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2024-03-21

anond:20240321150628

無茶苦茶だなぁ。これに突っ込んで大学生春休みレポート作成を手伝うつもりはないけど、

化石燃料の燃焼によるCO2排出地球温暖化の主要因という国際的合意の枠組みができていること。

日本上記合意の枠組みを支える主要メンバーであること(京都議定書

EV仮想的な夢ではなくて実用的に実現可能であることが示されていること。EVならではのメリットもあること

電池は回収リサイクル可能であること。

EVCO2ペイバックタイムは科学的に実用的と見積もられていること。

・国はCO2排出削減にできることはすべてやってカーボンニュートラル達成する、と菅総理とき世界約束したこと。(これは重いんだよ)

2023年日本歴史上最悪の酷暑だった。農林水産業の産地も変わるし、牛や鶏豚などの病気も増えるよ。マラリアなど熱帯病が日本に入ってくるようになるし、ゴキブリも増えるよ。生活保護世帯シングルマザー世帯エアコン支給します?エアコン稼働用の電気化石燃料で作ると、中国などに莫大なお金を払って排出権を買わないといけなくなるよ。(なんだよその罰金って感じだけど実際はそう約束した)

まあ、軍事重機電化はかなり時間がかかると思うけど、「軍事に使えないようなヘボいEVダメ」みたいなのは頭悪すぎる。軽量ドローン電池駆動だしな。

2023-09-20

温暖化漁業が壊滅する話。

もし、1997年京都議定書採択の時代に、温暖化すると魚が獲れなくなるぞ?と大騒ぎしていたら、

漁師も本気で温暖化対策に取り組んでくれたのではないか

https://courrier.jp/news/archives/338663/

2023-03-19

まさか本当に「自転車原則シャドウを走ってください」を押し通すとは思わなかった

頭がおかしいんだろうな。

試しに自分たち通勤ラッシュ時間自転車車道を走ってみれば無理な要求をしているのは分かるはずだろ。

まあ奴らの場合は実行に移させた所で、車道の左端ギリギリバイクみたいにすり抜けていけばいいだけじゃないかと周りの迷惑も考えずにスイスイと身勝手に走り抜けるのだろうな。

そうして「全然平気だったぞ。たまーに車にぶつかりそうになったけどな☆」とのたまうのだ。

ふざけた奴らだ……こんなのが交通安全とは何かを考える権限を持っているんだから交通事故がなくなるわけがない……。

今の日本道路自転車が走れる道は文字通りの「シャドウしかない。

車道と路肩の中間白線直上一本橋をひたすら走り続けるしか道はない。

その道を時速5kmのママチャリが塞げば、他の自転車はそれに合わせて時速5kmで走るのだ。

何故なら白線の外側では制限速度60kmの道を自動車が時速70kmで駆け抜けているのだから

それも「キープレフト大原則!自動車教習所で習いました!」と白線ギリギリ幅寄せしながら走るのだ。

白線からちょっとでもはみ出せばバンパーに跳ね飛ばされるのは目に見えている。

自動車が来ないタイミングを見計らって一瞬のスキをつけばママチャリを抜かすことも出来るだろう。

だがその一瞬にもしもママチャリが蛇行すれば一緒に車道に倒れ込み、今度は時速70kmで突っ込んでくるタイヤの餌食になるのである

自転車シャドウを走ってください」とは、道路行政からの「自転車なんて邪悪存在そもそも公道を走らないでください」というメッセージだ。

ふざけやがって、SDGSなんて知ったこっちゃないねという態度が目に浮かぶ

自転車ほど環境にやさしい乗り物はないというのに。

日本京都議定書なんて口先だけで掲げておいて、エコカーを推進しますと言っておいて、自転車なんて悪魔乗り物は光の当たる場所に居るべきではないと言い張るのだ。

イカれた国もあったものだ。

歩道白線で半分に区切って、その片方に自転車レーンを設けるだけも急場しのぎの対策はできるはずなのに、それさえやらないのだ。

ほんの僅かな手間暇さえ惜しんで、法律だけを強引に押し付けることを選んだのだ。

シャドウを走る存在しない前提の乗り物が、何故か突然車にぶつかったのなら、それは道路行政の闇に飲み込まれ運転手たちが悪いのである」で押し通すことを選んだということだ。

マジで終わってるなこの国

2021-12-01

エヴァでわかるSDGs

芦ノ湖北上してくるサキエル

マヤ目標が1.5:度最終防衛線突破さらに上昇します!」

国連軍くそっこれではらちが明かん」

ゲンドウ「あぁ、世界規模の気候変動に対して通常兵器では役に立たんよ」

国連軍こちらも切り札を出すぞ」

その頃

ミサト「ヘリが離れていく!? あいつら京都議定書を使う気ね! 伏せてシンジくん!」

シンジ「うわあっ」

ちゅどーん

国連軍「やったか!?

煙のなかから現れるサキエル。新しい顔が出てくる。

国連軍京都議定書をくらって無傷だと、そんなばかな」

青葉「いえ、表面に多少損傷がみられるようですが」

冬月「ふん。あれはリーマンショックの影響だな」

リツコ「化石燃料で発展してきた先進国一方的押し付けた削減目標をそのまま受け入れたら発展途上国はみずから未来を捨てることになりかねない。そんな一方的なやり方が上手くいくわけ無いわ」

国連軍の偉い人「我々国連の削減目標目標に対して無効であったことは素直に認めよう」

国連軍の偉い人「だが、君になら勝てるのかね」

ゲンドウ「ご心配なく。そのためのSDGsです」

ここまで考えたから続きあんのくんつくっといてー

2021-11-05

日本自動車産業EVについて書こうと思う

こんばんは。増田です。最近元三洋の人が書いたスマホ記事面白かったので、私も書いてみることにしました。

 

ちなみに私は電装系サプライヤー勤務。年齢は元三洋の人とおそらく同じくらいです。かつてはホンダ系列だったのですが、今はそこを離れてとある企業の傘下になってます。あのとき結構衝撃を受けましたけど、確実に働きやすくなりましたね。

 

さて、日本企業EV消極的世界の時流に乗り遅れ、未だに内燃機関固執している、みたいな話。半分本当で、半分ウソです。世界に先駆けてEV積極的に取り組もうとしたのは日本でした。(ここで言うEV純粋バッテリーで動く電気自動車のことで、本当はBEVと書いたほうが正確なんでしょうが、ここではEVとしておきます。)

 

それにはいわゆる京都議定書(1997)の存在があります。これは温暖化防止の為の初めての国際的な取り決めでしたが、この会議日本は2008~2012年に6%の温室効果ガス削減を約束しました。当時はかなり日本に不利と言われたものですが、開催国メンツもあって政府は本気でこれを達成しようとします。その対策の一つとして推進されたのが原子力発電でした。当時日本原発国家をあげて推進しようとします。東芝ウェスチングハウスを買収して(2006)、原発世界に打って出ようとしたのもこの頃です。

 

ただ、原発基本的24時間一定効率で発電させるものです。出力調整はできないことはありませんが、かなり非効率です。昼間の電力需要を満たそうとして稼働させると夜間に電力が余るので、揚水発電などで調整するのですが、その切り札として見られたのがEVでした。つまりEVは夜は基本的に充電器につなげておくものであり、大量のEVを普及させて夜間に充電させれば、原発の電力を効率よく使って、車自体から出る温室効果ガスも減らせるわけです。

 

で、三菱自動車からi-MiEV(2009)、日産自動車からリーフ(2010)がほぼ同時期に発売されます。これはリチウムイオン電池を使った初の量産EVで、三菱GSユアサと、日産NECトーキンと巨大な工場を建てて電池の量産体制を整えます特に日産は実際のところかなり本気の参入で、同時期に全国で充電設備の導入も急ピッチで進められました。

 

そして、どうだったか。まあ、売れなかったわけです。いや、世界初の量産EVとしてはこの2つは望外にできの良いものだったと思います。売れない理由はいくつか挙げられますリーフについてはデザインナマズみたいで全く先進的でなかったこと。エアコンやヒータを使うと走行距離が実質100km程度しかなかった。電池劣化が想定以上に早く進んで中古市場でも値崩れしていた、トヨタハイブリッドの出来が良すぎて先進イメージを求める層はそちらに流れた、など。一言で言えば実用的ではなかったのですが、まあそれでも初めて出てきたEVとしては大したものだったのです。でもこの評価は全くエンジニア目線でしょうねぇ。すみません

 

ただ、最も大きな要因は東日本大震災(2011)でしょう。これで原発を主軸に温室効果ガスを減らすという国家戦略は完全に頓挫しましたし、それをあてにしたEVの普及など望むべくもなかったのです。実際EVガソリン供給が途絶えた被災地でかなり役立ったのですが、その後数年間原発を失った日本は電力供給が逼迫することとなり、主戦場である日本EVは売れなくなりました。日産はその後も地道にリーフの改良を続けますが、もはや主戦場で売れなくなったEVに積極投資はできなくなり、2代目リーフ(2017)は初代から大幅な進化はなし。i-MiEVは一代限りで姿を消します。日産NECトーキン電池事業を受け継いだAESCを中国のエンビジョングループに売却します。

 

ちなみにウェスチングハウスを買収した東芝はその後地獄を見る事となり、今日凋落につながるのはご承知の通り。日立海外原発建設から撤退します。そんな事をしている間に、中国国家を上げて次世代原発開発に取り組んで、技術的には完全に抜かされてしまいました。なんだか泣けてきますね。21世紀日本は完全にツキに見放されたって感じがします。はい

 

さて、じゃあ巨人トヨタはどうだったかトヨタ保守的EVから距離をおいていると思ったあなた、そうでもないんです。実はトヨタはあのテスラ出資(2010)し、トヨタGMが共同で運営していた工場NUMMI)をテスラに売却。テスラ支援していました。実際に共同でSUVEVを出したりしています。実はテスラスタートを支えたのはトヨタであり、テスラの主力工場は元トヨタ工場でした。ところが2014年くらいか提携を解消。トヨタクルマづくりとテスラクルマづくりが決定的に合わないことが原因だったと言われています

 

実際、テスラの車は粗雑極まりないものでした。彼らの作り方は信頼性の高い車載用の電池ではなく、ノートパソコンなどに使われる安価電池を大量に積んで、それを高度なマネジメント制御するというものでしたが、クルマづくりは全くの素人。ADAS(運転支援システム)も信頼性に欠けていて、ただの支援システムなのに自動運転と銘打ったので事故が続出。生産技術もかなり問題があり、量産モデルであるモデル3が出るときは大量の予約が入っていたにもかかわらず、ちっともラインから完成車が出てこない有様。イーロン・マスク自身工場に泊まり込みで生産を指揮したと言われています。このとき生産技術者をあちこちから引き抜いてかき集めますが、その多くが彼のやり方に従えず去っていったとのこと。

 

まあそんなことで、ぶっちゃけこの頃、テスラ世界EVで席巻するなんて、私ら業界人で予想できてた人なんていなかったと思います。やっぱり車なんてそう簡単に作れねぇんだなぁザマアミロ、くらいの感じでした。まあでもその予想が全く裏切られてしまったのはご承知の通り。ただ、テスラいかにすごいと言っても生産台数ではまだトヨタVWの足元にも及びません。年間数百万台の車を生産するにはまだ乗り越えなければならないハードルは数多くありますテスラの株があれほど上がっているのは、彼らはそれが出来ると思われているのでしょう。いやホントかな。どうなんだろ。

 

まあとにかく現状はこんな感じですが、これからEVが本当に普及するかどうか。トヨタも含めて、「世界自動車の大半がEVになることなんてないよ!」と思っているメーカーは無いと断言してもいいと思います。どこもEV時代はかならず来ると思っている。問題はその時期です。トヨタもっとかると思っていて、それは段階的に移行すると思っていました。テスラは一気に最終ゴールに攻め込んできたわけです。それについて考察してみましょう。

 

EV問題点としては航続距離と充電速度。そして電池資源問題があります特にコバルトなどの資源簡単供給を増やすわけには行かず、今のような垂直立ち上げみたいなやり方で一気に電池生産を増やすことはできないと思われていました。なのでトヨタHVFCVで段階的にそれを進めるつもりだったわけです。特に水素自然エネルギーとの親和性が高く、風力発電太陽光発電のように出力が安定しない電源でも、それによって水素を造って貯蔵すれば実質的電池と同じ役割を果たすことができます。充電速度も航続距離水素を使ったほうが優位です。ちなみにいまトヨタ水素エンジンをやけに宣伝していますがあれは効率が悪くて話にならない、ただの宣伝用であり、彼らが水素でやろうとしていることはあくま燃料電池をつかったFCVです。

 

しかしイーロンはそんなまどろっこしいことしなくても、電線電気を運んでバッテリに入れた方がいい、そのための障壁となる電池欠点の改良にリソースを全振りしたほうがいいに決まっていると言うわけです。電池の開発というのは時間がかかり変化も漸進的であり、そんなことは無理だろうというのがわずか5年前までのほとんどの業界人見解でした。しかしいま世界はイーロンの言うとおりに進んでいます資源問題中国メーカーを中心にリン酸鉄系電池解決されつつあり、急速充電の問題、それを可能にする電力インフラ問題自然エネルギーの出力が不安定問題、これらの問題がすべて電池技術解決されようとしています。まったく、なんちゅうことでしょう。

 

今日本はオーストラリアの褐炭を使って水素を取り出して運ぶとかいろいろ考えてやっていますが、おそらくすべて失敗して産業墓場になる未来が見えます。まあでも、長距離トラックくらいはひょっとしたらFCVの入る余地があるかも知れません。しかしそれも充電技術進歩によって電池解決される可能性が高いです。

 

さて、主要な日本企業の将来についてちょっと予想を。

 

トヨタ

電動車についての卓越した技術蓄積を持ち、電池技術電池への投資余力も持つ稀有会社。ここが死んだらもうおしまい。パナと一緒に電池の開発と生産に勤しんでいるが、実はパナはライバルテスラ電池供給する関係でもある。ちなみに傘下の豊田通商電池に不可欠なリチウム資源ガッチリ握っている。実はEV技術開発や投資も怠ることなくやってきたが、誤算はその流れがあまりに早すぎたことだろう。今年スバルと共同でEVを投入予定。

 

ホンダ

GMと組んでEVに取り組む。2040年までに内燃機関を全廃すると宣言したが、彼らが満を持して出した量産EVHonda e」はあまりな出来で全然売れてない。電池韓国LGケムあたりから買う予定らしい。HVには早くから取り組んできたが、トヨタがTHSを地道に改良していくのに大して、ホンダHV技術コロコロ変わり、イマイチものにならないイメージ企業イメージ先進的だが、実は社風はかなり保守的であるevについての意気込みはすごいが、個人的はいま最も心配メーカー

 

日産三菱

言わずと知れたEVにおいて世界で最も先行していたメーカーしかしそのアドバンテージほとんど活かせず、極めて信頼性の高い電池も持っていたが、コスト的に折り合わず中国エンビジョンに売却。リーフは長年世界トップの売り上げを誇るEV車種だったが、今はトップテンからも外れた。まだアライアンスを組むルノーのほうが健闘している。日産アリア挽回できるか。無理だろうな。

 

マツダ

未だに直6エンジンを開発するなど、一見時代遅れに見えるが、実は割とクレバーじゃないかと思われるメーカー。というのは、EVが普及期に入れば、eアクスルといった駆動システムメガサプライヤーから買ったほうがいいし、電池にしてもCATLやLGあたりの最も安くて性能の良いメーカーから調達したほうが有利である。ADASもコンチネンタルモービルアイから買ったほうがいい。要はみんな似たりよったりの車になる。となると、自動車メーカーに求められるのは制御技術デザイン、そしてブランドである。今マツダはそれを必死に磨いている。マツダくらいの規模のメーカーだと案外この戦略が一番いいのかも知れない。

 

スバル

卓越した四輪駆動技術を持つ。売り上げの大半が北米。多分、トヨタにひっついてその一ブランドとして生き残るつもりでしょう。

 

ダイハツスズキ

コンパクトカーを安く作る卓越した技術を持っていて、100万円以内でアルトミライースを作れる生産技術はたいしたもの。この点において強力な強みを持ち、ダイハツ東南アジアスズキインドで高いシェアを持つ。しかしこの強力な強みを速攻で無効にするのがEVであったりする。ダイハツスズキ海外市場中国EVメーカーに席巻されてシェアを失う未来が見える。国内で軽EVを地道に作るかも知れないが、それすらも中国メーカーの台頭で怪しい。将来は暗いだろう。

 

パナソニック

車載電池トップを突っ走っていたが、CATLとLGケムに抜かれて現在3位。テスラの株を売却して多額の利益を得たが、なぜかをそれをブルーヨンダー買収に使い、電池の新技術設備への投資は先をゆく二社に比べると消極的トヨタパナソニックを見限り始めていると聞く。

 

日本電産

EVモーターやeアクスルで覇権企業を狙う。しかし永守が死んだらどうなるんだろう。

 

他にもいろいろ書きたいことがあるけど、疲れたのでやめる。ところで、元三洋の人の書き込みをみて、ずっと今までiPhoneを使っていたのを、GooglePixelに買い替えました。なんでかって言うとね、それについたユーザー体験がうんちゃらという大量のブコメを見て、iPhoneを使い続けることが、結局新しいもの積極的スイッチできない日本人の保守から来てるんじゃないかと思ったから。それで思い切ってAndroidにしようと思った。中華スマホちょっと怖いのでPixelです。そんだけ。以上。

2021-04-25

「シルエットが浮かんできたんです」←お前らバカにされてるだけ

46%っていう数字はどこから出てきたの?

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4252977.html

ブコメでは誰も指摘していないから書いてみるが、2030年2013年比46%削減、というのは、2050年排出量0(カーボンニュートラル)として2013年から直線を引っ張ると、2030年に46%減になるという数字遊びに過ぎない。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042301131

しろ46%という数字はガースーが所信表明演説で「2050年カーボンニュートラル」を掲げた時点で既定路線とも言えるし、

一部環境団体はいわゆるIPCC1.5℃シナリオをもとに、日本2030年50%以上の削減が必要としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/541363ed1b6ae6f6e451270e87c3057742b11383

カーボンニュートラル火力発電を全部太陽光・風力に置き換えれば達成できるの?

どうもこのあたりを勘違いしている人も多いんじゃないか

大局的にみると、日本エネルギーとして供給されているうち、発電に使用されているのは半分以下でしかない。

https://trienplus.com/energy-energy-flow-and-energy-resources/

残りは、自動車を動かしたり、家庭で都市ガスを燃やしたり、化学工場で窯を加熱するのに、直接ガソリン天然ガス石炭を燃やしているわけだ。

また、鉄鋼業の高炉(コークスによる酸化鉄の還元)や、セメント製造石灰石を加熱)など、プロセス上必ず二酸化炭素が発生する産業存在する。

これらをカーボンフリーに置き換えるのは、電力を再生可能エネルギーでまかなうよりはるかに大変だ。

もちろん、そんな産業には日本から出て行ってもらう、と主張する方もいるだろう

でもそれって、地球規模で見て意味のあることなの? ということを考えてほしい。

カーボンニュートラルに近づけるにはどうすればいいの?

カーボンニュートラルに近づける方法はいくつかある。

下記資料の5ページがわかりやすい。

https://www-iam.nies.go.jp/aim/projects_activities/prov/2020_2050Japan/2050_Japan_201214.pdf

ただし、「電化」と「電源のカーボンフリー化」は同時にやらないと意味がない。

ガソリンから電気自動車に置き換えても、火力発電で作ったエネルギーを使っているなら意味がない。

結局2030年に46%減らすなんて可能なの?

一番上のグラフを見て、2013年からの減少ペースでいけばいけるやん!と思ったかもしれないが、現実はそう簡単ではない。

2011年原発事故以来、原発を再稼働せず、火力発電を積み増したことで、2013年CO2排出量はかなり上振れしたものになっている。

https://twitter.com/ikedanob/status/1385950440135675906

これを、FITによる太陽光パネル設置や原発再稼働などで減らしてきたわけだが、

ここからさらに同じペースで排出量を減らせると考えることには無理がある。

理由はいくつかあるが、電力方面に絞ってみても、

  • 原発の再稼働がすんなり行くとは思えない

とこれだけの理由がある。

また、電力以外でのCO2排出については、これからの部分が多い。

たとえば高炉で還元剤として水素を使うことでCO2排出量を削減する研究がおこなわれているが、

実用化には10年以上はかかるだろう。

2030年に46%減、というのがどのくらいチャレンジングなのかはわかったと思う。

冒頭の進次郎のインタビューに戻ると、

「意欲的な目標を設定したこと評価せず、一方で現実的なものを出すと『何かそれって低いね』って。『金メダル目指します』と言って、その結果、銅メダルだったとき非難しますかね」

というのは、こういうことを指している。

ま、要するに日本全体がベンチャー精神でがんばれってことだけど、

それを外交的に利用されるのは勘弁してほしいよね。(京都議定書排出削減目標が達成できなかった日本は、中国ロシアなどから、官民合わせて排出枠を1兆円程度買っていると言われている)

最後に、希望の持てる話

再生可能エネルギーポテンシャルは、日本で見てもまだまだある。

風力と太陽光だけでも、日本の電力需要の何倍ものポテンシャルがある、と環境省は試算している。

https://www.asahi.com/sdgs/article/art_00097/

問題は、それが経済的に成り立つかどうかだが、

太陽光がいろいろとネガティブ話題を振りまいた(FITによる電気負担メガソーラー環境破壊など)いっぽう、

風力発電日本ではまだこれからという段階。

太陽光発電のコスト構造は、土地代とパネル購入費でほとんど決まってしまい、大規模発電所建設できない日本は不利かつ、技術進歩余地が少ないのに対して、

風力発電はタービンこそ海外製だが、設置工事メンテナンスなどで国内雇用を生む可能性が高く、浮体式が実現すれば規模もそれなりに可能性がある。

原発推進の本丸経産省もようやくそのあたりの議論を始めた。

https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/yojo_furyoku/001.html

2030年には間に合わないかもしれないが、できることを着実にトライしていってほしい。

2019-12-09

anond:20191209194453

京都議定書から20年も経ってるのに何も進んでないっつって怒ってるぽいよ。

なんでグレタさんをあれほど嫌うのかわからないし、グレタさんに賛意を示すのかもわからない。

嫌う方は論旨の意味がわからないし(大人子供を担ぎ上げるな、みたいなのだけはわかる)、賛成する人は他人任せで賛意を示しているだけのように見えるし、とにかく両方わからない。

反対も賛成も、京都議定書から20年以上経っているのに今になってどうしてそれほど感情的になっているのか。

2019-11-11

気候変動に関する恨み言

最近気候変動でなんだか騒がしい。

スウェーデンの16歳少女国連で怒りのスピーチをしてから、なんだか温暖化に無関心なのは居心地が悪い。

彼女の怒りは理解できる。そんなに怒らんでも、とは思うが、子どもにはその権利がある。

でも彼女への支持を急に表明し始めた大人たちには、なんかもやもやとしたものを捨て切れないでいる。

彼らは、温暖化が進んでいます、どうにかしましょう、という至極真っ当な意見に支持を述べたに過ぎないにも関わらず。




から書くことは製造業の末端構成員からの恨み言だ。





君たち、急に正義の味方するのは結構だけども、これまで知らんぷりだったじゃないか。言っとくけど、君たちも彼女たちから怒りを向けられる側だからね。

例の国連スピーチ我が国大臣のアホっぷりで俄かに注目を集めた気候変動は、今に始まった話じゃない。

京都議定書、とか多分記憶の片隅には残ってる人も多いと思う。

企業はあの頃からずっと少しずつ省エネだなんだと、曲がりなりにも努力してきたんだよ。

毎年出してるなんちゃら報告書みたいなの読んでみればいい。二酸化炭素〇〇%減らしました、とかどこの企業もやってるよ。毎年。

もちろんそれが十分とは言わないし、評価しろ、とも言わんけど、君たち何もこっちに言ってこなかったじゃない。

そういう話を無視して、例の少女をひたすら持ち上げたり、ちょっとショップデモのための休みを認めただけでエシカルだなんだと褒め称えたり、恥ずかしくないのかな。


まず反省から入れよ。


例の彼女に賛意を示したり、シンパシーを感じたところで、罪は消えないよ。

君たちは現在目の敵にしてるようなやつらとこれまで散々一緒にやってきたんだよ。


そんで、これから覚悟しろよ。


これから必要になる温暖化対策って、こまめに電気しましょうとか、マイボトル持ち歩きましょう、みたいな小さい話じゃない。技術革新に期待、みたいなタイムラインでもない。

それこそ原発をまた動かそうとか、フランスで起きたイエローベスト運動の原因にあったような炭素税とか、キツい話ばっかだよ。極端に言えば、人を殺す可能性すらある。


そういう話だよ。



これは恨み言。

無邪気で無責任な君たちへの恨み言だ。

2019-11-05

パリ協定、米が離脱正式通告 「不公平負担強いる」」

https://mainichi.jp/articles/20191105/k00/00m/030/009000c

さすがトランプさんやな。

京都議定書だっけ?日本でも不利な条件飲まされてるって言ってる人多かったもんな。

2019-09-29

地球温暖化現在進行形被害出てるのにみんな目をそらしてたじゃん?

夏と冬の温度差が極端になって、春と秋が無くなっていく。

極端な気象現象が増えて台風竜巻豪雨、逆に豪雪被害が増える。

日本列島亜熱帯化して疫病が北上したり、危険生物上陸してくる。

去年も今年も地球温暖化によってこうなるって予測されていたことがどんどん現実になってきているよね。

夏は38度前後の暑さが何日も続くのが普通になって何人も死んだ。関東では強力な台風上陸して人死にも出て大変だったけどこれからはこれが普通になってくだろうね。

実際1970年から地球の平均気温が1度上がっている。

地球温暖化気候帯が変化すると、その結果更に二酸化炭素を吸収する植物が枯れるからこれから加速度的に気温が上がっていくと予測されている。

それなのに世間ストローだのなんだのどうでもいいことで騒いでほんとに頭の中が平和だったよな。

地球温暖化は嘘だとか言ってた人が黙るのはまあわかるけど、だれも地球温暖化のこと話題にしなかった。

1990年代後半の方がまだ話題になっていたのになんでだろうな。

IPCCデータは本当かどうかわからいか対策はしなくていいって?

もし本当だったら死ぬのは自分たちじゃなくて自分たちの子世代だ。

本当かどうか科学者に聴いてみるべきだな。

目の前の現実から目をそらすってやつだ。

これからどうなるか一番現実的なシナリオは、地球環境が悪化して人間活動が大打撃を受けるとその結果経済活動が減るから二酸化炭素排出が減少して地球環境がだんだん回復してくる。

ってもので、これはリーマンショックで一部実証済み。

でもそれだと人が沢山死ぬしヤバすぎるからなんとかソフトランディングさせる方法を実行に移さないといけない。

それに温度上昇が一定の幅を超えると、それ自体フィードバックして(具体的には異常気象山火事などで植生が枯れて)更に温暖化スパイラルが進むから人間がいなくなるまで温暖化は止まらいかもしれない。

グレタさんが現れるまで誰もこの問題話題にしてこなかった。

環境問題危機的状況にあってその被害にあうのはより若い世代だ。

大人対策すると約束して約束を守らなかった(京都議定書)。

これは事実だ。

これでなんで「私は騙された。裏切りは許さない。この状況を理解していて行動を怠り続けるなら、あなたは悪だ」

というのが過剰な表現ということになるのか。

どう考えても図星をついている。

2019-09-27

anond:20190927210258

そりゃ発展途上国に重しかけられるならいいけど無理でしょ、京都議定書だってそんな義務はなかったわけだし

からトンベリ中国行ってケンカ売ってこいっつー話だよ

だってそうじゃない?

個人権利自由地球環境もガン無視、ゼニさえ儲かれば他のことはどうだっていい、でも実際そんな主義の国をみんな正面から咎めることもできずヘーコラしている

発展途上国の人が「俺らもあんな風になりたいんだ」って言ったら止められるか実際?

anond:20190927095145

の子は、怒りや罵倒それ自体問題というよりも、

問題本質から的外れな怒りや罵倒をしているところが一番ダメなんだと思う。

世界中政治家は、自分無知と思われない程度に、環境問題について勉強しているし(但し小泉進次郎は除く)、

二酸化炭素を減らそうみたいな話しは京都議定書の時から出ていて、

それがどうもうまくいかないのは、環境問題科学問題ではなく、むしろ政治経済的な問題であるという

認識が醸成されつつある現代において、

科学の声を聞け」

みたいに怒鳴られても、周回遅れでしかない。

2019-09-24

地球温暖化対策

最大排出国が参加しねえ。上位排出国が離脱京都議定書の時を忘れたのか?

こんなのに前のめりになって損するに決まっているだろ。一番後ろについていくくらいでいい。

ノラリクラリの謎発言で煙に巻く小泉ジュニアセクシーうんぬんも実は正しいって目もあるぞ。

意識高いヤツの言うとおりに移民入れまくって地獄みている国があるだろ。目先の正しさに踊らされて極端な事やりだすとそうなるんだよ。

2019-08-29

最近コンビニ業界が感慨深い

20年以上前の話になるんですが、学生時代環境問題に興味があって、そういうディスカッションに多く参加してたんですね。

時代感としては京都議定書があり、リベラルな人たちが多くそちらに流れていた頃でした。ドイツでは緑の党が大躍進していたり。

今も同じかもしれないけど、環境問題にはディープエコロジスト(生態系を守るためなら、人類が停滞または全滅してもかまわない)という思想と、

シャローエコロジスト(環境問題対応することが、長い目で見れば人類(含む経済活動)にとって有益である)という思想があります

私はシャロー側の人間で、世間一般でいうエコっていうのもこっち側だと思います

たとえば、エンジン燃費を上げることは同じガソリン量で長く走れるわけなので、シャロー側ではエコだし、ディープ側ではそもそも車なんかに乗るんじゃねぇという話になるわけです。

で、こういう議論をしていくと、ワークショップやらパネルディスカッションやらでは、大体いつも同じオチになります

たとえば、「若い世代への教育重要だ。」

たとえば、「効率主義(=新自由主義)に飲み込まれない社会をつくるべきだ。」などなど。

大体、何度か参加すれば金太郎飴であることがわかるので飽きてきます

で、同じくよくあるオチが「我々のライフスタイルを変えていく必要がある。」みたいなやつで、

この現代的なライフスタイルを支えているインフラは何かといえば、コンビニであるという話だったんですね。

そのため、大量消費・大量廃棄のシンボルであるコンビニの今後はどうあるべきか、というのがよくディスカッションテーマでありました。

で、ディープな人たちはそもそもコンビニ自体が悪なので、江戸時代に戻れとか言って、お話にならなかったのですが、

シャロー同士の議論でも、いくつかの論点がありました。

その当時よく言われていたことは、コンビニ24時間店を開けていることが(経済的にもエコ的にも)効率なのだという話です。

多くの電力は冷蔵庫冷凍庫に使われており、電源を入れたり落としたりできないので、そうであるならば開けていた方が得だという話でした。

このあたりの細かな数字は忘れましたが、とあるコンビニ大手の人も来てくれて、正確な数字を出してくれていたように思いますし、

夜間の需要がどれだけあるのかも数字で見せてくれました。

個人では、大都市近郊の、または地方都市の主要幹線道路沿いのコンビニではそれが成り立つのはわかるけど、

日本全国すべてのコンビニが開けておいた方が効率であるという言説は懐疑的でした。

すったもんだがあり、金太郎飴議論にも飽き、就職後はこの手の議論からさっぱり遠ざかってしまいましたが、

当時あれだけ難しかったコンビニを変えようという議論が、どちらかというと労働者問題フランチャイズ問題から動いていることは

驚くばかりです。業界の王であったセブンイレブンが近年これほどまでにヘイトを集めるなど想像もできませんでした。

当時の環境論者が視野狭窄ではなく、これらの問題を扱う人たちと手を取り合っていたならば、

もっと早くコンビニ業界を変えられたのではないかと思います

2018-09-14

anond:20180914102203

政治からすると京都議定書に従おうとしない火力偏重傾向の高い厄介者CO2排出の劣等生の中部電

原発停止してみたら電力融通の砦になるから世の中何がどう転ぶかわからん

2016-09-15

炭素排出量は増えている

http://wired.jp/2016/09/14/japans-lurch-away/

について。

はてなユーザー、みんな勘違いしてるんじゃなかろうか?

記事グラフを見てみると、単位排出量ではなく発電量。このグラフはそれぞれの電源の発電量を示している。

とすると、茶色の部分が炭素を輩出する電源。原発は微量しか排出しないのでカウント外。

そう見ると、

2009年炭素輩出する電源の発電量:600弱

2015年炭素輩出する電源の発電量:800弱

30%も増えてんだよ!!!

もちろん、それぞれの電源での炭素排出比率は異なるので一概に30%増とは言わないが、石炭発電も増加してるのでヘタすると30%以上増えてるんじゃなかろうか。

日本炭素排出に占める電源の割合は30%程度だったはず。

そう考えると、ここ6年で原発使わないことによる炭素排出10%も全体で増えてることにならないか

せっかく節電して頑張ってるのに、炭素排出は全く追いついてない、というのが結論になるはず。

京都議定書守るレベルじゃねーぞ!!!

今すぐ原発動かせ!!!

という結論しか導き出せないと思うのだが...

教えて詳しい人。

2015-12-13

京都人京都議定書海外での評価が著しく低いのを無視して自分マンセーするので問題が多い

良かったね。COP21決まって。もう忘れられるよ。ウルグアイ・ラウンドみたいだね。

2015-07-11

世界中観光地自動車規制強化と、自転車活用環境の整備で成功していますしね

http://anond.hatelabo.jp/20150711002502

CO2地域を劣悪にする排ガスを一切ださない乗り物として再優秀な乗り物であり、環境的な乗り物のシンボルでもある自転車なんですが

CO2削減の約束文書京都議定書の、あの京都自転車日通行禁止エリアがあるということ自体、一刻も早く、自転車全域通行可能にするよう正される必要があるんですよね。

外国先進都市では、自動車ライジングボラードや通行禁止、市街地乗り入れ規制できっちりブロックして歩行者自転車安全回遊性を高めることに尽力しているのに

京都はその辺りの強化をすればより魅力的な観光街になれることは間違いないでしょう。

2011-04-11

脱原発を達成する10の政策

  1. CO2排出削減を諦め、京都議定書から脱退する
  2. LNG火力発電を30ヶ所建設する。政府天然ガスの確保に努力する
  3. 電力を大量に消費する工場などの海外移転を促進する
  4. 省エネ促進のため、ガソリン価格電気料金を数倍にする
  5. 都市ガス利用燃料電池の普及促進を行う
  6. 電気自動車オール家電などは弾圧する
  7. 白熱電球などのエネルギー効率の悪い製品を禁止にする
  8. 店舗の営業時間を制限する。コンビニパチンコ店、飲食店も例外にしない
  9. 自販機の削減。例えば、タバコ酒類などの未成年に販売が禁止されている物品の対面販売を義務化する
  10. 夜間イベントは禁止する。ライブスポーツナイトゲームは禁止にする
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