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はてなキーワード: ノルウェイの森とは

2011-10-05

http://anond.hatelabo.jp/20111005113717

英語なら全世界を相手にできる」というのは議論が雑すぎるので(英語圏全員が読むわけでもなし)、もう少し踏み込んだ試算が読みたい

実際、何倍ぐらいの差が出るもんなんだろうね

参考までに、ハリポタ7巻の米国初版発行部数が過去最高1200万部、日本国過去最高発行部数(初版ではない)がノルウェイの森(上)の238万部だそうで

2011-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20110923224432

砂の女 → 女に溺れていく描写で抜ける

人間失格 → 妻の浮気現場で抜ける

蝉しぐれ → すっかり女になった幼なじみで抜ける

こころ → Kの自殺で抜ける

ノルウェイの森 → セックスしかしてなくて抜けない



あとは読んだこと無い

2010-12-20

ノルウェイの森を再読している。

http://anond.hatelabo.jp/20101219174222

 

クリスマスカラー単行本が世にあふれたころ、たしかわたしは理系女子大生で、

世はバブルで前髪がとびでた眉毛の太い、肩パット入りスーツきたお姉さんをよそ目に

毎日実験室と500mはなれたアパート

実験が毎日深夜に及ぶため家族をまたせたくなくて3万円弱のをようやく借りた)を

往復するしかなくて、

かなりネームバリューのある大学生からできるわりのいい家庭教師アルバイトさえ

土日のあい時間しかできなくて、ある意味なんだかサラリーマン生活の前借だった。

その私がノルウェイの森を読んで思ったことは、そうちょくちょく人に親切を施しては

セックスなりふれあいで回収できるほどヒマで金余りな大学生が世にいるんだなという呆れみたいなことでした

私にも統合失調やっちゃった親友がいたけれど、見舞いにさえいけず、

手紙電話で連絡しようとしたらその子の親にもう出してくれるなといわれた(病状のためにも、だったかも)。

たぶんそれを押して学業ほっぽりだしてたら?

電車代にも困っていたのに無理だとおもうけれど、もし借金する知恵でもあったら、

今度は自分の親にその子が悪役にされ、それはたしかにそのとおりだったろう。

それにわたしには上野ちづこさんふうにいうと1本あれば便利なチンコはついてなかったからそれを利用した慰め方も(壊し方も)できなかった。

 

で、私はその後めでたく結婚して生まれた娘も2歳のころから活字中毒で3-4歳からひらがなは完全黙読

(お友達いわく「**ちゃんさいしょは本いっぱい読んでくれたけど最近声ださなくてつまらない」)、

小学校に入る前に薬局の「薬」をみて「たのし!」と読んでいた。

その子が五年生の担任と日記愛読書告白しあうにいたる。子供文庫本の「しゃばけシリーズを挙げた。

こともあろうに担任はノルウェイの森をあげた。(この人アメリカ文学かぶれのイケメン50歳なんである

実家ももちろん文庫版のそれがころがっていて、子供青い鳥文庫といっしょに夏休みにもらってきた。

母こと私が気づいてすぐとりあげて139ページあたり読むともうこりゃダメだと。

短くはあるけれど直子と何したかそこまで正確?に描かなくてよろしい絶望

娘11歳の手に取るやいなやの読書は110ページあたりまでだったらしくてぎりぎりセーフ。

 

とりあげたついで最後までよんだけれど、ことさらセックスけが悪いんじゃない。

とにかくそのあともずっと周囲の人/間が自/殺しまくる話だと理解。

 

指折り数えていたがキヅキもナオコも遊び/人の先輩もその美/人の彼女も「自/殺した」。まるでよほど喪失をかかえたイケ/メン遊び/人主人公かまたはキヅキがそれほどうらやましいたいじゃないか、そんな主人公も今頃は、無駄な団/塊ジ/ュニア給料もらいすぎ、キャ/ンプいってダッ/チオー/ブンでも焦がしておけ、俺たちは車も買えないんだっていわれてるころじゃないか。なにがうらやましかろう。

なんというか、主人公は本質的によい人間なんだろうし、価値観は理解できるけど

今も昔も別にすすんで理解してあげたくない。

自分が完全に無駄な食い扶持であるという立場にきずつかない同世代の男は私をいらいらさせる。

まあ当時他にそういう小説がなかったというならそれはそのまま存在すればいいけれど。

 

私の旧友は紆余曲折あって結婚してネット書店をはじめていてくれた

文芸部ワープロうちもできなくて私にまかせていた子だし、今もネット勉強中だといっていたが)。

生きていてくれてありがとう。

追記 クソhatenaキーワードのせいで白字ネタバレ回避が利かなかった。

読んじゃった人ごめん

追記2 教職だった私の母は、「二十四の瞳」の大石先生お嬢さん教師ぶりが腹が立つといっていた。

そんなもんなんだろう。距離があれば美しくみえるものを近くから見た感想などは増田くらいでちょうどいい。

http://anond.hatelabo.jp/20101219174222

俺がノルウェイの森を初めて読んだ時の感想もそんなんだったなぁ。多分高校三年生だったと思う。

ホントに高校やらなんやらそういうのに溶け込めなくてしんどかった時期だった。彼女もともだちもいなかったし。

「ケッ、孤独がそんなファッショナブルなら苦労しねえよクソが」みたいなことを思った。

生きていくには少なからず世の中になじんでいかなきゃいけないんだよ、と。

ところが、まぁ24歳で就職して28歳で辞職して独立して五年目。

映画化で読み直したら、当時ほどの違和感は感じなかった。というか、まぁこーいうの格好いいよね、とすら思ってしまった。

「要するに、これはハーレム小説なんだな」とも思った。鼻についたのはその部分だけで、

元増田がイラっと来てる点は逆に全然鼻につかなかった。

思うに、村上春樹は「組織に生きる人間」にとってむちゃくちゃムカつく、あるいは憧れる世界観の持ち主なんだろうと思う。

ところが、一回フリーにおちぶれてしまうともう組織論理を気にしなくていいわけで、

村上春樹小説不愉快さも魅力もどこかに消えてしまうんだなぁと。「ヤリまくりでよろしいこって」くらいの

感想しか抱けなくなっちゃうんだなぁ、と思った。

小説ってそれを読むとき精神状態が非常に重要なんだなーと。

ということは、女に不自由しない状態でノルウェイの森を読めばついに「何も感じない」の境地に達してしまうんだろうか。

実現出来るかはわからないけど、いつか実現したい。

2010-12-19

ノルウェイの森を再読している。

これを初めて読んだのは大学一年生の頃だったか無駄自分に肯定感があって、それでも醜い気質みたいなのは底流していて、それが絶妙に混ざり合って本当に醜悪な人間だった頃だ。(今では自信だけをなくし、卑屈に醜い気質が溶け合った生き地獄主観を生きる人間になっています。この七年間に何があったのか!何もなかったけど、こうなるには充分の時間が経ったのだ)

初読の時、ふんわりとした「よかった」感覚はあったのだけど、内容は一切として具体的に覚えていなかった。それはいつもの村上春樹と同じように。読み終えた直後から内容が思い出せないのだ。

今回村上春樹小説を手に取ったのは、タイミング的に随分久しぶりのことで、一応大学一年という自分精神史的に輝いていた時代に読んだものだという記憶もあったので、すこしばかり腰を据えて、というか幾分力んでこの小説に臨んだ。そして分かった。そりゃあ当時の自分がこの作品に好感を抱く訳だ。

自分は他人とは違う、誰しもが一度は通る通過点なのかもしれないが、その思いを強く持っていた当時の自分には、この作品が非常にマッチした。世間一般からは浮いている、でもその存在は“ただ在る”だけで肯定され、少なからず魅力的な人たちが寄ってくるんだ。こんな桃源郷があるかってんだ。

今となっては、この作品の傲慢さがすごく目につく。自分自分の好きなように生きていく、孤独に悩むことはない、こちらが動けばいとも容易く他人を懐柔できる、そしてその人たちは単なる背景として存在しているだけで、そう、それは完全にその人たちを「見下して」いるのだ。ある人が他人と接しようとするときに持っている“トライ精神(えいやと飛び込む度胸)”とか、一緒にいたいと思うから好感をもたれたいからする努力とか、全てを自分への陶酔に還元しているだけで、他者への思いやりなど一片もなく、それでもそういう生き方が魅力的に捉えられ、時たまナルシスティック孤独に浸る(←完全にパフォーマンス)だけで、せっせせっせと慕う人たちが寄ってくる。

もうこりゃ最強でしょ。

そしてこれは、誰しもが当たり前に持っている願望のようにも思う。自分は世間とは違和を感じる、そして誰かに自分のことを分かってもらいたい。時には誰かから必要とされたい。不十分な人間かも知れない自分だけど、誰かに求められ、認められたいんだ。

村上春樹世界の住人たちは、その夢のような願望たちをいとも簡単に実現していくんだ。ナルシズムを漂わせながら、とても格好よく、いとも容易く。

謙虚さなど、一切ない。傲慢に存在し、周りを見下すだけの人間

だって自分は周りと異なっているように感じるんだよ。それに苦しんでるんだよ。そしてそれでも誰かと分かりあいたいから、外に向けて努力をして毎日懸命に動いているんじゃないの?そう思うんだよなぁ。


そんな風に、初めて読んだ時とはえらく作品のとらえ方が変わってしまったので、驚きのあまりこのように綴ってみた。今の自分精神状態はそりゃあもう完全に病んでいるから、これがどの程度一般的な意見なのか分からないけれど、こう感じる人っていないのかな。

と、まぁ、まだノルウェイの森の上巻しか読んでませんがね。下巻買ってこよう。

2010-12-12

宇宙戦艦ヤマト実写版ノルウェイの森実写版

わざわざ映画にする必要があるのか。

原作をそのまま映像化とか言ってるけど、そんなのできるわけないじゃんね。

と思うのはおいらがもうおっさんだからなのか?

2010-07-24

考える前に手が勝手に文章を書いている感覚

即興で文章が書ける。

手が勝手に文章を打ち込んでいる感覚

手が止まって、そこで初めて文章がおかしくないか、それぞれの文章がちゃんと接続しているかを見る。

オカシイところは大体そこで気付く。



考えてキーボードで打ち込んでいる訳じゃないんですよ

手が動いて、ああ、こんな流れいいなと頭は手の動きにOKを出す感覚

世の中には、考えて文章を書く人のほうが多いんでしょう。

そのほうがいいと思います。特に文章で食っている人は。



自分場合は、これまで色んな文章を読んできて蓄積された、無意識というか暗黙知で書いてます。

だから手が主になって頭は従になる感じになるのかもしれません。

あれ、この言い回しは○○って作品のパクリじゃね?と指摘されるラノベ作家の気持ちが痛いほどよくわかります。

それまで吸収した情報を組み合わせて新しい情報を創りあげるのが人間ってもんですからね。

言うなれば、すべての文章はパクリじゃないですか。原型のまんまパクリは良くありませんけどね。



私は別に作家じゃないです。ライター的な仕事で飯を食っている訳ではありません。

ただ、高校時代に一番得意な教科は国語現代文でした。

小学生の頃からノルウェイの森をなんとなく読んでいた変な子でした。

2010-05-05

村上春樹小説

正月帰省時にノルウェイの森を読んで以来、村上春樹にはまってしまいGWまでに10冊ほど読んだ。きっかけは最初に読んだノルウェイの森、主人公と直子が2人で東京の街を当てもなく散歩する場面ではまった。描写が綺麗。こんなデートいいな。押し付けがましくない文体がさらに心地良さを誘った。もう一人の女の子、緑がつくるおいしそうな昼ご飯。10冊読んでみて、何というか食事のシーンにはジブリ映画を観ているような趣を感じる瞬間がある。

 次に読んだのは回転木馬のデッドヒート。これは短編集。特に興味深かった話はあれだな、30過ぎの水泳の得意な会社役員の男がこれまでの人生を振り返る話。程よくアラサーになった彼はふと自分を見つめ直し、歯を治療して、徹底的にダイエットする。主題はそこじゃないのだけど、身の上を振り返るくだりがとても印象深い。鏡の前に裸でボディチェックするのは1Q84の青豆さんっぽいね。

 それぞれの物語でも、主人公は一貫している。控えめな性格自己簡潔した箱庭のような世界を綺麗に保って、なるべく責任とか人の苦労なんかは背負い込まずに、心地良く生きていけたらと願っている。もちろん物語の進行上、そういうことにはならないのだけど。そして不都合が起きて追い込まれると脆く優柔不断になる。そういう場面では、奴の背中を蹴っ飛ばしたくなる。そんなスタンスだったら脆くなって当然だろうがと。もっと泥臭くならないとやってけない場面なんていくらでも。

でも村上さんの小説はこれで良いのだ。

2010-01-11

村上春樹::ノルウェイの森

実家へ帰る途中に品川駅で買って読んだ。

綺麗な文章を書く人なんだなと思う。

ワタナベと直子が一緒に都内をひたすら散歩する場面、

直子の病院に見舞いに行くまでの風景描写、素敵です。

またご飯の描写もとても良い。緑が家で料理した昼ご飯がほんと美味しそう。

緑がもしいなかったら、この話ってほんとに救いようがないなぁ。いてくれて良かった。

ブラと交換で買った卵焼き器で卵料理つくってほしい。

直子はショックが大きすぎたのかな、残念だった。

ハツミさんには幸せになってほしかった。

最後の直子の葬儀はぐっときたけど、ギター弾いてたおばさんとセックスするところは

なぜしたくなるのかも、意味が分からなかった。

最後はなんだかなぁっていう印象なんだけど一気に読める。

表現に粋というかお洒落な雰囲気があって、心地よいね。

2009-10-05

池上永一レキオス

以前読み終えていた『シャングリ・ラ』を踏襲した上でこの週末に読破。個人的に、この人の小説は文字を読む小説であると思った。

あんまり情景が浮かんでこなかった。浮かんでこなくても読める小説だった。浮かんでしまうと頭が痛くなる小説でもあった。

前に読んだ『シャングリ・ラ』にしてもそうだったけれど、その圧倒的なまでに暴力的なストーリー展開とキャラクター個性とはかなり人を選ぶような気がする。

悪くはなかったけど。とても疲れたけれど。

話は飛ぶが、最近あさのあつこ小説はどうしてしまったのだろう。文庫本しか手を出していないから総括を言えるわけではないのだが、徐々に劣化しているような気がする。

たくさん書かねばならないのだろうが、もっとひとつひとつを丁寧に書いてもいいのではないだろうか。大変な時期だ。

あと、どうしてか村上春樹ノルウェイの森を読む気にならない。海辺のカフカとかねじまき鳥とかワンダーランドは読めたのに。どうしてだろう。めんどくさい。

ああ、読み終えてない本もたくさんあるわあ。

山本一力あかね空さだまさし聖霊流し、いしいしんじプラネタリウムのふたご、機本伸司の僕たちの終末、小川洋子ミーナの行進。

全部途中で読むのを止めてしまっている。読まなきゃなあ。

手をつけてない北村薫の本もあるしなあ。

時間を有効的に使わねば。

2009-08-23

文学とは、何やねん。

文学作品なんてロクに読まない俺だが、ふと読みたくなって村上春樹の「ノルウェイの森」を読んだ。

(特に大きなネタバレはしているつもりがないが、まだ読んでいなくて、これから読むつもりって人は、以下の文章をよまない方がいいかもしれない)



どうも納得がいかない。全体として、一体何が言いたかったんだ? 生と死がうんたらかんたら~、と作中に書いてあった。それが全体のテーマになってるってのはなんとなく分かったが、ただそれだけ? 終わり方も、結局どうなったのか分からないし、回想と現在の間がすっぽり抜けているし、伏線らしきもの(永沢さんが「いずれ会う気がする」みたいに言ってたとことか)も、回収できていない気がする。なんか、途中で打ちきられた漫画のような無理矢理な終わり方に見えた。面白かったことには面白かったが、非常に面白かったかというと、そうでもない。表現方法や文章などは非常に上手で、ちゃんとした文章に降れておかないと、そこらへんのブログ技術書籍じゃお目に掛かれないような表現で、面白い。文章がうまく、読むのが苦にならない。けど、前述の通り、全体として結局何が言いたいのか分からないし、そんなのなので、読後の感想といったものも「よく分からない」の他に特にない。



現代文は、どうしようもなく苦手ってわけではなかったが、そこまで得意ではなく小説よりも論述文の方が得意だった。人の気持ちを考える能力には自信がないが、それでも文章を読む能力自体はそこまで低いとは思っていない。少なくとも、自分では「それなりに頭はいいつもりの人間」であるだけに、自分の脳が日本人の平均以下だとは思いたくない。



文学作品ってのは、読み慣れていない人が読んでも、何も分からないのではないか。読み終わって何らかのそれらしい感想を述べる人は、そういうのを読み慣れているか、なんとなく分かったふりをしているかどっちかなのではないか。

ノルウェイの森」は、結構ヒットしているらしいが、読んだ人の多くが何らかの感想を持ったのだろうか。ほとんどの人には分からなかったのではないか。

……そういうことにしたいのです。

2009-08-17

車輪の下

ヘルマン・ヘッセ小学校中学校教科書に一部載っていて、

興味を持ってその当時読んでみたんだけど、

死のにおい(と閉塞感)がぷんぷんして

最初のほうを読んだきり読むのを途中で投げた思い出がある。



同じように宮沢賢治銀河鉄道の夜

死のにおいがぷんぷんしてだめだった(こっちは最後まで読んだけど)



ノルウェイの森自殺ものだと聞いて読んでない(元になった短編作品は読んだ。ダメだった)。




死がストーリの中に組み込まれている作品っていうのが

どうしても読めない(「100歳のおばあちゃん先生」はノンフィクションだけれどもきつかった)。

要はガキなのか、死の恐怖に耐えられないのか、

フィクションフィクションとしてわりきれないのか。



ナディア(『ふしぎの海のナディアアニメ)は最初はショックだったけど、

何度も見れた。ほたるの墓は無理。



死を描いた作品でも

いっぺん最後まで我慢して読んで感動すると、何回も読んだり見たくなるもんなのかな。

まぁ内容によるのだろうけど(自殺ものと仇討ちものは全然違うから)、

内容が読む前はわからないから取捨選択はできないよな。

2009-08-03

今の自分は大事じゃないって奴は言う

俺の友達にさ、舞城の「煙か土か食い物」にでも出てきそうな奴がいるんだよ。あるいは「ノルウェイの森」の永沢みたいな。

スタイルもルックスも学歴運動神経もいいし、当然のようにモテる

なのになぜか女性ストライクゾーンが広いからどうしようもない状態。

で、英語フランス語ペラペラで、ピアノもかなりの腕前。岩波は全部読んだとかいうのもあながち嘘とは思えない。

芸人世界でいう上手い話とはまた別の種類の、上手い話し方をする。物事の捉え方が違うっていうか。まぁ、要は頭もいい。

それで持って何か芯がブレない、人とは違う雰囲気を持った奴。



で、この前久しぶりに飲みに行ったときに訊いたんだよ。

「まぁルックスは諦めるが、どうしたらお前みたいになれるんだろうか、その考え方みたいなものを教えてくれよ」って。

だけど、自分独自の感覚だし人には簡単には説明できないっていう訳だ。

まぁそりゃそうだろなと。それに、そういうところで得意気に語りだすような奴じゃないしね。

それで他の話題に移ったりした。というか、その日は俺がだいたいしゃべってた。

だけど、俺も奴も飲みが進んだところでまた俺がグダグダになりながら話題を掘り返して聞いてたんだ。

そうすると、ある一定の見方からだけどな、って断りを入れて奴が少しだけ語った。



「大抵の人は今の自分の状態を守りたがるだろ。今現在自分についての考え方とか外部の世界に対する考え方とか関係性をあまり揺さぶられたくない。

 成長はもちろん望んでるだろうけど、ノイズ嫌悪する。だけど、俺は今の自分が揺さぶられるようなノイズを受け入れる。

 そのためにも今の自分と外部の世界に対する感じ方と関係性を把握しておかないといけないんだけどな。

 "今の自分"を大事にしたまま、欲しいものを手に入れる方法なんてないよ」



こうすれば奴みたいになれるのかといえば全然そうとは思えないし、

実は一般論に見せかけて俺に向けての説教だったのかもしれない。

ただその時の表情も含めて何となく俺の胸に残っている。

2009-05-18

私的トラウマ一般書籍

小5、クラスメイトに面白いよ!と薦められ読むもネガティブ方向にカルチャーショック

今思えば彼女は早熟だった。

中1、背伸びして大人向け小説読もうと試みたものの刺激強すぎで中断。

現在大学生になり他の村上作品は楽しめるようになったのでそろそろトラウマ克服の時期かと思っている。

高1、『伊豆の踊り子』の次に手を出したところエ口老人のフェチ話でした><

これは老後用にとっておこうと心に決めている。

2009-05-13

http://anond.hatelabo.jp/20090512232224

新しいかどうかは別にして、そういう意味アーティスト宇多田ヒカルが多分最後になると思う。

パーフリに限らず、80年代初頭のYMOとか、バンドブームにおけるブルーハーツとか、90年代渋谷系におけるフリッパーズギターとか、V系におけるX JAPANとか、J-POPにおけるミスチルとかサザンみたいなアーティストって今後出てくると思う?

これ二つの問題が有って

ってことだと思うんです。実は同じことがアニメとか文学にも起きていて、エヴァンゲリオン以降「みんなが見たアニメ」が無かったり、村上春樹以降には「誰もが一度は読んだ作家」がいなかったりっていう感じで。まさか京アニの諸作品エヴァンゲリオン攻殻ほどのものになるとも思えないし、舞城王太郎が「ノルウェイの森」みたいな小説を書くとも思えないし。

ここで紋切り型の回答として「メディアが発達して受け手が多様になり云々」なんてのがあるけど、果たしてそれだけかね?

2009-05-05

骸と生者

2009年2月14日村上春樹イスラエルの団体が主宰する文学賞であるエルサレム賞を受賞した。その時の顛末が文藝春秋2009年4月号に村上自らの手で記されている。

当時、イスラエル軍によるパレスチナ自治地域たるガザ地区への攻撃が進行していた事もあり、村上には少なからず受賞への批判があったようだ。しかし村上は「黙って出かけていって、やるべきことをやって帰ってこよう」と決意し、自らのイスラエルの政策に対する意見を受賞スピーチで述べた。

村上は無条件に批判すべき対象として「壁」なる比喩をかかげ、「爆撃機戦車ロケット弾白燐弾機関銃」を具体例として挙げた。イスラエルに対する明らかな批判に同席していたシモンペレスの表情はスピーチの途中からこわばり、「イスラエルについて批判的なメッセージを発しなくてはならなかったことに対して、つらい思いがありました」と述懐する。村上はスピーチで明らかに強大たる「システム」に対する不支持を表明し、「卵」である人間の側への立ち位置を強調した。



一方、村上イスラエル訪問は批判の対象となったイスラエルを知る事に捧げられている。受賞スピーチの場にて表情をこわばらせたシモンペレスが「ノルウェイの森」の愛読者であり、エルサレム市長ニール・バラカットマラソンの話題を交わしたと語る。村上は受賞の機会を活かしてエルサレムテルアビブを回る。「普通イスラエル人が何を考えて」いるのかを知りたかったそうである。街の人と対話し、イスラエルの戦う理由をたずねる。

ここでイスラエル人は表情豊かに描かれている。一方のパレスチナ人はほとんど姿を見せない。この文章に登場するパレスチナ人は唯一、検問所で若いイスラエル軍兵士に殴打される一家の長たる男だけである。今回の訪問では敢えてガザウエストバンクを訪問しなかったそうだが、受賞の舞台となったエルサレムには3割を超えるパレスチナ人が住んでいるという事実は決して語られない。

村上も言及したホロコーストに必要とされたのは個々のユダヤ人の名称ではなく、IBM製のパンチカード・マシーンだったのは皮肉である。物語でなく、統計が優先されたのだ。そして2009年パレスチナ人存在日本人作家の目には留まる事がない。彼らはその生の過程いかんを問わず、死んだ人と死にゆく人々として記憶される。「千人を超える命を落とした人々」や「焼かれ、貫かれる非武装市民」に対する哀悼はあっても、「生と死の物語」「愛の物語」「人を泣かせ、人を怯えさせ、人を笑わせること」は存在しない。そこには燃え尽きた納屋があるだけだ。

ニュースヘッドラインを飾り、世論を喚起するには死者の数がものをいう。だからサラエボ青空市場には迫撃弾が落下しなければならなかったし、PLOハイジャックに走り、ハマス人間爆弾通勤客で混雑するバスに送り込む。エチオピアはその飢餓によってロックミュージシャンを一カ所に結集せしめた。

この地上に生きる誰もが忙しい。私はパレスチナの惨状をテレビネットでしばし目にした後、これから控える仕事をどう乗り切るか、週末を誰と過ごすか考える。村上は「4200枚の原稿」を抱えている。他人の人生にまで関心を寄せる時間はないのだ。かくして悲劇は一過性の報せとして消費される。私にとってのパレスチナ問題とはそういうものだ。

にも関わらず、私はある種の誠実さを望む。彼らが無慈悲に消費されるだけの存在とは考えたくない自分がいる。これは力の不均衡でなく、物語の不均衡だ。氷漬けにされた彼らの生を取り戻さなくてはならない。公正さなどは裁判官に食わせればいいのだ。私たちに本当に必要なのは物語である。クソまみれの人生を送るクソまみれの人間を描写する物語が。

2009-02-19

にわか村上春樹読みが多過ぎる

村上春樹に興味はまったくなかったが(ノルウェイの森だけ読んで、つまんないと思ってそれ以外読んでなかった)、この度のスピーチさわぎで少しだけ興味を持って、ネットで調べ、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読もうと決めた。



ところが、職場最寄り駅の本屋に行ったら、結構大きな本屋なのに、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の下巻だけ3巻並んでいて、上巻がない。

仕方なく別の本屋に言ったら、平積みで「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が並んでいたが、上巻は残り1冊だけ。一方、下巻は5冊くらい積まれていた。



そりゃ、上下巻を読む時上巻だけ買って様子見するのはよくあることだけど、「にわか村上春樹読み」が多いんだなあ、と思った瞬間だった。

私もだけど。

2009-02-18

常に卵の側に(ハアレツに寄せられたコメント

http://anond.hatelabo.jp/20090218005155

村上春樹:「常に卵の側に」( http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html )でハアレツに寄せられたコメントの一部です。



http://www.haaretz.com/hasen/objects/pages/ResponseDetails.jhtml?resNo=4542207&itemno=1064909&cont=2

Title: To Mr. Murakami: a few words of reply from an egg

Name: A Philosopher

City: State:

First, let me welcome you to the region. Second, I would like to disagree with you about your description of literature as a skilful lie. A lie must, by definition, involve malice, deception, whereas literature is about imagination: there is no malice about that. Unfortunately, much of what you hear lately on international TV about Israel are indeed lies, not even fiction. You say that Israel is the wall and the Palestinians are the eggs, just because we have Tanks. You tend to forget that the Palestinians are part of more than one billion Muslims in the world, many of whom would like to get rid of Israel if they just could. You also forget that if the situation were reversed and the Palestinians were instead in possession of tanks, there wouldn`t be any eggs left in the middle-east. The wall we build is exactly to protect us, as eggs, from the wolf lurking outside. And If the terrorists didn`t use their own eggs as shield, they wouldn`t break either. All the best to you.


題:村上さんに卵からいくつかの回答

まずは、中東までご苦労さまでした。で、技巧に富んだ嘘として文学を称された件については賛成できません。嘘とはその定義によれば、悪意やごまかしを含んでいるのに対し、文学想像力に関するものであり、悪意はありません。不幸にもイスラエルに関してあなたが国際報道で目にしたことはまったくの嘘であり、創作でさえありません。イスラエルは壁でパレスチナは卵だとおっしゃられますが、たまたま戦車が私たちにあっただけです。お忘れのようですがパレスチナは10億以上の人口を抱えるイスラム世界の一部です。その多くがもし可能ならイスラエルを消滅させたいと願っています。逆の立場で考えればパレスチナ人戦車を持ったら中東から卵は消え去る事も思い出して下さい。外をうろつく狼から身を守るためだけに私たちは壁を作ったのです。テロリスト自分のところの卵を人間の盾に仕立てなければ、割れることもなかったでしょう。

ごきげんよう



http://www.haaretz.com/hasen/objects/pages/ResponseDetails.jhtml?itemno=1064909&resNo=4543094

Title: Like Quixote tilting at windmills

Name: Fed Up

City: Barcelona State:

I don`t doubt that this fellow`s books may be addictive, but I do doubt the value of getting hooked on stories that are all, apparently, based on a false ontology of the world being clearly divided into "walls" and "eggs." As talkback #1 points out, even tank-drivers have their fragility, and to deny their humanity by summarily labeling them "walls," and considering them to be part of some chimerical menace called "the system," is to paint a thin veneer of chivalry over a rotten base of moral recklessness.

What`s been going on in Sderot over the last several years? Have Gazans, driven to desperation by the evil system-monster, been left with no option but to toss their eggs against the walls that surround them? Is it evil for people on the receiving end to retreat unto bomb-shelters (aka "walls") against which these eggs can`t help but break?

Mr. Murakami, walls don`t break eggs unless there is someone throwing those eggs.


題:まるでドンキホーテ


彼の本がやみつきになるのは私も否定しないが、与太話、明らかに間違った本体論、つまり「壁」と「卵」とに世界を分類するというのは何の意味もない。1番目のコメントが指摘するように戦車の兵士だって(卵のように)壊れやすい。あっさり彼らを「壁」とひとくくりして、「システム」という名のでっちあげた脅威にしたてるなんて、わけわからん理由で廃屋に挑む騎士のようなもんだ。スデロット(Sderot)でここ何年もなにが起きている?ガザ連中は悪のシステムモンスターのせいでやけっぱちのやけくそ自分とこの卵をぐるりと囲む壁に投げつけたというのだろうか?シェルターに追いつめられた(これも「壁」だよね、卵は仕方なしに投げつけられて壊れる)人々が邪悪だって?村上さん、誰かが卵を投げなければ壁は卵を壊さないんだよ。



http://www.haaretz.com/hasen/objects/pages/ResponseDetails.jhtml?itemno=1064909&resNo=4543134

Title: wall & eggs

Name: JR

City: Amsterdam State:

bit folish to say that the only option is that the hurt civilians are the eggs and the israeli tank and bombs are the wall. Never thought that the israel people are the eggs in a small basket called eretz jisrael which is surrounded by a rather large muslim wall?

No fiction here mr , just hard facts.

Kind regards from the Netherlands


題:壁と卵

負傷した人々が卵でイスラエル戦車爆弾が壁だとしか言えないなんてちょっとまぬけだね。もっと大きいムスリムの壁に包囲されたイスラエルの地(eretz jisrael)という小さなかごにいる人たちが卵だって考えなかったのかね?フィクションじゃないよ、ちゃんとした事実だ。



http://www.haaretz.com/hasen/objects/pages/ResponseDetails.jhtml?itemno=1064909&resNo=4543210

Title: re #5

Name: B

City: SF State: CA

I get where you`re coming from because I`m tired of utopian solutions from dreamers in Europe.

But I believe Murakami is a guy who also understands the tank driver and our kids in Sderot. I know we`re not used to having media acknowledge our citizens as people, so we get defensive, but I give Mr. Murakami the benefit of the doubt.

From his speech I feel he`s criticizing the entire system that has our neighbors trying to destroy us in the first place and the world legitimizing it and the common acceptance of boycotting Israel because it`s the in thing to do. This guy is acknowledging our fight to overcome this as individuals and as societies.

This guy is deeper than our critics from Europe, and this guy is a novelist, not a critic.

In Norwegian Wood he painted a really accurate picture of some self-righteous university organizations, quite similar to many of our critics. All I`m saying is before dismissing him or arguing, see that he`s not picking fights or sides.. besides us eggs


題:「ドンキホーテ」のコメント主へ

ヨーロッパ連中が言うユートピア的解決にはもう飽き飽きしちゃうよね。

村上戦車の兵士やスデロット子供たちも理解していると思う。メディアはぼくらを人間あつかいしないから、防戦一方だけど。でも村上さんに対して性急な判断は控えたい。ぼくらのご近所さんイスラエル破壊しようとしている事、世界がそれを正当化しようとしている事、イスラエルボイコットの考えが一般化する事を強制するシステム全体を非難しているようにぼくには思えた。こいつは僕らの戦いが個人として、社会として克服されるって事を知ってる。

ヨーロッパ評論家よりずっとわかってるし、彼は小説家であって評論家じゃない。

ノルウェイの森に出てくる独善的な学生運動家は評論家連中みたいで、きっちり描かれている。彼のことをくさす前に、論争を挑んだり一方の側につくつもりがないのを理解しないと。

2009-02-05

この大不況時代に流行るもの

最近テレビを見ていない。

ずいぶんと前から「つまらない」と言われ続けてるけど、まぁそこそこ面白いよな、と思う番組もある。

つい最近までは数は少なくなくなったけれどいくつか気にいった番組があって毎週欠かさず観ていた。

でももう今はその番組ですら観ていない。つまらなくなったわけではなく、なんとなく「観なくてもいいかな」と思うようになったから。

別に観たくないわけではないし、観ればそれはそれで面白かったりするんだろうけどなんとな気持ちが遠のいている。

そのテレビを観ていたはずの時間に何をしているかといえば「読書

ベッドに入って眠気に包まれるまでの1~2時間読書が思いがけず楽しい

読んでいるのはもともと好きでひたすら買い漁っている村上春樹

無論持っているのは最低でも1回は読んでいるものばかりだけれど、また端から読み直してる。

ずいぶんと昔に読んでいてストーリーを忘れてしまっているものも多く改めて「そうか、そうか」と思いながら読むのがなかなか楽しい

ちなみに今は「ねじまき鳥クロニクル」の3部目。

ふと、こんな時代に読書って案外あってるよなーと思ったり。

それほどお金をかけずにずいぶんと楽しめる娯楽。

そう思って電車の中とかみると案外読書をしている人って多い。気のせいかもしれないけれど。

実は読書、というか本ってすごく流行りだしてるんじゃないのか?

今年は本屋さんとか図書館とか、はたまた本のリサイクル系のショップとか結構流行るんじゃないかと思ったり。

そいで昔のベストセラーとかがまた見直されたりして、案外「ノルウェイの森」とかまた売れちゃったりするんじゃなかろうか。

個人的には村上春樹作品の中でもあまり好きな本ではないけれど。

めざましテレビとか夕方の情報ニュース番組とかで、

若者活字離れといわれて久しい昨今、この不況時代の下で本、読書が改めて見直され静かなブームになっています」

なんて、暖かくなるころにはいわれてるんじゃなかろうか。

というわけで、今夜もねじまき鳥が世界のねじを巻くのです。やれやれ

2009-01-21

Theres A Riot Goin On

私が女装の道に足を踏み入れたきっかけは中学生だった頃、一足先に高校に入学してセーラー服からブレザーと白いブラウスと紺色の棒タイを着て通学するようになった姉の部屋に姉が熱心に読んでいた『ノルウェイの森』を読んでみたいと思って入り込んだあの日にまで遡る。

その日は私は風邪を引いてしまい熱を帯びてふわふわする意識と重たい体、上に昇ろうとする気持ちと全然言うことを聞いてくれない醜く毛の生えた筋肉と骨の固まりを一緒に詰め込んだまま布団の中でずっと眠っていたのだけど、眠っているのにもいい加減に飽きてきて、テレビが『笑っていいとも!』から『ごきげんよう』を経て特に興味を抱けない昼の連ドラを流し始める時間帯になったこともあってテレビを消して本棚にある漫画を一つずつ読んでいったのだけど(『AKIRA』とか『銃夢』とか『ぼくのマリー』とか)、既に読み飽きた漫画ばかりだったので飽きてしまい、姉が持っていた赤と緑の装丁の美しいあの本を一度読んでみたいと思って部屋に忍び込んだのだ。

別に仲が悪かったわけではないので普通に話しかけたら貸してもらえたのだろうし、姉が帰ってくるのを待っていれば良かったのだ。待っていれば私は姉の部屋に入った時にたまたま目に入ったブレザーに目を留めてしまってその紺色の布の質感にうっとりするということもしなかっただろうし、あまつさえそれに手を通してみたいと思うこともなかっただろう。姉はそれほど神経質な性格ではなかったけれど――だから忍び込んだのだ――いくらなんでも弟が自分のブレザーに袖を通していることを知ったらいい気をしないことは予想がついたし、その後あのような形で一度壊れた仲が修復するということもなかったのだろう。平和な家の中にも、人生を踏み外してしまうポイントは無数に潜んでいる。

ただ、やはり『ノルウェイの森』を読みたいという誘惑には勝てなかったので私は姉の部屋に忍び込んで結局ブレザーに袖を通してしまい、すると私は興奮していたらしくて姉が戻ってきて部屋までやってくる足音にも気付かなかったのでパジャマの上にブレザーを着ている私とドアを開けた姉が合ってしまうという事態を迎えることになったのだ。

姉は別に怒らなかった。『ノルウェイの森』だけではなく『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』まで貸してくれた。私はそれらを風邪が治ってからも貪り読んだ。しかしそれからしばらく、私は姉の命令でブレザーだけではなくブラウス、そして最後には無駄毛を全てそり落とした身体に姉の下着を身につけるということもさせられるようになった。そしてその写真を姉に撮られるということも。こうやって一度壊れた仲は思いもよらない形で修復することになったわけだ。

姉は言った。これはあなたのためだから。芽生えた欲望は仕方がないから、なるべく誰にも見つからないような形で処理した方がいいから、と。それは結局今になって思えば天ぷらを揚げていて引火した鍋に水を注いでかえって火の回りを早めるような結果にしかならなかったのだけれど、あるいは姉もそうだと分かっていてそういうことをやっていたのかもしれない。当時は女装癖のある知人に恵まれていなかったので、当然のことながら両親や教師にも相談することも出来なかったこともあって何もかもが手探りの状態だった。

今、インターネットを検索すると女装癖のある人は簡単に見つかる。むしろあまりにも身近にそういう癖のある人間がいることが分かる。まさか当時同級生だった青木君もまた女装癖の持ち主だったとは、ポータルサイトGmailアカウントをやり取りするまで全然知らなかった。幸せな時代なのか不幸な時代なのか分からない。青木君は演劇部女装のきっかけを掴んだらしい。色々な人がいる。性同一性障碍の人もいるし、あるいは単純に変態一人暮らしを始めてから女性用の下着を身につけるのにはまったという人もいる。

私たちは主義や主張のどうでもいいような差異は特に気にしない。ある人間女装をすることで自分女性の身分に貶めることに快楽を感じる。ある人間女装をすることで男である自分理想女性を貶めることをイメージする。ある人間は単純にそれまで知らなかった世界を、地雷が埋まっているとは一見すると分からない草原子供が無邪気に駆け抜けていくように何の躊躇いもなく探索していく。いずれにせよ私たちは男性であり、私たちが着るのは女性が着るとイメージされている衣服である。その点が共通していれば、後のことはそれぞれの人間自分なりに探求していけばいいだけの話だ。

これは確実に進行する。誰も死なない。誰の血も流れない。閉ざされた部屋で、そこから穿たれた穴のようなウェブカメラ写メールなどを通して自分記録し、その映像を外に向けて放つ。しかしそれは確実に世界を揺さ振る。文法を間違えた言葉が読み手を混乱させるように、静かに、あまりにもかすかに、しかし、確実に。

飛行機事故で亡くなった姉が私の写真を集めたアルバムと一緒に残した衣服たち、とりわけ当時のブレザーをもう当時の姉よりも身体が大きくなってしまって着られなくなった私は、せめてその布地に姉の肌の匂いあるいは当時の記憶を見出そうとして鼻先をくっつける。そして思い出す。既に夕暮れ近くなって日が西に沈もうとして、オレンジ色のカーテンを越して赤く色づいた自分の身体、脂ぎった老廃物にまみれた自分の身体がきれいに艶やかに整えられたブレザーの布地と触れる時にそのブレザーを汚してしまうのだというある種の恐れ、そして、それを踏み越えた何かを感じたいと思ってやはり震えながら手を触れようとして、不意に開けられたドアの向こうにいる姉と目があった時に私が姉の目を見ると、姉が、ブレザーの生地と同じぐらい艶やかで冷たい何かを目の奥に宿していたのを知った、あの瞬間を。

2009-01-02

2008.01.02 20:42ごろ- ヘキサゴン 2ショット 全26問 早答え集計テスト

2008.01.02 20:42ごろ- ヘキサゴン 2ショット 全26問 早答え集計テスト

●01 A.一年の計[は]元旦[にあり]4301 (きびしめ)ID:-

●02 A.とんび[が]たか[をうむ] 4348 ID:-

●03 やぶ[から]棒 4727 ID:-

●04 あらし(の前の)しずけさ 4748 ID:-

●05 かも(が)ねぎ(をしょってくる 4812 265 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:48:05.00 ID:a60g1Yyz かも ねぎ

●06 さじ(を)なげる4829 ID:-

●07 国民(の)祝日 4852 ID:-

●08 残り物(には)福(がある) 4927 ID:-

●09 一寸さき(は)やみ 4943 ID:-

●10 A.ノルウェイ(の)森 5114 (きびしめ)321 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:50:47.23 ID:a60g1Yyz ノルウェイの森

●11 H(&)M 5148 ID:-

●12 尾(は)東 5217 363 :(・∀・):2009/01/02(金) 20:52:08.13 ID:hf7e2dtT 尾は東

●13 A.ところ(かわれば)品|水(かわる) 5318 (きびしめ)ID:-

●14 パイレーツ(オブ)カリビアン5333 ID:-

●15 A.水(の)音 5431 427 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:54:07.16 ID:3SNXgY6Q 水の音

●16 天下(の)まわりもの5503 455 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:54:44.68 ID:JEx3nrT4 てんかのまわりもの

●17 A.背水(の)陣 5556 483 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:55:20.88 ID:xG5AD97R 背水の陣

●18 三途《さんず》(の)川5614 520 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:56:08.48 ID:KCd8iNc0 さんずのかわ

●19 チーム・バチスタ(の)栄光5657 ID:-

●20 鬼(に)金棒5724 572 :(・∀・):2009/01/02(金) 20:57:23.87 ID:hf7e2dtT おににかなぼう

●21 たま(の)こし 5740 582 :(・∀・):2009/01/02(金) 20:57:39.19 ID:hf7e2dtT たまのこし

●22 Body(&)Soul 5830 ID:-

●23 赤(の)他人5846 ID:-

●24 仏の顔(も)三度(まで)0057 636 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 20:59:20.24 ID:nLCgLMtJ 仏の顔も三度

●25 白鳥(の)湖0209 751 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 21:01:24.55 ID:xG5AD97R 白鳥の湖

●26 金(のなる)木 0340 877 :名無しでいいとも!:2009/01/02(金) 21:03:33.48 ID:xG5AD97R かねのなるき

14 ID:-

3 ID:hf7e2dtT おににかなぼう たまのこし 尾は東

3 ID:xG5AD97R かねのなるき 背水の陣 白鳥の湖

2 ID:a60g1Yyz かも ねぎ ノルウェイの森

1*4 ID:3SNXgY6Q 水の音 ID:JEx3nrT4 てんかのまわりもの ID:KCd8iNc0 さんずのかわ ID:nLCgLMtJ 仏の顔も三度

2008-08-03

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/kisen/index.html

No. 著者 書名 ASIN 情報
11. 伊坂 幸太郎 死神の精度」 asin:4163239804
12. いしい しんじ 「トリツカレ男」 asin:4101069239
13. いしい しんじ 「ぶらんこ乗り」 asin:4101069212
14. 石持浅海 「扉は閉ざされたまま」 asin:4396334060 B!
15.
16. 乾くるみ 「イニシエーションラブ」 asin:4167732017 B!
17. 宇江佐真理
18.
19.
20.
21. 小川 洋子 博士の愛した数式 asin:4101215235
22. 荻原 浩 ハードボイルドエッグ asin:4575508454
23. 荻原 浩 明日の記憶 asin:4334743315
24. 奥田 英朗 イン・ザ・プール asin:416771101X
25. 奥田 英朗 「最悪」 asin:4062735342
26. 奥田 英朗 空中ブランコ asin:4167711028
27.
28. 恩田陸 夜のピクニック asin:4101234175
29. 恩田陸 ドミノ asin:4043710011 TB
30. 海堂 尊 チーム・バチスタの栄光 asin:4796661611
31. 垣根 涼介 「君たちに明日はない」 asin:4101329710
32.
33. 加納朋子 ななつのこ asin:4488426018 TB
34. 川上 弘美 「センセイの鞄」 asin:4167631032
35.
36.
37.
38. 北村 薫 「空飛ぶ馬」 asin:4488413013
39. 北山 猛邦 「「クロック城」殺人事件」 asin:4062758636
40.
41. 黒崎 「しゃべくり探偵 asin:4488418015
42. 今野敏 「隠蔽捜査 asin:4101321531 TB
43. 坂木司     B!
44. 酒見 賢一 後宮小説 asin:4101281114
45. 桜庭 一樹 少女には向かない職業 asin:448847201X
46. 佐々木 「笑う警官 asin:4758432864
47.
48. 重松 清 「流星ワゴン asin:406274998X
49. 雫井 脩介 犯人に告ぐ asin:4575511552
50. 司馬 遼太郎 新選組血風録 asin:4041290074
51. 島田 荘司 占星術殺人事件 asin:4061833715
52.
53. 小路 幸也 東京バンドワゴン asin:4087462870
54.
55.
56.
57.
58. 田辺 聖子 ジョゼと虎と魚たち asin:4041314186
59.
60. 豊島 ミホ 檸檬のころ asin:4344409221
61. 中島 らも 「今夜、すべてのバーで」 asin:4061856278
62.
63.
64.
65. 南條 範夫 駿河城御前試合」 asin:4198923213
66. 畠中 恵 しゃばけ asin:410146121X
67.
68.
69. 原尞
70.
71. 樋口有介
72.
73.
74. 藤沢周平
75.
76. 星新一
77. 堀江 敏幸 「雪沼とその周辺」 asin:4101294720
78. 町田 「告白」 asin:4122049695
79. 町田康 町田康詩集 asin:475843042X TB
80.
81.
82.
83. 宮部 みゆき
84. 村上 春樹 ノルウェイの森 asin:4062748681
85. 村上 春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド asin:4101001340
86.
87. 森 絵都 「DIVE!!」 asin:4043791038
88. 森 絵都 カラフル asin:4167741016
89.
90. 森見 登美彦 四畳半神話大系 asin:404387801X
91. 山崎 豊子 沈まぬ太陽 asin:4101104263
92. 横山 秀夫 クライマーズ・ハイ asin:4167659034
93. 横山秀夫 震度0 asin:4022644354 B!
94.
95. カズオ・イシグロ 日の名残り asin:4151200037 TB
96. ダニエル キイス アルジャーノンに花束を asin:4151101012
97.
98.
99. ハインライン 夏への扉 asin:4150103453 TB
100.

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