はてなキーワード: 臨床医とは
http://anond.hatelabo.jp/20150515014847
で言っている内容はよく分かる。
正直、大阪都構想は賛成反対両方が「民衆(悪く言えば衆愚)」チューンナップされすぎててイマイチだ。
選挙カーで名前を連呼した方が、当選しやすくなる、という例のアレと同じだ。
「絶対反対」と街宣車で連呼したほうが、具体的にデメリットを伝えるよりも、
本当は言葉を尽くしてきちんと説明して、風邪のガキ連れ来た親だの、
毎度毎度やってくる爺婆だのにお引取り願うのが正しいハズだ。
でも、ちょろっと咳止めでも出しときゃ納得する。
今の選挙はそういう状況だ。
お医者さんには、2種類いる。
臨床は、いわば街のお医者さんだ。
人体実験はダメなので、基本的には「前例のある処置をする」エキスパートだ。
病気の新しい診断法や、治療法を発明する。治験と呼ばれる人体実験もする。
もっと言えば、より基礎の研究として、神経細胞の構造を調べたりネズミの皮膚を弄ったりする。
このうち、臨床は、当然患者に対して説明をする。
わかりやすくメリット・デメリットを伝え、決断を促し、場合によってはセカンドオピニオンも勧める。
「マウスの皮膚組織にある線維芽細胞への遺伝子導入法」のメリットを語るのは難しい。
すると、「これは、肺をシャーレで複製して本人の臓器を移植できるような再生医療に繋がるんです!」と資金を勝ち取る必要がある。
結果、iPS細胞が生まれてノーベル賞までとったが、肺の複製は盛り過ぎじゃね?と言われればきっとそうだろう。
たぶん、元増田の言う、「政治は庶民生活へのメリットを判りやすく」は筋が悪いと思う。
その筋を進めていくと「反対!反対!」と街宣カーで叫ぶ情報伝達に繋がる。
たぶん、「どんなに判り難くても良いから、きちんと情報開示して欲しい」じゃないだろうか。
「線維芽細胞への遺伝子導入法」の予算獲得のために「将来の再生医療」を謳うのは仕方が無い。
でも、具体的に何をするか、その結果がどうなるかは、医学者にはある程度目安がつく。
現在の直接投票は、基礎研究医の予算獲得や、基礎研究の方向性を、(医学の知識が無い)病院の出資者が決めている状況じゃないだろうか。
こういう時、金を出す出資者に医学者と同じ知識や、研究のメリットを語っても、恐ろしく遠回りになるだろう。
大抵こういう時は、適切な経験を積んだ医学者のアドバイスがあるはずだ。
たぶん、以下の流れが、必要なことだと思う。
現状、2番がホトンド居ないのが問題なんじゃないんだろうか。
1番と3番(つまり、政策立案者と、民衆)とを直接繋げるのは、双方にとって負荷が高すぎるか、飛躍させすぎないと届かないだろう。
「線維芽細胞への遺伝子導入法(≒ある政策)」に賛成して欲しい時に、
それを「出資者(≒投票者)の直接のメリット」で伝えるというのは難しいのではないか。
それの方向性では、「肺が複製できて、再生医療出来ます!(≒無駄が減って財政破綻しなくなる!)」と言うしか無い。
そしてそれは、確認しようがないし確からしさも確認できない、エビデンスの妥当性が判断できない飛躍になるだろう。
そして、飛躍無く詳細に判りやすくどんなに噛み砕いても、素人に医療の基礎研究の妥当性は判断できない。
そこに必要なのは、医学(≒政治)の知識を持ったアドバイザーじゃないだろうか。
最先端の医学者が出資者の前でプレゼンするのは、なんか違うような気がするんだよなー
どうやっても真摯な研究者は「絶対」を口にしないし、それを約束する山師にプレゼンでは負けちゃうし
そして今の政治は、この「判りやすく伝えろよ」プレッシャーで、山師が跋扈してる気がする。
「良くわからないから反対」というヤツだが、コレかなり強力な「迷信」だと思う。
世の中の物事はたいてい予想通りには行かない。
すると、「やってみても失敗しそうだから反対」は凄く言いやすい。
この意見そのものは正しいことが多い。だってたいていは予想通りに行かないもの。
でも実は、その賛成反対というのは、次の2択だ。
こう置き換えて考えるとわかりやすいだろう。
ここまで明確だと先行きがある程度予想できるので想像しやすいだろうが、
「結婚にメリット・デメリット色々言うヤツがいて正直良くわからん」という質問者に
「明確に自分の生活に対するメリットが見いだせないなら、とりあえず止めたら?」とは言わないだろう。
「よく判らんから、線維芽細胞への遺伝子導入法に予算付けるの無しな」してたら永遠に再生医療は進化しない。
修士から外部の院に進学して、共同研究先にも半年通ったが学部時代も含め全てブラックだった。
月に400時間ほど実験してるのに学費を半期で26万円ほど払わなきゃいけなかったり、
4、5日睡眠無しの時期があったり、そのくせポジティブな結果がほぼ出なかったり。
奨学金として、実質借金も500万ほどあった(学費免除になってなかった)。
自分が外部の院へ進学した理由は上記で述べたような労働時間や大学のネームバリューでなく、
助教が研究室内で独り言を言い続けていたことや、教授が女子学生だけを甘やかすから、というものだった。
自分が研究を主導的に進められるようになった後、基礎系の研究室は信じられないような
海外ポスドクの契約が切れて帰国後、しばらくぷらぷらとニートみたいな生活をして、
近所の猫にまたたびを与えて遊んだり、図書館に篭って読書をしたりしていた。
だがある日、知り合いに呼んでもらい、任期付准教授になることになり、ポスドクを雇う立場になってしまった。
ほとんど好きなことをやらせてもらえるので、自分の経験のある基礎系の研究をするのだが、
人を雇う時に、これまで自分がポスドクしていた時と同じ実験時間を求めて雇った。
しかしあるとき、異分野(医学部や歯学部)の教授や助教たちと飲む機会があって、
冗談ぽく「悲惨だねー」と言われたが、そのセリフは冗談などではなく本心であり、
その後、その医学部の助教のうちの1人と何回か飲みに行って聞いたのだが、
・そのほかの時間は臨床医として、アルバイトなどで高額に稼いでいる
(妻は奥様方とお茶会)
(※金額に関して本人は満足はしていないようで、アルバイトで1千万以上稼いでいるらしい)
・大学の助教になって給料が激減したから、助教職だけでは家族を養えない、という
けっこうカルチャーショックだった。医者にとってはこれが「普通」なんだなと。
そして僕は自分の研究室の環境を、誰にでも言うようなものでは無いものだと知った。
それから、うちもコアタイムを撤廃し、土日もなるべく休ませるようにした。
そうしないとなんとなく、あの医学部助教のメンバーに責められる気がしたからだ。
その後色々あって、誘ってくれた先生が栄転して、運営していた研究室は3年もたずに解散することとなった。
私は連れて行ってはもらえなかった。
仮にポスドクの待遇がブラックのままだったとしても、連れて行ってはもらえなかっただろう。
僕の力不足が原因だったと思う。
そしてまたポスドクに戻ることになったんだけど、
そこで思うのだが、こういうのは研究者としてはある種の仕方がない事なのだろうか。
もちろん、探せば基礎系の研究室でもホワイトもあるかもしれないが、それは限定的だ。
このポスドク問題を考えるとき、みんなは「一般論」として多くを語るが、もしかして
以下は「集団主義という錯覚」という本からの要約引用で、私は心理学を学んだわけではないので誤謬もあるかもしれませんが、
・確証バイアス:自説に有利な証拠ばかりが目に付く
その後被験者aにAがセールスマンの仕事を希望していると言うと外交的な側面ばかりを思い出し、
被験者bにAが図書館司書を希望していると言うと内向的な側面ばかりを思い出した、
Aの一週間の行動には内向的なエピソードも外向的なエピソードも等しく入っていた。
・錯誤相関:現実にはそぐわない相関でも、先入観を持っていると実際に相関があるように思ってしまう
例:ロールシャッハテストにおいて、ゲイは肛門を想起しやすいという先入観を臨床医の大半が持っていた、
実際には人間以外の架空の生物などが見える場合が多いが、そのことを指摘した医師は極少数だった。
・信念の持続:自説(先入観)を合理的な形で否定された後にも、自説に対する非合理的な執着が残る
例;4つの遺書を用意し、一つは本物の自殺者の遺書だが残りは偽者であるので本物を見分けてほしいと被験者に言う、
実際にはすべての遺書が偽者なのだが、グループAには正解である旨をつげ、グループBには不正解である旨をつげた。
実験後に「実は遺書はすべて偽者である」と告げた上で、実際に本当の遺書を用意したらあなたは遺書を見分けられますか?
と問うと、グループAの人々は「見分けられる」と言う場合が多く、グループBの人々は「見分けられない」という人々が多かった、
グループAの人々は実際には全部偽者であることに気が付かなかったのにもかかわらず。
・外集団同質性効果:自分の内集団は個性的に見えるが、外集団は没個性的に見えること
という、この辺りの組み合わせなんじゃないですか?
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20130718/p1
『治療者は精神的症状は最終的には脳神経における生物学的問題であることを留意せよ』
(clinicians should remember that all psychiatric illness is ultimately a disorder of brain biology)
all psychiatric illnessを精神的症状と訳すのは誤訳である。
illnessは普通によめば病気とか疾患であって、症状とは異なる。症状ならsymtompを使うだろう。
「臨床医は全ての精神医学的疾患は究極的には脳生理の不調(もしくは疾患)であることに留意すべき」
あたりが直訳になるだろうか。
all psychiatric illness だから当然、化学物質過敏症に見られる症状に限らず、「全ての精神医学的疾患」についての話であることは明らかである。(英語はローコンテキスト言語であることに留意)
「障害児を生むのが恐い」氏が抱える問題は、障害児に対する考え方の問題ではなく、つきあっている恋人をどれだけ信頼し恋人から信頼されるか、本当はダメな自分をどれだけ愛してくれるのか、という愛情問題に起因している。もしかしたら将来自分は愛されないかもしれないという恋人との関係性が一番不安なのであって、そういう愛情に対する不安を「障害児が生まれたらどうしよう」という言葉で表現しているにすぎない。 だから、恋人との関係性が改善すれば、「障害児が生まれたらどうしよう」といった問題は自然と無くなる。
という意味で考えると、鬼畜馬鹿氏の議論がいかに的を外したトンチンカンな議論であったかがわかると思う。鬼畜馬鹿氏が敵意に近いあのような強い感情をむき出しにした理由は、おそらく「障害児を生むのが恐い」氏が抱いた恐怖感や自己否定感と似た不安感情をずっと持っていて、自分と似た部分を持った人が、安全であったはずの増田という空間でいきなり現れたことで動揺し、激しい嫌悪感を感じたからだろう。その心理は、はじめて鏡を見て興奮し敵意を表す子猫のような心理に近い。
そういう意味では、鬼畜馬鹿氏は「障害児を生むのが恐い」氏よりも可哀想な人だと思う。なぜなら「障害児を生むのが恐い」氏が抱える問題は、努力で解決できる問題であるのに対し、鬼畜馬鹿氏の孤独の深さや自己否定感は、努力で解決できるという保証は無く、精神病の臨床医でも簡単には治療することができない病理だからだ。(私は臨床医ではない。念のため)
まあ、いずれにせよ、障害児が生まれたらどうしようという悩みは、努力やちょっとしたアドバイスで解決可能な問題で、そう心配する問題はない。障害児が生まれたら、その時にふたりで話し合って考えればよろしい。大事なことは、「障害児を生むのが恐い」氏が、いま愛している人と真剣に愛し合うということだ。増田で書いたり読んだりする時間があるなら、愛する人のために料理の一品でも作る方が、ずっと早く確実に問題解決に近づくだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B5
メンサという IQ が高い人間だけが入れるらしい組織の試験を受けてきた。以下は簡単なメモ:
- 担当の人間がいるので、事前にアポを取り、試験を行う日時を決める (場所は予め決まっていた)。
- 試験そのものは大体 2 時間ぐらいを考えておいてほしいといわれる。
- 自然言語で記述された試験を受けることもできるのだが、私は現地語ネイティブな人間では無いので、図を選択するというタイプの試験を行う。
- 実際に行われる試験には 2 種類あり、最初の試験 (30 分間の時間制限) で所定のスコア以上を取れば、それで入会が認められる。
- 私の場合最初の試験の結果が良かったらしく、それで入会しても良いよ、と言われる。次の試験は (興味があれば) 別の機会に受けることも可能といわれたので、そのうち時間と精神的な余裕ができたら受けてみるかも。
これから試験に受かったということがその国のメンサグループを統括する人間に知らせられて、そこから入会の案内が私のところに送付されるらしい。メンサの活動はいくつかあるらしいのだけれど、まぁ時間のある時に参加していれば勝手も分かってくるでしょう。
試験の監督をした人 (現職の臨床医なのかは聞かなかったけれど、医者の免許は持っているらしい) が、試験に受かったことを証明する書類を後日送付するらしい。これで他の国でも、試験を受けること無くその国のメンサへ入ることができるっぽい (これは監督した人も確証を持っていなかったので、その時に確認する必要あり)。
この試験によると、私の IQ は 130 以上あるらしいのだけれど、本当かいな? まぁ長い間使われてきた方法だと思うので (そして人間の能力が短期間のうちにそこまで変わるとも思えないので) それなりに信用することはできるのでしょう。
どうでも良いけど、Mensa という単語を見ると、ドイツ語の (die) Mensa という単語しか最初思いつかなかった (この場合発音が「メンザ」になる)。ラテン語なんですな。