「坂井孝一」を含む日記

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2023-01-04

■2022年に読んだ本

1月

外間守善「沖縄の歴史と文化」
大黒屋光太夫「北槎聞略大黒屋光太夫ロシア漂流記」★★★
杉田玄白「蘭學事始」
海老澤有道校注「長崎版どちりなきりしたん」
坂井孝一『承久の乱 - 真の「武者の世」を告げる大乱』
村上貴弘「アリ語で寝言を言いました」
遠山美都男「壬申の乱天皇誕生の神話と史実」★
松野隆雄「エビ・カニはなぜ赤い　――機能性色素カロテノイド――」
亀田俊和「観応の擾乱室町幕府を二つに割いた足利尊氏・直義兄弟の戦い」★★
上原作和「現代語で読む歴史文学完訳太平記(一)」
司馬遷「史記1 本紀」

琉球から、歴史の原文へ。太平記と史記を並行して読み始める。

現代語訳とはいえ長くてしんどい。

2月

「現代語で読む歴史文学完訳太平記(二)」
司馬遷「史記2 書・表」
柿沼陽平「古代中国の24 時間-秦漢時代の衣食住から性愛まで」★★★
上原作和「現代語で読む歴史文学完訳太平記(三)」
司馬遷「史記3 世家上」
大島てる「事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件」★
下村智恵理「恋錠の駅で待ち合わせ」★★

メモを取っているので一冊にかける時間が長い。とはいえ、世界史の教科書では一行で終わっていた出来事の細部を知るのは面白い。

3月

司馬遷「史記4 世家下」
上原作和「現代語で読む歴史文学完訳太平記(四)」
山田五郎「へんな西洋絵画」
下村智恵理「ナクヨムWeb 小説コンテスト殺人事件」★
下村智恵理「東京グレイハッカーズ」★★
下村智恵理「ブギーマン：ザ・フェイスレス」★★★
下村智恵理「蒸奇探偵・闢光」

ウェブ小説を読む。

4月

劉慈欣「三体III 死神永生」上下巻
会田大輔「南北朝時代　――五胡十六国から隋の統一まで」★★
虎尾達哉「古代日本の官僚　天皇に仕えた怠惰な面々」★★★
司馬遷「史記5 列伝一」
アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上巻★
司馬遷「史記6 列伝二」
アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」下巻
司馬遷「史記7 列伝三」

東アジア史が中心。

5月

司馬遷「史記8 列伝四」
秋田麻早子「絵を見る技術　名画の構造を読み解く」
佐藤直樹『東京藝大で教わる西洋美術の見かた基礎から身につく「大人の教養」』
阿部昭「大いなる日　司令の休暇」★★★
又吉直樹「火花」
又吉直樹「劇場」
高浜虚子「覚えておきたい虚子の名句200」★★
羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」
若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」
砂川文次「ブラックボックス」
又吉直樹「人間」
青木健「ペルシア帝国」★
柳田理科雄「空想科学読本2」
柳田理科雄・円道祥之「空想科学論争！」
柳田理科雄「空想科学読本3」
山本弘「MM9」

詩集、芥川賞に手を出す。

シン・ウルトラマンを見たせいか特撮関係の本が後半に増える。

6月

山本弘「MM9 ―invasion―」
山本弘「MM9 ―destruciton―」
阿部拓児「アケメネス朝ペルシア― 史上初の世界帝国」★★
「一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫) 」★★★
ミシェル・パストゥロー「縞模様の歴史―悪魔の布」
新城カズマ「日本 SFの臨界点月を買った御婦人」
フィリップ・K・ディック「逆まわりの世界[改訳版]」
ポール・ロレンツ監修、F・クライン＝ルブール著「パリ職業づくし　中世から近代までの庶民生活史」
斜線堂有紀「楽園とは探偵の不在なり」★
石田衣良「4TEEN」
石田衣良「6TEEN」
森絵都「カラフル」
金城一紀「GO」
勝田敏彦「でたらめの科学サイコロから量子コンピュータまで」
アヴィ・ローブ「オウムアムアは地球人を見たか？　異星文明との遭遇」

後半には自分が学生時代にベストセラーだった本を手に取った。

価値観が現代とは変わってしまっている点が多数あり、今読むときついと感じる箇所も。

7月

ジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか　知能の謎を解く「1000の脳」理論』★
ゾラン・ニコリッチ「あなたの知らない、世界の希少言語　世界６大陸、100言語を全力調査！」
俵万智「サラダ記念日」
中原中也「中原中也全詩集」★★★
小泉悠「ロシア点描まちかどから見るプーチン帝国の素顔」★★
八木澤高明「裏横浜　──グレーな世界とその痕跡」
溝口敦、鈴木智彦「教養としてのヤクザ」
溝口敦、鈴木智彦「職業としてのヤクザ」
川原繁人「音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む」
川原繁人「フリースタイル言語学」
川添愛「言語学バーリ・トゥード」
NHKスペシャル取材班「半グレ―反社会勢力の実像―」
大島佑介「半グレと芸能人」
ガイ・ドイッチャー「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」
田中孝幸「13歳からの地政学―カイゾクとの地球儀航海」
大沼保昭「国際法」

暴力団、言語学、法学がテーマの月だった。

8月

木山泰嗣『弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業』★
内田貴「民法改定　――契約のルールが百年ぶりに変わる」
「伊藤真の刑法入門講義再現版第6班」
赤松明彦「ヒンドゥー教 10講」
白水社編集部［編］「『その他の外国文学』の翻訳者」★★★
佐藤岳詩『「倫理の問題」とは何かメタ倫理学から考える』★
新共同訳「創世記」
新共同訳「出エジプト記」
新共同訳「レビ記」
新共同訳「民数記」
新共同訳「申命記」
プラープダー・ユン他「現代タイのポストモダン短編集」
新共同訳「ヨシュア記」
新共同訳「士師記」
新共同訳「ルツ記」
新共同訳「サムエル記上」
新共同訳「サムエル記下」
新共同訳「列王記上」
新共同訳「列王記下」
下村智恵理「AN-BALANCE：日本非科学紀行」第1話
新共同訳「歴代誌上」

旧約聖書を読み始める。

9月

新共同訳「歴代誌下」
新共同訳「エズラ記」
新共同訳「ネヘミヤ記」
新共同訳「エステル記」
新共同訳「ヨブ記」
サラ・ピンスカー「いずれすべては海の中に」★★
チャン・ガンミョン「極めて私的な超能力」★★★
新共同訳「詩篇」
新共同訳「箴言」
新共同訳「コヘレトの言葉」
新共同訳「雅歌」
新共同訳「イザヤ書」
新共同訳「エレミヤ記」
新共同訳「哀歌」
新共同訳「エゼキエル書」
新共同訳「ダニエル書」
デイヴィッド・ウェリントン「最期の宇宙飛行士」★
新共同訳「ホセア書」
新共同訳「ヨエル書」
新共同訳「アモス書」
新共同訳「オバデヤ書」
新共同訳「ヨナ書」
新共同訳「ミカ書」
新共同訳「ナホム書」
新共同訳「ハバクク書」
新共同訳「ゼファニヤ書」
新共同訳「ハガイ書」
新共同訳「ゼカリヤ書」
新共同訳「マラキ書」
春暮康一「法治の獣」
新共同訳「トビト記」
新共同訳「ユディト記」
新共同訳「エステル記（ギリシア語）」
新共同訳「マカバイ記一」
新共同訳「マカバイ記二」

ちょくちょくSFを挟んで旧約聖書を読み進める。

10月

J. J. アダムス編「黄金の人工太陽巨大宇宙 SF傑作選」
新共同訳「知恵の書」
新共同訳「シラ書〔集会の書〕」
新共同訳「バルク書」
デイヴィッド・イーグルマン「脳の地図を書き換える　神経科学の冒険」★
新共同訳「エレミヤの手紙」
新共同訳「ダニエル書補遺アザルヤの祈りと三人の若者の賛歌」
新共同訳「ダニエル書補遺スザンナ」
新共同訳「ダニエル書補遺ベルと竜」
新共同訳「エズラ記（ギリシア語）」
新共同訳「エズラ記（ラテン語）」
新共同訳「マナセの祈り」
カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」
スティーブン・ピンカー「人はどこまで合理的か」上下巻★★
カズオ・イシグロ「クララとお日さま」
アンナ・ツィマ「シブヤで目覚めて」★★★

旧約聖書を読了。学生時代に新約聖書を通読したから一応全部読んだことになる。

カズオ・イシグロは邦訳が出ているのはたぶん読み終えた。

11月

下村智恵理「AN-BALANCE：日本非科学紀行」第2話
郡司芽久「キリンのひづめヒトの指：比べてわかる生き物の進化」
小笠原弘幸「ハレム女官と宦官たちの世界」★
清水克行「室町は今日もハードボイルド―日本中世のアナーキーな世界―」★★
エドワード・ブルック=ヒッチング「キツネ潰し誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ」
若島正「ロリータ、ロリータ、ロリータ」★★★
秋草俊一郎『ナボコフ訳すのは「私」自己翻訳がひらくテクスト』
ジム・シェパード「わかっていただけますかねえ」
磯﨑憲一郎「肝心の子供／眼と太陽」
ハリ・クンズル「民のいない神」
伊藤俊一「荘園　墾田永年私財法から応仁の乱まで」
郡司芽久「キリン解剖記」
田島木綿子「海獣学者、クジラを解剖する。～海の哺乳類の死体が教えてくれること～」
武藤康弘、譽田亜紀子「はじめての土偶」

生物の標本にまつわる本を読みだす。やはり生物学は面白い。ネタが尽きない。

12月

押井守「立喰師列伝」
ローベルト・ゼーターラー「ある一生」
若狭徹「埴輪は語る」
ロバート・コルカー「統合失調症の一族　遺伝か、環境か」
「伊藤真の憲法入門　第７版　講義再現版」
ダニエル・スミス「絶対に行けない世界の非公開区域99　ガザの地下トンネルから女王の寝室まで」
清水克行「耳鼻削ぎの日本史」★★★
エルヴェ・ル・テリエ「異常【アノマリー】」★
ウンベルト・エコ『「バラの名前」覚書』
ウンベルト・エコ他「『バラの名前』探求」
川田伸一郎「標本バカ」★★

土偶・埴輪についても読む。

漫画

ジョジョを読み終えた。それにしてもハルタコミックスばっかりだ。

十三機兵防衛圏については友人に薦められたからクリア後のノリで買った。

美術展など

「特別展ポンペイ」
「メトロポリタン美術館展西洋絵画の500年」
「ミロ展 ―日本を夢みて」
「最後の印象派、二大巨匠シダネルとマルタン展」
「特別展空也上人と六波羅蜜寺」
「燕子花図屏風の茶会 ―昭和12年 5月の取り合わせ―」
「赤と黒」
「ヨーロッパ古典絵画の輝き－模写に見る技法と表現」
「市制90周年記念　リアル（写実）のゆくえ　現代の作家たち　生きること、写すこと」
「けずる絵、ひっかく絵」
「シルクロードの旅」展
「カラーフィールド　色の海を泳ぐ」
「沖縄復帰50周年記念特別展琉球」
「国立新美術館開館15周年記念李禹煥」★
「ルートヴィヒ美術館展　20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」
「運慶　鎌倉幕府と三浦一族」
「特集：井上文太　Inspirations」
「谷内六郎〈週刊新潮表紙絵〉展子どもの遊び」
「ボストン美術館展　芸術×力」
特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」
時代祭
特別展「国宝　東京国立博物館のすべて」
「展覧会岡本太郎」★★★
「ピカソとその時代　ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」
『版画で「観る」演劇　フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ』
十和田市現代美術館・常設展★★
三内丸山遺跡
青森県立美術館コレクション展2022-3
ワ・ラッセ
「兵馬俑と古代中国　―秦漢文明の遺産―」

今年はたくさんいけた。行かない月もあった気がするが、それはそれ、そのときの気分に従った。

映画

「シン・ウルトラマン」★★

「プラットフォーム」★

「エクストリーム・ジョブ」

「12モンキーズ」★★★

雑感

（長くなったのでブコメ）

2021年に読んだ本

今更だけど2020年に読んだ本

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2022-02-09

■三谷幸喜が八重にどのような役回りをさせるかがわかった

【鎌倉殿の13人のネタバレになるかも知れないので注意】

2月6日の放送回で、頼朝の訪問を受けた八重がニヤリと笑い、

その後に頼朝の身を案ずるあまり現夫の江間次郎をアゴで使ってるのを見て、

八重にこの先どういう役回りを担わせようと知ているのかピンときた。

時代考証の坂井孝一は、根拠薄弱ながらも、

八重が義時と再婚して嫡男である泰時を産んだという説を推しているらしいので、

三谷がこの説を採用することはほぼ間違いない。

だからこそ最初からガッキーはいつも2番めにクレジットされている。

八重は義時にとって叔母にあたるが、叔母上ではなく八重さんと呼ばせて、

八重と義時が血縁であることをなるべく視聴者に意識させないように配慮しているのも、

のちにそういう展開になるからである。

一方で、泰時が頼朝のお気に入りだったことは史実上よく知られており、

元服時は頼朝が烏帽子親となって頼時と名乗らせていたのだが、

頼朝の死から一年以内に、なぜか泰時と改名している。

泰時は歴史上では知勇兼備の完全無欠の名将名執権として知られており、

承久の変で京都に攻め込む時の幕府軍の総大将でもある。

執権職のときに歴史で必ず習う御成敗式目を制定したのも泰時だ。

三谷はきっと、泰時の真の父を、頼朝にする。

父の伊東祐親を失った八重は、頼朝による庇護を希望するものの、

政子の目が恐ろしい頼朝は八重の世話を義時に押し付け、二人は外面的には夫婦となる。

しかし、義時を見下している八重は（そもそも叔母であるから）義時に指一本触れさせない一方、

ときおり頼朝が政子の目を盗んで通ってくる。

この秘密を知るのは八重と義時と安達盛長の三人だけ。

そして生まれるのが金剛、のちに元服して北条頼時。

しかし頼朝死後、忌まわしい記憶を払拭したい義時は泰時と改名させる。

そして成長するに連れ頼朝譲りの名将の片鱗を現す泰時に悩まされるのだ。

そんな流れになるのではなかろうか。

叔母甥が夫婦となって子をなすような話は令和的にいろいろ具合が悪いので

NHKとしてはこの展開の方がなおさら都合がよかろう。

まあ、こんな予想は思いっきりハズしているかもしれんが、

とりあえず2月9日の時点でこんな妄想をしていたヤツがいたということで、書き留めておく。

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