https://anond.hatelabo.jp/20211029171355
男が社内の評価や評判が落ちるのを許容すればいいだけなんだぞ?
男どもが育休取ったり時短にしたり子供の急用で早退したりして周りに迷惑かければかけるほど
まあこの増田は「地位」とか「チート」とか言い出して、どう考えてもなんかこじらせてるのでまともに相手にする必要があるかは疑問だが、
これについたブコメも色々勘違いしてそうなので状況整理ということで書いていく。
現状、まずいくつかの問題がある。
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf
さらに保育士自体が若い20代30代に偏っている。(肉体労働だから仕方ないが)なんと6割弱。40代まで入れると8割に達する。
これが何を意味するか。「結婚・出産・育児適齢期の女性が他人の子供を育児している」ということである。
少なくとも現状の科学力では男性が出産することはできないので、少子化問題というのは適齢期の女性が大きなファクターを占める。
振り返って、マクロの視点で見てこの保育状況が「各家庭の専業主婦が育児をする」のと何か違うのか?と聞かれると、ぶっちゃけほとんど何も変わっていない。単なる労働力の配置変え。
育児は重労働なので一人で3人も4人も面倒見るのはほとんど不可能だし、実際に国が定める保育士の配置基準は「保育士1人に対して0歳児3人が上限」である。これ以上にスケールさせるのは違法。
本来自分の子供の面倒を見ているはずの女性が、お金を受け取って他人の家庭の子の面倒を見ているだけのゼロサムゲームに限りなく近い。
「我が子の育児をするのが母とは限らない、父親が見ればいいじゃないか!」という指摘が飛んできそうだが、これについては後述する。
さて、このゼロサムゲームを解決するためにはどうするか。そう、男性が保育を担当しなければならない。
もちろん低く抑えられた賃金など様々な理由があるが、最大の理由は「顧客たる親たちが男性保育士を歓迎しないから」である。
https://toyokeizai.net/articles/-/429331
「男女平等は大事らしいけどうちの娘を見てもらうのはできれば女性保育士が良い」なんて考える人が多ければ絶対に解決しない。NIMBY問題に似てるね。
次は、「待て待て、他人の男に預けるのは確かに不安だけど父親は?」という指摘に対して。
世の中には適正というものがあるので、会社組織で働くよりも家庭で育児に従事するほうが得意な女性は当然いる。ということは男性にもそういったタイプが同じくらいはいるはずである。
彼らは仕事面では活躍できないので低年収だが、育児においてはしっかりその役割を果たせるとする。
少子化を解決するために彼らを効率的に配置しようとすると、「彼らを養えるくらいの収入がある女性と結婚し、家事育児に専業してもらい大黒柱妻を支えてもらう」のが最適になる。
このあたりは先のブコメにも指摘があったね。
hdwdgfva せやから家庭に入りたいって言ってる弱者男性君と結婚すればいいじゃん。家事・育児を丸投げすればいいじゃん。彼らは社内の評判が落ちることなんて許容(てか仕事辞める気だけど)してるぜ?理想の相手じゃん。
しかしこういう意識があるらしい。全員がこう思ってるかは分からないけど、一定の理のある指摘にも思える。
BBQ_BBQ 弱者男性と強者女性が結婚してもいいんだが、妊娠出産というのはわりと体力体質ガチャな部分が大きいので妊娠出産を経て今まで通りに働けるとは限らない。そこは子供を持つうえでの男女のいちばん大きな違いだ。
が、この指摘を正とするのであればやはり女性の下方婚(男性が家事育児を中心に行う)モデルは難しいということになるが、どうだろうか。
これにもついでに触れておくが、簡単な理由でそもそも利用者の保育料が安すぎるからである。
認可保育園を例にするが、日本では収入に応じて保育料が変わる。
無料~5万円程度まで変化するが、利用者の8割は月2万円未満の支払いで済む。
https://benesse.jp/kosodate/201601/20160120-1.html
一方で米国や英国ではどうなっているかというと15万~30万の支払いは当たり前で、これが払えない場合は個人的にシッターを探すということになっている。
https://dual.nikkei.com/article/074/62/
だが少し考えればこんなものは当たり前で、法律で0歳児3人に対して保育士1人と決まっているのだから、仮に保育士に30万円の給料を払おうと思ったら最低でも利用者一人が10万円払ってくれなければ帳尻が合わないはずだ。
実際にはそれでも利益ゼロだし、保育園の賃料とか事務員など間接部門の負担もあるから一人15万くらいはなければ保育園の収支は無理ゲーである。
しかし実際に利用者が払っているのは数万円。差額を埋めているのは何かというともちろん「税金」である。主に税金を負担しているのはその他全ての現役世代なので、一番割を食っているのは独身男女だ。でもこんなのは今更なので我慢してください。
ぶっちゃけマクロで見れば保育園に預けてフルタイムで月に15万かそこらしか稼がないような母親なんてのは専業主婦やっててくれたほうがマシなのである。高度技能を持ち、収入が高く税金をたくさん負担してくれる女性にだけ保育の利用を許すほうが「効率」は良い。
というか、保育料を埋めるための税金をそのまま配った方がお互いのためになるかもしれない。だって国が月10万くらい配ってくれてそれで生活できるなら、我が子と触れ合う時間が長い方が良くない?そのへんどーなんですかね。
■まとめ
私個人としては「父親が専業主夫をやる」モデルが専業主婦家庭と同数程度には十分普及するのが一番効率的に思えるし、
もっと言えば今のような適齢期女性を保育に動員するような構造では少子化が悪化するので、男性保育士の起用を増やすのが良いはずです。
女性同士の育児リソース付け替えをするだけではゼロサムゲームから抜け出せないので、男性を(主夫or保育士で)育児リソースとして使っていかないとどうにもならないんですよ。
これは例えば男性からゴリゴリ税金取って女性に配ったって一緒。税金をどんな風に使おうが結局は育児に対する労働力は有限で、誰かがやんないといけないんだから。
しかし「社会の価値観」がこれらを許さないのであれば、抵抗なさそうなラインを探ると「後進国の女性を連れてきて保育に従事させる」しかないと思う。
これも結局国をまたいでるだけで結局ゼロサムゲームだけどね。
[追記]
casm 母子1対1が保育士だと0歳児ですら3:1で3倍にスケールしてるのを「単なる労働力の配置換え」「ゼロサムゲーム」と評してるとこまで読んだ。ちなみに1〜2歳児なら6倍、3歳児で20倍、4歳児で30倍な。
「3倍になってるんだからゼロサムじゃないだろ」的な意見、これは完全に少子化脳になってるね。少子化を離脱するには各家庭で平均3人は産まないといけないんですよ。2人で現状維持なので。
確かに一人っ子とかを前提にするならある程度は保育園が効率的になると思うけども。
wakuwakuojisan 保育園運営には園長先生とか事務の人とか保育士以外の人間もたくさん関わるから結構ゼロサムに近いんじゃないかと思うけど。元々、少子化を脱出する前提なら一家庭で3人くらいは産まないといけないんだし。
流石に分かるだろうと思って敢えて書かなかったんだけど良いブコメがついたので引用しておきます。
保育園運営には園長先生、保育事務(総務・経理)、園庭の手入れをする用務員さん、給食を作る人たちなど保育士以外の人もたくさん関わってる。
こういう人たちも当然計算に入るので、グッと効率が悪くなっています。特に都市部の小規模保育園はそうですね。
今のように行政が入ってくる認可デザインなら公務員側にもその審査をする人、補助金を支給する人たちが関わります。もっと広げて考えれば不動産屋なんかもね。
保育園を使わずに各家庭で子育てするデザインならこの辺りの人員稼働は全部圧縮されるってわけ。
motnao 趣旨とはズレるが集団保育は親子にとって計り知れないメリットがあるので、経済性で見ずに3歳以下も全員対象にすべきとまで思ってる。人類ってやつは一人の人間が個別に室内で育てられるような単純なもんじゃない。
集団行動を覚えるとか、保育士さんによるプロの教育とかに色々メリットがあるんでしょう。
slimebeth 0歳でも1:3と書いてる通り保育の社会化は全然ゼロサムではなく全員キャリアが中断しない利点があるので(夫婦が望むのはいいが)政策的に専業主夫に誘導するのは悪手。ちな自国民だけで預け放題実現のスウェーデンは重税
まあ育児に優先するだけの立派なキャリアである必要はあるので、それこそ月50万くらいは稼いでないと…って話はありそうだけど。
https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo10_1.html
選挙運動とは、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」とされています。
誰か教えてやってくれよ。。。
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牛丼の値段が上がりました!と聞いてどんなもんかと思ったら370円から430円?くらいにしか上がってないというね。
値段が上がったのは事実だが、それでもまだ安すぎるだろ
こんなことしてるから現場が大変な思いして、給料も上がらないんだろうな
日本本当に終わってる
オリエンタルでスピリチュアルでゼン・マインドを感じさせる映像と音楽は欧米人にウケがいいんだよ。魑魅魍魎・百鬼夜行感が彼らのセンスオブワンダーを刺激するんだろうな。
もののけ姫はその点で地味だよな。「大自然」を担当するのがタタラ神とシシ神様でどちらも人格がない「現象」のようなものとして描かれていて、そこにスピリットを感じ取るには日本的な文化コンテキストに対するそれなりの理解が必要で大多数の欧米人にはそこが難しかったと思う。ポニョとかもそう。
これに「あんな甘いものを飲めるのは若かったから」というコメントがたくさんついてるのがよく分からない・・・。
もう随分おっさんになったけど今でもたまに仕事中に飲んでいる。もちろん毎日ではないけど、飲む時は別に違和感なく飲んでる。特別甘党というわけでもなく、酒も飲むしコーヒー(これは毎日飲む)はブラックしか飲まない。太るというコメントも多いけど太ったこともない。エネルギー足りなくなってくると300kcalくらいのコンビニスイーツを食べたりもする。
客体化はしばしば「悪い」ものとともに現れるが、客体化そのものが悪いわけではない。
同じように性的客体化はしばしば「悪い」ものとともに現れるが、性的客体化そのものが悪いわけではない。
客体化objectificationとは何か、何かを自分・主体subjectにとって操作可能な客体objectにすることである。
この操作可能とか客体とかの概念は非常に意味が広いため、そこのすりあわせがないと不毛な議論になる。
もっとも広い意味での客体化は人間が何かを認識するときに現れる。
例えば視覚情報というのは、様々な色の光の集まりでしかない。その光の集まりのなかから人だ、ペンだ、パソコンだ、と意識的・無意識的に一定の塊を見つけていくのが客体化である。
さらに一歩進んで、認識した塊の属性を与えるのも客体化である。
この人は女だ、このペンは赤ペンだ、このパソコンはiMacだ、と言う風に、意識的・無意識的に視覚情報と既存の知識を組み合わせて情報を増やしていく。
ここで「悪さ」が少し現れたことに気づく人もいるだろう。
その人は女性のような服装をしているが、実は男性かもしれない。そのペンは軸が赤く塗られているが、先端から出るインクは黒かもしれない。そのパソコンは一見iMacに見えるが、実際は中身のないモックアップかもしれない。
ペンやパソコンならただの勘違いかもしれないが人間の場合はどうだろう。その人は自分が男性と認識しているのに、他の人は女性と認識する。自分が何者であるかを決める主体性が失われ、客体化している。