はてなキーワード: 獣医師とは
何をやったか出せという人が多いので、簡単に政府の対応をまとめてみた。
対策本部設置
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100420.html
ごく当たり前にすぐさま対策本部を設置。
4/23 関連対策を発表
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/100423.html
http://twitter.com/higashitiji/status/12923223278
http://twitter.com/higashitiji/status/12932541229
4/28 県畜産試験場の豚からも。南西70km離れたえびの市でも。
全額国庫負担での消毒薬散布を隣接県にも拡大、獣医師の増員を決定。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100428_1.html
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/soumu/100428.html
http://twitter.com/higashitiji/status/13046613183
県庁へ行っただけで地元からは顰蹙を買ってるらしい。(自民党対策本部談)
4/30 追加対策を発表
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/100430.html
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/pdf/100430-01.pdf
このpdfに今回の対策がまとまってるので政府が何をしたという人はよく読もう。
赤松農相の外遊はおいとくと普通の対応をしてるんじゃないかな。
それより気になったのが以下2点。
同日 自民党、対策本部設置
↓
消毒薬を送ったとプレスリリースしたがまったく送られてこない。
↓
消毒薬といっても基本的に消石灰なので、わざわざ現物を送らず現地調達が普通。
ついでだから韓国の豚肉輸入についてもと思ったが、こっちでまとめられてるので割愛。
http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20100506/1273118670
ちなみに、輸入再開を決めたのは自公政権時代。
獣医になりたかった、俺が当時調べたこと。
俺が高校生の頃に調べたことなんで、今と多少の相場のズレはあるかも。
その前に、相場は↓な感じ。
たいていは社会保険は完備してない。(個人事業主ばっかりだから)
給料が安い代わりに社会保険が完備されていたりとか、交通費が出るとか、そんなこんなで手取にするとだいたいどこも20万ってところ。
4週6休とか5週8休くらい。
勤務時間は9~20時、残業代、時間外、休日出勤手当てっていう概念はない。
ボーナスは1.5ヶ月が二回とか。
分院長とかになるともっともらえるとかだけども。
勤め人してるうちは激務薄給は確実だから、将来開業することも考えてその相場が↓な感じ。
けっこうかかる。
まず土地と箱モノ、テナントにしろ、自宅改装にしろ、相当かかる。
駐車場がないとやりにくい商売だから、都内だと倍くらいかかるっぽい。
で、つぎ設備。
ヒトの個人病院よりかかるらしい。
そりゃあ内科と外科の道具揃えるんだから、たしかに。
で、仕事みたら一人じゃ無理。押さえる人が必要。なんで1人2人は雇うか、嫁にただ働きさせないと。
なんだかんだで、うまくやりくりしても3000~5000万ってところっぽい。
億かければ相当なものが建つみたいだけど。(田舎なら)
とりあえず1000万貯めて、のこり数千万は銀行で借りてって感じと想像。
ところで小児科が儲からないという話を聞いたけど、なら動物病院なんて儲かるわけがない。
ガキよりもは言葉通じないし、ガキよりも想像もしないような事故でやってくるし、ガキよりも薬に対して想定外の反応を示すし、薬も使いきれないから開封してちょっと使って廃棄ばっかだし・・・、滅多に使わない機械もたくさん揃えなきゃならんし・・・
年に20回しか使わない1000万の検査機器を買ったら、10年で元を取るとしても検査1回5万とらないとなんない。
自分が病院に払う治療費の3倍くらいしか飼い主は払わないと思う。
例えば俺が病院で3000円払うとしたら、ペットには9000円が限界。
病院に3000円払ってるということは、3割負担で3000円ってことで病院には1万円支払われてると一緒。
10000円-9000円=1000円 それだけ動物病院が売り上げが少ない。
じゃあどこで儲けてるの?
なんといっても、他の手術と数が段違い。
他の手術が数年に一度~一年に数件の手術ばかりなのに、この二つだけ年に百以上。
専用の道具を用意しても元が取れるし、それを軸にシフトを組んでも問題ないし。
やっぱり慣れた仕事=ノウハウが蓄積されてる=段取りがよくて事故も少ない
ってことで。
もう1つが、中間卸業。
安く買って高く売る、商売の基本だね。
ノミダニ、フィラリア予防、それだけ売ってたほうが治療するより割がいい。
とはいっても、なら最初からヒトの薬局やったほうが儲かるって話だけども。
そんで、予防接種。
ほとんどが技術料だもん。
ってわけで、道は二つなわけ。
大型病院路線:避妊去勢+薬売り+赤字覚悟でプラスα (たぶん開業資金5000万~)
ミニマム経営路線:避妊去勢+薬売り (たぶんペットショップに併設の小さな施設)
都市部じゃ動物病院が飽和だそうで、新規開業は田舎じゃないと無理らしい。
っということで、お金だけが人生じゃないけれど、最初っから儲かる気がしない商売に手をだすほどチャレンジャーじゃないので、獣医は諦めました。
追記
獣医学部を卒業し獣医師になった人の1/3は公務員就職するそうです。
現実みるとそうだよな。
Giro Orita was one of a team of veterinarians who arrived in Syria in October 1964 in response to a request to the Japanese government from the Syrian Ministry of Agriculture. When the Japanese team completed its mission in 1968,
the Syrian government invited Dr. Orita to stay and continue his work, as well as foster collaboration in animal health research between Japan and Syria.
In 1983, when the Syria-based International Center for Agricultural Research in the Dry Areas (ICARDA) asked the Japanese government for help to develop small-ruminant pathology research, Dr. Orita was delegated by JICA to lead the institute’s animal health research as a visiting veterinarian. In 1985, Dr. Orita received the Syrian Medal of Distinction (second rank) from the Minister of Culture.
He left ICARDA in 1990 but continued to promote relationships between ICARDA and Japanese organizations. ICARDA later named a new animal health laboratory after him.
(http://www.cgiar.org/pdf/Japan_CGIAR_English_June2006.pdfより引用)
どうやら、折田獣医師は1964年に農水省-日本獣医師会経由でシリアに渡ったんだな。そのあと、プロジェクトは1968年に終了しちゃうんだけど、彼だけはシリア政府の要請によりシリアに留まった。
それから15年以上あと、1983年から乾燥地の農業プロジェクトが立ち上がったんで、「JICA派遣エキスパート」という肩書きを受けて参加したということか。
やっぱ、あとからJICAと協力したって感じじゃねーか。
CGIAR(国際農業研究協議グループ)ってサイトからだけど、獣医師会の記事とも合ってるし、これでいいんじゃね?
乏しい、とは言ってもある程度の技能や知識は持っていますよ。それに最近じゃ高い技能を持った中堅どころがたくさん応募してくるので競争率が非常に高くなったらしいです。
ある程度の技能や知識があっても、組織がないと大きな事業は興せない。
利権もない(=お金もコネクションも相手行政への影響力もない)では、1kmの舗装道路さえできない。
剣道や柔道の普及なんて、「日本広報活動」以外の何物でもないわな。(もちろん、それは重要な活動です。)
高い技能を持った中堅どころが参加って、、、リストラや途中で会社辞めちゃった人の受け皿か。
なんだか良いことか悪いことかわかんないね。
専門家派遣のほうがメインって書いたけど、専門家派遣だと利権も絡むし、その専門家の所属する団体(企業)の利害もからむ。
ただ、組織の仕事に直結するから、活動の規模はずっと大きくなるし、いろんなコネも使える。
ぜんぜん利権のない海外協力隊がお金を使わず浅井戸を1本あげるのと、日本の企業が金儲けしながら、
専門家派遣で深井戸を10本あげるのでは、どちらが地域貢献になるか?
もちろん、ジャンルによってまったく違うのはわかるんだけど、他でもそうである場合が多いんだ。
文化財を補修するにしても、日本の団体から派遣された専門家が補助金獲得と実績を挙げるためにプロジェクトを立ち上げて、
長く続けるのと、青年協力隊が単発でやるのとどちらが貢献できるか?
ボランティアにできることと、できないこと。
そのへんは、きちんと把握すべきだな。
"ICARDA’s association with Japan dates back to the Center’s establishment in 1977, when Dr Giro Orita, a JICA expert, initiated
research here in sheep and goat diseases and parasites and helped develop effective control measures."
(http://www.icarda.cgiar.org/Publications/Donors/Japan/Japan.pdfより引用)
と、International Center for Agricultural Research in the Dry Areas(国際乾燥地農業研究センター)のサイトにありましたので、日本獣医師会から出向する形でJICAのエキスパートとして行ったんじゃないですかね。
>基本的に、技能や知識に乏しい、組織から離れた若者が青年海外協力隊になる
あと学校の柔道や剣道の先生とかね。乏しい、とは言ってもある程度の技能や知識は持っていますよ。それに最近じゃ高い技能を持った中堅どころがたくさん応募してくるので競争率が非常に高くなったらしいです。
青年協力隊は利権は絡まないと思うな。相手国からの要請ベースの人的派遣だから絡む余地が余りない気がする。
セックス三昧ってのは、あれかしらパプアに派遣された人が酋長の娘を嫁にしろと迫られたりテントの中に押しかけてきたりって話に尾ひれが付いた、とか。協力隊は特に、現地の人と恋に落ちて結婚した人も結構たくさんいますしね。
ググってみたけど、オリタ氏(折田魏朗氏)はJICA関係なくシリアに渡っているね。
http://nichiju.lin.go.jp/mag/05905/06_12.htm
この派遣にJICAがかんでる可能性がないとは言えないけど、JICAメインじゃないね。
たぶん、滞在しているうちにJICAと協力してシリアの牧畜向上に携わるようになったんだろう。
青年海外協力隊は、JICAのボランティア組織の1つのセクション。
基本的に、技能や知識に乏しい、組織から離れた若者が青年海外協力隊になるので、貢献度は相対的に小さい。
ただ、青年海外協力隊が海外において、日本という国の好感度向上に貢献してきた点は見過ごせない。
先進国の若者が、汗水たらして自分たちと一緒に働いてくれるのだから、好感度は高い。
日本では印象悪いけど、けっこういろいろな所で地道な日本広報活動をやってくれているわけです。
それに、協力隊あがりでJICAのコーディネーターになったり、NPO立ち上げる人も多いから、そう白い目で見るものじゃない。
もちろん、どんな組織にもダメ人間はいるし、真面目で評価される人間もいる。
セックスにあけくれる隊員がいたとしても、青年海外協力隊じたいを批判するべきではないのだよ。
ただ元増田よ、感激する前にちとググれ。