𝐨𝐦*(𝒜, 𝐵) = Ext*(𝒜, 𝐵)。

- 合成:連接層の射の合成。

3. 同値性の確立

- ファンクターの構成ラグランジアン部分多様体から連接層への対応定義する関手 𝐹: 𝓕(𝑋) → 𝐷ᵇ(𝒞𝑜ʰ(𝑌)) を構築する。

- 構造の保存:この関手が 𝐴∞ 構造三角圏の構造を保存することを示す。

- 完全性:関手 𝐹 が忠実かつ完全であることを証明する。

4. ミラー対称性の利用:

- 物理対応:𝑋 上の 𝐴-モデルと 𝑌 上の 𝐵-モデル物理計算が一致することを利用。

- Gromov–Witten 不変量と周期:𝑋 の種数ゼログロモフ–ウィッテン不変量が、𝑌 上のホロモルフィック 3-形式の周期の計算対応する。

5. 数学的厳密性:

- シンプレクティック幾何学の結果:ラグランジアン部分多様体フロアコホモロジー性質を利用。

- 代数幾何学の結果:連接層の導来圏の性質特にセール双対性ベクトル束の完全性を利用。

結論

以上により、フクヤ圏と導来圏の間の同値性が確立され、ホモロジカルミラー対称性定理証明される。

9. 追加の数学的詳細

ラグランジアン部分多様体 𝐿₀, 𝐿₁ に対し、フロア境界演算子 ∂ を用いてコホモロジー定義

∂² = 0

𝐻𝐹*(𝐿₀, 𝐿₁) = ker ∂ / im

構造写像 𝑚ₙ: ℋⁿ → ℋ が以下を満たす:

∑ₖ₌₁ⁿ ∑ᵢ₌₁ⁿ₋ₖ₊₁ (-1)ᵉ 𝑚ₙ₋ₖ₊₁(𝑎₁, …, 𝑎ᵢ₋₁, 𝑚ₖ(𝑎ᵢ, …, 𝑎ᵢ₊ₖ₋₁), 𝑎ᵢ₊ₖ, …, 𝑎ₙ) = 0

ここで、𝑒 は符号規約依存

  • Ext群と射の合成:

射の合成により、Ext群のカップ積を定義

Extⁱ(𝒜, 𝐵) ⊗ Extʲ(𝐵, 𝒞) → Extⁱ⁺ʲ(𝒜, 𝒞)

2024-08-23

忙しい人のための物理学

1. 古典力学 (Classical Mechanics):

古典力学では、粒子の運動時間 t の関数 q(t) で表され、ニュートン運動方程式を満たすのだ:

q̈ = -U'(q)

ここで、U(q) はポテンシャルエネルギーである運動方程式は、ラグランジアン L(q) = 1/2q̇² - U(q) に基づく変分問題として再定義でき、作用積分 S(q) = ∫ₐᵇ L(q)dt極値点として運動記述するのだ。これは、最小作用の原理とも呼ばれるぞ。

2. 古典場の理論 (Classical Field Theory):

古典理論では、粒子ではなく、連続的な場 φ(x,t) を考えるのだ。この場は部分微分方程式に従い、例えば波動方程式

□φ = 0

記述されるぞ。ラグランジアン L(φ) は微分多項式であり、作用積分 S(φ) = ∫_D L(φ)dx dt を極小化することによって運動方程式(オイラー-ラグランジュ方程式)が導かれるのだ。

3. ブラウン運動 (Brownian Motion):

古典力学と異なり、量子力学では粒子は古典的な軌道を持たず、確率的に動くのだ。ブラウン運動モデルにして、粒子の位置 q(t) は確率密度

P(q) ∝ e^(-S(q)/κ)

に従い、ここで S(q) = ∫ₐᵇ (1/2q̇² - U(q)) dt作用、κ は拡散係数である。このような確率動力学の期待値は、経路積分を用いて計算されるぞ。

4. 量子力学 (Quantum Mechanics):

量子力学ではブラウン運動モデルを基にしつつ、拡散係数 κ を虚数 iℏ に置き換えるのだ(ℏ はプランク定数)。したがって、量子力学の相関関数は次のように表されるぞ:

⟨q_j₁(t₁) ··· q_jₙ(tₙ)⟩ = ∫ q_j₁(t₁) ··· q_jₙ(tₙ) e^(iS(q)/ℏ) Dq

5. 量子場理論 (Quantum Field Theory):

量子場理論でも、場の相関関数は次のように表されるのだ:

⟨φ_j₁(x₁, t₁) ··· φ_jₙ(xₙ, tₙ)⟩ = ∫ φ_j₁(x₁, t₁) ··· φ_jₙ(xₙ, tₙ) e^(iS(φ)/ℏ) Dφ

ただし、この積分は複素測度に基づくため、数学的に厳密に定義するのが困難であり、理論物理学における重要課題となっているのだ。

2024-02-10

anond:20240210073041

宇宙法則を変えるなら相転移ですね。

究極理論がわからない現状、もし仮に「我々の世界不安定真空にいる」ことを仮定すれば

相応のエネルギーを加えて真の真空に落とす(相転移させる)ことで物理法則が変更されるという

人為的ネオエクスデス「うちゅうの ほうそくが みだれる!」 ができますね。

イメージ的には過冷却です。すでに相転移が起きているのに気がつかないで元の真空にとどまっていますちょっと突くと一瞬で凍ります

  

現に、新しい加速器が作られる度になんかスゲェ無理矢理な模型を作って「加速器のせいで世界が滅びる!」系の論文arXiv投稿されたりします。意外と増田と同じことを考える人がいるんですね。ただしこれらの論文は一瞬で否定されます。なぜならば、加速器で作るビームなんかよりも中性子星ガンマ線バーストのほうがよほど強いからです。宇宙強い。人類技術は弱い。驕るなよ人類

  

 

から不思議だったけど、これらの法則って経験から導き出されたものであって、その法則がどうやって存在してるかは不明なんだよな

 

以下、意味は取らなくて良いので流れと単語だけ拾ってください:

 

宇宙法則対称性で決まっています

保存則はネーターの定理から導き出されます

たとえばエネルギーの保存は時間方向の並進対称性運動量保存則は空間方向の並進対称性から、角運動保存則は回転対称性から導き出されるといえるでしょう。

相対論的には時間空間は同時に取り扱うのですがちょっと難しくなるので簡易な書き方をしています

    

運動方程式最小作用の原理から導き出されます

時空の対称性が決まる → ラグランジアンが決まる  → オイラーラグランジュ方程式運動方程式

  

 

ここまでよんだ?

なら次は、ランダウ・リフシッツ「力学」の最初の20ページくらい読んでください。

前提知識微積分です。ここまで読めば上の文章はだいたい理解できるかと思います

 

そして次にあなたはこう思うでしょう

 

最小作用の原理っていったいなんなんだ? 世界はなぜこんな原理に従う?」

  

そう思ったなら次は量子力学です。JJサクライ「現代量子力学」の経路積分のページまで読み進めましょう。

ここまでくれば霧が晴れるように見通せるようになるはずです。

物理理論とは何であるかが把握できるかと思います。ここから先はご自由に。

  

 

なお、JJサクライは物理科ではちょっと ’進んだ’ 内容とされています普通は2冊目に読む本ですね。が、ハテナーにとってはむしろ読みやすい本かと思いますだってどうせ君ら情報系でしょ?なんかプログラムとか書ける人たちでしょ??なら、ブラケット表記の方が慣れていると思うんですよ。たぶん見ればわかるよ。

 

 

2023-01-07

anond:20230107185201

たぶん解析力学勉強してないと思うので、いきなり量子力学をやるとまずハミルトニアンとかラグランジアンというのが何なのかわからんとなると思う。

解析力学を先に勉強することが望ましいが、そうでないならまずはそれが何なのかということは考えずに純粋所与の法則として「ハミルトニアンという何かの量(作用素)があって、それによって物理的な系の"状態"がこういう規則で定まる」ということを受け入れて(ボルンルールとかも同様)、そういうものがあると認めたときにじゃあ何を議論しているのかというロジック理解することに注力するのがいいと思う。

2021-08-07

数学物理でびっくりした概念

数学物理大人になって学び直したら、「そんなことあるの?」とびっくりした概念を書いていく。

  

1位 ガウス驚異の定理

 地球儀を切り開いて、平面にしようとしても、2次元世界地図はできません。

 という定理

 3次元⇨2次元への距離を保った変換はできませんということを示しており、これを発展させた弟子リーマンが、「じゃあ、4次元から次元とか、もっと次元でも同じじゃない?」とリーマン幾何学を創出。後の相対性理論空間が曲がる)の記述へと繋がる。

  

2位 論理回路

 信号機とかのプログラム電気回路表現するにはどうすればいいのか?ということの理論

 4ビット信号(0101みたいなの)だと、16通り応答が必要となる。簡単に考えれば16通りの設計必要そうだけど、カルノー図を使った簡易化という謎のテクニックにより、なんとかなり簡単電気回路設計することができる。

  

3位 ラグランジアンハミルトニアン

 物理では、位置エネルギーとか運動エネルギーとか謎のエネルギーという量が出てくる。

 なんと、解析力学では、「謎のエネルギーの方が本質であり、運動とか位置とかはエネルギーから導かれる。エネルギーが先、運動位置が後」という理論

 式変形だけだと納得がいかないが、実験的に本当にそうらしい。

 人間理解に反するのがすごい。

  

4位 再起構文

 プログラムの話になってしまうけど。

 再起構文というのを書くと、ナルトの「多重影分身」みたいなプログラムが書けたりする。

 いまだに原理理解できていないけど、結果的にそうなってる。不思議すぎる。

  

5位 空間分解能(解像度)は光の波長の半分くらい

 写真とかどこまで拡大できるのか?の限界値を決める理論

 なんと、光の半分くらいまでしか画像を読み取ることができない。

 光以外にも、エコー超音波)で体の中を観れるけど、あれは超音波の波長が0.5mmとかなら、0.25mmまでの物しか判別できない。

 だから何?と思ったけど、半導体制作で「波長が短い(nm)の光を使って半導体を描くので、この理論を使います」とか、いろんなところでかなり効いてくる理論みたい

  

6位 5次以上の方程式の解の公式代数的な表現の)はない。(ガロア理論

 これは証明をぜひ追ってみて欲しい。

  

7位 フーリエ変換ラプラス変換。(工学

 簡単方程式が解けたり、異常な手続きで解けたりする。

 実際に、これらの手法提案されたとき数学的な記述ができなくて、「それ本当に成り立つの?なぜ?」ということで数学者が紛糾。

 人間直感てすごいなあとなる。

  

8位 フーリエ変換数学

 超関数理論

 自分も完全には理解できていないけど。

 ショーアの理論佐藤幹夫理論どっちも面白い

 量子力学とかも物理不安定理解が、数学的にどう不安定なのかが納得できる。

  

10位 ソリトン工学数学

 広田良吾先生工学的解法を、佐藤幹夫先生数学的に示すところが面白いので、是非是非。

 単なる偏微分方程式の解法から不思議現象が出てきて、工学的に謎解法が出てきて、数学的に完結される様子がドラマチック。

2019-10-19

anond:20191019001508

ワザとツッコミ待ちしてんのか…

そもそも非平衡熱力学統計力学が未解決問題だらけな時点で何個とか決まらんし

それに何でシュレーディンガー方程式からスタートすんだよ場の量子論がより一般的な話なんだから向きが逆だろ

ていうかよく見たら力学おかしい、ラグランジアン存在変分原理のほうが本質的なんだからやっぱり向きが逆だろ

2014-12-25

[]ヒッグス粒子発見をなぜ研究者は喜んだのか?

これは 物理学 Advent Calendar 2014記事です。

僕は blog を持っていないので はてな匿名ダイアリー をお借りします。

この記事について

床屋ヒッグス粒子について質問されたのがきっかけです。

しばらく話すうちにおじさんが知りたいのは『ヒッグス粒子のもの』ではなく

『なぜ研究者ヒッグス粒子発見に大騒ぎしたのか?』なのではないかと気が付きました。

発見当時いろいろな記事が出たけれど、

ヒッグス機構ワインバーグ・サラム理論解説はあっても

研究者ヒッグス発見に大騒ぎした理由はあまり説明されてなかった気がします。(僕が見逃しただけかもしれません)

なのでちょっと書いてみようというのがこの記事です。今更な話ですみません

床屋での世間話的ないいかげんな話です。あまり中身はありません。

普段はてなを見ている人なら全部知っている内容かもしれません。あまり期待しないで読んでください。

(あと間違いがあったらすみません

なんでヒッグス粒子発見を喜んだの?

これから物理の基礎理論が大発展する(かもしれない)からです。

理論ってなんだろう?

誤解を招きやすいのでちょっと説明します。

場の理論を聞いたことはあるでしょうか? 量子力学相対論+多粒子系 に拡張したものです。

古典力学量子力学場の理論

これらは例えるならばプログラム言語です。

古典力学量子力学の、量子力学場の理論の、近似的な理論といえます

RubyC言語記述されているように、量子力学は(原理的には)場の理論記述できるべきものです。

C言語が正しくて Ruby が「間違っている」という訳ではないように

場の理論が正しくて量子力学が「間違っている」訳ではありません。ただ、適用できる範囲が違うのです。

さて、量子力学場の理論プログラム言語だとしたら、コードは何でしょうか?

実は「ラグランジアン」と呼ばれているものがそれに相当します。

ややこしいのですが「ラグランジアン」も理論と呼ばれています

素粒子理論研究者が「理論を作る/改良する」と言ったら、それは大体ラグランジアンの改良を指しています。 (注[1])

世界の全てを記述するコード

素粒子理論研究者は、世界のあらゆるもの記述できるラグランジアンをつくろうとしています

[これ]が場の理論で書かれたラグランジアン標準理論と呼ばれているものです。(ごめんね。良い画像が見つからなかった。)

僕たちの世界現在わかっている ”ほとんど” 全てを説明することができます

世界の全てを記述するコードがこんなにシンプルなんて結構びっくりでしょう? そんなことない?

(まぁちょっと省略してかいたみたいなんだけど・・)

ちなみに一番下の項がヒッグスです。

なんでヒッグス粒子発見を喜んだの?

ちょっと歴史的な話をしなければなりません。

これまで研究者達は理論の予想と実験結果の違いをヒントに理論修正してきました。

(この辺はコードバグ取りと似ているでしょうか?)

ところが困った事が起こりました。

標準理論は「実験結果と合いすぎる」のです。

実験結果と全部合うなら標準理論完璧理論なのか? ・・というとそうではありません。

多くの研究者現在標準理論はまだ不完全であると考えています

まず重力がうまく扱えません。それどころか様々な理由から場の理論のものが、より基礎的な理論有効理論(近似的な理論)ではないかと今では考えられています

理論は不完全なことが分かっているのに、修正するヒントがなくなってしまったという訳です。

そんなわけで標準理論はここ40年ほどあまり変わっていません。

(全くということはないですが。ニュートリノ振動とか)

こんな中、標準理論で唯一まだ発見されていないのがヒッグス粒子だったのです。

ヒッグス粒子発見されてその質量が決まるだけでも大きなヒントになるというわけです。

なぜ研究者ヒッグス粒子発見に歓喜したか

それはようやく標準理論バグ取りが可能になるから。実に40年ぶりに。

まりヒッグス粒子研究者にとって最後希望とかそういう・・いや、最後でもないか。

まだLHC発見してほしいもはいろいろあります。(超対称性粒子とか・・。)

注釈

[1] 場の理論量子力学修正ではなく、ラグランジアン修正です。 

  皆さんも自分のつくったプログラムバグがあったら C言語バグではなく、まずは自分の書いたコードバグを疑いますよね? つまりそういうことです。

最後

物理学 Advent Calendar 2014 を立ち上げ管理してくださった id:tanaka733 さん、 id:aetos382 さんに感謝します。

皆さんの記事を楽しませていただきました。飛び入り参加すみません

また、増田の皆様。場所勝手に借りてすみません

お目汚しすみませんでした。

メリークリスマス。良い夢を。

追記

id:allthereiznika わかりやすかった。出来れば参考ページ・書籍も示してくれるともっと良かった。

一般向けの解説書は僕はよく知らないのですが

ヒッグスを超えて | 日経サイエンス

こんなのが出るみたいですね。目次を読む限り良さそうです。

Chapter1 がヒッグス粒子解説

Chapter2 が標準理論の破れの話ですが、どうも最近話題が入っているようなのでちょっと差し引いて読んでください。

Chapter3 が標準理論の改良の話(超対称性理論etc) 。 それから上でちょっとでてきましたが、

    「場の理論自体がより基本的理論有効理論であると思われています。(より基本的言語・・アセンブリ言語とでも例えるべきでしょうか?)

     その候補のひとつが「弦理論」です。その辺りの解説もされているようです。(余剰次元超弦理論etc

2010-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20100127171045

現代的には各冊に主題の抜けがあるが,物理学の各分野の一冊目として良いと思う.例えば,力学では,他の古典力学教科書位相力学の分野の本が必要になるかもしれないが,体系として「古典力学ラグランジアン定義されたとき最小作用の原理から粒子の軌跡と運動量が決定される」「時間空間の等質性からエネルギー保存・運動量保存・角運動量保存が導かれる」,というような理解が簡明.各分野の体系の記述が優れていると思う.

2008-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20080413225222

むしろ物理系の人の方がよっぽど簡単に入っていけるように思いますが。おそらくパターン認識とかデータマイニングとかそういう分野の方だと思いますが、物理やってた人は多いですよ。物理の人は統計力学やってるから色々計算方法のノウハウもわかってるし、エントロピーをはじめ、統計量を「物理量」として具体的なイメージと共に体でわかってるからとても強いと思うんですけれど。

特に変分法なんて、汎関数は全部(相対)エントロピーラグランジアンのどちらかに決まってるんですから。

 
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