はてなキーワード: winnyとは
40すぎて独り身のおっさんは、毎月1日になると映画を見るんだ。君にもいつかわかる日が来る。
もう慣れてしまったけど、上映前に「お前は泥棒だろうからあらかじめ言っておくが、映画を録画するのは違法だ」といわれ続けて10年以上がすぎた。Winnyの爪あとだろう。
ゲームで遊ぶ前にも、お前は泥棒だ、といわれ、ブルーレイを見る前にも、テレビアニメの最初にも、舞台を、コンサートが始まる前にも、本を、まんがを読み終わってから、お前は泥棒だといわれ続けている。現実には、店の中に入ると「安全カメラ」がお客様は泥棒ですと教えてくれる。
泥棒がどれくらいの割合なんだろう。そして、そのメッセージは機能しているのか考えているのだろうか。
作っている連中は、大多数(だと信じたい)の泥棒じゃない、単なる客に対して、ここまで悪し様に「お前は泥棒だ!」と言い続ける必要があるのだろうか。客に失礼だとは感じないのだろうか。
coinhiveと書いたほうがいいのか、まぁどうでもいいと思うからコインハイブって書く。
まず落ち着いてほしいのが、人様のパソコンやスマートフォンを使って金を秘密裏に生み出すな!という言い分はわかる。俺もその口だ。
でも事の問題として、「利用者の同意なしにアレやコレをするのがだめ」というのが警察の言い分だとすればこれはやばい。
サイトを閲覧していたら勝手に動画を読み込み再生する広告があるのはご存知だろう。これは勝手に人の機器のCPUを動かし、更にはパケットを利用して秘密裏にお金を生み出している。
いや待て、動画どころではない。画像広告もアウトだ。広告なんか無くてもいいという言い分はわかるが運営者は無償で情報を提供しろというのはサービス残業当たり前って言っているものだから適切な量なら認めている。
飛躍すれば文字を映し出すのもアウトになるかもしれない。文字を映写するのはCPUの力が不可欠だ。
昔のWinny事件の時はオタク層が少なかったので大した騒ぎにならなかったが、今の時代パソコンやスマートフォンに詳しいやつはいっぱいいる。
君たちが立ち上がらないと大好きなネットは警察の検閲がないと見られないことになる、自由を求めるなら戦うしか無い。ただし法に則った方法でね。
こんな事書いているがコインハイブは私も反対だ。好きなサイトに発掘を手伝うボタンがあれば喜んで押すが、ただ閲覧したサイトの対して思い入れのないサイトにではやりたくない。
DNSブロッキングってもしかしてもう始まってるのだろうか。生憎(一般コミック)に興味がないので、例の3サイトやらは使ってないから分からないが。そうだとしても、DNSが塞がれただけならIPアドレスを直打ちするか、hostsファイルを弄って正しい名前解決をさせればいいだけじゃないかなと思う。
ところで、そういう発想がポンと出てこないような低リテラシーなというか、情報弱者層がよく分からないままアホな事してるのを止めたい、ってパターナリズムは少し分かるところがある。何か高度なことをしようと思ったら、それ相応の学習をしなければならない。それが民主的な社会を維持するためには必須だから。人民が賢くあろうとしないと判断能力すら育たない。でも学んだ人間が、意思と思想をもってあえてルールを破ろうとする余地が一切残されていない社会は健全とは言い難い。もしこうしたブロッキングが進んで、そういう余地が残されなくなってしまったら、本格的に日本は社会主義国家とみなされるだろう。
私は、違法行為がなんの知識も思想もない人間の手の届くところまで降りてきていることが真の問題だと思っている。昔を思い返せば、マジコンにしろ、怪しげな中国企業が提供していた無料音楽アプリにしろ、漫画村にしろ、ああいうものを利用していたのは無知蒙昧な一般人層だ。本当のギークは、そんな二次三次放流の広告つきサービスなんかには目もくれず、WinMXだとか、Winnyだとか、今だとtorrentだとかのP2Pソフト、あるいはMegaやRapidgatorのような海外アップローダーだとか、そういう所で割れにリーチし、海外のなんちゃらHentaiやら、なんちゃらSharingやら、なんちゃらSubsのような、特に広告があるわけでもない、ガイジン有志の熱意と寄付で運営されている海外フォーラムやサイトを英語にめげずに巡回していたはずだ。そうしたサイト上で形成されたコミュニティーでは、同好の士が独自のポリシーを持って勝手にアニメカルチャーを広めている。功罪あれど、役人たちがクールジャパンと呼ぶものの実態はそうした活動によって広まっていった側面が決して小さくない。例えばアニメについてはrawはブラックだろうが、そもそも日本のアニメがきちんと海外配信に向き合ってこなかったこと、字幕を機敏につけられる体制がなくファンによる違法subに頼るしかない状態が続いていることが元凶になっている。ゲームのROMのような権利的に完全にアウトではあるがハッキングコミュニティと繋がっているものもあり、また海外のポルノ投稿サイトが最もブラウザの脆弱性を知り尽くし裏をかいて広告を表示させる技術力を持っていたりするのもそうだが、大きく捉えればコンピュータ技術の発展とウェブのアンダーグラウンドは切り離せない。そうした繋がりをパターナリズムによって断絶させようとするのなら、人間は健全な消費者になるどころか、ますます愚かで思想を持たない一般人で埋め尽くされるようになるだろう。低い者に合わせようとした結果だ。
そして、そうなった時代にコンテンツの未来はどうなるかというと、すべてが同人活動になっていくだろう。既に絵や漫画はtwitterやpixivを漁れば十分な量の娯楽が、絵師さんたちの手で自ら無料で公開されている。そこで絵師さんたちが求めているのは共感や評価であって、貨幣ではない。その傾向が加速して、コンテンツに対価を払うとか面倒くさいことは避けて、自給自足で楽しみ合おうじゃないか、という世界になるだろう。動画制作も、ゲーム制作も、より誰でも手軽に十分な品質のものが作れる環境が急速に整ってくるだろう。Vtuberの人気もそのコンテキストで見ることができる。技術環境さえ整って個人Vtuberがリッチな絵面になれば、より自由度の高い個人の方が強くなってくる。そして広告案件すらださずに伸び伸びと演じるキャラクターの方が好かれるようになってくる。そうやって貨幣でない評価基準に価値を見出し、「足るを知」った人たちによる狭小住宅ならぬ狭小エコノミーが多数派になる。経済的にみると泡沫のようなものが多種多様に出てくるだけだ。そこには国家が望むような経済的成長はないだろう。