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2022-01-25

日本電産永守会長が関社長失望感車載事業で自ら陣頭指揮-関係

古川有希

2022年1月25日 6:00 JST

中途入社増で怠けや諦めなど悪習まん延、関氏の任命は判断ミス

EV事業推進の永守氏は昨年、日産出身の関氏を後継CEOに指名

The Nidec Corp. headquarters stands in Kyoto, Japan, on Wednesday, May 27, 2015.

The Nidec Corp. headquarters stands in Kyoto, Japan, on Wednesday, May 27, 2015. Photographer: Akio Kon

日本電産創業者永守重信会長が、最高経営責任者(CEO)を譲った日産自動車出身の関潤社長に対する失望感を強めている。事情に詳しい複数関係者が明らかにした。

  関係者らによると、永守氏(77)は昨年末ごろ、高い収益力で成長を続けてきた日本電産最近ほころびがみられるとし、低収益企業からの中途入社の増加で持ち込まれた諦めや怠けなどの悪習で汚染されていることが原因だとの見方を社内で示した。

  特に主力事業の一つである車載事業で業績が悪化していると認識しており、同事業の再建は自身責任を持ち、短期でやり抜くと強調した。関氏は昨年12月から顧客との交渉ドイツ滞在しているという。

  関氏(60)の入社以降、車載事業計画未達が続いたために日本電産相対的な業績は悪化したとし、経営力の低い人物トップに据えたのは判断ミスだったとの見方を明らかにした。任命責任自身にあり、外部から人材後継者にする考えそのものが甘かったとの見方も示したという。日本電産コメントを控えた。

Nidec Corp. Chairman And CEO Shigenobu Nagamori Holds News Conference

日本電産の永守会長

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  同社の車載事業2020年4-6月期に2億5800万円の赤字に転落。その後、黒字回復したものの直近の昨年7-9月期の営業利益率は3.5%と10%以上を確保している他のセグメントと比べると見劣りしている。

  永守氏は昨年9月、幹部社員らに対して業績改善の遅さや対応の甘さに言及し、上期(4-9月期)の連結営業利益について最低限必要な水準として950億円を掲げ、達成に協力を要請していた。その後、10月に公表した上期の営業利益は902億円で未達に終わっていた。日本電産株は今年に入って20%近く下落している、

日本電産、永守会長が求めた利益目標未達-精密小型モータ不振 (2) 

  世界的に電気自動車(EV)シフトの流れが加速する中、EV関連事業を強化している永守氏は20年1月、日産ナンバー3の副最高執行責任者(COO)まで務めた関氏を採用。4月には社長、昨年6月にCEOに昇格させていた。

Nidec President Jun Seki Interview

社長

Photographer: Kosuke Okahara/Bloomberg

  関氏は昨年7月の決算会見で売上高を25年度に4兆円、30年度に10兆円と順次拡大する中長期戦略目標公表した。永守氏は同会見での関氏の説明安心して聞けたとして、次回以降の決算会見には出席しない考えを示していた。

  しかし、10月の中間決算会見には前言を翻して姿を見せ、質疑などに対応。一方、関氏は一度も発言しなかった。永守氏はその際、「あくま日本電産社長CEOは関である」と強調。会社を掌握するには時間がかかり、「苦手なところはサポートし、関を立派な経営者に育てていく」と述べていた。

  永守氏は1973年創業以来、長年にわたって経営トップを務めてきた。関氏の前の吉本浩之元社長時代にはCEOの地位を譲らないまま集団指導体制を目指したがうまく機能せず、吉本氏は副社長に降格となった後、退社していた。

  関係者によると、永守氏は自身指導に従えば業績は必ず戻るとも呼びかけている。現在の停滞は社員マンネリや諦めの気持ちに起因しており、創業者の考え方をもう一度徹底する必要があると強調。社員に対して、経営要諦について記した自身の著書を繰り返し読むよう呼びかけているという。

2021-11-05

日本自動車産業EVについて書こうと思う

こんばんは。増田です。最近元三洋の人が書いたスマホ記事面白かったので、私も書いてみることにしました。

 

ちなみに私は電装系サプライヤー勤務。年齢は元三洋の人とおそらく同じくらいです。かつてはホンダ系列だったのですが、今はそこを離れてとある企業の傘下になってます。あのとき結構衝撃を受けましたけど、確実に働きやすくなりましたね。

 

さて、日本企業EV消極的世界の時流に乗り遅れ、未だに内燃機関固執している、みたいな話。半分本当で、半分ウソです。世界に先駆けてEV積極的に取り組もうとしたのは日本でした。(ここで言うEV純粋バッテリーで動く電気自動車のことで、本当はBEVと書いたほうが正確なんでしょうが、ここではEVとしておきます。)

 

それにはいわゆる京都議定書(1997)の存在があります。これは温暖化防止の為の初めての国際的な取り決めでしたが、この会議日本は2008~2012年に6%の温室効果ガス削減を約束しました。当時はかなり日本に不利と言われたものですが、開催国メンツもあって政府は本気でこれを達成しようとします。その対策の一つとして推進されたのが原子力発電でした。当時日本原発国家をあげて推進しようとします。東芝ウェスチングハウスを買収して(2006)、原発世界に打って出ようとしたのもこの頃です。

 

ただ、原発基本的24時間一定効率で発電させるものです。出力調整はできないことはありませんが、かなり非効率です。昼間の電力需要を満たそうとして稼働させると夜間に電力が余るので、揚水発電などで調整するのですが、その切り札として見られたのがEVでした。つまりEVは夜は基本的に充電器につなげておくものであり、大量のEVを普及させて夜間に充電させれば、原発の電力を効率よく使って、車自体から出る温室効果ガスも減らせるわけです。

 

で、三菱自動車からi-MiEV(2009)、日産自動車からリーフ(2010)がほぼ同時期に発売されます。これはリチウムイオン電池を使った初の量産EVで、三菱GSユアサと、日産NECトーキンと巨大な工場を建てて電池の量産体制を整えます特に日産は実際のところかなり本気の参入で、同時期に全国で充電設備の導入も急ピッチで進められました。

 

そして、どうだったか。まあ、売れなかったわけです。いや、世界初の量産EVとしてはこの2つは望外にできの良いものだったと思います。売れない理由はいくつか挙げられますリーフについてはデザインナマズみたいで全く先進的でなかったこと。エアコンやヒータを使うと走行距離が実質100km程度しかなかった。電池劣化が想定以上に早く進んで中古市場でも値崩れしていた、トヨタハイブリッドの出来が良すぎて先進イメージを求める層はそちらに流れた、など。一言で言えば実用的ではなかったのですが、まあそれでも初めて出てきたEVとしては大したものだったのです。でもこの評価は全くエンジニア目線でしょうねぇ。すみません

 

ただ、最も大きな要因は東日本大震災(2011)でしょう。これで原発を主軸に温室効果ガスを減らすという国家戦略は完全に頓挫しましたし、それをあてにしたEVの普及など望むべくもなかったのです。実際EVガソリン供給が途絶えた被災地でかなり役立ったのですが、その後数年間原発を失った日本は電力供給が逼迫することとなり、主戦場である日本EVは売れなくなりました。日産はその後も地道にリーフの改良を続けますが、もはや主戦場で売れなくなったEVに積極投資はできなくなり、2代目リーフ(2017)は初代から大幅な進化はなし。i-MiEVは一代限りで姿を消します。日産NECトーキン電池事業を受け継いだAESCを中国のエンビジョングループに売却します。

 

ちなみにウェスチングハウスを買収した東芝はその後地獄を見る事となり、今日凋落につながるのはご承知の通り。日立海外原発建設から撤退します。そんな事をしている間に、中国国家を上げて次世代原発開発に取り組んで、技術的には完全に抜かされてしまいました。なんだか泣けてきますね。21世紀日本は完全にツキに見放されたって感じがします。はい

 

さて、じゃあ巨人トヨタはどうだったかトヨタ保守的EVから距離をおいていると思ったあなた、そうでもないんです。実はトヨタはあのテスラ出資(2010)し、トヨタGMが共同で運営していた工場NUMMI)をテスラに売却。テスラ支援していました。実際に共同でSUVEVを出したりしています。実はテスラスタートを支えたのはトヨタであり、テスラの主力工場は元トヨタ工場でした。ところが2014年くらいか提携を解消。トヨタクルマづくりとテスラクルマづくりが決定的に合わないことが原因だったと言われています

 

実際、テスラの車は粗雑極まりないものでした。彼らの作り方は信頼性の高い車載用の電池ではなく、ノートパソコンなどに使われる安価電池を大量に積んで、それを高度なマネジメント制御するというものでしたが、クルマづくりは全くの素人。ADAS(運転支援システム)も信頼性に欠けていて、ただの支援システムなのに自動運転と銘打ったので事故が続出。生産技術もかなり問題があり、量産モデルであるモデル3が出るときは大量の予約が入っていたにもかかわらず、ちっともラインから完成車が出てこない有様。イーロン・マスク自身工場に泊まり込みで生産を指揮したと言われています。このとき生産技術者をあちこちから引き抜いてかき集めますが、その多くが彼のやり方に従えず去っていったとのこと。

 

まあそんなことで、ぶっちゃけこの頃、テスラ世界EVで席巻するなんて、私ら業界人で予想できてた人なんていなかったと思います。やっぱり車なんてそう簡単に作れねぇんだなぁザマアミロ、くらいの感じでした。まあでもその予想が全く裏切られてしまったのはご承知の通り。ただ、テスラいかにすごいと言っても生産台数ではまだトヨタVWの足元にも及びません。年間数百万台の車を生産するにはまだ乗り越えなければならないハードルは数多くありますテスラの株があれほど上がっているのは、彼らはそれが出来ると思われているのでしょう。いやホントかな。どうなんだろ。

 

まあとにかく現状はこんな感じですが、これからEVが本当に普及するかどうか。トヨタも含めて、「世界自動車の大半がEVになることなんてないよ!」と思っているメーカーは無いと断言してもいいと思います。どこもEV時代はかならず来ると思っている。問題はその時期です。トヨタもっとかると思っていて、それは段階的に移行すると思っていました。テスラは一気に最終ゴールに攻め込んできたわけです。それについて考察してみましょう。

 

EV問題点としては航続距離と充電速度。そして電池資源問題があります特にコバルトなどの資源簡単供給を増やすわけには行かず、今のような垂直立ち上げみたいなやり方で一気に電池生産を増やすことはできないと思われていました。なのでトヨタHVFCVで段階的にそれを進めるつもりだったわけです。特に水素自然エネルギーとの親和性が高く、風力発電太陽光発電のように出力が安定しない電源でも、それによって水素を造って貯蔵すれば実質的電池と同じ役割を果たすことができます。充電速度も航続距離水素を使ったほうが優位です。ちなみにいまトヨタ水素エンジンをやけに宣伝していますがあれは効率が悪くて話にならない、ただの宣伝用であり、彼らが水素でやろうとしていることはあくま燃料電池をつかったFCVです。

 

しかしイーロンはそんなまどろっこしいことしなくても、電線電気を運んでバッテリに入れた方がいい、そのための障壁となる電池欠点の改良にリソースを全振りしたほうがいいに決まっていると言うわけです。電池の開発というのは時間がかかり変化も漸進的であり、そんなことは無理だろうというのがわずか5年前までのほとんどの業界人見解でした。しかしいま世界はイーロンの言うとおりに進んでいます資源問題中国メーカーを中心にリン酸鉄系電池解決されつつあり、急速充電の問題、それを可能にする電力インフラ問題自然エネルギーの出力が不安定問題、これらの問題がすべて電池技術解決されようとしています。まったく、なんちゅうことでしょう。

 

今日本はオーストラリアの褐炭を使って水素を取り出して運ぶとかいろいろ考えてやっていますが、おそらくすべて失敗して産業墓場になる未来が見えます。まあでも、長距離トラックくらいはひょっとしたらFCVの入る余地があるかも知れません。しかしそれも充電技術進歩によって電池解決される可能性が高いです。

 

さて、主要な日本企業の将来についてちょっと予想を。

 

トヨタ

電動車についての卓越した技術蓄積を持ち、電池技術電池への投資余力も持つ稀有会社。ここが死んだらもうおしまい。パナと一緒に電池の開発と生産に勤しんでいるが、実はパナはライバルテスラ電池供給する関係でもある。ちなみに傘下の豊田通商電池に不可欠なリチウム資源ガッチリ握っている。実はEV技術開発や投資も怠ることなくやってきたが、誤算はその流れがあまりに早すぎたことだろう。今年スバルと共同でEVを投入予定。

 

ホンダ

GMと組んでEVに取り組む。2040年までに内燃機関を全廃すると宣言したが、彼らが満を持して出した量産EVHonda e」はあまりな出来で全然売れてない。電池韓国LGケムあたりから買う予定らしい。HVには早くから取り組んできたが、トヨタがTHSを地道に改良していくのに大して、ホンダHV技術コロコロ変わり、イマイチものにならないイメージ企業イメージ先進的だが、実は社風はかなり保守的であるevについての意気込みはすごいが、個人的はいま最も心配メーカー

 

日産三菱

言わずと知れたEVにおいて世界で最も先行していたメーカーしかしそのアドバンテージほとんど活かせず、極めて信頼性の高い電池も持っていたが、コスト的に折り合わず中国エンビジョンに売却。リーフは長年世界トップの売り上げを誇るEV車種だったが、今はトップテンからも外れた。まだアライアンスを組むルノーのほうが健闘している。日産アリア挽回できるか。無理だろうな。

 

マツダ

未だに直6エンジンを開発するなど、一見時代遅れに見えるが、実は割とクレバーじゃないかと思われるメーカー。というのは、EVが普及期に入れば、eアクスルといった駆動システムメガサプライヤーから買ったほうがいいし、電池にしてもCATLやLGあたりの最も安くて性能の良いメーカーから調達したほうが有利である。ADASもコンチネンタルモービルアイから買ったほうがいい。要はみんな似たりよったりの車になる。となると、自動車メーカーに求められるのは制御技術デザイン、そしてブランドである。今マツダはそれを必死に磨いている。マツダくらいの規模のメーカーだと案外この戦略が一番いいのかも知れない。

 

スバル

卓越した四輪駆動技術を持つ。売り上げの大半が北米。多分、トヨタにひっついてその一ブランドとして生き残るつもりでしょう。

 

ダイハツスズキ

コンパクトカーを安く作る卓越した技術を持っていて、100万円以内でアルトミライースを作れる生産技術はたいしたもの。この点において強力な強みを持ち、ダイハツ東南アジアスズキインドで高いシェアを持つ。しかしこの強力な強みを速攻で無効にするのがEVであったりする。ダイハツスズキ海外市場中国EVメーカーに席巻されてシェアを失う未来が見える。国内で軽EVを地道に作るかも知れないが、それすらも中国メーカーの台頭で怪しい。将来は暗いだろう。

 

パナソニック

車載電池トップを突っ走っていたが、CATLとLGケムに抜かれて現在3位。テスラの株を売却して多額の利益を得たが、なぜかをそれをブルーヨンダー買収に使い、電池の新技術設備への投資は先をゆく二社に比べると消極的トヨタパナソニックを見限り始めていると聞く。

 

日本電産

EVモーターやeアクスルで覇権企業を狙う。しかし永守が死んだらどうなるんだろう。

 

他にもいろいろ書きたいことがあるけど、疲れたのでやめる。ところで、元三洋の人の書き込みをみて、ずっと今までiPhoneを使っていたのを、GooglePixelに買い替えました。なんでかって言うとね、それについたユーザー体験がうんちゃらという大量のブコメを見て、iPhoneを使い続けることが、結局新しいもの積極的スイッチできない日本人の保守から来てるんじゃないかと思ったから。それで思い切ってAndroidにしようと思った。中華スマホちょっと怖いのでPixelです。そんだけ。以上。

2021-10-29

anond:20211028161201

日本電産は、中国EVメーカモーター売りまくろうとしてるから、少なくとも日本全滅はしないだろ。

朝鮮戦争日本製造業が儲けたように、日本電産EVバブルタケノコのように出てくるEVに載せられれば儲けられるし、

中国で過当競争なってくれれば日本メーカ欧米アジアの状況見ながらタイミング見計らえるし、WinWinじゃん。

2021-10-28

anond:20211028131150

トヨタとか日産みたいな自動車メーカーは、EV時代には単なるアセンブリメーカーになっていくんだろうけど、国内ティア1企業でも、EV分野で強みを発揮できるとこは生き残ると思う。

やっぱ最重要なのはeアクスル。トヨタ系のブルーイーネクサスアイシンデンソー)、日産系のマレリ(カルソニックカンセイ)、独立系日本電産。このへんはEV時代になっても十分戦えるし、むしろ系列時代より存在感を発揮するかもしれない。電子ミラーやインレット関係機材を作ってる村上開明堂とか、保安部品としてのニーズが変わらず、事業に電動化リスクがない小糸製作所スタンレー電気あたりも問題ないはず。

バッテリ分野は既存ティア1からは出てこないだろう。

anond:20211028022827

いや日本電産がそう考えるのは当たり前でそれを根拠元増田がだからトヨタは間違ってるってのが個人の願望じゃないの?って意味

2021-10-02

anond:20210930195307

>現時点でEVの要素技術をしっかり内製化し、ガチ海外勢と闘える体制なのは、早くからEVシフトを敷いた日産、その傘下サプライヤージヤトコとマレリ(どちらもeアクスル事業)、それからeアクスルを足掛かりに自動車産業に参入して海外シェアガンガン獲得してる日本電産ぐらいだ。

日産EV販売台数見てないのかな?Eアクスルも量産してる?

2021-09-30

「あっちがEVなら、こっちは水素エンジンだ!」

無理。もうEVには非EV車は勝てない。内燃技術ベースにしたテクノロジーは、純粋コスト面でEV太刀打ちできなくなる。ICE(内燃)車もダメハイブリッドダメ水素エンジンダメ。内燃じゃないけどFCVダメ

なぜかといえば、EVは、今までのクルマよりずっとシンプルに作れるから

まず圧倒的に部品点数が少ない。自工会予測では3万点から2万点に減る。内燃車はエンジンだけで7000点ぐらい構成部品があるけど、EVだとeアクスルというモジュールに、エンジンに相当する駆動モーター・インバーターと、変速系に相当する減速機・デフギアボックス類と、電装系に相当する回路類が全部入ってパッケージ化され、これをティア1のサプライヤーが1社で供給する。極端な話、あとは駆動系・操作系・バッテリー・充放電制御機構があれば、EVは走ってしまう。それぐらいシンプル自工会が「EV化で雇用の大多数が失われる」と言っているのも結局はこういう話だ。1台の車を仕立てるために必要部品が圧倒的に少ないのだ。

それから、基本がモジュラー構造。内燃系は、燃料供給・燃焼・変速・出力・駆動などが全部繋がって一体の統合的な(インテグラル型の)システム構成してる。対するEVは、互いに独立度の高いパーツを組み合わせた、モジュラー型のシステム構成で、全体が密結合じゃなくて疎結合になってる。駆動系の手前までは電気結線だけなので、レイアウト自由度も高い。違う企業のeアクスルを採用した場合も、制御系を調整すればすぐ乗せ替えられる。つまりコストと性能しだいでどんどんモジュールサプライヤーを入れ替えていける。傘下に何重もの系列サプライヤー企業を抱えて、密に擦り合わせながら時間をかけて車両設計していく、今までのようなやり方が不要になる。現にテスラはイヤーモデル制を排して、年度中でもどんどんモジュールを入れ替えて性能向上やコストダウンを図っている。

あと技術的な枯れ方。内燃系はもう100年近くイノベーションを繰り返して、もうほとんど伸びしろがなくなっている。一方のEVは、バッテリもeアクスルも性能的には発展途上だ。性能が上がるということは、コストが安くなることと表裏一体の関係にある(同じ性能を安く作れる or 同じ価格で高い性能を出せる)。つまり内燃はもうEVを突き放すことはできず、EVのほうは追いつき追い越すための余裕がまだまだある。

こういう背景があって、将来はEVコスト的に内燃とイーブンになり、下回っていくことが予想されていた。最近は「EVが今までの乗用車と同価格になるのが2025年頃」という予想が出てたんだけど、今年になって、もうEV価格性能比で内燃車を追い越す事例が出てきている。

中国・宏光のMINI EV。45万円で9.3kWhのお買い物カー。ローエンド市場向けコミューターEV日本軽自動車的な用途

https://kurukura.jp/car/2021-0813-60.html

中国吉利のGeometry EX3。100万円で日産リーフ同等の車格と充電容量、航続距離320km。

http://global.geely.com/media-center/news/geometry-ex3-brings-affordable-evs-to-the-masses/

中国では内燃車の販売税金かけてEV生産の補助に廻すEVクレジットというのがあり、それも一部販売原資に廻ってると思われるが、それにしても内燃車より安い。本当の原価はBOMリスト原価計算する必要があるが、とにかく「シンプルに作って、軽く・広く・安くできる」というEVの優位性が生かされ、これまでよりも破格に安く供給されている。

これが意味するのは、もうすぐEVは「通常の内燃車にエコプレミアムが乗せて売る高級車」ではなくなるということだ。どの車格でも、内燃車や、内燃車の発展形としてのHVや、EVHVの要素を併せ持った複雑な構造FCVよりも、安くなっていく(水素エンジンはどうかって? あれは燃費が悪すぎて、乗用車としての実用に耐えるレベルまで仕上げられるかどうかすらまだわからない。市販モデルが出ないまま死産する可能性も高い)。

日本でも二輪の業界では、すでにこの傾向が見えはじめている。ヤマハ原付スクーター20万円、電動原付スクーターは25万円と、もう価格差はわずかになっていて、都内では電動のほうに助成金10万出るので、購入者目線では電動スクーターの方が圧倒的に安くなっている(この助成金が出るからメーカー側もあえて差額を付けてるのかもしれない)。

クルマも同じだ。EVは、これからは「環境にいいから」じゃなくて「既存クルマより安いから」売れるようになる。自工会が何と言おうと、この現実には勝てない。

日本自動車産業は、米国でマスキー法という厳しい環境規制が敷かれたとき米国メーカーよりも早く規制対応することで、米国市場での橋頭堡を築くことができた。それが今回はどうだ。EVがこれまでの自動車技術とは似て非なる破壊イノベーションであることを見誤ったまま、「再エネとEV欧米陰謀」「EV一本槍では雇用が失われる」みたいな現実逃避を繰り返し、FCVなどのピントがズレた代替技術BETし続けた。現時点でEVの要素技術をしっかり内製化し、ガチ海外勢と闘える体制なのは、早くからEVシフトを敷いた日産、その傘下サプライヤージヤトコとマレリ(どちらもeアクスル事業)、それからeアクスルを足掛かりに自動車産業に参入して海外シェアガンガン獲得してる日本電産ぐらいだ。それでも自工会は「業界産業雇用を守る」と言い続け、沈没しかかった船からティ企業を降ろそうとしない。こんな調子で一体この先どうなるんだ? EV鎖国でもするのか?

追記

中華EVの話をされてもなあ、という指摘があり、確かに安かろう悪かろうなんだろ」というイメージが拭えないと思うので、テスラベンチマークにしてEV利益構造を考えよう。テスラモデル3の標準グレードであるスタンダードレンジプラスは、いま国内で430万円、米国で400万円弱で買える(助成金抜き)。テスラの直近四半期の販売粗利率は28%。トヨタで車格が近いセダンカムリハイブリッドで、同等モデルといえる下から2番目のG(2WD)が380万円(助成金抜き)。トヨタ販売粗利率は20%と言われている。テスラ米国販売価格原価計算すると、既にモデル3のほうが若干安い(290万円<305万円)。つまりテスラ側はカムリと同じ値付けにしてもまだ値下げ余力がある。今はそうしなくても長い納車待ちが発生してるからエコプレミアムを乗せて売ってるだけだ。

ちなみにテスラ2023年までに「自動運転機能を搭載し、価格を2万5000ドル(1ドル=110円として275万円)に抑えた新型EV2023年までに市場に投入する」と宣言している(https://president.jp/articles/-/46586)。おそらくCセグメントゴルフ同等)で、カローラや同サイズSUV系と戦うことになる車だ。そしてこの記事中にあるように、この新モデルが275万円で国内導入でき、そこに80万円の補助金が乗ると、実質価格100万円台に突入してしまう。軽自動車の最高級モデルよりも安いのだ。そういう時代が足元まで迫っている。

テスラはこういう廉価モデル日本車を淘汰しようなどとは考えてない。そもそも彼らの視野日本自動車メーカーは入っていない。米国の一部州ではハイブリッド車は既にガソリン車と同じ環境負荷分類になっている。もうEV以外は対抗馬ではないのだ。彼らはバッテリ技術EV関連技術に狂ったように投資を続け、中国EVと性能だけでなくコストでもガチで殴り合う。その時に、日本自動車業界はまだリングに立っていられるだろうか。

トヨタHVFCVEVの基幹技術を持っているからまだ戦える」と言う人もいる。確かにトヨタという企業」は今からでもEVに全振りした生産体制を整えられるかもしれない。一方で「自工会会長豊田氏」は、EV懐疑論水素社会という2つのファンタジーを操ってティア2以下のサプライヤー現実歪曲フィールドに巻き込んできた(ティア1の大半はなんだかんだでEV化が不可避であることを理解していると思う)。「痛みを受け入れてでも産業構造を転換しよう」と言わずに、下請企業を沈みゆく泥船に乗せたままにしている。自分批判しているのはそこだ。

2021-08-10

anond:20210810194114

そういうこと。実際、ただのお育ちフィルター有名無実化した大卒資格なんか意味ないって明示してる会社もあるよ。日本電産とか。 永守さんは本当にすごい。めちゃんこマイクロマネージメントらしいしパワハラもありまくるだろうけど。本人の学歴コンプ結構ある気もするけど。

2021-06-06

anond:20210606110054

稲盛和夫クラス創業者社長で大組織を作り維持できているような社長を、人を見て組織を叩き直せる人を社長として送り込んで治すとかな。

半分公務員みたいなJALもそうやって直した。

ただ、民主党京セラが金を出していたのと、あくま民主党の人事だったがために自民党政権に戻ったら「政府癒着の例だ!」みたいな形で叩かれて去っていったが。

あい政争の具として使われる懸念がある以上、まっとうな社長は近づかんだろう。そもそも、今創業者社長でそこまでできるのって、日本電産の永守とか、ソフトバンク孫正義ぐらいじゃないか

2021-02-25

anond:20210224231847

はいはい、また貼ってやるよ。

MMT/ケインズインフレにするだけでは確かに不足だ。例えば、原住民への教育だとか、原住民が新しい商売をする前に色々調べ物をする間に金を出してやることが必要だ。

インフレには供給由来インフレというのもあるからな。例えばオイルショックのように資源が足りなくなったとか、産業が弱まり経常赤字化して外貨借金が増えて輸入ができなくなるとかだ。

だけど、新自由主義政府の緊縮では基礎萌芽研究投資をしなくなり、大規模経済危機後に企業が保身化して金を貯め込むことと、不景気を温存することにより設備研究投資をしなくなることとで、むしろ産業劣化からの輸入困難なインフレに導く。

現にケインズ主義の末の1990年頃には京セラソニー日本電産のようなメガベンチャーを生み、多くの産業世界トップシェアを誇り、トップ1%引用論文を多く出し、一人あたりGDP世界2位にまで至った。

だが、1990年バブル崩壊と、同時に起きた新自由主義化で不景気30年と基礎萌芽研究投資崩壊、保身化で設備研究投資不足が起き時折貿易赤字が出るほど産業衰退してしまった。

政府がすべて管理したほうが良い」のマルクス主義は失敗だったが「政府が何もしないほうが良い」の新自由主義もこれまた誤りだ。まず金融財政税制経済マイルドインフレに調整した上で、政府が何をして何をしないというのは永久人類課題だろう。

だが、今はコロナ経済が猛烈にしぼんでるから財政出動を多くしたほうが良い。特にコロナを早く収めることと、食い詰める企業個人の救済をすることな。今食い詰め度合がひどいと、コロナが去ったあとに金を貯め込む意志が強くなるから

それから、「借金の返済は資金市場への資金供給」なので、コロナ後の反動の一員ともなるので、程々政策金融も返済免除給付への切り替えをしたほうが良い。

ああ、あと企業リスクを取れる前の科学投資重要な。そもそも、探して、見つけたやつをしばき倒せば起業が増えメガベンチャーが生まれるんだって幻想はいいかげんにしろと言いたい。

2021-02-17

anond:20210217003804

規制緩和は何も産まないよ。

そもそも規制はその昔になにかこれは守らないとならないということで生まれた。

だいたい、規制があればイノベーションが起きないというのなら、1980年代日本が数多くの産業シェアトップをとり、京セラソニー日本電産のようなメガベンチャーを抱える国だった理由説明できない。

だって、現行ベースじゃめちゃくちゃ規制の多かった時代だったから。

市場を生むのは新しい商品を作ることについて金と時間をかけること。国と企業研究投資設備投資

だけど、バブル崩壊後、保身に入り金を貯め込み設備研究投資をしなくなった。さらに、フリーハンド法人税減税や、設備研究投資に紐付いてると言えない金融分離課税でどんどん金を貯め込む厚を強くした。

規制緩和構造改革だの30年言ってるのにどんどん事態悪化する一方じゃない。

2021-02-16

anond:20210216111016

NTTにしても日本郵政にしても電通にしても高値海外企業掴まされて減損してるね

日本企業M&Aが下手糞すぎて外銀にたっかいたっかいフィーだけ抜かれてバカにされてるんだと思う

日本企業M&A上手なのって日本電産くらいか

2021-02-14

anond:20210214005208

MMT/ケインズインフレにするだけでは確かに不足だ。例えば、原住民への教育だとか、原住民が新しい商売をする前に色々調べ物をする間に金を出してやることが必要だ。

インフレには供給由来インフレというのもあるからな。例えばオイルショックのように資源が足りなくなったとか、産業が弱まり経常赤字化して外貨借金が増えて輸入ができなくなるとかだ。

だけど、新自由主義政府の緊縮では基礎萌芽研究投資をしなくなり、大規模経済危機後に企業が保身化して金を貯め込むことと、不景気を温存することにより設備研究投資をしなくなることとで、むしろ産業劣化からの輸入困難なインフレに導く。

現にケインズ主義の末の1990年頃には京セラソニー日本電産のようなメガベンチャーを生み、多くの産業世界トップシェアを誇り、トップ1%引用論文を多く出し、一人あたりGDP世界2位にまで至った。

だが、1990年バブル崩壊と、同時に起きた新自由主義化で不景気30年と基礎萌芽研究投資崩壊、保身化で設備研究投資不足が起き時折貿易赤字が出るほど産業衰退してしまった。

政府がすべて管理したほうが良い」のマルクス主義は失敗だったが「政府が何もしないほうが良い」の新自由主義もこれまた誤りだ。まず金融財政税制経済マイルドインフレに調整した上で、政府が何をして何をしないというのは永久人類課題だろう。

だが、今はコロナ経済が猛烈にしぼんでるから財政出動を多くしたほうが良い。特にコロナを早く収めることと、食い詰める企業個人の救済をすることな。今食い詰め度合がひどいと、コロナが去ったあとに金を貯め込む意志が強くなるから

それから、「借金の返済は資金市場への資金供給」なので、コロナ後の反動の一員ともなるので、程々政策金融も返済免除給付への切り替えをしたほうが良い。

ああ、あと企業リスクを取れる前の科学投資重要な。そもそも、探して、見つけたやつをしばき倒せば起業が増えメガベンチャーが生まれるんだって幻想はいいかげんにしろと言いたい。

2021-02-13

anond:20210213215837

イノベーション規制が減らすのではありません。政府の緊縮で基礎萌芽研究投資崩壊させたことと、企業が金を貯め込み設備研究投資をしない状態放置したこと、何より不景気であることから減らします。

戦後ケインズ主義時代日本京セラソニー日本電産のようなメガベンチャーが生まれ1990年代には、世界トップシェアを持つ産業を多く持つ時代でした。新自由主義基準ではめちゃくちゃ規制が多かった時代だったのにね。

規制緩和や構造改革イノベーション作るなんて何十年言ってんだ。まがい物なのをごまかすためにアホをおだてて起業イノベーションだほざいてるだけだろうが。実際歩むと妖怪百鬼夜行絵巻のような地獄絵図を見せられることになるがな。

2020-08-13

anond:20200813164528

村田日本電産、東エレ、SUMCOあたりも書いて締めくくってくれ(お願い)

2020-05-23

ライブドア時代ホリエモン日本電産の永守会長

https://twitter.com/tabbata/status/1263823271012691968

ライブドアボールペン買うにも稟議必要だったらしくブラックだって叩かれてるけど

日本電産グループから見ればかわいいものだなって思った

きっとこれにブコメしてる人は永守会長のことはそもそも知らないか

経営不振会社を買収して立ち直らす敏腕経営者だと思ってるよね

おれは経営者じゃないし経営方針に正解があるわけじゃないと思うけど

コストカット文化がある会社は強いと思う

パソコン買うにも複数業者からアイミツ取る会社もあれば

会社カードAmazonポチッと買う会社もある

購買部とか資材部がない会社はアイミツ取ってる余裕はないのはわかるけど

パソコンひとつにしても数万円変わってくるから

そして実際日本電産グループのネゴはやばくて仕事してて逆に感心する

詳しくは書かないけどここまでやるのか!?ってくらいのことをしてくる

パソコンじゃなくてボールペンだろ?とかそんなもの時間かけるのはムダだって意見もわかる

でも社員全員にそういったコストカット文化根付いてるのは強い

ライブドアがなんだかんだ強かったのもうなづける

これを見てホリエモン都知事になったら何かしら変わるだろうからおれは応援しようかなと思ってる

2019-12-05

はてブってなんで頭悪いの?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nikkei.com/article/DGXMZO52701300Y9A121C1000000/

をみて驚いた。

youichirou 「日本部品は強いけど完成品は苦手」と言われてきたけど、部品も捨てたら何を売っていくんだろう…。


パナソニックがそういわれてたんですか?

日本企業はTDKとか野村製作所とか日本電産とかシーメンスとか強いですけど?ソニーCMOSとかね

なんでパナソニック部品の話してるんですか?

Barton 「日本代表的な輸出品は?」「事業売却」「半導体産業の米」と言われるように産業の基幹なのに。かつては日本半導体が席巻していたのに。日本経営者は役立たずばかりだな。そのくせ高給を貰う。

半導体産業の米」と言われるように産業の基幹なのに。ってところギャグだよね。

パナソニック半導体なんてそれこそ社内向けで売りとなるものじゃない。



とにかくコメント低能低能低能ばかりでヤバイ

2018-08-12

HONDA VEZEL におけるディーラー営業あやふや知識

HV Z FFカタログ燃費が他グレードのFFより悪い理由

FFではHVZだけが車重1310kgを超えており、JC08モード燃費試験における等価慣性重量の区分が他グレードのFF車と異なるため。この重量区分にはHV Z FFHV 各グレードのAWDが含まれる。

JC08モードでは燃費計測のためのシャシーダイナモ抵抗等価慣性重量)が試験車重(車重+110kg)に応じて段階的に区分されている。グレードによる車重の違いにより上位の区分と下位の区分に分かれると、それぞれ異なる抵抗値による燃費計測となり、上位に区分されたグレードが非線形的に不利になる。

なおJC08モード採用されるのは2018年8月までで、国際基準であり等価慣性重量が車重に応じて無断階に設定できるWLTPに移行するため、この問題は解消される。

FF車の方が最低地上高が高い理由

諸元表によればFF車の最低地上高は18.5cm、AWD車は17cmでFF車の方が高い。これはAWD車の悪路走行を想定して燃料タンク保護するフューエルタンクガードパイプという部品が取り付けられているため。

これを取り外せばFFAWDは同じ地上高となるが、擦ることが前提の部品であり、装着しておいた方が安心である

テールランプの違い

ヴェゼルには導光チューブLEDを用いたものと通常の単体LEDの集合のものの二種類のテールランプがある。

導光チューブのものフェンダー側とハッチバック側に導光チューブのテールランプがあり、フェンダー側に単体LEDブレーキランプがある。

単体LEDのものは、フェンダー側に単体LEDブレーキランプを兼ねるテールランプがあり、ハッチバックのものダミーである

17モデルまでは、ハイブリッドモデルに導光チューブガソリンモデルに単体LEDのテールランプであったが、18モデルからガソリンRSにハイブリッドと同様の導光チューブのもの採用された。また18モデルから若干のデザイン変更があった。

荷室のフルフラット化についてのモデルによる違い

ヴェゼルではフィット同様センタータンクレイアウト恩恵を受けた後部座席ダイブイン機構によって、荷室と後席背面によるフラット空間使用可能であるが、荷室と後席背面の段差のでき方にモデルによる違いがある。

荷室と後席背面がツライチフラットハイブリッドFF

荷室の方が後席背面より約5cm高い:ハイブリッドAWD

荷室の方が後席背面より約5cm低い:ガソリンFFガソリンAWD

したがって、何もせずに完全なフラットにでき車中泊などに使えるのはハイブリッドFFのみであり、残りのモデルでは何らかの嵩上げ必要である

嵩上げについては荷室側の方が面積が狭く後席足元を埋める工作干渉しないため、ガソリンFFAWDの方が工作が容易であり、ハイブリッドAWDはやや手間がかかる。

はいえ段差があるだけで両方とも水平ではあるため、後席背面が斜めになる他社のフラット機構よりは使いやすい。

現状i-DCD車に全車速ACCが適応されていない理由の推測

i-DCDは、初動をモーターにして擬似的な1速としている。この「1速」での始動バッテリーの充電具合に寄るので充電が少ない状態だとモータ始動できず2速発進状態になる。

i-DCD搭載車で全車速対応ACCにすると、停車は出来ても、滑らかな再発進が難しい場合がでてくる。トランスミッションダメージを与える可能性もある。

これがセンシングが、緊急停車ブレーキには対応出来ていても全車速ACC に対応出来ない理由。強引に止まる事は出来るが、再発進が出来ない。

下手な話だが、やろうと思えばガソリン車はCVTなので、対応可能。ただ、ハイブリッドより下位グレードのハズのガソリン車のみ全車速ACCに対応、としてもバツが悪いので未対応のまま。

i-DCD開発時には、ここまで急速に全車速対応のACCが普及するとは思っていなかったので、仕方ない。

Honda SENSINGにおける単眼カメラメーカーの違い

現在ホンダ先進運転支援システム(ADAS)「Honda SENSING」で使う単眼カメラ日本電産エレシスからドイツボッシュBosch)製に順次変更中であるが、VEZELの18年マイナーチェンジ時点では変更はなされていない。

ボッシュ製になることで、同システムの主要機能の一つである自動ブレーキの昼間の歩行者検知性能が大幅に高まるが、2018.8現在ボッシュ製の単眼カメラを搭載しているのは、セダンの「シビック」と軽自動車の「N-BOX」のみ。2017年に行った全面改良で単眼カメラ日本電産エレシスからボッシュ製に変更した。

ボッシュの単眼カメラは、日本電産エレシス製品に比べて「水平の検知角が広い」、「歩行者認識精度が高い」といった特徴があり、走行車線左側の歩道から飛び出す歩行者や、停車している車両の前方から飛び出す歩行者などを検知しやすい。コスト日本電産エレシス製品より安い。

またボッシュの単眼カメラは、1台のカメラHonda SENSINGの基本機能対応できる。従来は「オートハイビーム」の機能を実現するために、別の単眼カメラを追加していた。これらの理由からホンダは、単眼カメラボッシュ製に変更したようだ。

ホンダは今後、Honda SENSING用の単眼カメラにはボッシュ製品を使う。新型車だけでなく、既存の車種についても全面改良の時期に合わせて、日本電産エレシスからボッシュ製に切り替える計画である

自動ブレーキ歩行者検知性能の向上は、国土交通省自動車事故対策機構(NASVA)が2018年5月31日に発表した2017年度の「自動車アセスメント(JNCAP)」の結果にも現れた。

アセスメントの予防安全性評価の結果を見ると、昼間の歩行者対象にした自動ブレーキ試験では、ボッシュの単眼カメラを搭載するシビック24.4点(満点:25.0点、以下同じ)、N-BOXが22.6点だった。

これに対して、日本電産エレシス製の単眼カメラを搭載するミニバンの「ステップワゴン」は10.6点、小型車の「フィット」は11.5点である。これら2車種の点数は、ボッシュカメラを搭載する2車種の値を大きく下回っている。

http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/00563/?P=2より引用改変)

2017-11-27

「速く弁当食べられる人ほど仕事できる」日本電産・永守氏が講演「社会で求められる人材とは」  - 産経WEST

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/west/news/171126/wst1711260021-n1.html

 

なるほど

永守氏はファイナル弁当さんを評価していない、ということか

2017-10-17

anond:20171017112944

日本電産記事見た?

企業のほうは女性幹部を増やそうと一生懸命だったのに、

肝心の女性たちが幹部になりたがらなくて諦めたってよ。

女性を登用しなきゃいけないって、性別による逆差別だよねえ。

日本だと自立した女性ってモテない感

https://anond.hatelabo.jp/20171016201635

欧米20年くらい生活して結婚して子供もいる身だけど、こっちの恋愛事情の大きな違いって「自立した女性がちゃんとモテる」ってとこなのよ。

率直にいうと、同レベルルックス女性だったら「若いけどまともなキャリアもなく実家寄生してる女性」より「30代~40代でちゃんとキャリアもあって収入がある女性」のほうが断然モテる

こっちの男性の同僚と飲みに行っても「あの子はcuteだけど実家住まいなんだよな」でデートに誘う対象から外れること珍しくない。逆に「あの子は年齢的に出産年齢がー」とか「羊水がー」みたいなクソ論理を聞くことはほぼない。以前日本男性では30代後半こえた女性妊娠しにくいから避けられるみたいな話したら「なにそれ?子供ほしいなら養子とればいいじゃん」と全員ドン引き。(女性がいない場での会話だからポリコレ関係なくドン引き

あと女性に対するルックス要求度が日本ほど厳しくない。逆にたまに日本かえると男女構わずなんで女性の「かわいい度」にあれほど厳しいんだろ?って不思議に思う。日本だと確実に不細工認定される女性でもこっちでは普通に彼氏つくって暮らしてるし。

専業主婦思考がない女性日本よりも他の欧米の国で結婚して生活したほうが全体的に幸せに暮らせると思うよ。

追加:なんか1日たってみたらすごいトラバきてるんだけど、なんか俺のこと本気で女がでっちあげで書いてると思い込んでいる奴がいるみたいでワロタ。あとオレの話って一部の人にはマジで荒唐無稽でっち上げに聞こえるの?普通にこっちの日常人間模様を話しただけなんだけどなぁ。日本電産のようなブラック企業を例にだされても、こっちはそんなブラック企業なんて存在したら元従業員から訴訟攻撃で潰れてるから意味不明日本まじやばいな。

2016-02-28

シャープにみる日本様相

シャープFoxconnに買収される方向になることが決まりつつある。


現時点では両社の交渉は延期だが、

最終的にはFoxconnに買収されることを私は支持している。


日本社会全体で見ると、産業革新機構シャープを買収して欲しいという論調だ。

しかし、私は思う。産業革新機構シャープは任せられない。

エルピーダメモリーの時、産業革新機構出資したが、破綻した。

そもそも、コモディティ化が著しいメモリーに、日の丸からというだけで

コスト感覚なしに、我々の大事血税出資してよかったのか。

コモディティ化した製品なので、為替による影響が大きい製品なのに。


私も愛国者であるので、日の丸企業シャープを買収して欲しいと思う。

だが、産業革新機構だったら、Foxconnテリー・ゴウ氏に買収してもらう方がいい。

または、日の丸企業だったら日本電産CEOなどハングリー精神を持っているところがよい。


ある天才的な時価総額1位のIT企業CEOがいっていた。

Stay hungry, stay foolish」


日本電産CEOFoxconnCEOも一代で大企業を作り上げたたたき上げだ。

一方シャープ産業革新機構CEO社内政治CEOになったのだろう。

ハングリー精神など生まれてこのかたもったことないだろう。


しか2000年前半あたりだろうか、シャープサムスン訴訟合戦となった。

シャープにとって不条理訴訟にも関わらず勝ちに拘らないで、和解した。

これを見て、この会社先がないと感じた。

その後両社の立場がかわったのはいうまでもない。

私は、数年前台湾にある、とあるグローバル企業日本法人プロジェクトを一緒に行った。

グローバル活躍する台湾企業には、今の日本企業にはないコスト感覚がある。

なぜこのコストなのか細かくリーズニングが徹底的に要求される。

グローバル企業なので株主意見も強い。


数年前NHKで『ハゲタカ』というドラマが放映された。

当時、企業を荒らすハゲタカは悪だという日本の風潮があった。

ただ、グローバルでみるとどうだ。

正当な主張をしない株主は正しいのか?

正当に経営陣に意見を言わない株主は正しいのか?

シャープを見ればなにか見えてこないだろうか。

シャープCEOが去年なにかの番組にでていて、

「これからはすべての入口となるテレビ重要なのでテレビに力をいれる」

といっていたが、この昭和時代パラダイム・先見性のなさをみて

株主は黙っていたのだろうか。


株主がおとなしいと、経営陣を交代できない。

ならば黒船よろしくFoxconnに放り込まれ

経営陣・幹部は揉まれ新しくなったほうがいいだろう。


みなさんはどう感じられたか

2014-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20140324164403

日本経営者大企業エリート社員が本気で「日本社会システムは駄目だ」と思っているのなら、すでに海外に大量に出て行っているんじゃない?でも実際は違うよね。

まあ、工業製品技術者なんかは出て行っているけど。

日本電産の永守なんかは、10年来「法人税が高すぎ!今すぐ出て行ってもいいんだぞ!」って喚いてるけど、いつになったら出て行くんだよ)

技術者にとっては日本は本気で駄目な社会なんだろうなとは思うけど、そういう人たちが日本絶望する原因を作ってしまったのが、リターンばかりをとる日本経営者大企業エリート社員だったんじゃないの?

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