はてなキーワード: 蓮舫とは
コロナ禍が始まってからというもの、安倍政権に疑問を抱く人が増えてきたようである。NHKの世論調査によると、安倍政権の支持率は4月の時点で39%まで低下し2018年4〜6月以来の40%割れであった。しかし、「支持しない」は38%と、まだまだ均衡している状態だ*。
* 内閣支持39%、不支持38%(NHK世論調査) http://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/
国民に嘘をつき民主主義を破壊し続ける第二次安倍政権が8年続いていることが信じ難いことだが、まだまだ安倍政権は磐石である。一部の野党支持者(反安倍派)の中には、世論調査や選挙結果が操作されているなどという人もいるが、さすがに陰謀論が過ぎる。現実を見なければ、現状を打破していく方法も見つからない。
一体誰が安倍政権を支えているのか?安倍・自民党に投票し続ける人々の一つのイメージ像を描いてみようと思う。
想定するペルソナはこうだ。彼らは、旧帝大、有名私大を卒業した優秀な人々。家庭は裕福で、高い教育を受け、厳しい競争を勝ち抜いて来た*。上場企業に就職し、一部は官僚、医者や弁護士、会計士になり、社会の一線で活躍している。いわゆるビジネスエリートである。要領よく仕事はできるし、人付き合いも多く、適齢期に結婚相手も見つけて家庭を築く。思想としては保守的である。日本的な伝統を重視するというよりも、無難でリスクをとることを好まない安定した生き方である。政治的にどこかの政党を強く支持するということはなく、SNSでも政治的な意見はほとんど発さない。敵を作るだけで良いことは何もないからである。
* 「東大生の6割ほどが,年収950万以上の家庭の子弟ということです。この層から東大生が出る確率は通常よりも2.6倍高いことも知られます。」「データえっせい: 東大生の家庭の年収分布」 https://tmaita77.blogspot.com/2015/02/blog-post_2.html
日本社会や政治の現状に対して問題があると思っているが、自分で社会を変えようという気概を持つことはなく、デモ活動等をする人々を冷笑している。リテラシーは高く一般常識はあるが、自分で積極的に政治家の主張や活動を調べたりすることはなく、野党は批判ばかりで頼りなく現実的でないと思っている。セクハラや女性差別は時代に合わせて配慮しなければいけないと思っているが、極端な主張をするフェミニストは嫌いである。蓮舫や、福島瑞穂やグレタ・トゥンベリはパフォーマンスだけで現実感がないと思っている。東日本大震災のときに放射性物質の汚染や福島からの避難を主張した人や、コロナでPCR検査の拡大を主張する人は極端だと思っている。社会に対し不平不満を言うのは賢い振る舞いではない。社会を変えることなど簡単ではなく、社会の中で自分がうまく立ち回って生きていくことの方が重要である。
こうした、賢く無難に生きていたいと思っている彼らにとって、自民党に投票することもまた無難な選択である*。安倍晋三個人の主義主張にはあまり興味がない。SNSで安倍政権を擁護し反安倍派を攻撃するネトウヨとは違って、安倍総理を積極的に支持しているわけではないが、マスコミの偏向報道に遭いながらよくやっていると思っている。彼らは所得も高く、自分の努力で地位を築いてきたと思っているので、自分の払った税金が怠惰な人々に使われることをよく思っていない。組織に属し、雇用は守られていて休業手当やテレワークにも対応できるので、生活に対する危機感はそれほどない。彼らは自分たちがマジョリティ(多数派)に属していると思っており、自分たちの利益(既得権益)を守ってくれるのは自民党であるし、勝ち馬に乗っていたいのである。
* 「東京大学新聞社が毎年新入生を対象に行なっている調査によると、自民党の支持率は近年劇的に上昇している。「東大生なんて高所得者層の子どもが多いんだから、現状肯定派なのは当然じゃないっすか」 」「やっぱり安倍政権しか選べない」東大生はなぜ自民党を支持するのか | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-34482
* 東大生はなぜ“森友改ざん問題”後も安倍政権を支持するのか | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-164956
自民党の政治家やその支持者に圧倒的に欠けているのは、マイノリティ(少数派)、弱者に対する視点であると、私は思う。自民党の理想とする国家は、強くて自立した日本人が生きていければいいので、弱者を救う必要などない。(これは安倍政権に限ったことではないが、)戦後長く続いた自民党政権で、少子高齢化には何の対策もされず、世界でも類を見ないデフレ経済は進み、格差・貧困は拡大し、女性・障害者・外国人・弱者に対する差別は放置され、教育に対する投資は削られ、技術開発・生産性は世界に遅れをとることとなった。金持ちは自分でなんとかできるからと弱者を助けなかった結果、国全体が貧しくなったのだろう。
安倍総理は、能力は二の次で自分に味方する人間ばかりを重用し、ポストを用意し、金を配り、逆に意見の合わない人間は干すことで自民党内での地位を強固なものにしてきた。アベノマスク等の政権の政策決定過程には疑問を抱いた自民党議員もいるようだが、選挙で報復されることを恐れる彼らは安倍総理の駒だ。官僚もまた同じく、政権の意向に従った者は栄転し、法に従い公文書の改竄を告発しようとした者は自殺に追い込まれた。国民のためを思って仕事をする者は安倍政権では活躍できない。自分たちだけは甘い汁を吸いたいと考える政治家、官僚、そして自らは勝ち組にいると思っている国民が安倍政権を支えている。
そんな彼らが国民全体に占める割合は(これは感覚的なもので根拠はないが)1割程度かと思う。残りは、ネトウヨ1割、他よりマシ2割*、といったところだろう。また機会を改めて書きたい。ご意見があれば頂戴したい。
* 他よりマシの例。「アンチ安倍の人に質問。安倍総理/内閣が辞めたら、全部解決するの?」 https://anond.hatelabo.jp/20200512021208
疫病が猛威を振るい、歴史が示してきたとおり人々は政治への議論を活発にしている。
だが私は政治の話ができない。めちゃくちゃしたいのにできない。何故か?
政治の話をする人が右左関係なく口がめちゃくちゃ悪く、ヤバい人に見えているだからだ。
一緒の扱いをされたらたまったものではない。
こういうスタンスの人は結構いる。政治の話になった時にこういったことをポロッと言ったら結構私も私もとなったからそうだと思う。
この時点で「もっと政治に興味を持つべきだ!」とか「不勉強!無知!」とかそういう罵声が飛んできそうなところだが、
なぜヤバい人に見えるのかというのを私の視点から述べたいと思う。
「そういう人があまりにも目立つだけで、そういう人ばっかりではない」というのを踏まえて欲しい。
相手の意見を「正しさ」ではなく「立場」で判断し、全否定か全肯定のどちらかしかない人に見えてしまう。
言い換えれば、自分が所属する立場かどうかで相手を判断するというめちゃめちゃな偏見の塊に見えている。
「一番大事なのはそれをしてどうなるかや論理であって、あなたが正しいかどうかは全然どうでもいいんですけど?さてはこいつ利用しているだけで本当は興味がないな?」
と警戒心を持つこともしばしばだ。
論理や理屈の話をしているはずなのに怒りやら悲しみやらを感じている人が多すぎる。
100*0=0の計算に対して、「せっかく100もあるのに0になるなんて悲しすぎる!この計算嫌い!」と言われたときの気分だ。
感情を表明されても困る。
こっちが読みたいのは論理の構造や問題点を示した評価レポートであって、感想文ではない。
これが一番でかいかもしれない。
批判する相手が安倍晋三にしても、山本太郎にしても、蓮舫にしても、立場関係なくそういう人が多い。
通常、目の前の人間に「無知」「無脳」「独裁者」といった類の言葉を投げかけるのは完全に倫理観に問題がある。
相手に問題があるなら、相手を傷つけていいのか?と言い換えればわかりやすいだろうか?
これを許容し、かつ実行する人間であるということは、政治に興味を持ち、問題から目を背けないということよりも遥かに人間的に問題がある。
正義の側でいることは大事だが、正義を執行するのはあなたではないのだ。
中国やインドが国力を伸ばし、アメリカ一強の時代が終わろうとしている今、政治や社会情勢に興味を持ち、議論をして考え方をアップデートしていくというのはとても大事なことだと思う。
その大事な時に、話の場が劣悪な環境なのは良くない。日本人は議論が下手くそと言われて久しいが、せめて感情や正義感に溢れすぎている議論というのはやめて欲しい。