はてなキーワード: 塩分とは
君は今、ベッドで横になりながらこれを読んでいるな。しかも寝起きとかちょっと横になったとかではなく、6時間とか、下手したら12時間以上、浅い眠りと覚醒を繰り返して、夜も昼も区別のないカーテンの締め切った部屋で、ろくな食事もしないままいるのだろう。喉が渇けばベッド脇に置いたペットボトルの水を飲み、トイレには這って行く。ろくな栄養を取れていないから立ち上がったままで2分と居れず、すぐさまベッドに倒れこむことも珍しくなく、時々出るものもないのに吐く。意味もなく泣く。頭は動かない。
僕はそんな生活をしていた事がある。体重は落ち、頰はこけて、髪は白くなった。けれど、自分が自殺できる人間でないことは分かっていたから、生存する努力をしなければならなかった。
喉が渇いたら無理にでも起き上がって、箱買いしたウイダーを取りに行き、そのままベッドへ戻る。呼吸を整えたら、横になったままウイダーを口に流し込む。一口を数十秒もかけてゆっくり胃に送り込む。そうやって十分ほどかけて飲みきる。すると、さすが消化吸収の早いウイダーだけあって、なんだか少しだけ元気が出てくる。けれどこの元気は20分と持たない。ウイダーのゴミを捨てるためだと自分に言い聞かせながらベッドから出る。そのままキッチンへ行き、春雨を適量を大きめのスープ皿に入れ、鶏ガラスープの素小さじ1、チューブ生姜を少し、胡椒一振り、水を適量入れて電子レンジにぶち込む。待ち時間の間、ベッドに戻りたい強烈な衝動を我慢して電子レンジの前で体育座りして待つ。春雨スープが出来上がる。ウイダーを飲んでちょっと元気になった状態で、目の前には捨てるのも面倒な春雨スープがある。腹のなかに入れるのが一番楽な処理方法だ。椅子に座って、現実を見ないためにパソコンで適当な動画を無感動に眺めながら、1時間ほどかけて冷めた春雨スープを食べきる。ここで栄養補給が終わったかというとそうではない。塩分は摂れたが糖分がまだだ。春雨?たしかにデンプンだけど、あれは消化に時間がかかる。この時点で肉体は、なけなしのエネルギーを春雨の消化に使うため、身体を休めようとする。要するに眠くなる。君もよくやるんだろう?さすがにやばいと思って炭水化物と塩分を摂取するものの、ダイレクトに糖分を摂らないからすぐ眠くなって、寝ている間に炭水化物が消化吸収されそのまま使われてしまって、結局起きても元気が出ないってやつを。そういう事態を避けるために、甘い物を食べないといけない。なので僕はまるごとバナナを食べる事にしていた。強烈な甘味とバナナのカロリーは最適だった。これを数十分かけて食べきる。これで2時間近くかけた食事が終わる。
糖分ブーストもかかって比較的身体が動くようになるので、翌日分のまるごとバナナを近くのスーパーに買いに行ことになる。人の少ない時間を狙ってだが。今思えば、これが外出のきっかけになっていたのかもしれない。数百メートルを歩く程度だが運動にもなり、心なしか食欲も回復していった。この食生活は決して健康的ではなかったが、身体を起こす事さえままならないほど衰弱した状態からは脱することはできた。けれど、僕が社会復帰するのはここからまだまだ先の話。
僕は自殺できない人間だという事は先に述べたが、そんな人間ですら死ぬしかない状態に追い込まれることがあることは理解している。そういう人のことを僕は理解する事は叶わない。僕は運が良かっただけなのだろう。
僕が辛かった時、この世の中のあらゆるものが辛くて苦しく感じたが、その中でも、自称鬱病、自称元鬱病、自称身内が鬱病、自称鬱の専門家(医師免許なし)の人たちが言う、アドバイスや励ましや、鬱で無い人に向けた”鬱の人にはこう接してほしい”的な意見が、とにかく嫌だった。鬱を知らない人からの無自覚な攻撃よりも、鬱を知っている(つもりの)人からの無自覚な攻撃の方が辛かった。「それができないことで苦しんでるんだよ。お前はそれを知っているはずの人間だろう。」とベッドで泣きながら、それでも何かにすがるように、そういうツイートだとかニュース記事やブログ記事を読んでいた。自傷行為だったんだと思う。
僕は、君の身体にナイフを突き立ててまでして、自分より軽いか同程度の鬱の人間だけを助けようと思えるほど、鬱の苦しみを忘れられてはいない。鬱予備軍や、鬱に関わっていくであろう人たちを大勢救うために、少数の重たい鬱の人を切り捨てるような社会性を持っていない。だから、僕は君を励ませないし、アドバイスもできない。やり方が分からない。もし君が数年単位でずっとベッドの上で生きているのなら、君は多分運が悪いんだと思う。君に必要なのは、励ましでもアドバイスでもない。治療だ。病院へ行け。でも分かってる。君は病院へは行けない。だって君は鬱だから。僕もそうだった。
海に溶かして塩分濃度を上げる
色々と試したんだけどレパートリーというと海苔やきなこ、あんこ、砂糖醤油など限られたものになる。
長年食べ尽くしてて飽きたので、先日初めて塩を試した。
こんがりと焼いた切り餅に、先日訳あって手に入れたヒラヤマの岩塩をかけて頂く。
他にも家にある塩をいくつか試してみたが、どれも微妙に風味に違いがあって面白い。
粒が細かくてさっぱりした塩が向いているように思う。
この年末年始は塩を探す旅に出よう。
フライパンひとつで湯切りせずに作る、生クリームとか要らないカルボナーラ。
・スパゲッティ7分茹で100g
・全卵1個、約50g
・粉チーズ40g
・ベーコン適量
・水500ml
・胡椒少々
1. フライパンに水500mlを入れて沸騰させる。
2. 1の間にベーコンを1cm幅に切る。
3. 1が沸いたらスパゲッティとベーコンを加えて、ほとんど水が飛ぶまで混ぜつつ中火で煮詰める。
4. 3が煮詰まるまでの間に、全卵と粉チーズを混ぜておく。ものすごくモッタリするけどそれでいい。
5. 3が煮詰まって、混ぜるとフライパンの底がしっかり見えるようになってきたら火を止める。
6. 5に4を入れて混ぜる。5に残っているでんぷん質たっぷりの水分とチーズが溶けた4がうまく混ざって、濃厚ソースになる。
7. 6を皿に盛り、胡椒をかけて完成。
塩やオリーブオイル入れない。塩分はベーコンとチーズの塩分で十分だし、オリーブオイルを入れるとソースが上手く出来ない。
カリカリベーコンがいいのならば別途カリカリベーコンを作って最後に混ぜるといいんじゃないかと思う。俺はそこはこだわらないのでスパゲッティごと茹でてしまう。
スパゲッティを煮詰めるときは煮詰め過ぎに注意。少し水分を残すのがコツ。混ぜた時にフライパンの底がしっかりと見えるようになってきたタイミングがベスト。混ぜてもすぐにフライパンの底に水分が出てきてしまう状態はまだ煮詰め方が足りない。
全卵とチーズを混ぜたものを投入するときは絶対に火を止めて、スパゲッティの上に乗るように入れてから混ぜる。
粉チーズは緑色のやつでもオーケー。ただし、40g入れろ。緑色のやつだと半分くらい。
もちろんパルミジャーノ・レッジャーノを買ってグレーターで粉チーズにしてもオーケー。ただし、40g入れろ。
粉チーズ40gは案外高い。緑色のやつを使っても粉チーズだけで180円はする。
俺は店でカルボナーラを食べない。
春月庵を出てしばらく歩き、大橋駅から大牟田線線に揺られて暫くすると太宰府に到着した。
太宰府では参道にある隈研吾設計のスターバックスも見たかったが、あまり寄り道をしていると日が暮れてしまう。
入り口前で既に多くの外国人の興味を集めているそれを通り過ぎ、天満宮に向かう。
何だろうと覗いてみると、天満宮の象徴の一つ、御神牛が石座の上に蹲っていた。
一枚撮ろうと並んでみる事にする。
待ってる間に御神牛について調べてみると、頭をなでれば頭が良く、疾患のあるところを撫でれば快癒するらしい。
良く見れば御神牛の頭は磨かれてピカピカだ。
自分の番が来てファインダーに収めたのち、折りたたんでいる前足をさすった。肘の痛みが治れば良いのだけれど。
鳥居を潜った太宰府天満宮は、その隅々までが美しく、息を呑んだ。
島の自然の中、雄大で幻想的な美しさを湛えていた厳島神社とは全く違う、配色まで計算して端整に造り込まれた様な美しさだ。
店内を撮り、店員のお姉さんと香港名物 鴛鴦茶風の仕上がりを再現できるカスタマイズについて話し合った後に一休み。
行きに通り過ぎた時に入り口で写真を撮っていたのもおそらくは中国人だったが、店内にも中国、韓国、香港、或いは台湾から来たと思しき人は多い。
残りの滞在時間に福岡でできることは多くないが、博多駅から驚異的な近さの国際空港、福岡空港国際線ターミナルは見てみたい。
降り始めた小雨に、折り畳み傘を広げ、スタバを出た。
大牟田線を天神まで引き返して、案内カウンターのご婦人に福岡空港までの行き方を尋ねると、バスが出ているという。
天神駅3階のバスターミナルに向かい国際線ターミナル乗車の列に並ぶ。
一緒に並んでいるのは当然だが外国人で、言葉を聞けば韓国の人だった。
あっという間に着くと思われた空港行きバスは遅々として進まず、結局国際線ターミナルまでは1時間30分程の乗車。
しかし、その大半は駅前の渋滞に巻き込まれていて、渋滞しない時間帯なら天神バスターミナルからは30分足らずで着きそうな距離だ。
降り立ったターミナルは思いの外落ち着いた雰囲気で、ややコンパクトな印象だったが、綺麗で近代的だった。
到着便の出発元は
桃園
全てアジアだった。
どうやら時間帯によってアムステルダムやグァムの便もある様だが、21:00過ぎには閉まってしまう福岡空港国際線ターミナルにあって、19:00過ぎのこの時間帯ではほぼアジアの到着便しかない様だ。
何れにしても全ての時間帯で東アジアからの到着便が一番多いのだろう。
歴史的な経緯からか、外国人の中で意外と欧米人の比率が多かった広島と違い、福岡は日本におけるアジアの空の玄関口である様だった。
行きの天神で、バスは渋滞に巻き込まれて正確な時間を計れないので、今度は国際線から国内線の短距離送迎バスを経由して、地下鉄を利用する。
このルートで戻ると、国際線ターミナルから博多駅はわずか20分だった。
これは、仁川から国際線に乗れば、出入国手続きやチェックインに1時間30分ほどかかったとして、フライトが1時間30分、諸々の待ち時間が30分あまりあっても、4時間あれば博多市内にやって来られる事になる。
韓国のLCC エバー航空で1週間後の往復便の価格を見れば、1万円余り。
韓国人にとって一番身近な外国の大都会が、北京、上海と、この福岡だった。
ネットで韓国の芸能人がナショナリズムめいた騒動に巻き込まれると、すぐに「Kの法則」だの「縁を切れ」だのと言った意見が書き込まれるが、そういう人はどうやって韓国人を御断りする気だろう。
日本旅行記を書く韓国人に「放射能まみれの汚染食品で死ね」「塩分過多で成人病まっしぐらだね御愁傷様」と海を挟んだ半島側で書き込む人々と、こちら側で「本当に…気持ち悪い…来なくていいです。」「チョウセンヒトモドキ」と書き込む人々はお互い相手の国に行った事があって書き込んでいるのだろうか。
そんな人々にきっと目も向けることなく、たくさんの韓国人、日本人がお互いの国を訪れ、ソウルや福岡の食べ物を食べ、街を見て、お土産を手に、思い出を胸に祖国に帰っていく。
この目で見てこの身体で感じない事を「知っている」ということは出来ない。