はてなキーワード: zunとは
すこし前のことだが、とある掲示板で論争というかレスバトルになった。
議論のテーマを一言でいうと「東方Projectで一番強いのは誰か」だ。
うん、まあなんだ、いい年した大人が顔真っ赤にして、バトるようなテーマではない。自分でもわかっているので、とりあえず、それは置いておいてほしい。
その議論において私はとあるキャラを最強だと推し、相手は別のキャラを最強だと主張した。ここでは、その二人のどっちが真に最強か、とかそういうのはどうでもいい。私はここで最強議論をやりたいわけじゃないし、自分の思う最強キャラを推したくてこのエントリを書いたわけでもない。
私には彼(あるいは彼女)の主張する最強説は根拠が曖昧に思えたので、そこを突いた。彼はすぐさま反論した。曰く「ZUNがそう言ったから」と。
その後、いくつかレスが続いたのだけれども、彼が何をもって自分の推すキャラを最強と信じているかというと、要は「ZUNがそう言ったから」ということに大部分を拠っているようだった。
知らない人のために説明するとZUNというのは東方Projectの作者である。
ZUNはラジオかなにかのインタビューで、とあるキャラクターのことを「いままでのキャラよりずっと偉い。はるかに高位の存在」みたいなことを言っていて、それが彼らの根拠となっているようだった。
だが私はそれは根拠にならないと思っていたので「作者の言ったことは公式設定ではない。あくまでゲームや公式書籍から読み取れることを根拠に議論すべきだ」と書き込んだ。
そうすると即座に「なにを馬鹿なこと言っているんだ。作者の言っていることは公式設定に決まっているだろう」という反論が多数寄せられた。
最初はレスバに勝ちたいからそう言っているのかと思ったけれど、どうもそんな感じでもない。
どうやら、彼らは本気で「作者の発言したことは公式設定」と信じ切っているようだった。
世の中には「作者の発言=公式発言」と思っている人間が、思った以上に多いということである。私はなによりもその事実に衝撃を受けた。
(しかし、そう思うのは勝手だけど、それを否定されたからといって自分が馬鹿にされたかのように怒るのは意味がわからん。なぜかこの私への反論レスはほかと比べても感情的になっている人が多かった)
私はそうは思わない。
作品の持つ価値とか主題とかいったものは作品自身から読み取るべきであり、作者の発言はそこに含まれない。
はっきり言えば、作者が作品外で発言したことは、一個人の発言と変わらないと思っている。参考資料ぐらいの扱いがせいぜいだろう。
仮に村上春樹が「『ノルウェイの森』は核兵器の廃絶をテーマにして書いた小説だ」と発言したら、その日から『ノルウェイの森』は核兵器廃絶がテーマの小説になるのか?
夏目漱石の日記が見つかって、そこに「『坊っちゃん』は自然保護をうったえる小説だ」ってあったら、坊っちゃんは環境保護小説になるのか?
いやいや、そうはならんでしょう。
作者は作品の中で自分の主張なり、美意識なり、好き嫌いなり、といったこと、要は全てを表現しないといけない。
作品内でそれが表現しきれていないのに、別の場所で「あれは実はこれこれでね~」とか言ってもしかたがないんじゃないか。
いや、別に言うこと自体はかまわないし、私もそういうの聞くの好きだけれど、それを作品の正当な解釈として扱うのは違う。
「作者の発言だから」とそれを絶対的なものと考えるんじゃなくて、「ふ~ん、この人はこういう解釈なんだ」と、あくまで解釈のひとつとして、相対的に扱うべきではないだろうか。
少なくとも私は、たとえ作者の発言であっても、それが作品内から読み取れないことであったらノイズとしか思えない。
無論、作品を産み出してくれた作者には敬意は払う。尊敬もするし、作品というのは作者のものだとも思う。しかし、それと「作者が作品外で発した発言を、その作品の一部とすること」は別問題である。
【追記】
公式資料集は個人的には重視しない。ああいうのってたいていむちゃくちゃだし。作者のチェックなんかほとんどなしで編集者が勝手に作ってるだけでしょ。
仮に作者ががっつり関わっているとしても、それが「作品から読み取れること」を補足するための資料足り得るのかどうかは物によるとしかいえない。
あくまで重要なのは「作品そのものから読み解く」という姿勢であって、別に作者の発言や公式資料集を否定しているわけじゃないのよ。「作者の意見は一個人の解釈にすぎない」という前提さえ理解してくれるのであれば。
作品を読み解くにあたり有用だと思えば作者の発言も(参考資料として)採用すればいい。ただ問題は、そういうレベルで作者の発言を捉えている人間は少なくて、彼らは「作者の発言>作品そのもの」って思っているってことなんよ。
さらに言うならそもそも豚は絵柄だけで飛びつくものを決めているわけではない、という問題がある
あのシリーズはもう長いこと人気だけど、絵柄自体は萌え絵と言われるもののスタンダードからはだいぶ離れてるし、ついでに言うと胸もそんなに誇張していない
で、派生作品や薄い本も元の作者とは全然別の絵柄で描いてる人ばっかりで、ましてあの絵柄のエロパロなんてたぶん相当の少数派だ
でもだからと言って「ZUN絵は萌え絵にあらず」と言っても通りゃしないだろうし、なんかのポスターになろうものなら乳袋とは別の理屈を持ち出されて排除されるだろう
萌え豚が群がっているその時点でもう一緒くたなわけ
同じことはひぐらしにも言えるし、実際あれがコンシューマ移植された時には全然別の絵になってしまった
ぶっちゃけこんなんドヤ顔で言うようなことじゃなくて当たり前で、なんで今更こんなレベルの低い話しなきゃいけないのかわからないけど、
学級会したがるタイプの女オタの思い詰め方は、自分が正しいことをしてないと許されないし、他人も許されるべきでない……みたいな不安と強迫観念に常に脅かされてるようにみえるわ。
もっとマナー違反も悪いことも迷惑行為もヘラヘラ適当にやったらいいのに。
ま、これ言ったら男オタが女オタをいじめたせいで、叩かれないように行儀良くしなきゃいけないと思うようになったんだ、とか返されそうだけど。
男は女オタクみたいに大規模ジャンルではあんまり学級会やらんよ。
真面目に語り合っても得るものが少ないし、結局強制力がなくて好き勝手行動することになるとわかってるし、その無頓着で自由で混沌としてる方が好ましいから。
自治厨が決めたルールやマナーに従う義務はないわけで、足抜けして黙々と活動してれば最初は叩かれてもいずれ味方はできる(能力とメンタルの強さがなければ潰れて消えるがそれも世の摂理)。
あ、ただし男も、狭くて閉鎖的なコミュニティでは、真剣十~四十代しゃべり場してるぞ。
5ch発祥の各種ゲーム制作コミュニティとか、東方幻想板の棘符とか……したらば辺りが根拠地のコミュニティの愚痴スレや議論スレは大体そうなりがち。
昔は東方ジャンルにとってSTGは聖域だからZUN以外は二次創作STGを作るべきではない、特に有料作品は許すまじ……みたいな謎ルールをマジで保とうとしてた。
SFやTRPGも、今は間口が広がったから緩くなったが昔はいっつも学級会してたな。
コミュニティが狭ければ議論厨自治厨が勝手に決めた作法も広めやすいし、ルールが気に食わんからってよそに脱出しづらいからかな。
ネトゲ辺りも規模によっては学級会してると思うよ、俺は詳しくないけど。
まず、今回の例の東方バーについては、ある程度たってから再申請したら許可する的なニュアンスを込めての一旦は不許可にしたほうが良いと思う。
そのうえで、下記みたいな条件を設けてゆくゆく先には許可を出してもいいんじゃないか。
1.公式、公認のような、ZUN自身が大きく関わっているような表示を禁止する。「許可」なら良い。
2.一切の地域独占権など独占権を与えない。近くに同じような東方バーができても泣かない。
3.1人・1サークル・1法人に対して1店舗。複数店の経営、チェーン展開は認めない。
ひょっとしたら、半年程度の同種の店舗の運営経験ぐらいは設けてもな?とは思う。けど、あくまでZUNは知らんということでそんな条件を設けて責任とらんでもなという気もする。
まず1についてはZUNは許可出しただけであって一切何ら責任を取るようなものではないということをはっきりさせること。
どのみち、クッキー事件で暴力沙汰と逮捕者出たりしたことや、異常性癖の最終処分場が界隈の一部にあっても今日も東方は平常運転だ。
バー運営するやつが何かやらかしても界隈にそこまで大打撃は発生しないよ。責任もZUNは一切負う必要はない。
2についてだが、むしろ商業コンテンツ側Aは店舗運営を何処かBにやらせたら、そいつBに何らかの独占権をもたせてる。
店舗もそうだけどアニメなんかもね。それゆえに、クソみたいなものができても、それが公式であって他のやつは作れないから他の選択肢はない。
コンテンツ側Aがいくらかもらってるわけだから、その対価としてBをきちんと儲けさせないとならない。だから、クソみたいなBでも、コンテンツAの価値を下げるようなやつでも他のやつは出せない。
だが、糞なら、他のやつがもっと良いバーを作ればいい。それで客を集めれば、クソなやつは潰れてくれる。
3についてだが、やはりこれは「創作を楽しむ」「コミュニティを盛んにする」というニュアンスを込めてとのこと。
店舗でどんなカクテルがいいか?装飾がいいか?料理が良いか?また、どんなイベント開いたらいいか?それも創作の一つだとは思う。
だけども、あくまでそれは店主がガッツリ店舗に力を入れてのこと。
東方は儲かるんだと、バイトにやらせて適当なことをやって儲けさせるようなやつが、でも儲かって、チェーン展開して、他のやる気があるやつを押しつぶすような事態は避けるべきだと思うから。
やるならガッツリとどんな「どんな創作が界隈を豊かにするだろう。東方ファンが楽しんでくれるだろう。」と考えながら一つの店舗に力を入れてやってほしい。
4についてはあまり変なことをやらせないため。契約として1-3に同意したという形にして判子を押させるため。有限期間の契約にして、契約の更新のときに、何らかのトラブルが起きたとしても、その後の契約更新ではトラブルを踏まえた契約に変えていけるようにするため。最悪、他の店への営業妨害だとか、ぎりぎり上記ルールのギリギリを狙おうと言う店。特に、神主の関与が大きくあるという宣伝をしようという店に対して契約の更新をしないため。「何月何日にZUNが来てくださいました!」ぐらいならOKだとは思うけど、それを悪用したり、公認や公式に似た意味の言葉を使おうという店舗があるかもしれんからね。
散々言われてるように、運営サイドはそのことを全くわかってないか、あるいはわかってないふりをしているんだけど。
東方で再生数一位の、Bad Appleの影絵動画ってあるよね
あれって何次創作か知ってる?
その歌に、原作からイメージした映像を絵コンテのようにつけたMVが3次
これは凄いことだよ
MMDとか本当にありえない話だよ
個人が作って公開した3D動画作成ツールに皆が乗っかって行ったんだ
誰かが作った曲で、誰かが作った3Dモデルに誰かが考えた振り付けを付けて、誰かが作った背景で踊るんだよ
誰かが金出したんでも旗振り役になったわけでもない、運営が何かしたわけでもない
全ての人が勝手に自己満足で動いて、勝手にできた動画がそういうやつだよ
そういうとこから商業に出て行ったり才能が育ってるんだ、勝手にだぞ
あと、コメントの力も今とは比べ物にならなかった
おっくせんまんはゲームのBGMに皆が少しずつ歌詞を付け足して出来上がった歌だし(権利関係で作詞者不在に困ったくらい)
テニミュはただのミュージカル映像が空耳だけで盛り上がっていった例だ
ボカロPの名前(P名)は本人ではなく視聴者のノリが決めたものだった
ひとつの動画についた面白コメントが拡散されどの動画でも使われるようになるなんてザラだった
そういったストーリー消費に熱中している人たちはすごい熱量をもってる。
ファンは作品に対する愛や思いを音楽の購入に際限なくぶつけてくれる。
そういうのと従来の「音楽」の違いは、
まず先に「添え物としての音楽」に触れて、音楽ではないコアコンテンツの方に心酔していることだね。
東方ProjectのZUNさんは、自分の作った音楽を聞いてほしいから
プログラミングをしてSTGゲームを作ったのがきっかけだという。
曲つくってみました!聞いてね!曲単体で評価してよ!というのはもう無理なんだよ。
誰も興味を示さない。まあそれでもアイドルとかバンドみたいな、
本人自体がすでにコンテンツであるような人気者だったら別だけども、
結局、「音楽」なんて崇高ぶらずに、複合的なエンタメのワンパートとして音楽を売るべきなんだ。
「音楽」だけで魅せようとするのは、もはや怠慢だよ。