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はてなキーワード: 規制緩和とは

2024-03-08

三密対策電車の本数減らしたら大混雑したのとか

運送業残業規制強化するかわりに速度規制緩和するのとか


ちょっと考えりゃどうなるか分かりそうなもんだが

2024-03-05

電脳塵芥氏が指摘する亀戸Honda Carsガソリンスタンドのままだった可能性が高い

これ

https://nou-yunyun.hatenablog.com/entry/2024/03/04/170000

 

また例によって差別商売のアイツが何やら言ってるのに対して電脳塵芥氏はガソリンスタンドだったのはとうの昔で違うんじゃね?と疑問を呈しているが、増田はこの建物はガソスタの躯体のままだったと考える。

消防法規制の移り変わりで説明する。

なお、増田がガソスタ勤務だったのは20年前で、その後は危険物取扱者更新研修を受けていないか20年前より後の消防法改正については追いかけられていない。

勤務時は危険物保安監督者に任命されていた。(役職手当無し!)

 

消防法改正によるガソスタ建物用途制限

ガソスタは消防法では危険物給油取扱所という。

で、火災危険があるので基本的に給油所の上に建物を建ててはならないし、敷地内に事務所や整備所以外の用途建造物は建ててはならなかった。

 

1.規制緩和1 自社事務所のみ許可

いつかは判らんが、自社の事務所用途のみなら給油所の上に建物を建てても良いという事になった。つまり給油所の上に本社などが建てられる。

 

2.規制緩和2 事務所のみ可

90年代規制緩和の波に合わせて自社以外でも事務所としてなら使用可になった。但し住居としての使用絶対に不可。

 

というわけなので〇〇モータースKKが本社社屋兼ガソスタとして建築廃業して建物を改造してディーラー化というのは平仄があう。

 

上部建築規制による特徴

給油所は火災や土壌、排水汚染危険性があるので設備や形状に特徴がある。そのいくつかが合致する。

 

・上階の窓は壁面から後退させるか下に庇をつける

前面から見ると2階はファサードで覆われ、3階の窓は後退しているhttps://maps.app.goo.gl/ruJd61cgMcRoPGDj7

から見るともっと特徴的だ。https://maps.app.goo.gl/kQsHnn3hNptBMpVX7

2階の窓の下には大きな庇がある。3階、4階とも窓が大きく後退している。こういう建て方をすると雨漏りやす防水工事に金が掛かる。

 

・扉は防火で外開き

建物裏参照。風で扉が開いた時に危険物扱所から屋内に空気が入らようにするない為

 

・外側に向かって比較的大きな床勾配

給油所の床には水勾配よりも大きい勾配を外に向かって付けねばならない。ガソリン蒸気は重いので隅の方に溜まって引火することがある為。

 

・鉄線入りガラス

裏参照。火災でも割れないガラス

 

オイルトラップ

前と裏面にある。まぁこれは車屋でも必要か。こぼれた油脂下水に流さない為。

 

なのでガソスタを廃業して、給油スペースを巨大ガラスで仕切る改造をしたものと思われる。

 

実はこういう改装結構ある

例を挙げると秋葉原のリビナヤマギワの駅と反対側もガソリンスタンドとその本社だった。https://maps.app.goo.gl/j43sSStAaXZKDRVD9

リビナヤマギワは元々駅側のあきばおーかに近い方だけだった。

上階の窓が引っ込んでいるという特徴と1階天井が高くてシャッターが付いているという特徴があるのが判るだろうか?

90年代前半にガソスタとその本社として開業したが、実は神田秋葉原近辺はガソスタが多い上に設備も少なくて余り儲からなかったのか、数年で閉業してシャッターが掛かったままになった。それをヤマギワが買収して大工事を行い、オフィス店舗駐車場に、スタンド部は空調置き場に、本店の裏の壁をぶち抜いて両建物を連結したのだった。

 

廃業したガソスタはどうなるの?

1.地下タンク撤去して更地にして売る。王道

2.地下タンク油脂だけを抜いて売り、別業態営業する。給油取扱所のままだがポンプや給油機は撤去する。タンク残量の記録などの義務は残る。

3.タンクを洗浄して水で埋めて封止する。

嘗ては認められなかった方法だがいつだかの規制緩和で可能になった。

タンク中和剤で洗い、水で埋める。水質検査して汚れが無ければokパイプ類は切断して厳重に封止する。点検口などの穴は水が溜まるのでモルタルで埋める。これなら他の用途に使えるようになるので給油所部分に建物を建てて会社にしたり、スーパーになっている所もある。上階部分もテナントとして貸せる。住居として貸せるかは不明

件のHonda Carsの裏側には床に四角いモルタルがある。タンク直上の点検口を埋めたものと思われる。

 

ガソスタの解体は通常かなり危険

ガソスタの解体ヤバいのはやはり地下タンクだ。ガスで切断したりユンボでゴツンと叩いて破壊すると中のガソリン蒸気に引火して大爆発する。それ故、一度水で満たしてからガスで切断するというような慎重な作業必要になる。

但しそれは営業していたままのものだ。建物転用している場合上記の3.で、タンクと配管は既に洗浄、水で埋まっているか危険はないはずだ。また土壌汚染も起こらないはず。

 

ガソスタと土壌汚染

解体時にテキトウやれば油脂漏洩して土壌が汚染される。だけど油脂を抜いてあるからその量は大した事ない。

問題は配管やタンククラックがあって長年漏洩していた場合だ。ガソリンの主成分は揮発してなくなるがベンゼン残留する。ガソリン匂い気持ち悪くなるのはこのベンゼンが血中に回る為だ。

またハイオク剤も残留する。ガソリン放置すると沈殿したり固まったりしてキャブレターが詰まったりするが、これがハイオク剤が重合したものだ。長年漏洩していた場合はかなりの量になり、それが広範囲の土壌に浸透している。

そういう場合は土壌の入れ替えをせねばならないが、これがとんでもない額になる。小さなガソスタでも5000万とか7000万とか行ってしまうのだ。だから売主は土壌汚染についてはピリピリしている。

 

時には放っておいて地雷原歩くのを見てるのもいいのでは

地主上記のように土壌汚染問題にはヒリついているものだ。そしてそれは多くは営業中の漏洩で引き起こされる。

更に土地権利はカタギの商売人じゃなくて、訳アリ土地扱いますっていうスジもの業者に売られて転がされてる事もある。

それなのに2chまとめブログ農園キャベツとか、アルファブロガ時代には日本ネットで隆盛だった2chの影響が無いブロゴスフィアを作ると銘打っていた主幹が作ったのに、年喰って背伸びしたい2chねら上がりみてえなのしか読者が居ない上に寄稿者もそんなのばっかなのに古代ギリシャ広場を名乗ってて当人らだけが日経新聞比肩するとか思ってるようなサイト農園レタスとかからまれた、社会の仕組み判ってないような妖精チンクルみたいなおっさんが「クルド土壌汚染♪」とか歌いながら地雷原の方に行ったらそれを優しく見守ってあげる方がいいのではないだろうか?

ゆえ無き批判破廉恥な売文業を生業にしているのを見て糺したくなる気持ちは判るが、地雷原の近くで自転車練習してる場合には応援してあげる方が良い場合もある。

その場合は「チュートリアルくんここに眠る」と墓標を建ててあげるべきだ。

2024-02-29

自民党みたいな無駄規制緩和と法の改悪日本経済ぶっ壊して

更にその裏でカルトとズブズブの関係になって裏金も作ってた大戦犯を支持してるような低能

自分のことを賢いとか愛国者だとか思ってるの凄いよな

シンプルガチガイジだと思うわ

アメリカでもそうだけどガイジ程馬鹿政治家を支持して国に迷惑掛けてるよな

2024-02-21

電動キックボードって規制緩和から欧州事故多発しているって言われてたけど、いよいよ気が緩んだ奴らが事故り出したな

2024-02-18

anond:20240218212813

自由主義には、大きくわけて2つの側面、社会的自由(個人的自由とも言う)と、経済的自由がある。

経済的自由は、これを推進する場合、いわゆる自由化、民営化規制緩和、減税、といったように、商業主義的な施策推し進めて、格差や痛みは生じるがトータルでの経済パイを拡大して強い国にすることに重点を置く。

これは右派思考一般的右派保守と言われるが、経済に関しては進歩的なのが本来右派であり、保守性は主に、社会的自由伝統や慣習などの堅持によって抑圧する方面を見たときの印象となる。

共産主義においても、実態としては経済的自由に関しては右派的な施策をとっていることも多く、つまり商業主義的なイケイドンドン公害のような負の外部性を顧みずパイを広げていこうとしがちだ。

なので、経済的自由に関して見る限り、本質的には同じ。

2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-02

anond:20240102155345

民主党なり立憲民主党が徹底的な規制緩和解雇規制撤廃する(しようとしてた)と本気で思ってるならお大事にというほかないやで

anond:20240102154854

中途半端規制緩和して非正規拡大させた自民党よりはマシってだけで何が党派性だよ馬鹿

ちゃん生活保護職業訓練を受けさせろってのも書いてあるけど馬鹿には読めなかったか

anond:20240102151620

自民党規制緩和派遣非正規拡大に舵切ったせいで年々増加してんのが非正規なんだから近年になるほど上がってんのは当然だろ

プアの失業者ワープア奴隷しましたっつって誇ってる奴らを支持したらそりゃ経済更に悪くなるわ

正社員解雇規制撤廃で全員同じ条件で競争させる欧米型にしないのなら

生活保護職業訓練コンボちゃんと意地でも正社員として雇用してりゃ良かったのにな

2023-12-30

タクシー利権とかほざいてる低脳は黙って歩いとけ

最近タクシーは高いか利権だーライドシェア改善しろーとか舐めたことほざき出す低脳が増えてるが

こいつらまた労働者待遇改悪して不況を押し進めたいの?って思う

そもそもタクシー運転手はずっと人手不足なんだわ

労働だし客はウザいし誰もやりたくないからこうなったわけ

介護建設物流と同じでな

それが人手不足が更に深刻化した所に観光需要があり

旅行に行ける金持ち外人金持ち日本人バンバン利用してくれるもんだから

やっとタクシー運転手が貰える給与もそれ相応に改善されてきてんだわ

なのに菅義偉やらホリエモンやらそこら辺の労働者待遇改悪して日本を衰退させてきた自民党とそのお仲間共がライドシェア推進とか言い出して

そういう連中に釣られて低脳共がタクシー利権ガーとか何の知識も無いくせにほざいてる

マジでこいつら規制緩和バス運転手トラック運転手ワープアになった流れから何一つ学んでねぇな

安くサービス受けられるのが当たり前ってクソみたいな考えから脱却しろ

こんな低脳共ばっかりだからこの国は労働者がずっと貧乏なままで成長しないんだよ

2023-12-27

anond:20231227123222

最近もやっとタクシーの運ちゃん給与回復してきたのに

自民党安心安全ロボとその取り巻きホリエモンみたいなきっしょい自民党信者ライドシェア推進する~とか言って

また奴隷を増やして労働者地獄に叩き落とす運輸業界の規制緩和と同じ事しようとしてるから

マジで奴隷増やそうとするクソアホは国賊なんだわ

今の騒ぎを見て内部告発されるほど現場状態悪化してるのはわかったけど、そんなん日本下請け中小零細企業はどこだって同じだと思ってるけど。

現場に出たこと無い畑違いの人間一方的に作った規格と基準に合わせないといけない企業側の無理が露呈してるだけであって。

異常な程厳しくすれば大丈夫だろう、改善したつもり、仕事したつもりっていう政府機関そもそもおかしいって話でしょ。

こんだけ低い賃金で長時間働かされて規格を守れ規則を守れ品質を守れ納期を守れって被雇用者側に雇用者が全部押し付けてるだけじゃん。

無理なんだよ無理。出来るのは無理ってことを認めて規制緩和する事とあと自動運転についてはそもそもそんなのがないと安全運転できないってんならもう免許返納して。

2023-12-20

anond:20231219094321

タクシーが減ったのは、2002年から規制緩和で競合が増えて収入が減ったのが一因で

あの当時、ローンが返せなくなったとかの声がTV特集されていた


とどめを刺したのはコロナでの需要激減

あれでタクシーちゃんを止めた人は、別の仕事をもうしてるわけで

今更運ちゃんに戻らない


どこからタクシー運転手を引っ張り出してくるつもりなのか?が疑問視されている

どうにも擁護派にまともな論者が居ないんだよな

2023-12-18

規制緩和勝手しろ。俺は使わんってだけ。

ライドシェア来年4月に大幅解禁…地域時間帯を限定タクシー不足解消狙い : 読売新聞

https://l.pg1x.com/jYo1hmoaY147FQki9


白タクに乗るほどバカじゃねぇし。個タクでさえ可能な限り拒否している(妻が「早く帰りたい!」ってグズる時は我慢する)。

サービスが良く、愛想よく立ち振舞い、妻の障害者手帳を見せても嫌な顔せず料金を割り引く。

そういうちゃんとしたドライバーがいる会社タクシーを利用する。

コスパ?どうでもいいわ。

事故死ぬのは一緒だとして、どっちのドライバー確率低い?どっちのドライバー保証する?

ライドシェア会社損害賠償払うのか?払わないよな絶対に。

こういうバカ規制緩和よりも、ペーパーさえ揃えたらペーパー審査のみで新興会社に500~1000万ぐらい貸すような金融緩和の方がよっぽどええやろ。


タクシーが来ねぇんだよクソヤロー!」っていう意見には与しない。

そんなもん「順番待ちだったら何でも(各業務窓口、書類審査などなど)一緒」だし「時間かければ必ず達成する」んであれば、社会人として容認しろ

翌日の業務支障なんてのは「オマエの個人問題であって社会問題だってのをコスパタイ改善のために社会不安因子をバラ撒くな、クソが。

2023-12-07

anond:20231207232826

多くの人は、規制緩和によって派遣労働を推進したのは、小泉竹中と思っていますが、労働派遣法が成立したのは、1985年中曽根内閣の時です(施行は翌年)。つまり、この規制緩和は、1980年代の土光臨調と中曽根行革にまで遡るということです。但し、当時派遣が解禁されたのは、専門知識必要とする13業務限定されました。

中曽根行革に続く行革は、橋本行革です。1996年橋本内閣時代に、対象業務26業務に拡大されました。しかし、最大の規制緩和は、1999年小渕内閣によってなされた改正で、この時に、派遣労働対象原則自由となり、禁止業務けが定められるネガティブリストの形を取るようになりました。2003年小泉内閣のもとで製造業務への労働派遣が解禁されたとはいえ、なぜ非難されるのはもっぱら小泉内閣で、より抜本的な規制緩和に踏み切った小渕内閣ではないのでしょうか。おそらく、小渕内閣公共事業を増やしたのに対して、小泉内閣は減らしたので、小さな政府を嫌う勢力は、小泉内閣だけを攻撃したいからでしょう。

派遣労働に関するもう一つのよくある誤解は、パソナ会長竹中平蔵が、自社の利益のために派遣労働を推進したというレント・シーキング説です。竹中大臣あるいは参議院議員の任にあったのは、2001年4月から2006年9月までで、パソナ特別顧問就任したのは2007年2月会長就任したのは2009年8月です。そもそも竹中派遣労働を直接所管する厚生労働大臣には就任していないのですから竹中が中心となって派遣労働を推進したというのはおかしな話です。もちろん、竹中は、政治家を辞めた後にも様々な政策提案していますが、直接政治権力を持っているのではない以上、責任は、提案を受け入れる政治家にあって、民間人竹中にはありません。

2023-12-05

anond:20231204014537

自民党規制緩和しちゃって業者ワラワラ湧いちゃって価格競争

そこで体力無く客の言いなりになる運送業者が生まれ労働環境悪化

そして国はそんな物流業界惨状黙殺

労働環境改善や整備も進めないままで放置し続けて労働者が他の業界流出した結果

今じゃ規制緩和した状態ですら人が足りなくなっちゃった

安易規制緩和は大きな問題を生み出すんだ

2023-11-09

anond:20231109120021

ステークホルダーが多いと減税も増税規制緩和規制強化もできない日和見政治しかできないみたいになるんじゃないですか

やはり帝国制を敷いて名君に統治してもらうのが一番良いと思います

2023-10-30

結局は規制緩和が間違いだった

物流業界2024年問題

至る所で話題になってるせいか自分Youtube見る時にも候補として動画が上がってくる

そこのコメント欄見てると規制緩和会社が増えすぎて価格競争が激化したので不平等条約みたいな契約でも飲まざるを得ない

みたいな話が出てる事が多い

これが本当だとしてだったらなんでマスコミはこの全ての元凶とも言える規制緩和についてもっと掘り下げないんだろうか

この物流2024年問題マスコミの関心度も高いのかちょくちょく番組が作られてはドライバー物流企業の現状についてインタビューされてるっぽいのに

この規制緩和の負の影響云々はほぼ取り上げられてない様に思う

というかこれだけ労働者未来がない様な状況なのに

未だに価格競争が出来るほど物流企業って参入しやすレッドオーシャンのままなんだろうか

トラックの購入やその維持と高騰してるガソリン負担は重そうだし

どれだけ募集掛けてもトラックドライバーになる人間なんて殆ど見つからない状況だろうに

物流企業ってのはそんなにコストは掛からない商売なんだろうか

2023-10-28

anond:20231028151222

守られなかった約束

「疑似銀行」になりつつある航空会社の奇妙な進化は、さまざまな点で規制緩和いかに悪手だったかを浮き彫りにしている。規制は、航空会社営業できる条件を慎重に定めていた。各社が安定したビジネスと信頼できる輸送手段を維持できるよう策定されていた。これが緩和されたことで、航空会社金融分野への参入を含め、あらゆる方法利益を追求できるようになった。

規制緩和の推進派はいくつか大きな約束をした。「航空会社自由価格競争できるようになれば、航空運賃は下がる」、「何百もの新しいプレーヤー市場に参入することで業界の独占性は薄れ、政府利益率を保証しなくても業界は安定する」、「小さな都市でもサービスが失われることはない」

規制緩和派の頭のなかでは、航空会社も他のビジネスと同種だった。航空会社自由競争できるようになれば、市場魔法がすべてを良くしてくれる。航空会社収益資するものは、消費者にとっても望ましい、という考えだ。

それは間違っていた。近刊予定の私の著書でも説明しているが、こうした予測ほとんどは的中しなかった。航空業は普通ビジネスではないからだ。

空港の滑走路や搭乗口の数には限りがあり、参入するには障壁がある(さらに言えば、マイレージプログラムには、決まった航空会社を利用する顧客が競合他社に乗り換えないようにする狙いがある)。ネットワーク効果規模の経済存在する。資本コストは高くつくし航空機材は安くない)、誰でも航空会社をうまく立ち上げて既存大企業競争で勝てるという考えは、まったく理にかなっていなかった。

激しい競争比較短期間繰り広げられた後、時代統合コスト削減へと急転し、何十社もの航空会社倒産したり買収されたりした。サービス悪化の一途をたどっている。というのも、航空会社間の競争が少なくなったため、各社は窮屈な座席欠航手荷物料金や軽食代の値上げで利用者の反感を買うことを恐れなくて良いからだ。

さらに悪いことに、就航が義務化されなくなったため、全米各地の都市地域民間の航空サービスを失い、経済に深刻な影響が及んでいる。しかも、航空会社利益を緊急対策資金ではなく自社株買いに振り向ける傾向が強く、米同時多発テロ新型コロナウイルスパンデミックといった危機に見舞われると、連邦政府からの多額の金融支援が必要になる。

規制緩和は、ときにその恩恵とされる「価格の引き下げ」さえも実現できなかった。1978年に航空規制緩和法が成立して以降、航空運賃は確かに安くなった。しかし、運賃は成立前からすでに下がっており、成立後も同じペースで下がり続けた。

航空規制の古いシステム完璧ではなかった。価格で直接競争することを禁じられた航空会社は、備品設備といったアメニティーの拡充競争へと突入した。機内にピアノバーを設けて不興を買ったのはその一例だ。しかし、規制緩和病気よりたちの悪い治療法だった。航空業界は、問題を抱えた規制下の寡占から規制のない寡占へと移行し、現況はさらなる悪化を続けている。

航空会社は、鉄道や送配電網、通信網と同様、極めて重要公共ニーズに応えている。それと同時に、政府から与えられた特権システムなかに存在している。連邦政府安全運航のための大規模なインフラを構築するにあたっては、公的資金が投じられてきた。歴史的に見て、これらはすべて、業界規制する一般的理由だ。

現代に即したルールが整備されれば、航空会社が「金融機関化」したECプラットフォームになる流れを食い止められる。そして場合によっては、より快適な空の旅の運航に集中してもらえるかもしれない。

Ganesh Sitaraman

Airlines Are Just Banks Now They make more money from mileage programs than from flying planes—and it shows. By Ganesh Sitaraman

日々の買い物も航空会社提携クレジットカードで決済し、特典航空券のためにこつこつと「マイル」を貯める、航空会社の「ステータス」を維持するために、高い年会費を払ってカードを持つ──あなたの周りにも一人や二人、こういう人がいるのではないだろうか。

画像マイレージプログラム改定を発表したデルタ航空

ヴァンダービルト大学ロースクール教授のガネッシュ・シタラマンは、マイレージプログラム進化航空会社を「片手間に飛行機を飛ばす金融機関のような存在」に変貌させたと語る。

デルタ航空9月マイレージプログラムスカイマイル」のサービスに変更を加えると発表した。これまでの利用金額と飛行距離の組み合わせに応じたステータス上級会員資格)の付与から、利用金額のみに基づいた付与に切り替え、ステータス取得に必要な利用金額を引き上げる。

まりスカイマイルは「頻繁に飛行機を利用する人」ではなく「大金を使う人」のプログラムとなるのだ。この変更による衝撃はあまりにも大きく、大手旅行ニュースサイト「ザ・ポイントガイ」のある記者が「航空会社ステータスを追い求めるのはもうやめる」と宣言したほどだ。

事情通でさえマイレージゲームに嫌気がさしているのだ。何かがおかしくなっているのは明らかだ。実際、マイレージプログラムは米航空業界にはびこる深刻な腐敗の兆候と言える。航空会社に腹を立てるのは至極当然のことだが、最終的な責任米国議会にある。

マイレージプログラム進化

1930年代後半から70年代にかけて、米連邦政府航空会社公益事業として規制していた。米民間航空委員会CAB)が、どの航空会社がどの路線を運航するかを決め、運賃の設定も管理した。CABは、利用者にとって公正で、航空会社に適正な利益をもたらす運賃設定を目指した。だが、1978年議会は航空業界規制を緩和し、最終的にCAB廃止する包括的法案を可決した。

規制から解き放たれた航空各社は、市場を獲得するための新戦略を考案した。特に積極的だったのがアメリカン航空だ。航空規制緩和法の成立に先がけ、同社は残りわずかな座席を売り切るための割引運賃スーパーセーバー」を設けた。これで直前に予約する利用者運賃は安くなり、アメリカン収益は拡大した。全席が埋まっていようがいまいが飛行機は離陸するからだ。

だが、この割引運賃は、高額の航空券を前もって購入する傾向のあるビジネス客の機嫌を損ねた。そこで1981年アメリカンマイレージサービス「AAdvantageプログラム」を開発し、ビジネス客に追加の特典を用意した。他の航空会社もこれに追随する。

マイレージプログラムは当初、11杯目のコーヒー無料になるカフェポイントカードのように単純な仕組みだった。しかし、3つの大きな変化に伴い、現在のようなシステムへと変貌を遂げた。

まず1987年アメリカン航空が米銀大手シティバンク提携し、マイレージに交換可能ポイント付与する共同ブランドクレジットカードを発行した。次に90年代、航空各社は運賃種別を乱立させ、それぞれ異なる価格を設定した。運賃体系が複雑化するなか、3つ目の変化が訪れた。ヴァージンアメリカが、飛行距離よりも運賃種別に基づく利用額のほうが収益にとって重要だと気づいたのだ。そこで2007年、獲得したマイレージではなく利用額に応じた見返りがあるロイヤルティプログラムを導入した。

この3つの変化が航空業界根本から変革した。マイレージサービス肥大化してこんにちのようなポイントシステムになった。そして航空会社は、片手間に飛行機を飛ばす金融機関のような存在に変貌した。

現在の仕組みはこうだ。航空会社は無からポイントを生み出し、共同ブランドクレジットカードを発行する銀行に実際のお金で売る。銀行カード所有者に利用額に応じてポイント付与し、銀行クレジットカード会社はいずれもカードの利用手数料収益を得る。カード所有者はポイントマイレージのほか、航空会社独自オンライン通販ECサイト販売される商品サービスに交換できる。

航空会社にとってこれはうまみが大きい。ポイントが交換されるまで(あるいは忘れ去られた場合には永遠に)、ポイントによるコストが発生しない。この仕組みがロイヤルティプログラムを実入りの大きいものにしている。

消費者現在デルタ航空提携するアメリカン・エキスプレスのクレジットカードだけで米国国内総生産GDP)の1%近くを利用している。

英紙フィナンシャル・タイムズ」が2020年分析したところ、ウォール街金融機関大手航空会社マイレージプログラムを、会社のものよりも高く評価していることが判明した。たとえば、ユナイテッド航空の「マイレージプラス」プログラムは220億ドル評価されたが、当時の同社の時価総額は106億ドルにとどまる。

2023-10-25

市場に委ねないから歪みがヒドいな

最近みたニュースタクシー運転手不足で、定年を80歳とか、、、、

参入を拒みつつ、外国人運転手にとか、、、、

なんで規制緩和しながら徐々に市場機能に委ねることをしないのか疑問。

その様子をみながら必要なら補助金規制で上手くバランスを整えるのが良いと思うんだが。

立法府が頭悪いというか、利権ガチガチだと歪みがひどいな。

市場に委ねず色々と歪みまくったことが、失われた○十年の一つの要因だろな。

2023-10-21

なんか転職するやつを褒める人増えたけどそれって労働者にとっては損にしかならないだろ

小泉竹中による規制緩和競争激化した反省もせずに転職勧めてる奴らは新自由主義なのかよ

スキルをつけるとか市場価値とかそれって経営者に都合のいい人間になるってことだぞ

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