「調査報道」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 調査報道とは

2018-06-05

ねとらぼ記事書けば ねとらぼから攻撃されない

「文春で執筆してると文春から攻撃されない」ってのは週刊誌ゲスさを表すものとしてよく聞くところであるが、これってネットメディアでも同じこと起こっているよな。

バズフィードとかねとらぼとか、確かに調査報道ですごい記事がたくさんあるけど、一方でおかし記事もあってはてブでたまにツッコミが入ったりしているが、それについて媒体側が率先して回答を出すことはないし、媒体の別のライターがその記事ツッコミを入れるということもしない。

2018-04-20

女性記者ツイートにみる旧態依然とした記者存在について

財務次官テレ朝記者へのセクハラ騒動に関連して、産経新聞の元女性記者だという人が、新聞記者取材とはどういうものかをツイートしたのがまとめられて、はてなでもホッテントリはいっている。


まりは、重要人物の懐に入り込んでから情報を聞き出すのが仕事である以上、そこには篭絡、恫喝バーター(取り引き)といった手段が用いられており、今回のセクハラもその延長線上で起こったことと言いたいようである

平たく言えば、朝日エロ事務次官からネタを引き出すために、女性記者を送り込んでいたんだろ?ということを匂わせたいのだろう。


現実のところ、この見立てはかなり確度が高いと思うけれど、と、同時に旧態依然とした、悪い意味での記者だなあ、という感も深い。

業界の片隅に身を置いていた一員として言えば、たしかに、「そういう記者」はある程度の成果をあげて、社内政治も上手だから出世も早いのである

ただ、そういう記者尊敬されているかというと、必ずしもそうではない。

本当にすごい記者は、恫喝だのバーターのしないでも、すごいスクープを放つのである。なぜか? 地道な取材知識の積み重ねと、そしていざという時に信用される人間性があるからである

なお、ここでスクープというものには二種類あることに注意しておいていただきたい。

一つは「いずれ明らかになることだが、どこよりも早く伝える」という速報性のスクープである


一般的新聞記者が追いかけるのは、こちであることが多い。で、こっちの場合は、とにかくネタ元に食い込むのが一番早い。だからセクハラものともせずに女性記者を送り込むことにもなる。

ところが、世の中にはもう一つ、「報じられなければ真実が隠されてしまう」という独自性スクープがある。

こちらは、実は恫喝だのバーターだのは、あまり通用しない。地道な調査報道の結果や、義憤に駈られたリークによってもたらされるからだ。

「このままでは真実が埋もれてしまう」という情報新聞記者に、託すとき必要なのは信頼関係である。人として信用できなかったり、権力に近すぎて真実を揉み消しかねない記者リークするアホはいない。

 

人間というのは、こうみえて案外「良心」を持っていたりもするもので、真実報道されないことに憤りを感じ、本当のことを話したい人というのはいるのである

そういう人は恫喝しても話してはくれないが。

古い話で恐縮だが、田中角栄退陣に追い込んだ「田中角栄研究」が書かれたとき、筆者の立花隆と文春の取材班は角栄にあったことはなかったそうである

あのレポートは、地道に登記簿謄本を取り寄せて角栄土地取引履歴を追うなど、調査報道のお手本ともいうべきものだ。

森友の土地取引は、豊中市議が建築予定の看板に感じて情報公開請求したことから始まるそうだが、こういう人の訴えも掬い上げる記者かいなければニュースにはならない。


独自性」のスクープは「速報性」のスクープに比べて、手間もかかるし記者の力も試される。

から普通に報道機関に属する記者が追いかけるのは「速報性」の方が主だ。

しかも、「特ダネ」をとって誉められること以上に、「特落ち」をやらかして怒られることの方を気にしなければならない組織が多いから、記者はせっせとネタ元とのお付きあいにはげむことになる。

だが、今の時代、速報競争にどれ程の意味があるのだろう?

情報公開なんて意識希薄で、情報伝達に時間がかかる時代なら、記者がお偉いさんに取り入って話聞いて、それをまとめて伝えることに、意味もあっただろうが、いまや、ニュースがでるとなれば、先手を打ってネタ自体ネットいくらでも発信できる時代である

間に記者なんかいれる必要もない。

となれば、自分記者フィルターを通した速報なんぞより、独自スクープを読みたい。


以上、多分業界関係者は「キレイごと」と笑うかもしれない。

そう、キレイごとである

現実もっとドロドロしているだろう。

だが、ジャーナリズムが、ほんの心の片隅にでも「キレイごと」を忘れてしまえば、それは単なる「情報ゴロ」にすぎない、と思う。

2017-12-26

ラジオを聞く

夏前にうちのテレビが壊れてというかテレビを見ていたパソコンが起動しなくなったので、テレビアクセスすることができなくなった。

それ以来ラジオを聞いている。出勤前の朝の時間帰宅から寝る前までの時間ラジオを聞いている。

ニュースを知るにはほかにいくらでも手段はあるが、一人暮らしの部屋で生活音がほしいときラジオはいい。NHKらじるらじるベースだ。

ラジオは音だけなのにパーソナリティ個性がなんかすごく来る。

民放FMはそれが時にしんどい。英語交じりでごきげんな感じでおしゃべりは続くわけだが、しゃべってる人は50~60代くらいだったりする。

それはそれでいいのだが、無理してる感じ、この人の若いころは20から30年前かあ、ああ90年代から00年代かあ、もう引退してもいいのに「まだまだがんばってくださいよお」などと、まわりから言われてるんだろうなあ、なんて思ったりしてしまう。

そして何より、広告がせちがらい。

膝の痛みを緩和するサプリメントだとか、拡大鏡だとか。英語交じりでご機嫌にしゃべっていた人が、中高年の悩みにフォーカスした商品についてのPR台本を読み上げる時、きゅーっとなるんだ。不自然なんだ

ラジオを聞いている年代の実際のニーズと、かつてかっこよかったラジオっぽい体裁を整える雰囲気づくりのアンバランスしんどい

からNHKを聞く。ラジオ深夜便、まいあさラジオ、大好きです。

テレビでもNHK義務として地方の声を取り上げるのですが、ラジオさらにそこに注力しているらしいことがわかる。

地方の「へー!」という話題はだいたい毎日ある。

私が今いる場所ではないけれど、日本語が通じる範囲話題地方情報収集していて、それを語れる人材を配していると推察される。

専門家の話もおもしろい。ニュースというより調査報道ぽい話も、毎朝聞けるよ。

フリップ映像がないから、とても丁寧かつ簡潔に語られる。わかりやすい。おそらく70代でも聞き取れるように話している。

台本をしぼりにしぼって推敲した先の情報が読み上げられてると感じる。。

ただね、ラジオ体操は音声だけでは無理だ。どんな動きの体操か知っていなければ、あれに準じて音声のみで動くことは無理だ。

2017-12-25

Buzzfeedにはガッカリさせられた

はあちゅうさんの件、正直彼女が岸ナントカから受けた仕打ちはひでー話だと思うよ。で、それとは別の問題として彼女やその周辺が「童貞」という言葉をあまり慎重さもなく濫用してたのもフツーにダメだと思うわ。

だけどそれ以上に、Buzzfeedというウェブメディアにはガッカリさせられた。

記者出身書き手もたくさんいて、ちゃんと記事が書けて、アカデミック裏付けもあって、調査報道もできて、かといって既存新聞社みたいに問題設定がズレているわけでもなく、ネット時代に合わせた論点設定ができる、良質なウェブメディアなのかと思っていた。

でも、はあちゅう記事の後に出したフォローアップ記事。これがなぁ。

はあちゅうと #metoo への批判 ハラスメント社会を変えるために共感を広げるには

https://www.buzzfeed.com/jp/daisukefuruta/metoo-and-howwecan

一読して、自己弁護匂いが立ち込めている文章だと思った。

いや、はあちゅうさんの一件って、「同じ人間被害者にもなれば加害者にもなりうる。大事なのは学ぶことだ」ってことでしょ。でも、そのことを本人や報じたメディアが実演することよりも、結局自己弁護大事なんだな……という感想しか持てなかった。

結局この騒動で一番得したのは誰かって、超大量のPVを叩き出したBuzzfeedに他ならないわけじゃん。いや、ウェブメディアなんだからPV獲得はマジ大事商売なんだから社員食わせてコントリビューターに謝礼払わないといけないんだからPV追求して当たり前、ちょっとタイアップっぽい記事上げるのも百歩譲ってしゃーないと思うわ。

でも、この自己弁護記事には溜息出た。

「「はあちゅうさんの出版タイミングと合わせたマーケティング」という批判があるが、完全な誤りだ。数ヶ月に渡る取材をし、記事をだすタイミングこちらが選べるものではなかった。」

うん、嘘くさい。こういうことはいちいち自己弁護しないで胸の内にしまっとけばいいのに。結果として完璧タイミング合ってるんだから、そんな言い訳通用しないよ。「マーケティングだと思われてもしゃーない」ぐらいの割り切りがあったらまだ理解できたのに、追撃記事自己弁護だもんなぁ。

問題構造をより深くかつ俯瞰的分析してくれるメディアだと思ったんだけどな。結局、中川淳一郎みたいに広告業界構造的な問題として分析する視点Buzzfeedにはないわけ。

いや、これ前にも似たようなこと思ったんだわ。たとえばこの記事

「カタコト感がかわいい海老蔵さんもメロメロ 元大関琴欧洲、癒やしのブログ秘密

https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kotooshu-naruto

いや、記事の内容自体はいいのよ。でも、このタイミング。なんつーかさ、「日馬富士暴力問題相撲界が殺伐としてるけど、琴欧州ほっこり癒されよう」っていうメッセージを感じるわけ。いやまあ、それでいいんだよ。いいんだけど……結局、「PVが取れそう」な表面的なところをなぞるだけで、琴欧洲が感じた理不尽の内容とかを深く聞き取ろうという気が結局ない。暴力事件簡単に起こしてしま角界構造的な問題理解しようという姿勢がない。角界伝統に潜む問題とかは、内館牧子新書一冊読めばなんとなくわかるじゃん。でも結局、アスリートの深くまでに入って理解しようというより、スターの表面的な「かわいさ」にフォーカスしてるだけになっている。

もっとイチャモンつけるなら、「ひらがなからかわいい」っていうのもオリエンタリズム一種だよ? まあそれは元琴欧州鳴門親方)本人も自覚的にやっているからいいんだろうけど、それは本人が、日本人から外国人差別的な視線を甘んじて受け入れてるってことだし、メディアが乗っかるのだって慎重さが必要だと思う。Buzzfeedみたいなポリコレ気にする媒体ならなおさら

長く書きすぎてしまった。ちょっとまとめると、はあちゅうさんの一件でよくわかったのは、テレビ局とかが萎縮しまくってる「ポリコレ」を、商売にできちゃうのがBuzzfeedという媒体の強みだってことだな。別にポリコレ自体はいいんだけど、それを過剰にバズらせて商売にしてしまう、こういうバイラルメディア姿勢もっとガンガン批判されるべきだと思う。

あとは、ポリコレ別に無敵の棍棒ではない。最初リンク張った記事は「我こそは正義」っていう主張の感が強いけど、結局誰でも間違うわけでしょ。「誰でも間違うし、その間違いから学び合おう」ってことならわかるけど、「我こそは正義であるーーー!」って自己弁護を積み重ねるのは全然ポリコレじゃないと思う。

2017-04-02

そこまで言って委員会清水潔南京事件本が取り上げられる

調査報道必要だというVTRで、清水潔氏の「南京事件調査せよ」がちらっと映る

内容に触れたわけではないけれど、たかじんが生きていた頃に、東中野修道教授南京虐殺否定本の宣伝特集をしていた番組だけにびっくりしました

2016-04-09

なぜ日本パナマ文書調査しないのかと怒る人に

まずパナマ文書基本的性格理解しましょう

CNN.co.jp : 「パナマ文書」とは これまでの動きを振り返る - (1/3)

http://www.cnn.co.jp/world/35080758.html


パナマ文書とは、パナマ法律事務所モサック・フォンセカから流出した過去40年分の取引記録のことです。モサック・フォンセカは、世界中資産家を相手ペーパーカンパニーオフショア口座を作る仕事をしていて、流出事件の直前まで米経済誌に注目の人として掲載されるなど、経済界では有名な一流の事務所でした。なので一事務所流出情報にかかわらず、世界中有名人著名人名前バンバン出てきて大騒ぎになっているのです。

タックスヘイブン利用者税金逃れ情報についての国際的に大きな情報流出事件は、パナマ文書以前に複数あります2013年オフショアリークス、2014年ルクセンブルクリークス、2015年スイスリークスです。今回のモサック・フォンセカから流出した「パナマ文書」のデータ量は、それらより遥かにおおきな規模になります

パナマ文書は誰が確認できるのか

パナマ文書情報は、国際調査報道ジャーナリスト連合ICIJ)に参加する記者を通じてしか確認することができません。日本から朝日新聞共同通信記者が参加しています。なので、ほかの多くの人々は、これらの記者所属する報道機関記事ICIJの発表を待つしか新しい情報を知ることができません。

パナマ文書関連で日本人名前が上がらない理由

ICIJは、タックスヘイブンを利用すること自体はあまり批判していません。合法からです。しかし、税金徴収し利用する側の政治家公的性格を持つ人々が行っている租税回避行為は、道義的責任があるとして家族も含めて容赦なく批判して晒していますICIJ批判するのは政治家公人であって、一般人ではありません。パナマ文書報道日本人名前が上がっていないということは、パナマ文書には日本の政治家やそれに関連する名前がなかったということです。

なぜ日本パナマ文書調査しないのか

世界各国でパナマ文書への積極的な反応が見られるのに、日本では見られない。それはなぜか。日本の政治家の名前が挙がっていないからです。ほかの国々で「調査する」など積極的な反応がなされているのは、名指しで自国に関わる主要な政治家、人物の名前が挙げられていたからです。確認のために調査するのは当然です。

また、「パナマ文書」そのものは、ICIJしか手に取ることができないので、司法国税独自調査するのは不可能です。

情報が手に入れば日本でも捜査する

2013年国税庁タックスヘイブンを利用する日本人リストオフショアリークスに由来すると思われる)を大量入手し、脱税調査に着手したと報じられました。

はてなブックマーク - 国税庁 大量のタックスヘイブン資料入手 NHKニュース

http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20130601/k10015004501000.html

しかタックスヘイブンの利用自体合法です。タックスヘイブン利用者が即座に脱法行為をしているとはなりません。また、入手情報は古いものも多く実体確認がとれなかったり、脱税と指摘できても時効となっているケースもあるでしょう。

アグネス・チャン」や「ドワンゴ」の名前掲載されているのは「オフショアリークス」(2013)

一部で、「パナマ文書に「アグネス・チャン」の名前が載ってた」と報じられているそうです。しかし上記の通り、「パナマ文書」は一般人には公開されていません。どこで確認したのでしょうか?

話の元をたどると、ICIJ2013年に公開した「オフショアリークス」の情報を今ごろ検索していたのだと分かりました。「パナマ文書に載ってた日本企業一覧」なんてまとめられているリストも全部オフショアリークスから得た情報で、パナマ文書関係ありません。

オフショアリークスは、同じタックスヘイブン情報といっても、英領バージン諸島ケイマン諸島企業ファンド情報と報じられています。もちろん利用者が被って同じ名前が載っていることもあるでしょう。

2015-01-25

湯川正行さんのこと

昔、インターネットどころかパソコンすら使った事が無く

英語力もあまり無い人だったのにような人だったのに、

どうやってイラクシリアに行けたのだろう。

親交関係が一切調査報道されないのには助かっているが

彼の過去を知る者としては気になる。

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