はてなキーワード: ヒステリックグラマーとは
私たちはクソ水泳大会に出るため、ブルシット目黒へ全裸風ウェットスーツで向かっていた。
しかし手を挙げようにもちんぽこタクシーはまったく捕まらない。
「ハン! なぜ日本でUberが普及しないかわかったわ! カーセックス文化が根付いていないからよ! あなたといればよくわかるわ! 竿は短し手コキに易しとはまさにあなたのような日本的不能者のことよね!」
応戦する私はロッテリアのてりたまバーガー(おすすめ)を脇の下でつぶす。
アポクリン腺を破壊したので、もう腋臭風バーガーを食うことはない。
「君はすぐにセックスを引き合いに出してばかりだな! それは自分がオルガズム未開拓者だとバニラしているようなものだぞ! たまには自慰のことを考えてみたらどうだ! ほうら! オーナニ! オナニ! 高感度! オーナニ! オナニ! 大乳輪!」
恋人はヒステリックグラマーと化し国道へ飛び出す。
強引にヒッチハイクを試みるが、ダイナにはねられて二週間の入院。
病院へ見舞いに行くと、待合室には若かりしジャック・ワイルドがいた。
湿った長髪。どこか寂しげな瞳。かわいい。
「おにいさん、それおいしそうだね」
ジャックは私の脇に挟まったクア・アイナのパインバーガーへ手を伸ばす。
私はその手を叩き落として、キチガイクレーマーとしての本領発揮。
「手癖の悪い子だね! ポリに突き出すよ!」
かわいい。食べちゃいたい。
「それが嫌ならあたしの召使として働くことだね! あんたなんていうんだい! ジャック? たいそうな名だね! あんたは今日から痔だ! 痔! 40秒でついてイキな!」
赤ら顔でイッた痔。その姿をオカズにイッた私と共に病院へ出てオフィスへ向かう。
痔は存外仕事の飲み込みが早く、ボスの鶴ボイスによりあっという間にPMに昇格。
私はインスタントバリスタ兼ペーパーアサシンに任命され日々を優雅に過ごしていた。
そんなある日、いつものようにリモコンバイブを入れたまま出社すると、
私のデスクはまるごとなくなっていた。
「どういうことです!」
ボスに詰め寄ると私のインスタを見せてきた。
「ミートゥーだよ」
愚かさに愕然とした。メイトゥのロゴ。わが社の最大のライバル。
タイミング良くイッた。
やくざ者に頼まれて戸籍を売ったり、大麻を育てたりして生計を立てた。
「久しぶりです。覚えてますか」
テントに入ってきたのは痔だった。
そいつはひどい、と言おうと思ったが性器リウマチが頭をよぎりやめる。
なにを思ったか痔は私に馬乗りになる。
私のズボンを無理やり下ろし始める。
「やめな! なにすんだい! エッチ!」
「あんたおれが好きだったんだろう! ずっと見てたじゃないか!」
石を踏み外して沈む私。水のなかで溺れる。
よぎる死。とっさに辞世の句を読み上げる。
「イキぬべき 時知りてこそ 世の中の 尻も尻なれ チンもチンなれ」
「みっともないわね」
「ずいぶん気持ちよさそうにしてたわよ。何の夢を見てたのかしら」
窓の外では痔の瞳によく似た色の鳥たちが飛んでいた。
不妊治療のため仕事を辞めさせられた増田は、「生産性がないものにお金を出せない」と主張する夫から経済的DVをうけている。独身時代の貯金の大半は共同出資のタワマンの頭金に消え、残りの残高とともに、増田の物欲も枯渇していった。
ご近所づきあいが一切ない新築入居のタワマン社会には、この状況を相談できる知り合いができにくい。同じフロアの8部屋のうち、顔を知っている人はひとりもいない。
ある日、同じフロア共用の24時間対応ダストステーションに、ゴルフバックが3つ、中身ごとおかれていた。「*粗大ごみです ごみ料金シールを貼って出してください(3Fのサンクスに売っています)」と赤字で書かれた紙が貼ってあった。その状態が、3日も続いた。増田はゴミ清掃スタッフに同情し、逡巡した。その粗大ごみを一度家に持ち帰ることにした。夫は毎週末に1週間分のレシートを照会して、1円も使途不明金がないことを確認する人だ。かわりに粗大ごみシールを貼って置きたいが、夫に却下されるだろう。
増田はそのゴルフバックを、4LDKの空き部屋に置いた。夫はまったく気づかないようだった。
翌朝、ポストに不用品出張買取の業者の広告が入っていた。増田はすぐに電話をかけ、「夫が叔父からゴルフセットを一式もらったのですが、いらないんです、でも処分方法がよくわからなくて」と説明をすると、業者の弟がやっている中古ゴルフ用品買取業者が見積もりにくることになった。見積もり結果は7万円。身分証明書の写しとの引きかえに、そのまま現金を置いて行かれた。増田は驚いた。ごみが7万円になったことにも、突然自由に使えるまとまったお金が降ってきたことにも。
翌週、偶然テレビでフィリピンのスモーキーマウンテンを特集するドキュメンタリーを見た。ゴミ山からお金に換えられるものを探し当てて生計をたてるスカベンジャーというひとびとを知った。金銭的には不自由でも、心が自由である彼らをうらやましく思い、増田は自分が心身不自由であることに自覚したのだ。そしてメルカリやヤフオク、フリルなどのフリマアプリの存在を知り、ある決意をした。
増田は、ほかのフロアのダストステーションにも出張するようになった。増田の住むタワマンは、58階だてで、6階以上が住民用フロアである。増田は1~8階、45~50階にとまるエレベーターに乗れる。
白いエプロンを着て「ボランティア」と書いた自作腕章をつけていくと、ゴミの分別ボランティアと思われるため、ほかの住民や清掃スタッフに会ったとしても、一瞥されるか、「お疲れ様です」といわれるだけだった。
・嵐のツアーグッズ 5万円
・ヒステリックグラマーのデニムパンツ5本 合計6万円ぐらい
・ヒステリックグラマーのTシャツ 10枚あわせて9万円
・浦和レッズのグッズ一式 7万円
・ヴィヴィアン・ウエストウッドのストッキングセット 7000円
・アムウェイのなべセット 16000円
・ウシジマくん 1~28巻 6000円
・ミニクーパーのグッズ 15000円
・コーヒー浣腸の付け替えパーツセット 14000円
51階以上はメゾネットタイプ、ペントハウスになっており、増田は入ることができない。しかし、増田は非常用階段からの闖入に成功。
メゾネットフロアには2階ごとに3部屋あり、非常用階段とつながっている各部屋ごとのゴミ捨て場がある。51・52階は3部屋とも人が住んでいなかった。香港の業者を経由して買ったマレーシア人かシンガポール人が持ち主であることを告げる書類の写しが捨ててあった。
53・54階も同様だが、うち一部屋には定期的に生活のにおいがした。ブルーボトルコーヒーの紙袋と、RF1のサラダの残飯と、コーヒーがしみ込んだ今治タオル、中国語か台湾語の新聞がスワンナプームエアポートの紙袋に入れて捨てられていた。外国人の別荘なのかもしれないなと思った。
・クリスチャンルブタンのキンキーヒール 2サイズ(箱あり)と空箱1つ 合計5万円
・SK=2のトラベルセット 7000円
・新羅免税店の密封パック入に入ったままのディオール化粧品セット 1万円
そのころ、メルカリの現金出品がニュースで取りざたされていた。
同時に、身分証明書と実住所と銀行口座の名義が一致しないと送金できないといわれる業者が増えてきた。
金額によってはマイナンバーカードの提示が求められるようになった。増田は潮時だと悟った。
増田はフリマサイトの売上金の受け取りを、唯一残していた旧姓の口座に指定していた。母の葬式にも来なかった父が、子どものときに開設してくれたJFマリンバンクの口座。この2年半で、7桁の数字が刻まれるようになった。都心では使えないと思っていたマリンバンクは、ここ数年でコンビニATMとの連携が進んでいたことに気付き、増田は大きな一歩を踏みだす決意をした。
離婚はすぐに成立した。「家、買った時より高い値段で売れてよかったですね」と弁護士は言った。来月頭には増田の取り分が入金されるらしい。売却手続きを進めてくれた司法書士は、増田の元夫が横浜に転勤になり、武蔵小杉にある新築タワマンを買ったと告げた。そのマンションはのちの
高校生の頃、田舎もんはブランドもんを買った買い物袋、ストアバック?っていうの?に運動着とか入れて斜め掛けにするのがステイタスだった。
ブランドもん、っていっても高校生だから当時はヒステリックグラマーとかオリーブ・デ・オリーブとかあとは関西なのでspinsとか、学生にはちょっと高いなくらいの袋が好まれた。
特にオリーブは我々がちょうど大好きで価格もほどほどだけど小遣い程度の高校生には頑張れば手が届く、会いに行けるブランドだった。
めったと買わなかったオリーブだけどたまたま安く売ってたTシャツかなんかを買ったら、その時限定のかわいい袋に入れてもらえた。買ったTシャツより袋がかわいくてやったー明日から学校に持っていこ~!と思ってウキウキ体操着入れて持っていった。
田舎もんのわたし、大慌て。「えっ!!袋ない!!オリーブの袋!!」半泣き。
するとあっ、と後輩が「たぶん、男バレ(男子バレー部)のマネージャーっすよ!さっき見ました!!」と告げ口をくれた。
そしてわたしは「今謝れば許すから、許すうちに謝りに来いって言えや」って真顔で後輩に言った。たかがビニールの袋に。
数時間後、2年生のわたしの教室に男バレのマネージャー二人がきて、泣きながら「ごごごご、ごめんなさぃ、!!ごめんなさぃ、!!」ってビニールのオリーブの袋を持ってきた。
あー、なんてことをしたんだ、と当時その瞬間からくそほど後悔した。すぐ「あっ、いや、いいの!!ごめん!!言い過ぎた!!ごめん!!」って笑って謝った。
ただのビニール袋に対して執着した自分の情けなさ。限定の、とかたかがそんな響きだったのに、しかも執着だけならともかく下らない脅し文句。本人に直接聞いて返してもらえせめて。今でも情けなさナンバーワンエピソードだ。
幸い、男バレのマネージャー二人はとてもいい子だったのでその後もわたしを見ても「こんにちわー!」と挨拶をしてくれて、少し救われた。
だってもうめんどくさくなっちゃったんだもん。アメカジでシルエットよくて無難ならいいやと思って7、8年前に買いまくって、以降そればっか着てる。それまではさまよったわ〜。ビューティ:ビーストとかヒステリックグラマーとかワールドワイドラブとか買いまくってた時あったな〜。98年くらい。時代が出てるチョイスでしょ?もう全部売ったけど。そんな遍歴。増田さんたちの遍歴もあればさらしておくれ。
追記
たしかにというか100%ジーパンとGジャンできるとアクが強い。間違いありません。しかしながらその昔「JEANS完結本」という何が完結だ?としか言いようがないタイトルの本があって(たしか97年くらいに買った覚えが)、そこに「ジーンズはGジャンとセットアップの『フルデニムスーツ』で着るのが正しい」とか書いてあって、今思えばなんでそんな言い切ってるんだお前はとしか言いようがないことなんではあるが、若かりしころのわたくしはスッカリ洗脳されてしまいまして、今でもちょっとその洗脳が残っておるのですよ。