はてなキーワード: 豊田市とは
03/04 蒲郡市 比パブ「コロナをばらまいてやる」死亡 (57歳 男)
03/17 名古屋 中区「この店はコロナでやっていない」(19歳 男バイト)
03/26 名古屋 ドラッグストア「俺、コロナなんだけど」(49歳 男バイト 中山浩一)
03/29 名古屋 ビックカメラ「コロナビーム」(42歳 男会社員 岸野尚史)
04/07 名古屋 マッサージ店「これコロナ」(78歳 男自称自営業 杉山淳)
04/08 名古屋 三菱UFJ銀行「コロナ」未逮捕 (年齢不詳 男)
04/17 大治町 役場「俺、コロナの陽性反応が出た」(37歳 男無職 北憲和)
04/26 東浦町 受け入れ施設「どうしても出たい」施設脱走 (年齢不明 男)
05/01 名古屋 区役所「てめえらを殺すなんて簡単だ」給付金巡り誤解 職員けが無し (75歳 男無職 湯本松次)
05/02 豊田市 コンビニ 「邪魔だ、どけろ」感染防止のビニールシートに (63歳 男自称青果業 末永安則)
05/05 愛知県 HPで怒りのコロナ患者個人情報・行動履歴フル開示 (495名全員)
05/15 東郷町 町施設「俺コロナだぞ」とツバ吐きかけ(63歳 男無職 伴野徳保)
05/15 名古屋 中川区「俺はコロナだ、コロナばらまくぞ」息吹きかけ (54歳 男バイト 山田幸弘)
07/19 岡崎 留置所クラスター 生放送で「ゴホッ...ゴホッゴホッ...ゴホッ..はぁ...はぁ...コロナ」(30歳 男無職 へずまりゅう )
女にとって地獄だこの国
当方東海地方在住の元行政マン。予想外に予想外な展開だったから書く。
愛知県は西三河の中核市の片割れ(もう一方はトヨタ自動車の豊田市)。人口約38万人。古くは徳川家康の生誕地、今は東海オンエアの活動拠点で知られているか。
3選を目指す当時の市長内田氏と今回の新市長中根氏の一騎打ちの構図。内田氏には自民、公明、立民、国民の国政与野党が相乗りしていた。この構造なら昨年の愛知県知事選よろしく結果は推して知るべしと思うだろう。しかし現実は違い、結果は中根氏が内田氏に約3万票の差をつけて当選した。
内田氏の市政は駅前再開発に係る歩行者専用橋の新設や建設・運営費で80億を要するコンベンション施設の建設など、有り体に言えばハコモノが目立った。コロナ禍の中、需要があるかもわからないハコモノの建設には反対意見が集まり、その見直しを掲げる中根氏には追い風があった。しかし、何よりの決め手は、中根氏が市民一人あたり5万円の給付金を支給すると打ち出したことである。とりあえず5万円が貰えると思った市民がそれ目当てに投票に行ったことが今回の当選につながった。
選挙活動としては現金給付を掲げるのは広義の買収ではという見方があるが、それは置いてき、実行面の話をする。
序盤に書いたが、岡崎市の人口は約38万人であり、それぞれに5万円を給付するには約190億円を要する。ちなみに岡崎市の一般会計予算は1300億円程度である。当然財源が問題になる。中根氏はその財源について選挙期間・当選後からいくつか挙げていたが、そのどれもが現実に即していない。例を挙げる。
選挙期間中にもっとも言われていたもの。建設を中止して5万円の税金を市民にお返しするとのことだ。しかし、公共施設の建設費等は単年度に全額払うわけではない。市債の発行などを行い、何年もかけて支払いを行うものである。仮に建設を中止したところですぐに80億円は捻出できない。
約120億円の財政調整基金を始めとした基金が昨年度の末で約270億円あり、それを切り崩すという方法である。この残高はあくまで昨年度末の数字であり、各種報道で知られているように、コロナ対策で各自治体は既にその切り崩しをしており、岡崎市も例外ではない。コロナ禍は来年度の税収にも響くため、給付金に充てた結果、来年度は減収分に充てる基金が尽きて市政運営に支障をきたす事態も考えられる。また、財政調整基金以外の基金については切り崩しの目的が定められており、転用には当該基金の廃止等の手続きが必要になる上、学校の改修や駅舎の整備に充てるものを削ればそれらの事業に支障をきたすことになる。
行政や財政について多少かじった人なら知っているだろうが、起債には建設事業の財源調達などの要件がある。今回のケースはどの要件も満たさない。
中根氏の5万円給付の政策は、その財源面からかなり難しい。というか、はっきり言って無理だ。何かしら配るにしても給付対象を狭めたり給付額を減らすことは避けられない。そもそも、中根氏は旧民主党の流れをくみ衆議院議員の経験もある。国政に関わった者なら、建設費の支払いや公債の発行要件について考えが行くべきだし、実現可能性もわかるだろう。某社の紙面で「付け焼き刃の公約ではない。市民からの声をそのまま公約にした」旨発言していたが、この政策はまさに実現可能性を度外視した市民の声をそのまま公約とした付け焼き刃であろう。票を投じた有権者にも不誠実だ。
各種報道で財源について中根氏は「僕の知らない調達の仕方があるかもしれない」旨述べている。今回の選挙では立民も国民も内田氏を支援したが、旧民主党政権の反省点である見切り発車精神は中根氏に関してはそのまま継承されていたようだ。無理難題に挑まされる特命チームが不憫でしょうがない。
増田の制限なのかこれ以上URLを貼れなくなってしまったのだけれど、いただいたトラバの中にどうしても読んでほしいものがひとつあるのでこの記事を読んだ人はなるべく目を通してほしい。目に触れないままだと残念すぎるので。
こっちも読んでくれ